2026年01月07日

七草の今日は本年初の大階段登り

 年末から、平地を歩くだけで階段登りをしていませんでした。この近くでは、京都駅の上にある大階段が私にとって格好のリハビリ施設です。
 途中の踊り場で、3回も小休止をしました。屋上の大空広場で、息を整えながらゆったりと休憩です。

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 そして、アップルウォッチを見て驚きました。この階段登りで屋上に到着した時の、私の心拍数は72拍/分。ところが、息切れすることもなく元気に登った妻は、148拍/分でした。その数値が高い理由がわからないこともあり、大急ぎで深呼吸をして85拍/分まで下げるように言いました。心拍数は変動するとは言うものの、息切れした私とはあまりにも差があったので、明日の宇治徳洲会病院での点滴前の診察の時に、先生に報告しましょう。

 共に心拍数が70拍/分台に落ち着いてから階段で下りると、10階で北海道展をやっていました。函館の海鮮寿司と札幌のいかめしをいただき、屋上の大空広場へまた引き返してお昼ご飯としました。

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 陽光を浴びながら、ミス・ケミッコ(ケメコの歌)よろしく「大きなおにぎり10コ持ちケメコが8つに僕2つ」という、いつもの配分でいただいていた時です。ベンチの周りを2羽の人馴れしたセキレイが自分たちも欲しそうに我々を見つめています。しばらくすると、ピョンピョンと跳ねて違う所へ行きました。

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 今日は七草なので、今朝は我が家でも七草粥をいただきました。ただし、我が家のベランダで育てている野菜だけでは間に合わないので、スーパーで買ってきた七草で作ったお粥です。身体が浄められた気がしました。そして、お昼には小鳥の視線を感じながら、伊勢丹の屋上で昼食。なかなか変化のある楽しい日となっています。

 帰りに、近鉄京都駅で伊勢の赤福餅を買いました。仏壇へお供えしようと開封したところ、七草に関する「伊勢だより」のカードが入っていました。表面の絵と、裏面の文章をあげます。今日一月七日限定の「伊勢だより」です。

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 今日は七草です。鳥羽・国崎(くざき)の家々では、一月六日の夜、ひじきやふのりなど海の七草を床の間の前にととのえます。
 これを、一家の主が羽織袴の正装をしてきざむのです。左手にすりこぎ、右手に包丁を持つというのも昔からのきまりです。
 こうしてきざんだ七草は酢のものとして神棚に供え、翌朝にはこれでおかゆをいただくのです。
 一月七日
各位
               店主敬白


 新しい年がスタートしたことを体感できた一日でした。




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2025年12月10日

温泉施設の源氏の湯でお子様ランチをいただく

 近鉄新祝園駅から送迎バスに乗り、スッカマ源氏の湯に行ってきました。すぐ南が奈良県なので、京都の最南端の地にあります。けいはんな記念公園や国立国会図書館関西館の向かい側、と言ったほうがわかりやすいでしょうか。

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 この近くに奈良先端科学技術大学院大学があり、奈良県生駒郡に住んでいた頃には、そこの入学願書を入手して受験を考えていました。見学会にも行きました。しかし、結局は間際に別の大学院の博士後期課程に変更したため、受験はしませんでした。もしここで勉強していたら、私の学位記は「博士(文学)」ではなくて「博士(理学)」だったことになります。願書をどこに提出したかによって取得する名称がまったく違うことになったので、今から考えるとおもしろい道のりを歩いてきたことになります。紙切れ1枚とはいえ、肩書きは人生を楽しいものにしてくれることを、あらためて噛みしめています。

 源氏の湯グループのもう一つの施設である宇治天然温泉源氏の湯が近鉄大久保駅の近くにあり、これまでにも何度か紹介してきました。施設の中の雰囲気はよく似ていました。
 新祝園駅に降りたのは初めてです。ちなみに、「新祝園」は「しんほうその」と読みます。知らないと読めない駅名です。

 高濃度炭酸泉にゆったりと浸かり、露天風呂で30分ほどのんびりとしました。
 なお、スッカマとは炭窯サウナのことだそうです。サウナは苦手なので入りませんでした。

 お風呂上がりに、お食事処へ行きました。私が、あえてお子様ランチを頼むと、大人の方は……とのことでした。何にしようか迷っていると、注文を取りに来られた方と妻が話をしているうちに、その方のお母さんも胃がないとのことが話題になっていました。そして、一旦奥に戻られたその方が、お子様ランチを用意できますよ、と優しく語りかけてくださったのです。調理場で掛け合ってくださったようです。感謝です。これまでにも、チャレンジしたことがあります。 しかし、ことごとく失敗でした。60年ぶりに、お子様ランチをいただくことになりました。

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 左端の飲み物はカルピスです。これでも私には多くて、おにぎりの半分とポテトを2個、妻に渡しました。これは、私が外食で苦労しているほんの一例です。こんな事情があるので、いろいろな方と一緒にお食事ができなくて申し訳ないことです。

 余程の大病をした年寄りと思われたのか、途中で食べられるかどうかと声掛けをしてくださいました。その優しさに感激です。お母様の食事を思ってのことだったのでしょう。お気遣い、ありがとうございました。

 帰りに、その方に丁寧にお礼の挨拶をしました。臨機応変の対応に、接客における人の役割を再認識させられました。生成AIを搭載したロボットでは、こうした対応はできないと思われるからです。
 この話は、生成AIと人工知能の仕事をしている息子に、しっかりと伝えておくことにします。




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2025年11月09日

記念日に少しだけ贅沢な食事をする

 私は、誕生日に結婚式を挙げました。東京タワーの真下にある全特会館に、両家の関係者がそれぞれ10人ずつ集まる、ささやかな式です。もちろんお色直しもなく、ウェディングケーキもありません。その時、私はまだ学生でした。そして、今年は結婚50周年。金婚式なのです。

 昨日は、大阪府立中之島図書館で『源氏物語』と『百人一首』の変体仮名を読む講座がありました。昨日のブログに書いた通りです。
 終わってからの帰りに、大阪市役所前のみおつくしプロムナードの電飾は、我々の記念日を祝ってくれていると思って、妻と一緒に晴れがましい気持ちで淀屋橋駅まで歩きました。ほんの5分ほどですが……


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 記念日らしい食事をして帰ろうということで、帰りの経路にある京阪樟葉駅で海鮮丼の美味しいところはないかと、生成AI氏にお薦めのお店を訊きました。数店の候補から、これはと思う店にそのままネットで予約を入れました。【予約受付完了】というメールには「17時43分」とあります。幸い、個室が取れたので、淀屋橋駅から直行しました。

 樟葉駅で、お店の場所がわからなくて15分ほど彷徨いました。予約は18時半に入れてあったので、まだ20分は余裕があります。しかし、駅前のはずなのに見当たらないので、電話で場所を聞くことにしました。
 電話はロボットが対応するシステムで、とにかくピンボケな対応です。お店の場所を聞きたいのに、予約なのか、何人なのかと、こちらが聞きたいことと違うことを、「はい」か「いいえ」で答えさせられます。いつまでも無為なやりとりは面倒なので、ひたすらお店の場所を教えてほしいと繰り返しても、トンチンカンな質問を続けて来ます。よほど酷いロボット会社と契約しているのでしょう。

 しばらく無言でいると、お店の担当者に代わります、と言うや否や、プツンと電話が切れました。わけがわかりません。別の方法でお店の電話番号を調べて、場所を聞きました。その対応たるや不愉快極まりないもので、駅のすぐそばなのにわからないのか、と呆れた顔が電話越しに浮かぶほどの態度でした。日本での対応の仕方をまだよく知らない海外からの方ではなくて、日本人のようでした。

 お店に着いたのは、予約した時間の10分前です。対応に出られた女性は、すぐにカウンター近くの席に案内されたので、個室を予約している者です、と伝えると、今度は少し奥の4人席に案内しようとされます。また、個室をお願いしていると言うと、個室はすべて埋まっていて、このカウンターの前の4人席でもいいですか、とのことです。この奥の格子戸の部屋のはずですが、と言うと、そこは先ほどお客さんを案内したので使えない、とのことです。それでは、私の個室の予約は何だったのかと聞いても、このホールしかないの一点張りです。

 記念日なので、すこし気分を変えようと思っていたので、予約したはずの個室が使えないのであれば帰ります、といってお店を出ました。ここは、関西のみならず、関東圏にも出店している和食の分野では知られています。京都市内にあるお店の内、3店舗には行ったことがあります。お客様を案内したりして利用していたお店なので、この対応にはがっかりしました。

 未完成のコンピュータ任せの電話対応と、お店の予約システムの不出来なことに加えて、店員の接客の教育が未熟なのでしょう。お店におられた他の店員の方の冷たさも、伝わってきました。これを機会に、この系列店にはもう行きません。

 樟葉駅に隣接するショッピングモールで和食のお店を探し、とにかく個室に近い雰囲気のお店で海鮮料理をいただくことができました。
 なお、食事中に【ご予約をお受けできませんでした】というメールが届きました。私が予約した部屋に勝手に別のお客を入れておいて、【ご予約をお受けできませんでした】はないでしょう。私の予約が先のはずですから。それよりも何よりも、対応が冷たすぎました。また、予約システムとお店の予約管理も、うまく連動していないようです。

 こうしたことはよくあるので、我らは打たれ強くなっています。
 とにかく、昨日も気分を一新して、妻と結婚50周年の記念日を祝いました。特に雲丹は、久しぶりにたっぷりといただきました。東京の門前仲町にある魚三でいただく雲丹には及ばないものの、少しだけ贅沢な食事を楽しみました。




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2025年07月28日

本が店頭になかったことと海鮮丼に生海老が乗っていなかったこと

 京都駅南のイオンモールの中にある大垣書店へ行き、気になっている新刊のチェックをしました。
 中でも、先日の新聞に本の紹介記事が載っていたものについては、その本を手に取って実際に「目次」や「まえがき」や「あとがき」を見たかったのです。

 かつて、京都大学の電子図書館研究会のメンバーだった頃に、総長だった長尾真先生の指導下で岩波新書の「まえがき」「あとがき」「目次」をデータベース化するプロジェクトを進めていました。しかし、それはその後は実際に民生用としては発展せず、書店では書名や作者名などでしか検索できません。残念なことです。そのため、自分で書店に行き、自分の目で「まえがき」「あとがき」「目次」を確認しなければなりません。ネットに掲載されている情報は少なすぎて、本を購入するかどうかの判断ができないのです。私がネットでショッピングをしないのは、とにかく自分の目で見て確認することを大事にしているからです。

 大垣書店では、お目当ての本は在庫切れでした。それではと、京都駅の近鉄名店街みやこみちにあるふたば書房に行き書名を告げると、在庫があるとのことでその本があるコーナーに連れて行っていただきました。しかし、一緒に探しても、棚や抽き出しにどうしても見当たらないのです。コンピュータを使った在庫管理も、あまり機能していないようです。
 京都駅の北側に行くと、3軒の書店があります。しかし、38度越えの熱暑の中です。かといって、河原町通三条の丸善に行くのも大変なので、本の購入はまた今度にしました。

 食事は、いつもの高木鮮魚店にしました。私は海鮮丼、妻は漁師めしを頼みました。漁師めしには大きな生海老が乗っています。しかし、今日は代わりなのか鱧が一切れ乗っていたので、祇園祭限定バージョンかな、と思っていました。
 精算の時に、いつものお兄さんに、生海老は今の時期に合わせて鱧に変えたのですかと聞くと、えっということで、盛りつけ担当のもう一人の方に確認しておられました。そして2人揃って出て来られ、大海老を乗せるのを忘れていたと平謝りです。今の時期は、生海老と鱧の両方を盛っているそうです。

 こちらからは、いいですよ、いつもと違っていたので食材の変更があったのかと思って、と言うと、まだ頭を下げておられます。気軽に確認しただけだったので、かえって恐縮しました。そして、1割引きにしてくださいました。
 新鮮な魚がてんこ盛りの丼なので、いつもと違うことに気付き、何か意味があるのかと思って尋ねたことが、こんな展開になったのです。大の海老好きの妻も、おいしかったので気にしていませんから、と言っていました。店員の方のお詫びの気持ちがストレートに伝わる丁寧な対応に、かえってこちらが申し訳なかったと思うほどでした。

 先日(5月11日)いただいた時の漁師めしは、こんな感じで出て来ていました。


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 確かに生海老がなくてそれが鱧に変わっていると、鱧が白いだけにインパクトに欠けます。
 こんなことがあるのです。


付記:昨日の夕方の三日月は、映画「ペーパームーン」を思い出させるものでした。
記録としてここにアップしておきます。

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2025年07月13日

キャンパスプラザ京都の予約とイオン散策と外食のこと

 昨日は、大阪府立中之島図書館の帰りに京阪樟葉駅で途中下車をして、くずはモールで回転寿司を食べたり散策をして帰りました。歩数を確認したら、9,400歩でした。
 中之島図書館への往復だけなら、自宅から近くの駅への往復が4,000歩なので、トータルで6,000歩くらいです。とすると、樟葉のショッピングセンターを3,400歩もブラブラしていたことになります。ウィンドウショッピングも脳活になるということなので、日々妻と共に積極的にブラブラ歩きをしています。くずはモールは、東京のららぽーと豊洲によく似た、ただし少しミニサイズの大型商業施設でした。

 そして今日、いつものように京都駅周辺を散策しました。
 最初は、京都駅の伊勢丹にある美術館「えき」で開催中の、「やなせたかし展」に行く予定でした。ところが、行って見ると長蛇の列。日曜日ということもあってか、親子連れが延々と並んでおられ、数時間待ちです。いつでも行けるという気安さから、今日はパスすることにしました。

 そこから駅前のキャンパスプラザ京都へ移動し、古写本『源氏物語』を読むNPO主催の勉強会の会場の予約をするために行きました。うまく10月分がとれました。今後の日程は、以下のようになります。参加なさる方は、チェックをお願いします。

(32)2025年7月26日 (土) 第5演習室
(33)2025年8月23日 (土) 第5講習室
(34)2025年9月27日 (土) 第5演習室
(35)2025年10月25日 (土) 第5演習室

 ここはお世話になっていて恐縮ながら、事務手続がスムースではありません。お役所仕事なのです。少子化で窓口業務の人材の縮小が喫緊の課題なのに、利用者の立場で見ると従業員のために仕事を発生させる仕組みにしか見えません。従事しておられる方は大変そうにしておられます。しかし、窓口業務しか見えないので失礼を承知で言うと、大幅に業務の効率化が図れる組織だと思われます。ここにお世話になって3年の間に、いろいろと緩慢な対応とミスも目立ちますし。

 その後は、イオンモール京都へ食事がてら散策しました。とにかく、多くの人で賑わっています。この中にある回転寿司屋さんは私の好みに合わないので行きません。最近は、江戸前のにぎり寿司よりも大阪鮨や海鮮丼に好みが移ったこともあり、高木鮮魚店通いが続いていました。今日は気分転換にと、4階の豚カツととろろのお店に行きました。初めてのお店です。しかし、待ち時間が異様に長いので、途中で諦めてキャンセルし、フードコートで長崎ちゃんぽんと餃子をいただきました。

