2015年02月12日

電子書籍は検索と参照に特化したものになってほしい

 ネット上で、電子書籍取り扱い店における Macintosh への対応状況を見ました。
 これは昨日書いたように、「honto」で本を購入して失敗した後に、慌てて調べたものです。
 今の時期の実態が知りたくて、ざっと確認したものです。他にもあることでしょう。以下に上げる情報が不正確で間違っていることもあるかもしれません。他意はありませんので、その点はご寛恕のほどを。

 急速に進化している市場でしょうから、当然のことながら日々変化していると思われます。
 先週は、まだ電子書籍販売の完成度が非常に幼稚な段階で購入手続きをしてしまった、ということのようです。

《Macintoshに対応(ブラウザによる閲覧を含む)》
・「Yahoo!ブックストア」「BookLive!」「eBookJapan」「紀伊国屋書店 Kinoppy」

《Macintoshに非対応》
・「honto」「電子文庫パブリ」「Neowing」「漫画全巻ドットコム」「セブンebookリーダー」「GALAPAGOS STORE」

 「アマゾン」には、私が探し求めている『源氏物語』に関する資料的価値の高い電子書籍(Kindle 版)は、まだないようでした。

 「honto」で苦い思いをした後、いろいろとネットをさまよい、結局は紀伊国屋書店で購入することにしました。

「紀伊国屋書店 Kinoppy for Mac」には、すでに利用者から、多くの不具合が報告されていました。致命的な情報もありました。システムとして未熟で、問題点は解消されていないようです。
 ただし、今後のことを考えて、もろもろのことを承知で購入することにしました。大手書店の電子書籍であり、ここの動きを追うのもいいか、と思ったからです。

 とにかく、Macintosh に対応している電子書籍がわずかなので、海外にも販売力を持つこの会社は、様子見をするのには最適でしょう。

 もっとも現実の話、「紀伊国屋書店 Kinoppy for Mac」はネットでの動作が遅すぎて、ジッと画面を見つめながら待つのが大変でした。さらには、注文しようとしてもなかなか正確に発注できないのです。これは、ハード的な問題は何もなくて、ソフトウェアの問題だといえます。

 全集など、冊数が多い場合にはまさに1日がかりでの注文となります。
 書店に行ったほうが遥かに早く注文が終わりそうです。

 また、ウェブ上の本棚に置いてからカートに移動しても、注文リストに取りこぼしがあるので、また最初からカートに入れ直すことになります。大変レトロな購入システムでした。

 紀伊国屋書店のシステムがいつ構築されたサイトかはわかりません。しかし、あまりにも処理速度が遅すぎます。20年前の8ビット時代の産物に近いものです。若手のプログラマーにシステムを組み直してもらったほうがいいと思います。いいプログラマーが確保できなかったままに、見切り発車をしたもののようです。

 また、支払いでは何度も画面を行ったり来たりします。これは、クリックをしながら、非常に不安になります。精神衛生上よくない購入方法です。紀伊国屋書店が信用できない方には、とても前には進めません。非常に危ういサイトだと思いました。

 さらには、購入後に膨大な時間が吸い取られます。それは、購入した書籍のダウンロードとライセンスの認証において、気の遠くなる時間がかかったからです。

 私は、小学館の古典セレクション『源氏物語』16冊を、一晩で読めるような状態にできませんでした。まさに徹夜してもだめで、だいたい30時間以上かかります。
 しかも、16冊の内、どうしたわけか第6巻は5回もダウンロードとライセンス認証をさせられました。第14巻に関しては8回、第16巻は11回もダウンロードとラインセンス認証をしました。


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 2日たってからも、まだこの3冊はその中身を読めなかったのです。それは、そうこうしているうちに、すでに手続きが終わったはずの巻が、またグレーになって読むことができなくなるからです。仕方がないので、またダウンロードとライセンス認証をします。

 そんなことをしている内に、ライセンス処理が終了したはずのものが、目を離すといつしか「ダウンロード待機中」と表示されます。まさに、モグラ叩きの世界です。

 これでは寝ることもできず、一晩中クリックを繰り返します。それでもしばらくして、5巻分がグレーに変化してしまい、どうしても読めません。
 次のような「ファイルが破損しています」というエラー表示が何度も出て、またダウンロードとライセンス認証をさせられます。


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 うまくいったと思っていても、翌日になると、また本の表紙がグレーになっているものもあります。


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 いつ読めなくなるのかわからないので、購入した本の姿が目の前の画面に表示されていても、運不運に左右されます。
 印刷物として販売されている本ならば、手元にある本のページが開けないことはありません。開いたら白紙だった、ということもありません。電子書籍には、この怖さがつきまといます。

 さらには、昨日は中身が読めたのに今日はダメで、昨日は読めなかった巻が今日は読めることがありました。これには参りました。もう、ロシアンルーレットの世界です。引き金を引いてみないとわからないのです。閲覧アプリを起動してみないと、その本が読めるか読めないのかがわからないのですから。16冊の内のどれが今日は読めるのかが当て物では、何のための書籍なのかわかりません。

 こんな調子だと、数ヶ月後には「あなたはこの書籍を読む権利がありません」というアラートが出かねません。

 『源氏物語大成』もこの流れで、13冊を一括で購入しました。しかし、これなどはもっとひどくて、もう力尽きました。この調子では内容を確認できるようになるのはいつのことでしょうか。

 後でわかりました。このシステムはシングルタスクのようです。同時に2冊や3冊のマルチタスクの処理ができないのです。20年前ならいざしらず、今どきこんなレベルで商売をしているのだとは、愕然としました。
 ということは、一日に1冊ずつ購入する人ならば、私のように無駄な時間を浪費することもないということになるようです。

 とにかく、人類はとてつもなく購入者に負担を強いるシステムを、しかもお金を払わせて構築したようです。それに乗ってしまい、自分の時間を捨てる私などは、まさに過渡期というよりもごく初期の苦労話を語るための先兵役となっています。

 まだ2バイトの平仮名や漢字が使えない時代に、半角カタカナで『源氏物語』の本文データベースを構築していた頃から、さまざまな未完成のままに投げ出された、未熟な技術と付き合ってきました。これまでがそうであったように、今回のお粗末なシステムとの出会いも宿命なのでしょう。

 さらには、購読できた本について文字列の検索ができないのにも驚きました。まさに、画像が表示されているだけなのです。

 エバーノートでは、保存した写真の中の文字列までも検索できます。そんな時代にありながら、商品として販売されている書籍であっても、今回の本は検索に対応していないのです。今や、PDFは日常的に文字列が検索でき、コピー&ペーストができる時代です。紀伊国屋書店のシステムに限らず、現在の日本の電子書籍システムで購読できることになっている本に対して、時代錯誤を実感することとなりました。
 この点において、日本人は進化しなかったようです。

 書籍を裁断して自炊でPDF化したデータなら、文字列を自由に検索できます。今回のような、前時代的な電子書籍に膨大な時間と手間暇をかけて画面で見るだけのものよりも、個人的な利用であれば自炊の方が語句検索も部分コピーもできるのでずっと実用的です。
 本末転倒です。しかし、事実です。

 実際に、私も個人的には、今回購入した電子書籍のPDF版を、部分的には持っていて使っています。自炊で作成したPDFは、中の文字列が検索できます。部分的なコピーもできます。それが電子書籍では、あえて自虐的に、検索もコピーもできないようにされているのです。

 必要な情報が記述されている場所を、自分で自炊して作成したPDFで事前に確認しておきます。そしてそれを、外でお話をしたり発表をする時に、あらかじめ調べてあった電子書籍の当該箇所をモニタに表示する、という使い方になりそうです。

 人前で見ていただく時のためだけに、この電子書籍は使用することになります。個人的に自炊して作ったデータはあくまでも個人的な使用に限定されています。そのため、公的な場面で提示することはできないので、こうして購入した電子書籍の必要な部分をモニタに映すためだけに、今回は購入したことになりました。

 次の写真が Macintosh の本棚に並んだ電子書籍の姿です。


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 iPhone では、次のように並んでいます。


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 これは、違法なことはしていない、ということを言わんとするだけのための電子書籍の姿です。本末転倒です。しかし、これが今は現実です。こんなものが本だと言えるのかは、はなはだ疑問でもあります。

 私は、ジャパンナレッジの契約もしています。多くの本が利用できます。しかし、その検索に関しては非常に貧弱です。不正確です。
 電子書籍のあるべき姿については、さらなる検討が必要です。

 結論は、利用者から料金を徴収して販売するほどには、今の電子書籍およびそのリーダーは完成度が高くない、ということに尽きます。
 それを承知で、今それを体験する程度にしかすぎないものの利用価値を認めるかどうか、というのが、現在の購買予定者に委ねられた検討課題となっています。

 もちろん、数年後にはこんなていたらくであろうはずがありません。今が過渡期の、電子書籍が出回るごく初期だからこそ、こんな状態で市場に投げ出されているのです。
 コンピュータの初期がそうであったように、通信がそうであったように、過去は一気に新しい流れを形成し、便利なものへと変身します。
 電子書籍も、そうなることを期待しましょう。

 私は、電子書籍で本を読むことはないと思っています。
 検索したり、参照したりと、資料的な価値しか電子書籍には認めていません。
 そうした用途に特化したものとして、育ってほしいと思います。
 自分の目で読む本は、紙に印刷されたものに今後とも変わりはないと思っています。
posted by genjiito at 23:58| Comment(0) | ◎情報社会

2015年02月11日

マックで読めない電子書籍を購入後にキャンセル

 今回の話は、かつてクラッシュして雲散霧消した文章を再現したものでもなく、過去のホームページのデータを復元したものでもありません。先週、2015年2月7日の出来事です。
 マックユーザーにとって、今のところ電子書籍は使い勝手が悪いし、電子書店の対応も不親切だということを体験しました。

 以下、小学館から発売されている『古典セレクション『源氏物語』』(全16冊)を購入した時の顛末を記します。
 ネットを通して、「honto」という電子書籍ストアで購入した事例です。


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 利用可能デバイスとして[PC][iPhone][iPad][Android]とあります。
 マックユーザーである私は、[Android]以外の3つのデバイスで使えるものだと思いました。
 しかし、ここにある[PC]とは、パーソナルコンピュータのことではなくて、Windowsマシンのことだったのです。Macintoshは[PC]ではなかったのです。

 本の表紙アイコンの左下にある[立ち読みする]を選択すると、閲覧のための「hont ビューアアプリ」をダウンロードすることになります。そして、次の画面が表示されます。


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 これによって、私が使っている Macintosh がこの電子書籍においては非対応であることがわかります。
 Macintosh においては、仮想の Windows 環境下においても使えないということも、左下に小さく書いてあります。

 しかし、書籍の中身はわかっているからと[立ち読み]をしないで、購入のために本のアイコンをクリックすると、次の画面へと進みます。私はこのステップを踏んだのです。

 そこで、「ご購入前にご利用中のデバイスが対応しているかご確認ください。」というハイライト部分をクリックすると、電子書籍のすべてに次のような表示が出ます。


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 ここで、「対応デバイス」が【PC】で「コンテンツタイプ」が【EPUB】という情報を確認した後、そのまま購入手続きをすると、私がいつも使っているパソコン(Macintosh)では読めない電子書籍を購入したことになったのです。

 【PC】とは、Windowsマシンだけではありません。Macintosh もあります。
 【EPUB】は Macintosh に対応しています。
 Macintosh の標準添付ソフトである「iBooks」は「EPUB」対応です。
 私は、資料をPDF化したものを、この「iBooks」とエバーノートで管理し、折々に内容を確認しています。

 結果的には、情報不足と購入手続き案内の不親切さから、私にとっては使えないものを購入した事態となったわけです。

 電子書籍のほとんどは、iPhone などのモバイル端末では読むことができます。しかし、パソコンとスマホの両方で閲覧できないと、本来の意味をなしません。iPhone や iPad などの小さな画面では、やはり視認性や情報の閲覧性に欠けるのです。

 Macintosh では読めないものだったので、hontoお客様センターへ次の連絡をして相談をしました。


■問い合わせ項目︰電子書籍の購入・閲覧について
■ご使用の機器︰PC
■ご使用の機種︰MacBook Pro
電子書籍を購入しました。
しかし、私はMacintoshユーザーです。
購入前に確認した「利用中のデバイス」が「PC」で「コンテンツタイプ」が「EPUB」となっていたので、Macintoshでも使えると思って購入しました。
しかし、ビューアーアプリのダウンロードの段階になって、はじめてMacintoshが非対応端末だと切り捨てられました。
「EPUB」はMacintoshに対応しています。
Macintoshの標準ソフト「iBooks」は「EPUB」対応です。
「PC」とは、Windowsマシンだけではありません。
差別的な対応をされた思いでいます。
何か閲覧するツールか対処策を教えてもらえませんでしょうか。
iPhone では閲覧できています。
ただし、画面が小さいので不便です。
また、検索機能があるようなのに、実際にはできません。
これも、何か方法があるのでしょうか。
以上、2点につき回答をお願いします。


 この問い合わせに対して、hontoお客様センターから届いた回答は、以下の内容でした。

「対応端末は Windowsの一部のバージョンにのみ」
「「Mac OS」を含めた他OSには未対応で、かつ対応予定は未定」
「専用のhontoビューアアプリ以外のアプリでは閲覧できない」

 これに続けて、

※hontoビューアアプリの対応条件については「hontoビューアアプリ」ページであらかじめご案内しているため、個別の商品ページやご注文の手続き中には詳細を表示しておりません。

という回答も付されていました。
 この表現には無責任さを感じました。

 さらに、「検索ができない」という質問に関する回答も、「画像として処理されている」ということで、ピンボケで責任回避のものでした。

 そこで、私は次のようにキャンセル方法を問いました。


ご主旨は理解できています。
ただし、その明記がなかったため、「利用中のデバイス」が「PC」で「コンテンツタイプ」が「EPUB」という情報を頼りに、購入手続きをしてしまいました。
結果的には、情報不足により私が使えないものを購入した事態となったわけです。
本品の購入をキャンセルするための手続きを教えて下さい。
よろしくお願いします。


 これに対して、hontoお客様センターからからは次の回答がありました。


通常、電子書籍はデジタルコンテンツという性質上、一度ご注文を確定されますとダウンロードの有無によらずキャンセルや紙書籍への交換は承れません。
しかしながら、このたびは伺いましたご事情から、キャンセルのご希望について弊社対応を確認いたします。
詳細が確認できましたらあらためてご案内いたしますので、今しばらくお待ちください。
また、このたびいただいた対応OSやご購入手続き時の表記内容についてのご意見を参考とさせていただき、より分かり易いご案内がさし上げられるよう検討を重ねてまいります。


 そして翌日、以下のキャンセルの手配を終えたという連絡がありました。


このたび伺いましたご事情から、以下のご注文電子書籍は今回に限りキャンセルを承ります。
キャンセル手続きは完了しておりますので、現在のご注文の状況はマイページ内の「ご注文・ご購入履歴」にてご確認ください。


 私からは、次のお礼の返信を送りました。


電子書籍のキャンセルに関して、マイページより確認しました。
お手数をおかけしました。


 返金には応じてもらえたとはいえ、何とも不親切な冷たい対応でした。
 電子書籍の購入は、こんなに低レベルなやりとりで行われているのでしょうか。
 私が Macintosh を使っている、ということに起因するとはいえ、あまりにも差別的な扱いだと思いました。
posted by genjiito at 23:56| Comment(2) | ◎情報社会

2015年02月04日

iPhone版アプリの「エバーノート」が復旧しました

 昨秋10月下旬以降、2ヶ月以上にわたって

iPhone6 の「エバーノート」が起動してすぐにクラッシュする

という状況が継続していました。

 この現象については、昨年末12月下旬に「iOS 版 Evernote Ver.7.6.3.313347」にアップデートしたあたりから、iPhone6 のエバーノートやそのデータに起因するクラッシュがなくなったように思われました。

 年末年始と様子を見ていました。
 約1ヶ月が経過し、今はまったくクラッシュが発生しません。

 いろいろなことを確認しては検証していたので、何が直接の原因かは素人の私にはわかりません。
 また、サポート担当者の指示にしたがって、さまざまなことをさせられました。いずれも、問題の解決には至りませんでした。

 10月下旬に発生したクラッシュの連発を受けて、11月にサポート窓口に相談を持ちかけて以来、30通以上も担当者とメールのやりとりをすることとなりました。パソコンや iPhone の膨大なログなども提供しました。数百行ものログを送ったこともあります。

 こうしたトラブルは、ユーザーが諦めたらそれで終わりです。これまでの30年にわたるコンピュータ体験から、ユーザーが身を引いたらいけないことを学んでいます。一歩も引かず、何とかしてほしい、という気持ちを根気強く訴える以外に、対処策は引き出せないのです。

 しかし、原因や理由はともかく、サポート担当者のアドバイスとは別の要因と思われる状況の中で、このトラブルは収束したかと思われます。

 そこで、このアカウントの「プレミアム契約期間」に関して、2ヶ月延長というサポートは適用されないものか、サポート担当者に問い合わせをしました。

 Macintosh ではそのアカウントで使えていたとはいえ、戸外で重宝して活用していたiPhoneで利用できなかったため、パソコンでのエバーノートの使用も、データの破壊が拡散するのを恐れて控えていたのが実情です。

 使えなかった期間がそのまま契約期間に入っていることに釈然としないものがあり、このことをサポート担当者に確認したのです。

 現在私は、エバーノートのプレミアム版を複数本契約しています。科研などで使用している数本は不都合なく使い続けているので、この個人用で利用しているアプリに関してだけ、アカウントの契約期間延長の確認をしたのです。

 これに対して、サポート担当者からの回答は以下のように利用者に理解を示したものでした。


「この度ご不便お掛けいたしました期間に関しましては、当該プレミアム期間相当、プレミアムの延長にご利用いただけます、Evernote ポイント、適用させていただければと存じます」

「2ヶ月のプレミアム延長にご利用いただけます、Evernoteポイント20ポイントを適用させていただきました。」


 この連絡が、問い合わせてすぐに届きました。

 不自由な思いと、歯がゆい思いをしていただけに、今回の対処は、当時が取り戻せるものではないにしても、契約期間の延長で多少の気分転換にはなります。

 今回のトラブルの原因が、エバーノートにあることが明らかだったからでもあります。潔い、気持ちのいい対応だといえます。

 これが、サポート担当者からの提案であったら、さらによかったと思います。ダメでもともと、という気持ちで言ってみる、ということでの解決は、まだサポート体勢が確立されていない、ということでもあります。

 エバーノートはいいソフトウェアなので、多くの方に推奨しています。それだけに、さらなるサポートの見直しをしてほしいと思います。
posted by genjiito at 23:53| Comment(0) | ◎情報社会

2015年01月27日

死後に私のブログはどうなるか

 今、毎日ブログを書いています。
 このサイトに掲載した記事としては、2007年6月以降、これが2,825本目の投稿です。
 その内容は多岐にわたるものです。

 私がインターネットにホームページを開設したのが1995年9月なので、これまでに公開した記事は5,000本を越えていることでしょう。
 そのうち、2つのサイトがクラッシュしたために、多くのデータが消滅しました。いまだに再建できていない記事が多数あります。消え去った記事の再生は、可能なものは再構築していますが、ほんの微々たるものです。

 もっとも、そんな暇があったらもっと研究をし、活字論文を発表し、印刷媒体としての研究書をまとめて刊行しろ、と言われそうです。
 しかし、私は今、活字による印刷に魅力を感じていません。デジタル版が生き残るとも思ってはいません。それだけに、活字印刷とデジタルの融合した研究発表媒体を模索しているところです。

 その意味では、一研究者として日常の存在証明と共に、日々の研究経過と報告をウェブ上に記すのは、活動と研究の内容が見えやすい、個人研究のアウトプットの媒体としては意義のあるものだと思っています。人間をさらけ出すところにも魅力を感じます。

 研究活動の一端をネットに公開するのは、リアルタイムに誰にでも手にしてもらえる点から、さらなる活用が期待されます。特に若手研究者は、印刷媒体にしがみつかずに、もっとネットによる発信を心がけるといい成果に結びつくと思います。何よりも、自分が育っていくのです。

 印刷物でないと成果として認めてもらえない、従来の学問の世界特有のしがらみは理解しているつもりです。しかし、ネットによる成果の公開には、予想をはるかに越える多くの方からのコメントが得られて有益です。

 そんな中で、ネットに掲載した私案の公開については、研究論文以上に多くの方からのコメントがいただけるのです。さらなる研究の質的向上に有益なことが多いのが現実です。
 これは、私が未熟な原稿を印刷していたからだと言われればそれまでです。しかし、広くネットに公開すると、さまざまな分野の方から、ありがたい意見がいただけることは事実です。これは、自分の研究にとっては貴重なステップとなるものです。意見をいただく中で、また意見を交換する中で、自分が成長していくのです。

 印刷による原稿の公開は、脱稿から配布までの時間的なロスと、読者からの教示の量と速さを考えると、いろいろと問題があります。今、時代はさまざまな発表形態や媒体を選べます。何事にもリスクはあります。そこをどう使い分けるか、ということもあります。

 もっとも、私はほとんど電子テキストでの読書はしません。内容を検索する時に、便利に利用しているだけです。文章を読むのは、やはり印刷物です。この棲み分けが、今後の課題だと思います。

 勝手なことを書きました。読み捨ててください。
 ウェブと書き手について、死との話に戻ります。

 私が日々デジタル化した文章や写真をウェブに流すのは、自分の生存証明と生活環境が死後に再現されることを、ある程度意識してのもです。

 私の死後に、我かく生きたりという存在証明を、未来に向けたデジタル空間に漂流させておくことにもなります。
 死後にも地球上のネットスペースを漂う浮遊感は、自分では体感できないだけに楽しさがあります。

 そんな折、毎月購読しているパソコン情報誌『Mac Fan』の9月号に、興味深い特集記事が掲載されていました。


デジタル時代の「死んだらどうなる?」


 気にしつつも、日々の忙しさに追われていて、つい「いつか」という問題として埋没していました。
 それが、あらためて今この問題を確認しておきたい、と思うようになりました。

 この雑誌の記事には、次のサブタイトルがあります。


今のうちに
考えておくべき
「形のない資産」の
遺し方・消し方


 さらに、次のように特集の趣旨が記されています。


もしも自分が突然この世を去ることになったとき、それまで更新していたブログやSNSはどんな道を辿るのか?
そして、自分のマシンの中にあるデジタル資産は誰かに引き継げるのだろうか?
生前に知っておくべき「形のない資産」の遺し方・消し方を解説していこう。


 この記事は、漠然と気になっていたことを、ズバリと解説するものでした。
 以下、取り上げられている項目を、私の興味のままに整理しておきます。

自分の死後、どのようなデジタルデータが残るのか?
 ここでは、「デジタル遺言サービス」を提供する「ラストメッセージ」の、死後のデータ削除を手助けするものなどが紹介されています。

ブログやSNSのアカウントは本人の死後どうなるのか?
 故人のページは船員のいない船と同じで、放置・消滅・引き継ぎ・墓化・荒らされることになるとか。不特定多数の他人に荒らされ、多くの人に迷惑をかけることは、故人はどうしようもないだけにしのびない事態となります。

第三者が故人のブログやSNSを処理する方法はあるか?
 遺族や友人が、勝手に故人のページに手を入れることはできません。フェイスブックの「追悼アカウント」や、ツイッターの「亡くなられたユーザーに関するご連絡」などの対応が紹介されています。

生前に自分ができることは何か?
 グーグルの「アカウント無効化管理ツール」や、ヤフーの「Yahoo!エンディング」などを例にして説明されています。終活が具体的なイメージで見え出します。

 そのほか、次の見出しにも気になる内容が記されています。

デジタル資産の相続はどこまでできるか?

本人の死後、MacやiPhone内のデータをどうするか

Mac内の特定のデータを封印するには

iPhone内のデータを死後見られたくない場合は?

 いろいろな問題点と対処策がまとめてあります。

 いつかその日が来ることは確かなので、私もこうしたことへの対応の準備を始めたところです。
posted by genjiito at 22:53| Comment(0) | ◎情報社会

2015年01月22日

【お詫び】メール送信が不調で返信が滞っています。

いつも使っているパソコンのメーラーが不調です。
受信はできても、送信ができません。
今月18日(日)以降にいただいた1,350通ほどのメールに対して、数百通の返信が送信でずに溜まっています。
現在は、 ウェブメールにコピーし直して、一つずつ送信しています。
もしお急ぎで、いまだ返信がない場合は、連絡をいただければ対処いたします。
ご迷惑をおかけしています。
ご理解のほどを、よろしくお願いいたします。
posted by genjiito at 08:13| Comment(0) | ◎情報社会

2015年01月08日

科研で公開中のファイルのダウンロード方法を簡略化

 現在、「海外源氏情報」(伊藤科研HP)では、次の2種類のファイルをダウンロードできるように公開しています。

 @「海外平安文学研究ジャーナル 創刊号」
 A『日本古典文学翻訳事典1<英語改訂編>』

 「海外源氏情報」のトップページ下部には「翻訳史&論文データベース」のブロックがあり、ここから「@ 電子ジャーナル」や「A 翻訳事典」をダウンロードするページへと、リンクがつながっています。


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 この2種類のファイルは、科研成果の配付物であることを考慮して、パスワード方式のダウンロードによって、自由に読んでいただく形式にしていました。

 しかし、パスワードを申請する段階でメールアドレスを申告していただき、そのメールアドレス宛にパスワードを送付していたために、かえってダウンロード自体を敬遠されていたようです。
 連絡先としてのメールアドレスを記入することへの躊躇いから、ファイル本体の閲覧をパスされている方が多い実情がわかってきました。

 パスワードを、お聞きしたメールアドレスに通知する方法は、自動応答機能となっていました。それにもかかわらず、メールアドレスを申告することに抵抗を感じられた方が多かったように思われます。

 これは、こちらが意図したものとは違う状況であるため、今回、「[こちら]からお願いします。」をクリックすると、以下の2種類のアンケートをお願いするだけですむようにしました。
 @とAを必須とし、Bへの記入は自由です。
 これまでのように、パスワードを、お聞きしたメールアドレスにお送りする方式はとっていません。
 @とAを送信していただいた時点で、すぐに画面にパスワードが表示されます。

@第一言語
A現在の居住地(国名)
Bメッセージ


150108_enqute




 ファイルとパスワード取得の流れを整理すると、以下のようになります。

1 ジャーナルや報告書のページにある[こちら]をクリック。
2 アンケートページが表示される。
 「第一言語」と「居住地」の2つの項目を入力し、「確認する」ボタンをクリック。
  (メッセージ欄は任意)
3 アンケート欄に入力した@とAの内容を確認後、「送信する」ボタンをクリック。
4 ファイルのパスワード(半角7文字)が画面に表示されるので、それをメモする。
5 その下の[こちら]をクリックして元のページにもどる。
6 「ダウンロード」をクリックする。
6 [4]でメモをしたパスワード(半角7文字)を空欄に入力すると、ファイルが画面に表示される。


 どの言語をお使いの方が、どの国から閲覧しようとしておられるのか、という2つの情報は、今後の研究成果を公開する上での参考とさせていただくためのものです。

 みなさまからの要望をお聞きする中で、一人でも多くの方々に活用していただける情報提供となるように、今後とも試行錯誤を繰り返していきたいと思います。
 ご意見と共に、さらなるご教示をいただけると幸いです。
posted by genjiito at 23:44| Comment(0) | ◎情報社会

2014年12月21日

学術交流フォーラムの音楽ワークショップで受けた刺激

 太陽の塔は、1970年の万国博覧会以来、何度となく見てきました。
 昨日のような冬の雨の中に立つ姿は、悄然として地球を引き上げて行く怪獣の後ろ姿を見ているようで、どうも元気が出ません。

 昨日とは打って変わり、今日は朝日を浴びる太陽の塔を見ながら国立民族学博物館に入りました。


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 2日目は、学術交流フォーラムの学生企画委員が智慧を絞った、「探究型ワークショップ」「体験型ワークショップ」「神楽の公演」が組まれていました。

