2020年06月22日

宇治天然温泉「源氏の湯」に入る前に「馳走寿司」をいただく

 温泉に行きたいと思いつつ、新型コロナウイルスのためになかなか行けません。
 先日も、鞍馬温泉に行きたいと思っていることを書きました(2020年06月12日)。しかし、7月3日までは営業再開に向けて臨時休業とのことです。
 この前に温泉に行ったのは、なんと昨年師走になります。2019年12月01日に、お茶のお稽古の帰りに大和平群の「音の花温泉」に行ったことを書いています。あれから半年も行っていないのです。
 いろいろと調べていると、宇治の天然温泉で知られる「源氏の湯」が営業していることがわかりました。近鉄大久保駅からすぐです。この前ここに行ったのは、「京洛逍遥(540)大和でお茶のお稽古の後は宇治の温泉へ」(2019年04月21日)の記事の最後に書いていました。しかも、その時も、お茶のお稽古の帰りです。その前日には、鞍馬温泉に行っていたこともわかりました。ブログに書いておくと、何かと重宝する記録簿になります。

 さて、「源氏の湯」に行くと、いつもは帰りにその前にある回転寿司「くら」に行くのが慣例となっています。しかし、今日はお腹が空いていたので、まずお寿司をいただいてから温泉に入りました。

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 新型コロナウイルスの感染対策が万全で、まったく心配はありません。また、お寿司も回転しているものはほとんどなくて、パネルで注文すると席までレーンをお皿が走って来て届けてくれます。クルクル回らないので「回転寿司」とはいえないことはともかく、衛生的であることは確かです。さしずめ「馳走寿司」と言えばいいのではないでしょうか。まったくの思いつきのネーミングですが。

 入口は、これまでとまったく変わっていません。

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 壁に掛かっていた額の源氏絵は、国宝源氏の模写版でした。前からこの絵だったのか記憶にありません。消毒液は、最近置かれたものであることは確かです。

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 温泉は人も少なくて快適です。肌もスベスベします。今月初めに開腹手術を受けた後、まだ少し切り傷が痛むことがあります。しかし、今日の温泉で爽快になりました。
 心機一転、また明日から科研の業務に取りかかります。
 
 
 
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2020年05月06日

孫たちのお茶会

 昨日のこどもの日には、3歳と1歳の孫たちはお茶を点てて楽しんだようです。
 一人前に野点をした、ということになります。
 お茶菓子は「こいのぼり」でしょうか。

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 これまでに、我が家で開いた孫たちとのお茶会は、季節ごとにありました。
 今は、なかなかそんな悠長なことをしていられる状況ではありません。

「孫娘2人を相手にお茶の特訓」(2019年11月20日)

「孫のお点前でお茶をいただく」(2019年07月03日)

「孫娘が点てたお茶をいただく」(2019年03月24日)

 さて、私は2月以来、新型コロナウイルスのおかげで、お稽古に奈良まで出かけるわけにもいかず、お点前の作法をすっかり忘れてしまいそうです。
 外出自粛で遠出を避けて4ヶ月が経ち、いつしか炉から風炉に変わりました。
 何度か、自宅で練習をと思いながら、一度だけ座卓の上で点てただけです。
 和菓子屋さんは近くに何軒もあるので、数回いただいて来て「それでは」と思ったところまでで、実際にはきちんとお稽古にはなっていません。
 糖尿病患者なのに、お茶菓子だけは季節のものをいろいろといただいています。
 そろそろ本気で取り掛からないと、きれいさっぱり忘れてしまいそうです。
 誰かお客人を呼べたら、もっと真面目に取り組むのですが……
 このご時世、来ていただくわけにもいかないので、夏向けの道具を出すことからその気になるしかありません。
 
 
 
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2020年03月10日

新型ウイルスと濃茶と寿司とおにぎりと

 今月の『淡交タイムス』(2020.3、第548号)には、次の文章を印刷した1枚のお知らせが入っていました。引用文中の赤字は、私が施したものです。

新型コロナウイルス感染症への対応について



皆様方にも大変ご心配のことと存じます。
この春は宗家の懸釜もたくさん予定されております。
亭主として、私は次のように対処してまいります。
濃茶席は道具はそのまま荘りつけ、回し飲みを避けるために呈茶は薄茶で賄うつもりです。
参考にしていただければ、と存じます。
千宗室


 それでなくとも、濃茶については嫌う方がいらっしゃいます。一つの茶碗を手送りで回し飲みするので、避けたい気持ちはわかります。このことについては、特に清潔好きな現代の若者は、気持ち悪く思っていることは認めなければいけません。今回のウイルス騒動を機に、茶道の関係者は茶道の中でも濃茶の扱いについて、見直しを迫られることでしょう。若者のみならず、海外に広まっている茶道のイメージの再点検となるはずです。薄茶は、一人ずつに点てて出すので、一つの茶碗に口を付けてみんなで一緒に飲み合う、というイメージはありません。

 また、本日(2020年3月10日)の京都新聞(夕刊)では、酒井順子氏が「鮨の運命」という一文を「現代のことば」に寄せておられます。「誰かわからない人の手が触れた食べ物は怖くて食べられない」という例として、「おにぎり」と「お鮨」が話題になっています。そして、次のように結んでおられます。

 特に今、日本では新型コロナウイルスの騒動が長引き、手を清潔に保つようにと、我々は日々、言われています。この騒動によって、日本人の「他人が触れたものは食べられない」という感覚は、さらに強まることでしょう。その時に、日本の文化である鮨の運命や、いかに…?
 子供の頃は、友達のお母さんが握ったおむすびも、落ちた食べ物も、平気で食べていた私。大人になってこのようなことを考える時が来るとは、全く想像していませんでした。かつては美味しくて安全な食べ物を連想させた「手作り」「手料理」といった言葉が、これからは反対の意味になってしまうのかもしれないと思うと、事態が一刻も早く収束することを、祈らずにはいられません。


 この指摘も頷けます。「おむすび」や「にぎり寿司」は、これから変化する食生活の一つといえるでしょう。
 ただし、酒井氏は「お鮨」イコール「にぎり寿司」とお考えのようです。しかし、私は「にぎり寿司」よりも「押し鮓」(大阪鮓、箱鮓)が好きです。柿の葉寿司は駅の売店でも気軽に手に入るので、身近な小腹を満たす食べ物です。この「押し鮓」は、手で握るのではなくて、木型に押し付けて作ります。見ていても、素手でにぎるのとは違うので、「にぎり寿司」のような不潔なバッチイ(?)印象はありません。
 なお、京都では「鯖の棒寿司」が有名です。妻の生地である秋田では「ハタハタ寿司」が名物です。ただし、近江の「鮒寿司」はいまだに苦手です。いずれも「なれ寿司」と言われているものですね。
 とにかく、今回の新型コロナウイルスによって、食べ物の提供のしかたやいただき方が見直されることでしょう。食文化が変わろうとしているのです。その変化を、いましばらく、よく見ていきたいと思います。
 
 
 
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2020年02月23日

バイキング形式の食事の取り分けは衛生上大丈夫?

 今朝は、岡山駅前のホテルで目覚めました。
 少し仕事をしてから、バイキング形式の朝食をいただきに、階下へ行きました。
 入口で食事券を渡すと、手にアルコールスプレイをしてくださいました。
 バイキングは、狭い所に多くの皿などが並べられていました。
 そして、ほとんどが、トングという食材をつまむ道具で、自分の皿に取り分ける方式でした。
 そのトングが、金属の輪で開閉を調節するものだったので、その輪をずらすとパッとトングが開きます。しかも、バネの具合もあって、勢いよく開くのです。慌てて落としたりもしました。食材の上に落とす方もいらっしゃったので、不潔だなと想いました。別の道具がないかを見回しても、それらしきものは見当たりません。みなさん、それを使っておられます。
 そういえば、昨年末の中国・広州のホテルでも、朝食はバイキング形式でした。おかずは、菜箸でとりました。あれも、あまりきれいなものではありませんでした。
 今朝のホテルでは、狭い空間で各自が食材を取り合うので、結構身体は当たります。
 そりよりも何よりも、並んでいる大皿に付いているトングを、みんなが取っ換え引っ換え使っては返し使っては返しを繰り返します。コロナウイルスが問題になっている時期なので、入口で消毒スプレイしておられました。しかし、このトングをみんなが使い回している光景に、しだいに違和感を覚えるようになりました。これまでに、バイキングでは、こうしたトングや菜箸を使って取り分けることが多かったように想います。これは、衛生上、どうなのでしょうか。
 とくに、身体に異常はなかったようなので、目くじらを立てるほどのものではないのかもしれません。しかし、どうもすっきりしません。
 来月下旬には、ミャンマーに1週間ほど行きます。その時の食事については、あらかじめ調べておくことにします。そして、自室で食事をすることも検討したいと想います。
 コロナウイルスの問題を契機として、目に見えない敵から身を守るための、いろいろなことを考えるようになりました。
 
 
 
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2020年02月04日

納豆についての複雑な思い

 今、また納豆がブームだとか。
 これまでに、何度も納豆礼賛の話を聞きました。我が家でも、納豆が常備されています。東北の雪国生まれの妻は、小さい時から食べている大好物。しかし、出雲生まれで大阪育ちの私は、どうもあの糸を引くベタベタ感が苦手です。ねっとりした糸が口の周りに付くのが耐えられません。とにかく、薬だと思って食べています。とは言っても、最近はしばらくご無沙汰しています。

 私が最初に納豆を食べた時のことは、今でも鮮明に覚えています。高校を卒業して上京した1970年2月、吉祥寺にいた従兄弟の家に泊まった時の朝食で、生まれて初めて納豆を口にしました。匂いと不気味なネバネバ感を我慢して、どうにか一口食べてすぐに遠慮しました。それまでは、納豆というと正露丸のような大徳寺納豆しか知らなかったのです。

 私が薬だと思って食べているのは、この納豆とニンニクに加えてゴーヤがあります。牡蛎も3個が限界です。糖尿病の私は、血糖値を急激に上げない食事を心がけています。この苦手な食材は、お医者さんも栄養士さんも勧めてくださいます。そのこともあって、できることなら食べたくないものの、少しだけならと自分に言い聞かせ、薬だと思っていただいているのです。

 さて、問題の納豆です。身体にいいことはわかっているので、何とかして食べる機会を増やしたい気持ちはあります。夏場は無理なので、この寒い時期だけでも「長生きするために」という呪文を唱えながら、折々にいただくことにします。
 
 
 
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2020年01月12日

楽しみの初釜は大和平群で

 今日は初釜です。いつもより早く、午前中に奈良へ向かいました。去年の初釜には行けなかったので、久しぶりです。
 新春の龍田川は、寒さを感じさせない流れです。

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 お茶のお稽古も、今年で10年目となります。ちょうど胃ガンで消化管の全部摘出する手術を受ける直前でした。「お茶のお稽古を始める」(2010年07月25日)
 と言うと、期間が長いのでさぞかし、と思われがちです。しかし、東京から通うのも何かと所用がぶつかり、学会シーズンも外してだったので、年に10回も行けませんでした。
 定年退職して京都に帰ってきた3年前から、毎月2回を何とか守るようにして通い出しました。片道2時間の小旅行です。そして、未熟ながらも、昨秋やっとお茶名「宗鉄」をいただきました。苦節10年とはほど遠い、覚えてはすぐに忘れるということの繰り返しの、お恥ずかしいかぎりのお稽古事です。
 母屋の待合で、お弟子さんたち8人で雑談や自己紹介をして始まる時間を待ちました。床には「千年春」と書かれた末広が飾ってあります。
 出された白湯をいただいてから、別棟のお茶室へ。今日は私が正客とのことです。唯一の男でこの歳となると、そんな役割が当てられることはいつも覚悟しておかなければなりません。
 最初に私から蹲(つくばい)で心身を清めました。
 部屋入りすると、床には「万年祝峯松」の軸が掛かっています。上から下へと、ゆったり大きく垂れ下がる柳は、千家独特のものだそうです。花は、徳利のような花瓶に活けてあります。
 床を拝見した後は、今日の初釜のための道具を拝見して、茶釜の真横の正客の席に着きました。
 少し天気が優れないこともあり、まずは濃茶、そして薄茶をいただきました。お茶は「辻利」。お菓子は「花びら餅」。モチモチしていて、美味しくいただきました。薄茶の時は、「子」の焼印がある麩菓子で味噌餡を挟んだものです。
 薄茶の時に、私も次の方のために一服点てました。突然という流れで、ぎこちないお点前で失礼しました。
 休憩後はお食事です。お酒も少しいただきました。
 本来すべき正客の仕事がいろいろとある中を、助けてもらいながら進んで行きます。全体の流れとその場その場の機会を摑んで、もっと正客としてすることがあったようです。行き届かないことで、申し訳ないことです。そのせいもあって、先生からは多くのことを教えていただき、至らない点の指摘を受けました。こうした場を何度も体験しながら、お役目を果たせる正客の対応を身につけるようにします。
 今年も、身に余る勉強の機会をいただきました。すぐに忘れることなど気にせずに、コツコツと続けることを心がけていくしかありません。
 先生はもとより、社中のみなさま、心もとないお点前のお付き合いを、今年もどうぞよろしくお願いいたします。
 
 
 
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2019年12月26日

広州の回転寿司は気に入りました

 広州でも回転寿司屋さんに行きました。

 世界各国に回転寿司屋さんがあります。
 今年は、ミャンマーのヤンゴンに宿泊していたホテルに「元気寿司」がありました。しかし、残念ながら超過密スケジュールだったため、時間がなくて食べられませんでした。「【補訂版】ヤンゴンのジャパン・カルチャー・ハウスで盛況だったカルタ取り」(2019年02月02日)
 来春、また行くので、その時には必ずレポートできるようにします。

 昨年の夏に行ったペルーのリマには、「回転寿司 なごや」がありました。現地の人々に目を向けたお寿司屋さんだったので、好感を持ちました。「リマの回転寿司の地元指向に好感を持つ」(2018年08月18日)

 カナダのバンクーバーへ行った時、回転寿司は見つからなかったものの、その報告の中で、私は次のように書きました。
 海外では、回転寿司に限ります。しかも、日本人向けではなくて、地元の方々が入る回転寿司屋が一番です。そこにこそ、日本文化が変容した姿があるからです。
 日本人が入る和食の店は、みんな日本での味と比べて「まずい、まずい」と言いことによって自己満足しておられます。しかし、日本の文化がその土地土地でどのように受け入れられているのかを知るのが、私の回転寿司屋巡りの原点です。
 海外で、日本の味の「再現」を望むのは筋違いだと思います。気候風土も環境も、さらには食材も文化も異なるのですから。
 その国のその土地での創意工夫がどのようになされているのか。それを、私は楽しんでいます。