 ここは、気軽に好きなものが選べてサッと受け取れ、誰に気兼ねすることなく長時間いられます。少食で時間をかけて食べる私の食生活には最適です。また、常に妻と一緒の生活なので、お互いが好きなものを注文して一緒にいただけるのも気に入っています。
 それにしても、毎度のことながら若者たちでごった返しています。高齢者は見渡してもほんの数人いるかいないか。少し肩身が狭いながらも、自由気ままにいられる場所なので大好きな場所です。
 少子高齢化に突き進んでいる今、お店の構え方に始まり、人材の配置や注文の仕方やいただき方を含めて、これは今後の飲食業界のあり方を示しているように思えます。
 自宅近くにあったショッピングセンターにも、こうしたフードコートがあったようです。しかし、このセンターは今年の3月で閉店。よく通っていたので、残念に思い、その後のスペースがどうなるのか気になっていました。それが、今日のネットのニュースで、京都駅前のヨドバシカメラの地下に入っているロピアが、京都の2店舗目として開店することを知りました。ロピアは、以前住んでいた家の向かいのご主人が、経営しておられたお好み焼き屋さんの仕入れ先の中に入っていたところでもあります。下鴨にいた頃には、河原町の業務スーパーとこのロピアに、とにかく安いこともあり何度も行ったお店です。これまでとよく似た業態のロピアが、自宅近くに来るのです。近くには、これまた愛用している業務スーパーがあるので、新規開店が楽しみです。

 1日6回食で少量を小まめに食べる私は、冷凍食品等の買い置きを、2台の冷凍庫に詰め込んでいます。この身体とこの歳になると、食事だけは贅沢ではなくて潤沢に蓄えています。人生の晩年は豊かな食生活を、ということを日々実践しているところです。そのためにも、こうした食材の安いお店は大歓迎です。

 さて、レストランや料理店の専門店化やサービスのあり方は、少子化に伴って従業員への人材配置が困難になるこれからの社会では、急激に変化していくことでしょう。富裕層が自己満足のためにレストランに行って高価なメニューをありがたがっていただく、という構図は私の中では無縁のこととして片隅に置かれています。そして、その種族の中に私はいないことも確かです。
 私は、身体のこともあって、外食は極端に減らしています。食事代も1,200円を上限にして、お腹の痛みを和らげながら、少食をのんびりと食べることを心がけています。これは、意外と少子高齢化社会のお手本となっていくのではないでしょうか。頑健で食費を気にしないで雰囲気が最優先の方とは、真逆の生活スタイルかも知れませんが。

 今日の歩数は10,002歩でした。やはり、ショッピングセンターの散策は、予想外に歩数を稼ぐようです。認知症が気になる方は、脳活の効果も高いこの散策方法も検討されてはいかがでしょうか。




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2025年04月10日

海外の回転寿司屋とテイクアウトの寿司の記録

 在職中は、研究テーマの一つが海外における『源氏物語』だったので、海外に行くことがよくありました。行く先々で回転寿司屋さんの情報を、折々にこのブログで報告してきました。
 もう海外に行くことはなさそうなので、このあたりで、ひとまず整理しておきます。

 最近、私は回転寿司屋さんへ行くことが減りました。毎週のように通っていた回転寿司屋さんに、今では月に2度が限界でしょうか。その代わりに、海鮮丼をいただくことが増えました。回転寿司屋さんに行っても、軍艦巻や押し寿司をいただきます。大阪鮨と言われるお寿司です。にぎり寿司に触手が伸びなくなったのです。理由は、よくわかりません。

 さて、以下のように、いろいろな国で回転寿司屋さんを探しては、その国なりの工夫を愉しんできました。
 私が一番懐かしいのは、以下のリストの最後にあげた、「2002年10月24日 インドでのメモ(2002-6)日本女性が握るインドマグロのお寿司 http://genjiito.sblo.jp/article/178946033.html」です。こんなインド体験は、今でも難しいことでしょう。

 こうしたお店は、今でもやっているのでしょうか。いやいや、さらに増えていることでしょう。
 「世界の回転寿司マップ」を作るつもりでした。しかし、ここまでです。
 おついでの折にでも、拾い読みをしながら海外の回転寿司の雰囲気を味わってみてください。

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2019年12月26日広州の回転寿司は気に入りましたhttp://genjiito.sblo.jp/article/186961793.html
※「回転寿司屋「万歳」は広州に41軒、全国に200軒を展開するチェーン店」


2019年2月2日【補訂版】ヤンゴンのジャパン・カルチャー・ハウスで盛況だったカルタ取りhttp://genjiito.sblo.jp/article/185492980.html
※「行けなかった回転寿司屋「GENKI SUSHI」


2018年8月18日リマの回転寿司の地元指向に好感を持つhttp://genjiito.sblo.jp/article/184200143.html
※「ペルー・リマの回転寿司「なごや」」


2015年2月24日様変わりしたハリーポッターのキングス・クロス駅http://genjiito.sblo.jp/article/179012064.html
※「キングス・クロス駅のコンコースの「わさび」」


2014年9月26日バンクーバーの中心地であるダウンタウンを歩いてhttp://genjiito.sblo.jp/article/178972179.html
※「ウォーターフロント駅周辺の「momoSUSHI」は回転しない」
※「ブリティッシュ・コロンビア大学の近くの寿司屋」


2014年3月7日米国議会図書館と新規開店のお寿司屋さんhttp://genjiito.sblo.jp/article/178971912.html
※「「SUSI CAPITOL」」
※「ユニオン・ステーションの回転寿司屋、デュポン・サークルに「すし太郎」」


2014年2月14日 ハノイでお洒落な回転寿司屋さん発見http://genjiito.sblo.jp/article/178971891.html
※「回転寿司屋の「きもの」」


2014年2月10日ハノイの街中を気ままに歩くhttp://genjiito.sblo.jp/article/178971886.html
※「回転寿司屋さんではなかった「Fresh Sushi」」


2013年10月31日待ちに待ったマドリッドの回転寿司http://genjiito.sblo.jp/article/178971660.html
※「回転寿司や「ぎんざ」」


2013年10月23日BAの機内食とマドリッドのイベリコ豚の生ハムhttp://genjiito.sblo.jp/article/178971652.html
※「ヒースロー空港のお寿司屋」
※「スペインのマドリッドのお寿司屋さん「侍」と「SUSHI CLUB」」


2012年9月24日フィレンツェの新たなお寿司屋さんhttp://genjiito.sblo.jp/article/178970531.html
※「ドゥォモの「寿司バー」」


2011年5月17日【復元】ウイットに富むJALのお姉さんhttp://genjiito.sblo.jp/article/178935219.html
※「インドには回転寿司屋さんがまだありません。」


2011年2月2日 【復元】カイロの握り寿司http://genjiito.sblo.jp/article/178935109.html
※「カイロでお持ち帰りの寿司」


2011年1月27日ワシントンを発つ前にhttp://genjiito.sblo.jp/article/178935103.html
※「回転寿司屋の「わさび」を再訪」


2011年1月24日 アップルストア巡礼記 in ボストンhttp://genjiito.sblo.jp/article/178935100.html
※「ボストンの寿司屋「春」は回転寿司ではない。4年前にボストンのチャイナ・タウンで回転寿司屋を探すも見つからず」


2011年1月13日【復元】ハーバード大学の寿司http://genjiito.sblo.jp/article/178935089.html
※「ハーバード大学の2箇所の学食の寿司のパック」


2011年1月12日【復元】成田空港とバージニア大学の寿司http://genjiito.sblo.jp/article/178935088.html
※「バージニア大学の学生食堂のパック入りのお寿司」


2010年12月19日フランスから届いた「すし水」http://genjiito.sblo.jp/article/178934987.html
※「フランスの、「O’Sushi」・「すし水」」


2010年4月30日【復元】中国の長春と博多の回転寿司http://genjiito.sblo.jp/article/178934548.html
※「長春には、この系列店が4店舗ほどあるようです。」


2010年4月20日【復元】回転寿司のことhttp://genjiito.sblo.jp/article/178934537.html
※「ロンドン・ピカデリーサーカスのクルクル」


2010年1月29日ワシントンのお寿司(3)http://genjiito.sblo.jp/article/178934446.html
※「スタンドバーの寿司コーナー」


2010年1月28日ワシントンのお寿司(2)http://genjiito.sblo.jp/article/178934444.html
※「「わさび」という回転寿司屋」


2010年1月26日ワシントンのお寿司(1)http://genjiito.sblo.jp/article/178934442.html
※「寿司バーのオバマロール」


2010年1月19日モンゴルの食事と買い物メモよりhttp://genjiito.sblo.jp/article/178934435.html
※「回転寿司はウランバートルにはありません。」


2009年9月25日ロンドンの最後は回転寿司でhttp://genjiito.sblo.jp/article/178934198.html
※「ヒースロー空港の中・回転寿司のYo寿司」


2009年9月19日ロンドンで回転寿司を楽しむhttp://genjiito.sblo.jp/article/178934191.html
※「ロンドン東郊のリバプールストリート駅・もしもし寿司」


2009年9月18日ヨーロッパにある日本の古典籍などhttp://genjiito.sblo.jp/article/178934190.html
※「パリのシャトレの近くに「マツリ」や「カイテン」という店があるそうです。」


2009年3月13日フィレンツェの満月とお寿司http://genjiito.sblo.jp/article/178933896.html
※「寿司まにあ・ヴェネツィアには寿司屋が見あたらなかったので、これがイタリアでの初めての収穫です。」


2009年2月17日ロンドンの回転寿司http://genjiito.sblo.jp/article/178933860.html
※「パディントン駅構内の回転寿司屋「YO sushi」」
※「ピカデリーサーカスにある回転寿司屋「くるくる」」


【多くの記事がサーバーのクラッシュで消失】


2002年10月24日インドでのメモ(2002-6)日本女性が握るインドマグロのお寿司http://genjiito.sblo.jp/article/178946033.html
※「GK1のNブロックマーケットの寿司フェスティバル」


----- 消失した記事から2件 ---------------------------------
2006年11月15日ニューヨークの回転寿司屋(続報)
※「鉄火:$1.50 は良心的ですね」


2006年11月14日ニューヨークの回転寿司屋
※「速報をもらって」
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2025年03月09日

集会所での会食会のことを批判的に

 今日のお昼に、集会所で「春の会食会」というお食事会がありました。これは、1年に1回か2回あるものです。
 以下、つい批判的な書き方になったことの背景には、高齢者が楽しく安全に集い合う場が今後とも長く続くことを願ってのこととご理解いただき、失礼な物言いにはご寛恕のほどを切にお願いします。
 また、主宰者は参加者のことをもう少し情報として事前に得ておく必要があると思いました。あまりにも能天気な企画で、画一的な対応すぎます。歳を取れば取るほど、食べることひとつにしても、いろいろとあるのですから。学校での給食会の発想では、時代遅れの誹りを免れません。

 いつもの集まりのお食事会は、和やかに進みます。
 次の記事は、その様子がわかる一つです。
「年齢など気にせずに目標を設定する」(2022年09月24日、http://genjiito.sblo.jp/article/189829852.html

 今日の集まりは、いつもの高齢者を対象として開催されているものとは違います。
 私が今回の主宰者のことをよく知らないこともあってか、違和感と不愉快な思いが残りました。
 これまでにも、この主宰者のお食事会と称するものには、2度ほど参加しました。
 まずは、引っ越ししてきた当初。
 コロナ禍であったために、集会所の入口でお弁当をいただいて帰りました。
 次は、たまたま玄関で会った数人だけが集会所の中に入り、テーブルに受け取ったお弁当を広げていただきました。
 昨年は参加しませんでした。

 そして今日。

 何かお手伝いすることがあるかもしれない、とのことで、妻が15分前に集会所に行きました。しかし、どなたもいらっしゃらないし、日曜日で事務所は閉まっているというので、家に引き返してきました。私も行きかけていた時だったので、少し休んで5分前に出かけました。何人か来ておられました。ただし、会食会がはじまったのはそれから20分もしてからでした。ただ待っているのも手持ちぶさたなので、お茶だけでも知り合いの方と相談して配りました。

 目の前には、同じおかずが乗った弁当が全員分、ずらりと並んでいます。
 やがて、おすましが配られました。
 消化管をもたない私は、少量しかいただかないことと、油濃いものは避け、塩辛いものも避け、固いものなどを避けています。それが、すべて入っています。
 鮭の切り身、唐揚げ、竹輪の天麩羅、海老のフライ。
 糸コンニャクの煮しめ、焼き肉、煮しめた筑前煮。
 たくわんと野菜のお漬け物も、横に添えられていました。
 煮しめと焼き肉に手を付けたあたりから、指先が痺れ出しました。私は、急激に血糖値が上がると手に痺れが出るのです。
 危ないと思い、野菜だけをいただくことにしました。

 白寿のTさんとは一昨日、日曜日のお食事会でと言ってお別れしました。今日もお話をしようと思って来ました。弁当は少しだけいただけばいい、と思っていました。それが、まったく私が口に出来るものがなかったのです。

 中心となって今日のお食事会の運営に当たっておられる主宰者の方が、食べ残している私の横に来て、食べきれなかったら持ち帰ってください、とおっしゃいます。
 外で調達してきた弁当を持ち帰るのは、食品衛生上好ましくないと思っているので、残して行きます、とお答えしました。しかし、残されては困るという主旨のことをおっしゃいます。
 そして、2回目に来られた時には、私は1日6回食で一度にたくさん食べられないことを説明しました。そうしたやりとりを見かねたのか、妻は持って帰ります、と言い出しました。私は、これはもう食べないし、衛生的にも箸をつけたものは時間と共に雑菌が繁殖するので、持ち帰るのはやめよう、と制しました。
 それでも、持ち帰るようにと主宰者が3回目に来られた時には、食品ロスの問題もあるので、と強引に持ち帰るようにおっしゃいます。
 そんなやりとりが嫌になったので、妻のプラスチックのお弁当のパッケージに私の分を重ねて輪ゴムで止め、別のお手伝いの方に食べ終わったものとしと処置していただくようにお願いしました。

 お食事会に来て食べないのは、主催者に対しては失礼なことだと思います。しかし、一方的に一種類だけのメニューのお弁当を有無を言わさず配り、集まったみなさんが何かを一緒にするような案も用意されておらず、ただただ人を集めただけでは、何のための会なのか大いに疑問です。
 また、執拗に食べ残しを持ち帰るように言われると、その方の衛生観念を疑います。
 今週だけをとってみても、3件の食中毒の発生が報じられていました。1軒の料亭と2軒の弁当屋さんで出たのです。私は、今日の弁当の配布は食中毒の蔓延の危険性があるので、中止になるのでは、と思っていました。しかし、何の連絡もないので、申し込んだ通りに参加しました。

 お弁当の裏のシールを見ると、この近くの持ち帰りのお弁当屋さんではなくて、少し離れたところにあるお店の名前と住所が書かれていました。甘くて手が痺れ出したこともあり、糖質の記載などを探しました。何も書かれていなかったので、味付けや食品添加物のこともわかりません。

 会の後半で、主催者の方が司会役として、今日の催しに関する話をなさっていた時です。今日は男性が1人おられるので、何か一言を、と私に発言を求められたのです。男が1人だけいるからと言って、それがどうだというのですか? とは言いませんでした。少食なので食べきれなくて……とお茶を濁しました。

 主宰者の方は最後の挨拶で、今日は参加費として500円をいただいたけれども、お弁当は910円だったことを強調しておられました。500円の徴収が安いと思うか高いと思うか、次はどうしたらいいか何か意見を、と参会者に聞いておられました。そうしたことは最後の挨拶で手柄話として言うことなのか、これも恩着せがましく感じ、疑問に思ったことです。

