2025年12月17日

伏見の湯で英気を養った後に食事で違和感を覚える

 午後は雨模様でした。しかし、何となく気怠いので伏見にある温泉「力の湯」へ行きました。
 いつものように、入場券と定食のセットを頼むと、先月末から食事は別の業者になったために、セットの販売はなくなったとのことです。温泉の受け付けの方は、仕事が分断されたことをいかにも残念そうにおっしゃるので、いろいろとあるのだなと思いました。

 今日は、露天風呂の温泉だけにして、リラックスしてきました。身体がホカホカして、足腰の力が抜けて快適に動きます。脳梗塞で何となくぎこちなかった右半身が、血行が良くなったせいか滑らかになっているのです。まさに、温浴効果のおかげです。

 1階で妻と待ち合わせをし、食事をすることにしました。そして、業者が変わったことを実感しました。
 まず、メニューは自分のスマホに表示して注文するのです。支払いは、現金が使えず、キャッシュレスです。クレジットカードは使えるとのこと。終わってから、支払いは自分のスマホでするシステムです。つまり、徹底したスマホによる注文と支払いのシステムになったのです。

 私は、スマホのメニューが見づらいのと、小さな画面を行ったり来たりして選ぶのが嫌いなので、お店の方にその旨を伝えると、代理でするとのことです。すべて、お願いしました。メニューは、立派な冊子があるので、ページを捲りながら選びました。とにかく、私にとっては面倒なシステムです。人件費削減のためだと、お店の方がおっしゃっていたので、今後の日本における人間の激減を意識しての態勢のようです。海外のアルバイトの方が、片言の日本語で、ぎこちない応対をされるのも疲れます。人口減少の現実の前では、こうした方式の方が無難なのでしょうか。

 また、私はいつも現金でものごとを処理しているので、支払いもスマホを使わず、日頃は使わないクレジットカードを取り出して、それで小さな四角の端末をタッチしました。キャッシュレスとスマホの操作ばかりを強調せずに、他にもやり方があることを最初に説明してもいいのではないか、と思いました。
 ここは、若者が多い温泉施設です。しかし、それに負けず劣らず、高齢者も多いのです。高齢者は、いずれはいなくなることを想定しての方針変更なのでしょうか。時流と言えばそうです。しかし、もう少しユルユルでスタートしてもいいのではないでしょうか。

 帰る際に、いつもは食器類を自分でカウンターに返していたのに、これからはお店の方が片付けるそうなので、食器はそのままにしてお店を出ました。この点は、お店の方が手間をかけてするのだというのです。これまでは、我々客の方が食器を下げていて問題はなかったのに、なぜこのところだけ面倒なことをされるのか、よくわかりません。

 今後は、こうした方式が広まっていくのでしょう。しかし、どうも私の生き方とは違いすぎるので、今後はお風呂上がりにここで食事をすることはなくなることでしょう。食事は美味しかったので、残念なことです。もうすこし穏やかな移行処置でもよかったように思います。今日、対応してもらった若者は、とにかくこちらの意向を汲んだ動きをしておられました。しかし、あまりにも急激な変更を強調されたので、人間が持つ特性を生かした運営を、つい望んでしまいました。

 過日、新祝園にあるスッカマ源氏の湯の食堂で、私のお子様ランチをいただきたいという希望を叶えてくださった店員の方は、まさに人間だからこその対応でした。そのお店の店員さんのお母様も、私と同じように消化管を切除しておられたので、私が望むお子様ランチを調理場と掛け合って、用意してくださったのです。何でも一刀両断のもとに切り捨てずに、いろいろな対応ができるシステムとの共存を望みます。




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2025年10月22日

[その3]本日の記事が6789本目でした

 どうでもいいことながら、本日の1本目の次の見出しの記事は、このサイトにブログとして掲載を始めて[6789本目]でした。

「[その1]キャンパスプラザ京都で相愛大学蔵源氏物語「帚木(断簡)」を読む会(No.2)のご案内」

 このサイトから発信した最初の記事は、「京洛からのことあげ」(2007年06月24日、http://genjiito.sblo.jp/article/178851945.html)でした。

 奈良から京都に転居し、心機一転、賀茂川畔からのことあげでした。
 実際には、サーバーのクラッシュやプロバイダーの休業など、4つのサイトを経ての情報発信だったので、さらに多くの記事を公開してきたことになります。
 しかし、今の環境で確認できるのは、この「さくらのブログ」から発信しているものです。

