2021年04月22日

[学長ブログ]苦手な数字列から多くの啓発を受ける

 今日の会議では、大学の経理や財務に関する詳細な報告を受けました。図表を駆使して、これまでとこれからの推移を、私のように数字と計算が大の苦手な者にもわかるように、噛んで砕いての説明を受けました。

 初めて聞く用語に戸惑いながらも、この大学が資金繰りから破綻した実態を知り、現在果敢に挑んでいる「新生・再建」の道筋を、お金の面から見つめることとなりました。そして、これまで、まったく気づかなかった視点からの実態とこれからの方向づけが、朧げながらもわかりだしました。わかる、というのは、経営面からみても「新生・再建」は可能である、ということです。あくまでも、今後とも入学者の定員が確保できることが条件ではありますが。

 私は、数字が並んだ資料を見ると、何をどう読み取ったらいいのか皆目わからず困惑します。しかし、知りたいという気持ちで数字列を眺めていると、その意味するものが少しずつ私に迫ってくる感覚に襲われました。わかりかけてきた、というのは、この感覚をいうのでしょうか。

 最後に私から、科研費は今日の財務資料のどこに位置し、どのような性格の収入として扱われるのかを伺いました。これにも、会計上は非常にありがたい資金として扱えるものであることを、丁寧に教えていただきました。これまで以上に、先生方には科研費を獲得しましょう、と言い続ける根拠を教えていただいたことになります。先生方からは、敬して遠ざけられがちな話題ではありますが。

 4年前の定年までいた国文学研究資料館では、昨年は4件の基盤研究Aを獲得していました。これは、1件が年間約1千万円の研究費が配分され、その内の3割方が基盤研究機関に間接経費として割り振られます。私は、これを先月までの16年間獲得し続けていたので、組織には相当貢献してきたはずです。

 大阪観光大学は、今年度は9件という大量の科研費件数を獲得しました。しかし、基盤研究Aは採択されなかったので、来年度はぜひともこの基盤研究Aを総力戦で獲得できるように策を練って臨むつもりです。
 難しかったお金の話も、この科研費の位置付けがわかったことで、少しではあるものの、私にも理解できる手がかりが得られました。

 今後は、他の先生方にもこのお金の話を理解していただくことで、現在の大学運営の問題点を知っていただく必要があります。そのためには、今日の説明をさらにわかりやすいものにする必要があると思われます。図表や例え話の役割が大きくなることでしょう。

 事務の方々には、さらなる説明手法の研鑽をお願いしたいと思います。
 
 
 
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2021年04月16日

[学長ブログ]来週からの大阪観光大学のコロナ感染対策

 2021年04月14日(水)に、新型コロナウイルス感染拡大防止対策の一環として、大阪府は大学に対して、「原則オンライン授業の実施と部活動自粛の徹底」の要請を出しました。
 また、ここ数日にわたり、大阪のコロナ感染者数が千人を超えています。

 これを受けて、大阪観光大学としては、以下の対応を決定し、公表しています。

(1)「新型コロナに関する活動制限指針」を、現状の[レベル1]から「レベル3」に変更

(2)実施期間は、4月19日(月)〜前期終了まで

(3)職員に関しては、可能な限り在宅勤務や時差出勤を実施


 本日が、前期授業における対面授業の最終日となり、来週19日(月)からオンライン授業となります。
 今日の学内では、多くの学生が慌ただしく授業での指示を聞き逃すまいと、教室を出たり入ったりしていました。

 「新型コロナウイルス感染拡大防止のための活動制限指針」などの詳細は、大阪観光大学のホームページに掲載している「【重要】今後の授業等の対応について」(2021年04月15日)を参照願います。

 1日も早い「レベル」の見直しを、今はひたすら待ち望んでいるところです。
 
 
 
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2021年04月15日

[学長ブログ]野球部の春季リーグ出場辞退のこと

 新学期が始まって2週間が経ちました。
 大阪観光大学では対面授業を基本方針としているため、新入生も含めて多くの学生が、学バスや自転車や徒歩で校門をくぐって来ています。

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 大阪観光大学のキャンパスは、新緑の木立とハナミズキが、初夏を感じさせてくれます。
 教室に向かう学生たちも、コート姿はなくなりました。

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 そのような中、硬式野球部が近畿学生野球連盟1部春季リーグの出場を辞退したことは、大学のホームページの「クラブ活動」で、次の文章を掲示してお詫びをした通りです。

2021.04.09
【硬式野球部】2021年度春季リーグ戦の出場辞退について
この度、大阪観光大学硬式野球部は、昨年、当野球部員が起こした不祥事を重く受け止め、近畿学生野球連盟T部春季リーグの出場を辞退することにいたしました。
この度の部員による不祥事及び春季リーグの出場辞退により、関係各所の皆様に大変なご迷惑をおかけしていることを、深くお詫び申し上げます。
https://www.tourism.ac.jp/news/cat4/8250.html

 昨年秋には秋季リーグ戦で優勝し、1部に昇格したばかりです。「【硬式野球部】2020年秋季リーグ戦終了・優勝報告を行いました」(2020年11月04日)それだけに、残念な思いで見守っていました。
 本日、新年度を迎えた野球部の様子を、グランドに行き見てきました。
 授業が終わったばかりということもあり、選手たちはまだグランドには来ていません。公式戦は辞退したとはいえ、練習や対外試合などはできるので、秋季リーグ戦に向けて日々の活動は怠ってはいません。

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 昨年設置した新しい更衣ロッカーは、部室の雰囲気を一転させました。

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 昨年のグランドを報告した時の写真と見比べると、明らかにすっきりとしました。
 「[学長ブログ]野球部のグランドを実見して」(2020年11月06日)
 学生たちへの整理整頓の指導も、しっかりと守られています。

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 そんな折、昨日の大阪府から出された、新型コロナウイルスと変異種による感染被害の急拡大にともなう方針変更で、クラブ活動の見直しが求められています。大学の警戒レベルも「1」から「3」へとアップしたことに伴い、来週からの授業は、「対面重視」から「原則オンライン」へと変更されます。そして、クラブ活動についても、当面の間は自粛となります。学生たちは、各自がトレーニングをして身体を鍛える日々となるのです。
 弱り目に祟り目とは、このことをいうのでしょうか。不祥事を反省して自らを見つめ直す中で、しばらくは、忍耐の日々が強いられます。
 秋季リーグ戦でまた優勝し、大学に明るいニュースをもたらし、ぜひとも1部に返り咲いてほしいと願っています。
 
 
 
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2021年04月14日

[学長ブログ]教職員集会で年度当初のご挨拶

 本日開催された〈第1回合同教授会〉の冒頭で、本年度最初ということで大学運営者からの挨拶と報告をしました。

・新年度のご挨拶 伊藤 学長
・中期計画と今後の取り組み 山本 顧問
・教育課程改革の進め方 山田 副学長


 私の挨拶の内容は、次の5項目としました。

(1)共同研究の手法で問題に対処
   (昨夏の就任時の方針を継続)

(2)麦島体制へ移行のための1年
   (そのため若手と中堅を支援)

(3)情報発信を最大の戦略とする
   (HP刷新とサテライト実現)

(4)科研費獲得と研究環境の整備
   (事務方に研究支援をお願い)

(5)定員充足に教職員の協力態勢
   (深刻な来年度の学生の確保)


 この内、(1)(3)(4)は、昨年7月に学長に就任した際の挨拶でもお話したことです。それを繰り返すことで、今年度も引き続き取り組むことを強調しました。
 (2)は、昨年8月に支援者が決まってからの動向を踏まえたもの。
 (5)は、現在進行中のコロナ禍での、今後の学生募集に関係することです。
 教職員全員が集まるこうした機会を得て、大学が進む方向の明確化と、その実現に向けての意思を伝えていきます。この内容や情報を全員で共有することで、ブレない「新生・再建」の道を歩んでいきます。変わらぬご支援を、よろしくお願いします。
 
 
 
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2021年04月09日

[学長ブログ]2021年度の大阪観光大学の科研運用は9件です

 本年度の科研の採択発表があり、大阪観光大学は驚異的な採択数と採択率をあげました。
 私は、大学は研究機関であるということを、声を大にして言って来ました。
 そんな中で、本年度の科研の採択において、大量の採択結果となりました。
 これまでは0件の年が多く、あっても1件だったそうなので、大学始まって以来の快挙です。
 研究する大学へと展開できる、楽しみの多い結果となりました。

 昨秋提出した科研申請は、基盤A=2件、基盤B=4件、基盤C=7件、萌芽=2件、若手=2件の、合計17件でした。
 この申請数だけでも、大学始まって以来の大量申請でした。

 そして、今回の結果は、基盤A=0件、基盤B=1件、基盤C=3件、若手=2件の、合計6件もの驚くべき数の課題が採択されたのです。

 これに加えて、継続分として基盤Bが1件あり、人事異動に伴い今年度から運用することになった継続分に、2件の基盤Cがあります。

 つまり、今年度から大学が新規に運用する科研は8件、継続分が1件、都合9件ということになります。
 さらに、挑戦的研究(萌芽)は、7月上旬交付内定予定であり、これには2件が本学から申請されています。
 ますます楽しみが拡がります。

 まだ、採択結果が発表されたばかりです。
 詳細は、後日ということになり、今は速報ということでの報告です。

 なお、来年度の科研の申請に関しては、2ヶ月前倒しとなったため、9月初旬が申請の〆切りとなりました。
 科研の申請に関しても、慌ただしい年度のスタートです。
 次の目標は、2桁の採択件数と、基盤研究Aの獲得です。

 大阪観光大学のさらなる発展のために、この科研においてもチャレンジを続けていきたいと思います。
 「新生・再建」の道を歩む中で、明るいニュースとしてこの科研の朗報がアップできることを、心から嬉しく思っています。
 
 
 
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2021年04月08日

[学長ブログ]今日の8大討議検討事項について

 今日も、多くの会議と打ち合わせがありました。慌ただしさにかまけることなく、後日振り返る際のためにも、しっかりと記録を残しています。

(1)ホームページ刷新の打ち合わせ
 (本日からフットワーク良く始動)

(2)研究補佐員の大山氏来学
 (終日伊藤科研報告書の発送業務)

(3)定例経営会議
 (東京の支援者とのウェブ会議)

(4)諸問題の意見交換会
 (運営責任者と懸案事項の検討)

(5)日中交流協会への感謝状贈呈式
 (留学生への食料品生活用品支援に対して)

(6)中期計画の打ち合わせ
 (教授会での説明に関する確認)

(7)管財人との面談
 (諸問題解決と科研の情報交換)

(8)副学長への報告
 (今日一日の各種事案の情報共有)


(1)ホームページを活用した情報発信と情報戦略は、私の一番得意とする分野です。科研費研究とNPO活動では明確な実績があるので、この大阪観光大学でもホームページのさらなるパワーアップを図ってミッションを実現します。

(2)先月終了した科研の大阪大学での補佐員として獅子奮迅の活躍をしてくださった大山氏に来学していただき、科研の報告書の発送業務をしていただきました。発送する冊数が多いので大変です。この間、私は会議と打ち合わせに振り回されていたので、すべてをお任せしての作業となりました。

(3)毎月実施している経営会議です。東京におられる支援者及び弁護士さんと、ウェブ会議を通して「新生・再建」の進捗状況を具体的にお伝えしています。質問やご意見を伺いながら、課題や計画を着実に実行しているところです。

(4)日々起こる学内での諸問題に関して、情報交換をしながら意見交換をする中で、対処と対応策を練っています。

(5)過日拝受した日中交流協会からの食料品などの支援支給に対して、ささやかながら感謝状を贈呈することでお礼と感謝の気持ちをお伝えしました。

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(6)来週の教授会で現在鋭意策定中の中期計画の説明をして、先生方と情報共有をはかる件での確認をしました。

(7)管財人である奥津理事長代理と、懸案事項の問題が解決に向かっていることの報告を受け、その後は今後取り組むべき研究テーマへの貴重なご教示をいただきました。

(8)今日一日の会議や打ち合わせの要点を、山田副学長に報告し意見交換をすることで、現在進行中の情報に関する共有をはかりました。

 本学の会議や打ち合わせでは、さまざまな案件を扱っています。これ以外にも、メールなどを通して、さらに多彩な問題が解決に向けて進捗しています。すべてが同時進行なので、解決の目処が立ったものから順次報告しているところです。
 とにかく、このような内容の諸問題に関して、多彩な切り口で検討を重ねる中で、経緯と今後を見据えた対処策を導き出しているところです。
 順調に進む大阪観光大学の「新生・再建」については、気長に、温かく見守っていただけると幸いです。
 