 ベトナムのハノイでは、日本的な雰囲気満点のお寿司屋さんがありました。「ハノイでお洒落な回転寿司屋さん発見」(2014年02月14日)
 ここは、日本人を意識したお店です。このお店が現地の方々を意識したお店になると、私が言う日本文化の発信の拠点となるのです。もっとも、経営方針の問題から、そのような舵取りはまだのようですが。

 このベトナムと同じ位置づけとなるのが、スペインのマドリッドにある回転寿司屋さんです。「待ちに待ったマドリッドの回転寿司」(2013年10月31日)
 ここは、日本にいるかのような雰囲気にさせる、日本の寿司屋さんです。それだけの需要があり、そのポリシーを守っておられるのです。しかし、私の視点から言うと、現地の一般の方々に迎え入れられる寿司屋さんになる必要はないものの、そうしたお店も必要だということです。スペインに関してはまだ情報不足なので、またいつか探してみます。

 アメリカには、それこそ日本人や現地の方々が楽しむための、たくさんの回転寿司屋さんがあります。ワシントンの例を1つだけ。「ワシントンのお寿司(2)」(2010年01月28日)

 イギリスにも多いので、これも1例だけ。「ロンドンの最後は回転寿司で」(2009年09月25日)

 とにかく、海外の回転寿司屋には、日本の文化を発信する起点となる要素が、ふんだんに盛り込まれています。日本の文化を理解していただくためには、こうした場所の意義を我々はもっと知っておくべきだと思っています。

 中国の回転寿司屋さんについても書いておきます。
 長春で見つけたお店です。「【復元】中国の長春と博多の回転寿司」(2010年04月30日)
 そして、今回の広州にもありました。「万歳」という回転寿司屋さんです。
 ここは、広州に41軒、全国に200軒を展開するチェーン店です。

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 店頭に支店のマップがあるほどです。

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 店内は、日本人ではなくて地元の人々に目を向けていることが明らかです。

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 創作寿司もいろいろとあります。

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 多様な寿司が楽しめるお寿司屋さんでした。特に私は、にぎり寿司よりも、押し寿司や巻き物が好きなので、この点では江戸前にこだわる日本よりも、海外の楽しいお寿司が気に入っています。

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 こうして、私の《海外回転寿司マップ》も、着々と増えていきます。

 なお、今回の旅で手に入れた非常食は、チーズのブロックとクラッカーです。左下のチーズはロシア産でした。

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 私は消化管を持たないために、海外での食生活は自由ではありません。特に、少量しか食べられません。それだけに、少しで楽しめる食事を探しています。間食としての食べ物も、スーパーやコンビニで探し出しては、旅の道中で折々にこまめに口にしています。
 その点でも回転寿司は、ネタも量もその時々の体調に合わせて調節できて自由に選べるので、私にとっては最適な食事場所となっています。
 
 
 
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2019年12月01日

3ヶ月ぶりに風炉から炉で「入れ子点前」のお稽古

 賀茂川沿いの紅葉は、今年は鮮やかさを楽しむまでには至りませんでした。昨年の颱風と今年の大雨のために、倒れた多くの桜が植え替えられた影響もあったのでしょうか。

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 お茶のお稽古の時は、賀茂川と龍田川の定点観測を心がけています。
 大和では赤みを増した樹々が目立っていました。

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 前回も気になっていた解体現場は、すっかり何もない姿となっています。記憶の中にある建物がなくなった実感は、まだありませんが。

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 今日のお稽古は、入れ子点前をお願いしました。この前は、8月25日に風炉でやっています。3ヶ月前なので、だいたい覚えていると思っていたのに、実際にやりだすとうろ覚えであることを実感します。いつものことですが。
 今日も、帛紗が裏返っていました。前回、丁寧に畳み方を教えてもらったのに、不思議なことです。もう一度特訓です。
 終わってから茶巾を絞る時も、やったはずのことが思い出せません。これは、水屋でしっかりとやっていないことの証明でもあります。これまた毎度のことながら、記憶に頼らずに身体が覚えていることをやってみる、というくらいの気構えがいいのかもしれません。
 すべて終わってから、棗と茶碗を一気に丸卓の天板の上に持ち上げます。すでに置いてある柄杓の左右に、この棗と茶碗を置く時が一番気持ちの良い瞬間です。これをしたいがために、この入れ子点てをしたくなるのです。
 そこで気が抜けたのか、その後はまたアレッあれっの流れとなります。
 そんなこんなで、とにかくなんとか終わりました。まさに、難行苦行です。しかし、やった、という達成感もあります。
 帰りは、隣の駅に近い「音の花温泉」でゆったりと温まりました。たくさんの人が来ていて、ロビーも露天風呂も大賑わいでした。急に寒くなったせいでしょうか。この平群では、今朝は薄氷が張ったそうです。今日から師走。これから本格的な冬となりそうです。
 
 
 
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2019年11月20日

孫娘2人を相手にお茶の特訓

 孫たちに変体仮名の特訓をした後は、これまた日本文化体験としてのお茶会です。
 楽しく点てて遊びました。

 まずは、柄杓のあつかいから。
 見るもの聞くもの、すべて興味津々です。

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 お姉ちゃんのお茶のいただき方が自然体なので、安心して見ていられます。

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 このお茶碗は、今年の夏に世界遺産になった「百舌鳥・古市古墳群」の中でも仁徳天皇陵をイメージして焼かれた、姿も形もめずらしい逸品です。

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 私も点ててみるというので、シャカシャカやっています。
 それなりにお茶人らしく見えます。

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 妹には白湯です。
 この姿も一人前なので、これからが楽しみです。

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 とても遊びとは思えない、一風変わったおもてなしの特訓となりました。
 
 
 
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2019年11月01日

孫娘から手作りクッキーをもらう

 2歳半の孫娘は手先が器用なのか、いろいろな物を作ってくれます。
 今日は、手作りクッキーをくれました。
 いつもこのブログを読んでくださっているみなさまには、写真でおすそ分けとさせていただきましょう。

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2019年10月03日

珈琲焙煎工房 Hug で豆の選別と焙煎を体験

 阪急宝塚線の山本駅北口からすぐ西にある、「珈琲焙煎工房 Hug」へ行ってきました。我が家だけでなく、阪大箕面キャンパスの研究室で飲むコーヒーも、この「Hug」からいただくコーヒー豆で淹れています。

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 高次脳機能障害者サポートネット/就労継続支援事業B型の「珈琲焙煎工房 Hug」では、障害のある人たちが珈琲豆の選別・焙煎・包装・販売などに携わることを通して、就労の場となるように支援活動をしておられます。今年で5年目となる、地道な活動が続けられています。

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 その「Hug」で、焙煎の体験などをして来ました。

 焙煎されるところまでの行程を図解したものをあげます。写真をクリックすると、精彩な画像となります。

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 まず、丁寧にコーヒー豆の選別(ハンドピック)がなされます。一次選別と二次選別があり、豆を焙煎する前に2度も豆のコンディションのチェックがなされるのです。豆に、カビ・割れ・未成熟・虫食いなどがあると、焙煎の結果に影響します。日本に船で運ばれてくる間に、豆が悪くなるとのことでした。味と香りを変える原因になる豆は、全体の2割くらいあり、そうした豆は最初の段階で丹念に調べて取り除くのです。この工程が、おいしいコーヒーを飲む上で、一番の勝負どころのようです。

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 焙煎を実際に体験しました。
 生豆を焙煎機の上から入れて、つまみを引き上げて中に落とします。1回に1,000グラムの豆を焙煎すると、800グラム強ができるそうです。

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 火力を調整しながら、豆の様子を見ます。色がしだいに黒ずんでくるのがわかります。

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 2度爆ぜる音を聞くと、火を止めます。そして焙煎を終えた豆を、手前のボールに移し、攪拌して冷まします。

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 15秒間掻き回して冷ますと、香りのいい豆になります。
 25秒間掻き回して冷ますと、コクのある豆となります。
 私はいつも、香りのいい豆をいただいています。だいたい4分ほど冷ますことになります。この冷ます時間の違いによって、「コクのブレンド」と「香りのブレンド」の2種類のオリジナル珈琲ができるのです。
 焙煎が終わった豆は、また丁寧に目で確認されます。雑味がない豆にするためには、この最後の点検が欠かせないのです。1,000グラム焼いても、数粒しか悪い豆はないとのことでした。

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 今回の焙煎に関する記録シートがあります。ブログに掲載してもいいとのことなので、貴重なデータを一緒にご覧ください。焙煎機に取り付けられている「庫内温度」と「豆温度」を常に監視しながら、15分で「焙煎指数」が「 1,20 」となるプロの仕事を拝見したことになります。

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 この豆を大きなコーヒーミルで粉にしたものは、丁寧にドリップパックなどに詰められます。

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 私は、焙煎した豆のままをいただきました。

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 昨秋、私の誕生日に作ってくださったオーダードリップパックを、再度作ってくださいました。

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 こうしたオーダー商品を、冠婚葬祭はもとより、学会のお土産の一つにしておられたサンプルを見ました。いろいろなイベントで活用できそうで、楽しくなります。

 コーヒー豆が丁寧に扱われている所を見たので、明日からまた、このコーヒーを楽しく美味しくいただけます。

 スタッフのみなさま、お仕事中に長時間のお話をありがとうございました。作業中のみなさま、そして作業の手を休めながらも詳しく説明をしてくださった方にも、お礼を申し上げます。おじゃましました。香り高い、コクの深いコーヒーを、これからも提供し続けてください。

 「珈琲焙煎工房 Hug」の日頃の活動の様子は、「珈琲焙煎工房Hugブログ」で見られます。楽しい報告が満載です。
 
 
 
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2019年09月01日

大和橿原神宮前でのチャリティー茶会

 早朝より、近鉄・橿原神宮前にある旧・橿原ロイヤルホテルで開催された、「チャリティー茶会」に行って来ました。主催は、茶道裏千家淡交会奈良支部です。
 早く行ったはずが、お茶席の待合はすでに2席目まで満席で、3席目は外の廊下で待つことになりました。15分ほどした頃でしょうか、立って待っているのも大変でしょうからということで、30分後にまたこちらに、という案内でした。引き換えの入席券を受け取り、階下の立礼席の待合に移動しました。

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 立礼席の「会記」を見ると、イタリア製の水指、タイ製の建水、ベトナム製漆器、タイ製籠などと、国際色豊かな道具でした。水次は銀器で、モロッコのものだとの説明があったように聞こえました。確認はしていませんので、間違っていたらすみません。
 お菓子は、きよの餅総本家の「藤団子」でした。彩り豊かな5つの輪が紐に通されていて、その紐を解いてからいただきました。なかなか楽しいお菓子でした。
 この席で、お稽古をしていただいている先生の姿をお見かけしました。また、一緒にお稽古をしているお弟子さんの一人がお茶を運んで来られたので、小声で挨拶をしました。いつもの平服とは違い、着物姿がよく似合っていました。
 立礼席が終わるとすぐにお茶席の待合に戻り、札を渡して待ちました。
 会記によると、茶杓に関して次のようにありました。

茶杓 額賀大直作
 銘 かがみ
  ちはやぶる神の御前の……


 この和歌が気になったので、ネットで調べてみました。待ち時間が長かったので、暇つぶしです。
 鹽竈神社の夏越大祓式の説明で、以下のようにありました。

特に6月の大祓は夏越の大祓といい、疫病(流行病)除け・虫送りの行事としても盛んに行われております。
「茅の輪」(ちのわ)神事は、茅で作られた輪を、和歌を唱えながら、左回り、右回り、左回りと八の字に三回通って穢れを祓う神事です。
・水無月の 夏越の祓え する人は
  千歳の命 延ぶといふなり  (1回目)
・千早振る 神の御前に 祓ひせば
  祈れることの 叶はぬはなし (2回目)
・今日くれば 麻の立ち枝に ゆふかれて
  夏水無月の 祓ひをぞする  (3回目)


 もし、この2首目の和歌が書かれているのであれば、今回のお茶会でこの茶杓が選ばれたのはどのような意図からだろうかと、いろいろと思いをめぐらしてみました。

 お茶室に案内されると、靴を脱ぎ、靴下を履いて来た紺から白に履き替えて入りました。50人以上が、詰め詰めに肩を寄せ合って着席します。男性は5人。現在の茶道に関わる男女の実態を示しているようです。
 お菓子は、金谷正廣の「鮎」でした。鮎の塩焼きの「香魚」と言われるものを模した落雁です。串に刺してあったので、周りを見ながら串を持ってかぶりつきました。これでよかったのでしょうか?
 終わってから、亭主の方の説明によると、茶杓には次の歌が書かれているとのことでした。

ちはやぶる かみのおまへの ますかがみ
 くもらぬみよの かげうつすらん


 あらかじめネットで検索して、その意味を考えていたものとは違いました。そこで、これもすぐに調べてみました。『辨内侍日記』に次の歌があるようです。

増鏡 くもらぬみよに 仕へてぞ
  さやけき月の かげもみるべき


 この歌が本歌なのでしょうか。歌学に疎い素人判断ということでお許しを。

 帰りに、靴下を履き替えようとしたところ、履いて来た紺の靴下の片一方が見当たりません。いただいた袋に、脱いだ靴と一緒に入れたので、変なことです。これも、加齢による失態ということになりそうです。

 お食事として、別室で大和の名物である柿の葉寿司をいただきました。
 バザーは、たくさんのものが並んでいました。キリがないのでパスです。
 いろいろなことが学べたお茶会でした。機会を見ては、こうした体験を積んでいきたいと思っています。
 
 
 
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2019年07月03日

孫のお点前でお茶をいただく

 遊びに来た2歳2か月の孫が、お茶を点ててくれました。
 まずはお菓子を運びます。今日のお菓子は、三條若狭屋の「祇園ちご餅」です。今月から祇園祭の準備が始まりました。お稚児さんが振る舞ったといわれるこのお餅は、厄除けと招福で知られています。

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 4か月の次女も参加しています。

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 小さな手ながらも、一人前にお茶を点てています。おもしろいらしく、いつまでも茶筅をグルグルしていました。