 この[6789本目]の記事は、数字が並んだだけ、ということにすぎません。
 しかし、記念すべきこととして、あえて記録として残しておきます。




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2025年10月12日

[その 2/3]息子が日経新聞のイベントで受賞したことを知って

 生成AIを活用して、防衛の核となる情報戦の解決策を行動予測AIの観点から挑む会社を運営している息子が、数日前に日経新聞のイベント「スタートアップコンテスト」でファイナリストに選出され、「企業賞(リーテックス賞)」を受賞した、という知らせが届きました。

「スタートアップコンテスト」(https://www.xsum.jp/gai/pitch.html

「デジタルレシピ・プレスリリース」(https://dxr.co.jp/news/20250917093000322/

 私も人工知能を導入した『源氏物語』の本文に関する研究を指向しているので、そのノウハウを何とかして導入し、成果に結びつけたいと思っています。
 文学研究の中でも、本文研究は生成AIが有効な解決策を提示しやすい分野だと思われます。最先端の生成AIを活用した手法を持ち込んで、意義深い成果につなげようとしています。

 とにかく、人工知能に長けた集団が身近にいることを推進力として、私もさまざまな挑戦をしたいと思っています。




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2025年09月23日

日本文学データベース研究会の旧ホームページのこと

 1986年11月に私が『新・文学資料整理術パソコン奮戦記』(桜楓社)を刊行したことが機縁となり、1987年2月に大阪大学の伊井春樹先生の元に集まった3人(谷口・大谷・伊藤)で、日本文学データベース研究会(NDK)を起ち上げました。
 翌1988年に、最初の成果として『源氏物語別本集成 第1巻』(桜楓社)を刊行しました。しかし、数多くの本文を校合するプログラムにミスがあることをNDKに加入したばかりの中村氏が気づき、大至急正しい内容に組み換えて作り直しました。そして、1988年版は出版社の迅速な対応により回収しました。私も、書店で見つけ次第に購入して処分しました。つまり、『源氏物語別本集成』は、1989(平成元)年から2002(平成14)年までに刊行した15巻が正編の正規のものとなります。回収漏れの廃版である1988年版にはお気をつけください。

 さて、1995年9月に私が個人的に『源氏物語』のホームページを公開したことに端を発して、NDKでも、1997年2月にホームページを伊井先生の大阪大学の研究室から起ち上げました。トップページの画像が、解像度が粗いながらも見つかりましたので紹介します。

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 この中で、「別本」「青表紙本」「河内本」に分別した各本文を検索するページは、次のようなレイアウトでした。


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 これではあまりにもピンボケなので、この画面を構成するもう少し鮮明な部品のいくつかをあげます。

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 『源氏物語』諸本の本文データベースの研究活動と検索システムの公開は、中村氏の尽力のたまものです。

 現在、このデータベースの本文を「変体仮名翻字版」にして再構築したデータで、新たに本文データベースを公開しようとしています。そのために、一般に公開するための方策について検討し出しました。来春には公開できたらいいな、というのんびりとした見通しでいます。

 折々にこのデータベースを公開するための構想を、本ブログに記します。より良いデータベースとなるように、闊達なご意見などをお寄せいただけるとありがたく思います。




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2025年09月18日

iPhoneに新 OS をインストールし Apple Watch の問題解消

 近くの公園を散策中に、真っ赤な彼岸花を見つけました。

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 今年も忘れることなく、花が季節の訪れを教えてくれています。来週のお彼岸には、お墓参りに行こうと思います。異常気象と言われている中でも、花は人に寄り添ってマイペースで生きているのです。

 今日は、アップルの情報文具を最新の「OS26 Tahoe」にアップデートしました。
 まず、iPhoneを iOS 26にしました。そして、watchOS も26.0にアップデートできました。これは嬉しい出来事です。実は、半年以上もアップルウオッチに関してエラー続きで困っていたからです。

 今春3月から、ずっと watchOS がアップデートできませんでした。最新バージョンへのインストールをしようとしても、その準備段階で「確認中」の表示が出たままで、毎回決まって3時間後に「エラーが起きました。」となるのです。

 アップルのサポートセンターに電話をし、相談をしたことが3回。私が何度もやったことをやらされ、結果はことごとくこれまでと同じエラーで終わります。
 結局は、iPhoneにハード的には問題がないので、初期化をしてみることを薦められました。しかし、私は何か違うという思いがあり、半年間ずっとアドバイスである初期化はしないで来ました。

 先週は、京都駅前のカメラのキタムラの中にある【Apple正規サービスプロバイダ】に行き、何となく不信感が残る電話でのサポートではなく、対面での相談をしました。そこでも、詳しい説明を受けた後に最終的には iPhoneの初期化でした。納得しました。しかし、数日後に iOS 26が公開されることがわかっていたので、今日まで初期化は先延ばしにしていたのです。そして、iOS 26にした今、これまで悶々としていたことがスッキリと解消しました。