 
 
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2021年04月01日

[学長ブログ]おごそかに執り行なわれた令和3年度入学式

 令和3年度が始まりました。
 入学式の様子を、速報としてお届けします。
 会場は、卒業式と同じ、関西国際空港の1駅手前にある「スターゲイトホテル関西エアポート 6階 RICCホール」。
 控え室の窓からは、大阪湾が一望のもとに見渡せました。この海域のことは私が本日の式辞で触れることなので、しっかりと写しておきました。

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 本日の式次第は、卒業式と同じ装幀の冊子に書かれています。

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1. 開式の辞
2. 入学許可宣言
3. 学長式辞
4. 祝辞
5. 来賓紹介
6. 祝電披露
7. 入学生宣誓
8. 大学紹介
9. 閉式の辞


 本年、2021年度の入学者総数は 231名。その内訳は次の通りです。
新入生 201名
 (観光学部 137名/定員130名、国際交流学部 64名/定員60名)
編入学生 30名
 (観光2年 3名、観光3年 17名、国際2年 3名、国際3年 7名)


 私の入学許可宣言に続いて、次の祝辞を述べました。

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■学長式辞■
  −夢を実現する場としての大学−

 大阪観光大学にご入学のみなさん おめでとうございます。
 本学への入学をお祝いし、教職員ともども心よりお迎えします。

 昨年春からの新型コロナウイルスにより、社会や生活が一変しました。観光業の世界は、大きな打撃を受けています。しかし、観光は常に人々に寄り添う、心と身体の栄養剤です。必ず、魅力的なものとして再評価され、生まれ変わります。そうした中で、大阪観光大学では新しい観光学を立ち上げるために、さまざまな検討をしているところです。

 昔から、日本人は旅の中から自然を再発見し、自分を見つめ直したことを、記録や文学作品の中に書き残しています。例えば、奈良時代以来、奈良や京都の貴族は吉野や紀伊へ足を延ばしていました。『日本書紀』には、この日根野の地にあった茅渟宮を舞台とする、衣通郎姫の話があります。『万葉集』には、泉佐野という地名が何首にも見られます。
 平安時代になっても、貴族が日根野に何度も狩にきていました。『大和物語』や『和泉式部集』にも「日根」という地名や場所が出てきます。『土左日記』には、西暦935年1月から2月にかけて、泉佐野や貝塚あたりから泉大津に続く松原を見ながら海路を北上しています。『枕草子』には、泉佐野の蟻通神社の説話が出てきます。『更級日記』にも、泉大津のことが書かれています。枚挙にいとまがないほどに、この泉南の地は、歴史と文化の中に書き記し留められているのです。ただし、平安時代の『源氏物語』を研究している私にとっては、住吉大社より南の地が『源氏物語』に出てこないことをもの足りなく思っています。

 この泉南の地で、みなさんはこれから大学生活を送られるのです。ものを学び考える上では、この文化的な背景は恵まれた環境だと言えます。池に囲まれた大学の校舎の窓からは、和泉山脈の山々が望めます。今入学式が行なわれている会場の向こうには関西国際空港があり、淡路島や四国が横たわっています。そして、その左には紀伊水道から太平洋が開けています。前途洋々たる大海原や大空に向かって、大きく未来へと羽ばたいてください。

 さて、若者の特権は、自分が抱く夢を実現するために、自分と真っ正面から闘うことができることだと思います。あなたの夢を実現するために、大阪観光大学は全力であと押しをします。その夢を叶えてこそ、お互いにとってすばらしい出会いであった、と言えるのです。
 大阪観光大学は、今、新しい大学として生まれ変わろうとしています。この一大変革の今、みなさんの目に留まる出来事は、お互いの今後の明るい未来を実感させるに違いありません。授業や自由時間に、あるいは先生や友達と情報のキャッチボールをする中で、大阪観光大学の新しい魅力がみなさんに伝わることでしょう。

 私は、昨年7月から学長としてこの大学に来ました。それ以来、すべてを白紙にして、ゼロからの再出発を始めることにしました。これを私は、「新生・再建」と言っています。「再生・再建」ではなくて、「新生・再建」なのです。「再びうまれる」ではなくて、「新しくうまれる」ということをスローガンにしています。その中には、多くの夢を詰め込んでいます。こうしたい、こうあってほしい、こんなことはできないか、こんなこともおもしろいはずだ、などなど、夢が限りなく広がっていきます。もちろん、夢ばかりでは前には進めません。しかし、夢がなくては、力は出ません。活力も推進力も生まれません。多くの夢を温めながら、着実に一歩一歩を進めているところです。

 みなさんも、自分の夢を抱きながら、その夢の実現に向かって進んでください。いつもうまくいくとはかぎりません。しかし、諦めたらそこで終わりです。一緒に、夢を温め続けましょう。チャンスはみなさんに、平等にあります。お互いが励まし合う中で、小さなことから実現していきましょう。
 夢に向かって進むみなさんを、われわれ教職員は全員で応援し支援していきます。そのことを、ここでお約束します。
 みなさんのこれからの大きな前進と、ますますの活躍を楽しみにしています。
 本日は、ご入学まことにおめでとうございます。

令和3年4月1日 大阪観光大学学長 伊藤鉄也


 続いて、学校法人明浄学院を代表して、理事長兼管財人の中井康之弁護士の祝辞がありました。学生たちのさらなる成長に期待する気持ちが伝わる、心にしみ入るメッセージがストレートに語られるお祝いのことばでした。

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 入学生宣誓は、初々しさが感じられる、さわやかなものでした。

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 上掲の写真の通り、厳粛さが感じられる、いい入学式になったと思います。
 来賓のみなさま、そしてご参列の教職員のみなさま、そしてこの日のために準備をしてこられた関係者のみなさま、すばらしい入学式を挙行していただき、ありがとうございました。

 入学式終了後は大学に戻り、着物姿のままで辞令交付式を行ないました。
 教員13人、事務職員13人に、一人ずつ辞令をお渡ししました。
 「新生・再建」を共通の目標として、共に大学の建て直しに力を貸していただきたい気持ちを伝えました。
 こうして、新年度が始まりました。
 来年4月からは、大阪観光大学の支援者である麦島氏が理事長として支えてくださいます。この1年は、そのための準備期間でもあります。緊張感を持って、大学改革に取り組んでいきます。
 引き続き、ご協力のほどをよろしくお願いします。
 
 
 
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2021年03月31日

[学長ブログ]年度末の慌ただしい一日

 満開の桜と新緑に包まれた今朝の大学は、年度末の総整理の中で、明日の入学式で新入生がやってくるのを待っているところです。

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 そうした中、岸和田市日中友好協会からの朗報で、生活に困っている留学生たちのために食料などの支援を受けることとなり、会長の武井俊成氏が、支援物資を直接大学に届けてくださいました。お目にかかって受け取り、お礼を申し上げました。後日、またお越しいただくことになっているので、その時にまた詳しい報告やお話をしたいと思っています。

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 その後すぐに、東京とのオンライン会議に出席しました。コンピュータで zoom を使った遠隔地との会議は、臨場感と細やかな気遣いを気にしなければ、便利な仕掛けです。うまく活用することで、効率のよい会議の運用ができます。ただし、これが授業でどの程度の効果をあげているのか、私にはまだ実感としてはわかっていません。私は、気迫と目力で授業をしている、と言われてきました。さて、私のような者に、このネットワークを駆使して画面を通した授業はうまくできるのでしょうか。授業をまったくしなくなって、もう2年になります。授業をやりたい希望は伝えています。しかし、なかなか実現していません。

 今日は、大阪観光大学の民事再生が決定して、ちょうど1周年になる日だそうです。私は昨年7月からの就任なので、この1年間の経緯と管財人の先生をはじめとする大学関係者のみなさまのお話を伺いながら、あらためてこの「新生・再建」の道の険しさと、これからの明るい未来を再確認することとなりました。

 休む間もなく、オンラインで2社のプレゼンテーションを受けました。
 これまでに、パワーポイントを使った講演や研究発表などは経験しています。しかし、そのすべてが、ストーリーが決まっているお話を聞くだけの、受け身のものであり、研究テーマからは啓発を受けることはないものばかりでした。原稿を読み上げるだけのものと、何ら変わりのない、知的な刺激のない、退屈極まりないものでした。目先が変わっているだけで、その場にいる時間がムダなので、たいていは席をはずすことにしていました。
 今日は、業者が行なうプレゼンテーションでした。目的も趣旨も異なるものだったこともあり、パワーポイントもこうした利用にはツールとして使えるのだ、という感想を持ちました。もちろん、講演や研究発表には使えそうもないツールなので、組織や自分をアピールするという限られた用途には、ということになりますが。

 さらに、打ち合わせや面談が終日続き、夜になってやっと開放されました。
 さて、明日は関西国際空港にほど近いホテルで入学式です。
 これから身体を休めて、明日の大役を果たすことにします。
 
 
 
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2021年03月27日

[学長ブログ]理事会出席のために文の里へ

 ポカポカ陽気で汗ばむ日となりました。新型コロナウイルスの感染者が増え続ける大阪市内への移動に、内心ビクビクしながらも、地下鉄谷町線文の里駅にある明浄学院高校へ行きました。今日は、理事会が開催される日です。
 会場となっている高校では、満開の桜が校門で出迎えてくれます。

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 理事会の運営は、管財人である弁護士の先生方によってなされます。議事の進行がテキパキしているので、今日も14件の議案があったにもかかわらず、1時間以内で終わりました。質問や意見が出ても、気持ちよく進みます。
 予算、事業計画、人事規程改正などの審議の後、大学側から提出した人事刷新の2学部長と3委員長、そして日本語別科長(校長)に私が就任する選任案など、すべて賛成多数、というよりも全会一致で可決となりました。
 大学の支援者で来年4月から理事長に就任予定の麦島様が、遠路東京から出席なさっています。私の隣にお座りなので、大学運営を新体制で臨むことの決意を、私からあらためて直接お伝えしました。「ご苦労さまです、よろしくお願いします」と、いつものように優しく温かい励ましをいただきました。
 こうして、大阪観光大学の「新生・再建」は、理事のみなさま方の了解をいただきながら、着実に進展しています。
 これからも、変わらぬご理解とご協力とご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。
 
 
 
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2021年03月26日

[学長ブログ]中止になった令和2年度入学式の振替挙行

 昨年4月の入学式は、新型コロナウイルスのために中止となっていました。
 何とか、遅れてでも入学式をとの教職員の思いから、本日のオリエンテーションが終わってから、日本人と留学生それぞれを2つのグループに分け、明浄1号館3階の明浄ホールで、令和2年度入学式の振替挙行を執り行ないました。

 校門を入ると、1年遅れであっても、桜が入学を祝うように咲き誇っています。

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 式次第も、過日の卒業式に合わせたデザインです。

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 入学式が遅くなったことへの学校からの気持ちを、饅頭をお土産とすることで伝えることにしました。

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 オリエンテーションの流れと入学生の人数の関係から、密にならない配慮によって、日本人と留学生の2つのグループに分けての実施です。

 午後早々の日本人の入学式で、私は以下に引用する祝辞に加えて、日本文化における饅頭の意味に触れました。小さな丸い形は魂を表わし、紅白の意味や小豆には疫病退散と病気平癒の願いが込められていることです。

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 夕方からの留学生を対象とした入学式では、以下に引用する祝辞に加えて、図書館で翻訳本の展覧会を開催していることと、世界各国で日本の古典文学が翻訳されていることを話しました。

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 いずれも、夢を育てる場としての大学の意味を語りました。
 あと3年間という時間があります。ぜひとも、自分の夢を大きく育ててもらいたいと願っています。

新2年生への祝辞

◆夢を実現する場としての大学◆



 大阪観光大学にご入学のみなさん、おめでとうございます。
 みなさんは、昨年春からの新型コロナウイルスのために、入学式がないままに今を迎えられました。そのことは、本学の関係者みんなが、申し訳なく思っていたことです。それが今日、1年遅れながらも晴れてこのように入学式を挙行することができました。
 大阪観光大学への入学を心よりお祝いし、あらためてみなさんをお迎えします。本日お渡しした縁起物の饅頭は、お祝いの気持ちを伝える日本文化の良き伝統にのっとったものです。この1年間を思い出しながら、味わってください。
 みなさんは、すでに大学生活を1年間体験しているために、この入学式に新鮮さは感じないかと思います。しかし、何事にも節目が大切です。今日を「気分一新」の日とし、新たな生活への一歩を踏み出してください。