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 茶碗と建水は、ルーマニアで見つけたものを使っています。
 
 
 
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2019年03月24日

孫娘が点てたお茶をいただく

 1歳11ヶ月の孫娘にお茶を点ててもらいました。
 茶碗は、数週間前にルーマニアで手に入れたものです。

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 これまでに、いろいろとお茶の道具で遊ばせています。

「孫娘が茶道具を手に拝見のまねをして」(2017年10月31日)

「孫を相手にお茶を点てる」(2019年02月10日)

 そして今日は、自分がお茶を点てることにまで進みました。
 何とかさまになっています。

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 すでに菓子皿を運んだり、茶碗を片付けたりできます。
 意味はわからないなりに、楽しくやっています。
 
 
 
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2019年03月03日

[追補]雛祭りには自家製のお菓子でお祝い

 今日は雛祭りです。
 我が家では、自家製の雛菓子でお祝いです。

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 昨年の雛祭りの日は、インドのハイデラバードで春祭りの「ホーリー祭」を見ていました。「ホーリー祭のために外出を自粛」(2018年03月03日)
 毎年、この雛祭りの頃には国内外に調査で出かけていることが多いのです。
 来週から行くルーマニアへのお土産は、小倉山荘の「ひなあられ」にしました。

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 その包みには、次の文章が記されています。

 ひなまつりの起源となるものが日本に伝わったのは、平安時代頃だといわれています。その後、春の野山などに雛を飾る「雛の国見せ」という風習が生まれ、ひなあられや様々なご馳走が添えられたようです。
また、桃の花が邪気を祓うとされ、飾られたことから『桃の節句』ともよばれるようになりました。
 小倉山荘ではいにしえのゆかしき習いに想いをはせ、ひなあられ『春ひいな』をご用意いたしました。
お子様の健やかな成長を願う心とともにお届けいたします。
 ※京都では、宮中の習いに従い、向かって右に男びな、左に女びなを飾ります。


 最後の補足説明にある「京都では、宮中の習いに従い、向かって右に男びな、左に女びなを飾ります。」という文言に注意が向きました。確か、京都は独特の並びだと聞いたことがあります。

 2015年の雛祭りの折には、奈良のホテルに泊まったことを思い出しました。
 そのベッドサイドに、折り紙の雛人形がありました。

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 ホテルのフロントの方に、どちらが男雛でどちらが女雛ですか? と聞いたところ、はっきりとした回答をいただきませんでした。奈良に住んでいた頃には、確か京都と逆で「向かって左に男びな、右に女びな」だったように思います。
 この問題は、今はどのような説明がなされているのでしょうか。少し検索してみたところ、さまざまな説明がなされています。
 一応、次のように言われているようです。

・京都等の関西地方=向かって右・男雛、向かって左・女雛
・それ以外の地域=向かって左・男雛、向かって右・女雛


 そして、その内裏さま以外の人形や飾り、すなわち三人官女、仕丁、五人囃子、桜橘の並び方は、古来一定しているようです。
 どなたか、最近の学説を整理した結果を教えていただけませんでしょうか。

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[追補]
 エバーノートのデータを整理していたら、ホテル日航奈良の部屋にあったお内裏様とお雛様の折り紙に関するメモが見つかりました。追記しておきます。
 チェックアウトの時に、内裏雛の左右の違いを聞く。フロントにおられた女性は、2人ともわからない、と。
 内線電話で確認し、全国的にお内裏様は左であり、京都だけが右だとのこと。そして、このホテルでは全国的な慣習の、左にお内裏様を置いているとのこと。

 
 
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2019年02月24日

久しぶりのお茶のお稽古は「入れ子点前」

 年末年始から何かと忙しかったのと、週末になると体調が思わしくなかったので、お茶のお稽古は昨年末から2ヶ月以上も間が空きました。
 しかも、ボーッとしていたせいもあり、大和西大寺駅で近鉄奈良線に乗り換えたまではよかったものの、生駒駅で乗り換えるのをすっかり忘れていました。生駒トンネルを走り抜けているときに、窓の外が暗いことに気付いた時はもう手遅れです。結局は、大阪環状線の鶴橋駅まで行ってから折り返すことになりました。片道2時間強のところが、3時間もかかってしまいました。長い間このルートで通っているのに、こんなことは初めてです。多分、寝不足が続いているからなのでしょう。

 平群を流れる龍田川は、冬から春へと水の勢いが増してきました。あと一月もすると桜が芽吹きます。すでに、鴬も鳴いているとのことです。

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 今日のお稽古は「入れ子点前(いれこだて)」をお願いしました。4月に、お客様をお呼びするので、その準備です。
 「入れ子点前」は、一番動きが少ないので、お爺さん向けで省エネのお点前です。しかし、なかなかうまくいきません。最初に丸卓にかざるところからして、アレッ! という始末です。
 まずは準備として、丸卓の地板に水差しを置き、天板には斜めに置いた柄杓を挟んで右上に棗、左下に蓋置をかざります。
 曲げの建水に、茶巾と茶筅と茶杓を仕組んだ茶碗を入れて、それをお茶室に持ち出します。流れはわかっているのに、細かなことが具体的にイメージできていません。
 出した茶碗が返ってきてから、茶巾を絞る所作がすっかり抜けてしまいました。慌ててやり直しです。
 キリッと、しかも優雅に、とはなかなかいきません。

 帰る途中で、東の大阪方向に聳える信貴生駒連山から、南に霞む二上山方面を望みました。かつては私の勉強部屋から見えた景色です。

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 京都の東山と違い、この大和の山並みからは古代の時間との隔たりを感じます。平群の地は倭建命が「たたみごも平群の山のくまがしが葉を…」と歌い、二上山には大津皇子が眠るといいます。記紀萬葉の世界なのです。

 京都駅前では、私の大好きな水芸が始まるところでした。16分間の楽しい水のパフォーマンスを楽しんでから帰りました。

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2019年02月10日

孫を相手にお茶を点てる

 今朝は雪が降っていました。お昼前には上がりましたが。
 あまりの寒さに、先週から調子の悪かった鼻と咽がガラガラです。声も出ません。残念ながら、大和平群へお茶のお稽古に行くことは自粛しました。
 先日手に入れたお茶入れを先生に見ていただくのは、この次にします。
 孫を相手に、お茶のお稽古をしました。遊びなので、不作法はお許しを。

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 茶碗に口をつけるだけの、ままごとのような一服です。
 この茶わんはお雛さまをあしらった、孫専用の一碗です。
 有名な方の作だとのこと。
 なかなか楽しい一時でした。
 
 
 
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2019年02月06日

みやこめっせの和菓子展で手作り体験

 岡崎公園の中にある「京都市勧業館 みやこめっせ」で「第8回和菓子創作作品展」が開催されていました。主催は、京菓子講師倶楽部です。

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 我が家のご近所にある和菓子屋さんで「笹屋吉清」のご主人が勧めてくださったこともあり、ぶらりと行ってみました。
 ご主人の創作和菓子は、鶴の姿を大胆にかたどったものでした。

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 和菓子作りの体験ができたので、桜の形をしたお菓子に挑戦しました。
 まずは練習です。

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 本番になると緊張します。

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 初めてのせいか、ふんわりとした形にはなりませんでした。
 抹茶と一緒にいただきました。自分が作ったお菓子でのむお茶もいいものです。

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 帰りに出町柳で、お茶入れを見つけたのでいただきました。濃茶を点てる時に使う茶入れです。

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 良いものか良くないのか、よくはわかりません。濃茶の道具は持っていなかったので、お稽古用に、まずは一つ手元に置いておくことにしました。
 他にもいろいろとありました。どれが良いのかは、選ぶ基準を持っていないので迷います。こんなものかな、くらいの感じでお茶も続けていきます。
 
 
 
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2019年01月23日

本年度最後の授業はお茶室で

 早いもので、今日は本年度の最終授業日です。
 昨年と同じように、学内にあるお茶室を使いました。
 お茶室の様子などは、昨年の記事、「お茶室で本年度最後の授業」(2018年01月18日)をご覧ください。
 ただし、今年は抹茶だけではなくて、世界各国のお茶を淹れました。

 最初だけは、型通りに教科書を使って、物の数え方の確認です。
 お箸は一膳二膳と数えることなどを。
 その確認が終わった後は、いろいろな話をしながらお茶をいただいたので、まさに茶話会です。

 まずは、ベトナムの蓮茶から。私も初めてです。少し渋みを感じました。
 そして、ペルーのココア茶、コカ茶。
 さらには中国の白茶、烏龍茶。
 最後は日本の抹茶、桑茶。
 香りと味の区別がつきやすそうなお茶を選んで、気ままに飲み比べてみました。

 こんな時には、畳の部屋で座卓を囲むと、気分がほぐれます。
 よく勉強する学生たちと、和やかに和室での最終授業となりました。
 
 
 
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2018年09月23日

大和平群でお茶のお稽古(中置の濃茶)

 9月も下旬になると、彼岸花が真っ赤な花を忘れずに咲かせています。
 信貴山を望む田圃の畦道に、線香花火の塊が燃え上がるように並んでいました。

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 今日は、風炉を点前座の真ん中に据えた「中置」という道具の配置で、濃茶のお稽古をしました。道具の置き場所が変わると、初めてということもあり、いつも通りにと言われても戸惑います。
 まずは、水差しの場所が風呂の左横になります。蓋置が左にある水差しの手前です。お仕覆もその手前に置き、後で茶碗をそのお仕覆の手前に置きます。
 柄杓の柄が身体の正面に向かって、真っ直ぐに伸びてきています。その柄の下にある茶入れや茶碗を見つめる時に、寄り目になりそうで目の焦点が揺らぎます。茶筅通しでは、柄が突き出ているので、茶筅は柄の下までしか引き上げられません。
 そんなこんなで、お茶室の中でも二畳ほどの小間を想定してのお稽古ということもあり、慣れない初心者には肩が凝りそうなお点前となります。そこを、背筋を伸ばしておおらかに振る舞うのが、このお手前で気をつけるところなのだろう、と勝手に思いながら進めていきました。

 終わってから、ハーバード大学のお茶室のことを報告しました。その後、お月見の話から『源氏物語』の橋姫巻では撥で月を招く場面があることなどを、問われるままにお答えしました。こうした古典の話は、お茶の世界にふさわしい話題の提供になることを知りました。自宅でお茶会をする時には、意識することにします。

 帰りに、駅のすぐそばの「かんぽの湯 大和平群」に行き、温泉に入って来ました。空の雲は、もう秋の気配です。

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 ここからは、彼岸花越しに二上山が望めました。

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 京都駅前の京都タワーは、今日は鮮やかな緑色です。
 大勢の外国からお出での方々が、みなさんこのタワーを写真に納めておられました。バス停まで真っ直ぐには行けないほど、大混雑です。これから秋のシーズンを迎え、ますます人口が過密な街となります。

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2018年06月02日

初夏の平群でお茶のお稽古

 先月下旬から、ノドの調子が良くありません。
 お医者さんの見立てでは、中国から飛んで来ている黄砂によるアレルギー反応ではないかと。確かに、比叡山が霞んでいる日がよくあります。
 ノドの痛みと水鼻は、今も続いています。身体に気だるさが残っているものの、熱が出ていないのが幸いです。お茶のお稽古も、先月は2回続けてお休みしました。

 ということで、久しぶりの奈良行きです。
 駅前の地図は、そのまま観光地図です。

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 龍田川の緑も深くなりました。乾いた風が、心地よく吹いています。

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 今日も、濃茶のお稽古です。
 お稽古に1ヶ月も間が空いたのは、本当に久しぶりです。昨春、東京から京都に完全に移り住んでからは初めてだと思います。

 片道2時間弱の電車の中で、画像を見ながらお点前の流れを確認して行きました。私の前の方のお手前を、いつもよりも(?)真剣に見つめてイメージトレーニングをしました。
 至る所で戸惑いながらも、なんとか一通り終わりました。先生からは、よく覚えていました、とお褒めの言葉(?)をいただきました。めったにないことです。一と月空くと、だいたいしどろもどろです。それが、今日はそれなりに、身体や手が動こうとしていたということでしょうか。

 お稽古中は頭の中がフル回転だったので、終わると関節が緩んでいくのを実感できました。また、今日はお腹に力を入れて上体を起こすことを意識したせいか、姿勢はいつものように前屈みのお爺さん状態ではなかったと思います。

 今日のお茶菓子は、秋田、岡山、堺と、贅沢なものでした。抹茶は、いつもと違うものだったそうです。味は、と聞かれても、その違いがまだよくわかりません。ノドが痛かった関係か、ハッカのようなスーッとした爽やかさを感じました。
 いただくお茶の香りや味の違いがわかるようになると、また別のおもしろさがあることでしょう。
 頭の体操と五感の鍛錬に加えて、礼儀作法も少しずつ身についていくことを実感しています。500年も受け継がれて来た文化が、こうして私に注ぎ込まれようとしています。この一芸と気長に付き合い、少しずつ身体に染み込ませたいと思っています。
 
 
 
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2018年05月21日

おかきで楽しむ『百人一首』

 『百人一首』は知的な遊びとして、スポーツとして、さらにはマンガで、今も人気です。
 これまでにこのブログで取り上げた記事を抜き出してみました。

「大学の授業で『百人一首』を扱う」(2018年05月11日)

「『百人一首』の崇徳院の歌「瀬をはやみ〜」のこと」(2018年05月03日)

「視覚障害者が「点字付 百人一首」を楽しむ会を2つご案内」(2018年04月10日)

「京洛逍遥(472)百人一首をテーマとする京菓子展(その2-下鴨別邸)」(2017年10月30日)

「京洛逍遥(471)百人一首をテーマとする京菓子展(その1-有斐斎弘道館)」(2017年10月29日)

「(補訂版)神戸で百人一首の合宿の後はお楽しみの食事とスイーツツアー」(2017年07月23日)

「『百人一首』から選んだ『源氏物語』関係の歌10首の簡単な説明」(2017年07月21日)

「『百人一首』から『源氏物語』と関係のある10首を選ぶ」(2017年07月16日)

「点字付百人一首〜百星の会で見た八つ橋型の新開発カルタ」(2017年03月19日)

「「点字付百人一首」の全国大会ができないか」(2017年02月25日)

「点字百人一首の様子をラジオ日本「小鳩の愛〜eye〜」で放送すること」(2017年01月16日)

「【追記】高田馬場で「百星の会」の新年会と点字百人一首のカルタ会」(2017年01月14日)