 対象が高齢者であれば、一人一人に寄り添った対応が必要です。例えば、私であれば消化管がなく、血糖値を気にしています。そうしたことを一顧だにせず、とにかくみんなで同じお弁当をいただく場をつくればいい、という発想では、こうした集まりはますます続けられなくなるでしょう。
 「同じ釜の飯を食べる」ということの意義が持つ「帰属意識」を尊重し、苦楽を共にするという考えが主催者の中に原点にあるとしたら、ここはそうした場所ではないし、今はそんなに単純な社会ではありません。多様性を尊重する社会での食事と人間関係は、もっとあたたかい対応で包み込むものだと思います。いつもの火曜日と金曜日の集まりでは、そうした配慮がなされています。居心地がいいのです。それに反して、今日は、まったくありませんでした。

 主宰者の方は秋にも開催したい、とのことだったので、お仕着せの仕出し弁当ではなくて、ケーキやお菓子の茶話会の方がいいのでは、とお答えしました。

 恩着せがましい、旧態依然としたお食事会は、もう脱皮すべき時期だとの思いを強くしました。




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2024年12月22日

茶話会の後に温泉へ行き外食のことを考える

 クリスマスを前にして、地域の学区福祉委員会による茶話会が、いつもの集会所でありました。
 2年前はテイクアウトのお弁当でした。油物がメインのものは、私には食べ難いものでした。そのこともあり、昨年は受け取りに行きませんでした。今年はお菓子だとのことなので、終わり頃に受け取りに行きました。すると、みなさんが集まってクッキーを食べながらティータイムの最中でした。いただいて帰るだけだと思っていたので、予想外のことでもあり、少しだけご一緒して、よもやま話に参加してきました。

 その後は、近くの温泉で英気を養いました。折々に行く、伏見の湯、力の湯です。湯上がりには、中のレストランで早い晩ご飯をいただきました。大きな鯵のフライを堪能しました。

 料理人の息子がよく言っていました。贅沢ないい食材を使えば、それなりに美味しいものは誰にでも作られる。しかし、ごく普通の食材でとびきり美味しいものを作ろうとすると、それなりの腕と知恵が必要だ、と。外食をするたびに、この息子の言葉を思い出しています。

 我が家の外食は1人1,000円以内。最高の贅沢でも1,200円が上限です。これでも、美味しい食事はいろいろと楽しめます。工夫を凝らして、美味しくて楽しい食事を提供するお店は、気を配って探すといくつも見つかります。行く先々で、アタリやハズレを楽しんでいます。東京の銀座でも、お昼のランチで1,000円前後の美味しいものは、かつて近くに住んでいたこともあり、しっかりとチェック済みです。もっとも、だんだん減ってきましたが。

 今日の伏見の湯での食事は2人で1,730円。特大の鯵のフライや、衣がベタッとしない海老天などなど、細かな工夫が感じられました。ごちそうさまでした。

 息子に聞いたところ、先日私が近所のなか卯で注文した南マグロの漬け丼は、なかなかレベルの高い丼だとのことです。最近、私は海鮮丼に凝っているので、たかぎ鮮魚店以外の丼で、また一つ見つけました。妻が注文した鴨そばは、出汁はいいけど鴨肉がいまいちだとか。食の世界に生きる職人の舌は、微妙な味の違いを感覚で仕分けしているのでしょう。そのために、膨大なお店を次々と食べ歩いているようですが……

 いろいろな情報を得て、我が家なりに豪華とは縁遠いながらも、ささやかに美味いものの食べ歩きをしています。
 美味しそうなお店が見当たらない時には、勝手知ったる回転寿司屋さんに飛び込んでいます。




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2024年06月28日

穴埋めひらがなクイズで浮き彫りになった生麩の文化圏

 集会所で、おいしいコーヒーが出来上がる間、みんなで「まちがい探し」や「穴埋めひらがな」をしました。その中で、違う意見や異見が出たので、以下に取り上げます。

 問題文は、「2つの単語が完成するように中央の □ にひらがなを入れてください」というものです。質問は8個あり、その内の3問目と4問目は次のものでした。

B  は    C  と
 あ □ な     な □ ふ
   な       れ

 Bは簡単で、この答えを言う番になった方は「て」とおっしゃいました。みなさん、そうそう、と頷いておられます。「あてな」と「はてな」です。

 次に、Cの答えを言う番が回ってきた方は、「ま」と答えられました。
 私の隣にいらっしゃった方は、「い」でもいけるけど、「といれ」とか「ないふ」はこんな場ではなぁ、とおっしゃいます。高齢者の集まりの場にはふさわしくない言葉だ、ということです。向かいにおられた別の方からは、「とまれ」は命令する言葉なので、ここの答えには当たらない、と。なかなかレベルの高い意見です。私は、「ともあれ」が変化した副詞の「とまれ」もあるな、と思いました。しかし、説明がややこしくなるので、この話題には参加しませんでした。名詞で答えるはずなので、やはり「とまれ」だと言う意見も聞こえてきました。それなら、Bの「はてな」は感動詞なので、すべてが名詞になるようにこだわらなくてもいいはずです。これまた、ややこしくなるので発言は控えました。
 また、「なまふ」は京都で普通に使い、京料理などで食べるものです。しかし、それが東京でも通じるのかな、という素朴な疑問も出ました。その意味から、「なまふ」は答えから外れる、ということが内輪での答えでした。
 帰宅後、ネットで調べました。確かに、関東では焼き麩はよく見かけるけれど、生麩はあまり見かけないとのこと。また、金沢が生麩の文化圏として知られていることもわかりました。
 ということで、麩の種類・地域・形・食べ方を整理した表を引きます(三越伊勢丹の「FOODIE」より、https://mi-journey.jp/foodie/89468/)。次の図をクリックすると精細表示となり、文字が読みやすくなります。

240628_生麩.jpg

 大まかな分別ながら、いちおう今日のところ、生麩は関西、焼き麩は関東、としておきましょうか。
 ちなみに、妻の実家がある秋田に電話をして聞いたところ、聞いたことはあるけど知らない、とのことでした。
 東西の食文化をさまようことになりました。




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2024年03月14日

いろいろと食べ比べをする日々

 先日、ミスタードーナッツというお店に行きました。数十年ぶりに、ドーナッツを食べる目的で、ドーナッツ屋さんに入りました。食事の時に、たまたま取り合わせの関係で、トレーか皿に乗っていたドーナッツを口にしたことはあったように思います。今回は、食べることの幅を広げる実験として、ドーナッツを目当てにお店に入ったのです。

 私は、1日6回食の日々を送っています。自ずと、食事のメニューは限られて来ます。辛いものや甘すぎるものは避け、脂っこいものも避け、熱過ぎても冷た過ぎても、消化管への負担を考えて、手を出さないようにしています。そんな食生活をしていると、食事がワンパターンになります。とにかく極端な刺激がないものを選んで、お腹を守りながら生きて来ました。これは、18歳の時に十二指腸潰瘍穿孔性腹膜炎を発症し、胃の3分の2と十二指腸などを切除して以来の食習慣です。

 こんな身体なのに、何十回も行ったインドでは、一度もお腹を下していません。驚異のお腹だと言われています。カレーは?とよく聞かれます。しかし、私が行くインドでの食事は、現地の方の自宅か、その近くのお店へ行きます。観光客が少ない地元の人のお店なので、そんなに辛くはありません。テーブルの上にある青色トウガラシを齧り、他にはお漬け物のようなものを口にして、みなさん辛さを調節しておられます。観光客相手の、辛さを競うようなお店には、地元の方はあまり行かれないようです。これが、私にとってのインド生活を快適にしているようです。

 とにかく、食生活では、少しずつゆっくりと、刺激物を避けることを心がけています。
 そんな注意を払っていても、1週間の半分以上の日には、食事中か食後にお腹が痛くなります。それも、夜が多いようです。
 主治医は、胃がないのですから、と深刻な問題とはせずに、腹痛に関しては内服薬の組み合わせで対処してくださっています。
 毎朝、9種類の錠剤と1種類の粉薬を、食後に飲みます。夜は、といっても夜食が終わる10時過ぎに、6種類の錠剤と1種類の粉薬を飲みます。昼は私の活動時間なので、先生が仕事をしやすいようにと配慮をしてくださり、薬は飲みません。

 ドーナッツを食べた後は、特に身体に異変はありませんでした。ただし、引き続き行こうとは思いません。油と甘さが、私の身体に合わなかったのでしょうか。


 その数日後、どうとんぼり神座というラーメン屋さんに行きました。これも、ささやかな挑戦です。

 かつては、よくラーメンを食べました。自宅でも、よく自分で作っていました。小学校の高学年の頃には、母がマルタイの棒ラーメンを作ってくれました。あの味は、私にとっては懐かしい味です。大塚のボンカレーもその仲間です。

 しかし、60代の胃ガンによる全摘手術を受けてからは、共に口にしなくなりました。

 ラーメンを食べたのは、長崎大学へ文献調査に行った時、地元の名物だということでチャンポンをいただいて以来です。神座というラーメンも、また食べに行こうとは思いません。私には、イマイチだったのです。

 数日前にスーパーで、日清の焼きそばを買いました。私がこうしたものに手を出すのは、めずらしいことです。太い生めんで屋台風ソース味というもので、久々に食べてみようと思わせるものでした。そして、期待を裏切らない、もう一度食べよう、と思わせるなかなかの風味でした。一つ、食事の選択肢が広がりました。

 妻が作る食事やお弁当は、口に合うこともありおいしいものです。しかし、1日に6回も手料理を、というわけにはいきません。半分くらいは、自分で何とかしています。それだけに、ワンパターンになってきているのです。そこで、他の食事を食べ比べし出しました。


 外食を時々します。しかし、その外食の半分以上は、食後に体調が崩れることが多いのです。または、半分も食べない内に、お腹が痛くなります。そのまま残すか、妻に食べてもらいます。それが、少し上品なレストランの時は、あまり顔をしかめて痛みを我慢する姿を見せると、他のお客さんにも申し訳ないので、早々にほとんどを残したままでお店を出ることになります。

 私のような身体には、外食となると回転寿司が一番合っています。その日の体調や食欲に応じて食べたいものを注文し、適量でやめればいいのです。


 ということで、何かおいしいものをという時には、自宅での妻の手料理が一番、というところに落ち着きます。そのため、仕事の後にみんなで食事に、という機会は自ずとなくなりました。付き合いが悪くてすみません。ご理解を、よろしくお願いします。





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2024年01月07日

七草粥をいただきながら七草について疑問が浮かぶ

 邪気をはらうと言われる、春の七草のお粥をいただきました。
 これを食べると、無病息災で1年を過ごせるそうです。
 ハーブとでも言うべき七草を、胃腸に負担がかからないお粥で食べる習慣は、理にかなった先人の知恵です。お節料理が中心だったお正月の食生活を、七草粥で調整することになります。
 もっとも、消化器官である胃腸がない私は、身体のお掃除だと思っていただきました。
 この七草について、私は、【セリ、ナズナ(ペンペングサ)、スズナ(カブ)、スズシロ(ダイコン)、ホトケノザ、ハコベ(ハコベラ)、ゴギョウ(ハハコグサ)】と覚えています。この七草の呼び名について、妻が言う順番が私と違っていることがわかりました。妻が覚えている七草は、【セリ、ナズナ、スズナ、スズシロ、ゴギョウ、ハコベ、ホトケノザ】です。私が言う【……、ホトケノザ、ハコベ、ゴギョウ】と、妻が言う【……、ゴギョウ、ハコベ、ホトケノザ】では、【スズシロ】から後の順番が違います。また、一般に【ハコベラ】と言われているものは、お互いが【ハコベ】と言っています。
 島根県の出雲育ちの私と、秋田県の羽後育ちの妻は、松本清張の『砂の器』が示すように、同一の文化圏で過ごしました。話をしていると、よく似たことがあって驚くことがあります。
 この七草の順番の違いと、【ハコベラ】ではなくて【ハコベ】とお互いが言うことに関して、何か調査結果があるのでしょうか。〈全国アホ・バカ分布図〉のように、日本の中での偏りがあるのでしょうか。
 ご存知の方がいらっしゃいましたら、ご教示をお願いします。




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2023年02月04日

隣の駅まで散策にでかけ回転寿司に思いを馳せる

 立春の今日は、ここ数日続く肌寒い一日でした。それでも、健康と体力を守り続けるために設定した歩け歩けのモットーの下、元気に出かけました。晴天も幸いし、気持ちよく隣の駅まで歩きました。

 初めて行く街では、自分が住む町とは違うことを見付けられ、あらためて新鮮な気持ちになります。近所のショッピングセンターと同じ名前の店に入りました。商品の並べ方や種類が微妙に違うので、店内をブラブラ歩くだけで脳が活性化されます。

 回転寿司屋さんが、向かい合うようにして2軒ありました。
 いずれも、最近は身近な生活圏になかったお店なので、かつてこの名前の店に、子供たちと車でよく行ったことを懐かしく思い出しました。しかし、昨今の迷惑行為で問題になっていることを思い、入ることはしませんでした。あの回転寿司業界への冒瀆行為は、厳しく対処すべきです。こうして、自制の判断をしてしまうのですから。社会の一員として、やってはいけないことをしたのですから。想像力の欠如が、あんな愚かな行為をさせたのだろう、と思っています。

 私は、河原町三条と京都駅にある回転寿司屋さん「寿しのむさし」を行きつけのお店にしています。ここは、いつも活気があり、職人さんたち五六人がカウンターの中で握っておられます。そして、回っているお寿司のネタを見ながら、お客さんを見定めながら、新たに握ったものを流しておられます。三条店の2階以外はカウンター席しかありません。ホール担当の方三四名がお客さんの注文したものを持って回っておられます。私はいつも、流れているものではなくてホールの方に口頭で注文します。それがカウンターの中の職人さんに紙で伝えられ、握られたお寿司は職人さんが回転するレーン越しに私に手渡ししてくださいます。その職人さんも見知った年配の方が多いので、安心してお寿司をいただいています。私は、行くが早いか「鯛の皮」を注文するので、おじさんたちは気付いてくださいます。いつもあるものではないので、6回に1回の割合でしかいただけません。それでいて、2貫1皿で146円なのです。今日見かけた2軒よりも安いので、この「むさし」は貴重なお店となっています。

 今話題となっている回転寿司屋さんにも、以前はよく行っていました。しかし、「むさし」との決定的な違いは、省力化による経営方針にあるのではないでしょうか。確かに、街中の回転寿司屋さんは近代的なシステムで効率良く運営しておられます。しかし、それが今回の問題を引き起こした一番の要因ではないかと思います。「むさし」では、職人さんはお客さんの顔を見ながら握り、直接注文を受けると握ったものを手渡しし、ホールの方は手渡しできないものを運んだり注文を聞いたりと、不思議なコミュニケーションが成り立っています。

 日本の和食を手軽に外食としていただける、日本文化の中の和食文化を身近にした回転寿司屋さんが、次第に減っていくことが心配です。今日、私も入店することを躊躇い、申し訳ないことながら入りませんでした。流れて来るお寿司に一々疑いの目を向け、テーブルに置いてある器や調味料などを確認したくなる心理が、店から足を遠ざけたのです。となると、国内のお店はさらなる汚名挽回を計り、新たなる活路を求めて海外展開をすることでしょう。