 若者の特権は、自分が抱く夢を実現するために、自分と真っ正面から闘うことができることだと思います。その、あなたの夢を実現するために、大阪観光大学は全力であと押しをします。その夢を叶えてこそ、お互いにとって素晴らしい出会いであった、と言えます。
 大阪観光大学は、みなさんもご存知のように、今、新しい大学として生まれ変わろうとしています。この一大変革の今、みなさんの目に留まる出来事は、お互いの今後が明るいことを実感させるに違いありません。授業や自由時間に、あるいは先生や友達と情報のキャッチボールをする中で、大阪観光大学の新しい魅力が、みなさんに伝わることでしょう。

 私は、昨年7月から学長としてこの大学に来ました。それ以来、すべてを白紙にして、ゼロからの再出発を始めるようにしました。これを私は、「新生・再建」と言って取り組んでいます。「再生・再建」ではなくて、「新生・再建」なのです。「再びうまれる」ではなくて、「新しくうまれる」ということをスローガンにしています。その中には、多くの夢を詰め込んでいます。こうしたい、こうあってほしい、こんなことはできないか、こんなこともおもしろいはずだ、などなど、夢が限りなく広がっていきます。もちろん、夢ばかりでは前には進めません。しかし、夢がなくては、力は出ません。活力も推進力も生まれません。多くの夢を温めながら、着実に一歩一歩を進めているところです。

 みなさんも、自分の夢を抱きながら、その夢の実現に向かって進んでください。いつもうまくいくとはかぎりません。しかし、諦めたらそこで終わりです。一緒に、夢を温め続けましょう。チャンスはみんなに、平等にあります。お互いが励まし合う中で、小さなことから実現していきましょう。
 夢に向かって進むみなさんを、われわれ教職員は応援していきます。そのことを、ここで約束します。
 このことを、みなさんにお伝えし、遅ればせながら、入学をお祝いする言葉とします。あと3年あります。3年「も」あります。大きな前進と、ますますの活躍を楽しみにしています。

令和3年3月26日
大阪観光大学学長
伊藤鉄也


 2つの式の合間に、キャンパスの周辺を散策しました。
 桜、レンギョウ、ボケ、フリージアなど、多くの花々が春を待ち望んでいます。
 新しい年を迎える気持ちと準備が、こうして静かに進んでいるところです。

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2021年03月25日

[学長ブログ]日本高等教育評価機構の審査結果を受けて

 本日、公益財団法人日本高等教育評価機構より、令和2年度の認証評価に関する審査結果が公表されました。大阪観光大学に関しては、「2017年(平成29年)度認証評価結果を不適合とする」との認定(認証評価結果の変更)を受けました(https://www.jihee.or.jp/achievement/archive_year/)。
 この評価結果に関して、大阪観光大学のホームページより「日本高等教育評価機構 認証評価「不適合」に関する本学の見解と今後の対応について」と題して、以下の学長名のステイトメントを公表しました(https://www.tourism.ac.jp/news/cat1/8160.html)。


日本高等教育評価機構 認証評価「不適合」に関する本学の見解と今後の対応について



2021年3月25日

大阪観光大学 学長 伊藤鉄也



 国公私立すべての大学は、7年以内に1回、文部科学大臣の認証を受けた評価機関(認証評価機関)による第三者評価(認証評価)を受けなければならないと定められています。

 本学は、2017年(平成29年)度に当該認証評価機関である公益財団法人日本高等教育評価機構(https://www.jihee.or.jp/top/)の審査を受けていましたところ、今般、同評価機構から、「2017年(平成29年)度認証評価結果を不適合とする」との認定の通知を受けました。その具体的な理由は、平成29年6月から7月にかけて、本学を運営する学校法人明浄学院(以下「学校法人」といいます。)の当時の理事長が、適切な手続をとることなく、学校法人から金21億円を出金して横領するなどの不祥事を起こしたことによるものです。

 本学としましては、認証評価機関から「不適合」の評価を受けたことを真摯に受けとめており、改めて本学として改善に務めてまいります。

 一方で、不適合の評価を受けたのは、上記のとおり、平成29年当時の理事長による不祥事が理由とされています。

 当時の理事長は令和元年6月に理事長を退任し、その後業務上横領罪によって逮捕されています。また、平成29年当時の理事会を構成する理事や当時の本学学長は既に全員が退任しており、現在は学校法人や本学の運営には全く関与していません。

 学校法人は、令和2年3月から民事再生手続に入り、管財人によって再生が進められてきました。そして、管財人の下で経営陣を刷新し、内部統制機能の強化、ガバナンスの再構築及びコンプライアンス推進体制の強化などにより、現在は学校法人及び大学の管理運営・教育研究は適正に行われています。 さらに、令和2年8月には本学の支援者も決まり、支援者から資金的な支援を受けておりますので、学校法人及び本学の運営は財政的にも安定しています。

 認証評価につきましては、学校法人及び大学の新生・再建のための諸施策を継続することにより、次回認証評価受審時には「適合」の評価をいただけるよう、教職員一丸となって努力してまいります。

 学内外の関係者の皆様におかれましては、引き続きのご理解と一層のご支援・ご厚情を賜りますよう、謹んでお願い申し上げます。


 この声明文の後半に記している通り、大学の「新生・再建」は順調に進んでいます。こうした評価を受けたことを真摯に受けとめ、本学のさらなる発展のために鋭意改善に務めているところです。
 これまでと変わらぬご理解とご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。
 
 
 
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2021年03月24日

[学長ブログ]年度末の会議は粛々と

 今日は、以下の会議がありました。
 それぞれに、今年度の活動を総括して来年度につなげる、大事な案件が詰まっています。
 担当者により用意周到な準備や的確な資料を作成していただいていたおかげで、粛々と進んでいきました。

・国際交流委員会(最終回)
・第2回共同研究成果発表会
・国際交流センター(打ち合わせ)
・日本語別科(業務引き継ぎ)
・入試広報委員会(審議)

 この内、業務以外は「共同研究成果発表会」であり、教員の研究活動を活性化させるためのものです。教員の研究に特化したもので、観光学研究所とFD委員会が共催して実施されました。ブランディング研究事業報告発表会としての性格を有するもので、7名の先生の研究発表がありました。午前10時から午後12時半までの長丁場の研究会です。
 今回で、昨年度のブランディング経費を配分された研究発表は、すべて終わりです。
 今後は、教学部門はもちろんのこと、観光学研究所と国際交流センターが、大学の新しい流れを切り開く核となることでしょう。
 各部署において、来年度はこれまでの活動を踏まえた新たな展開が、積極的になされます。
 着実に変わりつつある大阪観光大学に、注目していただきたいと思っています。
 
 
 
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2021年03月23日

[学長ブログ]春先のオープンキャンパスに参加

 今朝の京阪出町柳駅前は、新芽の柳と咲き初めた桜がきれいでした。これから、木々の芽吹きが楽しみです。

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 3時間がかりで辿り着いた大学の門のすぐ横では、かわいらしい花が私を見てくれといわんばかりに咲いています。花の名前や生態はまったく知りません。しかし、つい、シャッターを切りました。

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 私が大好きなコリドールは、これからしだいに桜が色を添えてくれます。

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 今日は、今年度最後のオープンキャンパスです。

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 私は、いつもの通り大講義室で3分間のご挨拶をするのが仕事です。
 せっかくの出会いです。受験を検討してもらえることを期待して、大学は夢が出会う場であることと、建物のまわりの自然の景観を見てほしいことなどをお話しました。もちろん、コリドールのことも。
 オープンキャンパスでは、3人の学生スタッフがプレゼンテーションをしました。昨年のオンラインと対面授業の話は、実体験者だけに具体的で、大学見学に来た生徒さんには大いに参考になったかと思います。
 初めてのことでもあり、不安定なオンラインの学生生活だった、ということはよく伝わりました。その中でも、どういう生活をしていたかが、楽しく、おもしろく語られたので、好感を持って聞くことができました。

 山積する仕事を終えた帰りに、ランドマークタワーとなっている1号館を振り返りました。
 このアングルの立ち姿も好きです。

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 明日は、朝9時から会議がスタートします。一日中、スケジュールは詰め込まれています。緊張の糸を緩める暇もないほどの日々です。張り詰めた時を刻む流れに身を委ねていると、老化防止以上に、身体が活性化してくるようです。これも健康維持の一環と、学内を飛び回っています。
 
 
 
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2021年03月19日

[学長ブログ]卒業式と修了式の写真

 昨日の卒業式と修了式の写真を、広報担当の池本さんからいただきました。
 新型コロナウイルスの感染予防を万全にする中での式典の様子を、数枚ながらも写真でお知らせします。
 大学関係者だけの列席でした。しかし、簡素ながらも、心温まるお祝いの式でした。
 大学の卒業生は186名。その内、着物姿の女性は、私が壇上から数えただけでも32名以上でした。予想外に多くて驚きました。男性で着物姿は、もちろん私だけです。
 日本語別科の修了生は77名。全員が中国からの留学生です。こちらは、着物姿はありませんでした。
 とにかく、無事に終えられたことで、ホッとしています。
 このコロナ禍での式典を企画し、準備を進めてくださったみなさま、ご苦労さまでした。すばらしい、思い出に残る卒業式と修了式でした。ありがとうございました。

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2021年03月18日

[学長ブログ]卒業式と日本語別科修了式の式辞2題

 本日、午前中にスターゲイトホテル関西エアポートで令和2年度の大阪観光大学卒業式、午後は大学内の明浄ホールで日本語別科修了式がありました。

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 共に、私には式辞を述べるという大役が課せられていたものです。そこで、以下の2種類の文章は列席する学生たちが手元で確認できるように、受け付けの際に手渡してもらっていました。留学生が多い大学なので、こうした配慮は必要だと判断してのことです。
 ただし、昨日のブログに書いたように、私は原稿を読むのではなく、この内容を語りかける手法をとったので、ほとんどの学生たちは顔を私の方に向けて聞いてくれていました。

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 実際には、おおよそこの通りの内容ながら、さらに詳しく具体例を各所に入れて、わかりやすく話すことを心がけました。この内容では、学長の式辞としては軽すぎる、という誹りを受けかねません。しかしそれを承知で、私には具体的な十数人、科研の仕事を手伝ってくれていた学生に語りかける、という気持ちがありました。終わってから、先生方からは学生によく届くメッセージだった、との好意的な感想が聞けました。保護者や来賓が皆無という、大学関係者だけでの式典です。そうした事情もあり、目的とする学生の胸に響き届くメッセージとなったことは、私の意図が通じたと思っています。
 本日の式典の写真は最小限にして、私の式辞2つを掲載します。

■(午前)卒業式の祝辞■



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◆お祝いのことば「心身ともに健康が第一」◆

 みなさん、卒業おめでとうございます。
 学長の伊藤鉄也です。ひと言、お祝いのことばを述べます。
 本日、私が着物姿でこの場にいるのは、日本文化の一つを記憶に残してほしいためです。着物や和装というと、海外の方々は女性だけが着る民族衣装だと思っておられます。実際に、男性の着物姿を見る機会はほとんどないと思います。そこで、本日はそのことを意識して、こうして着物姿でみなさんの前に立つことにしました。
 注目してほしいことが一つあります。それは、襟元が小文字の「y」に見えることです。「右前」と言います。和服は洋服と違って、男性と女性は同じ「右前」です。右手が懐に入ります。これは、今から1300年前の奈良時代、和暦で養老3年、西暦で719年に決まったことです。着物の合わせ目は、男女同じだ、ということを覚えておいてください。
 さらに、着物は糸を取り去ると反物という平らな布の巻き物になります。それに対して洋服は、糸を抜くと曲線で裁断された布の部品となります。着物は、直線でできた布を、着る人に合わせて形を決めながら着付けます。対する洋服は、できあがった形の中に身体を嵌め込みます。この違いが、文化の違いにつながっていきます。

 また、壇上に並ぶ国と地域の旗を見てください。これまでに、この大学を卒業した学生たちの国や地域の旗です。左からアルファベット順に【中国、日本、マレーシア、ミャンマー、ネパール、韓国、タイ、ベトナム、台湾】です。
 そこで、私が研究している分野に引き付けて、『源氏物語』のことからお話します。
 私は、『源氏物語』の海外における翻訳を研究テーマの一つにしています。『源氏物語』は、現在41種類の多言語で翻訳されています。41カ国ではありません。翻訳されている言語の数が、41種類もあるということです。それぞれが、さまざまな国の文化に合わせて訳されています。そこで私は、日本の文化の一つである『源氏物語』が翻訳されることによって、世界各国にどのように形を変えたことばで伝えられているのかを研究しています。これは、終わりのない、次の世代に引き継いでいくテーマでもあります。その意味からも、この大阪観光大学が文化の交流とその変化を体験できる場となることを願っています。