「連続講座(その7)「くずし字で読む『百人一首』」」(2016年10月12日)

「「点字付百人一首〜百星の会」に初参加の感想など」(2016年07月17日)

「お香体験の後にカルタが飛ぶ「点字付百人一首 〜百星の会」」(2016年07月16日)

「「点字付き百人一首」とお香のワークショップのご案内」(2016年07月14日)

「体験型学習会で点字付百人一首のお手伝い」(2015年12月06日)

「書道家にお願いした触読用の『百人一首』」(2015年12月01日)

「五感を使って江戸時代の百人一首カルタにチャレンジ」(2015年11月23日)

「京都ライトハウスでの点字百人一首体験会に参加」(2015年11月07日)

「「点字付百人一首〜百星の会」の紹介と活動内容」(2015年09月01日)

「京洛逍遥(375)嵯峨野で「点字付百人一首」を楽しんだ後は時雨殿へ」(2015年08月31日)


 いずれも、私が興味の赴くままに書いた記事なので、視覚障害者が取り組む『点字百人一首』に関するものが多いようです。

 食べ物に関して、上記のリストの中では、次の2つがまとまっています。

「京洛逍遥(471)百人一首をテーマとする京菓子展(その1-有斐斎弘道館)」(2017年10月29日)

「京洛逍遥(472)百人一首をテーマとする京菓子展(その2-下鴨別邸)」(2017年10月30日)


 この和菓子に加えて、以下に「せんべい おかき専門店 長岡京 小倉山荘」のことを書いておきます。

 このお店は、関東・中部・関西・九州地区と広く店舗を持っているので、手に入れやすいお菓子です。
 その公式ホームページの中でも、「読み物」というセクションは楽しめます。
 中でも、「『小倉百人一首』あらかるた」には、300件ものコラムが並んでおり、『百人一首』に関するミニ情報の宝庫となっています。


1 百人一首は江戸時代にブレイク
2 朝は別れのとき
3 見たことのない歌枕
4 鬼になった阿倍仲麻呂
5 常にもがもな
6 花の色は
7 本歌取りのマナー
8 いやいやながら僧にされ
9 和歌の言語遊戯
10 良妻賢母物語
(以下省略)


 私がよく立ち寄る、京都四条河原町にある高島屋の地下の様子を紹介します。

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 一つずつ包まれた袋の中のおかきはともかく、その包装の表に書かれた『百人一首』の上の句と、その裏面の下の句と詠者名は、知的刺激を与えてくれます。
 人さまへのお土産ではなく、自分のために買ってしまいます。

 この遊び心を大いに楽しんでいます。
 
 
 
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2018年04月08日

孫が1歳になったお祝いの会

 我が家の玄関脇のチューリップは今が見ごろです。

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 今日は京都府知事選挙の投票日です。早朝に下鴨小学校で投票をしました。
 その足で出雲路橋を渡り、地下鉄鞍馬口駅から京都駅に出て、伊勢丹の中にある美術館「えき」で開催中の「草乃しずか展」を観ました。和を基調とした刺繍の見事さに圧倒されます。

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 早いもので、孫が産まれて1年が経ちます。スマホの写真アプリに送られてくる日常の様子から、日々の成長を見ては楽しみが広がります。
 今日は、両方の家族が一堂に会して、お祝いのパーティーがありました。
 1升餠を背負わせるのが、今日のメインベントです。
 背負わせたまではよかったものの、すぐに後ろに引っ繰り返ってしまいました。

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 大騒ぎの中で、賑やかな儀式は進みます。
 手作りのケーキやうどんなどで作った食事も、なかなか凝ったものでした。

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 お土産に、手形を捺したクッキーをもらいました。

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 部屋の飾りなども、すべてが手作りです。今日の記念の写真も、大きくなったら温かく見守られていたことを実感しながら見ることでしょう。
 
 
 
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2018年03月21日

大和平群でのお稽古は入れ子点前の特訓

 暑かったインドとミャンマーから帰ってから、寒暖の差が激しい日本の気候に身体が戸惑っています。今日は昨日よりもグッと寒くなり、お茶のお稽古に行った平群の里はまだ冬です。

 駅前の花鉢は春色になっています。

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 掲示板に「第9回へぐり時代祭り」のポスターがありました。
「平成30年 4.29 祝」
「役行者︎」
「誰やねん?」
「実は古代のスーパー仙人」
「開催場所右向き三角1道の駅くまがしステーション周辺」

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 このお祭りの日はお茶の稽古で平群に来る予定なので、参加しようと思います。

 今日はあらかじめ、「入れ子点前(いれこだて)」のお稽古をお願いしていました。今月末に我が家においでになるお客さんに、お茶を差し上げようと思います。そこで、いつものようにお話が中心の茶会となるように、茶室の出入りが最小限のお点前をするつもりです。
 普通は、道具を持って部屋を出たり入ったりします。その慌ただしさがなく、部屋への出入りや立ったり座ったりは一度だけという、実に私向きの点前が、この「入れ子点前」なのです。
 事前にする準備は、点前座に丸卓をあらかじめ設えておき、その下段の地板に水差しを、天板に棗、柄杓、蓋置を飾っておくのです。

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 道具のほとんどが、すでに部屋に用意された状態です。そこで私は、曲げの建水に茶巾・茶筅・茶杓をセットした茶碗を入れて、それを部屋に持ち出すところから始まります。

 今日のお稽古では、手順の確認はもとより、きれいに見えるお作法をするようにとのアドバイスをたくさんいただきました。毎回指摘されるのは、背筋を伸ばすことです。さらに今日は、茶碗に棗からお茶を掬って入れる時、もっと茶碗の上からだと粉末が畳に零れる心配がない、ということを覚えました。横からではなくて、上から抹茶を入れるということは、指摘されるまで気付きませんでした。

 手順にばかり気が走っています。流れがわかって来るにしたがって、丁寧で確実なお点前を、しかもきれいにすることを、一手ずつ見直してくださっています。これは時間がかかります。この手直しには根気しかありません。それでいて、また新しいお点前が加わって行くのですから、気長に続けていくしかありません。

 ミャンマーで手に入れた小物を、お茶席で使えるかどうか見てもらいました。いずれも仏具に関連するものだったこともあり、香合や蓋置としても話題作りの小道具になっていいそうです。実際に、石の蓋置は今日のお稽古で使ってみました。これらは、今度のお茶会で使うことにします。

 奈良から京都に帰ったのが夕刻だったので、京都駅は観光客でラッシュアワーの状態です。今日もバス停の横では、私の好きな水芸が始まっていました。

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 これは、いつ見ても飽きることがありません。クラッシックの軽快な音楽と色水が、見事にシンクロしています。インドのホーリーの色水とは大違いです。比べるのがおかしいのですが。まだご覧になっていない方は、ぜひとも一度どうぞ。
 
 
 
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2018年02月18日

濃茶のお稽古で自分だけが大あわて

 今日は「京都マラソン」の日です。賀茂街道から賀茂川の河川敷に降りる地点では、延々とランナーが続いていました。

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 久しぶりに、お茶のお稽古に行きました。
 昨夜は雪が舞った京都と違い、奈良は春に向かう暖かさを感じました。
 これから、ハイキングに訪れる人が多くなることでしょう。

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 丸卓を使った濃茶のお稽古をしました。1ヶ月も空くと、すっかり忘れています。手順ならまだしも、こんなことをしたのだろうかと首を傾げ、どうしても思い出せないのですから、何をか言わんやです。
 特に、濃茶での袱紗の扱いで、表裏が怪しかったこともあり、この期に及んで、基本のおさらいをしました。なかなか厄介なことです。

 他の方の逆勝手のお稽古は、ますます混乱するだけなので見ないようにしていました。
 前途多難です。とにかく、続けるしかありません。

 帰りに、生駒駅へ向かう車窓から、生駒山山頂に並び立つテレビ塔がくっきりと見えました。
中学生時代には山越しの大阪・八尾から歩いて登った山なので、親しみを感じる信貴生駒連山の山並みです。

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 龍田川に沿って走る単線の生駒線は、次の南生駒駅から生駒駅までは複線となります。

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2018年01月14日

雪の日に大和平群へ行き濃茶のお稽古

 今朝の京都は雪でした。お地蔵さんが寒そうです。

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 お茶のお稽古に出かける途中、北大路橋から北山方面を望みました。雪化粧です。

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 奈良では雪は降っていませんでした。降り立った元山上口駅では、多くのハイキング帰りの方に出会いました。平群のお山の奥には、千光寺という、役行者が大峯山を開く前に修行したとされる修験道の霊場があります。そこが元山上千光寺と呼ばれることから、駅名が付いたようです。ユースホテルもあります。みなさんは、千光寺から歩いて下って来られたのです。

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 さて、今日のお稽古は濃茶です。年末から始まりました。前回は、先生の言われるがままにやりました。今日は、この前はどうだったかな、と少し考えたからでしょうか。まったく前とは違う所作としか思えないほど、あれっ! そうだったのかな? こんなことをしたのかな? ということの連続でした。

 後で、先生も、一緒にお稽古をしていたお仲間からも、滑らかにできていた、とおっしゃいます。しかし、どうも不思議な感覚が残りました。お稽古を積み重ねることで、自然と身体が動くようになるのでしょう。気長に続けるしかありません。

 お菓子は奈良町元興寺近くにある樫舎の「飛梅」でした。いつも、贅沢でおいしいお茶菓子をいただいています。

 今日も、先生にたくさんの質問をし、興味深いお話をうかがいました。へぇー ということが多いので、飽きることがありません。何気なくしている挨拶も、あらためてその言葉の意味やそこに込められた心遣いがわかると、まさにおもてなしの世界であり、忖度の社会であることが実感できます。「忖度」という言葉が、あの政治的な問題で悪い意味だけで知られるようになり、使われなくなっていく風潮が残念です。辞書に書いてある以上に、相手の気持ちを思い遣る意味を持っていた言葉だと思っています。言葉に手垢がついたり、貶められて品性をなくすのは、生き物である言葉が持つどうしようもないものなのでしょうが・・・・・

 そんなこんなで、いつも何か手応えを得て帰って来ます。
 
 
 
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2018年01月01日

今年のお節料理も多彩です

 我が家のお節料理は、最近はだいたい息子が主となって作っています。大助かりの妻は、嬉しそうにお手伝い役に回っています。小さい頃から妻の手料理で育ってきた子供たちは、今はそれぞれが自分流に引き継いでいるのです。

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 両親やご先祖さまへのお供えのお節も、また別に作っています。

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 そうこうするうちに、娘から孫のために作ったという「離乳食おせち」の写真が送られてきました。

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 すべて柔らかく煮込んで作っているので、潰しながら食べさせているようです。

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 これも妻の影響か、すべて手作りです。私の母から妻へ、そして娘や息子へと、確実に日本の文化が伝わって行きます。
 私は一切口を出さず、ゆっくりと黙々と、いつも通り2時間をかけて、シェフと愛妻の合作である美味しいお節料理をいただいています。

 いつもと変わらない、静かなお正月です。
 
 
 
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2017年11月18日

龍田川の紅葉を見てからお茶のお稽古

 龍田川の紅葉は今が盛りです。ただし、それは斑鳩町の紅葉のこと。私がお茶のお稽古で通う、その隣の平群町はさらに上流の龍田川なので、いたって地味な紅葉です。平群町は、ヤマトタケルと長屋王と『信貴山縁起絵巻』の町なのです。

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 今日のお稽古は、運びの薄茶にしていただきました。先生は、濃茶のお稽古に移りましょう、と言ってくださいました。しかし、自分の中で混乱しないためにも、今日は薄茶をお願いをしました。薄茶でも、丸卓を使わないお点前はしばらくやっていなかったので、これをやって頭を整理して、次回から濃茶をお願いしたのです。とにかく、わがままな生徒です。

 丸卓を使わなくても、基本は同じなので大体イメージ通りにできました。細かなことはいろいろと問題があるにしても、それはさておき、先生からは美しい所作を心がけるように、という点を強調したアドバイスをいただきました。気持ちを込めてきれいなお点前をする、ということが、当面の到達すべき目標となりました。

 柄杓からお湯やお水を注ぐ時や、茶杓で抹茶を茶碗に入れる時など、手首でクルリと回さずに、腕を身体につけて肘を意識して捻るといいのです。この前も指摘されたので、そうしたつもりでも、実際にやると出来ていません。少し大げさにしてちょうどいいようです。

 先週、我が家でお茶をいただいたことの報告などを通して、楽しむお茶の心得も教えていただきました。実践を通して生まれ出ずる問題を、こうして先生に伺いながら前に進んでいます。たくさんの話をし、いろいろと教えていただきました。いつも、稔りの多い時間となっています。先生には、質問ぜめで申し訳ないことです。本当に贅沢なお稽古です。

 京都駅前の水芸は、いつ見ても艶やかです。特に、年末年始は殊のほか華やかなのです。今日も、しばし佇んで見上げていました。


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2017年11月13日

記憶に残る「Hug」の珈琲が届きました

 賀茂川左岸に沿う半木の道は、少しずつ色付いています。
 その向こうの北山はまだ先のようです。

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 「珈琲焙煎工房 Hug」から、姉を通して2種類の珈琲(豆と粉)をいただきました。

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 しかも、私が誕生日だということで、こんなプレゼントが入っていたのです。

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 このギフトパックのデザインには、先日のブログに掲載した写真があしらわれています。
 なんと粋なことをと開封すると、Hugのみなさまのお心遣いが珈琲の豊かな香りと共に漂ってきました。

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2017年10月31日

孫娘が茶道具を手に拝見のまねをして

 生後6ヶ月の孫娘が遊びに来ました。
 私がお茶を点てた後で茶道具を拝見に出したところ、一人前に拝見のまねをしていました。
 これは、頼もしいことだと、家中が大騒ぎです。
 この子のお点前でお茶をいただく日が来ることを、今から楽しみにしています。

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2017年07月15日

孫の「百日の祝い」の後に絵本が引き継がれる

 子どもが誕生した時の儀式としては、『源氏物語』の「柏木」巻に薫の、また「宿木」巻には匂宮の若君の「五十日の祝い」(いかのいわい)のことが語られています。国宝『源氏物語絵巻』の「柏木(3)」では、「五十日の祝い」で薫を抱く光源氏が描かれています。
 「百日の祝い」(ももかのいわい)のことは、現在手元にある『源氏物語』の本文からでは、確認できませんでした。異本の異文はまだ調査ができる状況にありませんので、不明といわざるをえません。
 『御堂関白記』によると、藤原道長の孫に当たる敦成(あつひら)親王が「百日の祝い」をしていることが確認できます。