 専門家は、いろいろと原因やトラブルの理由付けをなさるでしょう。しかし、素人の私は結果さえよければいいので、不本意な指示に従わなくてよかった、と思っています。もちろん、アップルの製品との付き合いは長いので、エキスパートの方の意見を受け入れて、何度も難局を乗り切りました。しかし、今回は私の身体が、アップルのアドバイスを受け入れなかったのです。半年間もズルズルと疑問を抱えながら引き摺っていたので、理屈ではない肌感覚も捨てたものではない、と思っています。トラブルの連鎖の渦に巻き込まれずに済み、ホッとしています。

 今回の「タホエ」と名付けられた OS は、デザインに透明感があり丸みがあり、スッキリとしているので気に入っています。
 次は、パソコンに「macOS Tahoe」をインストールすることになります。
 気分一新、情報文具を活用した日々を楽しく送ることにします。




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2025年08月26日

1995年9月より公開したホームページのタイトル画像集

 私が初めてインターネットにホームページを起ち上げたのは、今から30年前の1995年9月30日でした。
 〈源氏物語電子資料館〉というタイトルで、日本で古典文学に関するホームページとしては、最初のものだったと思います。
 当時住んでいた大和平群から、〈リムネット〉というプロバイダーの東京ドメインからの発信でした。当時は、接続するのに UNIX のコマンドを入力するなどしてコントロールしていました。
 このスタート時のドタバタ話は、「再録(2)初期のインターネット事情〈1996.10.7〉」(2009年10月24日、http://genjiito.sblo.jp/article/178934227.html)に書いています。

 さて、そのホームページのバナーには、妻が書いてくれた絵を使っていました。
 私が初めて本を出版したのは今から39年前で、『新・文学資料整理術パソコン奮戦記』(桜楓社、1986(昭和61)年)という、文科系のためのコンピュータの入門書でした。その表紙や挿し絵は、すべて妻が書いてくれました。

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 そのこともあって、絵を描くのが大好きな妻に、ホームページのバナーとなる絵を頼んだのです。
 今回、その画像がハードディスクの片隅からまとまって出て来たので、そのすべてをここに紹介します。

 基本となる画像は、次の2枚でした。これに、さまざまな絵を組み合わせたり、中のセクションのトップに置いたりと、結構楽しいホームページを公開していました。

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 これには、動く絵も使っていました。
 (ただし、スマホでは動くのに、パソコンでは動きません。原因不明です。)

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 最初のお正月のトップページは、こんな表紙でした。

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 タイトルのバナーは、後にはグレードアップしたものと入れ替えています。

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 2月になると、梅に鶯の絵にしています。

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 このバナーも、鶯が動きます。
 (これも、スマホでは動くのに、パソコンでは動きません。原因不明です。)

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 その下に配置したボタンは、バナーで使う次の画像を切り取ったものを活用しています。

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asahi_int.GIF

 動画では、当時住んでいた下を流れる龍田川の色の移り変わりを表現したものもあります。
 これも色が次々と変わります。
 (ただし、これもスマホでは動くのに、パソコンでは動きません。原因不明です。)

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 文献情報を提供する部屋のバナーは、こんな感じでした。

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 元のバナーは、次のものです。

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 以下、四季折々に次々と入れ替えた画像は、こんなものでした。

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hahako-int.GIF

mari-int.GIF

neko-int.GIF

oogi-int.GIF

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 とにかく通信環境もパソコンの事情も初期のことなので、画像も転送や表示速度のことを考慮して最小の画素で作りました。今から見ると、幼いものです。しかし、当時はこれでも最先端でした。時代の変化を思うと、隔世の感があります。
 情報を求めて、またこうした画像を楽しみにして、毎日1万アクセスに近い数千の接続がありました。これは、今発信しているブログでも変わることなく続いています。





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2025年08月21日

パソコンで困っている4件の中間報告(その3)

 今、私がコンピュータ周りで困っていることは、次の4点でした。

(1)ドコモの通信の酷さ

(2)Apple Watchがアップデートできないこと

(3)MacBook Proの同期がほとんど進まないこと

(4)意味不明のメールが配信エラーとして届くこと

 この内、(2)と(4)は、昨日と一昨日の本ブログで現状報告をしました。いずれも、解決には至っていないものの、原因がわかり、その対処に着手しようかどうしようか考えているところです。