 さて、今日は、自分のことを振り返りながら、みなさんへの励ましとなる言葉を贈ろうと思います。一言で言えば、「心身ともに健康が第一」ということです。お手元の式次第に、私の祝辞の要点を書いています。後で参照してください。

 今からちょうど4年前の、3月31日のことから話を始めます。
 その日私は、東京にある国文学研究資料館の館長から、定年退官の辞令をいただきました。そしてすぐに、新幹線で京都の自宅に帰りました。
 明くる4月1日。泉佐野市立文化会館で、明浄学院の理事長から大阪観光大学に採用となる辞令をいただき、そのまま入学式に出席しました。それが、みなさんと最初に出会った日です。つまり、私はみなさんと一緒に、ちょうど4年前に、この大阪観光大学での生活をスタートさせたのです。
 2年間、この学校にいた後、次に大阪大学へ移りました。
 ところが運命のいたずらか、みなさんが4回生の夏、つまり去年の7月に、私は学長としてこの大阪観光大学に帰ってくることになりました。そして、1年9ヶ月前に別れたみんさんと、再会することになったのです。
 元気に前を向いて生きていると、いろいろなことがあります。
 そこで、今日はみなさんに、健康の大切さをお話します。

 私は、身体の中の臓器が何個かありません。消化器官はほとんどないのです。主治医は、私がなぜ元気で生きていられるのか説明しにくい、とおっしゃいます。
 私は18歳の時、新聞配達をしながら学校に通っていました。そして、配達を終えてお店に帰ってすぐに、十二指腸が突然破れて意識を失いました。無事に命をとりとめ、胃の3分の2と十二指腸などの臓器がないままに、毎日を過ごしてきました。それからずっと今まで、私の身体には消耗期限があるため、「明日が来る保障はない」と自分に言い聞かせて仕事をし、生きてきました。
 寿命とされた45歳は、無事に通過しました。59歳でガンが発症し、また臓器を減らしました。今、69歳です。ご覧の通り、痩せてはいるものの普通の身体に見えると思います。しかし、昨年、この大阪観光大学に来る直前に、2回も入院して手術を受けました。つい先日のこと、今から2週間前にも、突然死に関する病気の治療で入院していました。身体がひ弱だからと言って、仕事の手は抜かず、私の身体のことで先生方や事務職員の方に迷惑はかけてはいません。
 自分の身体を守るために、私は何か体調に変化があると、すぐに「かかりつけ医」の所に駆け込みます。いつも、早期発見で命拾いをしているのです。また、腕にはウェアラブルコンピュータであるスマートウォッチを着けています。常に、「心拍数」「血中酸素濃度」「心電図」、さらには体温と体重を記録。今年の秋からは、この時計が血糖値も測ってくれるようです。糖尿病を患っている私は、血液検査をしなくても、常時この時計で血糖値がわかるようになるのです。生き続けていくために、こうした努力を続けています。

 そこで、みなさんに今日言いたいことは、とにかく貪欲に生き続けてほしい、ということです。生きていれば、思いがけないことに出会います。いいことも、悪いこともあるでしょう。しかし、それを泳ぎ切るのが、自分に課せられた宿命だと思ってください。
 私は、「明日は来ない」ということを心に刻み込んで生きて来ました。すると、怖いものはなくなります。15年間にわたるインドとの文化交流で学んだ「何でもあり」という精神が、私の迷いを断ち切ります。全力で物事に打ち込めます。その結果をどう評価するのかはともかく、今の自分の判断を信じるしかありません。

 新型コロナウイルスや、その変異種により、昨年春から、突然病に侵されることのある時代になりました。みなさんも、十分すぎるほどに自分の身体をいたわり、健康で生き抜いてください。何か身体に変調があれば、すぐにお医者さんに診てもらうことが、自分を守り、周りの仲間を守る一番の対策です。
 みなさんはこれから、それぞれの新しい生活が始まります。自分の身体を大事にして、明日からではなく、今この時に精神を集中した生活を送ることを、心がけてください。
 みなさんのますますの健康と活躍を楽しみにしています。以上、卒業をお祝いする私からのことばとします。元気で、稔り多い日々を送ってください。

2021年3月18日
大阪観光大学
学長 伊藤鉄也


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■(午後)日本語別科修了式■



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◆学長式辞◆

 日本語別科を修了されたみなさん、おめでとうございます。
 学長の伊藤鉄也です。ひと言、お祝いとはなむけのことばを贈ります。
 私は、海外における『源氏物語』の翻訳を研究テーマとしています。『源氏物語』は、現在41種類の多言語で翻訳されています。41カ国ではありません。翻訳されている言語の数が、41種類もあるということです。それぞれが、さまざまな国の文化に合わせて訳されています。そこで私は、日本の文化の一つである『源氏物語』が、翻訳されることによって世界各国でどのように形を変えたことばで伝えられているのかを研究しています。これは、終わりのない、次の世代に引き継いでいくテーマでもあります。その意味からも、この大阪観光大学が文化の交流とその変化を体験できる場となることを願っています。
 みなさんは、ことばを通して、いろいろな文化に接してきたと思います。その中で、違和感や疑問が多かったことでしょう。その意味を考えることが、多言語文化を理解することにつながります。今、みなさんはそのスタート地点に立ったことになります。
 さて、『源氏物語』は実に多くの言語で翻訳されていると言いました。
 例えば、昨年の夏には、『源氏物語』は39種類の言語で翻訳中(200814版)でした。その後、さらに、ウズベク語訳『源氏物語』(「桐壺」巻のみ)と、ジョージア語訳『源氏物語』(第15巻「蓬生」まで)の存在を確認できました。
 これで今日現在、『源氏物語』は《41種類の言語》で翻訳されていることになります。
 世界各国で翻訳されている『源氏物語』は、着実に増えており、今後ともさらにその数は増えていきます。私からのサプライズである手元の『海外平安文学研究ジャーナル《中国編 2019》』の117ページ以降を見てください。『源氏物語』は81種類も出版されています。どれを読んだらいいのか迷うほどです。(※注記︰この修了式に参加したのは、全員中国からの留学生77名でした。)
 千年前に書かれた日本の物語が、このような形で翻訳されているのです。自分の国の言語に移し替えて表現された翻訳本を手にしたら、ぜひとも日本の文化がどのように形を変えて伝えられているのかに注目してください。
 自分の立ち位置は、あくまでも生まれ育った環境で身につけた母国語にあります。そこから、異文化を見て、理解するようになってほしいと思います。
 見て、聞いて、理解して、そして自分の言葉で考えてください。
 みなさんが今後ともますます活躍されることを、楽しみにしています。
 これからも、稔り多い日々を送ってください。
 日本語別科の課程を終了されたことをお祝いします。

2021年3月18日
大阪観光大学
学長 伊藤鉄也


【『源氏物語』が翻訳されている41種類の言語一覧】

アッサム語(インド)・アラビア語・イタリア語・ウクライナ語・ウズベク語・ウルドゥー語(インド)・英語・エスペラント・オランダ語・オディアー語(インド)・カタルーニャ語・クロアチア語・ジョージア語・スウェーデン語・スペイン語・スロベニア語・セルビア語・タミル語(インド)・チェコ語・中国語(簡体字)・中国語(繁体字)・テルグ語(インド)・ドイツ語・トルコ語・(現代)日本語・日本点字・ハンガリー語・ハングル・パンジャービー語(インド)・ビルマ語・ヒンディー語(インド)・フィンランド語・フランス語・ベトナム語・ペルシャ語・ポルトガル語・マラヤーラム語(インド)・モンゴル語・リトアニア語・ルーマニア語・ロシア語

 
 
 
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2021年03月17日

[学長ブログ]卒業式前日の慌ただしさの中で

 今日は、会議や打ち合わせなどが6種類も入った、めまぐるしいスケジュールの1日でした。
 定例の会議に加え、年度末特有のものや、明日のイベントに関連することなど、差し迫った話題が山積したものばかりでした。
 明日は、午前中は大阪観光大学の卒業式、午後は日本語別科の修了式があり、共に私が式辞を述べることになっています。
 文案は、早くからできていたので、じっくりと推敲できました。事前に何人かの先生に見ていただいたので、この文案を元にして卒業生と修了生に語りかけようと思います。
 聴衆に語りかけるスタイルは、恩師がいつもおっしゃっていたことの実践です。原稿はしっかり用意しておくことはもちろんとして、人前では絶対に原稿を見ず読まず、聞く人の顔を見て優しく語りかけるように、ということでした。
 これまで私はこの教えを守り、研究発表会や講演会でも、そのようにやってきました。明日も、その方針で臨みます。
 お話の内容をプリントしたものが、あらかじめ学生の手元に配布されます。私は、それを音読してなぞるのではなく、その内容をアレンジしながら学生に直接語りかけるのです。お話が、配布したプリントと違うことは、よくあります。しかし、相手に直接語ることで伝わるエネルギーを、大事にしたいと思っています。
 さて、明日はどのような出来具合になるのか、自分でも楽しみにしています。私の気持ちを伝える、そのことに専念したいと思います。
 
 
 
posted by genjiito at 19:18| Comment(0) | ■大学新生

2021年02月20日

[学長ブログ]理事会と評議員会の後でインドへの想いを馳せる

 今日は、寒さに震えた昨日とはうって変わって、心地よいポカポカ陽気になりました。
 そんな中を、大阪天王寺・文の里にある明浄学院高校で開催された、学校法人明浄学院の理事会と評議委員会に出席してきました。

 いつものことながら、民事再生下の学院特有の問題について、管財人である中井理事長をはじめとして弁護士のみなさまからは、丁寧でわかりやすい説明をしていただきました。そのおかげもあり、議事は粛々と進みます。
 理事会の後に評議員会があり、さらにその後に理事会がありました。

 無事にすべての案件が終わったのは16時。多くの複雑な事案については、2時間をかけての説明と議論を経て、大きな混乱もなく落着しました。関係者のみなさまの用意周到な準備に、ただただ頭が下がります。もちろん、この後の処理や対処が、これまた大変なことです。
 こうして、大学の「新生・再建」は、一歩ずつ着実に前に向かって進んでいます。

 帰りには、支援者である麦島さんと、インドの話をしながら学校を出ました。インドの若者たちを育てることに理解のある麦島さんには、過日、私が編集した2冊の本を渡していたのです。以下のブログで紹介した2冊です。

「『インド国際日本文学研究集会の記録』が出来ました」(2012年04月05日)

「ダウンロード版『海外平安文学研究ジャーナル インド編 2016』の再公開」(2017年05月01日)

 麦島さんは、まだ半分しか見ていないとおっしゃっていました。私からは、2冊には多くのインドの大学の先生方や学生の名前が掲載されており、みなさん手助けをしていただける方々なので、何か参考になるのであれば連絡をください、とお伝えしました。
 麦島さんとお話をしていて、これからまた、インドとの文化交流を再開したいとの思いを強くしました。
 このグログをご覧になっているインドの先生方や学生のみなさん。これまでの17年間のお付き合いを引き続き温めていく中で、また新たな視点と立場での文化交流を再開しましょう。これまでとは違った日本側のメンバーでチームを組み、これまで以上の積極的な学術交流を展開したいと思います。あらためての連絡は、デリー大学とネルー大学の先生方を通して行ないます。これまでと変わることなく、どうかよろしくお願いします。
 
 
 
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2021年02月18日

[学長ブログ]グランドの片隅に咲く花たち

 大阪観光大学は、年度の終わりということとウイルス対策で学生の登校が規制されているため、学内に人影はほとんどありません。

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 グランドを散策していると、草花が陽光を浴びて元気に育っていることに気づきました。
 プランターには、プリムラが顔をのぞかせています。

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 グランドの片隅では、かわいい花が地に根をはって咲いています。
 なでしこが数本。

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 2種類の口紅スイセンが、スックと背伸びをしています。
 なかなかいい立ち姿です。

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2021年02月10日

[学長ブログ]「新生・再建」の現状に関する報告会

 本日、明浄5号館2階大講義室において、「中期計画策定に向けての検討状況報告会」が開催されました。
 山本健慈顧問と山田良治副学長により、中期計画策定に向けての検討状況が報告されました。教員全員と、職員は課長が出席しての集会です。