 それから1000年以上もの時を隔てた熱暑の今日、娘たちが「百日の祝い」をするというのです。両家の両親ともども集まり、婿殿の親友が営む大阪の料理屋さんで、「お食い初め」というお祝いの儀式をおこないました。
 通過儀礼を記録しておくと、いつか本人が見て自分の歩みを確認することでしょう。節目節目のお祝い事は、みんなで祝って成長を見守っていくことにします。

 まずは立派なお膳が、主役である孫娘の前に据え置かれました。親友の大将が、心を込めて作ってくれた祝い膳です。

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 婿殿のお父さんが、食べさせるまねをして始まりました。

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 ある本によると、「健康で丈夫に育ちますように」とか「一生食べ物に困らないように」という主旨の願いを込めた、日本の伝統的な儀式だとありました。1000年の歴史の中で、その意味が曖昧になり、現代人にわかりやすい理由付けがなされているように思います。先の「五十日の祝い」では餅を使い、長寿者が子どもに与えるので、命や魂の活性化がその本来の意義にあるはずです。その後、魚になったり「百日の祝い」になったりしたのではないでしょうか。不勉強のため、まだ多分に私見ですが。

 お食事会が終わると、一旦娘たちの家に戻り、あらためてお祝いの会となりました。
 娘が作ったケーキを、みんなでデザートとしていただきました。

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 婿殿のお母さんが、息子が小さいときに読んでいた絵本だといって、数冊を持参しておられました。
 その中に、偶然、娘たちがすでに買っていた『いない いない ばあ』と同じ本がありました。33年の時の変化を、奥付で見比べました。

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 婿殿が小さい頃に愛読していたのは、昭和58年(1983)年の「第17刷」でした。
 そして孫娘がこれから読むことになる最新版は、2016年の「改訂第247刷」でした。
 「改訂」とあるので、この2冊を比べると、どこかが変わっているのです。それがどこで、どうなっているのか、そしてなぜ変えたのか、婿殿と娘への宿題としておきましょう。
 この本は、我が家の子どもたちも読んでいたようなので、長い間、多くの子どもたちに読み継がれている本のようです。
 この本で、また一人が育っていきます。
 今後の成長が、大いに楽しみです。
 
 
 

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2017年07月02日

大和平群で[洗い茶巾]のお稽古

 蒸し暑い日です。
 河原町通りは、昨日1日から始まった祇園囃で賑やかです。

 電車の時刻を気にせずに家を出たため、大和西大寺駅で乗り継ぎが悪く、平群まではさらに一時間もかかることがわかりました。片道2時間半の小さな旅です。車窓の風景を楽しみ、本を読み、スマホに駄文を入力し、膨大なメールに返信を書いたりと、何かと飽きない道中です。

 平群も、暑い空気が滞留していました。竜田川の水もホカホカしているようです。

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 今日のお稽古は洗い茶巾でした。いつかやったことがある、という怪しいものです。
 家に帰ってから過去のブログを見ると、「猛暑の中を大和平群でお茶のお稽古」(2013年08月12日)でお稽古したことが書いてありました。今、読み直してみて、思い出しながら今日のお稽古の確認をしました。何事も、書き残しておくものです。

 水を入れた茶碗に、茶巾と茶筅と茶杓を仕組み、それを水がこぼれないように両手で持ち出してから、棗と建水を運び出します。
 それぞれのお手前で持ち出す物の順番などが違うので、なにかと悩ましいことになります。
 運び出した茶碗の中の水を捨ててからは、いつもと同じです。

 最後に道具の拝見という場面で、茶杓の銘を聞かれて、即座に思いついたのが「祇園祭」でした。「祇園囃子」も季節感があっていいとのことです。京都の歳時記がお茶席で活きることを実感しました。

 この次は、丸卓を使った洗い茶巾を教えていただくことになりました。私が好きな丸卓に、夏らしく涼しげな洗い茶巾を組み合わせたお手前です。いろいろと注文の多い生徒ですみません。

 教えていただいているそばから、すぐに忘れます。それにしても、やっているうちに思い出す喜びを味わいながらのお稽古なので、楽しく続けています。

 今は、お盆に来ていただくお客さまと一緒にお茶をいただくことを目的としたお稽古をしています。ガラスの茶碗にガラスの水差しで、と雰囲気作りを最優先にした場面を想像しています。気持ちだけは、それなりのお茶をいただく場にしたいと思っています。
 それまでに1回でも多くお稽古をして、来年またゼロからやり直し、とならないようにしたいものです。

 家に着く頃には、昼間のあの天気が嘘だったかのように大雨でした。
 天気が不順です。今年は熱暑だとか。
 出歩くときには飲み水を持ち、体調を考えながら動くことにします。
 明日は須磨へ行き、7月22日(土)に目が見えない方々を文学散歩にお連れするための下見をする予定です。
 天候次第では、無理をしないつもりです。
 
 
 

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2017年05月31日

【復元】チーズやピロシキの話

 渋谷にロゴスキーがあったことは、「ボルシチを食べ今年一番の大仕事に向かう」(2011年11月30日)で書きました。その後、渋谷は閉店となり、今は銀座にあります。何度か行きました。ボルシチはもとより、ピロシキが美味しいと思っています。
 ここに再現したのは、今から10年半前の記事です。この時に行ったお店は、その後ふと思いだしていきました。しかし、すでになくなっていました。それがどこだったのか、東京の繁華街だったことは確かでも、その場所は忘れてしまいました。
 
(※以下の記事は、平成19年3月に消失したブログの復元です。)
 
 
********************** 以下、復元掲載 **********************
 
 
2006年7月5日公開分
 
 
 雨上がりの夕刻、駅前で食事をしました。フランス料理屋と思いきや、なんとイタリア料理屋さんだったのです。正確には、エスニック、無国籍料理店です。「la」とか「de」とかいう文字の印象から判断しただけでした。日本語しかわからない悲しさです。帰るわけにもいかず、これも一興と注文しました。店にいた若い娘さんは、いかにもアルバイトという感じでした。それでも、雰囲気のあるきれいな店でした。
 同行者は、ゴルゴンゾーラという青カビのチーズが何とかというパスタを。私は、魚介がたくさん入ったワサビ味のパスタをいただきました。メリハリのある、いい味でした。1品千円ほどなので、良心的な店と言えるでしょう。ついでに、モッツァレラチーズとトマトのサラダも。

 明後日、チーズに関する認定試験を受けるという彼の話では、このゴルゴンゾーラはどこそこ地方のものらしいのです。しかし、あまりいいものではないとか。モッツァレラチーズは、土田牧場のものとどう違うかと私が聞くと、比べるのがそもそも間違いで、まったくちがうとか。私にはサッパリわからないままに、そんなものかと説明を聞いていました。チーズの世界も、なかなか奥が深いようです。今度の試験では、食べて産地と銘柄を答える実技もあるそうです。古写本を見て、それが書写された時代と筆者を推定するようなものなのでしょう。好きでなければできないことです。来年は、ソムリエの試験をうけるとか。21歳以上でないと受験できないので、まだ二十歳の彼はチャレンジできないのです。未成年の内から飲酒経験があっては、それはそれで問題だからでしょう。意外なところで制度がきっちりしていることを知りました。

 飲み物は、私はハウスワインの赤を、彼はウォッカをジンジャエールで割ったものでした。来月ロシアに行くことになっている私は、ウォッカのカクテルを頼めばよかったと思いながら、少し甘めのワインを2杯飲みました。フルーツジュースにアルコールを混ぜた感じです。

 フランス料理はロシア料理が発祥だそうです。そこで、次はロシア料理の店を探そうということになりました。しかし、近場にはないようです。自宅に近い生駒や王寺にも、ロシア料理の店はありません。学生時代に渋谷で、妻と一緒にピロシキやボルシチの昼定食を食べました。そういえばこうしたメニューを、その後あまり見かけないように思います。これからは注意して見ることにしましょう。その気でいると、意外とあるように思うのですが……

 子供の頃に、テレビで「バルナスの歌」を聞いたのが懐かしく思い出されます。「ぐっとかみしめてごら〜ん」と始まる、あの歌です。この歌は、関西人かどうかを判定する時に使われたものです。もっとも、私はこの曲が流れるテレビ番組をたくさん見たはずです。しかし、一つとしてその題名を思い出せません。「紅孔雀」だったでしょうか、「太陽仮面」か「アラーの使者」、いやアニメかも。日曜日の朝だったことだけは覚えていますが……

「ぐっとかみしめてごらん ママのあたたかいこころが
おくちのなかに しみとおるよ パルナス
あまいおかしの おくにのたより おとぎのくーにの
ロシアの ゆめの おそりがはこんでくれた
パルナス パルナス モスクワのあじ
パルナス パルナス パルナ――ス」


 著作権の問題があるので、全歌詞は以下のホームページを見てください。

http://www.ceres.dti.ne.jp/~toyoura/parnus/tsushimasong.html

 この曲を聴きたい方は、以下のホームページで。
 ここには、ロシアのお菓子の歌がたくさん紹介されています。

http://www.ceres.dti.ne.jp/~toyoura/parnus/parusong.html

 パルナスも、4年前になくなったそうです。子供の頃に食べたパルナスのピロシキが忘れられません。関西の人にしかわからないと思います。パルナスの歌とともに、郷愁を誘う逸品となりました。
 
 
********************** 以上、復元掲載 **********************
 
 
 

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2017年01月08日

大和平群での初釜と茶室披きに行く

 平成29年度の初釜に行ってきました。
 降りる駅を乗り越しはしたものの、平城宮跡に復元された大極殿を車窓から見ることができました。これも、何かの瑞祥かもしれません。


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 今年の初釜は、先生のお宅の茶室披きとも重なり、二重のおめでたい日です。

 待合いでの話で、私が正客となっていることを知りました。もっとも、みなさん気心の知れた方々なので、飾りですからとのことばに気を許し、言われるがままに、指示通りに務めることとなりました。指示待ちの正客で恐縮です。

 路地を通って真新しいお茶室に向かいました。
 平群谷越しに松尾山やその山向こうの斑鳩を望む景色が借景となっています。
 晴れていたら、春になれば、たたみごも平群の里が眼下に望められることでしょう。

 席入りの前に路地の腰掛待合で、正客がすべき仕事の一つをまず覚えました。戸外の椅子に積み重ねてあった円座を、下から1つずつ置き並べ、最後に自分の物を表にして座ることでした。
 もっとも、蹲踞で心身を清めてから立った時に、それまで自分が座っていた円座を壁に立て掛けることをすっかり忘れ、そろりそろりと席入りをしてしまいました。

 あらかじめ足の調子が思わしくないことは、先生にお伝えしていました。折しも、もう一人、3ヶ月前に私と同じ足首を剥離骨折した方がおられたので、お茶室の床の前には机と椅子が2つずつ並べてありました。ご配慮に感謝です。

 席入りからは、思い出せないほどのぎこちない作法や時機を逸した対応で、大変失礼しました。正客は、なかなか気の抜けない役割であることを痛感しました。

 八畳の広いお茶室でした。木の香りが漂う爽やかな一室で、茶事に出される懐石料理をいただきました。お酒も少々。

 正客の発声がないと、みんなが食べられないとのことなので、慌てて「みなさま、いただきましょう。」と、5人の客人に呼びかけました。
 ことほどさように、正客になると折々に声掛けをしたり亭主にお訊ねしたりと、大事な役割があることがわかりました。
 この際、何でも覚えようと、お隣の先達の囁きや先生の指示を頼りに、いろいろなことを学ぶことになりました。

 お茶や道具を取りに出るのには足に負担がかかるので、末客の方がわざわざ席まで運んでくださいました。お手数をおかけしました。もっとも、その方にもいろいろと基本的な約束事があるようで、それらを含めてもう覚え切れません。
 先生から言われている、理屈ではなくて身体で覚えるしかない、ということです。

 先生が年末にベトナムで手に入れられた、銀の箔押し風の菓子皿は、実は漆器なのだそうです。銀器かと思いました。これに水仙の干菓子が載っていたので、何でも茶道具になり、それを活かすセンスが大事であることを知りました。
 私が数年前にベトナムで手に入れた、沈没船から引き揚げたばかりの泥だらけの茶碗の話も、茶道具にはいろいろな物があるということで話の味付けになったようです。

 床に飾られた「あけぼの椿」と「うぐいすかぐら」が、すらりとした花瓶からのびていました。
 上からは「結び柳」が力強く部屋の雰囲気を引き締めています。


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 すべて庭にあった植物だそうです。
 私は、この柳の姿の雄大さが気に入りました。

 亭主の仕掛けは、もっとあったはずです。体験を重ねるたびに、少しずつ見えてくるようになることでしょう。

 私のお稽古通いは、年に数えるほどです。
 今年からは、これまでよりも近くなったことでもあり、月に一度の平群通いを心がけたいと思います。

 駅前を流れ下る竜田川の水は、来る時よりも勢いを増していました。雨の影響のようです。この巨岩と水嵩が一幅の絵になっているようで、思わずシャッターを切りました。
 そして、よい年になる予感がしました。


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2016年11月18日

ジュース屋のおやじさんとの奇妙な国際交流

 無事に「第8回 インド国際日本文学研究集会」も終わり、関係者だけでお疲れさん会をしました。

 その店の前に、フィットネスクラブの明かりが煌々と輝いているのを見つけました。
 まさに、インドの1面を見ることができました。


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 宿に帰ってから、いつものジュース屋さんに行きました。
 時間が10時を過ぎており、すでに店じまいをしているところでした。
 この町に来た8日にも立ち寄りました。しかし、いつものおやじさんがいなかったので、ジュースはいただきませんでした。私は、おやじさんがいる時だけしか行きません。

 見つけたおやじさんに挨拶をすると、元気に迎えてくれました。しかし、すでにジューサーは解体した後でした。それにも関わらず、おやじさんはスパナをとり出し、ジューサーをまた組み立て始めたのです。お店の人も、何事が起こったのかと見守っておられました。


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 お掃除が終わったのなら、また明日来ますと言うと、というよりも村上さんにそう通訳してもらうと、それでも無言でスパナを使ってジュースを作る準備をしておられます。