 海外の回転寿司屋さんの情報を、私はこれまでに本ブログを通していろいろと流してきました。2005年頃にロンドンで聞いた話を思い出します。
 海外で回転寿司が広く展開するようになったのは、まずは日本人が回転寿司をバカにしていたことを受けてのことでした。回転寿司はエンターティンメント性が高いということで、海外の人が飛びついた事情があったということです。そして、魚も北欧の物が安く大量に入ることもあり、一気に広がったようです。
 その頃は、日本では回転寿司を安かろう悪かろうの俗物として軽く見ていたので、私も胸を張って話題にしにくいところがありました。あの、気位の高そうな鮨屋のカウンターに座って、能書きを垂れるおやじさんに注文し、それをありがたがって食べるもの、という風潮がありました。これは、今も一部の人々に信仰として残っていることは確かです。

 また、海外の回転寿司を評価する時に、日本と同じ品質と味覚とサービスを外地で求める風潮もありました。今もそうです。しかし、私がこのブログで何度も強調しているように、海外で日本食をいただく時には、モノサシを日本の基準で測るのではなく、日本の食文化がどのように現地の方々のために工夫されているのかを知り、味わうことだと思っています。日本のモノサシで海外のものを測るのは、フェアではありません。さまざまな工夫が凝らされています。いかにも日本人向けのお店に入り、無責任な批判はすべきではないと思います。現地の方々が入る回転寿司屋さんに行き、その地の食文化を勘案して感想を述べるべきです。

 その意味では、今の流れでは、回転寿司は海外展開が加速し、日本人は自国の文化をしたり顔で貶し続ける怖れがあります。そうならないように、自虐的な国民性がまた顔を出すことのないように、切に願うのみです。
 また、若者が今回の行為をしてしまった意識の背景には、大人が食べ物を粗略に扱い、回転寿司を見下していたことが横たわっているように思えます。すばらしい日本の食文化が、食育を放棄した日本の学校教育や、家庭での躾けの中で軽く扱われていたのではないでしょうか。
 証明しづらいことなのでこの辺にしておきましょう。文化や社会がよくわからない若者を責めて収まる問題ではなく、システマチックな経営に走った業界に同情することでもありません。私のようににわか仕立ての文明批評ではなく、食と文化の専門家の意見を聞いてみたいと思っています。

 散策の途次にみかけた2軒の回転寿司屋さんに拘りすぎました。

 他には、久しぶりにブックオフを見付けました。音楽素材やフィギュアが多い中でも、読み物の本もしっかりと大量に並んでいたので安心しました。TSUTAYAも健在でした。ただし、私の好みの本はまったくなかったのが残念です。

 この街は、また脚を運んでもいいところのようです。たのしい賑わいを見付けたので、気分転換の散歩に恰好の街といえます。

 今日歩いたのは、11,434歩でした。8,000歩を目安にしているので、少し頑張りすぎたかも知れません。しかし、貴重な情報を多く得られたので満足しています。
 
 
 
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2022年11月02日

二重の記念日を天満橋で祝っていただく

 何かと外出の多い日々の中で、今日は大阪中之島公園の川上にある天満橋へ出かけました。数年前まで高校でも教えていた時、その通勤で乗り換えをしていた駅です。その駅のま上にある京阪シティモールの上階から、晴天の大川を眼下に水上バスのアクアライナーを見ながら、あらたまった食事会をしました。背後には、大坂城を控えています。

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 私は結婚記念日と誕生日が一緒なので、そのお祝いを姉がしてくれたのです。24歳だった時に同級生だった妻と学生結婚をして、以来47年がアッという間に経ちました。
 ちょうどこの時間帯に、義兄はこの大川のクルーズ船で仲間と旧交を温める親睦会があるとのことで、その間にこの食事会が設営されたのです。

 創業が享保元年という300年の伝統に支えられた京懐石を、ゆったりといただきました。今年の正月から年金生活に入り、慎ましやかな生活をしていたこともあり、久しぶりの日本料理です。
 消化管を持たない私は、いつものように途中でお腹が張り出したので、休憩しながらいただきました。二重の記念日だということで、お店の方が赤飯に金箔をちらしたご飯を出してくださいました。お心遣いに感謝です。その仲居さんのご家族にも、胃を切除した方がいらっしゃるとのことで、私がゆっくりといただくことに理解を示してくださいました。とにかく、一度の食事に2時間はかけるので、みなさまにご迷惑をおかけしながらの会食です。そのこともあり、外食は極力控えています。今日は、そうした気遣いはいりません。
 出されたマスクケースには、秋らしい意匠が凝らされていました。

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 これから、秋の深まりが楽しめます。
 足腰が達者なうちに、いろいろなところへ出かけたいと思います。
 
 
 
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2022年10月02日

西国三十三所(2022-21)総持寺(22番札所)

 JR総持寺駅から住宅街を歩いてすぐのところに、西国三十三所22番札所の総持寺があります。民家やマンションが立ち並ぶ中にあるお寺です。

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 境内は整備が行き届いており、若い方々も参拝しやすい配慮がなされています。特に、入口にある手水舎は、水が自動的に出るので戸惑うほどです。

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 また、このお寺は料理と縁が深く、「包丁道の祖」とか「料理の神」、さらには「日本料理中興の祖」とされる藤原山陰が平安時代に開いたところです。総持寺縁起ともなっている「亀の恩返し」は、『今昔物語集』などでも語られています。山陰中納言については、学生時代に民俗学を中心にして勉強をしていたので、亀のことも含めて詳しく学びました。こんなところで、かつてのことが結びつきました。

 朱印は、いつものようにビニールの覆い越しなので、今回もピンボケですみません。

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 帰りに、新しいおしゃれな建物に気持ちが向きました。「ポタラ」というカフェ&レストランです。ダライ・ラマの教えを学ぶ団体であるチベット仏教普及協会(愛称:ポタラ・カレッジ)からのネーミングだと思われます。最初は、鳥山明の漫画『DRAGON BALL』と関係するのかと思いました。しかし、ご朱印所でいただいた住職の文中にダライラマのことが書いてあるので、こちらの方との関係なのでしょう。後で調べたところ、総持寺の山号「補陀洛山」がサンスクリット語で「ポタラ」といい、観音菩薩が降り立つところからの命名のようです。

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 お勧めの「神無月御膳」をいただきました。ご飯は栗が入っています。茶わん蒸しは葛なのかカタクリなのか、滑らかな感触でおいしかったのが印象的です。手前に置かれているものは、イチジクだと思います。とにかく、山陰流の料理を堪能しました。外からも自由に来られるので、お勧めです。

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 この食事は、消化管を持たない、刺激に弱い、少食の私にはぴったりで、驚くほどおいしい御膳料理でした。これも後で調べると、「山蔭流京奉会」の料理人のみなさまがお作りになるご膳だそうです。流派としての心意気が、今になって感じられました。恥ずかしながら、いただいている時にはそのことを知らなかったので、これはまた行かなくてはいけません。また、コーヒーに付いて来たカリントウは、お寺のお土産となっている「亀の恩返し」だということも、帰ってから調べていて知りました。ありがたいものを、何も知らずにいただいたことになります。
 調べて行くか、知らずに行くか。後で知る感激や感動も大事だと思うものの、知っていたらまた別の感想を持ったことでしょう。
 何とも悩ましい課題をいただくことになりました。
 
 
 
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2022年01月07日

今年の七草粥は奈良産です

 今日は正月7日。
 今朝いただく七草粥は、我が家でも毎年の恒例となっています。消化管を持たない私でも、胃や身体をいたわるためという名目で七草粥をいただき、一年の無病息災を願いました。今年は、めずらくし手に入った奈良県五條市で獲れた七草を使ったお粥です。

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 七草は、この写真に添えた説明にもあるように、「せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ、これぞ七草」と言われています。
 しかし、七草について私は、「せり、なずな、すずな、すずしろ、ほとけのざ、はこべら、ごぎょう」と覚えています。私が生まれた島根県出雲地方の言い方なのでしょうか。妻は、秋田県羽後地方の出身です。『砂の器』で有名になったように、松本清張は柳田國男の方言周圏論を元にして、羽後と出雲の方言が密接に関連する作品を書きました。映画にもなりました。私の両親と妻の両親がズーズー弁で会話ができたように、この2つの地方は文化がよく似ています。そこで妻に七草のことを聞くと、私とは違い一般に口ずさまれている並び方で草の名前を言っています。私と同じだと、これは文化的な意味からもおもしろかったのですが……。

 今日の京都新聞に掲載された「凡語」の末尾は、兼好法師の『徒然草』の例を出して、次のように結んでいます。

きょうは、七草がゆを食する節句である。シンプルな薄塩のおかゆさんに、刻んだセリなどを入れる。酒肴(こう)に疲れた胃腸を癒やす習わしでもあり、栄養士さんの代役を果たすと受け止めよう▼法師は「万の病は酒よりこそ起これ」「戒を破りて、地獄に墜(お)つ」とも記している。むやみに七草がゆを、あてにするのではなく、七草に徒然草を加えて、あす以降も、体を慈しんでいく「健康奉仕」の教えを忘れずにいたい。


 新型コロナウイルスのオミクロン株が爆発的に感染を拡大している今、これまで以上に身体を気遣う生活をしたいと思います。
 本来なら、今日は東京の日比谷図書文化館で源氏講座をしているところでした。それを急遽、コロナウイルスの感染被害の不安があることから、休講・延期にしていただきました。今日の感染者数が示すように、結果的には、これは最善の対処だったことになります。
 またまた、感染に怯える日々となります。用心には用心をして、ウイルスと仲良くしようなどとは思わず、通り去ってくれることを願うことにします。
 
 
 
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2021年09月28日

緊急事態宣言解除後のリバウンドがないことを祈って

 緊急事態宣言とまん延防止等重点措置が、明後日30日(木)を期限として解除されます。その後のリバウンドが心配です。しかし、これまでの縛りを緩めるしかない状況なので、素人ながら慎重に対処するしかないと思っています。
 私の生活では、何かと区切りとなる日に行っていた、近所の居酒屋さんにやっと行けることになります。昨年2月までが期限のお食事券があったにもかかわらず、新型コロナウイルスの流行で行けないままになったのが心残りでした。
 いつ行けばいいのか、周りの様子をうかがいながら、行ける日を楽しみにしています。私は飲ん兵衛ではないので、料理を楽しみにして行きます。目の前で、丁寧に一点一点を作っておられます。焼いたノド黒をいただくのが一番のおつまみでした。安くておいしくて、それでいてお店の方は無口で、黙々と食材と格闘しておられます。
 お店の方はお元気でしょうか。アルバイトに来ていた近所の大学の学生さんたちは、どうしているのでしょうか。誰とも話したことはないものの、あの賑やかだったお客さんたちは、どうしておられたのでしょうか。
 晴れて行けた日に、また報告します。
 
 
 
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2021年07月02日

初めて回転寿司を持ち帰る

 さまざまな国で見かけた回転寿司屋さんについて、本ブログで折々に報告をしてきました。しかし、新型コロナウイルスのために海外へ行けなくなり、世界の回転寿司屋マップも中断したままです。この前は、2年前に行った中国・広州の記事になります。

「広州の回転寿司は気に入りました」(2019年12月26日)

 日本では、極力乗り換えをしない移動を心がけているため、家と大学の往復だけの日々となっています。そんな中でも、大好きなお寿司は、河原町三条の「むさし」で楽しんでいます。食事に何かと制限がある、消化管を持たない私にとって、好きな時に好きなネタを好きなだけいただける回転寿司は、非常に重宝する食事処です。

 さて今日は、これまでオンライン授業だった特別講義の外食産業論が、やっと対面授業で行なっていただくこととなりました。講師をおねがいしていた大阪外食産業協会副会長の佐伯慎哉先生にお目にかかり、直接ご挨拶をしました。佐伯先生は、回転寿司で知られる大起水産株式会社の代表取締役社長をなさっている方です。京都にある新京極店、河原町三条店、京都タワーサンド店へ私が行くことも多いので、海外のことなども含めて少しお話をしました。この講座は、毎回著名な食品業界の方々がお越しになるので、人気の授業となっています。現場の魅力が迫力をもって伝わる講座なので、学生にとっては得難い学習の場となります。大事にしたい科目です。

 帰りは、久しぶりに河原町に出ました。多くの若者たちでごった返しています。アーケードには、祇園祭の提灯がお祭りの雰囲気を盛り上げています。

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 しかし、今年も山鉾巡行は中止となり、残念なことです。それでも、今日は市役所で、祇園祭の巡行順を決める「くじ取り式」が行われました。巡行は中止でも、伝統を受け継ぐために式は実施されました。また、提灯作りも追い込みに入っています。

 お腹が空いたので食事をと思っても、新型コロナウイルスのことが気になり、どこかへ入る勇気は出ません。そこで、大起水産のことを思い出し、四条通から新京極を上がった新京極店で持ち帰りのお寿司をいただきました。
 お寿司の持ち帰りは、実は初めてのことです。このご時世ならではのことです。
 家の玄関先に、チマキを飾りました。これで、気分だけは祇園祭の雰囲気になりました。明日は鱧をいただくことにしましょう。

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2021年03月14日

大和平群で運びの薄茶のお稽古

 久しぶりにお茶のお稽古で、奈良に行ってきました。昨年2月以来なので、実に13ヶ月半ぶりです。前回のお稽古の様子は、「大和平群で丸卓を使ったお茶のお稽古」(2020年02月02日)に詳しく書いています。

 龍田川が少し濁っていたのは、昨日雨だったからでしょうか。石組みの形と配置はまったく変わっていません。

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 先生のお宅の近くで、きれいな満開の花を見上げました。みごとな咲きっぷりです。

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 今日のお稽古は、運びの薄茶をお願いしました。基本中の基本です。丸卓を使ったお点前ばかりをやっていたので、ここでリセットです。
 何とか無難にこなせました。いい感じだったと、珍しく褒めていただきました。最後に、釜に水を差す時に、丸卓のように湯返しをしないことを、あらためて思い出しました。些細なことながら、いろいろとお点前の種類によって手順が違います。
 新型コロナウイルスの対策の一環として、一回に一椀とし、お茶碗の使い回しはしません。畳に手をつくたびに、消毒スプレーを指に吹きかけます。
 お菓子をいただく時や、お茶をいただく時に、着けているマスクを外したり着けたりするタイミングが、慣れないと戸惑います。メガネが落ちないように吊るす紐のようなものを、マスクに着ける方もいらっしゃるそうです。それがあれば、マスクを下に置くこともなくなります。マスクケースと一緒に、持ち歩くことも考えましょう。
 お稽古が終わってからも、道具の片付けや仕舞い方が、これまでとは違います。感染予防対策は徹底しています。
 私がしばらく来なかった間に、他のお弟子さんたちは、いろいろと新しいお点前に挑戦中でした。慌てず騒がず、遅々として進展はないものの、マイペースでお爺ちゃん流のお稽古を続けることにします。
 みっちり3時間。お話をしながら聞きながら、楽しくお稽古ができました。
 さて、大学での茶道教室は、ずっと休会中です。今月末には再開してもいいかもしれません。
 
 
 