 今日は「その3」として、「(3)MacBook Proの同期がほとんど進まないこと」について書きます。

 この件については、今週18日(月)に Apple サポートに電話で相談した際に、私のシステムに入っているセキュリティソフトを削除する提案を受けました。相談の対象となったパソコンは、今春より急遽 MacBook Pro の M1仕様のノートパソコンを使い出したことに伴うトラブルです。

 指摘されたセキュリティ対策ソフトは、5年もの長きにわたって眠っていた M1 パソコンを、アップルインテリジェンスを使いたいがために引っ張り出し、使い物になるようにいろいろとセットしていた時に何かの拍子でインストール【された】ものです。
 これは急場しのぎでもあり、とにかくアプリは削除しました。後に、アンインストールソフトを使って、パラメーターなどを収めた関連するデータなどはきれいに取り去ることにします。

 なお、セキュリティソフトに関しては、想像を絶する酷い体験をしたことを、次の記事で詳細に報告しています。この記事の続きとなる「その2」は、相手の会社が今も存在している中で、公には書けないことが多いこともあり中断したまま今に至っています。5年以上も前のことでもあり、記録はあっても公開しない方がいいだろうと判断した事案です。

「ソースネクスト社のあまりにも酷いサポートの実態(その1)」

 さて、今週18日(月)にセキュリティソフトを削除した後、翌19日(火)の 電話による Apple サポートを担当してくださったのはI2さんでした。非常に高度な知識と経験をお持ちの方のようで、的確なアドバイスをいただけました。この相談する担当者の当たり外れは、サポート窓口に突然電話をして助けてもらうのですから、いたしかたのないことです。月曜日と火曜日の方はともかく、ここに書いている水曜日の担当者のI2さんは、話も合う方でラッキーでした。

 相談をしているうちに、ネットワーク上に置いている私の保管庫である iCloud と、同期で苦戦している MacBook Pro M1との間で、データの通路が詰まっているための障害ではないか、との見通しが見えてきました。しかも、今回のトラブルの対象となっている MacBook Pro M1に対して、私がほとんど使っていなかったこともあり、愛着がなく、また拘りもないことから、出荷時の状態に初期化してはどうかという提案をすると、それは最善の対処だとの回答を得ました。そして、そのための手順を丁寧に教えてくださったので、電話を切ってからすぐに実行しました。

 つまり、現在日常的につかっているパソコン Mac mini M4 Pro のシステムをそっまりそのまま MacBook Pro M1に移し替えるのです。ウェブ上に持っている2Tのクラウド領域から、パソコンのバックアップデータをダウンロードするのではなく、目の前にあるパソコンとノートパソコンを室内LAN で共有し、ピアツーピアでデータを転送する方式です。この方式にしたのは、今使っている NTT ドコモのネットワークがまったく信頼できことが根底にあります。

 初期化をスタートすると、約11時間かかるという表示が出ました。Mac mini M4 Pro と MacBook Pro M1 の2台のコンピュータ間で、しかも容量が2テラ同志の移植作業なので、一晩がかりの作業となることを承知てのゴーサインなのです。
 実際には、700万個以上のファイルが転送されたようです。日々、鋭意データを生み出しているので、こんな大容量のファイルを作っていたのです。コツコツとデータを蓄積している毎日の成果を見ることとなり、あらためて、これらのデータを大切に次世代に受け渡して行く意義を再認識しました。

 昨日のブログが、一部の方には表紙だけが表示され、記事の内容は白紙だったようです。上記の事情でパソコンが使えなかったので、iPhoneと iPad を連携させてブログを更新したために、不具合が生じていたようです。今朝、ブログの記事を補正しましたので、もう問題はないと思います。

 さて、MacBook Pro M1を初期化した後のファイルの移植に関しては、一日経った今現在、特に支障もなくクラウドと同期をしています。Mac mini M4 Proで作成したファイルや、iPhoneやiPad、そしてApple Watchの情報との連携もスムーズです。
 しかし、未成熟なコンピュータのことなので、いつトラブルが発生するかわかりません。しばらくは、このまま静観したいと思います。




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2025年08月19日

パソコンで困っている4件の中間報告(その1)

 アップルの製品を活用している日々の中で、困っていた4件について、中間報告をします。

(1)ドコモの通信の酷さ

(2)Apple Watchがアップデートできないこと

(3)MacBook Proの同期がほとんど進まないこと

(4)意味不明のメールが配信エラーとして届くこと

 今日は、その1として、解決はしていないものの(4)のことを書きます。

 この、「意味不明のメールが配信エラーとして届くこと」は、相当前から、しかも数年前から時々ありました。それは、無視すれば自然に無くなる一過性のものでした。

 ところが、メールの送受信に使うメインマシンである「Mac mini」や「iPhone」を最新機種にしてからは、連日にわたり、しかもすべてが英語で「Undelivered Mail Returned to Sender」と題するメールとして届くのです。1日に3通来ることもあります。