 私だけのジュースが搾られることとなりました。感激です。お店の従業員の方は、何が何だかわからない顔をしておられます。テーブルの上には、またすぐに解体できるようにスパナが置かれたままです。


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 お金を払おうとすると、私に会いに来たお前から貰うわけにはいかない、と言っておられるとのことです。押し問答の末にそれでも代金を渡すと、多すぎるとのことで、少し返してもらいました。死ぬ時に余分なお金は要らないので、実費でいいとのことのようです。


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 それでは、今度何か日本からお土産を持って来るので、何がほしいかと聞いてもらうと、何もいらないとのことです。こうして顔を見せてくれるだけで、それがいいお土産だと言っておられると、通訳係となった村上さんが伝えてくれます。

 しばらく、インド人との禅問答のような哲学的な会話が飛び交いました。

 さらに、私がお寺に泊まっていることを知っておられるおやじさんは、お寺の和尚さんに果物とジュースを持って行けとのことです。(このリンゴとミカンは、翌朝のお寺での食卓に並びました。)

 他人が見たら、インド人と日本人が何を言い合っているのか、興味深い光景だったことでしょう。

 このおやじさんとは、2002年に私がデリー大学に客員として来た時、お寺で同じ釜の飯を食っていた中島岳志君に連れて来られた時以来の、説明しずらい変な仲なのです。
 このおやじさんとの不思議な関係が、こうして今でも続いているのです。
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2015年12月26日

歳末に大和平群でお茶のお稽古

 秋口から土曜・日曜にさまざまなイベントが入っていたため、ほぼ2ヶ月ぶりのお稽古です。今日も、入子点(いれこだて)をお願いしました。

 昨夜は、娘夫婦が夜中に来てくれて、これまでの復習をしました。
 丸卓の地板に水差しを置き、天板に右上から棗と柄杓と蓋置きをセットしたら始まりです。

 1ヶ月以上も間が空くと、すっかり忘れています。娘と婿殿からは、温かい同情を受けながら、四苦八苦の練習です。

 夜の夜中に、ああでもない、こうだった、そうそうと、何ともおかしな会話が続きました。

 今日、先生の前でやってみると、最初から「あれっ、あれっ」となります。
 あらかじめ丸卓に置いておく柄杓の向きからして、真っ直ぐではなくて斜めだったのですから。
 最後の壮付けの形がきれいだったので、それが印象深く目に焼き付いていたのです。

 茶巾を畳み直すことも、すっ飛んでいました。

 お客人は二人の場合を想定したお手前をお願いしているので、その流れも事細かに教えていただきました。

 いつもは頭が混乱するので、一回だけのお稽古にしています。しかし、今日は珍しく、もう一回おさらいをお願いしました。わがままを言いたい放題で申し訳ないことです。

 二回目には、どうしてその動作がここに入るのか、その意味と流れがわかりかけてきました。しかし、先生からは、頭ではなくて身体で覚えるように、とびしっと言われてしまいました。

 これは、お茶室からの出入りが少ないこともあって、年配の上級者がなさるお点前だそうです。しかし、我が家にお越しになるお客人は、一緒にお話をすることが中心となる方々なのです。そのために、あまり私が座を立たなくてもよくて、それでいてお茶室には道具類が見えている方が、お互いに和やかな時を共有できると思います。

 そんな思いから、今はこの入子点を素人なりに会得しようとしているところです。
 目標をもってお稽古をしていると、できた、できないはもとより、お客人との対話の楽しさも倍増するのです。

 帰り道、葵橋から月を見やると、晴れ渡った夜空にきれいな満月が煌々と照っていました。


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 今年最後の満月を眺めながら、無事に歳を越せるありがたさを身にしみて感じることができました。
 折々に支えてくださった方々に感謝しながら、我が家へと向かいました。
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2015年02月24日

様変わりしたハリーポッターのキングス・クロス駅

 ケンブリッジからロンドンに出て来た朝、大英博物館へ行くのに不要となるキャリーバッグを、キングス・クロス駅構内にある手荷物預かり所に預けて出かけていました。3時間で6ポンド(1200円)です。
 これまでに、この駅に手荷物を何度も預けています。しかし、今回ほど利用料金が高いと思ったことはありません。円の力が弱っているからでしょうか。

 帰国の時間が近づいたので、大英博物館から歩いてキングス・クロス駅へと、預けておいた荷物を受け取りに戻りました。

 手荷物預かり所のそばは、黒山の人だかりです。何と、構内のホーム横にあったハリーポッターのカートが、現在は外のコンコースにあり、みんながそれを手で押して記念写真を撮っておられたのです。

 これまでに、私が知っているだけでも、2度もその設置場所が変わっています。
 以下の記事で報告した通りです。
 
「壁に取り付けられたハリポタのカート」(2009/2/17)
 
「ハリーポッターのカートが移動」(2009/9/20)
 
 そういえば、キングス・クロス駅に着いた時、たしかハリポタのカートが、と思いながらホームを歩いても、9番線がみあたりませんでした。


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 新しくなったキングス・クロス駅のコンコースには、ハリーポッターのショップが出来ていました。冷やかしに入ったところ、あまりにも値段が高いのですぐに出てきました。


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 そのすぐ横で、たくさんの人が壁に取り付けられたカートを押して記念撮影をしておられます。
 係員がマフラーを持ち上げて、映画の場面を彷彿とさせる演出をしておられます。


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 壁には、しっかりと「PLATFORM 9 3/4」というパネルが貼ってあります。


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 駅の構内の構造が、自由にホームに出入りできる形態から、新装後は自動改札が導入されました。そのために、9 3/4番線には切符がないと行けなくなったので、こうした移設がなされたようです。目まぐるしく変わるカートの場所も、ここが最終のポジションとなるようです。

 コンコース2階のテラスには、「わさび」というお寿司屋さんがありました。


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 このコンコースは、明るい近代的なセンスの雰囲気に様変わりしていました。
 私が今も糖質制限食を心がけていることと、回転寿司ではなかったのでパスをしました。
 情報を収集し続けている「世界の回転寿司屋マップ」も、今回は収穫はありませんでした。もっとも、3日の旅では、回転寿司屋さんどころではありません。

 帰りのヒースロー発の飛行機はJALの機体でした。これは快適です。往きとは大違いです。
 そのこともあって、帰りの便では糖尿病食をリクエストしていました。
 やはり、カロリーは控えめながらも糖質は高そうな、身体に悪いメニューでした。糖尿病にはよくない食事だと思います。糖尿病学会ご推奨の高糖質の食事を出し続けている航空機業界は、いつになったら糖質控えめの食事に改善されるのでしょうか。早く、気付いてほしいものです。

 離陸1時間後に出た食事では、マッシュポテトとパンと砂糖漬けフルーツ以外をいただきました。


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 何のことはない、白身魚、野菜のバター炒め、生野菜、ブドウを食べただけです。
 当然、すぐにお腹が空いたので、持参の「ソイジョイ(チョコレート味)」と「QBBチーズ」で餓えを凌ぎました。

 着陸1時間前の軽食は、パン以外をいただきました。
 これも、持参の食料でお腹を補いました。


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 往きと違い、日本人が中心となった客室クルーだったので、きめ細やかなおもてなしの心が感じられます。日本人の気遣いはすごいな、としみじみと感じました。教育の成果というよりも、日本の風土が本来持っているものが、こうした何気ないところに滲み出てくるのでしょう。

 帰りの機中では、持参していた仕事をこなすのに追われていました。それでも、映画は『舞妓はレディ』『紙の月』『ベイマックス』の3本を観ました。

 『舞妓はレディ』は大いに楽しめた音楽バラエティだったので、久し振りに印象深い映画との出会いとなりました。オードリーヘップバーンの『マイ・フェア・レディ』を彷彿とさせる、言語学者の位置づけがうまいと思います。周防正行監督は、『Shall we ダンス?』などでそのエンターティンメント性を発揮した方です。いい映画が出来上がりました。

 『紙の月』は、直木賞作家である角田光代の長編小説を映画化したものです。ただし、年下の大学生との不倫の設定に無理が露呈しています。金銭感覚の描写と、後半のまとめ方にも不満が残ります。出演者では、大島優子は論外として、主役の宮沢りえよりも小林聡美が印象的ないい演技をしていました。

 『ベイマックス』は中身のない押しつけがましい物語だったので、観るだけ時間の無駄でした。ディズニーは日本人を腑抜けにする装置としての遊園地運営と共に、映画も私にとっては観る価値のないものに成り下がっているようです。これも「アメリカ抜きで考える」という点では、1つの教材となりそうです。
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2015年02月19日

おもてなしの心がほしい英国航空

 今回乗ったのは、JAL便といってもブリティッシュエアウェーズとの共同運行便でした。客室乗務員は、私がいたエコノミーエリアでは、日本人が1人だけでした。後の4人は英国の方のようです。

 食事の時も、当然のように英語で聞かれ、片言の英語で答えました。定型文しか喋ることができない私の英語力でも、場数というのでしょうか何とかなっています。

 昼食は日本食を選びました。


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 今回は、糖尿病食はお願いしていません。機内食としての糖尿病食は、日本糖尿病学会の指針に基づいたものなので、カロリーが少し低いだけで、炭水化物はふんだんに盛られています。
 血糖値の急激な上昇に気をつけている私には、飛行機で出る糖尿病食はまったく無意味なものです。そのことがわかったので、もうスペシャルミールとしての糖尿病食を頼むのはやめました。

 海産物のおかずは、すべていただきました。野菜がもっとほしいところです。

 ご飯は、ベチャベチャしていて、芯もありました。食事のことで苦情は言わないようにしています。しかし、これは酷くて、とても食べられたものではありません。

 日本発の便なので、いくら英国航空だとはいえ、お米の炊き方くらいは日本式にできたはずです。こんなご飯を平気で出すようでは、おもてなしの心とは無縁の、餌の給付です。

 ロンドンに到着する前の軽食は、豚肉にあんかけでした。これも、ほとんどいただけませんでした。というよりも、気分が悪くなり、食べるのを中止しました。

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 今回は、体調が優れないままに来たので、こうした食事には身体が敏感に反応します。

 帰りは、イギリス発とはいえJALの便なので、こんなお米の炊き方をしたご飯は出ないことでしょう。
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2014年12月23日

お茶のお稽古の後に視覚障害者のことを想う

 9月以来のお茶のお稽古です。
 毎年、炉の季節になると学会シーズンと重なり、なかなかお稽古に行けません。
 久しぶりに来ると、平群町に名所旧跡の案内標識が増えていました。


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 コミュニティバスが、相変わらずえっちらおっちら坂道を登っています。


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 今日は、花月のお稽古です。
 数人で折末に入った木札を取って役割を分担する、ゲーム性を取り入れたお茶が楽しめます。
 もっとも、まだ見よう見まねの私は、言われるがままにお茶をいただき、席を替わっていました。
 それでも、しだいに参加者の役割がわかってくると、多くの要素が盛り込まれていて、いい勉強になります。状況に応じた自分の役割というものを学ぶ、修練の要素が強いものだと思われます。

 花月が終わってから、丸卓を使った薄茶のお稽古もしました。
 久しぶりながらも、流れがわかってきたので、次は何をするのかはほぼわかってきました。ただし、それがスムーズにいかないのです。考え考えなので、まだまだです。
 お稽古の回数を重ねて、身体で覚えるしかないようです。と言うよりも、なかなか時間が取れないのが課題です。

 お稽古の後にいろいろな話をする中で、目の見えない方はお茶はできるだろうか、ということになりました。火傷をしたら大変だから、ということに落ち着きます。
 ところで、茶人で目が見えない方は、過去にいらっしゃったのでしょうか。
 また、現在お稽古をしておられる方は、どうでしょうか。

 早速いろいろな情報を集めてみたところ、全国各地で視覚に頼らない茶道を楽しむイベントがあることを知りました。ただし、いずれも体験してもらう、という趣旨での企画のようです。

 かしかに、お茶を点てるのは、視覚に頼る動作が多いので困難を伴うことが多いと思います。しかし、お手前をいただくことにおいては、目が見えなくても何も問題はありません。

 それよりも、本当にお茶を点てることはできないのだろうかと考えると、お点前を工夫するとできそうです。というよりも、すでになされていることでしょう。

 お茶道具が置かれたり置く位置は、畳の何目空けた場所などなど、決まっていることが多いのです。自分が座っている場所や向きも、一応の了解事項の中で進行していきます。
 物と自分の間合いがわかっていれば、見えなくてもお茶の作法は特別なことではなくなります。約束事の中に、物があるのです。空間の中の自分の立ち位置がわかれば、それでお茶を点てたりいただいたりできるはずです。

 こんな疑問を持ち出したのを機に、少し調べてみようと思います。

 帰りの京都駅前では、ちようどアクアファンタジーが始まっていました。


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 冬の夜空に飛び跳ねるレインボーカラーの水芸。
 前景にはLEDの電飾をまとった冬枯れの枝々。
 背景には蝋燭をイメージした京都タワーが一本。
 この街は新旧の文化が混在して息づいています。
 摩訶不可思議な光景が駅前の広場に展開します。
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2014年09月30日

カナダからの帰りの機内は気忙しくて

 JALの帰路便も、きれいでゆったりとした機内でした。
 ただし、帰りも糖尿病食をリクエストしていたのに、これでは血糖値が上がるだけのメニューです。


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 糖質制限をしている者には禁断の食事です。これは、カロリー制限食であり、血糖値が上がり下がりする、グルコーススパイクを起こしかねない食事です。

 この食事が運ばれる前に、ドリンクのサービスがあった時でした。
 前の方にビールを渡される時に、手が滑ってビールか何かが飛び散りました。アテンダントの方は、必死になってオシボリを使ってその対処をしておられます。何度もお詫びを言っておられました。

 その時に、真後ろにいた私の膝やバッグもとばっちりを受けました。しかし、アテンダントの方は、前の方の対応ばかりで、私の方はチラッとでもご覧になったのかどうか。何もなかったと思われたようです。

 その後も、前の方にだけは丁重な対応をしておられました。しかし、同じように被害を被った私には、まったく何もありません。自分で汚れは拭き取りました。機内持ち込みのカバンから大量のティッシューを取り出すのに苦労しました。

 その後、客室の責任者の方が、前の方に丁重なお詫びにいらっしゃっていました。その後も、3人のアテンダントの方が、頻繁に入れ替わり立ち替わりご機嫌伺いをしておられます。執拗なまでのご機嫌とりが、飛行機を降りるまで続きました。
 しかし、同じようにとばっちりを受けた私には、何もありません。