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2020年07月17日

品数豊富な梅田のヨドバシカメラ

 今日は仕事帰りに、梅田に立ち寄りました。久しぶりです。
 駅前のヨドバシカメラで、コーヒーメーカーを買いました。長年、自宅、職場、宿舎で、東芝の製品を3台、同じ型の製品を使っていました。
 東京から京都に引き上げて来る時に整理をしたため、今は東芝の製品は箕面キャンパスの研究室に1台だけあります。
 現在、自宅では象印を使っています。しかし、作りが甘いせいか、イマイチの製品だと思っています。高次脳機能障害者サポートネットの「珈琲焙煎工房 Hug」からいただく豆で香り豊かなコーヒーを楽しんでいるので、この豆と機械の相性は何とかしなくては、と思っていました。
 そんな折、ヨドバシカメラに行ったところ、私が気に入っている東芝の製品で、改良版が店頭に並んでいたのです。2年以上も、何かいいコーヒーメーカーはないかと探していました。これ幸いと、購入することにしました。ただし、この東芝の製品はすぐには入手できず、注文して届くものです。今月末に配送されることを了承して、購入しました。
 これでまた、おいしいコーヒーが自宅でいただけます。自宅で使っているコーヒーメーカーは、大阪観光大学の研究室に持って行き、会議の合間に慌ただしく飲むコーヒー用にしましょう。
 それにしても、ヨドバシカメラのコーヒーメーカーの売り場に置かれている商品の品数の豊富なことには驚きます。その多彩な品揃えには、度肝を抜かれました。京都駅前にもこのお店はあります。そこもしばらく行っていないのでわからないながら、多数の商品が並んでいるのでしょうか。
 行けばある、というのは、すばらしいことです。しかも、安く売られているのです。うまい商売だな、と思う反面、これには小売店は歯が立たないだろうなと、小売店を大事にしたい私は考え込んでしまいます。
 ネットにも、豊富な商品が並んでいるようです。しかし、ネットでの購入は、何が送られて来るのか不安が伴います。駅前の店舗に足を運ぶという労力が要るものの、実際に多くの商品を触ってみて、見比べて買う魅力は、なかなかのものがあります。
 さらには、お店の方に質問ができ、説明をしてもらえるのですから、楽しいお買い物ができるのです。
 久しぶりに、豊かな気持ちで買い物をしました。
 
 
 
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2020年06月22日

宇治天然温泉「源氏の湯」に入る前に「馳走寿司」をいただく

 温泉に行きたいと思いつつ、新型コロナウイルスのためになかなか行けません。
 先日も、鞍馬温泉に行きたいと思っていることを書きました(2020年06月12日)。しかし、7月3日までは営業再開に向けて臨時休業とのことです。
 この前に温泉に行ったのは、なんと昨年師走になります。2019年12月01日に、お茶のお稽古の帰りに大和平群の「音の花温泉」に行ったことを書いています。あれから半年も行っていないのです。
 いろいろと調べていると、宇治の天然温泉で知られる「源氏の湯」が営業していることがわかりました。近鉄大久保駅からすぐです。この前ここに行ったのは、「京洛逍遥(540)大和でお茶のお稽古の後は宇治の温泉へ」(2019年04月21日)の記事の最後に書いていました。しかも、その時も、お茶のお稽古の帰りです。その前日には、鞍馬温泉に行っていたこともわかりました。ブログに書いておくと、何かと重宝する記録簿になります。

 さて、「源氏の湯」に行くと、いつもは帰りにその前にある回転寿司「くら」に行くのが慣例となっています。しかし、今日はお腹が空いていたので、まずお寿司をいただいてから温泉に入りました。

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 新型コロナウイルスの感染対策が万全で、まったく心配はありません。また、お寿司も回転しているものはほとんどなくて、パネルで注文すると席までレーンをお皿が走って来て届けてくれます。クルクル回らないので「回転寿司」とはいえないことはともかく、衛生的であることは確かです。さしずめ「馳走寿司」と言えばいいのではないでしょうか。まったくの思いつきのネーミングですが。

 入口は、これまでとまったく変わっていません。

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 壁に掛かっていた額の源氏絵は、国宝源氏の模写版でした。前からこの絵だったのか記憶にありません。消毒液は、最近置かれたものであることは確かです。

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 温泉は人も少なくて快適です。肌もスベスベします。今月初めに開腹手術を受けた後、まだ少し切り傷が痛むことがあります。しかし、今日の温泉で爽快になりました。
 心機一転、また明日から科研の業務に取りかかります。
 
 
 
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2020年05月06日

孫たちのお茶会

 昨日のこどもの日には、3歳と1歳の孫たちはお茶を点てて楽しんだようです。
 一人前に野点をした、ということになります。
 お茶菓子は「こいのぼり」でしょうか。

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 これまでに、我が家で開いた孫たちとのお茶会は、季節ごとにありました。
 今は、なかなかそんな悠長なことをしていられる状況ではありません。

「孫娘2人を相手にお茶の特訓」(2019年11月20日)

「孫のお点前でお茶をいただく」(2019年07月03日)

「孫娘が点てたお茶をいただく」(2019年03月24日)

 さて、私は2月以来、新型コロナウイルスのおかげで、お稽古に奈良まで出かけるわけにもいかず、お点前の作法をすっかり忘れてしまいそうです。
 外出自粛で遠出を避けて4ヶ月が経ち、いつしか炉から風炉に変わりました。
 何度か、自宅で練習をと思いながら、一度だけ座卓の上で点てただけです。
 和菓子屋さんは近くに何軒もあるので、数回いただいて来て「それでは」と思ったところまでで、実際にはきちんとお稽古にはなっていません。
 糖尿病患者なのに、お茶菓子だけは季節のものをいろいろといただいています。
 そろそろ本気で取り掛からないと、きれいさっぱり忘れてしまいそうです。
 誰かお客人を呼べたら、もっと真面目に取り組むのですが……
 このご時世、来ていただくわけにもいかないので、夏向けの道具を出すことからその気になるしかありません。
 
 
 
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2020年03月10日

新型ウイルスと濃茶と寿司とおにぎりと

 今月の『淡交タイムス』(2020.3、第548号)には、次の文章を印刷した1枚のお知らせが入っていました。引用文中の赤字は、私が施したものです。

新型コロナウイルス感染症への対応について



皆様方にも大変ご心配のことと存じます。
この春は宗家の懸釜もたくさん予定されております。
亭主として、私は次のように対処してまいります。
濃茶席は道具はそのまま荘りつけ、回し飲みを避けるために呈茶は薄茶で賄うつもりです。
参考にしていただければ、と存じます。
千宗室


 それでなくとも、濃茶については嫌う方がいらっしゃいます。一つの茶碗を手送りで回し飲みするので、避けたい気持ちはわかります。このことについては、特に清潔好きな現代の若者は、気持ち悪く思っていることは認めなければいけません。今回のウイルス騒動を機に、茶道の関係者は茶道の中でも濃茶の扱いについて、見直しを迫られることでしょう。若者のみならず、海外に広まっている茶道のイメージの再点検となるはずです。薄茶は、一人ずつに点てて出すので、一つの茶碗に口を付けてみんなで一緒に飲み合う、というイメージはありません。

 また、本日(2020年3月10日)の京都新聞(夕刊)では、酒井順子氏が「鮨の運命」という一文を「現代のことば」に寄せておられます。「誰かわからない人の手が触れた食べ物は怖くて食べられない」という例として、「おにぎり」と「お鮨」が話題になっています。そして、次のように結んでおられます。

 特に今、日本では新型コロナウイルスの騒動が長引き、手を清潔に保つようにと、我々は日々、言われています。この騒動によって、日本人の「他人が触れたものは食べられない」という感覚は、さらに強まることでしょう。その時に、日本の文化である鮨の運命や、いかに…?
 子供の頃は、友達のお母さんが握ったおむすびも、落ちた食べ物も、平気で食べていた私。大人になってこのようなことを考える時が来るとは、全く想像していませんでした。かつては美味しくて安全な食べ物を連想させた「手作り」「手料理」といった言葉が、これからは反対の意味になってしまうのかもしれないと思うと、事態が一刻も早く収束することを、祈らずにはいられません。


 この指摘も頷けます。「おむすび」や「にぎり寿司」は、これから変化する食生活の一つといえるでしょう。
 ただし、酒井氏は「お鮨」イコール「にぎり寿司」とお考えのようです。しかし、私は「にぎり寿司」よりも「押し鮓」(大阪鮓、箱鮓)が好きです。柿の葉寿司は駅の売店でも気軽に手に入るので、身近な小腹を満たす食べ物です。この「押し鮓」は、手で握るのではなくて、木型に押し付けて作ります。見ていても、素手でにぎるのとは違うので、「にぎり寿司」のような不潔なバッチイ(?)印象はありません。
 なお、京都では「鯖の棒寿司」が有名です。妻の生地である秋田では「ハタハタ寿司」が名物です。ただし、近江の「鮒寿司」はいまだに苦手です。いずれも「なれ寿司」と言われているものですね。
 とにかく、今回の新型コロナウイルスによって、食べ物の提供のしかたやいただき方が見直されることでしょう。食文化が変わろうとしているのです。その変化を、いましばらく、よく見ていきたいと思います。
 
 
 
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2020年02月23日

バイキング形式の食事の取り分けは衛生上大丈夫?

 今朝は、岡山駅前のホテルで目覚めました。
 少し仕事をしてから、バイキング形式の朝食をいただきに、階下へ行きました。
 入口で食事券を渡すと、手にアルコールスプレイをしてくださいました。
 バイキングは、狭い所に多くの皿などが並べられていました。
 そして、ほとんどが、トングという食材をつまむ道具で、自分の皿に取り分ける方式でした。
 そのトングが、金属の輪で開閉を調節するものだったので、その輪をずらすとパッとトングが開きます。しかも、バネの具合もあって、勢いよく開くのです。慌てて落としたりもしました。食材の上に落とす方もいらっしゃったので、不潔だなと想いました。別の道具がないかを見回しても、それらしきものは見当たりません。みなさん、それを使っておられます。
 そういえば、昨年末の中国・広州のホテルでも、朝食はバイキング形式でした。おかずは、菜箸でとりました。あれも、あまりきれいなものではありませんでした。
 今朝のホテルでは、狭い空間で各自が食材を取り合うので、結構身体は当たります。
 そりよりも何よりも、並んでいる大皿に付いているトングを、みんなが取っ換え引っ換え使っては返し使っては返しを繰り返します。コロナウイルスが問題になっている時期なので、入口で消毒スプレイしておられました。しかし、このトングをみんなが使い回している光景に、しだいに違和感を覚えるようになりました。これまでに、バイキングでは、こうしたトングや菜箸を使って取り分けることが多かったように想います。これは、衛生上、どうなのでしょうか。
 とくに、身体に異常はなかったようなので、目くじらを立てるほどのものではないのかもしれません。しかし、どうもすっきりしません。
 来月下旬には、ミャンマーに1週間ほど行きます。その時の食事については、あらかじめ調べておくことにします。そして、自室で食事をすることも検討したいと想います。
 コロナウイルスの問題を契機として、目に見えない敵から身を守るための、いろいろなことを考えるようになりました。
 
 
 
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2020年02月04日

納豆についての複雑な思い

 今、また納豆がブームだとか。
 これまでに、何度も納豆礼賛の話を聞きました。我が家でも、納豆が常備されています。東北の雪国生まれの妻は、小さい時から食べている大好物。しかし、出雲生まれで大阪育ちの私は、どうもあの糸を引くベタベタ感が苦手です。ねっとりした糸が口の周りに付くのが耐えられません。とにかく、薬だと思って食べています。とは言っても、最近はしばらくご無沙汰しています。

 私が最初に納豆を食べた時のことは、今でも鮮明に覚えています。高校を卒業して上京した1970年2月、吉祥寺にいた従兄弟の家に泊まった時の朝食で、生まれて初めて納豆を口にしました。匂いと不気味なネバネバ感を我慢して、どうにか一口食べてすぐに遠慮しました。それまでは、納豆というと正露丸のような大徳寺納豆しか知らなかったのです。

 私が薬だと思って食べているのは、この納豆とニンニクに加えてゴーヤがあります。牡蛎も3個が限界です。糖尿病の私は、血糖値を急激に上げない食事を心がけています。この苦手な食材は、お医者さんも栄養士さんも勧めてくださいます。そのこともあって、できることなら食べたくないものの、少しだけならと自分に言い聞かせ、薬だと思っていただいているのです。

 さて、問題の納豆です。身体にいいことはわかっているので、何とかして食べる機会を増やしたい気持ちはあります。夏場は無理なので、この寒い時期だけでも「長生きするために」という呪文を唱えながら、折々にいただくことにします。
 
 
 
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2020年01月12日

楽しみの初釜は大和平群で

 今日は初釜です。いつもより早く、午前中に奈良へ向かいました。去年の初釜には行けなかったので、久しぶりです。
 新春の龍田川は、寒さを感じさせない流れです。

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 お茶のお稽古も、今年で10年目となります。ちょうど胃ガンで消化管の全部摘出する手術を受ける直前でした。「お茶のお稽古を始める」(2010年07月25日)
 と言うと、期間が長いのでさぞかし、と思われがちです。しかし、東京から通うのも何かと所用がぶつかり、学会シーズンも外してだったので、年に10回も行けませんでした。
 定年退職して京都に帰ってきた3年前から、毎月2回を何とか守るようにして通い出しました。片道2時間の小旅行です。そして、未熟ながらも、昨秋やっとお茶名「宗鉄」をいただきました。苦節10年とはほど遠い、覚えてはすぐに忘れるということの繰り返しの、お恥ずかしいかぎりのお稽古事です。
 母屋の待合で、お弟子さんたち8人で雑談や自己紹介をして始まる時間を待ちました。床には「千年春」と書かれた末広が飾ってあります。
 出された白湯をいただいてから、別棟のお茶室へ。今日は私が正客とのことです。唯一の男でこの歳となると、そんな役割が当てられることはいつも覚悟しておかなければなりません。
 最初に私から蹲(つくばい)で心身を清めました。
 部屋入りすると、床には「万年祝峯松」の軸が掛かっています。上から下へと、ゆったり大きく垂れ下がる柳は、千家独特のものだそうです。花は、徳利のような花瓶に活けてあります。
 床を拝見した後は、今日の初釜のための道具を拝見して、茶釜の真横の正客の席に着きました。
 少し天気が優れないこともあり、まずは濃茶、そして薄茶をいただきました。お茶は「辻利」。お菓子は「花びら餅」。モチモチしていて、美味しくいただきました。薄茶の時は、「子」の焼印がある麩菓子で味噌餡を挟んだものです。
 薄茶の時に、私も次の方のために一服点てました。突然という流れで、ぎこちないお点前で失礼しました。
 休憩後はお食事です。お酒も少しいただきました。
 本来すべき正客の仕事がいろいろとある中を、助けてもらいながら進んで行きます。全体の流れとその場その場の機会を摑んで、もっと正客としてすることがあったようです。行き届かないことで、申し訳ないことです。そのせいもあって、先生からは多くのことを教えていただき、至らない点の指摘を受けました。こうした場を何度も体験しながら、お役目を果たせる正客の対応を身につけるようにします。
 今年も、身に余る勉強の機会をいただきました。すぐに忘れることなど気にせずに、コツコツと続けることを心がけていくしかありません。
 先生はもとより、社中のみなさま、心もとないお点前のお付き合いを、今年もどうぞよろしくお願いいたします。
 
 
 
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2019年12月26日

広州の回転寿司は気に入りました

 広州でも回転寿司屋さんに行きました。

 世界各国に回転寿司屋さんがあります。
 今年は、ミャンマーのヤンゴンに宿泊していたホテルに「元気寿司」がありました。しかし、残念ながら超過密スケジュールだったため、時間がなくて食べられませんでした。「【補訂版】ヤンゴンのジャパン・カルチャー・ハウスで盛況だったカルタ取り」(2019年02月02日)
 来春、また行くので、その時には必ずレポートできるようにします。