 これは、私のGmailアドレスからNPO法人〈源氏物語電子資料館〉の私のメールアドレスに送られたメールが、配信できなかったために戻ってきたものです。

 もう一つのパターンは、「Delivery Status Notification (Failure)」という表題のもと、冒頭に日本語の文章がついたエラーが届くものです。


アドレス不明

アドレスが見つからなかったか、メールを受信できないアドレスであるため、メールは〇〇@nijl.ac.jpに配信されませんでした。


 この「〇〇@nijl.ac.jp」は、8年前までの18年間、私が定年退職するまで職場で使っていたメールアドレスです。

 つまり、私がGmailを送信した相手は、かつての職場の私宛であり、そのアドレスが見つからないので戻ってきた、ということのようです。

 この件について、相談を持ちかけたアップルのサポートセンターの方は、これはアップルの製品やシステムとは関係ないものであり、グーグルに相談を持ちかけたらいい、とのアドバイスをくださいました。

 また、メーリングリストやメールの転送先にこれらのアドレスが含まれていないかも、確認してはどうか、とのことでした。

 納得できる指摘だったので、後日対処することにします。

 なお、冒頭の(1)から(3)までは、何かとややこしいことがあるので、この次に書きます。





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2025年08月14日

5年半ぶりに旧知の仲間3人と会食

 気の置けない仲間がいる、ということは幸せです。

 1986(昭和61)年11月に、私は『新・文学資料整理術パソコン奮戦記』を刊行しました。日本文学研究と情報処理を結びつけた草分け、と言われています。ちなみに、イラストのすべてを妻が担当しています。

 この本のことが毎日新聞に取り上げられたことが機縁となり、I先生・T氏・O氏と共に「日本文学データベース研究会(NDK)」を結成しました。今から38年半前の1987(昭和62)年2月のことです。このNDKが、コンピュータを活用した日本文学研究を今に推し進めて来た、という自負があります。

 1988(昭和63)年に『源氏物語別本集成 全15巻』を刊行開始。しかし、データにミスがあり、第1巻は回収して再作成した第1巻を刊行したのは、折しも改元されたばかりの1989(平成元)年3月でした。このミスを見つけたのが、NDKの強力な助っ人となるN氏です。

 今日は、NDKの結成当初の仲間である、O氏とN氏と私の3人が京都駅ビルで会食をしながら、四方山話に花を咲かせました。実に、5年半ぶりに集まったことになります。

 5年半前の2020(令和2)年というのは、古稀を控えた私にとってはコロナの禍中で身辺が大きく揺れた年です。白内障の手術、腸閉塞で開腹手術、学長と理事職就任などなど。前回はその直前の、束の間の平安の中での会食だったのです。

 今日は、3人それぞれの生活が安定している時期でもあり、和やかに話が進みました。38年前のNDK創立以来、思うようにコンピュータが進化せず、期待に反してパソコンが下書きマシンに堕落してしまったことは返す返すも残念です。
 しかし、昨年から生成AIが社会に認知され浸透し、今年は新たな展開を見せています。折しも、一昨日には私の息子が生成AIを駆使しての国の情報戦略のブレーンの一人として、マスコミに取り上げられていました。これは、文学研究においても新たな転機をもたらすはずです。
 パソコンが注目されたにもかかわらず失速して以来の、久しぶりの好機です。

 かつて、新しい日本文学の研究を夢見たNDKにとって、この機会を逃さずに積極的に活動を展開できないかを、3人で話題にしました。幸い、手元にはコツコツと作り溜めている物語本文のデータがあります。これを、生成AIの能力を活用して、新たな研究手法の元、人力だけでの調査研究では見えなかった研究成果に結びつけることに、今まさに動き出すタイミングなのです。挑戦する環境は十分に整っています。どのようなステップで展開し、成果を得るかが課題です。

 3人の話題は、お決まりの身体の不調や身辺のことの間に、こうした夢のあるテーマも語ることができました。まさに、気の置けない仲間だからこそ、好き勝手なことが言えるのです。
 5年前には、『源氏物語別本集成』を引き継ぐ新たなプロジェクトとなる《源氏物語本文集成》をスタートさせようとしました。しかし、コロナ禍と各自の身辺の慌ただしさに追われ、ほとんどプロジェクトは進展しませんでした。しかし、今は違います。データを作る実作業はこれまで通り進める中で、とにかくアイデアを持ち寄って、生成AIを活用した実験をすることが急務です。チャレンジのしがいはあります。