 まず山本顧問は、2月3日に配布された「教職員のみなさんへ『教職員からの提案整理』の配布にあたって」という文書をもとにして、現在の大阪観光大学の状況と今後について、現在進行中の話題をもとにして語ってくださいました。今後の見取り図を教職員全員で共有しながら進む、という「新生・再建」の基本方針の実践です。文書に加えて、こうして直接語りかけることを根気強く続けていくことにより、新しい大学をみんなで作りあげていく道筋が見えてきます。
 先般配布された文章の後半には、次の文言が記されていました。

 中期計画策定に係る作業につきましては、大学協議会・将来構想委員会で教学の改革をテーマとして提案がつくられております。これにつきましても近日中に学長より、教員および職員に発信され、教授会での議論を中心にしつつ、課長会議、課内職場会でも議論していただくことになります。
 伊藤学長は、元理事長に対する大阪地裁の判決を受けての1月28日の声明「大阪観光大学は今」で、「大阪観光大学を新しい大学に育てていく心構えに満ちた教職員と一緒に、みなさんを歓迎する準備は整っています。」と入学生予定者、受験生に呼びかけています。
 4月に公表される「中期計画」を、「新しい大学に育てていく心構え」を具体的に示すことになります。卒業、入試、入学等に係る繁忙期ではありますが、教職員のみなさんの参加をお願いいたします。


 これを再確認しながら、見通しのいい将来像がわかりやすく示されました。

 続いて山田副学長は、「『日本一』の観光教育拠点確立に向けて −大学協議会および将来戦略構想委員会の検討状況−」と題して、新しい観光学を標榜する大学の具体的なイメージを提示されました。大学の教学が、今後どのように新しいものとなっていくのかが、これもわかりやすい説明が言葉で提示されたのです。お話の骨子は、以下の項目です。「次世代型観光教育」を実現することにより、「観光市民」と「観光人材」を養成するところに眼目があります。

1.「日本一」の含意

2.「観光大学」としての目標・基本理念

3.観光学とは何か

4.「体系的且つ斬新なカリキュラム」構築に向けた3つのコンセプト

5.今後の検討課題


 この内容の詳細は、すでにプレゼンテーションで語りかけるものとして用意されています。今後ともその全容を折々に紹介することで、具体的なカリキュラムを含んだ実像を確認していただけるようになります。さらなるブラッシュアップを楽しみにし、夢のあるビジョンが実現していくことを、ワクワクしながら期待しているところです。

 今後の大阪観光大学の「新生・再建」の歩みに対するご支援を、これまでと変わらずよろしくお願いいたします。
 
 
 
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2021年02月05日

[学長ブログ]学内を走り回り「新生・再建」の地固めを

 朝一番に、大阪観光大学1号館で明浄高校の校長との面談がありました。
 終わるとすぐに、キャンパスの一番奥にある5号館へ走ります。オンライン開催となった「入試前セミナー」で、すでに合格を決めている学生たちへのオリエンテーションの冒頭、歓迎の挨拶をネット越しにしました。モニタに映し出された一つずつの枠に見える笑顔は、初々しいものです。大阪観光大学では、対面を重視した授業を展開していることを伝えました。4月から、直接顔を見て話をできることが、今から楽しみです。

 2分ほどお話をして、また走って1号館に引き返し、大学の運営に関する打ち合わせ会に参加しました。現実に引き戻され、シビアな話題に頭を悩ませ、みなさんと知恵を出し合います。まさに、「新生・再建」のテーマとの格闘です。メモ帳には、文字がびっしりと埋まっていきます。いくつかの課題に解決策を見つけ、そこから派生する新たな問題の検討が始まります。
 ここには、大学の運営において経験豊かなスタッフが集まっているので、それぞれの課題に相応しい対処方針が確認されていきます。みんなでコラボレーションを、というスローガンの下、協力・連携の共同作業を展開する実践の場でもあります。

 お昼を過ぎたので5号館に戻り、研究室で妻手作りのお弁当をいただきます。私の体調に合わせたおかずと、小さなおにぎりが6個入っています。
 食べ終わると、すぐに3号館のお茶室「明浄庵」に移動。

 今日のメインイベントは、日本語教育を担当していただく先生方3人との面談です。場所は、学長室ではなくてお茶室にしました。堅苦しくならないように、それでいて多少は緊張感を持ってお話ができる場所は、やはりお茶室が一番です。
 今日は、お話をすることが中心です。そこで、お手前は佐藤宗晶先生にすべてをお任せし、私はお話をすることに専念しました。

 床には、大学の校舎の周りに咲いていたという白梅、紅梅、椿が花入れに活けてあります。宗晶先生のご配慮です。

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 お茶菓子は、いつものように佐藤課長の見立てで、青木松風庵の「梅一輪」。

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 お抹茶は、宗晶先生からの「京昔」です。

 たっぷりと50分の懇談の場となりました。3人のお客人のお人柄がわかり、楽しいひとときでした。

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 大学の「新生・再建」が順調に進捗していることもあり、今後のことが自由に語れるようになりました。それでもまだまだ、インフラ整備の日々が続きます。根気強く、コツコツと、着々と、ひたすら前を見て歩んでいるところです。
 
 
 
posted by genjiito at 22:05| Comment(0) | ■大学新生

2021年02月04日

[学長ブログ]卒業論文・卒業研究の発表会

 4回生の「卒業論文・卒業研究 発表会」がありました。
 2学部に別れてのイベントであり、観光学部はスタジオ(ゼミ)ごとの代表者が大講義室で発表を、国際交流学部は完全にオンライン形式で3グループに分かれ、4年生全員が zoom で発表という方法で実施されました。1〜3回生は、zoom で参加します。
 私は身一つなので、3グループに分かれる国際交流学部に関しては、昨日事前に挨拶を録画したものを、今日は3会場に You Tube で流していただきました。
 観光学部に関しては、直接大講義室へ行き、会場とネット越しに挨拶をしました。
 学生たちの発表は、興味深いものが多かったので、後で録画したものを見る予定です。
 参考までに、発表されたテーマをリストアップします。大阪観光大学の学生たちがどのようなテーマに取り組んだかが、おおよそわかるものとなっています。

 まず、観光学部の学生が発表したテーマから。これは、グループの代表者1名が発表しました。観光に視点を据えての発表が多いので、現在の新型コロナウイルスによる観光業のこれからを考える上でも、参考になるテーマのオンパレードです。

ゲストハウスがもたらす地域観光への影響 〜地元和歌山をとりあげて〜

ミャンマーの観光産業と将来の持続可能観光

ホテルの人材マネジメントについての研究

都市観光地について

ダナンの観光地の治安問題と開発戦略

ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの新パレード企画案 −吹奏楽経験者の非日常

中国のeスポーツの繁栄と課題

戦国日本のキリスト教信仰とキリシタン遺産

観光産業のICT化について

伝統行事の観光商品化および地元社会への影響 ―台湾媽祖巡礼の事例から―

文字を目立たせる時、オレンジ(橙色)は UC なのか

ReoNaの歌詞分析

ゲームと心理学の結び付き −ゲームプレイ態様は性格判断の指標となる−

ベトナム観光の一考察: 複合遺産と文化遺産を中心に



 次に、国際交流学部のテーマです。こちらも、実に多彩な問題が取り上げられています。こうしたことを話題にしての学生生活に思いを馳せると、留学生が多い大学のメリットが見えてきます。

無印良品の海外移転と日本の産業構造

離婚のあり方についての越日比較

食文化から見た生活習慣の中日比較

地球環境問題について

祭祀から見た日中文化の異同

森林資源の保護についての中日比較

少子高齢化問題についての中日比較 ―社会経済への影響及び対策を中心に―

異文化理解と外交について

コロナ・パンデミックの影響

「中国型市場経済」のポテンシャル

大阪におけるWBFホテルに対するコロナの負の影響

南京事件について

対人距離と社会的スキルは関連しているのか

大学生の他者理解尺度と相互独立 −相互強調的自己感尺度

大学生における親子関係と自己肯定感の関連性の検討

大学生の恋愛関係に関する調査

大学生の化粧行動における調査-男性と女性の化粧意識の性差

中国人若年層の購買行動に関する調査:日本製品・中国製品の比較

大学生における新型コロナ感染対策意識と自己効力感との関連性に関する調査

大学生における自閉症に関するイメージ

大学生におけるジェンダー観と自己観の性差研究

大学生の結婚観と親子関係の関連性

大学生における友人関係と対人ストレスコーピングの関連性と性差に関する研究

中国人留学生における大人への階段 −親からのサポートと独立意識による検討

新型コロナ・パンデミックによる経済的影響とその経済学的考察 −財市場に関するマクロ経済分析−

日本の企業文化と国際的な社会構造 −日本文化の視点からの考察−

卒業研究として『日本語の擬音語・擬態語日中辞書』の編集と擬音語、擬態語の研究について

日本語能力試験出題基準1・2級とN2漢字問題集の日中同形語の研究

中国人日本語学習者の翻訳文における日中同形語の誤用について

東野圭吾『白夜行』『ナミヤ雑貨店の奇蹟』の畳語の日中対照研究

童話や映画からみるジェンダー観の変容 〜⻄洋世界を中心にして〜

ベトナムにおける家族と婚姻をめぐる問題の考察

POSレジシステムの制作

日中同形語(中国語学習者が注意すべき同形同義語と同形異義語)の分析

多義動詞「かける」の意味分析

関⻄国際空港の歴史と空港利用客の口コミ分析

ベトナム人技能実習制度

AI(人工知能)と人間が恋愛関係になれる可能性についての考察

日本の礼儀文化 ―ビジネスマナーの日本文化論による考察

コロナがグローバリゼーションに与える影響

「日源新詞」の研究 ―日源新詞「萌」―「萌」などの中国と日本での意味と用法の比較

通貨のデジタル化 −日本銀行がデジタル通貨を発行するにはー

ウーバーの中国市場参入による影響の研究

中国におけるサイバー暴力 ―「李毅吧(リキバー)」を中心に

レジ計算システムの制作

日本住宅建築の起源 〜屋根、柱、軸組構造

コミュニティ・ネットワークのハブとしての居酒屋 〜地域の交流を活性化させるために〜

 
 
 
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2021年01月28日

[学長ブログ]中井康之理事長の声明文を受けて

 一昨日の1月26日(火)に、学校法人明浄学院の現理事長である中井康之 管財人・弁護士より、大阪観光大学のホームページと学内ポータルサイトに、教職員及び学生に向けた声明文が掲出されました。このことは、本ブログの「[学長ブログ]元理事長の実刑判決について」(2021年01月26日)に報告した通りです。
 その中井理事長の声明を受けて、教学を担当する立場から、本日1月28日(木)午後に、学長声明として以下の文章を、同じく大阪観光大学のホームページのニュース欄に掲載しました(https://www.tourism.ac.jp/news/7940.html)。
 全学をあげて「新生・再建」に取り組んでいることと、順調に大学の運営と教育が展開していることを広く報告するものです。時あたかも大学受験の時期でもあり、高校生やその保護者のみなさまが心配なさっていることに応えるものとして記しました。
 今回も、このことについて広く知っていただくために、本日掲示した文章を以下に引きます。
 今後とも、変わらぬご支援とご理解を、どうぞよろしくお願いいたします。


大阪観光大学は今


    〜元理事長に対する大阪地裁の判決を受けて〜


大阪観光大学 学長 伊藤 鉃也


 新型コロナウイルス禍での緊急事態宣言の下、大阪観光大学では日々流動する状況を的確に判断しながら、大学としての役割を確実に果たしているところです。本学は一昨年来の不祥事を乗り越えつつ、ひたすら前に向かって進んでいます。

 この度、2021年1月25日に、大阪地方裁判所が元理事長に対して実刑判決を言い渡しました。このことについては、学校法人明浄学院の現理事長である中井康之 管財人・弁護士より、「学校法人明浄学院の元理事長に対する刑事事件について」と題して、大阪観光大学のホームページ(https://www.tourism.ac.jp/news/cat1/7928.html)と学内ポータルサイトに、教職員及び学生に向けたお知らせが発せられました。ぜひお読みいただき、本学の今ある姿を確認してほしいと願っています。

 大阪観光大学は、昨秋より新しい支援者を得て、「新生・再建」のための新しい道を、着実に歩んでいます。優秀かつ忍耐強い教職員の理解と協力を得て、学生たちも大きな混乱に巻き込まれることなく、今は卒業や進級のために、勉学の総整理と明日を見つめての夢を温めているところです。笑顔が見える、生き生きとした声が聞こえる、そんな環境の中で、教職員が一体となって充実した教育環境を作っています。