 私は、エントランスホールで行われた探求型のセッションに参加しました。


音・音楽ワークショップ
寄り添いの音・音楽
―伝える・祝う・送る―


 ここでは、2つの音楽が実演とともに紹介され、講師による説明を聞くことができました。
  

その1
●「伝える」音楽
 ひょうたん笛レクチャー・演奏
 [レクチャー及び演奏/伊藤悟(国立民族学博物館 外来研究員)]
 
レクチャー題目:「にじむ音、あざう音 〜ひょうたん笛と音文化」
 
概要:近年中国で親しまれている民族楽器に「ひょうたん笛」(葫蘆絲)がある。素朴な音色と愛らしい形が話題となり、少数民族の伝統文化の発展を象徴した楽器として 2000 年頃から流行している。そのルーツは、雲南省やビルマ、タイ北部に暮らす少数民族の未婚男性たちがかつて音で女性に恋心を伝えた楽器であった。
 このレクチャーでは、タイ族社会における音によるコミュニケーションの技法や楽器の変化について、実演を交えながら、演奏方法や音色、そして演奏の文脈から解説し、変わりゆく楽器や音楽とともにある音の感性について考えたい。


 非常に興味深い内容でした。音楽が男女の求愛行動の中に、今も生きていたのです。かつての歌垣もこれと同じ性格のものです。
 ひょうたん笛は、日本の雅楽で使う笙の音に通うもので、同時にいくつかの音が流れ続けるのは気持ちのいいものです。

 今日のレクチャーの中で、私は1つの言葉に注視しました。
 ひょうたん笛の説明の中で、「あざう音」という言葉があったからです。
 私は、「あざう」という言葉の意味がわかりませんでした。
 それは、スクリーンに次のように表示された時から、最後まで気になった言葉です。


・環境音と調和した音楽、音の表現形態
楽器の音は、周囲に「にじみ」、自然や生活の音と「あざう」(からみあい、くみあう)ことで、精神的、宗教的表現を実現した。


 手元の電子辞書で調べると、すぐに次の説明が iPhone の画面に表示されました。
 『今昔物語集』や『太平記』に例があるようです。


あざ・う
【▽糾ふ】〔あざふ〕[動ハ下二]
 組み合わせる。より合わせる。あざなう。
 「膝を地に着けて二の手を―・へて地に伏して」〈今昔・一・二九〉
        (『大辞泉』より)
 
あざう
【糾ふ・叉ふ・糺ふ】(動ハ下二)
 組み合わせる。より合わせる。交差させる。あざなう。
 「筆を抛(なげうつ)て手を−・へ/太平記 4」
        (『大辞林』より)


 早速、妻と娘にも「あざう」という言葉を知っているかとメールで聞きました。すると、2人とも知らないとのことです。
 今日の参加者のみなさんは、この「あざう」の意味を理解して話をきいておられたのでしょうか。
 自分の無知を晒すようです。しかし、初めて聞いた言葉であることは確かなので、ここに記しておきます。
 
 
その2
●「祝う」「送る」音楽
 ガムランレクチャー・演奏
 [レクチャー/仁科エミ(総合研究大学院大学 教授)
  演奏/チャンドラ・バスカラ]
 
レクチャー題目:「ガムランへの情報脳科学的アプローチ ─音楽・情報・脳・社会から音“しりょう”を考える」
 
概要:バリ島の祝祭・葬祭儀礼のなかで重要な役割を果たしている青銅の打楽器アンサンブル“ガムラン”。その演奏と舞踊は神々への最上の捧げものであるとともに、共同体の自己組織化を導き社会の葛藤制御に機能している。その響きを分析すると、人間の可聴域上限を遙かに上まわり複雑に変化する超高周波成分が豊富に含まれている。ガムラン音を呈示試料とする実験によって、複雑な超高周波成分が可聴音と共存すると間脳・中脳などの活性を高め、多様でポジティブな生理・心理・行動的効果(ハイパーソニック・エフェクト)をもたらすことを私たちは見出した。しかもそれは耳ではなく、体表面で感じる。ガムランの響きに対する多様なアプローチを紹介するとともに、その楽器体験を通じて、音という“しりょう”へのアプローチの可能性を考えてみたい。

 
 これも非常に興味深い話でした。
 超高周波成分というのは、ヘッドホンでは伝わらない音だそうです。それが可聴音と共存すると、間脳・中脳などの活性を高めるというのですから、これは聞き捨てならぬ内容です。

 さらには、この超高周波成分の音は、耳からではなくて身体の表面から感じ取っているものではないか、というくだりは、もう耳と目が引き寄せられていました。
 今、私は目の不自由な方々と一緒に古写本の変体仮名を読もうとしています。その時に、音の活用によってアシストできないか、と考えているところです。昨日も、私のポスター発表に対して、音によるサポートの教示を数多くいただいたのです。

 そんな折なので、この音の話は特に注意深く拝聴しました。
 このことは、また機会をあらためて独自に勉強してみたいと思います。
 今日も、私の問題意識を刺激するような、新しいヒントをいくつもいただくことができました。
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2014年12月19日

今もクラッシュし続ける iPhone 版のエバーノートの事例報告

 研究資料と各種情報を日々集積して活用するために、エバーノートというアプリを活用してきました。しかし、2ヶ月前から iPhone 用のアプリだけがクラッシュして使えない状態が続いています。

 このエバーノートに、何でもかんでも資料や情報を詰め込んでいました。
 移動先や外出中には、iPhone 版のエバーノートで情報を確認したり、データを登録・追加・修正をしていました。
 それが、一番忙しい11月と12月に iPhone 版のエバーノートが使えない状態が続いたので、我が生活は壊滅状態となりました。

 私はプレミアム版を使っているので、ユーザーサポートも丁寧にしてもらえていたと思っています。
 しかし、さすがに2ヶ月もクラッシュが続くと、エバーノート社の対応に疑念を抱くようになりました。どうも、ファーストフード産業と同じように、お決まりのマニュアルで機械的な鸚鵡返しの対応をされているように思われ出したのです。
 結果としても、いまだに何も解決していません。

 私がサポート担当者だと思っているのは、ひょっとして人間ではないのではないか、と思えてきました。どこかで日本語を勉強したか勉強中の人が、とにかく日本語でサポート対応をしているフリをされているようにしか思えなくなりました。
 そう思ってメールのタイムスタンプを見ると、時差がマイナス17時間です。北アメリカのどこかから返事を寄越してくださっているようです。

 クレーマーと言われないように気をつけながら、それでいて堪え切れない腹立ちをひたすら押さえながら、サポート担当者には私が困っていることを伝えているつもりです。ユーザーとしては、これくらいの低姿勢の言葉遣いや配慮しかできません。しかし、先方からの回答は、あまり実効性のない対処策が提示されるだけです。
 私がこの実験に費やす時間も、半端ではない状態です。

 エバーノート社の担当者からの回答は決まり文句の羅列なので、その方の日本語能力についてはわかりません。ただ、助詞が欠落することの多い日本語文なので、日本語が母語ではない方のようです。勉強して覚えた日本語であることは確かなようです。

 とにかく、ひとまず中間報告として、この2ヶ月間のやりとりを記録に残しておきます。

 くれぐれも、私をクレーマーだと言わないでください。そう言われないように、気を付けながらサポート担当者とやりとりをして来たつもりです。とにかく、1日も早く iPhone でエバーノートが使えるようにしてほしくて、何度も提示された対処策に対して、ダメです、まだクラッシュします、という回答を送るしかないのが現状なのです。

 まず、直近の一昨日届いた、エバーノート・サポート・チームからのメールです。
 ここに記されている指示は、これまでに何度も私がやったことです。
 マニュアルでの対処策の提示が、もう底をついたと思われます。
 サポートの内容が一巡し、またこれまでに指示された手順を何度もさせられる気配がします。
 私が、このエバーノート社のサポートが人間ではなくてロボット的な対処だと直感するようになったのは、こうした対応が目に付くように思われてきたからです。

 また、「メモリ処理に関連した可能性」とあるので、この件はあくまでも iPhone というハード起因ではなくてソフト起因であることは、エバーノート社も先刻ご承知のことだと言えます。いわゆる、確信犯というものです。

 冒頭の2行は、これまでのメールすべてに付されている定型文です。
 

Japan Support Team (Evernote Support)
12月17日

ご連絡ありがとうございます。
またこの度は長期に渡りご不便をお掛けし申し訳ございません。

この度の事象、メモリ処理に関連した可能性鑑みまして、すでにお客様側でお試し済みでしたら恐縮ではございますが、事前に下記手順でバックグラウンドアプリを終了頂きました状態ですと、挙動に変化が見られるかご確認頂けますと幸いでございます。

端末のホームボタンをダブルクリックしてください。
起動しているアプリケーションが一覧されますので、Evernote含め全てのアプリケーションを上方向にスワイプ(タップして上方向にスライド)してください。
ホームボタンを1回押して、タスクを閉じます(画面下部のタスクリストが閉じて通常の表示状態に戻ります)。
また本日リリースされました、iOS版Evernote Ver.7.6.3.313347にて幾つかの不具合修正を含んでおります。
よろしければこちらにアップデートいただき、挙動ご確認頂けますと幸いでございます。

度々お手数をおかけし恐縮ではございますが、何卒よろしくお願い申し上げます。


 こんな、これまでに何度もやったことで解決するならば、いつまでもクラッシュにジッと耐え続けながら、何とか回復処置をとサポート係に泣きつく日々は送ってはいません。

 今後は、こうした繰り返しの回答が順繰りに送られてくるのでしょうか。

 エバーノート社のサポート担当だと言う方(名前はおっしゃいません)からの文面を引用しても、それはファーストフード店のメニューのようなものなので、ここでは辞めておきます。使い回しをしておられる文面だと考えざるを得ないものだからです。

 以下、サポート担当者からの返答に応じて私がエバーノート社に送ったメールだけを、時間順に列記します。あくまでも、記録としての拙文の公開です。
 機嫌よくエバーノートが使えている時には、こうしたことは信じられないことかと思います。しかし、一度こうした不具合が発生し出すと、あとは以下のような泥沼の中で足掻くことになる、という好例かと思っています。
 もちろん、私が欠陥商品や不良品によく直面する、というこれまでの実績も無視できないかと思います。
 そうなのです。
 また、なのです。
 


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11月03日

エバーノートのプレミアムを3種類使い分けています。その内の一つが、先週31日(金)から、iPhone で起動後10秒以内で終了する症状が発生しています。これは、その後も今に至るまで続いています。
残り2つのアカウントに切り替えるまでに終了するので、他のアカウントの動作確認はできない状態です。
iPhoneは先月発売と同時に購入した6 Plus 128GBです。
MacBook Proでは何事もなく使えます。
外でエバーノートが使えないので、難儀をしています。
対処方法を、よろしくお願いします。

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11月04日

教えていただいた方法で再インストールを実行しました。
結果は悲惨で、iPhone で起動後10秒以内で終了していたものが、さらに短くなり、6秒以内にクラッシュします。
次は何をすればいいでしょうか。
エバーノートがiPhone と共に外に持ち出して使えないので困っています。
よろしくお願いします。

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11月05日

今、iPadミニでも、エバーノートがクラッシュすることを確認しました。
iPadミニの場合は、18秒後にクラッシュします。
iPhoneの6秒以内よりは多少ましです。
しかし、短時間で格納してある情報を確認するのは至難の態です。
iOSにエバーノートが対処できなくなっている、ということでしょうか。
依然として、パソコンでは何事もなく使えます。
金曜日に、エバーノートの有用性について話すことになっています。
申し訳ないのですが、このままではあまりいい話はできそうにありません。
ありのままを話すしかない、と思っています。
ご承知おきください。

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11月15日

連絡いただいた通り、以下の手順の「OFF」を忠実に何度も試みていますが、依然として6秒以内にiPhone のエバーノートがクラッシュします。

「設定」>「プライバシー」の各項目(位置情報サービス、連絡先、カレンダー等)でEvernoteがONとなっている箇所をOFF

iPhone にインストールされている他のアプリは、すべて問題なく動いています。
クラッシュするのはエバーノートだけです。

ご指示の次のステップとして、「iPhone構成ユーティリティー」をダウンロードした後、以下の手順を踏みました。しかし、エバーノートが先月以来のいつもの通り6秒以内に終了し、「コンソール」タブを見ても、何も表示されません。
これは何十回もやったことなので、偶然も期待できず、もうやることがなくなりました。

1.Evernoteを終了し、お持ちのiPhone/iPadをコンピューターに接続してください。
2.ユーティリティーの画面左側のパネルからお客様の携帯端末を選択し、画面右上の「コンソール」タブを選択してください。
3.iPhone/iPad上でEvernoteを起動してください。
4.「コンソール」タブに表示されているログを「名前を付けて保存(画面右下)」からデスクトップなどに保存し、そのログをこちらのメールに添付の上、ご返信ください。

もっと有効な手はないものでしょうか。
家の外でエバーノートが使えないのは、致命的な痛手だと思っています。
このエバーノートが使えないために、プレゼンの一部を省略している旨のお断りをしています。
決して、エバーノートの悪評を故意にばらまいているものではありません。
エバーノートの使用を進めている立場から、お話を聞いてくださる方々に実情を告知しているということで、ご承知おきください。

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11月16日

昨日、「Date: Sat, 15 Nov 2014 18:45:42 +0900」でお送りしたエバーノートがすぐに終了する件で、今日一日をかけて実施したその後の実験結果をお知らせします。

アップルの相談窓口を通して、エキスパートアドバイザーという方からアドバイスをもらいました。
そして、手持ちのiPhone 6 Plus 128Gをメーカー出荷状態にして、アップル純正以外のアプリは何もない状態にしました。
そして、エバーノートをダウンロードした後、いつも使うプレミアム会員としてデータの同期をしました。
結果は、同期が終わるとしばらくしするとエバーノートがクラッシュします。
これまた10秒以内です。
それ以降は、何度エバーノートを起動しても、6秒ほどで終了します。
これまでと同じです。
つまり、アップルの初期インストールされるアプリ以外に何も追加しない状態でダウンロードしたエバーノートでも、起動できないということです。
これは、エバーノートのアプリか、そのデータに起因する症状ではないかと、素人ながら思っています。
取り急ぎ、報告まで。
対処策を、よろしくお願いします。

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11月20日

2014年11月15日に報告したとおり、今回も同じことの繰り返しです。
つまり、iPhone6でエバーノートを起動して、「iPhone構成ユーティリティ」の「コンソール」に何か表示されるのを待っても、5秒以内にiPhoneのエバーノートが終了するため、結局は「コンソール」には何も表示されません。
なにもない画面を送っても意味がないと思いますので、次のご指示をお待ちします。
こんなことを、延々と続けて時間を潰すのがもったいないのですが。
また、知人からもiPhone6でエバーノートが起動しないという報告を受けています。
私だけの症状ではないようですね。
もう、iPhoneでエバーノートが使えなくなって3週間以上が経過します。
この状況においても、アプリの使用に関して対価を支払っているのですから、何とかしてほしいとの思いを強くしています。
いやはや、これまでの便利さのありがたさを痛感するとともに、使えなくなったための不便さに対する御社のフォローの怠慢さに憤りを覚えます。
ブログに、以下の提案を書いています。

「エバーノートに特化した簡易ブラウザが欲しい」
http://genjiito.blog.eonet.jp/default/2014/11/post-e0db.html

実質的には戸外でiPhoneを使ってエバーノートを活用する日々のため、今の状況ではエバーノートに代わるアプリでも紹介していただけませんでしょうか。
その際、後にエバーノートにデータが戻せるアプリを紹介してください。
これ以外で、何か対処策をご提示いただけると助かります。

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11月26日

以下の通り、まったく変化はありません。
これは今後とも延々と続く作業なのでしょうか。
コンピュータに関わって30年。
またもや、一企業のためのテスター役をボランティアでやらされているのですね。
今日もこれから講演に行きます。
たびたび申し訳ありませんが、エバーノートが動かないことを前提にしたお話をします。
決して、この製品を貶すつもりはありません。
あくまでも、現状をありのままに話しているだけです。
せめて、iPhone6Plus でエバーノートに保存しているデータが見られるようにする、何か代替案は示していただけないでしょうか。
ノートパソコンを持ち歩くのは、移動が大変なので。

参考までに、ウエブ版の画像を添付します。
ノートの最下段にあたる、一番古いノートを示している場面です。

以下、ご指示の通り実施しての結果です。

(1)やはり6秒後に Evernote は終了します。

一度お使いのiOS端末の
設定>一般>情報
より、お使いのiOS端末の本体名(名前の欄) を、全く別の名前で、半角英数のみの文字列(AAAや、Test等)に変更したのち、改めてアプリケーション再インストールされた際の挙動、お伺いできますと幸いでございます。

(2)Bの表示が見当たりません。画像参照。

また、こちらアカウント上のデータ等に起因している可能性も鑑みまして、
PCのWebブラウザよりアクセスいただくWeb版Evernoteにて、以下の点ご確認頂けますでしょうか。

A.
Web版Evernote上から、ゴミ箱の中身を一旦空にし、その後iOS版Evernoteでの同期挙動に変化が見られるか

→変化なし。今度は少し延びて9秒後に Evernote が終了します。

B.
Web版でノート数の実数と、ノートブック一覧上の数字にズレが無いか、以下の個所の数字を比較し、お教え下さい
(※当該箇所を示したスクリーンショットへのリンクを本メール下部に記載しておりますので、合わせてご参照ください)

→表示画面が異なるようです。

ノート実数:
Web版Evernoteのノート一覧リスト下部
「ノート1-12/○○」と記載されている個所の「○○」の数

→このような記載箇所がみあたりません。

ノートブック一覧上の数字:
画面左パネルの全てのノートや、各ノートブック横に記載の数字

→ご指示のような場所ではありませんが、最上段に「1,600個のノート」とあります。このことでしょうか。

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1月28日

ご指示の画面の画像を添付します。
左端が「1601」、右下が「1601」となっており、同じ数字です。
次は何をすればいいのでしょうか。

iPhone のEvernoteは、依然として6秒ほどで終了します。

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11月30日

了解しました。
今夜、挙動確認をしてみます。

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12月01日

ご指示の手順を実行しましたが、やはりダメです。
アンインストール→再インストール→サインイン
としても、ノートを読み込む段階でクラッシュします。
再インストールは2度実行しましたが、いずれもダメです。
何度か小刻みにエバーノートを実行してノートを読み込もうとしました。
しかし、すべてを読み込むまでに5回ほどクラッシュを繰り返し、結局はエバーノートは立ち上がりません。
今回は、これまでよりもクラッシュするまでの時間が1秒ほど短縮されたので、さらに状況が悪化したように感じます。
これまでもそうですが、「レポートを送信」するかどうかというエラーメッセージには、「送信しない」をタップしています。
次は、何をすればいいのでしょうか。

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12月02日

何度も連絡しているように、エバーノートを起動して【6秒以内】にクラッシュします。
したがって、

(1)「ノートを読み込む段階」に関しましては、
いずれかのノートをタップし、こちらを開こうとする際に、クラッシュする事象が発生する状況でしょうか。

(2)もしくはiOS版Evernoteのホーム画面で同期処理が稼働している間にクラッシュする状況でしょうか。

この症状は、いずれの場合も該当します。
とにかく、6秒以内の早業を私がどこまでステップを進めたか、ということに尽きますので。

次の「アクティビティログ取得」についても、クラッシュする6秒以内にその操作までいけません。手順を何度も練習して習熟してから、数時間後にやっと「アクティビティログ」の項目をタッチするところまでは可能となりました。しかし、6秒以内という現実があり、ログを表示する前にクラッシュします。
おそらく、この6秒という時間の内にこれ以上のステップは踏めないような気がします。

(3)また、可能でしたらインデックス情報再構築後の環境にて、
ログデータ取得頂けますと幸いでございます。
【アクティビティログ取得方法】

ということで、まだまだ私のテスター役は続きそうですね。
もっと有効で確実な対処は提案してもらえないものでしょうか。
もう、消耗戦ですね。可能な限り、お付き合いします。この30年間のコンピュータの進展に貢献した実績がありますので。
ただし、私にも自分の人生の時間というものがありますので、その点をご考慮願います。
先般提案した、エバーノートのデータを書き出して、別のアプリで表示検索をすることはできないものでしょうか。ただし、条件はiPhone とパソコンの両方でデータが共有できる、ということを前提とします。
パソコン版のエバーノートはまともに動いているのですから、それくらいの技術はお持ちなのではないでしょうか。

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12月02日

私の懐の中を探られているようで不気味なサポートになってきたように思います。
これは合法的な依頼であり、合意の上の情報提供になるのか、法的な知識の乏しい今の私には不明です。
一般的には、プライバシーの侵害行為に該当するかと思われます。
後日のために、不本意ながら不承不承の情報提供であることを、ここに明記しておきます。
気持ちの悪いことなのでやりたくないことですが、クラッシュし出してもう1ヶ月以上も経過しており、とにかく日々困っています。
解決のためには仕方がないということであると判断し、iPhoneのログを以下に引用します。
ただし、仲間にはこのようなサポートを受けていることは報告し、アドバイスを受けたいと思っています。
また、本件が無事に解決したあかつきには、このような情報提供を求められたことを私のブログに記すことを、あらかじめお知らせしておきます。

(以下、エバーノート社に送った537行ものログデータは省略)

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12月05日

新規アカウントを作ると管理が面倒なので、別に所有するアカウントで試験しました。
現在私は、プレミアムを3本、フリーを3本所有しています。
結果は以下の通りです。

◆クラッシュするプレミアムアカウント1のノート数 1612件
 (現在問題となっていアカウントです。これは毎日データの読み書きをしていました。)

◎クラッシュしないプレミアムアカウント2のノート数 193件
 (あまり使わないアカウントです。)
◎クラッシュしないプレミアムアカウント3のノート数 244件
 (3人でデータを共有することにだけ使うアカウントです。)

◎クラッシュしないフリーアカウント4のノート数 23件
◎クラッシュしないフリーアカウント5のノート数 0件
◎クラッシュしないフリーアカウント6のノート数 0件

ノート数には関係ないと思いますが、参考までに保存管理しているデータ数を記しています。

次に私がすることを教えてください。

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12月08日

ご指示の手順で再インストールをしました。
しかし、やはり5秒でクラッシュします。

以下の操作については、iPhone5のものまで、すべての項目を取り消しました。過去の遡って10個以上はありました。

「アクセスしたことのあるアプリケーション一覧が表示されておりますので、こちらよりiOS端末からアクセスしたものの項目の「アクセスを取り消す」をクリック」

iPhone 6のバックアップのことがありますので、どの段階でiPhone の名前を元に戻せばいいでしょうか。

外でEvernoteが使えないのは、私の生活ではもう限界かと思います。
このEvernoteのデータを書き出して、別のアプリで使用する方法のご教示はまだ教えてもらえないのでしょうか。

何でもやりますので、次の指示をお願いします。

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12月08日

昨日は、ご指示のあった「アクセスを取り消す」という操作をしてもクラッシュが続くことを報告しました。
その回答と対処策をまだ伺っていませんが、さらに深刻な事態が出来しました。

今朝より、パソコンのアプリ版のエバーノートで、サイドリストやサマリーには項目があっても、その右のカード表示欄に何も表示されない現象が起きています。
サイドにある項目を選択した状態で、2分から3分経つと表示されます。
しかし、次の項目を選択して表示を待って、また2、3分後に先ほど表示されたカードを選択しても、また表示までに2、3分待たされます。
つまり、現在1619枚あるカードは、そのすべてが1枚見るのに2、3分ずつかかります。
これは大変なことになりました。

この状況は、ウエブ版のエバーノートではおきません。ただし、ウエブ版では同期が半日以上ずれるようです。

とにかく、これ以上私の情報が壊滅する前に、一日も早く、このエバーノートに保存しているカードの情報を別のアプリで最低見ることができるようにしたいと思います。
このカードが壊滅する前に、早急に何か対策を提示してもらえませんでしょうか。
もう、iPhone がクラッシュすることなどどうでもいい事態だと認識しています。
時間ばかり引き延ばしておられるようですが、責任のある対応をお願いします。 

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12月16日

PC版の不具合については、これ以上被害が拡散するとパソコンそのものへのダメージが懸念されます。
今私のパソコンで問題なソフトはエバーノートだけなので、当面はPC版のエバーノートをできるだけ使わないようにします。
私の業務に関して、被害甚大です。

なお、iPhone 版について、その後、何にも指示がないので、こちらの方が被害はさらに激甚です。
今も、6秒以内にクラッシュし続けています。
もう2ヶ月にもなります。
1日も早くこれまで通りに使えるような方策の提示をお願いします。
年末の業務が、エバーノートに保存していたデータが使えないので、もう悲鳴以前の現状で困惑を越えてパニックに近い中にいます。
どうにかならないものでしょうか。

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posted by genjiito at 22:03| Comment(0) | ◎情報社会

2014年11月28日

バリアフリーやユニバーサルデザインから学ぶこと

 本日の毎日新聞に、「<記者の目>視覚障害者の一人歩き=佐木理人(点字毎日部)」(2014年11月28日)という記事が掲載されていました。

 目の不自由な方と一緒に古写本『源氏物語』を読む方策を探るようになってからというもの、こうした記事に反応するようになりました。目が見えない方の「物の見方や考え方」を知りたい、と思うようになったからでしょう。

 私の視野に入ってこなかったものが、こうして日々気付き、目に留まるようになりました。これは、自分にとって大きな進歩だと思っています。

 これまであまり気付かなかった白杖を持った方が視界に入ったり、点字ブロックが一列では擦れ違う時にぶつかるのではないかとひやひやし、盲導犬を見かけるとその動きを目で追ったりします。

 過日、国立民族学博物館の広瀬浩二郎さんが、地下鉄駅のセーフティガードに取り付けられた点字板が、手首を直角にしないと触読できないので大変だ、と語ってくれたことを思い出しました。

 実際に、近くの地下鉄でその実態に気付いたので、写真に撮ってみました。


141124_tenji2




 確かに、「2号車3番ドア」と書いてある部分に、点字でもそのことが刻印されています。
 これが貼られている位置は、両開きのゲートの左側です。


141124_tenji1




 しかし、これでは、立ったままで触読しようとすると、手首を直角に当てることになり、腕の筋肉がひきつります。また、右手で触読しようとすると、足が点字ブロックからはみ出す位置になります。

 もしこの案内シートがゲートの右側で、しかもその上の傾斜している天板の位置であれば、ちょうど肩の高さなので手首の負担も軽く、自然な形で点字が触読できます。

 おそらく、このシートを貼る時には、そこまで考えてのことではなかったのでしょう。
 もし触常者の視点で貼られていたら、この位置にはならなかっただろうと思われるからです。

 一昨日、「読書雑記(114)三宮麻由子『目を閉じて心開いて』と『源氏物語』」(2014年11月25日)という記事を書きました。
 そこでは触れなかったことに、三宮さんの『目を閉じて心開いて−ほんとうの幸せって何だろう』(岩波ジュニア新書、2002年6月)には、バリアフリーと車椅子優先の話がありました。著者である三宮さんの体験に裏打ちされた言葉だと思われます。
 その文章を抜き出していたので、以下に引用します。


 バリアフリーというのは、本来「みんなが」バリアから解放されることを意味するはずである。ユニバーサルデザインとは、本来「みんなが」ハッピーになれる設備や商品のはずである。ところが視覚障害者の目から見ると、どうもバリアフリーというよりは「車椅子対応」と言いたくなるようなケースが多い気がしてならない。道路の段差をなくしたり、車椅子で利用できるエレベーターが設置されたりすると、「バリアフリー施設」などと看板が立てられたりする。またユニバーサルデザインというと、かなりのケースで「高齢者対応」と言えそうなものが見受けられる気がする。つまり、あるところで一部の弱者に配慮が加えられているものを「バリアフリー」と謳ってしまうと、その一部の人々よりもさらに困っている人々にとっては大変中途半端な配慮ということになって、かえって歯がゆい思いが強くなったりするように思えるのである。
 たとえばエレベーターを考えてみると、たしかに車椅子対応のエレベーターにはたいてい点字のボタン表示がついていて、一見私たち視障者にも配慮が加えられているかのように見える。事実、配慮が加えられてはいるのだから、そこで満足したいところではあるのだ。点字があることで、ずいぶん助かってもいる。だがしかし、本当はその上に音声案内がついていなければ、現実に利用するにはかなり不安なのだ。車椅子・点字対応のエレベーターの中には、この音声案内のないものがときどき見受けられる。これでは、たとえ点字表示があっても、目の前にドアを開いたエレベーターが上に行くのか下に行くのか分からない。上のボタンを押したからといって、目の前に現われたエレベーターが必ずしも上に行くとは限らないからだ。
 さらに、いま乗っているエレベーターが何階に止まったのかを知るにも、点字だけでは降りていちいち確かめなければ分からない。音声で知らせてもらえれば、乗ったまま、ここで降りるべきかそうでないかの判断がすぐにつく。おまけに、現在目の見えない入々のうち、点字が読めるのは一、二割、つまり一〇人に一人か二人しかいないそうである。だから理想的には、車椅子対応のエレベーターに点字表示と音声案内の両方が完備されていれば、私たちは心から安心して利用できるのである。(91〜93頁)