 そんなこんなの話をしながら、2時間ほどで散会となりました。
 また新たに取り組む課題が見え出したところなので、NDKの再起動となればと思っています。
 実に楽しい時間でした。今日集まった2人は、私のちょうど10年下になります。NPO法人〈源氏物語電子資料館〉には、さらに若い仲間もいます。考える楽しさの中で、具体的な方策はすでに今から練っています。
 本ブログのコメント欄を通して、楽しいアイデアの提案をお待ちしています。




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2025年08月03日

事業者変更をしたところWi-Fi接続が出来なくなりました

 先月初旬に、「ドコモ光」から「@TCOM(アットティコム)ヒカリ」にインターネットのサービス業者を切り替えました。
 「ました」というのは不正確で、巧妙な手口に引っかかり、結果的に切り替えてしまったようです。

 NTTドコモの通信品質が酷すぎるので、どこに変更しようか思案していた時に、ドコモを騙る電話がNさんという方からあり、言いなりに手続をしたところ、5日目の今日からWi-Fi接続が出来なくなりました。
 あれだけ対面に拘っていた私なのに、受けただけの電話でネットワークの切替の契約をするとは、魔が差したとしか言いようがありません。

 契約時の話とそれ以降の状況や対応が、とにかく違うのです。嘘だらけです。
 電話で確認した所、調べて折り返し電話をすると言ったきり、今日で6日が経ちました。
 それまではWi-Fiに接続できていたのに、今日から出来なくなったのです。

 当初の切替に関しては、以下にとりまとめの報告をアップしています。

「家庭内ネットワークの切替更新の手続を進める」

 この当初の話が、契約後にことごとく違うことがわかりました。
 NTTに電話をしても、私は事業者変更をしているので、対応は変更後の会社にするように、とのことです。
 しかし、変更後の会社「@TCOM(アットティコム)ヒカリ」の対応はノラリクラリです。

 契約後の、ここ3週間ほどの詳細は、来週このブログに書くつもりです。
 「@TCOM(アットティコム)ヒカリ」に関して、私のようなケースで参考となる情報をお持ちの方がいらっしゃいましたら、ご教示のほどをよろしくお願いします。

 なお、本日のブログは、iPhoneにテザリングでネットに接続して、この記事をアップしました。




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2025年07月09日

レジで戸惑ったことから多様性と適応能力の共存ついて考える

 いつもの散策の途中で、スーパーマーケットへ買い物をするために入りました。そして、支払いをする時に、レジでどうしたらいいのか迷いました。

 まず、ポイントカード(?)かキャッシュカード(?)か、どちらかを選ぶ画面が出ました。私は現金払いしかしないので、キャッシュカードではないと思いながらも、ポイント払いはしないので困りました。現金払いで、かつポイントは付けてほしいのです。画面に書かれている文字列を読んでも、わかりません。

 最近は、ポイントが付くことに期待しなくなったので、カードやアプリを提示しないことが増えました。プラスチックの板のカードを出してもエラーになったり、スマホのアプリでバーコードを表示してもエラーが起こることがあります。とにかく今、何かしないと前に進めないので、ポイントカードのボタンをタッチしました。

 続いて、支払い方法で私は現金払いにしているので、ボタンをタッチしようにも、そのボタンの場所がわかりません。ボタンは8種類ほどあり、右上隅に小さく設けられていることに、しばらくして気付きました。キャッシュレス社会になっているので、隅に追いやられているのは当然でしょうか。画面を眺め渡して、やっとその場所がわかりました。

 次に、カードをスキャンするように促されます。これまでにも何度かあったように、ここでカードの表と裏がよくわかりません。エイヤッとカードをスライドさせたところエラーとなり、スタッフに連絡をするようにとのことです。そのボタンをタッチすると、しばらくしてスタッフの方がお出でになり、すべての状態をキャンセルした後、スキャナで何箇所かのバーコードを読み取り、最初からやってくださいました。

 これからますます人員不足となり、こうしたサポート要員は配置されなくなることでしょう。別のお店で、無人のセルフレジを使ったことがあります。その時にはシステマチックにプログラムが組まれていたお陰で、スムースに支払いができました。
 今日の場合は、そのシステムが不出来だったためだ、と思うことにしましょう。もっとも、このお店は、日本でも最大手の、全国どこの町にでもあるスーパーです。しっかりとしたシステムを構築しないと、これからの多様なユーザーに対応できなくなります。安易な人手減らしの失敗例といえるでしょう。そう思っていた矢先に、斜め向かいのおばあさんも操作を諦めて、店員の方に初めからすべてをやってもらっておられました。