 昨年の夏に行ったペルーのリマには、「回転寿司 なごや」がありました。現地の人々に目を向けたお寿司屋さんだったので、好感を持ちました。「リマの回転寿司の地元指向に好感を持つ」(2018年08月18日)

 カナダのバンクーバーへ行った時、回転寿司は見つからなかったものの、その報告の中で、私は次のように書きました。
 海外では、回転寿司に限ります。しかも、日本人向けではなくて、地元の方々が入る回転寿司屋が一番です。そこにこそ、日本文化が変容した姿があるからです。
 日本人が入る和食の店は、みんな日本での味と比べて「まずい、まずい」と言いことによって自己満足しておられます。しかし、日本の文化がその土地土地でどのように受け入れられているのかを知るのが、私の回転寿司屋巡りの原点です。
 海外で、日本の味の「再現」を望むのは筋違いだと思います。気候風土も環境も、さらには食材も文化も異なるのですから。
 その国のその土地での創意工夫がどのようになされているのか。それを、私は楽しんでいます。


 ベトナムのハノイでは、日本的な雰囲気満点のお寿司屋さんがありました。「ハノイでお洒落な回転寿司屋さん発見」(2014年02月14日)
 ここは、日本人を意識したお店です。このお店が現地の方々を意識したお店になると、私が言う日本文化の発信の拠点となるのです。もっとも、経営方針の問題から、そのような舵取りはまだのようですが。

 このベトナムと同じ位置づけとなるのが、スペインのマドリッドにある回転寿司屋さんです。「待ちに待ったマドリッドの回転寿司」(2013年10月31日)
 ここは、日本にいるかのような雰囲気にさせる、日本の寿司屋さんです。それだけの需要があり、そのポリシーを守っておられるのです。しかし、私の視点から言うと、現地の一般の方々に迎え入れられる寿司屋さんになる必要はないものの、そうしたお店も必要だということです。スペインに関してはまだ情報不足なので、またいつか探してみます。

 アメリカには、それこそ日本人や現地の方々が楽しむための、たくさんの回転寿司屋さんがあります。ワシントンの例を1つだけ。「ワシントンのお寿司(2)」(2010年01月28日)

 イギリスにも多いので、これも1例だけ。「ロンドンの最後は回転寿司で」(2009年09月25日)

 とにかく、海外の回転寿司屋には、日本の文化を発信する起点となる要素が、ふんだんに盛り込まれています。日本の文化を理解していただくためには、こうした場所の意義を我々はもっと知っておくべきだと思っています。

 中国の回転寿司屋さんについても書いておきます。
 長春で見つけたお店です。「【復元】中国の長春と博多の回転寿司」(2010年04月30日)
 そして、今回の広州にもありました。「万歳」という回転寿司屋さんです。
 ここは、広州に41軒、全国に200軒を展開するチェーン店です。

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 店頭に支店のマップがあるほどです。

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 店内は、日本人ではなくて地元の人々に目を向けていることが明らかです。

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 創作寿司もいろいろとあります。

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 多様な寿司が楽しめるお寿司屋さんでした。特に私は、にぎり寿司よりも、押し寿司や巻き物が好きなので、この点では江戸前にこだわる日本よりも、海外の楽しいお寿司が気に入っています。

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 こうして、私の《海外回転寿司マップ》も、着々と増えていきます。

 なお、今回の旅で手に入れた非常食は、チーズのブロックとクラッカーです。左下のチーズはロシア産でした。

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 私は消化管を持たないために、海外での食生活は自由ではありません。特に、少量しか食べられません。それだけに、少しで楽しめる食事を探しています。間食としての食べ物も、スーパーやコンビニで探し出しては、旅の道中で折々にこまめに口にしています。
 その点でも回転寿司は、ネタも量もその時々の体調に合わせて調節できて自由に選べるので、私にとっては最適な食事場所となっています。
 
 
 
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2019年12月01日

3ヶ月ぶりに風炉から炉で「入れ子点前」のお稽古

 賀茂川沿いの紅葉は、今年は鮮やかさを楽しむまでには至りませんでした。昨年の颱風と今年の大雨のために、倒れた多くの桜が植え替えられた影響もあったのでしょうか。

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 お茶のお稽古の時は、賀茂川と龍田川の定点観測を心がけています。
 大和では赤みを増した樹々が目立っていました。

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 前回も気になっていた解体現場は、すっかり何もない姿となっています。記憶の中にある建物がなくなった実感は、まだありませんが。

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 今日のお稽古は、入れ子点前をお願いしました。この前は、8月25日に風炉でやっています。3ヶ月前なので、だいたい覚えていると思っていたのに、実際にやりだすとうろ覚えであることを実感します。いつものことですが。
 今日も、帛紗が裏返っていました。前回、丁寧に畳み方を教えてもらったのに、不思議なことです。もう一度特訓です。
 終わってから茶巾を絞る時も、やったはずのことが思い出せません。これは、水屋でしっかりとやっていないことの証明でもあります。これまた毎度のことながら、記憶に頼らずに身体が覚えていることをやってみる、というくらいの気構えがいいのかもしれません。
 すべて終わってから、棗と茶碗を一気に丸卓の天板の上に持ち上げます。すでに置いてある柄杓の左右に、この棗と茶碗を置く時が一番気持ちの良い瞬間です。これをしたいがために、この入れ子点てをしたくなるのです。
 そこで気が抜けたのか、その後はまたアレッあれっの流れとなります。
 そんなこんなで、とにかくなんとか終わりました。まさに、難行苦行です。しかし、やった、という達成感もあります。
 帰りは、隣の駅に近い「音の花温泉」でゆったりと温まりました。たくさんの人が来ていて、ロビーも露天風呂も大賑わいでした。急に寒くなったせいでしょうか。この平群では、今朝は薄氷が張ったそうです。今日から師走。これから本格的な冬となりそうです。
 
 
 
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2019年11月20日

孫娘2人を相手にお茶の特訓

 孫たちに変体仮名の特訓をした後は、これまた日本文化体験としてのお茶会です。
 楽しく点てて遊びました。

 まずは、柄杓のあつかいから。
 見るもの聞くもの、すべて興味津々です。

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 お姉ちゃんのお茶のいただき方が自然体なので、安心して見ていられます。

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 このお茶碗は、今年の夏に世界遺産になった「百舌鳥・古市古墳群」の中でも仁徳天皇陵をイメージして焼かれた、姿も形もめずらしい逸品です。

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 私も点ててみるというので、シャカシャカやっています。
 それなりにお茶人らしく見えます。

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 妹には白湯です。
 この姿も一人前なので、これからが楽しみです。

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 とても遊びとは思えない、一風変わったおもてなしの特訓となりました。
 
 
 
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2019年11月01日

孫娘から手作りクッキーをもらう

 2歳半の孫娘は手先が器用なのか、いろいろな物を作ってくれます。
 今日は、手作りクッキーをくれました。
 いつもこのブログを読んでくださっているみなさまには、写真でおすそ分けとさせていただきましょう。

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2019年10月03日

珈琲焙煎工房 Hug で豆の選別と焙煎を体験

 阪急宝塚線の山本駅北口からすぐ西にある、「珈琲焙煎工房 Hug」へ行ってきました。我が家だけでなく、阪大箕面キャンパスの研究室で飲むコーヒーも、この「Hug」からいただくコーヒー豆で淹れています。

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 高次脳機能障害者サポートネット/就労継続支援事業B型の「珈琲焙煎工房 Hug」では、障害のある人たちが珈琲豆の選別・焙煎・包装・販売などに携わることを通して、就労の場となるように支援活動をしておられます。今年で5年目となる、地道な活動が続けられています。

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 その「Hug」で、焙煎の体験などをして来ました。

 焙煎されるところまでの行程を図解したものをあげます。写真をクリックすると、精彩な画像となります。

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 まず、丁寧にコーヒー豆の選別(ハンドピック)がなされます。一次選別と二次選別があり、豆を焙煎する前に2度も豆のコンディションのチェックがなされるのです。豆に、カビ・割れ・未成熟・虫食いなどがあると、焙煎の結果に影響します。日本に船で運ばれてくる間に、豆が悪くなるとのことでした。味と香りを変える原因になる豆は、全体の2割くらいあり、そうした豆は最初の段階で丹念に調べて取り除くのです。この工程が、おいしいコーヒーを飲む上で、一番の勝負どころのようです。

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 焙煎を実際に体験しました。
 生豆を焙煎機の上から入れて、つまみを引き上げて中に落とします。1回に1,000グラムの豆を焙煎すると、800グラム強ができるそうです。

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 火力を調整しながら、豆の様子を見ます。色がしだいに黒ずんでくるのがわかります。

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 2度爆ぜる音を聞くと、火を止めます。そして焙煎を終えた豆を、手前のボールに移し、攪拌して冷まします。

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 15秒間掻き回して冷ますと、香りのいい豆になります。
 25秒間掻き回して冷ますと、コクのある豆となります。
 私はいつも、香りのいい豆をいただいています。だいたい4分ほど冷ますことになります。この冷ます時間の違いによって、「コクのブレンド」と「香りのブレンド」の2種類のオリジナル珈琲ができるのです。
 焙煎が終わった豆は、また丁寧に目で確認されます。雑味がない豆にするためには、この最後の点検が欠かせないのです。1,000グラム焼いても、数粒しか悪い豆はないとのことでした。

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 今回の焙煎に関する記録シートがあります。ブログに掲載してもいいとのことなので、貴重なデータを一緒にご覧ください。焙煎機に取り付けられている「庫内温度」と「豆温度」を常に監視しながら、15分で「焙煎指数」が「 1,20 」となるプロの仕事を拝見したことになります。

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 この豆を大きなコーヒーミルで粉にしたものは、丁寧にドリップパックなどに詰められます。

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 私は、焙煎した豆のままをいただきました。

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 昨秋、私の誕生日に作ってくださったオーダードリップパックを、再度作ってくださいました。

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 こうしたオーダー商品を、冠婚葬祭はもとより、学会のお土産の一つにしておられたサンプルを見ました。いろいろなイベントで活用できそうで、楽しくなります。

 コーヒー豆が丁寧に扱われている所を見たので、明日からまた、このコーヒーを楽しく美味しくいただけます。

 スタッフのみなさま、お仕事中に長時間のお話をありがとうございました。作業中のみなさま、そして作業の手を休めながらも詳しく説明をしてくださった方にも、お礼を申し上げます。おじゃましました。香り高い、コクの深いコーヒーを、これからも提供し続けてください。

 「珈琲焙煎工房 Hug」の日頃の活動の様子は、「珈琲焙煎工房Hugブログ」で見られます。楽しい報告が満載です。
 
 
 
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2019年09月01日

大和橿原神宮前でのチャリティー茶会

 早朝より、近鉄・橿原神宮前にある旧・橿原ロイヤルホテルで開催された、「チャリティー茶会」に行って来ました。主催は、茶道裏千家淡交会奈良支部です。
 早く行ったはずが、お茶席の待合はすでに2席目まで満席で、3席目は外の廊下で待つことになりました。15分ほどした頃でしょうか、立って待っているのも大変でしょうからということで、30分後にまたこちらに、という案内でした。引き換えの入席券を受け取り、階下の立礼席の待合に移動しました。

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 立礼席の「会記」を見ると、イタリア製の水指、タイ製の建水、ベトナム製漆器、タイ製籠などと、国際色豊かな道具でした。水次は銀器で、モロッコのものだとの説明があったように聞こえました。確認はしていませんので、間違っていたらすみません。
 お菓子は、きよの餅総本家の「藤団子」でした。彩り豊かな5つの輪が紐に通されていて、その紐を解いてからいただきました。なかなか楽しいお菓子でした。
 この席で、お稽古をしていただいている先生の姿をお見かけしました。また、一緒にお稽古をしているお弟子さんの一人がお茶を運んで来られたので、小声で挨拶をしました。いつもの平服とは違い、着物姿がよく似合っていました。
 立礼席が終わるとすぐにお茶席の待合に戻り、札を渡して待ちました。
 会記によると、茶杓に関して次のようにありました。

茶杓 額賀大直作
 銘 かがみ
  ちはやぶる神の御前の……


 この和歌が気になったので、ネットで調べてみました。待ち時間が長かったので、暇つぶしです。
 鹽竈神社の夏越大祓式の説明で、以下のようにありました。

特に6月の大祓は夏越の大祓といい、疫病(流行病)除け・虫送りの行事としても盛んに行われております。
「茅の輪」(ちのわ)神事は、茅で作られた輪を、和歌を唱えながら、左回り、右回り、左回りと八の字に三回通って穢れを祓う神事です。
・水無月の 夏越の祓え する人は
  千歳の命 延ぶといふなり  (1回目)
・千早振る 神の御前に 祓ひせば
  祈れることの 叶はぬはなし (2回目)
・今日くれば 麻の立ち枝に ゆふかれて
  夏水無月の 祓ひをぞする  (3回目)


 もし、この2首目の和歌が書かれているのであれば、今回のお茶会でこの茶杓が選ばれたのはどのような意図からだろうかと、いろいろと思いをめぐらしてみました。

 お茶室に案内されると、靴を脱ぎ、靴下を履いて来た紺から白に履き替えて入りました。50人以上が、詰め詰めに肩を寄せ合って着席します。男性は5人。現在の茶道に関わる男女の実態を示しているようです。
 お菓子は、金谷正廣の「鮎」でした。鮎の塩焼きの「香魚」と言われるものを模した落雁です。串に刺してあったので、周りを見ながら串を持ってかぶりつきました。これでよかったのでしょうか?
 終わってから、亭主の方の説明によると、茶杓には次の歌が書かれているとのことでした。

ちはやぶる かみのおまへの ますかがみ
 くもらぬみよの かげうつすらん


 あらかじめネットで検索して、その意味を考えていたものとは違いました。そこで、これもすぐに調べてみました。『辨内侍日記』に次の歌があるようです。

増鏡 くもらぬみよに 仕へてぞ
  さやけき月の かげもみるべき


 この歌が本歌なのでしょうか。歌学に疎い素人判断ということでお許しを。

 帰りに、靴下を履き替えようとしたところ、履いて来た紺の靴下の片一方が見当たりません。いただいた袋に、脱いだ靴と一緒に入れたので、変なことです。これも、加齢による失態ということになりそうです。

 お食事として、別室で大和の名物である柿の葉寿司をいただきました。
 バザーは、たくさんのものが並んでいました。キリがないのでパスです。
 いろいろなことが学べたお茶会でした。機会を見ては、こうした体験を積んでいきたいと思っています。
 
 
 
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2019年07月03日

孫のお点前でお茶をいただく

 遊びに来た2歳2か月の孫が、お茶を点ててくれました。
 まずはお菓子を運びます。今日のお菓子は、三條若狭屋の「祇園ちご餅」です。今月から祇園祭の準備が始まりました。お稚児さんが振る舞ったといわれるこのお餅は、厄除けと招福で知られています。

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 4か月の次女も参加しています。

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 小さな手ながらも、一人前にお茶を点てています。おもしろいらしく、いつまでも茶筅をグルグルしていました。

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 茶碗と建水は、ルーマニアで見つけたものを使っています。
 
 
 
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2019年03月24日

孫娘が点てたお茶をいただく

 1歳11ヶ月の孫娘にお茶を点ててもらいました。
 茶碗は、数週間前にルーマニアで手に入れたものです。

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 これまでに、いろいろとお茶の道具で遊ばせています。

「孫娘が茶道具を手に拝見のまねをして」(2017年10月31日)