 大阪観光大学に入学することになっている方、これから受験をする方、受験を考えている方々には、安心して入学し、学んでもらえる状況にあることを、この場を通してお伝えします。大阪観光大学を新しい大学に育てていく心構えに満ちた教職員一同、みなさまを歓迎する準備を整えてお待ちしています。

 まずは、この声明文を公開している大阪観光大学のホームページを、自由気ままに散策してみてください。きっと、変わりつつある大阪観光大学の鼓動が伝わることでしょう。(令和3年1月28日)

 
 
 
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2021年01月26日

[学長ブログ]元理事長の実刑判決について

 本日、1月26日(火)、学校法人明浄学院の現理事長である中井康之 管財人・弁護士より、大阪観光大学のホームページと学内ポータルサイトに、教職員及び学生に向けた以下のお知らせが掲出されました。

 このことについて広く理解を共にするため、その文章を以下に引きます。
 大阪観光大学は、「新生・再建」のための新しい道を、着実に歩んでいるところです。
 今後とも、変わらぬご支援とご理解を、どうぞよろしくお願いいたします。



学校法人明浄学院の元理事長に対する刑事事件について


 2021年1月25日、大阪地方裁判所は、学校法人明浄学院の元理事長である大橋美枝子氏に対して、学校法人明浄学院に対する業務上横領罪により、5年6月の実刑判決を言い渡しました。本件は、学校法人明浄学院を被害者とするものではありますが、大阪観光大学、明浄学院高等学校に通われる学生・生徒や保護者の皆様に多大な迷惑をおかけしました。改めまして、現理事長として、皆様にお詫び申し上げます。
 一方で、現在の学校法人明浄学院においては、経営陣を刷新し、内部統制機能の強化、ガバナンスの再構築及びコンプライアンス推進体制の強化を進めており、適正に学校法人の管理運営を行っております。
 関係各位並びに大阪観光大学及び明浄学院高等学校を志望される受験生、保護者の皆様におかれましてはご安心頂き、引き続きご支援ご協力を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

2021年1月26日
学校法人明浄学院
理事長 中井 康之


■掲載元:大阪観光大学ホームページ■
「学校法人明浄学院の元理事長に対する刑事事件について」
https://www.tourism.ac.jp/news/cat1/7928.html
 
 
 
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2021年01月06日

[学長ブログ]2021年の初出勤

 今朝は、2鉢目の紅梅も蕾がほころび出しました。これで、4種類の梅花が楽しめます。

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 体調も回復してきたので、冷たい風を吸い込まないように気をつけながらの出勤です。
 日根野駅を降りてしばらく歩くと、見慣れた研究棟が視界に入ります。

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 昨年末に突然肺炎となり、歳末最後の会議を心ならずもお休みしました。そのため、今日は久しぶりの、しかも新年になって初めての出勤です。
 大学の門には、新型コロナウイルスの感染拡大を避けるため、学生はオンライン授業として学内への立ち入りは禁止となっていることが掲示されています。

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 大阪観光大学では、学生および教職員の行動に関する対応について、大阪府下の感染状況に応じてレベル「レベル 0〜3」のどの段階にあたるかを判断し、それぞれの段階に応じて判断しています(通常は 0)。現在は「レベル 2」ということで、基本的方針である対面ではなくて、原則オンライン(スタジオのみ対面)で授業に対応しているところです。

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 一両日中に、関東では非常事態宣言が出されるようです。関西も、時間の問題です。またまた、学生の対応に振り回されます。

 今日は朝一番に、熊取町長の藤原敏司氏と、総合政策部長の明松大介氏がお越しになり、新年の挨拶を交わしました。学長室の隣にある、応接室での対応です。お2人には初対面です。30分という短い時間ではあるものの、今後の協力態勢が確認できた有意義な会談となりました。

 終わるとすぐに、山本顧問との面談です。時間が少なかったので、教務に関しする一点だけを話題としました。

 追われるようにして、東京とネット(zoom)を介しての経営会議準備会が始まりました。大学の「新生・再建」を具体的に話し合う、実効性の高い会議です。
 私からは、新たなシステムの導入に関して、かねてより抱いていた疑義を呈しました。東京にいた時も、システム導入に関してはいろいろな問題がありました。国費と私費の違いを越えて、ネットワークを利活用をする教員の意見がもっと尊重されるべきだ、という持論を述べました。自分なりに疑問は疑問として、思うところを率直に提示するようにしています。
 この大学を「新生・再建」していこうという点では、参加者全員が同じ思いでいます。ほぼ毎週、建設的な意見の交換ができています。

 新年の大学運営が始動しました。教職員みんなが、力を合わせて順調に歩んできています。さらなる意欲的な取り組みにより、これからも大学改革を推進していきます。
 
 
 
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2021年01月05日

[学長ブログ]新年のご挨拶(2021年正月)

 本日、大阪観光大学のホームページに、以下2種類の挨拶文を掲載していただきました。
 教職員及び関係者のみなさまへの挨拶と、学生への挨拶です。

(1)「学長より年頭のご挨拶 (教職員・関係者のみなさまへ)」(2021年1月5日)

(2)「学長より年頭のご挨拶 (学生のみなさんへ)」(2021年1月5日)

 大学の「新生・再建」は、コツコツと着実に進めて行きます。
 2021年も、変わらぬご支援を、よろしくお願いいたします。
 
 
 
posted by genjiito at 20:38| Comment(0) | ■大学新生

2020年12月09日

[学長ブログ]キックオフ集会のことなど

 今日は朝から、「教学関連打ち合わせ」「経営会議準備会」「FD 研修会」「キックオフ集会」などなど、大事な案件を抱えた会議が目白押しでした。優先度の関係で押し出された会議は、来週に持ち越しや、メール審議となっています。
 その中でも、特に「キックオフ集会」が本日のメインイベントでした。
 全教職員のみなさまに対して、中井康之 管財人・理事長の出席を得て、奥津周 管財人代理と山本健慈 顧問から、支援者による支援状況と中期計画についての詳細な説明がありました。簡潔でわかりやすい話だったので、現時点での情報の共有は果たせたかと思います。
 これまで、「新生・再建」の実感がなかなか得にくかったと思われるだけに、具体的な内容も含まれており、タイムリーな説明会だったと思います。
 年末から年度末に向けて、さらに着実な歩みを刻んで行くためにも、気を引き締め、前を見据えて課題に対処していきます。変わらぬご理解とご協力を、よろしくお願いします。
 
 
 
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2020年12月03日

[学長ブログ]明日からも休校となり翻訳本の展覧会も延期

 本日、大阪府は新型コロナウイルスの感染急拡大のため、「大阪モデル」で非常事態を呼び掛ける「赤信号」を点灯させました。今月4日から15日までの間、できる限り不要不急の外出を自粛するように呼び掛ける方針が示されたのです。

 大阪観光大学では、11月27日(金)から12月3日(木)までの1週間は、本学の学生に感染者が発生したために、学生の学内への立ち入りを禁止していました。この先週からのオンライン授業への対応は、明日から対面授業に切り替える予定でいました。しかし、この大阪府の発表を受けて、明日以降もオンライン授業を続けることとなりました。
 期間は12月4日(金)から12月10日(木)までの最長1週間であり、その期間は学生の学内への立ち入りを禁止とするものです。
 なお、大阪府が発表する今後の対応の内容次第では、12月10日を待たずに対面授業へ切り替えをいたします。

 この事態を踏まえ、明日4日(金)から大阪観光大学図書館を会場として計画していた展覧会【[5回連続 展覧会]大阪観光大学で世界中の言語に翻訳された「平安文学」の表紙絵を楽しむ】(図書館1階、2020年12月〜2021年4月、担当者:伊藤)は、さらに1週間延期して、12月11日(金)からの公開開始に変更します。
 当初は、12月1日(火)からの開始でした。しかし、それが4日(金)に変更となり、さらに11日(金)へと延期となったのです。致し方ないことであり、ご理解を願うのみです。
 本日より掲示する予定だったポスター(制作:塔下宣子)も、しばらくは駅や学内で見ていただくことができません。残念なので、この場を借りて掲示することにします。(画像をクリックすると精細画像となります。)

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 今月11日(金)からの展覧会には、ぜひとも足を運んでいただけることを楽しみにしています。会場で配布する予定だった解説用の印刷物は、さらに内容を吟味して、後日ここに公開します。いずれも、しばらくお待ちください。
 
 
 
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2020年12月01日

[学長ブログ]神戸大学でオンライン留学の実情を聞く

 大阪大学で科研の用務をこなしてから、電車で神戸大学へ移動しました。
 久しぶりに大阪モノレールに乗りました。駅へ向かう途中で、箕面キャンパスから万博公園が見えます。

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 車中からの太陽の塔も久しぶりです。

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 国立民族学博物館の広瀬浩二郎さんのところにも行こうと思いながら、忙しさにかまけてしばらくご無沙汰しています。

 大阪観光大学の国際交流委員会で副委員長をお願いし、議長としても助けていただいている身玉山先生と阪急六甲駅で合流し、歩いて六甲の坂道を登りました。
 大学の前からは、眼下に夕刻の海が展けています。

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 石段の多いキャンパスです。

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 今日は身玉山先生のセッティングで、神戸大学国際協力研究科の教授で、国際連携推進機構アジア総合学術センター長の木村幹先生に、オンライン留学の実際とご意見を伺うのが来訪の目的です。
 1時間以上にわたり、実践を踏まえた豊富な体験談と多くのアドバイスをいただきました。海外という遠隔地にいる学生や留学生の対処に始まり、入試や単位認定のことなど、幅広い話題が展開しました。
 1つ1つに丁寧な説明をしていただき、得難い情報満載の面談となりました。特にリモート入試の実際は、録画システムの有効利用を含めて、さまざまな工夫で信頼性の高い方法を確立しておられるようです。これから取り組む者としては、大いに参考になります。
 オンライン留学は、ハイブリッドの授業をどのように展開するかにかかっているようです。そして、課題を出しすぎないこと。さらには、留学生が孤立しないように配慮をすることに関連して、国際交流関係の部署に留学生担当の教員(助教)のポストを確保することの重要性を強調しておられました。そして、オンラインと対面の区別は思っていたほどには必要がなさそうだ、ということもわかりました。区分けする意識が、私の方が過剰でした。

 外は暗くなってきたので、またの機会を約束して外に出ました。
 夜の海と市街は、光に浮かび上がる一幅の絵です。

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 心強い手応えを感じて、元来た急な坂道を歩いて降りました。
 
 
 
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2020年11月27日

[学長ブログ]2例目のコロナ感染者判明のため11月27日〜12月3日はオンライン授業

 大阪観光大学のホームページ「重要なお知らせ」に、本日の記事として「2020.11.27 【重要】本学における新型コロナウィルス感染者の発生について[第3報]」(https://www.tourism.ac.jp/news/cat1/7785.html)と題するニュースが掲載されています。
 その記事をなぞる形となることを厭わず、ここでもお知らせします。

本学の学生1名が、11月24日(火)のPCR検査において新型コロナウイルスに感染したことが判明しました。
該当する学生は大阪市内のアルバイト先において感染したものと思われます。

【今後の対応】
保健所からの連絡を待っている状況であることから、11月27日(金)はオンライン授業とします。
11月27日(金)から12月3日(木)までの最長1週間を予定しており、その期間は学生の学内への立ち入りを禁止します。
保健所からの連絡により問題がないと判断した時点で、通常どおり対面授業を再開いたします。

なお、感染した学生の最終入構日が11月18日(水)であることから、新たな消毒は行いません。
(11月19日に専門業者による消毒を行っているため)

感染した学生やご家族等の人権尊重と個人情報保護にご理解とご配慮をいただきますよう、お願いいたします。


 「今後の対応」にもある通り、念のために慎重な対応で学生や関係者の不安を少しでも軽減する意味から、本日より一週間は対面授業を一時中断とし、可能な限りオンライン授業となります。学生の学内への立ち入りも禁止です。さまざまな媒体により、学生には周知しています。

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 大阪市内のアルバイト先で感染した学生が、その後に大学へ来たのが10日前だったということと感染期間を考慮して、上記のように安心・安全を最優先した慎重な対処をすることとなりました。保健所からの連絡によっては、対面授業は一週間以内に再開することもあり得る、という方針で臨みます。
 学内の濃厚接触者の有無が確認できるまでは、オンライン授業となります。ご理解とご協力のほどを、よろしくお願いします。