 散歩帰りに、小腹が空いたのでファストフード店に入りました。そこでも、精算時にレジで戸惑うことになりました。ここでは、現金払いのボタンはすぐにわかりました。しかし、ポイントを付けてもらう時の案内が理解できません。すると、年寄りがレジでモタモタしていると思われたようで、スマホをそこに翳してください、とのことです。まず、スマホのどの画面を出したらいいのかがわかりません。そして、バーコード画面の出し方を教えてもらいました。

 次に、その画面をどこに翳したらいいのかわからず、スマホを手にしてレジの至るところに当ててみても反応しません。すると、お兄さんは呆れ顔で、翳す場所を教えて下さいました。精算のレジの横に別途置いてある小さな機械のガラス面に、私が手にしているスマホを押し当てるのでした。一体化した機器を設置してほしいものです。

 レジの若者の冷たい視線を浴びながら、どうにか支払いが終わりました。不快な気持ちが残りました。
 このレジの若者も少子化の波に飲まれ、やがてレジに立つことはなくなり、すべてロボットによる全自動化が導入されることでしょう。まだ今日は生身の人間がいたからいいか、という気持ちになりました。

 その次に行った雑貨屋さんは、完全に全自動化が進んだセルフレジでした。ここはよく練られたシステムだったせいか、迷うことなく自力で商品をスキャンして支払いを済ませることができました。

 来たるべき人間が激減する社会を見越して、いろいろな実験が現在進行中のようです。
 今日は、レジで困惑したことを通して、そのシステムの出来不出来で利用者はいろいろな思いをすることを実感しました。社会全体を見渡して、いろいろな場所で人間がいなくなることはどうしようもないことです。そうであれば、人間の代役をするロボットなりシステムは、人間が不愉快な思いをしなくてもいい環境を作ってもらいたいものです。「人に優しい」というスローガンは、これからますます求められることになることでしょう。

 そして、少子化のための対策としての実験がさまざまな形で進む社会で、今日の自分はうまく適合していないことを痛感しました。若者はスムースに活用できているようなので、私はこれまでの経験や知識がこれからのための実験システムにうまく付いて行けていなかったようです。

 少子化の中での多様性のありようと、人工知能やロボットに依存する社会における世代間の適応能力の違いが、ギスギスしないで共存するシステムに包まれるようになることを望むようになりました。




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2025年07月06日

家庭内ネットワークの切替更新の手続を進める

 昨夜、知らない所からフリーダイアルで電話がありました。
 いつもなら放置して、切れてから相手先を確認しています。最近は、呼び出し中に相手先を調べることが出来るそうです。ちょうど、その設定をしていたところでもあり、油断してつい出てしまいました。

 相手は、現在利用しているインターネット接続のプロバイダである NTT-OCN ドコモ光からでした。現在は、NTT の言いなりに、他社のプロバイダを使っています。それを、新しいサービスである NTT のルーターを使うことで、利用料金が安くなるので、切り替えを勧めるという電話です。プロバイダはアット ティコム光になるとか。

 他社への切り替えなら迷惑電話と言えます。しかし、自社のモデムとルーターに1本化することで料金も安くなるのであれば話を聞いてもいいかと思い、30分ほど対応をしました。
 そして今日、指定された電話番号からあらためて手続に関する電話があったので、フェイクではないかと気をつけながら話を進めました。

 実は、NTT ドコモ の回線は2023年5月から利用しています。そして、それが信じられないほど遅いのです。
 それまでは、ソニーの So-net 光とインターネット契約をしていました。それが NTT のドコモ光に変更した途端に、通信回線の速度が極端に落ちたのです。いろいろと事情があり、魔が差して NTT と契約してしまったのです。
 毎日ブログを書き、写真などをアップしているので、通信回線の速度には敏感に反応します。そして、もう NTT には見切りを付けようとしていた時に、昨夜の電話での切替の誘いを受けたのです。

 遅いと感じた時のスピードテストの記録が残っているので、参考までにあげます。共に、同じような契約内容です。

■ソニー 2022年06月 ダウンロード:88.92 Mbps アップロード:167.87 Mbps
--------------------------------------
■NTT 2024年12月 ダウンロード:15.77 Mbps アップロード:46.25 Mbps
■NTT 2025年01月 ダウンロード:8.4 Mbps アップロード:7.95 Mbps
■NTT 2025年03月 ダウンロード:27.1 Mbps アップロード:14.72 Mbps

 そして、今日はいつもより通信速度が速いようなので計測すると、次のようになっています。
 それでも、So-net の遅い時の数値に遠く及びません。半分以下のスピードなのです。