 この文章を読んでから街に出ると、確かに障害者への配慮は車椅子の高さになっていることが多いように思われます。もちろん、足の不自由な方も外出される機会が多い昨今、社会としてはそれでいいとしても、目の不自由な方に対する配慮と確認も平等に必要だと思うようになりました。

 今すぐに自分がどうできるものではないとしても、こうした問題があることに気付くことができたので、ここに記して問題意識を共有したいと思いました。

 そして、懸案の触常者と一緒に古写本『源氏物語』を読む環境作りにおいては、音声による案内の意義を再認識しているところです。
 変体仮名を指でなぞって触読しながら、音声がその理解を助けるシステムを構築すれば、実現への展望が開けるような気がしだしました。
 思案と試行錯誤の日々は、まだまだ続きます。
posted by genjiito at 21:51| Comment(0) | ◎情報社会

2014年11月20日

知的財産セミナーで権利について学ぶ

 「人間文化研究機構 知的財産セミナー」が国立歴史民俗博物館のお世話で開催されました。
 職場で知的財産に関することを担当していることに加えて、今回も非常に興味深いテーマだつたので、さまざまな仕事を調整して参加しました。

 会場は、六本木にある泉ガーデンコンファレンスセンターでした。地下鉄六本木一丁目駅のすぐ上だったので、小雨も気にせずに行けました。
 いつもは、こうした都心を通過して、郊外の多摩地区にある立川への東京横断の旅をしています。そのせいか、首都東京のエレベーターの大きさに驚きました。乗り口のドアが余りにも広いので、隣のビルに行く通路かと思いました。次の写真の右側が、そのエレベーターの乗り口です。

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 本日のテーマは、「資料の研究・公開と個人情報の利活用ルール」です。
 事前に配布された通知には、次のように書かれていました。


 研究機関・博物館などにおける過去の資料の研究と公開には、「個人の写真やプライバシーといった個人情報をどう扱えば良いのか」という疑問がつきまといます。果たして、個人の写真・映像・履歴などの「パーソナルデータ」は、どんな目的で、どこまで使うことが出来るのか。出来るべきなのか。首相官邸「パーソナルデータに関する検討会」での制度改正論議も踏まえて、基本から共に学びます。


 講師は、骨董通り法律事務所代表パートナーの福井健策氏でした。
 ご著書に、『著作権とは何か』(集英社新書)、『著作権の世紀』(集英社新書)、『契約の教科書」(文春新書)、『『ネットの自由』vs. 著作権』(光文社新書)、『誰が情報を独占するのか-デジタルアーカイブ戦争』(集英社新書)などがある方でした。お話が具体的でおもしろかったので、ご著書を見かけたら読んでみたいと思います。

 本日のお話は、デジタルアーカイブのことから始まりました。
 そして、権利者不明問題、個人情報は法体系が統一されていない、個人情報保護法は部分的なもの等々、内容は多岐にわたり、2時間という枠にはとても収まるものではありません。

 中でも集中して聞いたのは、肖像権(肖像プライバシー権)に関することでした。「自己の容貌・姿態をみだりに撮影・公表されない権利」です。
 しかし、これもその線引きが難しいことも実感しました。

 私は本ブログなどで、できる限り写真を使うようにしています。しかし、人が写っている時には、丹念に顔から個人が特定できないように手を加えています。集団の場合などは、そのために時間を取ることにもなります。
 フォトショップに感謝しながら、手間ひまを惜しまずに迷惑にならないように配慮しているつもりです。しかし、それでもどうしたらいいのか迷うことがしばしばあります。研究会やシンポジウムの時などは、特にそうです。

 個人的ではありますが、公開性の高いものかどうかを、自分では判断の基準にしています。
 非営利目的のプライバシー写真は、相手が活動中であれば認められることが多い、とのことでした。
 また、個人や歴史上の人物の手紙と日記は、プライバシー以前の未公表著作物なので、引用して公表できないそうです。これなども、私はブログ等で情報収集活動を展開し、それを整理して公開する中で研究成果へと導く手法をとっているので、大いに関係する事案です。
 今後とも、こうした事例と判断基準を、経験値によって培っていくしかなさそうです。

 本日のお話によると、暗黙の了承、了承の範囲、時間の経過、受認限度論等々、専門的にはいろいろと問題があるようです。
 そのような中でも、次の項目については、今後の写真掲載にあたっての判断基準となりそうです。


@被撮影者の社会的地位
A撮影された活動内容
B撮影の場所
C撮影の目的
D撮影の態様
E撮影の必要性


 私の場合は、そのほとんどが「専ら顧客吸引力の利用を目的とする場合」には当たらないので、侵害の程度は低いと言えそうです。そうはいうものの、相手がどう思い、どう感じるかはまた別問題です。

 また、「モノパブ」といわれる「物のパブリシティ権」については、今回のお話で知見を新たにしました。
 観光地、国立公園、世界遺産、服飾デザイン、特徴的な商品等々については、著作権法46条(建築と公開の美術の著作物)との関連で、法的には許可なしに公開できるようです。著作権がないからです。しかし、微妙なことも多いので、もう少し知っておく必要がありそうです。

 これらが、個人情報保護法に関わることになると、もう私にはひたすら判断材料としての知識をいただくしかありません。自分なりの判断基準は持っているつもりです。しかし、専門家ではないので、それがどこまで通用するのかは自信がありません。これは、誰もがそうなのでしょうが……

 今回のお話を通して、問題が細分化した場合に個別のケースで判断に迷うことが多い、ということがよくわかりました。
 そのためには、とにかく「自己責任のもとに自主的なガイドラインを作ること」が大事だということです。

 個人に関わるさまざまな権利については、白黒の決着が付けられことは少なのです。権利の侵害か否かの境界線は常に曖昧です。
 そのためにも、各自が「おおむね妥当だと思われる判断に基づくリスク」を、常に心がけておく必要があります。そして、あくまでもリスクは定量的に判断すべきものである、ということも、自分に言い聞かせて行きたいと思いました。
posted by genjiito at 22:23| Comment(0) | ◎情報社会

2014年11月17日

エバーノートに特化した簡易ブラウザが欲しい

 昨日の本ブログの記事について、自分のところでもエバーノートがまったく起動しない、という報告をいただきました。

 私だけのトラブルではなかったのです。多くの方が、iPhone6の〈スマホ版〉が動かないので、おかしいおかしいと思いながらもエバーノートに疑念を持っておられることでしょう。
 みんなもそうなんだ、という情報をもっと共有したいものです。

 今回の件で気付きました。

 人はいつか死にます。
 物はいつか壊れて無くなります。
 アプリケーションもいつか不具合が出ます。
 そして、やがてはデータも読めなくなります。

 すべて、否定的な思考によるものです。
 しかし、ここから逃げることは永遠に不可能です。

 エバーノートに頼って仕事や日々の生活をしている者としては、そこに流し込んでいる情報をいつでも活用できるように、以下の提案をしたいと思います。

 エバーノートには、パソコンで使える〈ウエブ版〉+〈アプリ版〉と、iPhone などで使う〈スマホ版アプリ〉があります。そして、現状ではiPhoneで使う〈スマホ版アプリ〉が使えません。他の機種のことはわかりません。
 また、iPhoneで〈ウエブ版〉を使おうとすると、次のメッセージが出るので、現在のところiPhone 6ではエバーノートがまったく使えない状況にあります。iPhone5では〈スマホ版〉は使えます。


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 このメッセージにある「iPhone版アプリ」がiPhone6で動かないので、困っているのです。

 こうした状況の中で、緊急避難的な対処として、〈iPhone版アプリ〉としてエバーノートに特化した簡易ブラウザがあれば、エバーノートに保存しているデータを書き出し、それを読み込めば、データの閲覧などはできるはずです。

 今回の場合であれば、パソコンでは〈ウエブ版〉も〈アプリ版〉も、共にエバーノートは問題なく動くのです。そこからデータを書き出し、それを〈iPhone版〉の〈簡易ブラウザ〉で閲覧できるようにする、ということです。

 これならば、今すぐにでも可能でしょう。エバーノート社は、早急にこの対策をすべきです。先日送ったサポートに対して、2日たっても回答がないので、現在の様子がわかりません。プレミアム会員には、翌日には必ず回答していただいていたので、いろいろと社内でも検討しておられることでしょうが。

 ここで気をつけることは、さまざまなデータが含まれるので、この簡易版で扱うデータのセキュリティの問題があります。
 簡易版とはいえ、セキュリティ対策はしっかりとしていないと、安心してエバーノートに保存していたデータを持ち出すことに躊躇いが生じます。

 すでに何か手順を踏めば、このことは実現できるかもしれません。
 何らかの対処策を、エバーノート社が早急に提示してくれることを望みます。
posted by genjiito at 22:25| Comment(0) | ◎情報社会

2014年11月16日

依然として続く iPhone 6 Plus128G のトラブル

 先々週までの2週間は、職場のパソコンがネットにつながりませんでした。システム管理係の担当者の方の努力の結果、原因不明ながらもネット環境を整備していただきました。
 インターネットが職場で使えるようになってよかった、と思っていたら、今度は宿舎のパソコンと手持ちの iPhone が不調です。さまに、イタチごっこです。

 初期欠陥品ということで交換した iPhone 6 Plus の日本語入力が、またまた遅いのです。
 今日はアップルの電話によるiPhone のサポートを受けました。
 手元にある iPhone 6は、先月初旬に iPhone5 から機種を買い替え、さらに10日後に新品と本体の交換をしたものです。

 同じことの繰り返しなので、こうした事情をご存知ない方のために、これまでの記事3本を紹介しておきます。

(1)「iPhone 6 Plus のトラブルの対処方法」(2014年10月07日)

(2)「iPhone 6 Plus が欠陥商品のため本体交換となる」(2014年10月17日)

(3)「また身の回りの情報文具が不調です」(2014年11月10日)

 この携帯端末である iPhone は、日常的に生活の一部として使うものです。移動の多い私にとっては、折々に情報を入力したり検索をするために、日本語入力が欠かせません。その日本語入力がなかなか表示されないので、使い物になりません。

 アップルの電話サポートでは、相談窓口を通してエキスパートだと言われる方へとバトンタッチされ、詳しいアドバイスをいただきました。その結果、iPhone の動きが重くなっているのは、データの不具合に起因するものだと考えられる、とのことでした。あくまでもハードウエアに起因するものではなく、不具合の元凶となっていると思われるアプリかデータを特定して対処するしか解決する道はないそうです。

 こうした企業の実験役は、これまでのコンピュータとのお付き合いの30数年間で、それこそいやというほどやらされてきました。開発会社の者ではないのに、結果的にはテスター役を数多く引き受けてきました。
 一つずつ、アプリとデータをインストールしたり削除したりと、根気強く繰り返すしかないという対処は、もうあきあきです。しかし、それしか改善策はないと言われると、素人の私には反論しようもなく、手も足もでません。

 つまり、iPhone を初期化し、アップルのアプリだけを再インストールして動きを見てから、問題がなければサードパーティのアプリを一つずつ戻す作業をすることになるのです。

 これが一番早くて確実な原因究明になるということなので、それを実際にやってみました。今日の日曜日は、1日がまるまるこのことで潰れました。

 手持ちのiPhone 6 Plus 128Gをメーカー出荷状態にして、アップル純正以外のアプリは何もない状態にしました。
 しかし、それでも日本語の入力が改善したのかどうかは判然としません。

 また、エバーノートをダウンロードした後、いつも使うプレミアム会員としてデータの同期をしました。
 結果は、同期が終わり、しばらくしするとエバーノートがクラッシュします。これまた10秒以内です。
 それ以降は、何度エバーノートを起動しても、10秒以内で終了します。これまでと同じです。

 つまり、アップルの初期インストールされるアプリ以外に何も追加しない状態でダウンロードしたエバーノートでも、起動できないということです。
 これは、エバーノートのアプリかそのデータに起因する症状ではないかと、素人ながら思っています。しかし、ハードである iPhone 自身の不具合も、依然として疑わしいのです。どこかで、原因と問題の切り分けをして、特定しないと埒が明きません。

 明日以降はエバーノートからのサポート結果が得られるので、その連絡を待つことにします。

 とにかく、目の前で起こっている、日本語の入力がおかしいことと、エバーノートがすぐに終了することが、私には理解できませんし、困っています。
 それでも明日以降、この状態のままで数日間は使ってみようと思います。

 かれこれ1ヶ月も、まともにパソコンも iPhone も使えない状況にあります。
 仕事柄、いろいろな方面に迷惑をおかけしています。
 申し訳ないと思いつつも、現況ではどうしようもないのです。
 来月までには、何とかして仕事の環境を整えないと、さらに多くの方に迷惑をかけることになります。
 お待ちいただいている方々には、もうしばらくの猶予を、とお願いするしかありません。
 その余波とでも言うべきか、メールによる連絡や打ち合わせも滞っています。
 来週には、順次対応したいと思っています。
 失礼の段は、ご寛恕のほどをお願いします。
posted by genjiito at 22:48| Comment(2) | ◎情報社会

2014年11月10日

また身の回りの情報文具が不調です

 今、パソコンとスマートフォンをフルに活用した、いわゆる電脳生活をしています。
 どこにいても、メールをはじめとして24時間体制で仕事に対応できているのは、こうした情報文具のおかげです。
 しかし、これらの文具の調子が悪くなると、途端に仕事の能率や効率が落ちます。

 パソコンなどが家電製品としてはまだ未完成であり、よく言えば進化を続けている段階だと言っているのは、こうしたトラブルに見舞われることがよくあるからです。

 一番重宝している iPhone は、先月、最初に渡された本体が欠陥商品だったために、新しいものと交換になりました。
 しかし、この新品だという交換品もまた、文字入力がもたつきます。もたつく、というのはアップルに対する好意的な表現です。

 この iPhone がまた新しくなると、さまざまなチューニングで時間が取られることになるので、もう少しもう少しと、修理に持ち込むのを先延ばしにしているだけです。
 これも、近々本体ごと交換になることでしょう。

 もし、スティーブ・ジョブズが生きていたら、この iPhone 6 Plus 128GBは即刻出荷停止にすることでしょう。たとえ1人のユーザーであっても、2度も欠陥商品が手渡されたのですから。

 また、私はエバーノートというアプリを、パソコン、iPhone でフルに活用しています。
 エバーノートのプレミアム会員になり、家族やプロジェクトの仲間との情報共有や資料の受け渡しに使っています。
 そのエバーノートが、iPhone 版に限って、起動後数秒で終了します。エバーノートのサポート係から丁寧な対処方法を教えてもらっても、少しも改善されません。

 エバーノートが iPhone で使えないのは、私の生活では一番の痛手です。
 移動の多い日々なので、据え置きのパソコンで動くだけでは、その価値は半減です。

 これは、アプリだけではなく、ハードウェアとしての iPhone の不具合も考える必要がありそうです。

 また、仕事で使っているマックmini も、システムを新しいヨセミテに更新しようとしたところ、ハードディスクの S.M.A.R.T. 【 Self-Monitoring Analysis and Reporting Technology 】が警告を出しました。これは、ハードディスクに内蔵された自己診断機能が通知してくれる情報で、ハードディスクが壊れているので取り替えろ、という意味のメッセージのようです。
 突然そんなことを言われても困ります。

 移動用の MacBookPro があるので、これでしばらくは凌げます。複数のパソコンを使い分けているので、当座の仕事は効率が落ちたり不便であっても、なんとか前向きに対処はできます。
 様子を見ながら、最適な研究環境を再構築することに、しばらくはエネルギーを費やすことにします。

 こんな状況にあるため、いつものこととはいえ、仕事が停滞する場面もあるかと思います。
 年末を控えたこの時期に、仕事をくださった方々には、本当に申し訳ないことです。

 機械運に恵まれない私のことは、すでに周知の事実となっています。
 今回も、いましばらくのご迷惑をおかけするかと思われます。
 ご寛恕のほどを、よろしくお願いいたします。
posted by genjiito at 23:55| Comment(0) | ◎情報社会

2014年10月24日

〈筆順・縦書き〉問題とパソコン業界の日本語放棄の潮流

 昨日の「やた管ブログ」に、平仮名の連綿に関する記事があります。
 〈筆順〉と〈字形〉、そして〈縦書き〉が問題とされています。

「歴博のキモい広告」(2014年10月23日)

 私も、講座や講演会で『源氏物語』の古写本を読むときには、最初に筆順や縦書き・横書きのことをお話します。

 最近では、この1ヶ月ほどの間に、3回も変体仮名のお話をする機会がありました。
 以下のブログでは、筆順や縦書きのことには詳しく触れていません。しかし、いずれもこの点に関しては当然お話をしています。

「日南町でハーバード大学本「須磨」を読む」(2014年09月13日)

「日比谷図書文化館で『源氏物語』を読み始める」(2014年10月02日)

「日比谷図書文化館でハーバード本を読む(1)」(2014年10月16日)

 今週末も、立川市中央図書館で『源氏物語』の古写本についてお話をします。その時にも、筆順や縦書きのことを最初にお話し、日常生活の中での問題点に気付いていただくように話題を進めていく予定をしています。

 折しも、毎月読んでいるパソコン雑誌の今月号の内、『Mac Fan 11月号』(マイナビ刊)に、コクヨ S&T社が発売している「CamiApp S」という商品の評価記事がありました。この商品は、手書きのノートをデジタル化するものです。そこに、縦書きについて次のように書かれていました。


縦書きや絵に注意!
縦書き文字や絵が入っていると、こんな感じに文字化けします。

横書きでは正しく認識
縦書きをしないように気をつけつつ、横書きのテキストを作成したところ、見事に文字認識をしてテキストに変換されました。(217頁)


 どうやら、文房具ではメジャーなコクヨが開発したものでも、縦書きを読み取って変換する精度はまだまだのようです。コクヨは日本の会社なのに、日本語の縦書きについては無力さを露呈しています。こんな会社が今でも日本の事務用品を扱う大手であることは、恥ずかしい限りです。

 日本において、文字を表記することに関しては、依然として放置されているものがあります。それが、〈筆順〉であり〈縦書き〉〈横書き〉の問題なのです。
 縦書きと横書きについては、拙著『新・文学資料整理術パソコン奮戦記』(桜楓社、1986(昭和61)年)の巻頭部分において、さまざまな例をあげて文字の縦横表記の問題点をとりあげています。いまから28年も前の問題提起です。しかし、いまだに何も解決されていません。日本語を使って毎日読み書きをしている1人として、これも恥ずかしいことです。

 いつまで、今の筆順で横書き文化を維持しようとするのでしょうか。学校では縦書きの筆順を教えながら、社会ではそれを嘲笑うかのように横書き文化が進行しています。土台無理なことを、国と学校は児童生徒に押し付けているのです。今後10年の動向が楽しみです。
 また、ひらがなは今のまま、1文字に限定した用字を強制しつづけるのでしょうか。例えば、「か(加)」は「可」を崩した文字の方がずっと楽に書けます。もっとも、日本がこれまで通り縦書きを続ける限りは、という条件付きですが。

 アップルは、というよりもコンピュータ業界は、キーボードの文字配列に日本語のJISキーボード(日本語109キーボード)を放棄しようとしています。カナ入力をしている私などは、アップルの日本語を切り捨てていく方針に憤慨しています。アップルの日本法人は、この件では無能なのか何も言わないようです。日本語を使って文字表現をする1人として、日本語の縦書きが抹殺されていく過程を見届けるざるを得ない風潮が、非常に残念で悲しいことです。

 この件では、現在、視覚障害のある方々と縦書きの変体仮名を読む方策に取り組んでいます。その一環として、この無策な日本語の表記について、日本語を研究されている関係者に提言もしていこうと思っています。
 目が見えることからくる無自覚な現状認識について、目が見えない方々と問題提起をしていきたいと思います。
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2014年10月17日

iPhone 6 Plus が欠陥商品のため本体交換となる

 また、欠陥品を渡されていました。


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 購入してすぐに発生した iPhone 6 Plus 123G の不具合については、「iPhone 6 Plus のトラブルの対処方法」(2014年10月07日)で報告した通りです。

 その後も日本語入力の遅さに辟易していました。

 私は電車で移動する時間が長いので、ブログなどの文章入力は iPhone を活用しています。しかし、あろうことか、iPhone 5を6 Plus にしてからは、パワーアップしたはずのiPhone の日本語入力が遅すぎて使い物になりません。かれこれ10日間は、渡された出来損ないの iPhone と辛抱強く付き合ってきました。しかし、想像を絶する反応の遅さにたまりかね、正規サービスプロバイダであるクイック・ガレージに飛び込み、すぐに本体を交換してもらいました。

 すでに、購入した東京の門前仲町にあるauショップの方からも先週には見放され、本体交換しかないとの宣告を受けていました。ただし、auショップでは修理や交換ができなくて、単なる商品の中継ぎ業にすぎないとのことでした。そこで先週、立川のクイックガレージに電話をしました。しかし、何度かけても変な録音が流れるだけです。

 そこで今日は、帰洛中の新幹線の中から京都の四条烏丸にあるクイックガレージに電話をしました。不具合と東京でのauの対処を説明をしたところ、在庫もあるのですぐに本体交換ができる、とのことでした。

 大急ぎでiPhone のバックアップを、新幹線の中でしようとしました。しかし、テザリングでネットにつなげてのデータ保存には時間がかかり、京都に着くまでに完了しませんでした。

 閉店時間の21時を気にしながら、四条烏丸交差点角の大垣書店の2階にあるクイックガレージへ、京都駅からまっしぐらに駆け込みました。大勢の方がトラブルの対処で来ておられました。その中で、電話で連絡をしてあることを説明して理解を得られたので、スムーズに本体交換となりました。

 ここのスタッフは優秀でした。
 まず、不具合の確認をされた方は親切で、本体交換になることが明らかな症状であることをすばやく決断されました。そして、新幹線でのバックアップが途中なので、それを完了させるために、ケーブルやWi-Fi への接続などを好意的にしてくださいました。これにより、クラウドとノートパソコンの両方に、あっという間にバックアップがとれました。あの、新幹線の中で2時間近く悪戦苦闘したことが嘘のようです。

 また、窓口で対応してくださった方も親切で、手際よく本体交換までの手続きをすすめてもらえました。驚いたのは、私が持ち込んだ iPhone は、アップルの検証プログラムが機能しないほどの不良品だったのです。
 最近よくある、修理ではなくて本体交換での対応は、それなりに納得できます。以前は、何日もかけて欠陥商品に手を入れてから戻され、またそれを修理に持ち込んでと、数ヶ月はメーカーとやりとりしてから、やっと本体交換となっていました。それを思うと、調子が悪いとそれはすぐにスクラップに回して、ユーザーには新商品を渡してしまうのは、お互いにいいことです。修理ではなくて交換、というのも潔くていいと思います。

 それにしても、こんな不良品を、アップルはよく市場に出荷したものです。また、その欠陥商品をいつものように手渡された私も、毎度のこととはいえ今回も大当たりでした。この欠陥商品を渡される確率たるや、この世の中で私はトップクラスの打率を誇れるのではないでしょうか。

 すでに私のことを御存知の方は、またですか、お疲れさま、と仰ってくださることでしょう。欠陥品とのおつきあいも、もう長くなりました。人生の相当な時間を、こうした欠陥商品の対処に充てているように思えます。

 私は、2割が道具を使う時間で、そのトラブルに対処する時間が8割だと、かねてより公言しています。今回もまた、この8割の時間と労力を費やして、やっとまともに動くと思われる(?)商品を手にしました。

 さて、昨日までは、auショップの方が言われるままに、こまめにホームボタンを2度押しして、起動しているアプリを終了させるなど、今となっては虚しいことを繰り返していました。
 今日の本体交換でそれをしなくてよくなった(?)ので、操作環境は気分的に大分楽になりました。
 それにしても、こんな粗悪品が市場には出回っているようです。
 次の iPhone7が発売される再来年まで、これがまともに動いてくれることを、今はひたすら祈るのみです。
posted by genjiito at 23:54| Comment(0) | ◎情報社会

2014年10月07日

iPhone 6 Plus のトラブルの対処方法

 昨日、台風の合間を縫って、iPhone 5を6 Plus に機種変更しました。au のスマートフォンです。

 入手までに経験した予約にまつわる苦労話は、いつものことなので省略します。
 とにかく、黙っていても売れるので、売る側は強気です。パソコンが市場に出始めた数十年前も、NECが強気だったように。

 自宅で、新機種の iPhone 6に iPhone 5のバックアップデータを復元しました。しかし、いつまでたっても終了しません。妻の iPhone は30分以内に完了したのに、私のものは5時間たっても終わりません。

 私は欠陥商品を受け取ることが多いので、今回もまたかと思いました。
 仕方がないので、一度出荷時の状態にリセットした後、再度バックアップデータから復元しました。何とか無事に終えることができました。

 この復元にあたり、iCloud にバックアップしていたデーターは使えませんでした。パソコンに退避していたデータでは復元できました。2カ所にバックアップをとっておいたので事無きを得ました。

 その後、日本語変換が異常に遅いので、たまりかねて昨日購入した au ショップへ相談に行きました。
 その結果、アプリがたくさん起動していたために、日本語変換機能がどのアプリからの要求かわからなくなっているためだ、ということでした。この説明が、私にはよく理解できません。アップル以外のアプリであるATOK Padは、普通に日本語が入力できたからです。
 とにかく、言われるままに、もう使わないアプリを1つ1つ手動で上に引き上げて終了させると、正常な早さで日本語変換ができるようになりました。

 アプリの終了方法は、まず、タッチパネルの下にある丸いホームボタンを2度押しします。すると画面下に現れるアプリのアイコンパレードの中から、終了したいアプリの画面を上に引き上げて消す操作を繰り返せばいいのです。
 これまで、初代の iPhone からずっと使ってきました。しかし、こんな終了が必要だとは、今回初めて知りました。何年も使っているのに起きたことがない現象が、購入して2日目に起きたのです。電子機器よくわかりません。

 今後は、こまめにホームボタンを2度押しして、起動しているアプリを終了させるようにしたらいい、とのアドバイスをいただきました。しかし、そんな面倒なことを一々しなくてもいいような製品に仕上げてほしいものです。

 持論ですが、パソコンはまだまだ情報文具としては未完成です。iPhone も同じように、まだまだ発展途上の商品です。ソニーがIT分野から撤退し、その先導的な役割を終えた今、アップルに期待するしかありません。さまざまな不具合の情報を効率良く回収して、その対処を繰り返す中から、よりよい情報文具として育ててほしいものです。

 そして、日本の企業には、アップルへの部品の供給に留まることなく、新たな発想での情報文具の開発で成果を見せてもらいたいと熱望しています。かつてのソニーのような、夢を叶えようとする企業人の出現を、今はひたすら心待ちにしているところです。
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2014年10月01日

科研HP「海外源氏情報」への情報提供のお願い

 現在、科研の成果と情報交換の場を提供する目的で、ホームページ「海外源氏情報」(科研HP)を公開し、順調に更新を続けています。
 お陰さまで、いろいろと問い合わせや情報提供があり、その整理と調整を進めているところです。

 そこで、海外の研究者を中心としたみなさまに、本科研のホームページ「海外源氏情報」で流すのにふさわしい情報を受け入れる窓口を、新たに設けました。

 ホームページのトップ・バナーの右下に、「サイトの諸注意・情報提供」というボタン(赤矢印部分)があります。


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 そのボタンをクリックしていただくと、「サイトの諸注意(リンク・利用など)と情報提供のお願い」のページに飛びます。その後半に「情報提供のお願い」の依頼内容を記したところがあります。