 [追伸]
 12月1日(火)からの公開を予定していた【[5回連続 展覧会]大阪観光大学で世界中の言語に翻訳された「平安文学」の表紙絵を楽しむ】(図書館1階、2020年12月〜2021年4月、担当者:伊藤)は、12月4日(金)からの公開開始に変更します。
 昨日、門宗一郎君(大阪観光大学4回生)と吉村仁志君(同志社大学4回生)の協力を得て、2台の展示ケースにアジア関連の翻訳本21冊を飾り付けました。来週早々に、キャプションと展示本に関する紹介資料を作成して、みなさまのお越しをお待ちすることといたします。

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2020年11月25日

[学長ブログ]会議続きの後の茶道教室

 今日は、「国際交流委員会」「人事委員会」「将来構想戦略委員会」と、重要な議題を扱う会議が続きました。
 そして、息つく間もなく「茶道教室」。これは、和やかに楽しくお茶の基本を体験する、学びの2時間となりました。
 今日一番のポイントは、みんなでお茶を点てたことです。
 以下、写真の列挙で追体験をしてください。

 今日も、宗晶先生が綿密なプランを立ててくださいました。
 以下の通りに進んでいきました。

1)客、席入り。(挨拶、軸、花、釜、棚 の拝見。席入り。)

2)お菓子お運び(佐久間先生、湯浅先生、お運びをよろしくお願い申し上げます)

3)宗鉃先生、佐藤課長、佐久間先生、湯浅先生、佐藤宗晶もお菓子をいただく。

4)お菓子皿を下げる。

5)宗鉃先生が、丸卓入子点(総飾り)の御点前をお始めになる。

6)宗鉃先生が一服お点てになった茶は、佐藤課長にお飲みいただく。

 宗晶がその間写真を撮ります。

7)宗鉃先生、イレギュラーになりますが、佐藤がお客様へのお茶碗を後ろに置きますので、各茶碗に抹茶とお湯を入れていただけますでしょうか。
 それを佐久間先生、湯浅先生、ゴム手袋を装着なさり、お客様にお出しくださいますか。
 佐藤はお湯に通しておいた茶筅をお客様に渡します。
 お客様がご自服(自分で点てて飲むこと)で飲んでいただきます。
 点て方もお教えしますし、衛生面でもよろしいのではないかと存じ上げます。

8)宗鉃先生、その後入子点をお続けくださいますか。

9)総飾り、ご挨拶。宗鉃先生御点前お仕舞。

10)談話、振り返り、片付け。


 まずは、袱紗の扱いから。しっかりとメモを取る方もいらっしゃいます。

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 席入りの時の襖の開け方も、2回目となると動きが自然に見えます。

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 お花や釜もしっかりと見てもらいます。
 お花に関しては、あらかじめ宗晶先生からは次の報告が届いていました。

茶花は
山茶花(サザンカ)
榊(サカキ)の実
石蕗(ツワブキ)
等3種ほど花と実があります。
杉の葉も黄色く色づいているので手折って桶の中に入れておきます。
紅く色づいている葉がほしいのですが、高いところにあるので手が届きません。


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 私の今日の役割は、お茶を点てることに専念です。

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 そして、宗晶先生のご指導よろしく、みんなで一斉にお茶を点てました。壮観です。

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 終わってからの雑談が、これまた楽しいひと時となります。5時に始まり、7時に終わりました。みなさま、お疲れさまでした。
 今回は男性がお休みだったので、次回は、もう少し男性にお声掛けして呼んできましょう。

 その後は別の場所に移り、よもやま話に花が咲きました。気がつくと、守衛さんに締め出しを食う9時でした。大急ぎで帰ることになりました。
 楽しくお稽古をし、おいしいお菓子とお茶をいただき、篤く語り合うという、充実した一日が終わりました。
 
 
 
posted by genjiito at 22:27| Comment(0) | ■大学新生

2020年11月20日

[学長ブログ]コロナ感染者に関して濃厚接触者なし

 本日、大阪市保健所から、先日の新型コロナウイルスに感染した学生に関して、「大学の学生や教職員に濃厚接触者なし」という連絡がありました。

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 被害が拡大することに危惧の念を抱いていたところだったので、安堵しています。
 教職員のみならず、関係するみなさまの迅速な対応に感謝しています。
 今後とも新型コロナウイルスの感染を防止すべく、マスク、手洗い、消毒、ソーシャルディスタンス、換気などなど、徹底した対処をしていくことを心がけたいと思います。
 
 
 
posted by genjiito at 20:18| Comment(0) | ■大学新生

2020年11月18日

[学長ブログ]コロナ感染者発生のため11月19日〜20日は休校

 大阪観光大学のホームページ「重要なお知らせ」に、「2020.11.18 【重要】本学における新型コロナウィルス感染者の発生について」(https://www.tourism.ac.jp/news/cat1/7754.html)と題するニュースが掲載されています。
 大学に所属する学生1名が、昨日11月17日(火)のPCR検査において、新型コロナウイルス感染が確認されたことを受けて、速やかに公表したものです。
 今後は、感染者の行動などの調査を保健所と連携して行うと同時に、学内での感染症対策として、引き続き学内の消毒を徹底的に行ないます。そのため、11月19日(木)〜20日(金)の授業は休講となります。
 100名単位のオンデマンド授業は、予定通り実施されます。
 11月23日(月・祝)からは、通常の対面授業を行う予定です。

 なお、11月21日(土)の入試は、文科省のガイドラインを厳守する形式において、学内の消毒を徹底して感染対策を万全に講じた上で、当初の予定通り実施されます。
 大学のホームページ「入試情報」に、「【重要】11月21日(土)に本学の入学試験を受験される方へ」(https://www.tourism.ac.jp/news/cat6/7758.html)と題するお知らせを掲載している通りです。

 さらには、明日19日(木)に学内の国際交流サロンで開催を予定していた「初心者講座「古写本『源氏物語』のくずし字を読む」(第3期-第3回)」(担当:伊藤)は、上記の関連で中止となりました。
 今後のことは、またあらためて連絡いたします。
 
 
 
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2020年11月07日

[学長ブログ]虹色の明光祭-2020

 今日と明日は、大阪観光大学の大学祭である「明光祭」の日です。今年は、新型コロナウイルスのため、開催が危ぶまれていました。しかし、大学祭関係者の慎重かつ英断により、「虹色の明光祭-2020」が、対面とオンラインを併用しての開催となりました。

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 明浄ホールに YouTube の中継スタッフが入り、オープニングからネットにライブ配信です。第一声を発したのは、実行委員長のニコラス君です。

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 彼は、1回生だった3年前に、私の科研で翻訳のアルバイトとして、手助けをしてくれていました。今、4回生となり、立派にこの一大イベントを差配しています。二回りも三回りも、大きく見えました。
 私の役割は、彼に促されるままに、開催にあたっての挨拶をすることです。
 このコロナ禍での開催の意義と、今日までの綿密な計画を推進してこられた関係者に敬意を表しながら、手短かに話しました。感染拡大を防ぐために、「大いに盛り上げていきましょう。」という言葉は禁句です。つい言ってしまったために、すぐに「大いに楽しみましょう。」と、表現をソフトに言い換え、言い直しました。社会情勢に、いろいろと気を遣います。
 大学祭を対面式で行う大学は、あまりありません。この、ネットと会場参加を慎重に使い分けた、新しいスタイルの大学祭が無事に楽しく終わることを願うばかりです。

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 吹奏楽部の演奏が始まるや否や、私は次の会場に移動です。1号館から一番遠い5号館に急いで駆けつけ、弁論大会のお手伝いです。

 「大阪観光大学 第11回留学生日本語弁論大会」は、7名の留学生が、日本語で各々のテーマを論じます。今回は、全員が1回生ということで、その話し振りを楽しみにしていました。最初に開会の挨拶をしました。そして審査員の紹介の後、ベトナムとバングラディシュからの留学生の弁論が始まります。
 予想以上の語り口で、これからさらなる上達が期待できます。
 ここで私には、採点という役割が振られていました。評価項目は3種類あります。「内容・構成(10点)」「運用力(10点)」「言語力(10点)」で30点満点。それぞれがさらに細分化されており、24種類の評価基準で採点をします。高得点者は順に「最優秀賞」と「優秀賞」を、それ以外の中から「特別賞」を選定します。
 表彰式では、3名に賞状を渡しました。それ以外の学生には「参加賞」を渡しました。
 最後に、参加者全員と記念撮影です。最優秀賞のチャン ティ ハオさん(ベトナム)は真ん中でトロフィーを持っています。その右のグエン スアン イェン チンさん(ベトナム)が優秀賞、後ろで賞状を持っているのが特別賞のビスワスショーミトロ君(バングラディシュ)です。

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 今回、「最優秀賞」を取ったチャン ティ ハオさんは、審査員3人が一致して最高得点でした。感動的な内容で、会場では目を潤ませている方がチラホラ。かくいう私も、思わず知らずジーンと来て、審査員という立場もあり困りました。
 その時の原稿が、本人の了解が得られたので、以下に全文を引用します。表情豊かに、表現も巧みに、会場を魅了しながらの熱弁でした。それを、ここで文字で読むのは臨場感に欠け、無粋であることは承知です。しかし、ほんの少しでもその内容が伝われば、との思いで、あえて掲載します。

■弁論大会優勝者原稿■
 皆さん、おはようございます。
 今日は、私が来日したばかりのころに経験した「おもてなし」について皆さんにお話ししたいと思います。
 私は留学を準備した時、日本の様々なことを調べました。「本音と建て前」や「おもてなしの心」などの日本の文化も学びました。世界中の人々、特に日本で暮らしている外国人は、日本の「おもてなし」という心の文化のことを、少なくとも、知らない人はいないと思います。例えば、日本の店に入ると、スタッフは丁寧に笑顔で「いらっしゃいませ」と挨拶してくれるし、席に座ると、すぐにお水とおしぼりがきます。また、帰る時もスタッフが出口まで見送ってくれます。このような日本の文化は、自分で体験することにより、一層深く感じられるのではないかと私は思います。
 2019年1月から、私は留学生として群馬県の日本語学校に1年3か月通っていました。最初は、世界で有名な日本の接客はどんなものかしりたくて、アルバイトを探しました。有難いことに、学校の先輩から中華料理店のアルバイトを紹介してもらえました。研修期間に入って、店長と皆は優しく教えてくれました。しかし、接客は簡単ではないこと、ただメニューに書いてある料理の名前や基本的な挨拶を暗記さえすれば大丈夫だというのは間違いだったということが分かりました。お客さんから「日本語が上手だね」、「すごい、頑張っているね」など褒められたときは、本当に嬉しくて、普通より時間が早く過ぎていくように感じました。その一方で、お客さんから質問されて、答えられなかったり、クレームを受けたりしたこともありました。たくさんの思い出のある職場ですが、そこで出会ったあるお客さんの言葉は今でも覚えています。そのお客さんは今でも私がずっと「ありがとう」と言いたい人です。
 ある土曜日の夜7時ぐらい、店は少し混んでいて、注文待ちのお客さんがいました。私は疲れていましたが、笑顔をたやさず、1番のテーブルでオーダーをとりました。そのお客さんは瓶ビール2本を注文されました。普通瓶ビールは冷蔵庫から出して、お客さんに渡すのですが、私は隣にあるカゴの中から出して、常温瓶ビールをお客さんに渡してしまいました。私はその事に気づかず仕事を続けました。なぜその時冷蔵庫の中にある物ではなく常温のビールをとったか未だにわかりません。当然のことですがお客さんに「すみません」と呼びとめられ、不安な気持ちのままテーブルに行くと、お客さんは「これ、飲めないよ、このビール」と常温瓶ビールを指(さ)して少し怒っているようでした。すぐに自分の過ちに気付き、「申し訳ありません。すぐ交換させていただきます。」と私は謝りました。困惑している私の姿を見て、そのお客さんは微笑んで「もういいよ、早く持ってきて」と先より少し優しい声で言いました。その後は緊張してしまって、作り笑いしかできず、つらいまま仕事を続けました。一時間ぐらい後、私は、下げた物をキッチンの方に持って行っているとき、大きな声で「ハオさん」と自分の名前を呼ばれました。誰に呼ばれたかわかりませんでしたが、「はい」と答えました。「ごちそうさまでした、また来るよ。お前の笑顔は素敵だよ。」という声が聞こえ、レジのほうを見ると、さっきの1番テーブルのお客さんでした。他のお客さんは急にシーンとなり、私の方を見ました。ずっと落ち込んでいた私はそのお客さんに「ありがとうございました」と言って、すぐキッチンのほうに走りました。お客さんに言われた言葉で我慢していた感情があふれ、涙が出てきました。私はとても嬉しかったです。マネジャーは「それはハオが知りたかった’おもてなしの心’だよ」と私に言いました。その土曜日のあと、その方は店の常連客になってくれました。このことはとても貴重な経験になりました。形だけのサービスでお客様は満足できません。相手の気持ちを考えることが真(しん)の「おもてなし」であり、心からの行動こそが大切なのだと私は思いました。そして、この経験が大阪観光大学を選んだ理由の一つになりました。
 これから、大阪観光大学で憧れていた日本の素晴らしい文化、「おもてなしの心」を一生懸命頑張って、勉強したいと思っています。
 ご清聴、ありがとうございました。