 前の方にそのような対応をするなら、私にも何かあっても、という気持ちに、しだいになりました。同じ被害に会っているのに、まったく無視をされるのは、気持ちのいいものではありません。
 私も同じような被害者だ、とことさらに言うのも変だし、意思表示は難しいものです。

 どうでもいいことです。しかし、あまりにも対応に違いがあると、いい気持ちはしません。JALにも、こんなに鈍感なアテンダントの方がいらっしゃるのです。

 また、そのアテンダントの方はその後に、私の横にペーパーナブキンを落とされました。しかし気付かないようなので、拾ってその方に渡しました。しかし、「どうも」とか「ありがとう」の一言も言葉がありません。自分が落としたのではなくて、私が使い終わったものを渡したのだ、と思っておいでのようでした。

 今回のフライトでは、こうしたネタに事欠きません。こんなことも。

 ドリンクをいただいた時、おかきとピーナッツが入った小袋を渡されました。また、食後にはアイスクリームを置いて行かれました。共に、炭水化物の塊です。
 来るときのJAL便の機内では、おかきもアイスクリームも、私だけには配られませんでした。シートに糖尿病食のシールが貼ってあるので、アテンダントの方は私には不要だと気を利かせてくださったのです。

 それが、帰りの便では、シートに糖尿病食のシールが貼ってあるにも関わらず、2つとも置いて行かれました。
 おそらく、炭水化物に関する知識がない方なのでしょう。いちいち不要ですと言うのも面倒なので、置かれたおかきとアイスクリームは、私の視界に入らないように始末をしました。

 日本に近づいて軽食が配られた時、今度は周りの方々にはドリンクが配られたのに、私にだけは何を飲むかも聞かずに通り過ぎて行かれました。日本茶かコーヒーをいただきたかったのに、お願いするタイミングもありませんでした。かといって、わざわざ呼び出しボタンを押して呼びつけるのは躊躇われます。
 全粒粉のパンを使った野菜サンドです。


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 粉っぽいので喉を潤すものがほしいところでした。しかし、何か言うのも対応がトンチンカンだとかえって疲れるので、我慢をして飲み物なしで食べました。このパンは喉につかえます。

 かと思うと、着陸前に、前の席にいらっしゃった方のお子さんが大声でぐずつかれたのです。それまでにも二三度あり、ご両親が後に連れて行ってあやしておられました。
 それが、この時にはその周辺に座っていた乗客のみんなに、何と耳栓を配り出されたのです。
 私は子供をあやしておられる方への気遣いもあり、厭味のように耳栓を受け取るわけにもいかず、けっこうですよ、とお断りしました。
 機内で子供が泣き叫んだときに、このように耳栓を配られた経験ははじめてです。そんなものが用意されていたのですね。
 最近は、新幹線の中で傍若無人に走り回り、泣き叫ぶ子供が増えています。あの対策の方が急を要することだと思います。

 何とも、気持ちを安らかにして休む暇もないほどに、何かと気忙しい思いをした帰路便でした。
 そんなこともあり、映画を観ることで気を紛らわせました。

 映画は、「ゴジラ」、「超高速! 参勤交代」、「女子ーズ」の3本を観ました。

 「ゴジラ」は退屈極まりない駄作でした。この映画は、妻への愛と親子の情愛が前面に出ています。しかし、この映画に期待したのは、それだけのテーマではないように思います。
 本作品では、放射能の恐ろしさは、その背面に退避しています。日本に原爆を落とした国が、あの時の無神経な意識のままの鈍感さで作った映画です。原爆の恐ろしさには無自覚です。その愚かさに、せっかくのゴジラが果たすべき役割が死んでいました。ゴジラからのメッセージも希薄です。渡辺謙はなぜこんな映画に出演したのでしょうか。残念でした。【1】
 
 「超高速! 参勤交代」は、最初のナレーションの語り口が馴れ馴れしくて下品でした。パロディとしてスタートしたかったのでしょう。しかし、私にはそれが耳障りでした。
 作品自体はよく出来ていて、おもしろく観ました。度重なる危機を、知恵と勇気と幸運が手助けをしてくれます。
 知恵の力で難局をみごとに乗り越える、まっ正直人間の本領発揮の物語です。常に前向きで、爽やかでもあります。【5】
 
 「女子ーズ」は、脱力系ながらも楽しめる佳作です。地球の平和のために、5人の女の子のヒーローが怪獣たちと闘います。闘うまでの、怪獣たちとのやりとりは秀逸です。女の子の言い分を理解して、暇そうにダラダラと時間つぶしをする怪獣たちの様子がいいですね。登場人物や怪獣たちの掛け合いが、緩急自在に生き生きと描かれています。
 女の子たちの仕事や興味の話が、少しくどいかと思いました。しかし、傑作映画だと言えるでしょう。もう一度観たい、と思っています。【4】
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2014年08月03日

花園大学での精進料理の公開講座に参加

 JR嵯峨野線円町駅の近くにある花園大学で、京都学の公開講座が3日間開催されていました。今日の最終日は興味のあるテーマがあったので、聴きに行って来ました。


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 この公開講座は「京都の底力」というイベントで、8月1日から今日までの3日間、1日2つ都合6つの講座が無料で公開されました。これは、花園大学のオープンキャンパスと平行して開講されているので、大学のピーアールも兼ねての企画のようです。

 今日は、臨済宗徳寿院住職の山崎紹耕先生による、「精進料理の中に見る京都学」というタイトルの講演がありました。
 山崎先生には、『典座さんの健康料理 禅宗700年 食の知恵』(小学館101新書、2009年8月)というご著書があります。私は読んでいませんでした。帰ってから確認すると、本日のお話は、この本に書かれたことを元にした内容だったようです。

 まず、精進料理の歴史が確認されました。そして、食材を生かした調理について、禅宗で食事を担当される「典座」という方々の話を通して、食事と健康生活について話されました。

 実際にピリコンという、少し辛いコンニャク料理を参加者全員に配られ、それを食べることで食の意味を一緒に考えるようになっていました。ただし、このコンニャク料理を食べさせていただいたことと、今日のお話の接点とは、あまり明瞭ではありませんでした。

 話は、山崎先生が実際に禅宗の道場で修行した体験談が中心でした。
 わかりやすく語りかけておられたので、聴きやすいお話となっていました。

 ただし、参加者へのおもてなしの配慮が少し足りなかったように思いました。
 いくつか気になったことを、メモとして記しておきます。
 まず、ステージにスクリーンが2つ設置されていました。しかし、そこに映されていたのは、講師のご著書の紹介の一部が、他の方の著書と一緒にずっと映っているだけでした。仕掛けとしてはもったいないと思いました。

 また、参加者の手元には、講演内容に関する印刷物が何も配布されませんでした。実際にはわかりやすい話でした。しかし、書いたものがなにもないと、演壇を見続けるしかありません。といっても、講師は座ったままでマイクを握り淡々と語りかけておられます。禅宗のお坊さんのお話だとはいえ、聴衆に対しては、飽きないように視覚的な動きがあってもいいと思いました。

 講演の最後に、京都学の線引きとなる、伝統の保存と排除の問題点についてのまとめがありました。
 さまざまな例をあげてお話をなさった最後に、どちらをえらぶかという問いかけで終わりました。聴衆に二者択一を投げ掛けるだけで終わるには、もったいないお話だったように思います。

 さまざまな興味を持つ多くの聴衆を相手に語る場合、気配りやおもてなしの精神は大事だと思います。
 また、会場の整理にあたっておられた禅僧の方の言葉遣いの乱暴さと、司会者による開講のあいさつや、講演終了直後に非常に個人的な質問で終わったことなどなど、もったいない講演会だったとの印象をもちました。

 お話を伺いながら失礼な評言で申し訳ありません。しかし、広く聴衆を集めて開催するにあたっては、お話の内容以上に来場者への心遣いも大事であることを、こうした機会に学習することとなりました。

 なお、精進料理のことについては、以下の記事で佛教大学の公開講座の話をまとめています。こちらもご笑覧いただければ幸いです。
 
「精進料理の思想を学ぶ」(2010/7/31)
 
「茶事懐石料理の歴史と作法を学ぶ」(2010/8/21)
 
「日本食から見える日本文化を学ぶ」(2010/9/18)
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2014年08月02日

お茶のお稽古と鱧料理と近鉄特急

 小雨の中を、大和平群へお茶のお稽古に行きました。

 今年はよく台風がやってきます。これが去っても、またすぐに次が来るようです。予測のできない天候が続いています。
 ただし、私にとっては遠出となる奈良でのお稽古なので、炎天下よりも多少蒸し暑くても体温が下がる方がありがたいのです。

 今日は、洗茶巾のお稽古をしました。
 茶碗の中へ半分に畳んだ茶巾を置き、そこに水を満たします。そして、茶筅をセットして、これでスタートです。

 茶碗に水が入っているので、両手で扱います。水をたっぷりと含んだ茶巾をお客様の目の前で絞ることと、茶碗いっぱいの水を建水に捨てる時の音で、夏の涼しさを演出するのです。
 ほとんどが運びの薄茶と同じなので、前回同様にお点前の流れは摑めました。

 いつも指摘される背筋を、とにかく伸ばすように気をつけていたので、次第に背中がつりそうになりました。身体が硬くなっている証拠でもあります。

 袱紗さばきでは、大きな木を抱えるような腕の感覚と、手の甲を真っすぐに伸ばすことは、これからもっと意識することにしましょう。

 何に気をつければいいのかがわかると、一つ一つを解決する楽しさが生まれます。
 覚えることはたくさんあります。しかし、その一歩一歩を身体が覚えると、その次がまた新たな楽しみとなります。

 茶道は、よく考えられた作法の集積です。長い間にわたって、人から人へと伝えられてきたことが、世に言う伝統というものであることに気付きます。しかも、折々に創意工夫が加味されて来たことから、一見複雑そうです。しかし、それぞれの意味がわかると、未熟ながらも納得できることが少しずつ見えてきだしました。

 今日は旧暦の七夕だそうです。お菓子は、富山の月世界でした。折しも、今日8月2日から11日まで、京都では「京の七夕」というイベントが始まりました。鴨川会場と堀川会場の夜は賑やかになります。
 四季折々の風物を話題にできるお茶は、手軽に楽しめる日本文化の遊び場だと思うようになりました。

 もっとお稽古に来なくてはいけないのです。しかし、何かと忙しい中でこうして時間を作るからこそ、面白さを感じるのかもしれません。

 お稽古の帰りに、娘夫婦の自宅近くで、婿殿の同級生がやっている鮨・日本料理の「錦」へ3人で行きました。


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 店内の飾りも、爽やかさと清涼感が感じられます。


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 先ずは鱧をいただきました。
 鱧の木の芽焼き(写真上)は、上品な味と香りを楽しめました。また、真魚鰹の西京焼き(写真下)も、ふっくらとした食感と香りが、まさに和食そのものの味で気に入りました。


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 東京では鱧がなかなか食べられないので、関西の夏はこれに限ります。

 3人で話し込んでいて、つい時間を忘れていました。
 良心的な値段で、日本料理を堪能できました。
 婿殿のお友達さん、ごちそうさまでした。

 今朝は、体調が思わしくありませんでした。疲れが残らないようにと思い、帰りの近鉄大和西大寺から京都までは、久しぶりに特急に乗りました。


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 大和平群から東京へ通っていた頃は、通勤と帰宅時間を短縮するために、よくこの特急を使いました。手に持つ鞄の中は、あの頃のような仕事関係の書類ではありません。今日は、袱紗、白い靴下、熱中症予防の麦茶が入っています。

 自分の生活環境の変化に、あらためて得心するものがありました。
 日々変化する中に、今の自分があるのだと。
 そして、また新しい生活設計を思い描きながら、いつもの車中思考を楽しみつつ、こうして今日の記事を書いています。
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2014年07月01日

京洛逍遥(325)詩仙堂下の京菓子司「かぎ隆三」

 北大路通り沿いの下鴨東本町に、小さいながらも上品な茶道具を置いておられる「古美術 茶木」さんがあります。いいものも多い中に、私のような素人でも手の出せる小物が時々あります。ご主人の茶木さんも気さくな方なので、ふらりと入ってしまいます。

 茶木さんはお話し好きです。そして、お店に立ち寄るといつも、さっとお茶を点て、お茶菓子を出してくださいます。
 あるとき、お茶と共に出されたお菓子を妻がいたく気に入りました。

 先月、東京でお茶を嗜んでおられる方へのお土産を探しに、妻と自転車で詩仙堂周辺を散策しました。確か、茶木さんのところでいただいたお菓子が、詩仙堂に近いところのお店のものだったことを思い出したからです。そのお菓子は、あっさりとした上品なお菓子だったのです。

 その折のことを、本ブログにアップする暇のないままにバタバタしていて、つい書いたままになっていました。忘れないうちに、文書保管箱から取り出してここに紹介します。

 詩仙堂周辺といっても、うろ覚えでした。一乗寺近辺だったかもしれません。
 京都には、お菓子屋さんが至る所にあります。
 最初は違うお店に入りました。お店の方に聞くと、私たちが探しているお菓子をご存知のようでした。しかし、しりまへんな、と口を濁しておられます。

 仕方がないので、思い切って茶木さんに電話をして、あの時にいただいたお菓子屋さんの住所と電話番号をあらためて聞く、ということになりました。道順も、詳しく教えてくださいました。京福電鉄の詩仙堂と一乗寺周辺というよりも、高野川と東大路通りに挟まれた旧大原街道だったのです。

 目指すお店は、詩仙堂丈山寺御用達の京菓子司「かぎ隆三」さんです。


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 お店は落ち着いた雰囲気で、お店のご主人は、茶木さんがいつも求めておられるお菓子をよくご存知でした。
 そこで、先だってお茶請けにいただいたお菓子と同じ、焼き菓子の「花びら」と「そばつくね」をいただきました。


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 京洛を逍遥しながら手にするお菓子は、ささやかな贅沢を楽しめるものとなっています。
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2014年04月26日

一仕事終えた後お茶のお稽古で新緑の平群へ

 午前中は大阪市内で、神社関係の方との香道に関する情報収集と打合せをしていました。明日以降の調査の準備のためです。

 その後、お茶のお稽古のために平群へ向かいました。
 最近は、1ヶ月に一度行くのもなかなか大変になりました。やる気はあるのです。しかし、なかなかお稽古に行く時間が確保できないのです。