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 「世界の翻訳・論文・イベント情報」の連絡用メールフォームは、以下のようになっています。


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 「翻訳論文・海外で発表された論文、講演などの情報」の連絡用メールフォームは、以下のようになっています。


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 海外における平安文学の研究状況がわかるような情報が、さまざまな国から寄せられることを楽しみにしています。
 上記のメールフォームを自由に活用していただければ幸いです。
posted by genjiito at 23:58| Comment(0) | ◎情報社会

2014年09月29日

バンクーバーの空港にて最後のメモを記す

 今回のカナダ・バンクーバーでの国際集会は、当初の目的通り恙なくすべてを終えることができました。
 ブリティッシュ・コロンビア大学のジョシュア・モストウ先生とクリスティーナ・ラフィン先生、そして研究発表をしていただいたシンシナティ大学のゲルガナ・イワノワ先生とカリフォルニア大学ロスアンゼルス校のトークィル・ダシー先生には、篤くお礼申し上げます。
 そして、同行の今西館長をはじめ、諸先生方にもお礼申し上げます。

 お陰さまで、充実した研究集会となりました。この後は、報告書作成のために発表原稿の編集などで、もう少しお付き合いいただくことになります。迅速な対応に感謝しつつ、どうかよろしくお願いします。

 さて、今回の日々の中で、毎日のブログに入れられなかった写真が何枚か手元に残っているので、それをここで整理の意味でアップしておきます。

(1)ラフィン先生の自転車
 市内のバスは自転車も一緒に運んでくれます。
 ラフィン先生は自転車通勤のため、移動の際にはバスの先頭部分にご自分の自転車をセットしておられました。


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 2台しか取り付けられないので、何台かバスをパスすることがあるそうです。

(2)タゴールの胸像
 ブリティッシュ・コロンビア大学のアジアン・センター前の庭には、タゴールの胸像が置かれています。


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 そのいわれを聞き損なったので、いつかわかりましたら報告します。

(3)『あさきゆめみし』の第10巻
 アジアン・センターの入り口横のガラスケースの中に、『あさきゆめみし』の第10巻が陳列されていました。


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 今、この表紙のデザインを思い出せません。帰国後、わかりましたら、これもまた報告します。

(4)大学(UBC)のグッズ
 ブリティッシュ・コロンビア大学・アジアン・センターのグッズを、お土産として頂戴しました。


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 オシャレなので日本へのお土産にと思い、販売しているステューデント・ユニオンへ行きました。
 ところが、土日は売店がお休みだったために、入手することができませんでした。
 これはまたの機会に、ということになりました。

 それでは、これから搭乗して帰国の途につきます。
 御嶽山の噴火のニュースを気に留めながら。
posted by genjiito at 05:48| Comment(0) | ◎情報社会

2014年09月26日

バンクーバーの中心地であるダウンタウンを歩いて

 朝7時。ブリティッシュ・コロンビア大学のキャンパス内にあるゲストハウスで、爽やかに目覚めました。
 窓の下には、木立の中を研究室に向かわれる先生の姿が見えます。


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 昨夜はどっと倒れ込むように寝ました。
 手元にあるiPhoneが、私の睡眠を見守り、分析してくれています。


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 突き出た青色が深い眠りを、水色が浅い眠り、オレンジ色が覚醒時間を示しています。
 この異国の地での第1夜は、4回も目覚めていたのです。あまりの寒さに、暖房のヒーターを高目の温度設定にしていたことと、持参したユニクロのヒートテックの下着も関係するのでしょうか。時差ボケも加わるかもしれません。

 iPhoneの上部に表示されたウォーキングに関するコメント欄には、称賛の言葉が届いていました。腕に装着している「Jawbone / UP24」という健康管理グッズは、おだてたり褒めたりと、いいタイミングで励ましてくれます。このウェアラブルコンピュータについては、「京洛逍遥(326)三条河原町からバスで帰宅」(2014年07月06日)と、「江戸漫歩(86)背中を意識して国営昭和記念公園を歩く」(2014年09月10日)で報告した通りの、健康が気になる方にお勧めするグッズです。

 お昼ごはんは、バンクーバーの中心地であるダウンタウンのウォーターフロントまで出かけました。
 チャイナタウンにも足を向けました。


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 しかし、あまり人気のない地域だったので引き返し、ギャスタウンで食事をしました。
 ウォーターフロント駅周辺は、観光客で賑わっています。バンクーバー発祥の地であるギャスタウンは、石畳やレンガ造りが19世紀の風情を感じさせる、とのことです。
 


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 名物の蒸気時計も、15分毎に汽笛を鳴らしていました。


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 もちろん、しっかりと寿司屋のチェックも怠りません。ただし、回転寿司はなかったので入りませんでした。
 海外では、回転寿司に限ります。しかも、日本人向けではなくて、地元の方々が入る回転寿司屋が一番です。そこにこそ、日本文化が変容した姿があるからです。

 日本人が入る和食の店は、みんな日本での味と比べて「まずい、まずい」と言いことによって自己満足しておられます。しかし、日本の文化がその土地土地でどのように受け入れられているのかを知るのが、私の回転寿司屋巡りの原点です。
 海外で、日本の味の「再現」を望むのは筋違いだと思います。気候風土も環境も、さらには食材も文化も異なるのですから。
 その国のその土地での創意工夫がどのようになされているのか。それを、私は楽しんでいます。


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 ついでに、ブリティッシュ・コロンビア大学の近くの和食屋さんも。


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 さて、ウォーターフロント駅周辺を歩いていて思いました。目の不自由な方にとって、この街はどうだろうかと。
 そういう観点から街を歩くと、石畳やレンガの道ということもあり、点字ブロックはまったくないことに気付きます。道や建物にも段差が多いことも気になりました。

 車椅子の方を見かけました。しかし、その移動は限られた範囲であって、現状のバンクーバーでは大変です。障害者対策はこれから、ということなのでしょうか。日本よりも相当遅れているように思えました。これから、新たな街造りが進むことでしょう。

 もっとも、紙幣には思いやりが見られます。紙製の古いお札には、右上に点字があるものの凹凸が潰れやすいので識別は難しい状態です。しかし、プラスチック製の新札には、左上に点字がはっきりと刻印されていました。


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 午後は、明日も研究発表をしていただくカリフォルニア大学のダシー先生が刊行された『万葉集』に関する、出版記念トークイベントが大学のアジアンセンターでありました。


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 すべて英語であったことに加えて時差ボケもあり、なかなか集中してお話を伺えなかったことは申し訳ないことでした。
 明日は、私が進行役でもあるので、午前と午後のディスカッションで発言をしたいと思います。

 その後は、明日の研究集会の打ち合わせ会をしました。お忙しい中を、会場の手配から集会の準備に至るまで、諸事万端整えて迎えていただいた、ブリティッシュ・コロンビア大学のジョシュア・モスウ先生とクリスティーナ・ラフィン先生には、そのお心遣いの細やかなことに感謝します。ありがとうございます。

 無事に明日の発表者が全員揃いました。明日は、大いに盛り上がる研究集会となることでしょう。

 今日は、リストバンド「UP24」の報告によると、14,602歩も歩いたとのことです。ダウンタウンの散歩が利いています。

 明日のイベントを予祝する意味からも、1人でワインをいただこうと思い立ちました。ワインは手元にあっても、コルクを抜く「栓抜き」が、と思った時、この部屋は調理器具が完備されていることを思い出しました。立派な栓抜きが引き出しの中に鎮座しています。


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 これで、1人だけの乾杯です。
posted by genjiito at 17:26| Comment(0) | ◎情報社会

2014年09月24日

知的財産権について考える

 カナダへ出張するために成田空港へ行く直前に、東京駅で途中下車をして、大事な仕事をしました。

 現在、個人研究として、目の不自由な方々と一緒に、『源氏物語』の古写本を読むことにチャレンジしようとしています。そのことを進めていたら、知的財産の権利の手続きを何とかしておいた方がいいのでは、という示唆をいただいたので、急遽専門家に相談をしました。

 特許事務所のOさんは、奈良に事務所を構えて仕事をなさっています。ちょうど、会議があるために上京なさいました。そこで、東京駅地下街の喫茶店で待ち合わせて、現在抱えている懸案の相談をしたのです。

 すでに私のブログを読んでくださっていたので、問題点は理解しておられました。そうであっても、直接お話をしたことによりお互いの理解が深まり、充実した1時間となりました。

 試行錯誤の結果として開発した技術は、確かに知的財産です。その創意工夫をどのようにして守るか、ということは考えておく必要があります。

 1つのプロジェクトとして、開発側の思う状態を常にコントロールすることは大事です。
 また、開発したものを自由に使ってもらうことも大事です。

 古写本を読むための仕掛けが具体的に動き出したことを契機に、想定されるさまざまな問題を説明し、相談しました。

 これまでに、考えてもみなかった視点で、たくさんのアドバイスをいただきました。そして、対処の方向性も確認することができました。

 専門家に聞くことによって、あやふやだったことが明確になったので、気分も楽になりました。

 さらに前を見て、当初のプランを実現するために、立ち塞がる課題に取り組んで行きます。

 折々に、これまで通り報告をしながら進んでいきます。本ブログをお読みくださっているみなさまの、変わらぬご理解とご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。
posted by genjiito at 18:02| Comment(0) | ◎情報社会

2014年08月05日

京都府立盲学校の資料室(その2)

 京都府立盲学校の資料室で、岸博実先生から教えていただいたことのあらましを、忘れないうちにメモとして残しておきます。

 点字以外の文字や図形では、線の太い細いや曲がることによって、それらがノイズとして感じられるものである、という問題点を教えていただきました。
 目が見えない方にとって、今触っている1文字だけを認識することに集中することが大事です。つまり、ノイズは余計な情報として認識を混乱させ、後に続く文字を考慮に入れて理解することもできません。

 変体仮名で「あ」と発音する文字には、「安」「阿」「愛」「亞」「悪」と、いくつもあります。これらはさまざまな崩し方をし、その変形パターンの多さとともに、次の文字に線がつながったりもします。
 こうしたことから、書かれている文字を類推して理解する上で、文字の多様性が高いハードルとして立ち塞がります。

 書くと浮き出るシートなどを使って、書道に近い筆文字の体験を導入すると、あるいはこうした点をクリアできるかもしれません。
 実際に、そうした毛筆で墨文字を書く練習ができる教育用文具が残されていました。「墨斗管/指頭筆」と書かれた木箱に入っていたものを、岸先生が実際に指に付けて、使い方を教えてくださいました。


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 これは、現在も形を変えてほぼ同じ機能のものが墨運堂から発売されています。これも、岸先生が実際にネットで購入なさったものを指につけてみせてくださいました。


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 こうした文具のあらたな活用方法を導入すると、意外な展開が期待できるかもしれません。
 まさに、明治10年代の時代感覚で考えてみた方が解決への近道となるのかもしれません。

 岸先生は、この道具については、『点字ジャーナル』(東京ヘレン・ケラー協会点字出版所、2012年6月号、第43巻6号、通巻第505号)に次の文章を記しておられます。

「(15)墨斗筆管」

 京都府立盲学校の資料室には、明治9年11月に伊藤庄平という個人が出版した『盲学凸文字習書』(表紙に朱で打ち付け書き、「定価二円六十銭の朱印」)という本がありました。
 この本の背には、次の文字列が金箔で打刻されていました。


 『版権/免許 明治/九年/十一/月廿/九日 伊藤庄平製造 盲目/児童 凸文字習書 前編 一』


 この本は、後編および第2巻があったようです。
 その中身は、21枚の厚めの紙の奇数頁に、凸文字が浮き出ています。
 ただし、左から右への横書きです。内容は、次のようになっています。
 
■草仮名2枚
 「いろはにほへと(1頁4段中の2段目の1行分)」
  4段目の「よたれそつねな」の「そ」は「曽」の変体仮名。


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  2枚目の1段目「らむうゐのおく」の「お」は「於」の変体仮名
  2枚目の2段目「やまけふこえて」の「え」は「江」の変体仮名
  2枚目の最後となる4段目右側には「ん」の右に「こと」がある。
  この「こと」がここに取り上げられた理由は今は不明です。


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■カタカナ1枚
 「アイウエオカキクケコ(1頁5段中1段目の1行分)」
  3枚目はカタカナです。5文字毎に縦に罫線が入っています。
  や行の2文字目は「イ」がひっくり返った文字です。
  また、4文字目は「エ」の第一画が「ノ」の形をしています。


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  さらに、わ行の3文字目は「于」という文字が掲載されています。

■数字1枚。漢数字の「〇」から「億」まで。

■喉音呼法1枚。(省略)

■濁音1枚。(省略)

■半濁音1枚。(かなの右肩には「´」と「◦」が付いています)

■算用数字1枚。(「0」から「10」まで)

■羅馬数字1枚。(「T」に始まり「Ⅻ」の次は「L」「D」「M」)

■乗算九九5枚。(「一一一」で始まり最後は「九九八十一」)

■加算九九7枚。(「一一二」で始まり最後は「九九十八」)
 
 かな文字や数字に加えて、伊藤庄平は足し算や九九の一覧表も加えています。苦心と工夫の跡が随所に見られる、興味深い資料です。

 本書については、岸博実先生が「盲目児童凸文字習書」と題して『点字ジャーナル』(東京ヘレン・ケラー協会点字出版所、2011年8月号、第42巻8号、通巻第495号)に紹介しておられます。ここでもおっしゃっているように、本書が刊行された明治9年11月は、京都盲唖院も楽善会訓盲院も存在しない時なのです。
 岸先生が引用されている、伊藤庄平が内務省の大久保利通に宛てて提出した申請書と、それを許可したことを示す複数の書類の一部を引きます。

 まず、「出版版権御願」という資料から。


一 盲目児童凸文字習書 いろは四十八字 んを并片假名 五十音数字九〃迄
 弐拾壱葉 竪七寸横壱尺但熟学次第壱枚ツゝ追〃ニ綴込ニ相成申候
明治九年十二月出版
 御國内ニ於テ盲目字学之儀ハ是迄暗誦ノミ多ク擦リ凸文字習書学業之儀ハ未タ格別開業不相成哉ニ奉存候因テ愚考仕盲目児童習字学ノ為凸文字ニ仕立候書冊ニシテ一切條例ニ背キ候儀無之候間此度出版致度猶版権免許奉願候也
東京第六大區七小區本所花町拾八番地  伊藤庄平 満五十年
明治九年十一月六日
内務卿大久保利通殿


 さらに、東京府権知事・楠本正隆の進達及び大久保による決裁を記した公文書の写しを抄出します。


第ニ万四千二百六十八号別紙之通到出候ニ付進達仕候也 明治九年十一月十六日 東京府権知事 楠本正隆
 書面願之趣聞届別紙免許状下渡候事 明治九年十一月廿九日 内務卿大久保利通


 また、岸先生は「伊藤庄平の仕事」と題する文章も『点字ジャーナル』に寄せておられます。現在も、精力的に情報収集に当たっておられるので、今後の成果が楽しみです。

 資料室には、『伊蘚普物語』の凸版本もありました。これはカタカナで縦書きの形式です。これについても、岸先生の解説を参照してください。

「(7)凸字イソップ」

 『療治之大概集』や『吾嬬箏譜』などの凸字の冊子は、難しい漢字が羅列されている本です。
 これについても、岸先生の解説をご覧ください。

「(8)凸字「療治之大概集」」

 これらの漢字が多い本を読むことができるのは、ほんの一部の上級者だったとしても、こうしたものが用意されていたことは記憶に留めておきたいと思います。

 岸先生の盲教育資料に関する文章は、以下のものも参考になりました。

「(3)木刻凹凸文字」
 
「(10)知足院の七十二例法」

 なお、これまでに岸先生が出会われた異分野の方の話を、2つほど教えてくださいました。
 まず、京都大学のM先生は天文学の分野の研究者です。そのM先生は、目の見えない人に天体を見せたいと思っておられるとのことでした。
 また、別の方で、日本庭園を目の見えない方に感じ取ってもらえないか、という調査研究なさっている先生もおいでのようです。

 いずれも、目が見えない方にとっては、その実現は難題です。それでも、果敢にチャレンジしておられる方がいらっしゃることは、今後が楽しみです。そして、私が抱える問題に刺激を与えていただけるので、心強いかぎりです。
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2014年08月04日

京都府立盲学校の資料室(その1)

 千本北大路交差点角に、京都府立盲学校(高等部)があります。


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 このすぐ近くには、過日行った「京都ライトハウス」(2014年06月12日)があります。

 その京都ライトハウスの野々村好三さんにご紹介いただいた、盲学校の岸博実先生に、本日お目にかかることができました。長時間、京都府立盲学校の歴史に始まる、貴重なお話を伺いました。

 あらかじめ私からは、目の不自由な方と一緒に『源氏物語』の古写本が読めるような環境作りをしたい、という問題意識をお伝えしてありました。
 そのこともあり、明治10年代の盲教育の教材を中心とした、懇切丁寧な説明をしてくださいました。明治10年代というのは、まだ日本に点字が普及する前です。その頃の教材や教具には、今私の念頭にある古写本の文字への対処を解決するヒントがあるように思われるのです。

 点字は、明治23年11月1日が制定記念日だそうです。文政12年にフランスのルイ・ブライユによって発明された6点点字は、石川倉次が明治23年に50音点字としてまとめました。つまり、明治10年代は点字以前のことを知るのに、非常に貴重な情報が伏流している時期です。

 京都府立盲学校の開校は明治11年です。この日本最初の京都盲唖院の院長は、古河太四郎です。古河は、明治10年には京都市の待賢小学校における瘖唖教場に盲児を加え、著しい成果をあげました。
 日本の点字が生まれるまでの13年間は、古河たちによって、さまざまな取り組みがなされた時期です。
 京都盲唖院は、明治23年に京都市盲唖院となりました。

 なお、東京に楽善会訓盲院が創立されたのは明治9年で、明治20年に東京盲唖学校となっています。現在の筑波大学附属視覚特別支援学校がそれです。

 本日は岸先生のご高配により、明治10年頃の道具類を中心に拝見しました。その多くが京都府指定有形文化財です。そのため、写真を本ブログで紹介するには、手続きが必要です。これらについては、追い追い紹介したいと思います。そのおおよそは、ネット上の「京都府立盲学校の資料室」をご覧ください。

 まず、「木刻凸字」を拝見しました。
 これは、6センチ四方の木片にひらがなが彫られたものです。表面に凸字のひらがなが、裏面には同じ文字が凹字で刻まれています。文字がバラバラにならないように、縦長の四角い縁取りされた木枠のケースに5文字を縦に並べるようになっていました。

 この1枚の板の真ん中上には、少し切り欠けがあります。これによって、文字の向きがわかります。裏面の凹字の上にも切り欠けがあり、それは縦方向に裏返すと正しく並ぶように、文字が天地逆に刻まれています。
 こうしたことから、これは縦書きの文字列を読むための道具だったことがわかる、とのことでした。

 また、「七十二例法」といって、草書や行書で書かれた漢字の部首を学ぶ、4.5センチ四方の少し小振りの木片群もありました。そこに刻まれた草書体の文字を見て、点字が普及するまでの文字の教育には、変体仮名の要素が混在した教材があったことを知りました。
 次の写真の真ん中の文字は「春」の草書体です。これは、変体仮名では「す」と読むひらがなです。右隣の「母」は「も」と読む変体仮名の字母です。
 「七十二例法」は部首を学ぶためのものだそうです。しかし、そこには変体仮名として機能する文字も含まれていたのです。これは、私にとっては大きな収穫でした。


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 点字が出現するまでの10数年は、普通に漢字・ひらがな・カタカナを木活字に彫ったもので教えようとしていたのです。その効果のほどはわかりません。しかし、木版技術を高度に発展させていた日本人は、木版技術を持ち込むことでその可能性を追求していたようです。

 木活字による日本語の表記法は、点字の出現によって完全に途絶えました。しかし今、目の不自由な方々と一緒に鎌倉時代の古写本『源氏物語』を読む上で、コミュニケーションツールとして、これは活用できる情報文具となります。
 岸先生のお話を伺ううちに、変体仮名が読める環境作りを模索する意義を、おぼろげながらも見つける機会を得ることとなりました。大きなヒントをいただいたのです。(明日へ続く)
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2014年06月15日

お茶のお稽古と新幹線の話

 京都駅でお昼を食べて、近鉄電車で大和・平群に向かいました。月に一度というのもいつしか怪しくなってきた、今日はお茶の稽古の日です。
 おもしろいし、興味があるので、定期的にお稽古をしたいと思っています。しかし、なかなかそうは思い通りにさせてはもらえません。今はとにかく、寸暇を惜しんで続けることだけを心掛けています。

 駅のホームで買った京都新聞の「まちかど」欄に、来週開催する「ハーバード大学本『源氏物語』を読む会」の案内が掲載されていました。京都新聞には、コンスタントに開催通知を掲載していただいています。ありがたいことです。また、新しい出会いがあるかもしれません。

 生駒駅から乗り継いで到着した元山上口駅は、いつものように単線の風情で出迎えてくれます。この雰囲気が好きです。


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 改札を出ると、ちょうどコミュニティーバスが出るところでした。何度も乗り降りした駅なのに、バスに乗ってお稽古に行くのは初めてです。

 今日は体調も良かったので、先生から車で駅まで迎えに行きますよ、というお気遣いには甘えず、元気に山登りをするつもりでした。しかし、目の前でバスのエンジンがかかり、発車の合図がすると、反射的にステップにあがっていました。

 今日は、丸卓を使った薄茶のお稽古です。久しぶりの風呂点前なので、あらかじめ妻を相手に練習をして来ました。もっとも、丸卓のことを忘れていたので、何かと慌てるお稽古でした。
 茶碗を置く位置や腕の角度はもとより、何よりも背中がまっすぐに伸びていないことを、何度も指摘されました。お点前の手順に気が向いていると、つい背中が丸くなっているのです。私にとってこれは、とにかく難題です。

 先日の大徳寺でのお茶会で濃茶のいただき方があやふやだったので、その基本も教わりました。茶碗の受け渡しに始まり、古帛紗や楽茶碗のことなど。
 基本的な決まり事は忘れないように、とは思うものの、なかなか覚えきれません。何度も聞くしかなさそうです。
 頭の中はフル回転です。しかし、それと手足の動きが連動しません。理屈ではない作法とは、本当におもしろいものです。

 夏向けの茶碗のことも聞きました。
 つい忘れがちな季節感を大事にするお茶の世界は、慌ただしいばかりの日常生活の中で、立ち止まって日本の文化を見直すいい機会を与えてくれます。

 あまりお点前の進歩はしていません。しかし、何でも先生に聞くことができるので、得難い収穫のあるお稽古となっています。

 帰りの新幹線は、京都駅に向かう近鉄電車の車内で、エクスプレス予約によって確保しました。ただし、京都駅まで2時間を見ていたのに1時間半で着いたので、30分早い列車に変更しました。変更が終了してから、すぐにICカードを自動改札でタッチしたところ、出てきたチケットは変更前のもので、もっと後の列車用でした。駅員さんにどうなっているのか聞きました。しかし、要領をえません。そこで、予約をした列車ではなくてすぐに来た別の列車の自由席に座りました。コンピュータによる発券システムも、まだまだ改良の余地があるようです。

 車内では、N700-Free-Contents というもののテスト運用をしているとのことで、無料でWiーFiが使えました。初めて、こうした実験をしていることを知りました。来るときには気付かなかったので、列車によって違うのでしょうか?

 もっとも、利用できる機能は限定的なのか、iPhone に入力したデータの同期ができません。しかたがないので、Free-Wi-Fiを切断して、iPhone が本来持っている au の通信機能に切り替えて、データの同期をしました。新幹線の実験中だという無料の Wi-Fi システムは、データのアップロードには対応していないようです。何か難しい技術的な問題を抱えているのでしょうか。それにしても、形ばかりの実験のようです。

 いつでもどこでもWiーFiが使える環境は、日本では未だに実現していません。
 新幹線でやっと実験中、ということなので、街中で自由に使える日は、まだまだ先のようです。日本の通信環境は、意外に後手後手なのです。

 ピーヒョロヒョロという音を確認しながら通信をしていた数十年前には、快適なネットワーク社会という夢を描いていました。
 それが肩透かしを食った現在、近い将来には、居心地のいいネットワーク社会を作り上げたいものです。
posted by genjiito at 23:55| Comment(0) | ◎情報社会

2014年04月23日

オンラインストレージの「ビットカーサ」を解約できない

 大容量のデータをネットワーク上のクラウドに置くために、オンラインストレージサービスとして「ビットカーサ」を使うことにしました。
 昨年末の時点で、料金と容量の観点からこれに決めました。パソコンの雑誌にも、これがいかに便利なものであるか、という紹介記事があり、それが決定打となりました。
 まずは無料会員になって使い始め、しばらくして、新年になってから有料会員になりました。

 ところが、どうも使い勝手がよくないのです。保存してから職場へ行っても、2時間前に保存したはずのファイルが見当たりません。

 そんなことが何度も続くうちに、次第にこのサーバーがあてにできなくなりました。
 やがて、新たにファイルを保存することもなくなりました。
 古いファイルは、読めるものがいくつか散在し、放置状態となっていきました。

 契約を続ける意味がなくなったので、見限って解約しようとしました。毎月、私のクレジットカードから、一定額が引き落とされています。

 インターネットのサイト内には、日本語の説明は見当たりません。いろいろとサイト内を経巡って、契約をキャンセルする場所を探しました。苦労して英文も読みました。しかし、見つかりません。

 こんな時には、えてして何でもないことで躓いているものです。そう思って、しばらくいろいろとクリックしていました。

 これでは埒があかないので、どうしようかと思いながら、忙しさの中で放置していました。

 先日、思い切ってサポート窓口にメールを送りました。
 要点は、次の2点です。

(1)データをすべて消したい
(2)契約をやめたい

 しかし、3日経っても、なんの音沙汰もありません。

 その後、さらに2度ほど同じような問い合わせのメールを送りました。しかし、無視されたままです。

そこで、本件の問い合わせをこのブログを通してする事にしました。

 この「ビットカーサ」を、うまく使いこなしておられる方もいらっしゃることでしょう。しかし、私の利用環境とは相性がよくないようです。

 どなたか、「ビットカーサ」の解約方法について情報をお持ちの方がいらっしゃいましたら、ご教示をよろしくお願いいたします。
posted by genjiito at 22:23| Comment(0) | ◎情報社会

2014年03月27日

気が付けば各種カードが一杯に

 いろいろな機会に携帯できるカードを作り、作らされ、また受け取って来ました。
 新年度に向けて身辺整理をしていて、持っているカードの多さにあらためて驚いています。

 まず、病院の診察券が14枚もありました。
 私の生活圏であった、大阪・奈良・京都・神奈川・東京のものです。
 もう行かない病院の診察券も、捨てるのではなくて保管はしています。
 身体にいろいろと問題を抱える身として、これはどうしようもないものです。

 「京都地域連携医療推進協議会(まいこネット)」のように、カルテデータの共有が進めば、診察券をいちいち携帯しなくても診察や治療が受けられる環境になる可能性はあります。もっとも、個人情報や民間医療機関との関係で、問題は山積していることは理解できます。
 「まいこネット」については、以下の本ブログでも紹介しました。

「心身雑記(88)手術後の回復情報と「まいこネット」」(2010/9/30)

「京大病院でCT検査を受ける」(2013/8/22)

 個人で治療内容をネットで確認できる時代です。そのことを思うと、診察券代わりに病院や医院の受付でこの種のネットに接続して本人確認をして受診する、という活用の実現は、意外と近いように思えます。
 もっとも、高齢者がIDやパスワードをどのようにして管理し、受診時に正確に病院に通知するかが、大きな問題として立ちはだかるかもしれません。その時には、指紋認証という方法もあります。

 さて、手元にあるカードのことでした。
 病院以外のカードでは、金融機関・交通機関・図書館などの公共施設、そして大手商業施設・スーパーマーケット・小売店などなど、合わせて35枚ものカードがありました。これには、テレホンカードは除いています。それでも、競合する電気店などは、他店と区別するためにも、共通化するわけにはいかないでしょう。
 中には、JAL・WAON・ビックカメラの3種類を1枚のカードに合体させているものもあります。これには、クレジットカードは切り離しています。
 こうした各種カードの合体を心掛けても、火に油を注ぐように今後とも増えていくことは明らかです。