 午後は、「大阪観光大学 第2回英語弁論大会」が、同じ会場でありました。
 8人の学生が、英語でスピーチをします。日本人2人、バングラディッシュ人3人、中国人3人が熱演を展開しました。
 私は審査員ではなかったので気楽に聞いていました。しかし、賞状を渡す役を頼まれました。
 最優秀賞は平林秀隆君(日本)、優秀賞は張 馬亜諾君(中国)、そして特別賞がウディン モヒン君(バングラデシュ)でした。それが終わると、突然ながら最後に挨拶を、とのことです。何とか責を塞ぐことはできたものの、予定になかったことがいろいろと入ると戸惑います。慣れなくてはいけません。
 いくつか、気づいたことがあります。午前中の留学生による日本語でのスピーチは、身振り手振りはまったくない、パフォーマンスのない、まさに日本式の弁論が展開していました。しかし、午後の英語によるスピーチでは、両手が動きます。参考までに、平林君と、昨年度最優秀賞を受賞したゲストの増本結友さんの姿を紹介します。

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 こうした違いは、どこから来るものでしょうか。
 最後に、参加者全員で記念撮影です。

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 この後、しばらく歓談が続いていました。
 すばらしいスピーチコンテストでした。
 みなさま、お疲れさまでした。

 なお、本日と明日のライブストリーム(YouTube 版)は、[https://www.youtube.com/user/OsakaKankoDaigaku]でご覧いただけます。
 ご自宅でお楽しみください。
 
 
 
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2020年11月06日

[学長ブログ]野球部のグランドを実見して

 大阪観光大学のコリドールの前は、鮮やかに発色した木々が気持ちを和らげます。
 個人的にもいろいろとあった夏からの数ヶ月、この並木は本格的な秋の到来を実感させてくれます。
 天災や人災で、地球の自然環境が大きく変わりつつある今。まだ四季の移り変わりが肌身に感じられる、この日本の気候風土に感謝します。

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 昨日、午前中の関西エアポート訪問でこれからの明るい再建のイメージを温めた後は、今秋、二部リーグで優勝した野球部の練習場所となっているグラウンドへ、車で連れて行ってもらいました。監督代行の佐藤弘樹さんから、これまでと今とこれからの野球部について、詳しい説明を聴きながらの2時間となりました。
 まず驚いたのは、敷地の入口に「大阪明浄女子短期大学 翔美会」という文字を刻んだ標石があったことです。「翔美会」は、卒業生たちの同窓会の名前です。

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 大阪観光大学の前身である大阪明浄女子短期大学は、当時40歳になったばかりの私を研究者に育ててくれた、恩愛に溢れる学校名です。この文字を見ると、さまざまな思いが去来します。文献実証を心がける研究者を自認する私ではあっても、この文字列を見ると途端に旧懐の情に引き込まれます。今回、今の職を引き受けて大学再建に微力を捧げているのも、この情愛に包まれているからこそです。

 さて、キャンパスを離れた山間の地にあるグラウンドを見て、恵まれた環境にあると思いました。

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 しかし、佐藤さんの話を聞いているうちに、再度の一部リーグ入りを果たし、これから関西を代表して神宮球場を目指そうとする若者たちに、さらなる支援として何ができるのかを考えるようになりました。破綻した大学の再建途上ではあるものの、何か方策はないものかと。若者たちの夢が叶うように支援することは、多くの学生や教職員においても達成感を共有できる機会につながります。
 そんなことを思いながら、グランドや周りの施設を見て回りました。そして、クラブハウスとでもいうべき更衣室の環境に、大いに問題があることを知りました。更衣ロッカーすらないのです。大きな姿見も、ガラスが割れていました。建物の裏のスペースも、部員の着替えなどに使われています。

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 使い古しの机に貼られていたシールに、また「大阪明浄女子短期大学」と書いてあるのに気づきました。今もこうして、大学のそこかしこで、その後の大学の発展を見つめているのです。

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 投球練習場は、雨が降ると使えず、ネットも傷んで来ています。

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 このグランドの周囲は崖なので、手狭なグランドのフェンスを越えて飛んで行ったボールは、回収は不可能だそうです。いろいろな維持に物入りだということでした。
 監督やコーチや外来者が休む部屋には、過日優勝を祝して贈呈した表彰状が飾ってありました。その表彰式のことは、「野球部優勝報告会と表彰式」(2020年10月23日)に詳しく書いています。

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 一枚の紙に文字が印刷されたものであっても、関係者には折々にその成果に至った意味を確認するものとなっているのです。一枚の表彰状が単なる飾りものではないことを知り、手渡した私もあらためて優勝の意義を再確認しました。

 野球部の寮にも立ち寄りました。「五門寮」はAとBの2棟が並んでいます。

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 この寮から大学までは、歩いて15分ほどです。
 今回、初めて大学の付属施設を見ました。若者の夢を叶えるためにも、それぞれが有効に活用されるような環境作りを、みんなと一緒に考えていきたいと思います。
 
 
 
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2020年11月05日

[学長ブログ]「関西エアポート」へご挨拶に行く

 関西国際空港の中にある関西エアポート(株)へ、学長就任のご挨拶をしに行ってきました。そして、空港のお膝元にある大学ということで、今後とも連携したお付き合いをお願いします、という気持ちをお伝えしました。
 関西エアポートは、関西国際空港(KIX)と大阪国際空港(ITAMI)、さらには神戸空港(KOBE)の運営をしている会社です。学長補佐をお願いしている中村真典先生の仲立ちで実現した面談です。
 お忙しい中を、三浦覚氏(常務執行役員、最高渉外責任者)、久保治之氏(渉外部 上席グループリーダー)、高垣昌仁氏(渉外部 グループリーダー)のお三方が対応してくださいました。
 三浦氏のお話は、航空業界の現状に始まり、日本の空港運営が民営化によりどのように変わったか、ということなどを、わかりやすく語ってくださいました。こちらからの質問にも、丁寧に答えてくださいました。今回の新型コロナウイルスによる甚大なる影響は、サーズの時の経験があるとはいえ、想像を絶するものがあるとのことでした。しかし、明るく前向きなことばが多かったことが印象的でした。
 これまで、会社と大学において、双方の行き来はまったくなかったので、現状において一緒にできることは何かを考えていくことで、共通の認識が得られたと思います。
 私からは、一例として、AIを活用した通訳や翻訳での共同プロジェクトの提案をしました。空港は、多国籍の人々が離合集散する場所です。さまざまな言語が行き交います。そうであれば、主要言語ではない、少数の人々が使う言語ならなおさら、多くの生きた会話の用例が集まります。それが、通訳や翻訳の精度を自ずと高めていきます。
 大阪観光大学としても、立地条件に恵まれた中でのAIを活用した通訳や翻訳のテーマを設定して、壮大な試験運用ができます。願ってもない夢を実現する課題となるはずです。これについては反応を示してくださったので、こちらからの具体的なプロジェクトの内容次第では、今後は楽しいおもしろいことができるかもしれません。
 関西エアポート側から、大阪観光大学を訪問したい、ということが出ました。それまでに、さらなるアイデアを集結して、夢のある話を共に展開できるようにしたいと思います。
 お話の中に、ロシアとミャンマーの空港に関して、今後に期待している旨の発言がありました。私なりの意見は、またの機会とします。特に、ミャンマーとのことについては、今年の3月に予定されていた角田光代さんとのイベントが延期になったままなので、時間をかけてでもこのことでお話をしたいと思いました。
 帰り際に、過日放映された、藤原定家が書写した『源氏物語』の話が出ました。私としては、待ってましたとばかりにお話をしたくても、もう時間がありません。とにかく、「『源氏物語』は41種類の言語で翻訳されていますから」ということを強調して、今日のところはおいとますることとなりました。
 このコロナ禍では、なかなかゆっくりとお話をすることは難しいと思われます。しかし、夢が語れる方々であることがわかったので、「またいつか」に期待したいと思っています。
 
 
 
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2020年11月04日

[学長ブログ]として/第21回協議会

 パソコンやネットワークの不調で、ブログ更新の効率が悪くなったため、先月末の10月31日に、[学長ブログ](http://gakutyo.sblo.jp/article/188080957.html)を、この[鷺水庵より]に引っ越すことにしました。
 その関係で、6月30日以来4ヶ月間にわたって大学の動向の「見える化」を意図した情報発信は、この[鷺水庵より]で報告することとなりました。

 一昨日の2日(月)の「9ヶ月ぶりの東京行き」(http://genjiito.sblo.jp/article/188088407.html)と題する記事は、本来なら[学長ブログ]で報告すべきものでした。それは、まだ[鷺水庵より]の記事に近いものです。しかし、今日の会議報告は、明らかに性格を異にするものなので、あらかじめ、今後はこのような記事もここで取り扱うことをお知らせしておきます。大学の教職員向けの情報ながら、今後はこうした記事もこの[鷺水庵より]に書きます。表題の先頭に、識別マークとして[学長ブログ]という文字列を付けるようにします。

 さて、本日大阪観光大学の明浄5号館で開催された第21回協議会では、以下の案件が審議され、また報告がありました。ほとんどが教務関連です。

【審議事項】
・次年度 学年暦について(連休の対処)
・ポートフォリオレビューについて
・英文卒業論文について
・卒業制作、卒業発表について
・今年度の卒業論文発表会について
・卒業判定について(継続)
【報告】
・研究生について
・入試広報に関して
・授業担当者の検討について

 これから、年度末に向けて、会議が多くなります。
 記録を残すということの意義を意識して、整理しながら報告していきます。
 
 
 
 
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2020年11月02日

9ヶ月ぶりの東京行き

 この前東京へ行ったのは、本年2月15日でした。あれから9ヶ月ぶりに今日、上京しました。

 毎月1回、日比谷図書文化館の社会人講座「古文書塾てらこや」において、「変体仮名で『源氏物語』を読む」という講座を担当していました。それが、新型コロナウイルスのために休会となり、今月14日からようやく再開です。そんな中で、急遽東京で大阪観光大学の大学経営会議が設定されたため、今日の上京となりました。

 新幹線はガラ空きでした。私が乗った車輌は、10人ほどです。ただし、急病者の救護があり、到着が心配されました。もっとも、迅速な対処がなされたようで、遅れることもなく無事に東京に着きました。余裕を持って出かけていたので、東京での会議には影響はありません。

 会場となった市ヶ谷のZENホールディングスのビルは、今回の支援者である麦島氏の東京での活動拠点です。大阪観光大学とはウェブでつないでの会議となりました。
 教学部門を中心にしたさまざまな課題や、中期計画策定の課題の整理などなど、今後の「新生・再建」について、大学の経営という視点から、具体的に突っ込んだ話題で意見交換をしました。麦島氏の理念を伺いながら、大きな夢も交えた、有意義な会議でした。
 この大学経営会議は、毎月開催することで了解が得られました。議題の整理は、毎週大学側で開催する経営会議準備会で行われます。東京と大阪が連携して大きく動き出しました。

 その後、私学会館別館にある日本私立大学協会を訪問しました。常務理事で事務局長をなさっている小出秀文先生をお訪ねし、ご挨拶を兼ねての面談が実現しました。私立大学を運営する視点からの大学のあり方について、親しく語ってくださいました。大局からのご意見を伺い、私自身の立ち位置が見えました。直接ご教示いただけたことに、感謝いたします。

 いつもとは違う気遣いをしたせいか、新幹線の中ではストンと熟睡。満ち足りた思いで京都駅に降り立つと、また元気が湧いて来ました。
 人と会うことの大切さや、直接ことばを交わすことの意義深さを、あらためて痛感しています。対面に勝るものなし、と言える貴重な体験をした一日でした。
 
 
 
posted by genjiito at 21:14| Comment(0) | ■大学新生