 平群は、新緑の季節となっています。
 竜田川は、いつも季節の移り変わりを教えてくれます。


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 今日のお稽古は、丸卓を使った薄茶の復習です。
 先日来、家で何度か妻を相手にやっていました。しかし、我流になっていたことを知りました。身体で覚えるように言われています。微調整しながら続けていきたいと思います。

 自分が思うようにできないことを続けるということは、なかなか楽しいものです。ほんの少しでも無意識の内にできるようになると、嬉しいものです。

 お点前の手順を確認しながら新しいことを覚えるのは、自分が成長していく様子がわかるので充実感が味わえます。日常生活で、そうした実感を得ることが少ないだけに、これも貴重な体験となります。

 茶道がいろいろな道を経て今に伝えられ、多くの方々が茶道と関わっておられる背景と意義が、少しずつ理解できるようになりました。これも、半歩でも前進したからこそ、そう思うのでしょう。
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2014年03月15日

今年初めてのお茶のお稽古に平群へ

 大和平群へお茶のお稽古に行きました。
 駅前を流れる竜田川は、まだ冬から春への準備をしているところです。

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 バタバタと走り回るだけの日々を送っています。去年は思うようにお稽古に行けなくて、8月の次は12月と、ほとんど何もしていないに等しい半年でした。
 そして、今年も、あろうことか今日が初めてなのです。
 またまた、3ヶ月以上も間が空いてしまいました。

 歳とともに忘れることの多い日常の中で、これではお稽古をしても、思い出す暇もありません。身体が覚えるまでには、気の遠くなる時間が必要です。

 お茶をいただく機会は、茶道資料館やワックジャパンでの勉強会の折々にあります。忘れないようにしています。しかし、自分で点てるとなると、なかなかチャンスがありません。
 とはいえ、とにかく今は機会を見つけては続けることを心掛けています。

 今日は、平花月のお稽古に僭越ながら、少しだけ参加させていただきました。そして、折据の使われ方を知りました。もっとも、私は途中からの参加だったので、全体の流れは理解できていません。
 それでも偶然ですが、ちょうど同志社大学の矢野環先生のグループがまとめられた源氏香の実践報告書を読んだばかりです。源氏香では、遊びの要素が強いだけに、折据が使われているのです。その香道の折据が、茶道でどのように取り入れられているのか、その実際の使われ方を知り、ますます興味を持ちました。ゲーム的な要素がふんだんに盛られた花月は、おもしろいと思いました。

 折据は、見たことはありましたが、実際に手にするのは初めてです。
 折り紙の入れ物に小さな竹の札が入っています。それを参会者が順番に回して札を取ります。
 裏に花が書いてある札を取った人がお点前をします。月が書いてある札を取った人はお茶をいただけます。一巡目で、私は月でした。早速、薄茶をいただきました。
 遅れてやってきたのに、末席の私が最初にいただくことになったのです。
 もし、私が花の札を引いていたら、私がみなさんの前でお点前をすることになったのです。ロシアンルーレットのようなスリルがあります。

 香道で使う道具を、茶道でも使うのです。しかも実際に自分も参加したので、忘れられない体験となり、いい勉強になりました。茶道といっても、いろいろな仕掛けが用意されていて、飽きないような配慮があるようです。何百年も続く芸事の、奥の深さなのでしょう。

 今日の私は、丸卓を使った薄茶のお稽古をしました。
 これは、昨年末に教えていただいたものです。お客さんとお話をしながらお茶をいただくとき、亭主である私が部屋を出たり入ったりしては落ち着きません。そこで、できる限り部屋に一緒にいてお話ができるようなお点前として、教えていただいたものです。
 何もない部屋にお茶道具が置かれているだけで、お客様にはお迎えしている気持ちが伝わるように思います。

 昨年末は、すぐに丸卓を手に入れ、お正月に娘夫婦が来たときに練習を兼ねてやりました。その後も、妻を相手に何度か家でやってみました。

 今日は、さらに細かなことをいろいろと教えていただきました。
 最後に、柄杓・蓋置を飾る方法と、柄杓・茶碗・棗・蓋置・帛紗も飾る方法など、楽しい趣向を覚えました。早速、5月の連休にお客さんが来たときにやってみます。
 と私が言うと、すかさず先生から、5月は風炉になってます、とやんわりと……
 いやはや、四季折々に楽しい趣向ができるので、これは飽きません。

 そして、さまざまなバリエーションが、楽しさの演出としてあるようです。基本は大事にするとして、その時、その場に応じたお作法やお点前があるので、新しい発見がいつもあります。
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2014年02月14日

ハノイでお洒落な回転寿司屋さん発見

 ハノイ大学の次に、オワイン先生がベトナム民俗学博物館へ連れて行ってくださいました。

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 ベトナムでは、5つの言語系統の中に54の民族が住んでいます。中でもベト族(キン族)が9割近くを占めているそうです。

 民俗学博物館で、多くの民族の伝統芸能や暮らしぶりなどを、実物やビデオや写真で見ることができました。私が小さかった頃の日本と、どこかでつながる様子であり、形であり、色遣いだと思いました。特に、女性の衣装には、興味を持ちました。

 午後の会議に向かわれるお忙しい先生とお別れしてから、夕暮れの市街を散策しました。
 思いがけなくも、軒先に「居酒屋 肴 一寸一ぱい お気軽に」と書いた提灯をぶら下げたお店を見つけました。毎日ベトナム料理だったこともあり、中を覗きに行って驚喜しました。何と、期せずして回転寿司屋さんに行き会ったのです。

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 「きもの」という名前のお店でした。
 日本人が来る地域でもなさそうなので、お客さんは欧米の方々が中心のようです。

 店内には着物姿の若い女性が何人もおられます。着物の着方がおかしいので、いかにも異国という雰囲気が漂っています。

 お皿が廻る中には、日本人形がありました。

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 お皿にはカップが被されています。しかし、鮮度はいいものでした。
 キズシもしっかりと酢締めされていて、美味しくいただきました。

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 まぐろはこんな感じです。

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 あいにく、あまりの嬉しさのせいか、私のお腹が締まってきて何も食べられなくなりました。消化管のない私には、よくあることです。しかし、何もこんなときに、と思うようにならない我が身体を恨みました。それでも、野菜サラダはゆっくりと、たっぷりといただきました。

 上の階でも食事ができるようになっていて、竹をイメージしたデザインで統一された3階では、小部屋で宴会ができます。

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 料金は少し高めです。それでも、ここは仲間と来るには最適のお寿司屋さんです。
 ハノイにいらっしゃったら、ぜひともここに足を留めてみてください。
 ベトナムの印象が日本の文化と結び付いて、思い出深くなること請け合いです。
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2014年01月01日

平成26年(2014)のおせち料理

 おだやかなお正月です。
 やさしい姿の比叡山が窓から見えます。

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 今年も、妻と息子がおせち料理を造りました。
 味付けは本格的な京料理になっています。

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2013年12月15日

久しぶりにお茶のお稽古へ

 8月以来となる、大和平群でのお茶のお稽古です。
 しかも、すでに炉のお手前となっています。

 9月からの学会シーズンの後、さまざまなイベントに関わり、10月にスペインへ、そこで突然、科学研究費補助金の採択が決定したとの知らせで、帰国後はその対処に明け暮れています。

 今もその最中にあり、家で2度ほどおさらいをしたとはいえ、炉は半年以上も間が空いているのです。今日も頭の中は、思い出そうとすることと覚えようとすることで、まさにぎくしゃくとしながらもフル回転です。
 ここ数ヶ月とはまったく異なる箇所の脳みそを、思いっきり活性化させることになりました。

 私は、家にお客様をお呼びした時のことを想定して、その実践につながるようなお稽古を意識して実践しています。
 お茶を点てるという原点とどう結びつくのかは、今はおいておきましょう。
 お茶は、お客様をおもてなしする上での、日本における文化的な仕掛けの1つだと思っています。

 これまでお客様に、我が家で何度かお茶を差し上げました。その時のことを思い出すと、道具の持ち運びで話が中断したりして、お客様にせわしない思いをさせたように思います。

 それが今日は、たまたま目の前にあった棚の話から、その棚を使ったお稽古に挑戦することとなりました。
 炉の薄茶の棚手前で、丸卓(まるじょく)を使ったお手前です。
 先生は、気ままな私があまり横道に逸れないように気遣いながらも、望みが叶うように手助けしてくださいます。ありがたいことです。

 今日の、棚を使った薄茶のお稽古では、お客様に部屋へ入っていただく前に、水差しと棗をあらかじめ丸卓の棚に置いておくことを想定したものでした。これだけで、お客様を部屋に案内した時の雰囲気が違います。
 また、私の出入りも幾分抑制され、お客様に気を遣わせません。

 いつもと大きく違うことは、事前に茶巾を乗せた水次を用意しておくことでした。
 そして、運び込んだ茶碗を水差しの前ではなくて、勝手付に仮置きしました。次に、棚の上から棗を下ろすと、棚の右前に置き、仮置きしてあった茶碗をその左横に並べます。この動作は初めてのものです。ただし、その後はいつもの流れになっていました。

 また、「おしまい」の挨拶をしてから後、釜に柄杓で水を差すところで、柄杓を使って釜のお湯を汲み返したり、柄杓や蓋置きや棗を棚に飾り、水次を運び込んで水を追加したりと、新しいこともやりました。この、終わりの段階で水次を運んでくるのは、気分転換になっていいと思います。
 これまでとは異なる動作がいくつかあります。しかし、道具の持ち運びが少なくなった分、これでお客様とはゆっくり話せます。

 この棚を使ったお手前も、さまざまなパターンがあるそうです。あまりたくさんは一度には覚えきれないので、基本的なところに留めていただきました。

 今年の夏には、葉蓋とガラスの水差しを使った追善のお手前が好評でした。
「亡き仲間を偲んで我が家でお茶会」(2013/8/15)
 次は、この棚を使ったお茶を点てたいと思います。
 さて、誰を練習相手として呼びましょうか。
 このくだりを読んでビクッとした方が、次の犠牲者候補です。よろしく。

 まだまだ、茶道の基本すら充分には身に付いていない段階です。しかし、知人と一緒にお茶をいただく場を用意して、そこでいろいろな話をすることを実現すべく、こうしたお稽古をする事は楽しいものです。

 遊び心が大半のお茶のお稽古です。しかし、あたたかく人を迎える1つとして、お茶の心得を身につけたいと思っています。
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2013年12月02日

最近お気に入りの梅酢味の「都こんぶ」

 家の仕事部屋では、よく昆布を口に入れて読書や勉強をしています。
 しかも、それは決まって「中野の都こんぶ」です。
 100円ショップにも置いてあるので、手に入れやすい一品です。

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 最近は、「梅酢味」が気に入っています。
 爽やかさがいいのです。

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 切り揃えた柔らかいこんぶではなく、固くて口の中で柔らかくしていく「おしゃぶり」タイプもあります。長い時間にわたって楽しめます。ただし、私はこれはあまり好みではありません。

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 キムチ味があるのは知っています。しかし、キムチが苦手で食べられないので、これはパスしています。

 昆布は、いろいろな会社から出ているようです。
 その中でも、中野の昆布は不思議な食感と味わいがある銘品だと思っています。
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2013年11月18日

スペイン拾遺−帰路の機内での腹痛−

 スペインからの帰路、飲まず食わずの冷たいあしらいを受けたイベリア航空のことは、すてに書いた通りです。

「記念すべきサマータイム終了日と時差でパニックになる」(2013/11/8)

 あの、飲食物を2時間のフライトでは一切与えない、というのは、正当な扱いだったのか、大いに疑問です。水くらいは配ってもいいのでは、と思います。
 早朝の便だったので、とにかくひもじい、喉が乾くロンドン行きでした。

 ロンドン・ヒースロー空港に着くやいなや、スターバックスに飛び込んでコーヒーをいただきました。

 乗り継ぎの成田行きの飛行機は、当初のブリティッシュ・エアウェイズです。イベリア航空ではなくてホッとしました。
 この乗り継ぎに慌てふためいたことも、上のブログに記した通りです。
 
 離陸して1時間後に食事が出ました。
 ところが、マドリッドのチェックインカウンターで確保したはずの、私がリクエストした糖尿病食ではないのです。
 アテンダントの方が日本人の方に変わられ、本機にはスペシャルミールは積んでいない、とのことです。つまり、イベリア航空の方が最後には大丈夫だ、とおっしゃった糖尿病食は、結局は用意されていなかったのです。

 がっかりです。
 特に今回出された食事は、炭水化物だらけで、食べるものがありません。それでも食べないわけにはいかないので、我慢をして少しは箸を付けました。

 食べ出してすぐに、胸がつかえて食べられなくなり、やがて腹痛と吐き気がし出しました。
 この状態はままあることです。食べ始めた頃に、身体の反応具合で予測がつきます。

 私の手術をしてくださった担当医の岡部先生からは、もう病気ではなくて、消化管の欠損であるから、そのことを意識して生活をするように、とのことでした。
 私の食後の血糖値が高くなるのは、その消化管の欠損による障害が引き起こす、もう避けられない症状だと理解するようにしています。
 そこで行き着いたのが、糖質制限食でした。ただし、緩やかな糖質制限食に切り替えていますが。

 さて機中でのことです。
 腹痛と吐き気を催し、これは危ないと思い、最後部のスペースでストレッチをして、気分を紛らわしていました。
 アテンダントの方が、何度も声をかけてくださいました。それでも、なかなか収まりません。

 日本人アテンダントの方には気を遣わせて、申し訳ないことでした。
 一人の外国人の男性アテンダントの方が、通りすがりに背中をさすってくださいました。スッとしました。また、その方は、カーテンで私を囲ってくださいました。苦しむ顔を他の方に見られることがなくなり、私としては気分が楽になりました。

 2時間以上は後ろのスペースにいて、吐き気と腹痛に耐えていました。
 いやはや、苦しい帰国便となりました。

 そんなこともあり、最近はとみに、家族以外の方との外食を控えています。
 突然の体調異変があるので、ご一緒するみなさまが気を遣われることのないように、との自制から自粛しているものです。
 また、私が食べられないものがあった時に、それを引き取っていただくのも、家族なら自由におかずのやりとりができるので安心です。

 そんな日々に置かれています。
 私が食事をご一緒しなくても、気を悪くしないでくださるよう、ご理解をお願いしているところです。
posted by genjiito at 01:46| Comment(0) | *美味礼賛