「孫を相手にお茶を点てる」(2019年02月10日)

 そして今日は、自分がお茶を点てることにまで進みました。
 何とかさまになっています。

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 すでに菓子皿を運んだり、茶碗を片付けたりできます。
 意味はわからないなりに、楽しくやっています。
 
 
 
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2019年03月03日

[追補]雛祭りには自家製のお菓子でお祝い

 今日は雛祭りです。
 我が家では、自家製の雛菓子でお祝いです。

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 昨年の雛祭りの日は、インドのハイデラバードで春祭りの「ホーリー祭」を見ていました。「ホーリー祭のために外出を自粛」(2018年03月03日)
 毎年、この雛祭りの頃には国内外に調査で出かけていることが多いのです。
 来週から行くルーマニアへのお土産は、小倉山荘の「ひなあられ」にしました。

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 その包みには、次の文章が記されています。

 ひなまつりの起源となるものが日本に伝わったのは、平安時代頃だといわれています。その後、春の野山などに雛を飾る「雛の国見せ」という風習が生まれ、ひなあられや様々なご馳走が添えられたようです。
また、桃の花が邪気を祓うとされ、飾られたことから『桃の節句』ともよばれるようになりました。
 小倉山荘ではいにしえのゆかしき習いに想いをはせ、ひなあられ『春ひいな』をご用意いたしました。
お子様の健やかな成長を願う心とともにお届けいたします。
 ※京都では、宮中の習いに従い、向かって右に男びな、左に女びなを飾ります。


 最後の補足説明にある「京都では、宮中の習いに従い、向かって右に男びな、左に女びなを飾ります。」という文言に注意が向きました。確か、京都は独特の並びだと聞いたことがあります。

 2015年の雛祭りの折には、奈良のホテルに泊まったことを思い出しました。
 そのベッドサイドに、折り紙の雛人形がありました。

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 ホテルのフロントの方に、どちらが男雛でどちらが女雛ですか? と聞いたところ、はっきりとした回答をいただきませんでした。奈良に住んでいた頃には、確か京都と逆で「向かって左に男びな、右に女びな」だったように思います。
 この問題は、今はどのような説明がなされているのでしょうか。少し検索してみたところ、さまざまな説明がなされています。
 一応、次のように言われているようです。

・京都等の関西地方=向かって右・男雛、向かって左・女雛
・それ以外の地域=向かって左・男雛、向かって右・女雛


 そして、その内裏さま以外の人形や飾り、すなわち三人官女、仕丁、五人囃子、桜橘の並び方は、古来一定しているようです。
 どなたか、最近の学説を整理した結果を教えていただけませんでしょうか。

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[追補]
 エバーノートのデータを整理していたら、ホテル日航奈良の部屋にあったお内裏様とお雛様の折り紙に関するメモが見つかりました。追記しておきます。
 チェックアウトの時に、内裏雛の左右の違いを聞く。フロントにおられた女性は、2人ともわからない、と。
 内線電話で確認し、全国的にお内裏様は左であり、京都だけが右だとのこと。そして、このホテルでは全国的な慣習の、左にお内裏様を置いているとのこと。

 
 
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2019年02月24日

久しぶりのお茶のお稽古は「入れ子点前」

 年末年始から何かと忙しかったのと、週末になると体調が思わしくなかったので、お茶のお稽古は昨年末から2ヶ月以上も間が空きました。
 しかも、ボーッとしていたせいもあり、大和西大寺駅で近鉄奈良線に乗り換えたまではよかったものの、生駒駅で乗り換えるのをすっかり忘れていました。生駒トンネルを走り抜けているときに、窓の外が暗いことに気付いた時はもう手遅れです。結局は、大阪環状線の鶴橋駅まで行ってから折り返すことになりました。片道2時間強のところが、3時間もかかってしまいました。長い間このルートで通っているのに、こんなことは初めてです。多分、寝不足が続いているからなのでしょう。

 平群を流れる龍田川は、冬から春へと水の勢いが増してきました。あと一月もすると桜が芽吹きます。すでに、鴬も鳴いているとのことです。

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 今日のお稽古は「入れ子点前(いれこだて)」をお願いしました。4月に、お客様をお呼びするので、その準備です。
 「入れ子点前」は、一番動きが少ないので、お爺さん向けで省エネのお点前です。しかし、なかなかうまくいきません。最初に丸卓にかざるところからして、アレッ! という始末です。
 まずは準備として、丸卓の地板に水差しを置き、天板には斜めに置いた柄杓を挟んで右上に棗、左下に蓋置をかざります。
 曲げの建水に、茶巾と茶筅と茶杓を仕組んだ茶碗を入れて、それをお茶室に持ち出します。流れはわかっているのに、細かなことが具体的にイメージできていません。
 出した茶碗が返ってきてから、茶巾を絞る所作がすっかり抜けてしまいました。慌ててやり直しです。
 キリッと、しかも優雅に、とはなかなかいきません。

 帰る途中で、東の大阪方向に聳える信貴生駒連山から、南に霞む二上山方面を望みました。かつては私の勉強部屋から見えた景色です。

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 京都の東山と違い、この大和の山並みからは古代の時間との隔たりを感じます。平群の地は倭建命が「たたみごも平群の山のくまがしが葉を…」と歌い、二上山には大津皇子が眠るといいます。記紀萬葉の世界なのです。

 京都駅前では、私の大好きな水芸が始まるところでした。16分間の楽しい水のパフォーマンスを楽しんでから帰りました。

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2019年02月10日

孫を相手にお茶を点てる

 今朝は雪が降っていました。お昼前には上がりましたが。
 あまりの寒さに、先週から調子の悪かった鼻と咽がガラガラです。声も出ません。残念ながら、大和平群へお茶のお稽古に行くことは自粛しました。
 先日手に入れたお茶入れを先生に見ていただくのは、この次にします。
 孫を相手に、お茶のお稽古をしました。遊びなので、不作法はお許しを。

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 茶碗に口をつけるだけの、ままごとのような一服です。
 この茶わんはお雛さまをあしらった、孫専用の一碗です。
 有名な方の作だとのこと。
 なかなか楽しい一時でした。
 
 
 
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2019年02月06日

みやこめっせの和菓子展で手作り体験

 岡崎公園の中にある「京都市勧業館 みやこめっせ」で「第8回和菓子創作作品展」が開催されていました。主催は、京菓子講師倶楽部です。

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 我が家のご近所にある和菓子屋さんで「笹屋吉清」のご主人が勧めてくださったこともあり、ぶらりと行ってみました。
 ご主人の創作和菓子は、鶴の姿を大胆にかたどったものでした。

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 和菓子作りの体験ができたので、桜の形をしたお菓子に挑戦しました。
 まずは練習です。

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 本番になると緊張します。

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 初めてのせいか、ふんわりとした形にはなりませんでした。
 抹茶と一緒にいただきました。自分が作ったお菓子でのむお茶もいいものです。

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 帰りに出町柳で、お茶入れを見つけたのでいただきました。濃茶を点てる時に使う茶入れです。

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 良いものか良くないのか、よくはわかりません。濃茶の道具は持っていなかったので、お稽古用に、まずは一つ手元に置いておくことにしました。
 他にもいろいろとありました。どれが良いのかは、選ぶ基準を持っていないので迷います。こんなものかな、くらいの感じでお茶も続けていきます。
 
 
 
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2019年01月23日

本年度最後の授業はお茶室で

 早いもので、今日は本年度の最終授業日です。
 昨年と同じように、学内にあるお茶室を使いました。
 お茶室の様子などは、昨年の記事、「お茶室で本年度最後の授業」(2018年01月18日)をご覧ください。
 ただし、今年は抹茶だけではなくて、世界各国のお茶を淹れました。

 最初だけは、型通りに教科書を使って、物の数え方の確認です。
 お箸は一膳二膳と数えることなどを。
 その確認が終わった後は、いろいろな話をしながらお茶をいただいたので、まさに茶話会です。

 まずは、ベトナムの蓮茶から。私も初めてです。少し渋みを感じました。
 そして、ペルーのココア茶、コカ茶。
 さらには中国の白茶、烏龍茶。
 最後は日本の抹茶、桑茶。
 香りと味の区別がつきやすそうなお茶を選んで、気ままに飲み比べてみました。

 こんな時には、畳の部屋で座卓を囲むと、気分がほぐれます。
 よく勉強する学生たちと、和やかに和室での最終授業となりました。
 
 
 
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2018年09月23日

大和平群でお茶のお稽古(中置の濃茶)

 9月も下旬になると、彼岸花が真っ赤な花を忘れずに咲かせています。
 信貴山を望む田圃の畦道に、線香花火の塊が燃え上がるように並んでいました。

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 今日は、風炉を点前座の真ん中に据えた「中置」という道具の配置で、濃茶のお稽古をしました。道具の置き場所が変わると、初めてということもあり、いつも通りにと言われても戸惑います。
 まずは、水差しの場所が風呂の左横になります。蓋置が左にある水差しの手前です。お仕覆もその手前に置き、後で茶碗をそのお仕覆の手前に置きます。
 柄杓の柄が身体の正面に向かって、真っ直ぐに伸びてきています。その柄の下にある茶入れや茶碗を見つめる時に、寄り目になりそうで目の焦点が揺らぎます。茶筅通しでは、柄が突き出ているので、茶筅は柄の下までしか引き上げられません。
 そんなこんなで、お茶室の中でも二畳ほどの小間を想定してのお稽古ということもあり、慣れない初心者には肩が凝りそうなお点前となります。そこを、背筋を伸ばしておおらかに振る舞うのが、このお手前で気をつけるところなのだろう、と勝手に思いながら進めていきました。

 終わってから、ハーバード大学のお茶室のことを報告しました。その後、お月見の話から『源氏物語』の橋姫巻では撥で月を招く場面があることなどを、問われるままにお答えしました。こうした古典の話は、お茶の世界にふさわしい話題の提供になることを知りました。自宅でお茶会をする時には、意識することにします。

 帰りに、駅のすぐそばの「かんぽの湯 大和平群」に行き、温泉に入って来ました。空の雲は、もう秋の気配です。

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 ここからは、彼岸花越しに二上山が望めました。

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 京都駅前の京都タワーは、今日は鮮やかな緑色です。
 大勢の外国からお出での方々が、みなさんこのタワーを写真に納めておられました。バス停まで真っ直ぐには行けないほど、大混雑です。これから秋のシーズンを迎え、ますます人口が過密な街となります。

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2018年06月02日

初夏の平群でお茶のお稽古

 先月下旬から、ノドの調子が良くありません。
 お医者さんの見立てでは、中国から飛んで来ている黄砂によるアレルギー反応ではないかと。確かに、比叡山が霞んでいる日がよくあります。
 ノドの痛みと水鼻は、今も続いています。身体に気だるさが残っているものの、熱が出ていないのが幸いです。お茶のお稽古も、先月は2回続けてお休みしました。

 ということで、久しぶりの奈良行きです。
 駅前の地図は、そのまま観光地図です。

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 龍田川の緑も深くなりました。乾いた風が、心地よく吹いています。

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 今日も、濃茶のお稽古です。
 お稽古に1ヶ月も間が空いたのは、本当に久しぶりです。昨春、東京から京都に完全に移り住んでからは初めてだと思います。

 片道2時間弱の電車の中で、画像を見ながらお点前の流れを確認して行きました。私の前の方のお手前を、いつもよりも(?)真剣に見つめてイメージトレーニングをしました。
 至る所で戸惑いながらも、なんとか一通り終わりました。先生からは、よく覚えていました、とお褒めの言葉(?)をいただきました。めったにないことです。一と月空くと、だいたいしどろもどろです。それが、今日はそれなりに、身体や手が動こうとしていたということでしょうか。

 お稽古中は頭の中がフル回転だったので、終わると関節が緩んでいくのを実感できました。また、今日はお腹に力を入れて上体を起こすことを意識したせいか、姿勢はいつものように前屈みのお爺さん状態ではなかったと思います。

 今日のお茶菓子は、秋田、岡山、堺と、贅沢なものでした。抹茶は、いつもと違うものだったそうです。味は、と聞かれても、その違いがまだよくわかりません。ノドが痛かった関係か、ハッカのようなスーッとした爽やかさを感じました。
 いただくお茶の香りや味の違いがわかるようになると、また別のおもしろさがあることでしょう。
 頭の体操と五感の鍛錬に加えて、礼儀作法も少しずつ身についていくことを実感しています。500年も受け継がれて来た文化が、こうして私に注ぎ込まれようとしています。この一芸と気長に付き合い、少しずつ身体に染み込ませたいと思っています。
 
 
 
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2018年05月21日

おかきで楽しむ『百人一首』

 『百人一首』は知的な遊びとして、スポーツとして、さらにはマンガで、今も人気です。
 これまでにこのブログで取り上げた記事を抜き出してみました。

「大学の授業で『百人一首』を扱う」(2018年05月11日)

「『百人一首』の崇徳院の歌「瀬をはやみ〜」のこと」(2018年05月03日)

「視覚障害者が「点字付 百人一首」を楽しむ会を2つご案内」(2018年04月10日)

「京洛逍遥(472)百人一首をテーマとする京菓子展(その2-下鴨別邸)」(2017年10月30日)

「京洛逍遥(471)百人一首をテーマとする京菓子展(その1-有斐斎弘道館)」(2017年10月29日)

「(補訂版)神戸で百人一首の合宿の後はお楽しみの食事とスイーツツアー」(2017年07月23日)

「『百人一首』から選んだ『源氏物語』関係の歌10首の簡単な説明」(2017年07月21日)

「『百人一首』から『源氏物語』と関係のある10首を選ぶ」(2017年07月16日)

「点字付百人一首〜百星の会で見た八つ橋型の新開発カルタ」(2017年03月19日)

「「点字付百人一首」の全国大会ができないか」(2017年02月25日)

「点字百人一首の様子をラジオ日本「小鳩の愛〜eye〜」で放送すること」(2017年01月16日)

「【追記】高田馬場で「百星の会」の新年会と点字百人一首のカルタ会」(2017年01月14日)

「連続講座(その7)「くずし字で読む『百人一首』」」(2016年10月12日)

「「点字付百人一首〜百星の会」に初参加の感想など」(2016年07月17日)

「お香体験の後にカルタが飛ぶ「点字付百人一首 〜百星の会」」(2016年07月16日)

「「点字付き百人一首」とお香のワークショップのご案内」(2016年07月14日)

「体験型学習会で点字付百人一首のお手伝い」(2015年12月06日)

「書道家にお願いした触読用の『百人一首』」(2015年12月01日)

「五感を使って江戸時代の百人一首カルタにチャレンジ」(2015年11月23日)

「京都ライトハウスでの点字百人一首体験会に参加」(2015年11月07日)

「「点字付百人一首〜百星の会」の紹介と活動内容」(2015年09月01日)

「京洛逍遥(375)嵯峨野で「点字付百人一首」を楽しんだ後は時雨殿へ」(2015年08月31日)


 いずれも、私が興味の赴くままに書いた記事なので、視覚障害者が取り組む『点字百人一首』に関するものが多いようです。

 食べ物に関して、上記のリストの中では、次の2つがまとまっています。

「京洛逍遥(471)百人一首をテーマとする京菓子展(その1-有斐斎弘道館)」(2017年10月29日)

「京洛逍遥(472)百人一首をテーマとする京菓子展(その2-下鴨別邸)」(2017年10月30日)