 また別に、さまざまな教育研究機関の会員カードもありました。
 最近作ったカードは、先日行った米国議会図書館のカードです。これは、2年ごとの更新で切り替えたものです。
 海外のカードは、大英図書館のカードと共に、新規で作る時の手続きが面倒なので、大切に保管しています。日常は使いません。しかし、海外出張の折には持参するものです。

 私の場合は、多いのか少ないのかわかりません。
 ポイントカードを有効に使っておられる方は、さらに多くのカードをお持ちのことでしょう。

 はてさて、これらを常時持ち歩いているわけではないにしても、大変な環境の中に生きていることを実感します。

 数日後に消費税が8%にあがります。ポイントカードを上手く使い、賢い消費対策を練っている方もいらっしゃることでしょう。二重三重にポイントを溜める方法など、親切なアドバイスを見かけます。しかし、それもなかなか面倒なことです。
 かといって、ポイントが付いているカードを捨てる勇気もありません。
 何かこれらを統合するシステムはないものでしょうか。
posted by genjiito at 23:49| Comment(0) | ◎情報社会

2014年03月09日

ユナイテッド航空は社員教育をすべし

 アメリカに来てからは、毎日の起床時間が深夜の2時半頃になりました。眠くないので、そのまま一日が始まります。

 お陰で、持参していた多くの仕事が、ホテルの部屋でできました。もっとも、自分の身体には相当の負担がかかっているはずです。日本に帰ってから影響が出そうです。

 ダラスの空港から帰国の途につきました。パスポートへの出国のスタンプは省略されています。

 日本に向かって飛行中、アテンダントの方が後方の溜まり場(配膳エリア)に集まって大騒ぎをなさっていました。さらには、4人での大笑いがうるさかったので、なかなか眠れません。陽気なおばさんを通り越して、まさに騒音公害です。
 この人たちは何のために機内にいるのか、以下の状況を反芻するに、はなはだ疑問が残ります。

 食事の前に、ドリンクのサービスがあります。その時、ドリンクの缶を乗客の方に差し出しながら、顔は反対側の席の方から注文を取っておられます。まさに、あっち向いてホイです。相手が受け取ったかどうかは、すべて勘のようです。神業です。相手の顔を見て受け渡し、という会社側の教育はなされなかったのでしょうか。

 ドリンクを聞かれたので、コーヒーを頼みました。しかし、にゅっと差し出されたのはジンジャーエールの缶です。再度コーヒーだと伝えると、わかったという顔で、さっとポットからカップに入れて渡してもらえました。ところが、飲んでみると、それは紅茶でした。このCAさん、心ここに非ず……。

 私が事前に電話でリクエストした機内食は、糖尿病食(DBML)でした。ところが、往路ではそれとは別の「GFML(グルテン・フリー・ミール)」というアレルギー食でした。なぜこれだったのか、未だにわかりません。

 帰路もまた「GFML」では困るので、今回の帰りのチェックインでは、「DBML(ダイアベック・ミール)」に変更してほしい旨を空港職員にお願いしました。ところが、24時間前でないと受け付けられない、と、にべもなく一蹴されたのです。今どういう状況なのかという問い合わせすらせずに、通り一辺の対応です。

 JALやANAでは、搭乗当日であっても、一応念のために問い合わせをしてくださいます。そして、食事が残っていれば配膳してもらえます。何度もその経験をしています。
 ここでは、そんな職務外の対応は考えられないことなのでしょう。今、どんなスペシャルミールが予約されているのかなど、彼女にとってはどうでもいい、預かり知らないことなのです。

 日本の航空会社は、至れり尽くせりのサービスをします。しかし、それと海外の航空会社のサービスを比べることは、国際化の時代になった今は、してはいけないことであることは、十分に承知しています。あまりにも違うので、日本が基準にはならないのです。しかし、そうであっても、もてなしの心は、人類共通の心地よいコミュニケーションを生む原点だと思います。

 機内食のことは諦めて搭乗したところ、離陸して1時間後に配膳された食事を見ると、何と糖尿病食なのです。「DBML」と印刷されたカードが乗った食事が、目の前に置かれたのです。目を疑いました。ラップの上に置かれたカードには、糖尿病食の略号「DBML」と私の名前が印刷されています。

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 しかし、主菜を包むアルミ箔には、別の調理名の「VGML(ビーガン・ベジタリアン・ミール)」という初めて見ることばと、「PA……」という名前を印刷したシールが貼られていました。この食事は本来は「PA ……」さんのもので、ベジタリアン向けのようです。どのような経緯で私に回されたスペシャル・ミールなのかは不明です。しかし、それにしても、糖尿病で血糖値の上昇を気にしている者に、ベジタリアン向けの食事でごまかしておこう、ということのようです。
 そして、私の糖尿病食というリクエストは、どの特別食として今回のフライトで受け付けられていたのでしょうか? 興味のあるところです。

 不思議なこともあるものだ、と思いながら、温められた主菜のアルミ箔を外しました。中身はカレーでした。ただし、私にとっては辛いカレーだったので、これまた、あまり手を付けず、持参のチーズとカロリーメイトとソイジョイで今日の昼食としました。
 私は、刺激の強い食事は、すぐに腹痛を起こすのです。難儀な身体です。よりによって、こんな辛いカレーを私に当てなくてもいいのに……

 終わった食事を片付けるときのことです。アテンダントの方は、おどけながら食器を回収してまわっておられます。もう一人の方もそうです。しかも、口中に何か入っているようで、くちゃくちゃ、もぐもぐと、不快な音をさせながら……。

 こうした下品な態度は、公衆の面前では謹んでほしいものです。あなたは楽しいのでしょう。しかし、私は非常に不愉快でした。見たくもないことだし、聞きたくもない音であり、会話なのですから。

 トイレに立ったときでした。最後部でくだんの方たちが、歌いながら踊っておられました。乗客に配膳したものと同じ食事を、ゲラゲラと大声で笑いながら食べている方もいらっしゃいます。男性のアテンダントの方も混じって、ペットボトルの水をラッパ飲みしながら……。まさにリオのカーニバル状態です。

 客室のほとんどの方は、室内灯も消されているし、この便ではこの時間帯に少しでも寝ておかないと、日本に着いてから身体がきついのです。
 そんなことなどお構いなしの、アテンダントの方のバカ騒ぎ。ここがどこなのか、今がどんな状況なのか、こちらの頭が混乱します。

 その後、この最後部エリアへ気分転換にストレッチをしに行ったところ、またまた見てはいけないものを見てしまいました。アテンダントの方たちが立食パーティー中だったのです。一人は、先ほどエコノミークラスのみんなに配膳された食事を。別の二人は、和食材が何個かの小鉢に分けて入って並んでいるトレーを前に箸を付け、立ち歩きして大声で喋りながらの食事中です。おにぎりを頬張った方もおられました。
 この和食セットは、どこから持ってこられたのでしょうか。
 さらには、別のケースの前の布製のバッグの中から、バナナとおかきを出して食べ出されました。この布袋は、個人持ちなのか業務用なのか、私にはわかりません。アテンダントの方は、個人的に私物として食べ物を機内に持ち込み、好きな時に食べてもいいようです。何が持ち込まれているのか、それ以外は見えませんでした。バナナという、生の食べ物を素手で皮を剥いておられただけに、不潔だと思いました。

 また、アテンダントの方は、カート上のテーブルにおいてあるスナックや飲料は、いつでも自由に口にしていいようで、常時これを食べたり飲んだりして、大声で談笑しておられました。

 それ以外にもいくつか。

 座席のモニタは、初歩的な調整ミスのようで不調でした。この飛行機のモニタは、タッチパネル方式の液晶モニタです。しかし、画面の感知ポイントとなるはずのX軸とY軸の接点設定がずれているためか、なかなか思うところをクリックできません。ここと定めてパネルを押しても、思ったところとはまったく異なるボタンが認識されるのです。

 これは、予想外に難しい操作が求められました。ターゲットポイントがランダムに変化します。あちこちを、際限もなくクリックさせられるだけで、偶然にしか、思うようにボタンをクリックできないのです。最初は、その原因と対策がおもしろくて、原因を探っていました。しかし、あまりにも大変なので、早々に諦めました。ゲーム好きな方は、これで何時間も遊べることでしょう。

 私の座席のテーブルが壊れていて、引き出すと左側が肘掛けに当たって傾斜します。置かれたドリンクが、しばらくすると移動します。ガタガタするテーブルを左手で押さえながら、右手一本で食事をしました。これも、大変な技術を要することでした。
 よく見ると、左側のアームが曲がっていて、テーブルのスライダーもがたがたです。

 とにかく、JALやANAでは考えられない、ユナイテッド航空の客室乗務員の悪態ぶりであり、サービス内容でした。
 往路では、横柄な態度の人たちだな、と思っていました。しかし、復路では、もう常軌を逸した不作法の限りが展開しています。マンガの一シーンのようで、またまた自分の立ち位置がわからなくなります。

 アメリカでは許されても、日本では考えられないこうしたキャビンアテンダントの方の態度は、まさに文化の違いですむことなのでしょうか。人間の品位を超えたところにある問題であり、これは教育で解決できるものだと思いました。

 関西のおばちゃんは、陽気でアホで世話をしたがるのがモットーです。愛すべきおばちゃん、というキャラクターが、私も好きです。
 しかし、ここは畿内ではなくて機内なのです。アテンダントの方が、陽気でアホで世話をしない、というキャラクターを前面に出していい場ではありません。
 職場で楽しく仕事をする事はいいと思います。しかし、私にとっては、見たくもない不快になる光景であり、聞きたくもない下品な笑いと大声は、何としてもご免でした。

 いやはや、世界にはこんな飛行機が飛んでいるのです。
 また1つ、貴重な体験が増えました。

 成田で飛行機から降り、パスポートコントロールに行く途中に、百人一首の歌人のディスプレイを見かけました。

(1)小野小町

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(2)持統天皇

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(3)紫式部

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(4)山辺赤人

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 これが壁に掛かっていること自体に、文化レベルの高さを知らされます。

 時差ボケが始まったようです。月曜日は大事をとって、自宅でゆっくりと静養し、火曜日からまた忙しい年度末の超多忙業務に邁進します。
posted by genjiito at 23:57| Comment(2) | ◎情報社会

2014年02月22日

配送中に損壊したパソコンのその後

 昨年末の出来事の1つとして、移送中に損壊したノートパソコンの一件がありました。

 「宅配便で届いた荷物の損壊は歳末の怪」(2013/12/29)

 その後の経緯を記しておきます。

 新年早々、クロネコヤマトの担当者に電話連絡をし、修理の打ち合わせをしました。
 数日後、宿舎にパソコンを引き取りに来られました。その際、壊れた箱の現物か写真を、と言われていたので、上記ブログのプリントアウトを渡しました。

 引き取られてから1ヶ月経った今月上旬、何も連絡がないのでこちらから電話をしました。すると、その数日後に連絡があり、2月中旬には修理後のパソコンを届けるとのことでした。
 ちょうど、その時期は私が海外出張のため、家族が受け取るために待機していました。しかし、予定の日には届きませんでした。

 私が帰国してから電話連絡をすると、すぐに持参するとのことで、翌晩、担当者の方が宿舎に届けてくださいました。

 受け取ったその場で動作確認をしようかと思いました。しかし、それでは雪の後の寒い中を待ってもらうことになるので、何かあれば後で連絡をする、ということで、そのままパソコンを引き取りました。

 約2ヶ月ぶりに、完動品となったパソコンと対面です。
 モニタのカバーと裏蓋は使っていたときのままです。
 ひしゃげてしまっていた本体部分は、新品に変わっていました。

 起動すると、ハードディスクが新品に取り換えられていたため、最初からユーザー設定をしました。それまでインストールしていたソフトウェアも、すべてがありません。まったくの初期状態のシステムからのスタートです。

 そのシステムのバージョンも、購入時の「Early 2009、MacOS X 10.5.6」に戻っています。このままでは、これを使っていた時の「MacOS X 10.9.1」の「Mavericks」 に、直接はアップできません。

 そこで、使えるようになったCD−ROMドライブに、押し入れの隅で眠っていた「MacOS X 10.6 Snow Leopard」というシステムディスクを挿入し、アップグレードの作業をします。

 これまで、マッキントッシュのシステムがアップグレードされるたびに、オペレーティングシステムディスクを購入してきていました。そのおかげで、この段階で作業がストップすることはありませんでした。買ってて良かった、ということになりました。

 そしていよいよ、無料でアップグレードできる「OS X Mavericks MacOS X 10.9.1」に変身させることになります。
 やはり、古いシステムを扱う場合には、CD−ROMドライブが内蔵されているマシンは、何かと便利です。

 無事に、何のトラブルもなく、現行システムである「Mavericks」に移行できました。
 そして、最低限必要なソフトウェアをインストールしました。

 私は、抱えている大きな仕事毎に、使用するパソコンを変えています。
 特に、可搬性が高く高性能なノートパソコンである MacBook をメインマシンにしてからは、業務用2台、研究用1台、と使い分けています。もちろんそれぞれはネットワークでつながっているので、3台が連携できるようになっています。離れたところにあるマシンを、遠隔操作するときもあります。

 こうしたノートパソコンの使い方は、機械のトラブルに頻繁に出くわす私にとって、リスクを最小限に留めるための苦肉の策です。どれか1台のパソコンに不具合が発生しても、残り2台のパソコンと「AirMac Time Capsule」というワイヤレスネットワークで常時自動的にバックアップされているデータで、ほとんどカバーできます。
 1台が姿を消したことで、作業環境が変わって不便な状況に置かれるだけでした。その点では、このような使い方は、多くのプロジェクトを抱える私の仕事にとっては、効率的なパソコンの使いこなしだと言えるでしょう。

 今回、2ヶ月近くも1台のパソコンが手元を離れていました。しかし、いくつかの仕事やデータを2台のパソコンに振り分け直したことで、データの所在に多少の戸惑いは伴ったものの、なんとかやり過ごしてきました。年度末の大事な時期に、大きな機械的なトラブルがさらに発生しなかったことも幸いしました。

 ことの発端となったクロネコヤマトの宅急便について、その対応にあまり不満はありません。
 電話連絡をこちらからしなければ、アップルに持ち込まれたパソコンの修理が現在どの段階にあるのか、知ることができませんでした。しかし、それも、気を揉んでも仕方のないことであることは承知しているので、大きな問題ではありません。

 ハードディスクが真っ新になったことで、元の状態に戻すのに手間暇がかかりました。しかし、それも年度末の大掃除をしていると思えば、いい機会ともなりました。
 これを機会に仕事の整理もできた、と言うと脳天気過ぎるかも知れません。まだまだ終わっていない仕事をたくさん抱えているのですから。

 とにかく、パソコンという精密機器を移動する時には、くれぐれも慎重な対処を、という経験をしたことを書き残しておきます。
 
 なお、このパソコンは、5ヶ月前にもシステムのトラブルを抱えて、銀座のアップルストアで問題を解決してもらっています。

「アップルストア銀座でノートパソコンの不具合を治す」(2013/9/18)

 今回、ハードディスクのリニューアルとなったこともあり、2009年製の老体に鞭打ってでも、さらに働いてもらうことにしましょう。
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2014年02月12日

本記事へのお問い合わせにお答えします

 昨日の記事【9.0-国際交流】「極東学院の委員会が集めた『絵入源氏物語』との出会い」(2014/2/12)に関して、お問い合わせをいただきましたので、さらに詳しく話を伺ってきました。

(1)ベトナム社会科学院漢喃研究所の玄関口で撮影した写真上部に、「院研究漢喃」と記された額について。

 私は、「右から読んでも左から読んでもいい表記になっている」と書きました。
 これについて、オワイン先生に再度確認しました。
 これは、右から左に読むと中国語で、左から右に読むとベトナム語になるのだそうです。

(2)ベトナム語訳『源氏物語』の出版システムについても、オワイン先生に教えていただきました。

 ベトナムでは、現在も日本で言うところの検閲が行われています。ベトナムは社会主義共和国ということから、その事情は理解できます。このことについて、もう少し詳しい説明を、私が理解できた範囲で記しておきます。

 こちらでは、2種類のパターンでの審査を経て出版されています。

 (A)まず、公的な背景を持つ出版物の場合。

 出版予定の1年前に、出版計画を著者や編者が出版社に提出します。その内容を、社会科学アカデミーの中の専門家が審査し、パスしたら、出版社が文化通信省に提出して、出版の許可を得るのです。


 (B)民間から個人的に出版する場合

 出版しようとする者が、自費で出版計画を出版社に提出します。
 それを出版社が審査をして、出版の可否が決まり、出版されます。
 文化通信省には出版計画を出さなくても、出版社が責任を持って刊行されるのです。
 文化通信省による審査はなくても、著者編者はあらかじめ社会科学アカデミーの専門家2人に推薦状を出してもらい、出版社に出版計画を申請するようです。これについては、制度ではなくて自発的に行われていると思われます。
 こうした経過を経て、出版社が文化通信省に出版リストを提出し、許可を得てから出版されているのです。


 一昨日のベトナム語訳『源氏物語』の場合、その著者(翻訳者)が明確ではなかったことは、こうしたシステムと関係するのかもしれません。
 つまり、ベトナム語訳『源氏物語』は、上記(A)のシステムで刊行されたと思われます。

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 サイデンステッカーによる英語訳『源氏物語』を翻訳者がベトナム語に翻訳した後、それをトヨタファウンデーションの支援を得て、その責任者が出版社に出版計画を提出したのが1990年3月だった、ということでしょうか。そして、その計画書が社会科学アカデミーの専門家によって審査され、合格したのです。
 それを受けて、出版社は文化通信省に書類や原稿を提出し、審査を経て、1年後の1991年3月に刊行に漕ぎ着けたのでしょう。

 ベトナム語訳『源氏物語』においては、翻訳者名が不明です。
 これは、出版社の責任者の名の下に刊行されたものであり、ベトナムの出版システムに関係することだと思われます。

 もっとも、以上のことは、出版や検閲に関してずぶの素人の私が聞き取った範囲での報告です。
 聞き違いや、思い違いがあれば、ご教示をお願いします。

 また、このシステムに関する研究なども公刊されていると思われます。しかし、今、手元で確認できない旅の途中なので、推読のほどを、よろしくお願いします。
posted by genjiito at 10:15| Comment(0) | ◎情報社会

2014年01月30日

アップルのマッキントッシュ30周年に寄せて

 久しぶりに『MacPeople 3月号』というパソコン雑誌を買いました。
 いつもは『MacFan』を毎月読んでいます。もう10年以上も読み続けているので、パソコンの雑誌が書架の相当部分を占めています。
 そんな中で、今月は気分転換というよりも、『MacPeople』の表紙に書いてあった特集の「Macintosh 30周年」ということばに惹かれて、手にしてしまったのです。

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 『MacPeople』の背表紙を見ると、発行が「KADOKAWA」となっています。「アスキー」ではないのです。
 ネットで調べたら、

2013年10月1日、「株式会社KADOKAWA」は、アスキー・メディアワークス、エンターブレイン、角川学芸出版、角川書店、角川プロダクション、角川マガジンズ、中経出版、富士見書房、メディアファクトリーの9社と合併いたしました。

とあります。
 かつて角川書店の仕事をしたことがありました。自分の情報収集能力と問題意識が低減したことによるものなのか、この吸収合併のことはまったく知りませんでした。出版業界も多様に変化しているようです。

 さて、雑誌をパラパラと見ていると、自分が使ってきた Macintosh が勢揃いしています。
 ついつい、写真と記事に見入ってしまいます。

 1984年1月24日は、アップルが Macintosh を発売した日だそうです。
 この年、私は大阪の高校で教員をしていました。毎日、仕事帰りに日本橋や難波に立ち寄り、電気屋さんの店頭で、子どもたちからコンピュータのプログラム(マシン語と呼ばれていたもの)などを教えてもらっていた頃です。
 あの、「パーコン」と言われた熱気の中で、コンピュータを使い熟そうとしていた頃が懐かしく甦ります。

 私が始めてMacintosh と出会ったのは、今から25年前の1989年です。
 ちょうど、『源氏物語別本集成 全15巻』(伊井春樹・伊藤鉄也・小林茂美編、桜楓社・おうふう、1989年〜2002年)の刊行がスタートした時でした。
 それまで、MS−DOSといわれる世界でコンピュータを使っていた私は、職場である高校の理科室で Macintosh を触って驚きました。画面にトースターの絵が飛びまわっていました。スクリーンセイバーだったのですが……
 私にとっては、まったく異次元のマシンだったのです。

 その年の秋、当時編集していた『人文科学データベース研究 第4号』(1989年11月、同朋舎出版)に、同僚で理科の先生だった森英男氏に「マッキントッシュの日本語環境」と題する文章を寄稿していただきました。
 コンピュータが人間の想像力を刺激する情報文具になる、という確信を、この頃に抱いたのです。

 その2年後の1991年に、私は着任早々の大学での授業にエプソンのノート型MS−DOSマシンを導入しました。学生にノートパソコンを持参してもらい、ソフトウェアと文学関係のデータを扱う授業に取り組みました。
 さらに翌年の1992年には、 Macintosh LCU を大学に50台導入し、ネットワークにつなげて教育に活用し出しました。文学の分野での取り組みに対して、物珍しさも手伝ってか、多くの取材を受けました。

 そして、私も晴れてマックユーザーとなりました。
 自費で最初に購入したMacintoshは、1992年秋の発売で、MacintoshUシリーズの最後のモデルとなったVXです。これは、Macintoshで始めてCD−ROMドライブを搭載したパソコンでした。もっとも、注文した後も長く入荷を待たされ、手にした1ヶ月後にはQuadoraやCentrisというシリーズの新製品が出たために、ショックが大きかったことも記憶しています。
 そして、歴代のMacintoshを買い続ける習性が加速しました。

 今世に広まっている Windows は、1993年に遡るOSです。それ以前の1985年に登場していたものは、とても使えたものではありませんでした。そんな中で、私は Macintosh と出会ってしまったのです。私が Windows をパスして今に至っているのは、こうした経緯があるからです。
 これは、ものを考える用途にパソコンを使う私にとっては、大正解でした。あのまま、MS−DOSからWindowsの世界に留まっていたら、脳味噌は涸渇したままだったはずで、今の私はありません。仲間の中村一夫君のアドバイスを得ながら、いいタイミングでMacintoshの世界に転向できたことを幸せに思っています。そして、彼が常によき相談相手だったことも、私のMacライフにおいて幸いでした。

 しかし、今は私にとって、次にどんな新製品が出て来るのか胸をワクワクさせる、あのときめきの時代ではなくなりました。歳をとったせいか、コンピュータというものが電子デバイスとして変質する時代になっているせいなのか、とにかくコンピュータの進化は別の方向へと展開していきそうです。

 確かに、iPhone と iPad があれば、いつでも、どこでも、それなりの仕事ができます。また、データもハードディスクという円盤上にではなく、クラウド領域に置いておけるので、ハードウェアとしてのパソコンの役割が限定的になっているのは確かです。パソコンの使命が終わったというよりも、データの編集と転送をする情報文具という道具だと考えるべきなのでしょう。

 この調子でいくと、パソコンはまったく違う形に化けそうです。それが何なのか、私にはわかりません。

 今、こうして文章を入力しているノートパソコンである MacBook Pro は、1テラのフラッシュストレージを搭載し、メモリは16ギガバイト、画面はレティナディスプレイと、一般のデスクトップパソコンと遜色のない、というよりもそれ以上に高性能です。とにかく、ハードディスクがなくなり、メカニカルな動きをするのはキーボードだけ、というのが今のパソコンです。このキーボードも iPhone や iPad では画面をタップして文字を入力するので、30年前とは隔世の感があります。

 もっとも、このアップルの戦略の一環として、私が日々愛用する「かな入力」ができなくなっています。この切り捨ては、何とか思い留まってほしいものです。
 みなさん「ローマ字入力」をなさっているようです。しかし、まだ「かな入力」をしているのは、私をはじめとして身辺に何人かいます。アップルに切り捨てられた人間となった今、この点に関しては哀しくて寂しい思いをしています。
 さらなる新しい文字入力方式が提案されるのでしょうか。「親指シフト」など、さまざまな選択肢があったように。

 こうしたハードウェアやソフトウェアの動向がどう発展し、進化していくのか、本当に楽しみです。というよりも、もう私が認識しているノートパソコンの領域を遥かに超えたマシンを使う時代が予感できます。今のパソコンはまったく違うものとなり、新しい概念と操作による情報文具がそろそろ出てもいい雰囲気が充満しています。

 そんな目で見るせいか、パソコンの雑誌に掲載され情報が、別の意味で新鮮に思えてきます。
 どの記事が、どのライターが、次の情報文具や研究を支援するツールを予見しているのか、などなど、大いに楽しみにして日々雑誌を読んでいます。
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2014年01月24日

私のパソコンの不具合が暫定的ながら解消

 MacBook Pro を購入後、というよりも昨秋リリースされた新OS「マーベリック」になってから、パソコンを使う日々の中で相変わらずさまざまなトラブルに直面しています。

 「住所録」で顔写真が一部しか表示されない件については、10日前の以下の記事で報告した通りです。

「アップルの丁寧なサポートに好感を持つ」(2014/1/13)

 この件は、その後もずっと保留となっていました。
 そして、サポートを担当してくださっているアップルのスペシャリストのOさんと、電話で90分以上の長きにわたる対応を複数回にわたって受けることにより、暫定的ではありますが急場を凌ぐことになりました。

 私のユーザーアカウントとiCloudが関係することや、ジャストシステムの「ATOK」の問題、そしてグーグルドライブ等々、さまざまな原因が突き詰められたのです。

 今日の結論としては、グーグルドライブを削除することにより、画面が頻繁に点滅して作業をやり直すことの繰り返しは避けることができました。
 これによって、コピー中に画面がリフレッシュされてコピーが1分ほどで中断されることの繰り返し現象は回避できるようになりました。これは、ストレスの溜まる現象でした。

 「連絡先」というアドレス管理ソフトの顔写真については、iCloudの「連絡先」なら画像がズレないので、当面はこのウエブ版で登録すればトラブルは回避できることがわかりました。面倒なことですが、一つの対処ではあります。
 ただし、アプリケーションの「連絡先」では、依然として顔写真が左下4分の1になるので、これはさらに今後の課題として残っています。

 とにかく、私のパソコンの画面共有をしてもらい、考えられる限りのことをしてもらってのことなので、後はアップル以外のアプリケーションとの相性の問題を突き止めるしかないようです。

 毎日、どうにかならないものかと気になっていたことが、こうして少しずつ解決されていきます。

 それにしても、今回の新OSは、今までで一番不出来なもののように思えます。
 20年ほどアップルの製品と付き合っています。特に今回の新OSでは、問題を抱えながらユーザー側がそのトラブルに振り回されるのですから、機械運の悪い私にとってはとんでもない日々を送っていることになるのです。
 かといって、さらに使い勝手の悪いウインドウズに転向する気はまったくないので、アップルさん酷いですよ、と言いながら使い続けるしかありません。一日も早くさらに新しいOSの出現を待つしかありません。

 コンピュータというハードウェアは、未だに未成熟な分野なので、その不完全なマシンをいかに日々の中で騙し騙し使い熟すか、ということが問われます。
 そのためにも、そうしたハードウェアやソフトウェアを提供するメーカー側も、粘り強いサポートをサービスとして提供することが、今後とも大事な問題となっていくのです。

 私が直面している、手に負えない問題点のすべてが解決したわけではありません。しかし、今回の対処で、スペシャリストの方が諦めることなくサポートしてくださったことに、あらためて感謝したいと思います。

 私のシステムは、ちょうど1週間前にもどして、今は何とか使い出しました。ということは、この1週間のものは、そのすべてが完全に復元はされていません。
 例えば、「iBooks」に登録していた書類やPDFはすべてが消えているので、再度登録し直しです。こうした面倒なことを、これから数日かけてやるつもりです。

 このことで、いろいろとご迷惑をおかけする方々がいらっしゃるかと思います。
 このような状況にあることをご理解いただき、行き違いなどについては気長にお付き合いいただければ幸いです。