 この和菓子に加えて、以下に「せんべい おかき専門店 長岡京 小倉山荘」のことを書いておきます。

 このお店は、関東・中部・関西・九州地区と広く店舗を持っているので、手に入れやすいお菓子です。
 その公式ホームページの中でも、「読み物」というセクションは楽しめます。
 中でも、「『小倉百人一首』あらかるた」には、300件ものコラムが並んでおり、『百人一首』に関するミニ情報の宝庫となっています。


1 百人一首は江戸時代にブレイク
2 朝は別れのとき
3 見たことのない歌枕
4 鬼になった阿倍仲麻呂
5 常にもがもな
6 花の色は
7 本歌取りのマナー
8 いやいやながら僧にされ
9 和歌の言語遊戯
10 良妻賢母物語
(以下省略)


 私がよく立ち寄る、京都四条河原町にある高島屋の地下の様子を紹介します。

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 一つずつ包まれた袋の中のおかきはともかく、その包装の表に書かれた『百人一首』の上の句と、その裏面の下の句と詠者名は、知的刺激を与えてくれます。
 人さまへのお土産ではなく、自分のために買ってしまいます。

 この遊び心を大いに楽しんでいます。
 
 
 
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2018年04月08日

孫が1歳になったお祝いの会

 我が家の玄関脇のチューリップは今が見ごろです。

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 今日は京都府知事選挙の投票日です。早朝に下鴨小学校で投票をしました。
 その足で出雲路橋を渡り、地下鉄鞍馬口駅から京都駅に出て、伊勢丹の中にある美術館「えき」で開催中の「草乃しずか展」を観ました。和を基調とした刺繍の見事さに圧倒されます。

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 早いもので、孫が産まれて1年が経ちます。スマホの写真アプリに送られてくる日常の様子から、日々の成長を見ては楽しみが広がります。
 今日は、両方の家族が一堂に会して、お祝いのパーティーがありました。
 1升餠を背負わせるのが、今日のメインベントです。
 背負わせたまではよかったものの、すぐに後ろに引っ繰り返ってしまいました。

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 大騒ぎの中で、賑やかな儀式は進みます。
 手作りのケーキやうどんなどで作った食事も、なかなか凝ったものでした。

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 お土産に、手形を捺したクッキーをもらいました。

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 部屋の飾りなども、すべてが手作りです。今日の記念の写真も、大きくなったら温かく見守られていたことを実感しながら見ることでしょう。
 
 
 
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2018年03月21日

大和平群でのお稽古は入れ子点前の特訓

 暑かったインドとミャンマーから帰ってから、寒暖の差が激しい日本の気候に身体が戸惑っています。今日は昨日よりもグッと寒くなり、お茶のお稽古に行った平群の里はまだ冬です。

 駅前の花鉢は春色になっています。

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 掲示板に「第9回へぐり時代祭り」のポスターがありました。
「平成30年 4.29 祝」
「役行者︎」
「誰やねん?」
「実は古代のスーパー仙人」
「開催場所右向き三角1道の駅くまがしステーション周辺」

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 このお祭りの日はお茶の稽古で平群に来る予定なので、参加しようと思います。

 今日はあらかじめ、「入れ子点前(いれこだて)」のお稽古をお願いしていました。今月末に我が家においでになるお客さんに、お茶を差し上げようと思います。そこで、いつものようにお話が中心の茶会となるように、茶室の出入りが最小限のお点前をするつもりです。
 普通は、道具を持って部屋を出たり入ったりします。その慌ただしさがなく、部屋への出入りや立ったり座ったりは一度だけという、実に私向きの点前が、この「入れ子点前」なのです。
 事前にする準備は、点前座に丸卓をあらかじめ設えておき、その下段の地板に水差しを、天板に棗、柄杓、蓋置を飾っておくのです。

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 道具のほとんどが、すでに部屋に用意された状態です。そこで私は、曲げの建水に茶巾・茶筅・茶杓をセットした茶碗を入れて、それを部屋に持ち出すところから始まります。

 今日のお稽古では、手順の確認はもとより、きれいに見えるお作法をするようにとのアドバイスをたくさんいただきました。毎回指摘されるのは、背筋を伸ばすことです。さらに今日は、茶碗に棗からお茶を掬って入れる時、もっと茶碗の上からだと粉末が畳に零れる心配がない、ということを覚えました。横からではなくて、上から抹茶を入れるということは、指摘されるまで気付きませんでした。

 手順にばかり気が走っています。流れがわかって来るにしたがって、丁寧で確実なお点前を、しかもきれいにすることを、一手ずつ見直してくださっています。これは時間がかかります。この手直しには根気しかありません。それでいて、また新しいお点前が加わって行くのですから、気長に続けていくしかありません。

 ミャンマーで手に入れた小物を、お茶席で使えるかどうか見てもらいました。いずれも仏具に関連するものだったこともあり、香合や蓋置としても話題作りの小道具になっていいそうです。実際に、石の蓋置は今日のお稽古で使ってみました。これらは、今度のお茶会で使うことにします。

 奈良から京都に帰ったのが夕刻だったので、京都駅は観光客でラッシュアワーの状態です。今日もバス停の横では、私の好きな水芸が始まっていました。

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 これは、いつ見ても飽きることがありません。クラッシックの軽快な音楽と色水が、見事にシンクロしています。インドのホーリーの色水とは大違いです。比べるのがおかしいのですが。まだご覧になっていない方は、ぜひとも一度どうぞ。
 
 
 
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2018年02月18日

濃茶のお稽古で自分だけが大あわて

 今日は「京都マラソン」の日です。賀茂街道から賀茂川の河川敷に降りる地点では、延々とランナーが続いていました。

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 久しぶりに、お茶のお稽古に行きました。
 昨夜は雪が舞った京都と違い、奈良は春に向かう暖かさを感じました。
 これから、ハイキングに訪れる人が多くなることでしょう。

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 丸卓を使った濃茶のお稽古をしました。1ヶ月も空くと、すっかり忘れています。手順ならまだしも、こんなことをしたのだろうかと首を傾げ、どうしても思い出せないのですから、何をか言わんやです。
 特に、濃茶での袱紗の扱いで、表裏が怪しかったこともあり、この期に及んで、基本のおさらいをしました。なかなか厄介なことです。

 他の方の逆勝手のお稽古は、ますます混乱するだけなので見ないようにしていました。
 前途多難です。とにかく、続けるしかありません。

 帰りに、生駒駅へ向かう車窓から、生駒山山頂に並び立つテレビ塔がくっきりと見えました。
中学生時代には山越しの大阪・八尾から歩いて登った山なので、親しみを感じる信貴生駒連山の山並みです。

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 龍田川に沿って走る単線の生駒線は、次の南生駒駅から生駒駅までは複線となります。

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2018年01月14日

雪の日に大和平群へ行き濃茶のお稽古

 今朝の京都は雪でした。お地蔵さんが寒そうです。

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 お茶のお稽古に出かける途中、北大路橋から北山方面を望みました。雪化粧です。

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 奈良では雪は降っていませんでした。降り立った元山上口駅では、多くのハイキング帰りの方に出会いました。平群のお山の奥には、千光寺という、役行者が大峯山を開く前に修行したとされる修験道の霊場があります。そこが元山上千光寺と呼ばれることから、駅名が付いたようです。ユースホテルもあります。みなさんは、千光寺から歩いて下って来られたのです。

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 さて、今日のお稽古は濃茶です。年末から始まりました。前回は、先生の言われるがままにやりました。今日は、この前はどうだったかな、と少し考えたからでしょうか。まったく前とは違う所作としか思えないほど、あれっ! そうだったのかな? こんなことをしたのかな? ということの連続でした。

 後で、先生も、一緒にお稽古をしていたお仲間からも、滑らかにできていた、とおっしゃいます。しかし、どうも不思議な感覚が残りました。お稽古を積み重ねることで、自然と身体が動くようになるのでしょう。気長に続けるしかありません。

 お菓子は奈良町元興寺近くにある樫舎の「飛梅」でした。いつも、贅沢でおいしいお茶菓子をいただいています。

 今日も、先生にたくさんの質問をし、興味深いお話をうかがいました。へぇー ということが多いので、飽きることがありません。何気なくしている挨拶も、あらためてその言葉の意味やそこに込められた心遣いがわかると、まさにおもてなしの世界であり、忖度の社会であることが実感できます。「忖度」という言葉が、あの政治的な問題で悪い意味だけで知られるようになり、使われなくなっていく風潮が残念です。辞書に書いてある以上に、相手の気持ちを思い遣る意味を持っていた言葉だと思っています。言葉に手垢がついたり、貶められて品性をなくすのは、生き物である言葉が持つどうしようもないものなのでしょうが・・・・・

 そんなこんなで、いつも何か手応えを得て帰って来ます。
 
 
 
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2018年01月01日

今年のお節料理も多彩です

 我が家のお節料理は、最近はだいたい息子が主となって作っています。大助かりの妻は、嬉しそうにお手伝い役に回っています。小さい頃から妻の手料理で育ってきた子供たちは、今はそれぞれが自分流に引き継いでいるのです。

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 両親やご先祖さまへのお供えのお節も、また別に作っています。

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 そうこうするうちに、娘から孫のために作ったという「離乳食おせち」の写真が送られてきました。

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 すべて柔らかく煮込んで作っているので、潰しながら食べさせているようです。

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 これも妻の影響か、すべて手作りです。私の母から妻へ、そして娘や息子へと、確実に日本の文化が伝わって行きます。
 私は一切口を出さず、ゆっくりと黙々と、いつも通り2時間をかけて、シェフと愛妻の合作である美味しいお節料理をいただいています。

 いつもと変わらない、静かなお正月です。
 
 
 
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2017年11月18日

龍田川の紅葉を見てからお茶のお稽古

 龍田川の紅葉は今が盛りです。ただし、それは斑鳩町の紅葉のこと。私がお茶のお稽古で通う、その隣の平群町はさらに上流の龍田川なので、いたって地味な紅葉です。平群町は、ヤマトタケルと長屋王と『信貴山縁起絵巻』の町なのです。

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 今日のお稽古は、運びの薄茶にしていただきました。先生は、濃茶のお稽古に移りましょう、と言ってくださいました。しかし、自分の中で混乱しないためにも、今日は薄茶をお願いをしました。薄茶でも、丸卓を使わないお点前はしばらくやっていなかったので、これをやって頭を整理して、次回から濃茶をお願いしたのです。とにかく、わがままな生徒です。

 丸卓を使わなくても、基本は同じなので大体イメージ通りにできました。細かなことはいろいろと問題があるにしても、それはさておき、先生からは美しい所作を心がけるように、という点を強調したアドバイスをいただきました。気持ちを込めてきれいなお点前をする、ということが、当面の到達すべき目標となりました。

 柄杓からお湯やお水を注ぐ時や、茶杓で抹茶を茶碗に入れる時など、手首でクルリと回さずに、腕を身体につけて肘を意識して捻るといいのです。この前も指摘されたので、そうしたつもりでも、実際にやると出来ていません。少し大げさにしてちょうどいいようです。

 先週、我が家でお茶をいただいたことの報告などを通して、楽しむお茶の心得も教えていただきました。実践を通して生まれ出ずる問題を、こうして先生に伺いながら前に進んでいます。たくさんの話をし、いろいろと教えていただきました。いつも、稔りの多い時間となっています。先生には、質問ぜめで申し訳ないことです。本当に贅沢なお稽古です。

 京都駅前の水芸は、いつ見ても艶やかです。特に、年末年始は殊のほか華やかなのです。今日も、しばし佇んで見上げていました。


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2017年11月13日

記憶に残る「Hug」の珈琲が届きました

 賀茂川左岸に沿う半木の道は、少しずつ色付いています。
 その向こうの北山はまだ先のようです。

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 「珈琲焙煎工房 Hug」から、姉を通して2種類の珈琲(豆と粉)をいただきました。

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 しかも、私が誕生日だということで、こんなプレゼントが入っていたのです。

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 このギフトパックのデザインには、先日のブログに掲載した写真があしらわれています。
 なんと粋なことをと開封すると、Hugのみなさまのお心遣いが珈琲の豊かな香りと共に漂ってきました。

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2017年10月31日

孫娘が茶道具を手に拝見のまねをして

 生後6ヶ月の孫娘が遊びに来ました。
 私がお茶を点てた後で茶道具を拝見に出したところ、一人前に拝見のまねをしていました。
 これは、頼もしいことだと、家中が大騒ぎです。
 この子のお点前でお茶をいただく日が来ることを、今から楽しみにしています。

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2017年07月15日

孫の「百日の祝い」の後に絵本が引き継がれる

 子どもが誕生した時の儀式としては、『源氏物語』の「柏木」巻に薫の、また「宿木」巻には匂宮の若君の「五十日の祝い」(いかのいわい)のことが語られています。国宝『源氏物語絵巻』の「柏木(3)」では、「五十日の祝い」で薫を抱く光源氏が描かれています。
 「百日の祝い」(ももかのいわい)のことは、現在手元にある『源氏物語』の本文からでは、確認できませんでした。異本の異文はまだ調査ができる状況にありませんので、不明といわざるをえません。
 『御堂関白記』によると、藤原道長の孫に当たる敦成(あつひら)親王が「百日の祝い」をしていることが確認できます。

 それから1000年以上もの時を隔てた熱暑の今日、娘たちが「百日の祝い」をするというのです。両家の両親ともども集まり、婿殿の親友が営む大阪の料理屋さんで、「お食い初め」というお祝いの儀式をおこないました。
 通過儀礼を記録しておくと、いつか本人が見て自分の歩みを確認することでしょう。節目節目のお祝い事は、みんなで祝って成長を見守っていくことにします。

 まずは立派なお膳が、主役である孫娘の前に据え置かれました。親友の大将が、心を込めて作ってくれた祝い膳です。

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 婿殿のお父さんが、食べさせるまねをして始まりました。

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 ある本によると、「健康で丈夫に育ちますように」とか「一生食べ物に困らないように」という主旨の願いを込めた、日本の伝統的な儀式だとありました。1000年の歴史の中で、その意味が曖昧になり、現代人にわかりやすい理由付けがなされているように思います。先の「五十日の祝い」では餅を使い、長寿者が子どもに与えるので、命や魂の活性化がその本来の意義にあるはずです。その後、魚になったり「百日の祝い」になったりしたのではないでしょうか。不勉強のため、まだ多分に私見ですが。

 お食事会が終わると、一旦娘たちの家に戻り、あらためてお祝いの会となりました。
 娘が作ったケーキを、みんなでデザートとしていただきました。

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 婿殿のお母さんが、息子が小さいときに読んでいた絵本だといって、数冊を持参しておられました。
 その中に、偶然、娘たちがすでに買っていた『いない いない ばあ』と同じ本がありました。33年の時の変化を、奥付で見比べました。

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 婿殿が小さい頃に愛読していたのは、昭和58年(1983)年の「第17刷」でした。
 そして孫娘がこれから読むことになる最新版は、2016年の「改訂第247刷」でした。
 「改訂」とあるので、この2冊を比べると、どこかが変わっているのです。それがどこで、どうなっているのか、そしてなぜ変えたのか、婿殿と娘への宿題としておきましょう。
 この本は、我が家の子どもたちも読んでいたようなので、長い間、多くの子どもたちに読み継がれている本のようです。
 この本で、また一人が育っていきます。
 今後の成長が、大いに楽しみです。
 
 
 

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