 なお、今回のトラブルまみれの日々の中で、予想外に大きな収穫がありました。それは、さまざまな情報や書類を何でもかんでもEvernoteに登録していたことです。データを復元するにあたり、自分が作ったり収集した情報がこのEvernoteの中にあったために、大いに助けられることになりました。あらためて、Evernoteの有り難さを再認識することとなったのです。
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2014年01月17日

あてにならないインターネットセキュリティ対策

 インターネットにおける個人情報が、世界各地に漏洩しているようです。
 また、メールなども、ある機関が勝手に悉皆的に収集しているようです。

 つまり、個人メールはもちろんのこと、パスワードなどのさまざまな個人情報が、しかるべき組織や人が見ることのできる状況にあるようです。言葉を変えると、あらゆる個人情報がウェブ上に公開されていることが、インターネットの世界では常識だと言えるのです。

 自分は大丈夫だろう、被害には遭わないだろう、と思っていました。しかし、不安を煽るような事態に直面したことから、真剣に身を守ることを考え始めました。

 私は、1984年に、PC-9801F2と音響カプラを使ってコンピュータ通信を開始したので、もう30年もネット社会に身を置いています。恥ずかしながら、今頃になって本当に危機感を感じ出しました。注意はしていたのですが、しょせんは他人事だったのです。

 さて、どの程度、個人情報が世界中にばらまかれているのかは、疑心暗鬼になってもしかたがありません。オンラインでデジタル信号を流すのですから、考えてみれば当たり前のことなのです。個人情報はすべてが公開されていることを前提にして、問題が発生したときの対応をしっかりと考えておくしかない、ということになりそうです。

 さて、そのインターネットのセキュリティソフトを導入するにあたり、脳天気なソフト会社に出くわしました。ここまで無頓着なのか、と呆れるよりも、ネットビジネスの現場での感覚がマヒしている状態を知り、あらためて自分自身の守り方を思案するようになったのです。

 ことの発端は、インテゴという会社の「Intego Mac Premium Bundle2013 - 3Mac - 1year protection -」をアクト・ツーという会社を通して導入した時です。

 インストール後に、入力を促されるパスワードが、どうしても一致しないのです。
 そこでパスワードを忘れたということにしてクリックすると、すぐに以下のメールが届きました。


大切なIntegoのお客様

NetUpdate をご使用のユーザ様へ。
あなたの登録した Email アカウント ●@●.● とともに登録されたパスワードは以下です:
●●●●
サーバは以下の間違ったパスワードを受け取りました:
■■■■

以下の手順で NetUpdate を再度設定することをお勧めします:
- NetUpdate 環境設定から「Email / パスワード」タブを選択します
- フィールドを変更するためにカギをクリックしシステム認証を行います 現在設定されているパスワードは以下と思われます:
■■■■
- 「パスワード」および「確認」フィールドに以下の正しいパスワードを入力してください:
●●●●
- 「今すぐ確認...」ボタンをクリックしてください


痒いところに手が届くほどの、懇切丁寧な説明が、こうして登録していたメールアドレスに届きました。
そこまであからさまに、具体的にパスワードを文面に書かなくても、と思いました。

指示通りにすることで、うまく手続きが終わりました。そこで、パスワードが古いものだったので、新しいものに更新しようとしました。しかし、それがうまく更新できないのです。

あらためて、メールで以下の質問をしました。


NetUpdate の環境設定でパスワード入力欄があります。
ここに設定しているのは4、5年以上も前の昔のもののようです。
どうすればパスワードが変更できるのでしょうか。
この点での本アプリのユーザー側でのセキュリティ対策に疑問を持ち出しました。
数年前から御社の製品を使わなくなったのは、こうした点での不快感からでした。
また使おうと思ったのですが、また不信感を抱き出しました。


これに対するサポート担当者からの返信は以下のものです。これは、驚くべき内容です。


インテゴ・サポート (Intego Support)
01月17日 06:18

お問い合わせありがとうございます。
NetUpdateに登録いただいているパスワードを、お客様自身で変更することはできません。
変更を希望される場合は、当方にて変更いたしますので、NetUpdateに登録されている電子メールアドレスとパスワード、そしてご希望の新しいパスワードを返信いただけますでしょうか。
よろしくお願いします。

インテゴ・サポート


送られて来たメールのタイムスタンプを見ると、15時間の時差があります。
日本語のサポートは長野県安曇野市とありますが、ここから類推すると、この返信は以下の国から発信された可能性が高のです。


アメリカ【中部】(シカゴ)
カナダ【中部】
メキシコ(メキシコシティ)
ルサルバドル(サンサルバドル)
グアテマラ(グアテマラシティ)
ニカラグア(マナグア)


それはともかく、この、パスワードを自分たちで管理し、変更も自分たちでしかできない、というのですから驚愕です。実際にはそうであっても、これは言ってはいけないことだと思います。

感謝の気持ちを込めて、以下の返信をしました。


インテゴ・サポート 担当者さま

パスワードについて了解しました。
パスワードに関しての理解が、御社と私の間で相当乖離するようなので、私自分の身を守るためにパスワードの変更はしません。パスワードが意味がをなさないからです。
私の購入履歴を調べたところ、「4、5年以上も前の昔」と書いたのは勘違いで、8年前の「インターネットセキュリティバリアX4」からでした。
さらに、昨春より「ウイルスバリアX6」も購入していました。
パスワードがこんなに粗末に、無頓着に扱われているとは、今初めて知りました。


後で詳しく自分の購入履歴をしらべたところ、私はこの会社のセキュリティソフトを8年も前から使っていたのです。
「インターネットセキュリティバリアX4」
「BackupEdition」
「AntiSpamEdition」
「Internet Security Barrier X5 Antispam Edition Upgrade」
「ウイルスバリアX6」

このソフト以外に、私はシマンテック社の「ノートンインターネットセキュリティ」も使っています。これは、1980年代から「ノートン ユーティリティーズ」として開発発売されていた、ピーター・ノートンの流れを継ぐものです。いわゆるノートンさんに愛着があり、最近まで使っていました。しかし、サポートが悪いので昨春からインテゴのソフトにすべてを統一したのです。

とにかく、自分の情報を守るためのソフトを開発販売している会社が、こんな低いセキュリティ意識しか持ち合わせていないのですから、本当に困ったことです。
posted by genjiito at 23:54| Comment(0) | ◎情報社会

2014年01月13日

アップルの丁寧なサポートに好感を持つ

 昨秋からずっと困っていたことで、先般サポートを受けてから連絡が途絶えていました。
 早々に解決したかったので、ネットから申し込んで電話サポートを受けました。
 これが、なかなか迅速な対応で好感が持てました。
 いちいち銀座のアップルストアへマシンを持っていかなくても、居ながらにして問題が解決するのです。
 これは便利なサービスです。

 今回は、以下の2点についてのサポートを受けました。
 
(1)住所録で顔写真が一部しか表示されない件。
 アップルの住所録である「連絡先」の項目の中には、連絡相手の顔写真を表示させることができます。
 その写真が、新しい MacBook Pro にしてから、登録した顔の右下しか表示されません。


140113_kao




 これは、2ヶ月前にもサポート担当者に対処をお願いしたことです。その後、何も返事がないので、こちらからネット経由でサポートの依頼をし、対応してもらいました。
 ネットで電話による対応を希望すると、確かに2分以内にこちらが指定した番号に電話連絡がありました。これは便利です。

 ただし、途中で待っている内に電話が切れ、その後何も連絡がないので、またこちらからネットで再度のサポートをお願いする、ということになりました。
 そして、すぐにつながった次の方との話で、先ほど待ってくれと言われた件の内容が記録に残っていないとのことで、またまた説明することになりました。
 そして、電話口の方では問題解決ができないとのことで、アップルのスペシャルチームの方に変わられました。これは、昨秋と同じです。

 そして、アップルの専門家チームの方が私のパソコンと画面共有する中で、いろいろとやりとりをしました。これも、昨秋と同じです。

 その結果、これは「連絡先」に読み込まれた写真が4分の1になっていることから、その原因が推測される展開となりました。
 私のパソコンは、最新の高解像度レティナディスプレイです。そのことに起因する問題と思われる、という結論に至りました。つまり、レティナタイプのディスプレイは、通常の4倍の表示が可能なので、そのために、写真の表示が4分の1になっているのであろうと。
 確かに、レティナディスプレイではないパソコンでテストをすると、そこでは正常に写真が読み込まれます。
 とにかく、技術スタッフに確認して、後日結果を教えてもらえることになりました。
 これがレティナモデルの仕様によるものであれば、現在のところ対処できないそうです。
 他に私と同じ問い合わせがないかと訊ねると、そのような情報はないとのことでした。
 何とも不可思議なことです。とにかく、後日の報告を待つしかありません。
 
(2)iPad mini のシステムをバージョンアップできない件。
 どうしても iPad mini のシステムのバージョンアップができません。メモリの容量が足りないとのことです。
 iPad mini に保存した画像が18ギガもあるので、それを削除して対処しようとしました。しかし、何をやってもメモリが足りなくてできない、との表示がでます。そこで、マックのパソコンにつなげたりと、いろいろなことをしました。それでも、画像を消してメモリを減らすことができません。
 電話によるサポートの結果、結局は、これまでに複数のパソコンで同期を取っていたことに起因する問題でした。つまり、同期したパソコンからでないと、新しいパソコンでは以前に送り込んだデータが消せないのだそうです。不可解な話です。
 そこで、パソコンのアプリである「iTunes」から iPad mini を初期化することによって、新しいシステムをインストールすることができました。そして、iPad mini にあった画像も、そのすべてを消去できました。
 
 デジタルデバイスは、まだまだ発展途上です。
 何か不都合な事態に巻き込まれると、個人では対処できないことが多いのです。
 その時に、しっかりしたサポート態勢が確保されていれば、当座は安心です。
 その意味からは、アップルのサポートは時間がかかることが難点だとはいえ、とにかく解決まで丁寧に、根気強く付き合ってもらえる点は評価できます。

 デジタル機器をはじめとして、私はいつもトラブルに遭遇します。そんな私にとって、このアップルの窓口は、貴重な時間が大量に消費されることには目を瞑るとして、これはこれで有意義で貴重な存在であることを実感しました。
posted by genjiito at 23:42| Comment(0) | ◎情報社会

2013年12月29日

宅配便で届いた荷物の損壊は歳末の怪

 東京から宅配便で送ったノートパソコンが、何とも悲惨な状態で京都に届きました。
 キーボードの左側面が、ぼっこりと凹んでいます。

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 ちょうど、モニタとUSBのコネクタを差し込む部分です。
 スピーカーのメッシュ部分も湾曲しています。

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 写真左側のUSBのコネクタは、中まで変形していて使えません。
 ただし、パソコンとしては稼働しています。
 CD−ROMの挿入口の不具合については、インストール作業が今のところはないので、当面は不都合はありません。

 このパソコンは5年前の製品なので、まだハードディスクを内蔵するレガシー・タイプです。物理的にモーターで円盤を回転させていることと、その近くが大きくひしゃげた影響もあってか、心なしかアクセスがないはずの時でも、チリチリ、コリコリ、カリカリという小さな音が断続的にしています。

 現今の形式である、モーターのないフラッシュメモリを使ったSSDに入れ替えておきべきでした。

 配達業者に電話をしたところ、箱の損傷状態を聞かれました。
 梱包されていた段ボールの外見は、と聞かれました。特にめだった破損が確認できません。この梱包がどれだけ損傷しているかということが、保障の上で大きな要件となるそうです。

 業者の方が現物確認にお出でになる前に、ノートパソコンが入っていた箱をよく見ました。すると、中には明らかな損壊が確認できました。

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 外からは何も変わったことはないのに、中は衝撃で段ボールに大きな亀裂が入っています。箱の底部と側壁に、強い力がかかったことが明らかです。

 東京から京都までの道々、この箱の中で一体何があったのでしょうか。
 発泡スチロールと紙類で、しっかりと梱包されていたはずです。
 しかし、開梱したときには、発泡スチロールはいくつかに割れていました。

 このノートパソコンは、アップル自慢のアルミダイキャストの削り出しです。鉄板の組み合わせでも樹脂でもない、軽くて丈夫で美しいフォルムの、特殊な造りです。それが、こんなに変形しているのです。実際には、この写真よりも酷い状態です。余程ものすごい力がかかったとしか思えません。しかも、この部分をピンポイントで強大な圧力がかかったようです。それでいて、梱包材である段ボールには、外見上の損傷はほとんど目視できません。

 業者としては、最初に商品を購入した時の箱か、有料だが用意している衝撃を吸収する箱を使ってもらうように、お願いをしているそうです。しかし、今回の場合は、中身がパソコンと明記されており、「ガラス・ビン・セトモノ」というシールも貼ってあります。「精密機器」というシールは貼ってありません。しかし、とにかく中身はパソコンなのです。
 受付時に、梱包材に関する確認はなかったのです。

 持ち込んだのがコンビニだったことに関して、コンビニの店員への指導が徹底していなかったことを、我が家にお越しになった業者の方は認めておられました。また、年末の繁忙期でもあり、混載便で搬送せざるを得ない状況も、その背景にはありそうです。

 しかし、それにしても、このダメージは酷いと思います。

 いずれにしても、受け付けた東京が保障の窓口になるそうです。後日、連絡があるとのことです。修理代金をどちらが持つのか、結論は年越しです。

 歳末の怪として、記録に残しておきます。
posted by genjiito at 23:40| Comment(0) | ◎情報社会

2013年12月13日

MacBook Proに関するメモ(その6)

 これまでに、数回にわたって報告してきたアップルの新OS「マーベリック」版 MacBook Pro の不具合について、いくつか解消しました。しかし、まだのものもあります。
 時系列で列記して整理しておきます。


(1)移行アシスタントによるパソコンのお引っ越しは断念しました。
(2)突然ログアウトして文章が突然消えることは最近はありません。
(3)スリープから起き上がらない症状はまだ発生していません。
(4)ウェスタン・デジタルのハードディスクはデータが壊れることなく動いています。
(5)Gメイルが突然消失することはなくなったようです。
(6)突然スピーカーが壊れた音で警報のような耳障りな音がすることはありません。
(7)プルダウンメニューがすぐに閉じることはなくなりました。


 まだ油断のならない症状について。


(8)Proがこれまで使っていたMacBook Airを未だに頻繁に探しに行きます。


 問題が解決したこと。


(9)「iWork」については、話せば長い経過があって、ダウンロードできました。
(10)iCloud の容量を減らすことに成功しエラーは出なくなりました。


 この(9)と(10)については、アップルサポートアドバイザーであるHさんの、連日の電話による対応で解決しました。ありがとうございました。
 (9)の「iWork」と(10)iCloud については、ダウンロードができ、ストレージの中身も掃除ができたので、もう忘れます。しかし、未だに不審は拭えません。出荷時期の問題で、私の購入が早すぎたという、いつものパターンで終わっています。

 新たな問題が発生しています。


(11)アドレスブックのカードに表示される顔写真が枠外にズレます。


 マーベリック以降に作成した方のカードに関してだけ、そうした状態になります。
 該当する方には、実害はないとはいえ本当に申し訳ないので、表示されないようにしています。この顔識別は、毎日多くのメールをやり取りする私にとって、相手を間違えずに認識しやすいものなので重宝していました。

 これについても、本日長時間かけてHさんが電話でいろいろと対処をしてくださいました。しかし、まったく改善しません。今日のところは、iOS と iCloud のやりとりで障碍が発生しているのではないか、とのことでした。
 これは引き続き抱え込んでいる問題です。

 とにかく、未だにMacBook Pro が快適に使えません。
 常に危うさを抱え込んだ状態で、高速マシンらしくなく、ヨタヨタとしています。
 ハードもソフトも大きく変わったことが原因なのでしょう。気持ちよく仕事に没頭できない状態が続いています。いつものことだとはいえ、複雑な思いで片隅に MacBook Pro を置きながら、これまた調子のよくない MacBook Air で仕事をしています。
posted by genjiito at 23:56| Comment(0) | ◎情報社会

2013年12月06日

ノートパソコンをスリープさせることの恐怖

 昨日も紹介した『MacFan』(マイナビ、2014.1)に、次のような記述があります。


Macの場合、作業終了時はシステム終了ではなくスリープが推奨されており、スリープ時の電力量は微々たるものです。また、作業を再開するときのことを考えれば、スリープから復帰のほうが当然早くなります。使わないときはスリープさせておき、使用時には一瞬で復帰というスタイルで使っていきましょう。(91頁)


 このスリープの効用はわかります。しかし、私の場合は、このスリープからノートパソコンが起き上がってくれないことが、しばしばあるので困っています。

 新品の頃は、確かにスリープから立ち上がると、操作感も快適なのは確かです。それが、日時の経過とともに、しだいに眠ったら最後、もう起きてくれなくなるのです。
 そこで、仕方なしに電源ボタンを長押しして、一端電源を落とします。そして、再起動をすることになります。
 つまり、スリープをさせるよりも、毎回終了したほうがいいことになります。

 私が使ってきたノートパソコンは、すべてがこのパターンになりました。最低でも、この電源長押ししか手段がないパソコンが、6台は屋根裏に眠っています。私にとっては、もう記念品です。
 早い機種では、半年もしないうちに、毎回電源ボタン長押しで終わるしかない、という状況になりました。

 先月末から、MacBook Pro を使い出しました。今は、スリープをさせても、起こすと起きます。しかし、いずれは起きなくなるはずです。これは、100%そうなるはずなのです。
 もちろん、私の手元に届くパソコンの場合の話です。
 全国的には、これはごく稀な例のようですが……

 さて、このMacBook Pro は、今は何かと不具合が見つかっています。
 これが一段落した頃に、スリープから起きてくれない、ということにならないように、ひたすら祈るしかありません。

 今日も、アップルのサポート担当の方から電話がありました。
 昨日の話の続きで、課題となったことについての報告と今後の相談でした。

 iCloud については、さらなる問題が発生しました。
 また、MacBook Pro の購入にあたっての問題点も浮上しました。

 何かと、問題を抱えたままに、MacBook Pro を使う状況にあります。
 来週の月曜日には、このいくつかが解決しそうです。

 それにしても、今回は何かと面倒なことが頻繁に発生しています。
 そもそも、アップルから何度も電話をいただくということが、あり得ない状況にある、ということです。
 そして今日は、私のアカウントとパスワードを教えると、アップルの専門家であるエンジニアが原因を追及してくださる、ということでした。しかし、パスワードを教えると、私のプライベートの部分をすべて捧げることになります。クレジットカード情報も含めて、私のパスワード関連の情報が真っ裸になるのです。そんな恐ろしい提案は、きっぱりとお断りしました。

 アップルとしては、現在の私の状況はあり得ないことのようです。それだけ、解決しなければ、という意気込みを感じました。ただし、個人情報のすべてをアップルに提供するつもりはありません。今回の提案自体が、常軌を逸しているように思います。

 今後とも、この件ではこのブログで報告をし続けたいと思います。続きを読む
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2013年12月05日

MacBook Proに関するメモ(その4)

 アップルのサポート担当者から、予定通りその後の様子を確認する電話がありました。
 指示通りにシステムを入れ替えても、MacBook Air から MacBook Pro にデータの移行ができないことを伝えました。
 そして、もうデータのお引っ越しは諦めたことを宣言し、一つずつソフトをインストールし直すことにしたことを言いました。

 もっとも、3日間かかって、予定の3分の1も再インストールが終わっていません。
 何かと面倒な、マイクロソフトの「オフィス」や、アドビシステムズの「クリエイティブ・スイーツ」や「エレメント」の大物は終えました。
 特に、アドビシステムズのソフトはインストールの作業でグッタリと疲れます。私が大嫌いな会社です。しかし、会社はとんでもないと思いますが、ソフトの質は高いので、そこは我慢しながらソフトは使っています。アドビシステムズは、ユーザー軽視が甚だしい会社です。

 マイクロソフトの「オフィス」は、エクセルしか使いません。しかし、ワードで文書を渡されることや、ワードで文書を提出するように強要や脅迫されることが多いので、このワードは仕方なしにインストールします。
 それ以外のパワーポイントやアウトルック等は、インストール後に削除しています。特に、私はパワーポイントは発表という名を借りたマスターベーション用のソフトだと思っているので、これは即刻削除します。
 また、このパワーポイントで発表や報告をする人のプレゼンは、できる限り見ないか、その場から退席しています。自己完結するだけで、何の刺戟も受けない頽廃的な発表に成り下がるものだからです。
 私は、プロジェクターでスクリーンに画像を出した方がいい時には、写真のスライドショーで対応しています。これで充分です。
 もっとも、まったく専門とは関係ない方に、おもしろおかしく話をする場合には、パワーポイントも使いようによっては、効果的な時もあるかもしれませんが。いずれにしても、私には無縁のソフトです。

 さて、アップルのサポート担当者の知識は相当なもののように思われたので、率直に今回直面して困っていることを伝えました。
 それは、以下のような不具合です。
 この対処方法を聞きました。

(1)「iWork」というアップル製の「Keynote」「Numbers」「Pages」の3点セットのソフトがインストールされていないことについて。
 これは、購入後に別途アップルストアから各自がダウンロードしてインストールするものだそうです。それはどこにも書かれてもいないし、そのような指示もありませんでした。
 『MacFan』(2014.1)という雑誌の記事によると、有料になる場合があるとのこと。
 実際に検索してダウンロードしようとすると、クレジットカードから引き落としの確認画面になります。ここでOKをクリックすると、ここで支払い手続きをした分の回収に膨大な手間と時間が吸い上げられます。この怖さは嫌と言うほど経験しているので、慌ててやめました。
 このあたりは、アップルの対応が不親切で信頼できないところです。

(2)MacBook Proが頻繁に、Wi-Fi 経由で MacBook Airを探しに行くことについて。
 また、Wi-Fi が時々途切れることについて。
 これは、「ネットワーク環境設定」の「ネットワーク環境を編集」という項目で、「自動」とは別に個別の名前を付けて項目を作成したら、あるいは回避できるのでは、ということでした。
 早速このアドバイスの通りに設定したので、これで回避できることを願うのみです。

(3)Gmail が突然消失することについて。
 これは、ネットや雑誌などで盛んに報告されていることです。私も、いくつかのメールが吹っ飛んだようです。
 先月の11月25日以降、本日5日までにメールを下さった方で、まだ私が返信をしていない方は、いただいたメールが消失した可能性があります。再送信をお願いします。
 この理由は、Gmail 側にも責任があるようで、システムの改良版をインストールすればいいそうです。この対処は、すでにしました。今後は、読む前に Gmailが消えることはないと思われます。
 メールに頼ることの多い私の今の生活では、これは死活問題です。
 くれぐれも、メールは届いているものだとは思わない方がいいようです。

(4)私が外付けで使用している、ウエスタンディジタルのハードディスクは、この新しいマーベリックではハードディスク内のデータを壊すことがあるそうです。
 いつもは必ずと言っていいほど私の身に起こることが、これに関しては今のところは遭遇していません。これは、私にとっては奇跡です。
 とにかく、何事もないので、ラッキーの一言です。ただし、このWDのHDは、いつ壊れてもいいように、覚悟して使うことにします。
 これまでは、このHDの容量が2テラバイトだったことと、ファイヤワイヤで接続できたので、高速でデータのコピーや保存をしていました。
 今回手にしたMacBook Pro は、モーター駆動ではない1テラバイトの高速フラッシュストレージ(SSD)を内蔵しているものなので、外付けHDの必要性がなくなりました。タイムマシンでバックアップを取っていればいいのですから。

(5)カレンダーに予定を記入しようとしていたら、突然スピーカーが壊れた音で警報のような耳障りな音が鳴り続けました。カレンダーを終了しても駄目、他のソフトを終了しても駄目なので、仕方がないので再起動すると鳴り止みました。
 これについては、アップルのサポート担当者も、カレンダーの音量設定に関することでなければ考えられないとのことで、引き続き調べてくださるそうです。

(6)画面上段のアップルメニューは、クリックしたときにプルダウンします。しかし、それがクリックを離すと、プルダウンが閉じてしまうのです。
 つまり、クリックしたままでカーソルを下に移動してから、クリックを離すことになります。これは、なかなか大変なことです。
 これについても、担当者は初めて聞く現象だ、とのことでした。
 私は、こうした初めてだと言われることに、頻繁に出くわすので、慣れっこになっていますが。

(7)iCloud の容量が一杯になった、という警告が先月から出っぱなしです。
 今年の9月に、25ギガから5ギガにダウングレードしました。ところが、頻繁に容量が上限に達したという警告が来るので、仕方なしに先月有料の15ギガにしました。ところが、それもすぐに一杯になったと警告されるのです。これでは、イタチごっこで利用料金が嵩むだけです。
 画像もすべてアップしないようにしているので、そのような警告が来る理由がわかりません。
 そのことを聞くと、アップル側のシステムを調べて下さいました。そして、上限には達していないとのことです。しかし、私のところには、アップルから警告文が毎日のように届きます。
 これについても、さらに調査をする、とのことでした。

 以上に記した事が今後も続くようならば、ピー・ラム・クリアというキー操作をしてみては、とのアドバイスをいただきました。本体が持っている記憶の一部を初期化するものです。
 十数年前に、パソコンの草創期にはよくやったものです。
 これも、また試してみます。

 以上の不具合は、私特有のものも多いかと思います。
 しかし、今回の新OSは、これまで以上に未完成のままに出荷を急いだもののようです。
 突然のトラブル発生が予想されるOSなので、参考までに記しておきました。

 今、私の手元のパソコンで発生している不具合は、ハードウェアではなくてソフトウェアでの問題のようです。そのことがわかっただけでも収穫です。
 不具合が1日も早く修正されることを望んでいます。
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2013年12月04日

MacBook Proに関するメモ(その3)

 購入して1週間が経った、MacBook Pro(15-inch, Late 2013)についてのその後です。
 新品らしからぬ、というよりも、新製品だからこそと言うべきなのか、相変わらず今イチ冴えない状態が続いています。

 本日、本体の中に「iWork」がインストールされていないことがわかりました。
 「iWork」というのは、アップル製の「Keynote」「Numbers」「Pages」の3点セットのソフトです。マイクロソフトの「Office」に相当するものです。
 OSがマーベリックになってから、無料で使えるようになり、プリインストールされているということでした。しかし、それが見当たりません。「iLife」(「iPhoto」「iMovie」「Garage Band」)の3点セットはインストールされています。

 また、Proが頻繁に、数日前まで私が使っていたMacBook Airを、ネット上で探しに行きます。
 先日来、何度もWi-Fi経由でAirにつなげ、その中のデータを移行しようとしていた記憶が、Proのどこかに残っているのでしょう。

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 今はそのAirのマシン名「MBAir-0(2)」を、別の名前に変更しています。しかし、すでに今では変更されている名称のノートパソコンを、健気にも5分おきくらいに探しまわっているのです。必死に仲間を探す姿は感動ものです。
 しかし、その度に虹色のカラーボールが回り続けるので、Proでの作業は中断ばかりしていて仕事になりません。また、その解除方法もわからない状態です。

 はてさて、困った日々が続いています。
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2013年12月03日

MacBookAir から MacBookPro への移行は断念

 新規に購入したMacBookProが、開封早々不具合の連続で困っています。
 このことは、先日の「マックの新OSで文書が作成中に突然消えること」(2013年11月28日)で記したとおりです。

 その後、昨日も、アップルのサポート担当の方とやりとりをしました。
 しかし、やはり駄目です。もう、この欠陥商品と一週間も付き合っています。不安を抱えたマシンと共に、私の大事な時間のうちの膨大な時間が捨てられていきます。

 今回、アップルのパソコンであるマッキントッシュは、マーベリックという新しいOSを最初から搭載して手元に来ました。しかし、それに不具合があるようです。
 ハードウェアの問題ではないそうです。これは、先日ログをすべて提供したことでもあり、その解析からの結果なのでしょうか。しかし、それもどこまでが本当なのか、私にはわかりません。

 いずれにしても、エアからプロにデータの移行ができないのです。
 手作業で一つ一つを移行することも可能です。しかし、そんな、いつ終わるとも知れぬ無間地獄のような時間は持ちたくないのです。

 新規採択の科研のために、たくさんの文章を書かなければなりません。さらには、急かされている原稿を抱えているだけに、なおさら早くちゃんとしたパソコンが必要なのです。
 これまで使っていたエアは、頻繁にシステムが落ちます。しかし、この不安だらけのパソコンで、今しばらくは原稿を作成するしかありません。
 とにかく、原稿の中身よりも、いつパソコンがダウンするかが気になり、集中できないままに執筆を進めています。

 サポート担当者からの提案は、不調のプロを初期化することでした。
 そして、そこでデータの移行をしてみたら、というものでした。
 それでも駄目なら、パソコン本体を交換するというものでした。

 嫌なことが、本当になりました。またもや、私は初期不良品を渡されたようです。
 もう慣れっこです。驚きません。開封してみて、中身が段ボール製の張りぼてのパソコンであっても、それもありか、と思う大らかな心は持ち合わせています。

 とにかく、均一な品質の製品を作ることには限界があるのですから、中には欠陥品もチェックをすり抜けてユーザーの手に渡ることもあるのでしょう。
 それにしても、私はそうした希有な不良品を、なんとしばしば受け取ることか……。
 これも、持って生まれた運というものでしょうか。
 これは、人との出会いに恵まれているので、相殺されているのでしょうか。
 そう思うと、気が楽になります。

 明日の夕方、担当者からその後の様子を確認する電話があります。
 私からの答えは、やはり初期化してもだめでした、と言うことになります。
 そして、本体のマシンを別の新品と交換する、という提案があるかと思われます。

 何とも、これだけ欠陥商品を手にすることが続くと、また交換してもらっても、それが再度欠陥商品だったら、またまた私の時間が無為に捨てられるだけです。
 手元にあるマシンは、突然ログアウトします。しかし、何とか無事に動いてはいるので、交換も面倒な気がしています。一二分置きにデータの保存をすればいいのですから。
 その前に、ソフトウェアは再度CD-ROMやDVDからインストールし直すことが先決問題です。エアから移行できないのですから。

 明日、アップルの方と電話で話をしながら、どうするか最終的な1つの結論を出すことになります。今、どうするかは、まだ考えていません。
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2013年11月30日

自分の成長が実感できる国際日本文学研究集会

 今年の「第37回 国際日本文学研究集会」も、多くの参加者を集めて、充実した研究発表と質疑応答がなされました。
 日頃は考えないテーマを、しかも海外という視点からの内容は、非常に刺激的です。
 ひたすら、教えられことばかりの展開に身を置きます。それが、少しでも理解できると、心地よい充足感を味わえます。

 今日は、パトリック・シュウェマー氏の〈有馬晴信のキリシタン語り物「日本に奇跡的に現れた十字架の事−イエズス会日本文学運動の研究序説−」〉が、私にとっては一番刺激的な発表でした。
 これまで、まったく知らなかったことが突然目の前で語られ、その一部でもあれ理解できたことは、何と言っても収穫です。

 過日スペインへ行き、支倉常長を通して宣教師や洗礼ということに興味をもっていたこともあります。江戸時代の日本のありようや、日本人の海外へのまなざしに、新鮮な気持ちを抱かされるようになりました。
 これまで、平安時代という限定された空間や時間の中で、日本の文学を考えていました。しかし、それが今は、目が国外に及び、文学の時間軸での流れも、平安時代から江戸時代にまで及ぶようになったのです。遅まきながらも、自分が少しずつ成長していることが実感できる集会でした。

 昨日記したように、『源氏物語』の翻訳本は、こんな感じで並べてみました。

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 今回は表紙を見てもらうだけでした。しかし、これだけでもおもしろさが伝わったようで、興味深い書籍を見せてもらったと、好意的な反応が多かったように思います。

 さて、明日は今日以上に楽しみな内容が並んでいます。
 特に、シンポジウムは、その展開が楽しみです。
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2013年11月28日

マックの新OSで文書が作成中に突然消えること

 私は、人との出会いには非常に恵まれています。しかし、機械運の悪さとなると、多くの方々によく知られている通りです。とにかく、不良品や欠陥商品をよく手渡されます。

 アップルのマッキントッシュが、今秋から「マーベリック」というOSに変わっています。どんどん進化していき、使いやすくなりました。

 こんなことがやりたかった、という要望がどんどん叶っていきます。気持ちがいいほどです。
 マッキントッシュというパソコンは、ハードウェアと一緒に、基本的なソフトウェアもアップルという会社が提供するので、そのパフォーマンスの高さは使っていると実感します。マイクロソフトがハードウェアを作らないために、ウインドウズがもたもたしていて使い勝手が悪いことと対照的です。

 ただし、その進化が劇的な分だけ、思わぬ動きに戸惑うこともしばしばです。

 この4日間、私が入手した最新のマックブック・プロは、完全にアップルのテストマシンと化しています。そして、これはあと4日も続きます。私は、いつもさまざまな会社のテスター役をさせられます。とにかく、購入して手にする製品のほとんどが、初期状態から不具合続出ということが多いのです。そのために、ついつい販売会社のテスター役させられるのです。これは、もう天職とでもいうべきものとなっています。

 いろいろな会社の機器の不具合のために、膨大な時間をその製品の改善のために提供させられています。我ながら、この献身的な奉仕活動は、私が送っているこの人生の中で、誉めていただける意義があると思っています。私が初期不良を改善する手掛かりを、自分の時間を湯水のごとく差し出して、各企業に不具合情報として提供しているのですから。

 さて、マックのOSが「マーベリック」になってから、作業中に突然パソコンがログアウトするのです。これは、これまでのマックブック・エアで頻発していたことです。パソコンのスタート時点に戻るので、また自分のアカウントでログインします。すると、当然のことながら、先程ログアウトする直前まで作成していた文書は、ことごとくが煙のごとく消えているのです。

 運がよければ、最後に保存したところまでは復元できます。しかし、ログアウトが突然、何の前触れもなしに襲ってくるので、頻繁に保存しなくてはなりません。

 私はエディタを使って文章を作成します。私が使っている「Jedit」というエディタでは、30ストローク毎に保存する設定にしています。しかし、メールやエバーノートなどに文章を入力していた時には、つい保存を忘れがちです。しかも、書くことに集中していた時などは、よく小まめな保存を忘れていて、突然のログアウトで文章を失ったことが、最近でも何回もありました。

 日本語ワープロとして有名な「ワード」も、1分毎に自動保存できるようです。しかし、これも甚だ疑問があります。
 私は、ワードで文章を作成することは皆無です。ワープロというものを使わないからです。
 だいたい、いただいたワード文書を読むときか、ワードで渡す必要がある時にエディタで作成した文書をワードに張り付ける、という使い方をしています。
 そんな使い方でも、貼り付けた直後に突然システムが終了すると、また同じ作業を再起動後にすることになります。

 いろいろと工夫はしています。しかし、突然パソコンが終了するのは困ったことです。
 このことを、アップルのサポートセンターに電話で連絡したところ、電話窓口からさらに上級のサポートチームの窓口につながれ、専門職の方が対応して下さいました。そして、挙げ句の果てには、サポートの人が私のパソコンと画面共有をして、遠隔操作によって指示をしてくださいました。いわれるままにコンピュータを操作しても、それでも不具合は改善されません。

 もう打つ手がないとのことで、コンピュータの記録であるログを取って送りました。購入したばかりのマックブック・プロと、OSを更新したマックブック・エア共に、ログを提供しました。その解析に4、5日かかるのだそうです。

 今回購入したばかりのパソコンは、まだ何もソフトをインストールしていない状態です。いわば、買ってきたままの状態です。それでも突然死をするのですから、もうユーザーの手には負えないOSの不具合です。そして、何もしていないパソコンでの不具合なので、なおさらアップルもこの不具合を認めざるをえないのです。

 なお、「マーベリック」では、移行アシスタントという、パソコンのお引っ越しソフトも、満足には動かないので、私の場合は、これまで使っていたエアの中身を新しいプロに転送することもできません。

 おまけに、スリープしたが最後、2度と生き返らせることができないので、電源ボタンを長押しして強制終了してから、再度起動します。

 こうしたことは、私だけに発生していることかもしれません。しかし、アップルの相当レベルの高いサポート担当者も認めるほど、私の手元にある2台のパソコンは、現実に不良品状態となっていることは事実です。

 マックOSのバージョン10.9「マーベリック」をお使いの方は、パソコンの突然死などに気をつけてください。
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2013年11月17日

本ブログに勝手に付けられていた不愉快な広告が消えました

 すでにお気付きの方もいらっしゃるかと思います。
 このブログの末尾に、運営担当の「イオブログ(イオネット、ケイ・オプティコム)」が勝手に付けていた広告が、突然なくなっています。
 2度の抗議文を、本年5月8日と8月7日に、直接イオブログの担当部局に送りました。
 本ブログでも、それを公開しました。

 半年が経過した今頃になって、やっと対処したのです。
 また、昨今の偽装や失態にはすぐに謝る、という風潮を受けて、自社への反動的被害が拡大しないうちにそれとなく収束を図るという、場当たり的な対処が透けて見えます。ただし、お詫びや謝罪などはありません。単なる会員への通知です。

 しかし、何はともあれ、不愉快な思いを強いられた日々のことを思うと、この判断は遅きに失したとはいえ、素知らぬふりをして差別的な行為を続けられるよりも、幾分はましな判断だと思います。

 結果的には、個人が発信するブログの記事や情報に、有無を言わさずに割り込んで来て貼り付けられていた、不快な広告が消えたのです。

 かねてより、本ブログの運営管理をしているイオネットには、私のブログに不愉快で卑猥な宣伝をつけないでほしい、という警告を発していました。2回の警告文を送り、本ブログでも報告しました。

(1)「〈eo-Net〉のブログに勝手に付けられる不愉快な広告」(2013/5/8)

(2)「2回目となるイオブログへの「不愉快な広告の排除の訴え」」(2013/8/7)

 そのイオネットが、ようやく己の愚行に気付いた態を装った、以下のメール(2013年11月13日付)を会員に送って来ました。
 

eoblogの「Yahoo!ディスプレイアンドネットワーク」広告の
            削除に関するお知らせ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
平素はeoblogをご利用いただき、誠にありがとうございます。

このたび、マスター会員およびファミリー会員のお客様のeoblogにおいて、
「Yahoo!ディスプレイアンドネットワーク(旧:Yahoo!インタレストマッチ)」
広告の削除を行いましたのでお知らせいたします。

広告削除に関する詳細につきましては、以下をご確認ください。

1. 実施日時
  11月12日(火) 15:00

2. 対象
  マスター会員およびファミリー会員でご利用のeoblog

  ご自身のブログが広告削除の対象であるかは、下記手順にて
  ご確認ください。

  (1)管理画面にログイン後、コントロールパネルにアクセスする。
  (2)アカウント情報の概要で、「現在のご利用プラン」がfree-2
    であれば、広告削除の対象となります。

3. 実施内容
  ブログ記事下に表示されていた広告の削除

なお、メンテナンス後、広告削除が完了するまでには1日程度の時間を
要する場合がございます。
あらかじめご了承願います。

今後ともeoサービスをご愛顧いただきますよう、よろしくお願いいたします。

 
 「Yahoo!」という文字をちらつかせて、責任の一端を「Yahoo!」に転嫁しようとしていることには呆れています。
 ここでは、「Yahoo!ディスプレイアンドネットワーク(旧:Yahoo!インタレストマッチ)」という仕組みで、人のブログに勝手に広告を潜ませる行為はやめる、と言っているのです。

 私は「マスター会員」なので、当然のことながら広告削除の対象者ということになります。
 現実に広告は付かなくなりました。

 もっとも、なぜ今回この広告を削除することになったのか、という理由は一切明記されていません。
 企業として差別的行為に荷担していた、ということは表明せず、一方的なお知らせとしてユーザーに告知するに留まるものです。

 この「ケイ・オプティコム」は、


関西一円に高品質で低価格な光ファイバーサービスを提供する総合情報通信事業者です。


と言う、関西電力グループ傘下の会社です。

 私は、契約していたウェブサーバーのクラッシュや倒産、吸収合併による閉鎖、という手痛い体験を何度もしています。
 そこで、安心して利用できるネット会社として、どのような時代になっても倒産しない可能性の高い会社として、この関西電力を背景に持つ「ケイ・オプティコム」の「イオネット」を利用することにしました。
 しかし、運営会社の嫌らしい干渉により、不快な広告が無理やり付けられていました。
 いつまで我慢するか、という状態になっていたのです。

 ここの社長は、ネットでの挨拶で、次のように言います。


私たちは、常にお客様の方を向き、お客様のことを第一に考え、サービスを展開する「顧客オリエンテッド」な姿勢を追及してまいります。



 日本人は、まだまだまともであることを、今回のことが示しています。
 私は、イオネットを衆愚の組織だと思っていました。その社内にも、まともな感覚を持つ社員が少なからずいた、ということが判明しました。
 もちろん、もっと早く対処すべきであったし、私のような意見は「クレーマー」として無視しておけばいい、という社内体質もあったのでしょう。
 己たちの蛮行に気づいただけでも、これはこれでよしとしましょう。

 なお、上記(1)「〈eo-Net〉のブログに勝手に付けられる不愉快な広告」の記事の中で

このサイトをマッキントッシュで利用するにあたっては、画像を挿入する位置が1回で決まらないことなど、何かと手間がかかるので、完成度は低いと思います。完全にウインドウズ仕様なのです。そこまでの技術的なサポートができるスタッフを抱えていない、ということなのでしょう。

と記したことについて、最近その改善がなされました。
 マッキントッシュを使うクリエイティブ・ユーザーにも目を向ける余裕ができた、ということのようです。

 ともかく、これをもって一件落着の報告とします。
posted by genjiito at 10:06| Comment(2) | ◎情報社会

2013年09月18日

アップルストア銀座でノートパソコンの不具合を治す

 アップルストア銀座に行きました。
 日頃使っているアップルのノートパソコンが起動しなくなったためです。
 電源入れると、アップルのロゴの下に現れる歯車が回りっぱなしです。
 サブシステムでディスクユーティリティを実行しても、特に問題はありません。
 自分で MacOS X マウンテンライオン(10.8.4)のアーカイブインストールをするには、他の影響を考慮して躊躇しました。

 問題を起こしたマシンは、2009年製の MacBook Pro 17インチ版です。

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 あらかじめネットで予約してから、現物を持ってアップルストア銀座に行ったのです。

 アップルストアの前には、「iPhone 5s」の発売を待つ人が20数人の行列をなしていました。
 先頭の方をはじめとして、さまざまなメディアの取材が行われていました。チラリと聞こえたところでは、多くの方がゴールド色の「iPhone 5s」を狙っておられるようです。
 先日の颱風の時には、ストア側は店頭に並ぶ人の安全のため、3階のシアタールームを開放したのだとか。

 ネット社会の次を見据えて、アップルは企業向けのクラウドサービスに本格的に参入しだしました。そうした今、1台の携帯端末を求めて、アップルストア銀座の店頭に並ぶ人々の姿が印象的です。
 見えないものに依存しつつ、時間と空間を短縮して活用しようとする時代に、膨大な時間を費やしてそのツールを入手するため路上に並ぶ姿が、いかにも人間らしい営みとして見えました。
 人間は楽しいな、との思いを強くしました。

 さて、ジーニアスバーでの不具合の確認やその対処については、丁寧な対応でした。
 以前とは格段の違いです。サービスは向上しています。
 ただし、iPhoneの担当者は多いのに、パソコンの担当者が少なくて、予約した時間の5分前に行ったのに35分も待たされました。

 ハード的には問題がなさそうなので、まずはソフト的なチェックをしてくださいました。その結果、システムの不具合が判明し、ハードディスクを初期化していいか、との確認を受けました。

 事前に、そのような展開となるであろうことは予想していました。しかし、素人にはわからない、何か別の原因があるかもしれないので、こうして直接持参したのです。

 起動しなくなったノートパソコンでしたが、持参する前に、別のノートパソコンからターゲット・ディスクモードで外付けドライブとして認識させ、ハードディスクの中のデータはバックアップを取ってありました。
 こうしたことが私の手元で事前にできたので、ハード的に致命的な損傷には至っていないだろうとは思っていました。

 ハードディスクの初期化を経て、起動しなかったノートパソコンが動き出しました。
 ただし、私がインストールしたアプリケーションやデータは、ディスクの初期化によって、もちろん消えています。
 家で、再度のインストールとデータの移し替えをすることになります。
 それでも、こうして生き返ったマシンを手にして、大事に至らなかったことを喜んでいます。

 時間を見て、コツコツとアプリケーションをインストールする日々が、これから数日続きそうです。

 このマシンは、4年もの長きにわたって、毎日毎日働いてくれたパソコンです。
 私は3台のパソコンを同時に使い分けています。主要なデータはクラウドとネットワーク上のバックアップディスクに置いてあり、3台のパソコンにプロジェクト別のデータを振り分けながら仕事をするようにしています。
 今、この MacBook Pro 17が動かなくなっても、特に致命的なことはありません。しかし、仕事によって使い分けているデータが多いので、このパソコンも慎重に元の状態に戻して、自分の仕事の中に再度組み込むつもりです。
posted by genjiito at 23:55| Comment(0) | ◎情報社会

2013年09月11日

災害時を想定した日々の心掛け

 今日も、首都圏では電車が人身事故のために止まりました。
 よくある日常茶飯事です。

 オリンピックの日本招致に関するスピーチで、誇らしくアピールされた自慢の交通機関です。全国各地で、あたりまえのように時間通り、きっちりと電車が走っています。
 この日本の交通システムの緻密さと精確さには、海外から帰って来るといつも驚異に思います。

 ただし、時には乱れます。
 東京の場合は、人身事故によるものが多いようです。

 我々は、正確で安全な交通機関の運行に慣れているので、ひとたび止まると、改札口やホームはごった返しとなります。そして、イライラする人で溢れます。

 そうは言っても、日本人は諦めも早いのでしょう。お互い様ということもあってか、過激な言動は自制され、暴動などにも至らず、整然と復旧を待つのです。この穏やかで文化的なお国柄が好きです。当たり散らして憂さ晴らしをしている方は、日頃からさまざまなストレスが溜まっていることに起因しているようです。

 今日の会議は、参集したメンバーで相談の結果、1時間遅れで開催となりました。一人でも多くの方々と討議をするためにも、最良の選択であり対処です。時間が空いたといっても、山のように抱え込んでいる仕事を一つずつ熟すことに費やすことになります。

 この夏は、昨年以上に異常な天候でした。自然の猛威も、各地で爪痕を残しました。
 元来、日本人は自然を征服して生きる、という発想は持ち合わせていません。八百万の神様に対して、適度に依存して来たように思います。バラバラでありながら、それでいて一緒に物事に当たってきたのです。そのせいもあってか、各自が知恵を働かせて、上手く自然にも人々にも順応して生きて来ました。

 近年とみに多発する災害や事故を見聞きする中で、我が身を守る手だても、こうした中で自ずと獲得しました。
 他愛もないことですが、そんなことを1つ。東京ぐらしでの生きる知恵とでも言えるものです。

(1)電車での移動は、快速や急行に拘らず、一駅でも先に進むことを最優先とする。
 これは、いつ乗り物が止まってもいいように、行ける時に行けるだけの距離を稼ぎ、身体を少しでも前に進めておくためです。これで助かったことが、意外と多いのです。

(2)地下鉄とバスが使える場合は、バスを優先させて移動する。
 地下鉄は、事故や災害の状況によっては、まったく身動きできない事態に置かれます。しかも、東京の地下鉄網は、地底深くにまで張り巡らされています。バスならば、降りると徒歩で地上を移動できます。

(3)妻とは、お互いの位置関係を確認できる状況で移動する。
 そのために、iPhoneの「友達を探す」という機能を、我々は常にオンにしています。バッテリーを使う上にプライバシーが、という見方もあることでしょう。しかし、共に連絡を取り合って合流し、安全なところへ移動して生き延びるためには、どうしても必要なことです。

 これら3点は、どこに目を瞑るか、というレベルの問題だと思っています。

 以上、これにはかえって別のリスクが伴う、という点もあることでしょう。
 しかし、とにかく今は、こんなことを心掛けて東京での生活を組み立てています。
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2013年08月07日

2回目となるイオブログへの「不愉快な広告の排除の訴え」

 私が毎日利用している「ケイ・オプティコム」のこの「イオブログ」では、「いやらしい広告」を、私が書いた記事の末尾に勝手に塗り付けて知らんぷりをしています。
 こうした行為の排除に声をあげて訴えるのは、今回で2回目となります。
 あまりにしつこいので、あらためて私が不愉快な思いをしていることを明記して、確認しておきます。


 本ブログ「鷺水亭より」の末尾に付けられている「いやらしいことばの広告」は、私の意思に反するものであり、プロバイダー業者である「ケイ・オプティコム」によって勝手に付けられているものです。
 私が「いやです」「やめてください」と、卑猥な広告の排除を正式に訴えるのは、これで2回目となります。
 一日も早く、自分がしていることが確信的な不当行為であることに、「イオブログ」の運営主体者が認め謝罪されることを望みます。
             亭主敬白


 とにかく嫌な思いをしながらブログを書き続けています。
 記事を公開しても、またあの「いやらしい広告」が付くのかと思うと、読んでくださる方々に申し訳なく思います。記事の末尾にへばり付いている卑猥な文字列は、今後ともどうか見過ごしてください。「ケイ・オプティコム」という会社が小金稼ぎのためにやっていることで、その会社のネットワークを利用している私には無関係のものです。

 先日、2回目の不快な思いを、以下の文章にして、ユーザーサポートの窓口へ送りました。
 なお、送付文章には画像が添付できませんでした。私が送りたかった画像は、次のものでした。
 
 
 

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2013/08/05 19:28:14:

 今年3月18日に、私のブログの末尾に御社からの卑猥で不愉快な広告を勝手に付けないでほしい、とお願いした伊藤鉄也です。

 御社の言われる「行動ターゲティング広告」なるものが、いまだに汚物のごとく毎日塗りつけられています。
 とにかく、御社のお陰で、不愉快極まりない日々を送っています。
 昨日のものは、添付した画像の通りです。

写真(画像が添付できません)

 春先のことは、私のブログで、「〈eo-Net〉のブログに勝手に付けられる不愉快な広告」(2013年5月 8日)という記事で詳細に報告した通りです。

 精神的な苦痛が解除されるまで、とにかく御社から不愉快な思いをさせられていることを訴え続けるしかないようなので、これで2回目となる、窮状を訴える私からの叫びをこうして届けました。
 1日も早く、己が蛮行に気付かれることを願っています。

 サービスを提供する側である御社のモラルが非常に低いことは、まだネット社会が未成熟なので致し方ない問題を孕んでいるようです。しかし、今回のやり口は酷すぎることを、早く気付いてください。

 この30年にわたり、このようなユーザーを軽視したネット社会の構築を目指して、私は啓蒙普及活動をしてきたつもりはありません。卑劣な手法で、ネットワーク社会を低俗なものに貶めないでください。

 不当な嫌がらせと差別を受けている、というこの事実を、諦めることなく声を挙げて積み重ねる中で、こうした困った問題に対して、今後の対処を模索したいと思います。

 私の記事へコメントに「一利用者としてはなかなか打つ手がないのがもどかしい限りです。やはり、諦めずに声を上げていくしかないのでしょうね・・・」というものがありました。

 今回の事例は、その意味ではネットワークの歴史における悪しき事実として、記録に値するものであると考えています。人間の愚かさに端を発するものなので、文化史的な事例となることでしょう。

 とにかく、「卑猥で不愉快なことばによる嫌がらせは辞めてほしい」、という2回目の訴えとします。

 
 この文章を送付して2日後に、「イオブログ」の担当部局から以下の返信が届きました。


2013/08/07 10:43:19:Lekumo ビジネスブログサポートデスクからの回答:

ご連絡いただき、ありがとうございます。
eoblogのご利用におかれまして、ご不快な思いをさせてしまいお詫び申し上げます。

前回ご案内させていただきました内容と重複いたしますが、
お申し出いただきました件につきまして、お客様のご意向に沿えず誠に申し訳ございません。
eoblogにおける広告掲載につきまして、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

また何かございましたらお問合せいただければと存じます。
引き続き、eoblogをよろしくお願いいたします。

 
 「お客様のご意向に沿えず」とあるのは、非常に興味深いことばです。
 この会社のモラルの低さと愚かさと無責任な逃げの手口が露呈しています。
 大事に至れば、慌てて気付いたふりをして対処するつもりなのでしょう。
 「いじめ」「ストーカー」「痴漢」の主体的な行為者に典型的に見られる、愚鈍な感覚です。

 前回の記事を読まれた方が、広告が表示されないようにする方法を教えて下さいました。数行のスクリプトを実行させるものでした。
 しかしこの問題は、ユーザー側がシステムに手を付け、策を弄して対処するものではないと思います。あくまでも、「イオブログ」の運営主体者がその愚かさに気付いて撤去すべきものだ、と考えます。
 プロバイダがユーザーが書いた文章へ不当な介入をしている、とのスタンスで、今後とも対処していきたいと思います。
 これは表現の自由への侵害です。基本的人権の侵害行為だと判断しています。
 上記画像をご覧になればおわかりのように、広告は「投稿日 2013年8月4日(日)〜」という私の記事に属する情報の上に潜り込ませてあるのですから。巧妙で卑劣なやり口です。

 なお、アドバイスをくださった方には、以下の返信をしました。

 可能であれば、お作りなったスクリプトを、正々堂々と公開なさることで抗議の一環とされてはいかがでしょうか。
 これは、それぞれの判断なので、私ならそうする、という程度にご理解いただければと思います。
(中略)
 私は、技術でクリアするのではなくて、話し合いで事態の打開を図りたいとの思いを強く持っています。
 結果的に、ケイ・オプティコムが自分たちの誤りに気づき、それを認めれば、その時点で一件落着だと判断します。
 一般的に、和解と言われるものです。


 上から目線と言われそうですが、企業に正しいネットの運営について教えてあげるのも、利用者の役割の1つだと思います。特に、「ケイ・オプティコム」は関西電力系の会社なので、余計に人間の心の痛みを〈気付かせる〉必要があります。

 今後とも、この会社には、「いやです」「やめてください」と言い続けていくつもりです。
 
■追記■
 前回、私のブログに「〈eo-Net〉のブログに勝手に付けられる不愉快な広告」(2013年5月 8日)と題する記事を公開した後、以下の通知を「イオブログ」に送りました。


2013/05/09:

eoblogサポートセンター 御中

 3月18日に「行動ターゲティング広告」に関して問い合わせをした伊藤鉄也です。
 昨日の以下のブログに、この件についての記事をアップしましたので、お知らせいたします。

「〈eo-Net〉のブログに勝手に付けられる不愉快な広告」
http://genjiito.blog.eonet.jp/default/2013/05/eo-net-1840.html
(2013年5月 8日)

 eoblog を利用しているユーザーとして、この件では毎日嫌な思いをさせられています。これは、不愉快な思いを強いられているユーザーの立場としては「ハラスメント【harassment】」だとの認識のもとに、記録を残しておく意味で認めたものです。
 ただし、今回の記事には「ハラスメント」という文言は控え、「私が持つさまざまな権利を侵害」というソフトな表現に留めました。あくまでも「不愉快な広告を本人の承諾なしに勝手に付けてほしくない」という気持ちを書き記したものです。

 取り急ぎ、報告させていただきます。

 
 これに対する「イオブログ」の担当者からの返信は、以下の定型文でした。
 

2013/05/10 16:42:26:Lekumo ビジネスブログサポートデスクからの回答:

eoblogサポートセンターでございます。
ご連絡いただき、ありがとうございます。
このたびはeoblogのご利用においてご不快な思いをさせてしまっておりますことお詫び申し上げます。

本件につきまして、お客様のご意向に沿えず誠に申し訳ございません。
何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

また何かございましたらお問合せいただければと存じます。
引き続き、eoblogをよろしくお願いいたします。

 
 今回も、この記事を公開してから、その旨を「イオブログ」に連絡します。
 定型文が返ってくるだけでしょうから、この2回目の訴えの報告はここまでとなります。
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2013年07月30日

京大病院の未承認医療機器の実験に参加する

 京大病院の眼科で検査を受けました。これは、糖尿病内科から回された検査です。
 視力は昨夏の入院時とほとんど変化がありません。多少左目の視力が落ちているとのことでした。
 また、軽い白内障があるようです。しかし、大した問題ではないようです。

 診察後、よかったら新しい検査に協力してもらえないか、と声をかけられました。
 私は、自分の身体のすべてを、この病院に捧げています。先生方のさまざまな検査や実験に、積極的に協力しています。そんなこれまでのこともあっての、研究協力の要請だと思われます。

 3年前に胃癌の手術をしてもらった時にも、さまざまな情報を提供しました。
 昨夏は、1ヶ月にも及ぶ糖尿病の検査入院をしました。毎日毎日12回以上も血糖値を測定しました。休む間もなく、ひたすら血液を提供しました。それがどれだけ役立っているのか、今の時点では何もわかりません。一握りの情報にしか過ぎないものです。しかし、こうした情報が蓄積されれば、そこからまた何か新しい治療方法が見つかることでしょう。

 特に私は、胃と十二指腸がまったくないのです。食道と残された小腸が、鳩尾の上で直結されています。消化管のない身体での血糖値の推移は、得がたい情報となるはずです。ささやかながらも、少しでもお役にたてれば幸いだと思っています。

 普段取り組んでいる『源氏物語』の本文に関する研究は、非常に意義深いものだと私は思っています。しかし、やはりそれは、自己満足の域を出ないものだと思います。人の命を救ったり、人に何か影響を与えることもほとんど考えられない、あくまでも自分が生きることに向かって完結する、個人的な命題です。

 せっかく生まれてきたのですから、何か人のお役にたちたいものだ、と常日頃から思っていました。

 どう考えても、誰に聞いても、今ここに私が生きていることは考えられないことです。
 しかし、実際に、毎日このブログを書いているのは私自身です。毎夜、こうしてブログを書きながら、今日も書くことがあった喜びを噛みしめています。ありがたいことだと、妻をはじめとする私の周りのみなさまに感謝しています。素直に表現できないので、そんな気持ちは伝わっていないかと思いますが……

 その意味からも、自分の身体を今後の医学分野での調査や研究のために提供することは、些少なりとも世のため人のためになることにつながります。特に、今の私の身体は、消化管がないので、おもしろい人体実験ができると思われます。

 何度も命拾いをしたこともあり、自分で進んで自分の身体を、医学実験に提供しているつもりです。
 また、消化管がないのにどうして今も元気に日々を送ることができているのか、自分でも今もって不思議に思っています。主治医の先生も、いろいろと質問すると、まだわからないことが多くて、と仰います。

 いつ何があってもおかしくない状況の中で、とにかく毎朝スッキリと目が覚めます。そして1日中いろいろな活動をし、夜になると自然に眠くなって休みます。

 その間、1日に5、6回の食事を長時間をかけてします。特に夜は、食事に2時間をかけるので、勉強時間は極端に圧縮されています。
 しかも、仕事のペースダウンを意識的にしているので、多くの方々に迷惑をかけっぱなしです。本当に申し訳ないことです。

 そのおかげというのも変ですが、理由はわかりませんが、今日も元気に生きています。生き続ける限り、牛歩の歩みでも、一つずつ仕事はできるのです。
 数週間後に、私が編集した『もっと知りたい 池田亀鑑と「源氏物語」第2集』(新典社)が刊行されます。本当は、昨春の刊行だった本です。しかし、無理を言って延ばしてもらい、やっと来月できあがります。生きてさえいれば、形あるものを作り、残していけます。

 たくさんの仕事を抱えています。それらも、遅々として進みませんが、それでも一歩ずつ前に進むようにしています。気長に見守っていただくことをお願いするしかありません。

 さて、今日の医師からの提案は、「新型高分解能眼底観察装置による眼底イメージングの臨床的有用性に関する検討」というテーマへの協力依頼でした。私は喜んで研究に参加することを即答で伝え、眼科で1つの実験対象にしてもらいました。
 
 
 
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 実験に参加するにあたっては、まず、この研究の趣旨に関する説明がありました。どうやら、私は糖尿病による網膜症に関しての参加要請のようです。これを断っても、今後の診察などにはまったく影響がないことを、最初におっしゃいました。相手の心理的な負担を軽くしようとの配慮からのようです。

 今回の臨床研究は、新しい医療機器の有用性を調べるためのものでした。
 あらかじめ、京都大学医学部付属病院の倫理審査委員会において、参加する患者の人権の保護と安全性と科学性に問題がないかを審査し承認されたものだ、とのことです。

 そして、提示されている医療機器では、眼底の視細胞という非常に細かい部分を見ることで、早期診断や病状把握に資する情報が得られることが期待されるものでした。
 この医療機器は、京都大学とキャノンの共同研究だそうです。厚生労働省からはまだ認められていない、未承認医療機器です。

 この実験的な検査によって、私にもたらされる利益は今はないそうです。しかし、将来的に多くの方々によりよい医療が提供できるように、協力してほしいとのことでした。
 そして、もちろん患者である私の費用負担もなければ、謝礼もないと。また、この臨床研究によって新発見があっても、特許権などは患者にはないとのことです。

 こうしたすべての説明を受けてから、同意書を交わしました。

 実際の検査は、レンズの奥の光の点を見るだけでした。
 終了後、画像を見せてくださいました。網膜に、小さなツブツブのような白い点が確認できました。視細胞というものだそうです。
 これが、今後どのように展開していくのか楽しみです。
 私の取るに足りないこの身体の反応から得られる情報が、多くの病気にお役にたつのであれば本望です。
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2013年07月27日

顔認識の調査と情報管理の難しさ

 今日の京都は、思ったほど暑くはなくて助かりました。
 平安神宮のある岡崎に、京都府立図書館があります。蔵書数が多いので、よく行きます。
 今日は、一日中ここに籠もって調べ物をしていました。というよりも、俳優さんの顔を認識する作業に没頭していました。

 最近、昭和7年と8年の映画と演劇について興味を持って調べています。
 池田亀鑑に関連することで、昭和8年11月に源氏物語劇の上演が中止になった前後のことです。
 その時の打合せの場面かと思われる1枚の写真があります。そこに池田亀鑑が写っているのは確かだとして、その周りを取り囲むようにしている人々の顔の確認をしているのです。
 このことは、「江戸漫歩(66)国立国会図書館で資料を調べる」(2013/7/22)で少し書きました。

 その1枚の写真で、池田亀鑑の横に座っている女性は女優の伊藤智子(いとうとしこ、跡見女学校卒、本名は田村智子)ではないか、という情報をいただき、そのあたりから調べていきました。
 すでに、伊藤智子が出演した映画『禍福』(昭和12年、菊池寛の原作を成瀬巳喜男が監督した恋愛ドラマ)は見ました。伊藤智子は、入江たか子の母親役として出演しています。
 ただし、この映画からは、手元の写真と見比べても、顔が似ているように思われるだけで確証は掴めませんでした。

 今日は、京都府立図書館の視聴覚ライブラリで、伊藤智子が歌人役として出ている映画『妻よ薔薇のやうに』(昭和10年、中野実の『二人妻』を成瀬巳喜男が脚色・監督した愛のドラマ)を見ました。ここで、手元の写真の女性が、伊藤智子であることをほぼ確信しました。
 ただし、写真に写っている男性陣4人が皆目わかりません。俳優関係者でないとしたら、さらに範囲が拡がります。根気しかありません。
 まだまだ、傍証が必要です。これは、今後の課題です。

 帰りに、利用者登録をすることにしました。手続きは簡単でした。ただし、京都府立図書館のインターネットサービスで登録できるパスワード用の文字で、困ってしまいました。

 後でわかったことですが、「小文字の半角英数字6〜8文字」が使えることと、「l(エル)とO(オー)」は使えないことが、その原因でした。大文字も使えないのです。そのことに中々気付かず、相当難儀しました。

 例えばの話、「東京、横浜、小田原、静岡、豊橋、名古屋、京都、大阪、神戸、岡山、広島、福岡、熊本、鹿児島」には、すべて「O」が入っています。つまり、「l(エル)とO(オー)」は意外によく使うようです。

 大文字が使えないのは、パスワードの範囲を狭めているので、この制限はいずれは撤廃されることでしょう。
 利用者のことを思い、混乱を防ぐための配慮なのでしょう。しかし、この親切がかえって混乱を来していると思われます。

 なお、現在私は、193個のパスワードといわれるものを使い分けています。特殊な方法で、折々に確認できるようにしています。ことほどさように、今や多くの人々が、思い出すのも大変な数のパスワードに囲まれていると思われます。
 しかも、銀行などは長期間パスワードが変更されていないので、早く別のものに変更しろと、しつこく言って来ます。大変な時代となりました。
 さらに追い打ちをかけるように、時とともに記憶力が減退するのですから、なおさら困難を強いられます。

 それに加えて、カード社会となり、お店のポイントカードを含めて、膨大なカードを持ち歩いている方が多いようです。私も、常時数十枚のカードを持ち歩いています。もちろん、東京と京都で置き場所を変え、毎週それぞれの滞在先でカードを入れ替えています。これがまた面倒なのです。ポケットも膨らむばかりです。

 パスワードやカードと、たくさんの情報を持ち歩く現代社会は、いつか整理しないとパンクすることでしょう。人間は賢明な動物なので、いずれは解決策を見いだすことでしょう。しかし、今はまだ過渡期なので、しばらくはこのまま個人に負担が強いられていくようです。

 発行する方は気軽に個人に配布しているパスワードとカードも、その発行者側での管理が杜撰であることは、すでに情報の流出問題で常識となっています。最初は特定の用途以外には使わないとしながらも、その裏ではじゃじゃ漏れの個人情報なのです。管理している人がよくわからない管理方法なので、これには打つ手がないとされています。

 便利な情報化社会と言われています。しかし、私が生きている内に、これらの情報が適正に管理され整理されることはないようです。今は、記憶力に頼らないで情報を使い熟すことを心がけ、自分でパンクしたら再発行に頼るしかない、と割り切っています。

 それにしても、おもしろいカード社会に加えてネット社会に生きていることを実感しています。
posted by genjiito at 23:32| Comment(0) | ◎情報社会

2013年07月22日

江戸漫歩(66)国立国会図書館で資料を調べる

 確認したいと思っていた資料を、とにかく何でもある国立国会図書館へ行って調べました。
 国会図書館は、地下鉄の永田町駅から歩いて5分の至便の地にあります。

 前国会図書館長だった長尾真先生には、京都大学にいらっしゃった頃に、電子図書館研究会のメンバーに加えていただいていたので、刺激的な多くのことを教えていただきました。
 研究会の帰り道に、出町柳まで歩き京阪電車で途中までご一緒したこともあります。
 道々、『源氏物語』をデジタル化してデータベース化することについては、いろいろとアドバイスをいただいたことを覚えています。特に、人工知能を導入しての視点は、今でも鮮明にその斬新さが忘れられません。

 ご教示いただいたにもかかわらず、いまだに『源氏物語』のデータベース化は構築途上です。利用できる機器の性能が飛躍的に高まっているので、当時の目標はいとも簡単にクリアできます。しかし、その発想が貧困なせいか、幅広い利用に供するシステムの構築には至っていないのが現状です。
 勉強不足を恥じ入るばかりです。

 さて、昨日が参議院選挙だったこともあり、参議院議員会館の前では、落選した議員に対してマイクで大声で呼びかけている人がいました。議員会館を退居する前に一言いっておこう、ということのようです。

 その近くを通りかかり、今から5年前にこの議員会館に入った時のことを思い出しました。

「政局混迷の中を参議院へ行く」(2008/9/3)

 国会図書館は国会議事堂と並んで建っています。図書館は写真を撮っても単なる四角い庁舎なので、図書館から国会議事堂の方にレンズを向けました。
 
 
 
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 新館で利用者登録証(登録利用者カード)を作りました。久しぶりのことで、更新手続きもしていなかったので、3年の利用期限が切れていたのです。

 本館のインフォメーションで、昭和初期の雑誌の閲覧について相談をしました。
 お目当ての雑誌は、あらかじめネット検索で所蔵がないことがわかっていたので、他の方法を教えていただきました。また、別の関連する資料も教えてくださったので、デジタル化された雑誌をパソコンで見ることができました。

 ただし、ずらりと並んでいるパソコンを操作し、その画面でページを捲って紙面を閲覧することは、相当の負担が目にかかります。とても長時間はできません。
 パソコンによるデジタル画像の閲覧は、現物を手にしてページを繰ることに較べると、肉体的な苦痛が伴う作業となります。今後とも、こうした流れが加速することでしょう。しかし、実際に本を手にするよりも効率が悪いことは明らかです。

 資料の保護と閲覧の簡便さからいうと、古い資料等をデジタル画像で閲覧することは、システマチックでいい方法だと思います。本を請求して、待って、一々受け渡しをすることがないので、スピーディなやりとりが可能です。
 しかし、歳と共に手や目や肩などなど、何かと身体的な不都合を伴うのです。この点は、今後は何らかの方法で解決すべきでしょう。

 雑誌の付録に関しては、デジタル化されていませんでした。そこで、奥にある人文総合情報室で具体的な事例として相談をしました。
 迅速な対応をしていただき、私が見たい雑誌の付録は、何と高知県の図書館にしかないことがわかりました。

 普通、図書館では雑誌本体は保存しても、付録まで保管することはほとんどないそうです。廃棄されてきたのだとか。最近のものはしりません。しかし、この付録が貴重な情報を盛り込んでいることがよくあるので、処分されてきたことは返す返すも惜しいことです。

 それでも、全国に1館だったとはいえ、その資料を持っている図書館が見つかったことは幸運といえます。これは、住んでいる地域の図書館から取り寄せていただけるそうです。早速、後日手続きをするつもりです。

 その他、いろいろと調べ物をしました。快適な空間が提供されていました。ただし、帰るころには、目の奥が重く沈むような感じと、身体のだるさがつきまといました。

 光の点を長時間ジッと見つめることは、慣れないことなので疲れが溜まります。
 人類がまだ遺伝子の中に組み込んでいない、文化的にも新しい行為だと思います。
 これについては、何かいい方法を見つけたいものです。
posted by genjiito at 22:36| Comment(0) | ◎情報社会

2013年07月03日

不可解なマックの問題がほぼ解決

 日頃から問題があると思っていた愛用のパソコンの不可解な動きについて、アップルストア銀座のジーニアスバーで相談をしてきました。このマシンに関しては2回目です。
 直接アップルの方と相談ができる窓口があることは、無駄な時間が果てしなく続く状態から脱出できます。時間の節約にもなり、非常に信頼できるサポートだと思います。

 私が現在主に使っているパソコンは、Mac Book Air (13inch,Late 2010,SSDrive 250G,OSX 10.8.4) です。
 パソコンは毎日使う情報文具の1つなので、常に心地良い環境で使いたいものです。

 今日は、次の3点について、事前に予約して行きました。


(1)スリープの解除ができず、電源ボタンの長押しからパソコンを再起動する状況にある。
(2)起動時に必ずエラーメッセージが表示される。
(3)ウインドウズ用にフォーマットしたUSBメモリが、ウインドウズで認識されない。


 まず(1)について。
 これは、これまでに私が手にしたマッキントッシュのほとんどすべてのマシンで起こることです。
 私が使ってきた、使っているマックは、一旦スリープしたら、電源長押しで一旦シャットダウンし、それから再起動するしかありません。これは、もう10年以上も続けていることです。

 この件では、すでに何度もアップルには改善をお願いしていることです。しかし、今回も担当者は聞いたことがないとのことでした。私にとっては毎度のことなので、これをアップルが解決できたら、もっといいマシンになるのに、と思っていることです。

 マックは、スリープさせたら2度と起き上がれない、というのは、私の中では常識です。これは、これまでの数十台のマックで、そのすべてで経験したことです。ただし、仲間のマックではほとんど起きない症状でもあります。
 もっとも、私が手にする機器は欠陥品である確率が高いということは、知人の間ではよく知られています。
 今日も、担当者は、私が作成するデータに何か問題があるようにおっしゃいました。しかし、それにしては、もう十年以上もこのスリープ問題には悩まされています。この間、ソフトウェアもデータタイプもさまざまに変遷しているので、そうしたことは考えられないことは、担当者も理解してくださいました。この問題は、社内の上にもあげられていないことで、あり得ないトラブルとされているようです。しかし、現実にこうして私の元では、ずっと発生していることです。
 これについては、もう諦めているので、担当者が初耳だと言われてすぐに次の相談に移りました。

 第2点は、私の Mac Book Air が起動すると、必ず次のエラーが表示されます。
 
 
 
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 これについては、目の前で起こる現象なので、真剣に解決策を模索していただけました。
 私の Mac Book Air のシステムを詳細に調べ、いろいろなことをして、40分ほど経ったころでしょうか、ついに原因を究明してくださいました。
 パソコンが起動して、ログイン時に読み込まれるアプリケーションの内、「グーグルドライブ」がいたずらをしている可能性が高いとのことです。再度インストールし直すと改善されるのでは、とのことだったので、その通りにすると、起動時に上記のメッセージは出なくなりました。
 根気強くマシンのシステムをチェックしてくださった、その粘り強さには敬服します。

 第3点は、マックのディスクユーティリティでウインドウズ用にフォーマット(MS_DOS FAT32)をしたUSBメモリが、ウインドウズでは認識されないことです。必ず、初期化をしますか?、と聞いてきます。

 持参したものを使い、その場でその現象が現れることは確認してもらえました。そして、さらに20分ほど再フォーマットなどを繰り返した後、その原因が突き止められました。
 それは、最新のマックOSであるマウンテンライオン(OSX 10.8.4)でフォーマットしたものでは、そうした現象は起きない、ということです。つまり、それ以前のバージョンのOSでウインドウズ用にフォーマットした場合に、ウインドウズマシンで認識されない、ということなのです。ということは、こうした不具合を、アップルは隠していたことになります。これについて、担当者はそれ以上のことはおっしゃいませんでした。

 担当者の方も、こんなことがあるとは知らなかった、と驚いておられました。しかし、その先を追究することはしませんでした。不毛な時間が経過するだけで、得るものはないからです。もし、私と同じことで疑問に思っておられる方は、最新のシステムでフォーマットをすると、そうしたことは発生しないようです。
 私の周辺にはウインドウズマシンが皆無なので、このことはまたいつか機会があれば追認したいと思います。

 今回のジーニアスバーの方の熱意によって、マックがスリープしたら手が付けられないこと以外は、ほぼ問題が解決しました。

 担当してくださった辰田さん。ありがとうございました。
posted by genjiito at 22:55| Comment(0) | ◎情報社会

2013年06月04日

図書館に展示されていた本を風景として撮影する

 岡崎公園の中にある京都府立図書館に、数年来ずっと続けている調査のために行きました。
 その帰りに、ふと出入り口のそばの特設コーナーで、後輩の新刊書が、表紙をこちらに向けて陳列されているのが目に飛び込んで来ました。
 
 書棚の1段分を空け、そこに2冊の本が表紙を表にして立て掛けてあります。太田敦子さんの『源氏物語 姫君の世界』(新典社研究叢書238、2013年4月)がそれです。隣には、中井和子さんの『源氏物語と仏教』(東方出版、1998年9月)が並べて置いてありました。

 この図書館では、入ってすぐ左側の壁際に『源氏物語』に関する本を集めたコーナーが特別に設置されています。図書館の書棚は、1冊でも多く収納するために背中を見せて並んでいます。しかし、ここでは注目してほしい本が表紙を見せて並べられているのです。書店で見掛ける、話題の本の並べ方です。

 太田さんの本が、その一角を占拠して並んでいたので、これは本人に知らせようと思い、閲覧カウンターの方に事情を言って写真を撮影してもいいのかを尋ねました。すると、別の方と話し合われ館内電話をし、4階の事務室で相談してください、ということです。館内での写真は禁じられているためだそうです。

 4階へ上がると、お2人の責任者だと仰る方がお出でになりました。ソファーに案内され、事情を聞かれました。こちらの動機は単純で、知り合いが出版した本があのようにして並べられることは、非常に名誉でもあり幸運なので、そのことを本人に知らせたい、と説明しました。京都のこの図書館でこうした扱いを受けることは、一生に一度あるかないかなので、記念写真を撮って本人に送りたいと思う、という事情を話したのです。

 責任者の方はお2人とも、個人的には問題もなくていいことだと思うが、図書館のルールとして館内での撮影は人権などの配慮からトラブルがあるといけないので、原則としてはできないことになっている、とのことです。ただし、今回の場合は……と一緒に思案してくださいました。そして、閉館後なら、とかいろいろと提案を示されました。

 私がすなんりと諦めなかったこともあるのでしょうか。それでは「撮影許可願」を書いてもらい、責任者が立ち会いのもとに撮影してもらいましょう、ということになりました。
 意外とおおごとになり、こうした展開に戸惑いながら、好意的な配慮に感謝しつつ「願い書」を書きました。
 書式はない、とのことだったので、「特設コーナーの風景を撮影する」という理由にしました。

 担当者の方は、一緒にエレベータで1階へ降りる途中で、こんなことは初めてで、お役所なので面倒なことですみません、と仰っていました。
 私は東京の住所と電話番号を書類に書いただけだったので、担当者の方と名刺交換はしていません。どうしようかと迷ったのですが、私の個人的なことは住所と名前以外は何も問われることもなく、流れのままに対応してくださいました。
 相手の素性ではなくて、目的と意図することだけを確認するという、美事な対応だったと、今思い返しても感心しきりです。
 とにかく、こちらの我がまま勝手な事情にもかかわらず、理解を示してくださいました。そして、気持ちのいい対応をしてくださったことに、感謝しています。

 1冊の本とは言え、書いた者にとっては思い入れがあるのです。どのように社会に受け入れられているのか、書いた本人はいつも気になるものです。今回の場合は、遠く離れた京都の地で、こうして多くの方の目に触れるような厚遇を受けているのです。これも短期間の処置であり、すぐにまた別の本が並べられることでしょう。

 本人が知らないままではもったいない出来事なので、こんな我がままを言い、図書館の方のご高配をお願いしたしだいです。それを聞き入れて許可してくださったお2人の方には、こんなブログという形では伝わらないかと思いながらも、いつかこの記事をご覧になることもあるのでは、との思いから、こうして記し残しておくことにしました。

 なお、太田さんについては、かつて本ブログの「太田敦子著『源氏物語 姫君のふるまい』は電子本が相応しい」(2010年5月24日)で取り上げました。ただし今回の本は、博士(文学)の学位申請論文が基になったものであり、紙媒体で残すべき価値の高い本だと思います。

 今後とも、多くの本が出版されることでしょう。しかし、私は、紙媒体と電子媒体を使い分けて刊行すべき時代になっていると、かねてより主張しています。そうした視点で、身の回りに流通する書籍を眺めています。それは、自分が書き、編集して刊行する本を客観的に見る上でも変わりません。

 個人的には、わざわざ紙に印刷して刊行する必要のない本が氾濫している、と見ています。
 電子媒体で世に問い、その後に紙媒体での印刷を考えればいいと思います。
 その際、オンデマンドという出版流通手法もあるのです。
 ただし、この考え方は、出版社のあり方を問い直すものでもあります。
 音楽がネット配信になったこととは、同列には論じられません。
 しかし、各社の出版点数と内容を見ていると、今後の出版社の本作りが変革を余儀なくされることは明らかでしょう。

 今の時代の趨勢を見ていると、《私家版のすすめ》をもっと主張したくなります。
 そういえば、私は多くの私家版を発行してきました。このことは、また後日くわしく記します。
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2013年05月20日

ソニーのカメラを修理してでも使い続ける

 愛用のソニーのデジタルカメラ「サイバーショット DSC-WX10」(2011年製)が壊れました。
 レンズのズーム部分である筒が、本体内部に収納されなくなったのです。
 レンズが引っ込まなくなり、背面のパネルに指示される通りに電源を入れ直しても、同じ表示の繰り返しで、まったく撮影はできません。
 
 
 

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 東京銀座のソニービルへ行き、修理のために預けてきました。
 すぐに見積もりに関する連絡があり、こうした場合の修理費用として一律に設定されている11,760円が提示されました。
 ネットで見ると、新品は2万円ほど、中古は5千円から9千円です。なかなか悩ましい修理費用です。
 しかし、とにかく手に馴染み、気に入っているデジタルカメラなので、修理をしてもらうことにしました。

 最近、ニコンから掌にすっぽりと収まる、名刺大のサイバーショットよりもさらに一回り小さなカメラが発売されました。これに触手を伸ばそうとする自分がいることに気づいています。しかし、ニコンの製品としては、別に古写本などの紙の繊維を80倍に拡大して撮影するためのカメラを持っています。ただし、それは操作に違和感があり、使いにくいのです。顕微鏡のように使うためには、接続する機器の関係でニコンしか選択肢がなかったものです。
 デジタルカメラとしては、やはりソニーを使いたいという気持ちを、今もずっと強く持っています。

 掌サイズのデジタルカメラについて、ソニーからこの夏の商戦に向けて投入される機種に、超小型はないことがわかりました。もし仮にソニーから出るにしても、年末のことのようなので、今は修理で済ませ、それまでは時間稼ぎをすることにしたのです。

 カメラを修理に出したのが今月の9日。直ったとの連絡が13日。引き取ったのが17日でした。
 対応は早かったと思います。
 この間、ブログの写真は、iPhone のカメラと、家族が使わなくなっていたカシオのデジタルカメラで撮影していました。葵祭を含めて、それなりの写真にするのに、フォトショップをフルに活用して補正をしたものです。

 修理に関して結局は、本体のほとんどの面積を占めるレンズ部分一式の交換でした。明細書には、「症状・レンズ不良/箇所・光学部/作業内容・レンズクミタテ/状態・不良/処置・交換」となっています。
 修理と言うよりも、レンズ周辺の部品ブロックをごっそりと交換することによる対処です。精密機器の場合には、よくあることです。

 小さくて高性能の商品は、かつてはソニーのお家芸でした。それがソニーの魅力の1つでもあり、これまで私は、デジタルカメラはソニーのサイバーショットばかりを使っています。

 私が初めてインターネット空間にホームページ〈源氏物語電子資料館〉を立ち上げたのは、1995年9月でした。その頃は、フイルム式カメラと共に、アップルの「QuickTake 100」(1994年発売)というデジタルカメラを使い出した時でした。
 そのちょうど一年後に、サイバーショットの初代機である「DSC-F1」が発売され、すぐにそれに飛びつきました。レンズ部分が回転する、ユニークなデザインでした。それ以来、デジタルカメラはずっとソニーなのです。
 もちろん、テレビもビデオ(β タイプ)もビデオカメラもラジオも。パソコンも、ソニーはウインドウズ搭載マシンでしたが、それでも折々にバイオを買いました。持ち運びが便利だったので、もっぱら海外出張に携行しました。普段は、ずっとマッキントッシュです。今は、超薄型のマックブックエアーでほとんどの仕事をこなしています。

 こんな話は、本ブログの「リコール対象商品だったソニーのデジカメ」(2009年7月25日)で詳しく書いています。ご笑覧を。

 そう言えば、娘の結婚相手には、アップルとソニーの製品を愛する男、という条件を付けていました。
 結果としては、携帯電話はアップルの iPhone を、パソコンはソニーのバイオを使っているようなので、一応合格としておきましょう。

 さて、がんばれソニー、と言う時代は終わったそうです。もう、ソニーの役割と使命は終わった、というのが定評です。しかし、これまでソニー派を自認してきた私としては、まだソニーという会社は存続してほしいし、その潜在能力は充分にある会社だと思います。多分に、旧懐の情による判官贔屓だ、と言えますが。

 ソニーがアップルに対抗するには、体力も知力も、もうないと思われます。しかし、ソニーらしさはどこかで発揮して、いかにも、という商品をいつかは開発してほしいと願っています。
 かつてアップルでは、ソニーの商品を使い込むことで、マッキントッシュを開発していたそうです。ソニーとアップルが組むという話も、何度か出たことがあります。しかし、今は完全にソニーは置いてきぼりを食らっています。それでも、やはり私は、ソニーという会社が好きなのです。
 日頃は、アップルの商品ばかりを使います。その中で、デジタルカメラだけは、このソニーに拘っています。

 その意味からも、今回も修理をすることで、私にとって唯一となったソニーのカメラを使い続けることにしました。
posted by genjiito at 22:04| Comment(0) | ◎情報社会