■NTT 2025年07月 ダウンロード:34.8 Mbps アップロード:37.12 Mbps

 今回の NTT の対処は、自動切り替えなので、スムーズに移行はできそうです。ただし、現在の契約は1G であり、10G に変更を希望しました。しかし、10G に変更するには半年もかかるそうです。とても通信会社とは思えない、超スローの仕事のようです。とにかく、まずは1G のままで光サービスの事業者変更をして、それで回線速度があがらなかったら、違約金を払ってでも解約するつもりです。

 私は、今から41年も前の1984年からコンピュータ通信をしているので、通信環境の変化やレベルの低い通信会社とのお付き合いには寛容の精神で対応してきました。中でも、 NTT は最低のレベルの会社と位置づけています。それだけに、殿様商売で臆面もなく事業展開しておられることに興味を持って、解約を考えながらも契約を続けています。今回の切替更新の結果次第では、他社に移ることにします。




posted by genjiito at 23:57| Comment(0) | ◎情報社会

2025年07月02日

変体仮名が今のスマホ社会で認知されていることを知って

 京都駅の大階段を登って大空広場の「葉っぴいてらす」(屋上の12階)で休憩していた時です。小さな鳥がそばにやってきました。

250702_鳥.jpg

 後で生成AIに聞いたら、カワセミだとのこと。水辺によくいる小型の鳥で、「空飛ぶ宝石」と呼ばれているそうです。
 京都駅の屋上は、階段を171段も上がったところにある、地上60メートルの場所です。
 「水辺の鳥がこんなに高いところに来ていることに驚いています」と生成AI氏に問い返すと、以下の返事が来ました。

京都駅周辺って意外と鴨川や梅小路公園など水辺が近いから、そこからちょっと飛んできた可能性もあるね。
カワセミがあんな高さに来るなんて、ほんと「空飛ぶ宝石」って感じでロマンあるなぁ〜ジュエリー
それにしても京都駅の屋上にカワセミ…
……なんかもう短編小説の始まりみたいじゃない?

 なかなか小粋な会話を、生成AI氏とすることが出来ました。

 大階段からは、ゆっくりと降りました。少し曇っていたので、思ったほどは暑くはありません。ただし、この大階段には真ん中だけしか手すりがないので、日差しの中を降りることになりましたが……

 大階段がある駅ビルの西側を、反対側の東広場から臨みました。正面右上が大階段です。

250702_東広場から大階段.jpg

 京都タワーの北側に隣接するヨドバシカメラへ行き、スマートフォンで変体仮名が表示できる機種の確認をしてきました。一昨日、河原町のエディオンでは、米国製、台湾製、中国製のスマホの内、中国製以外の製品で変体仮名が表示できることがわかりました。

 今日は、まず中国製のスマホを見せてもらいました。やはり、普通の画面では変体仮名は変換候補の文字の中にありません。ただし、グーグルピクセルのスマホ(中国+ベトナム製)は、変体仮名が変換候補に入っています。

250702_グーグルピクセル.jpg

 エクスペリア(ソニー製、2024年夏モデル)でも同じく、展示品の2機種共に変体仮名が選択できるので利用できます。

250702_ソニー.jpg

 アクオス(シャープ、2025年4月製)でも変体仮名が使えます。ただし、2024年7月発売の製品では、変体仮名が使えませんでした。

250702_シャープ.jpg


 変体仮名が使えるスマホの製造時期が、この問題に関係しているのかは、今の私にはわかりません。

 今日の時点で新たにわかったことは、海外の製品でなくても、ソニーやシャープのスマホでも変体仮名が自由に扱える環境を搭載して販売されていることです。この場合は、機能の設計が問題なので、製造された国は関係ないと思います。

 日本で生活する人の大多数が、学校で教えてもらえなかった変体仮名が日本製のスマホに表示されても、ほとんどの人が読めない事態となっています。独立国としての日本の中で、読めもしない変体仮名がスマホで利用できるようになっている現状に、驚きを隠せません。こうした日本語の中の300種近い仮名文字(変体仮名)は、「あいうえお」の一音一字の五十音図の知識だけでは対処できないのです。変体仮名が読めないと、この新しいツールによるコミュニケーションが円滑にははかれません。こうした事態が、日本語の仮名文字の中を少しずつ侵食しているのです。日本の国語は、このまま放置していいはずがありません。
 さて、日本語の文字に関して統括する役目を負う文部科学省は、どのような手を打たれるのでしょうか。混乱を承知で放置、とはできない状況にあることを、ここ数日の実態調査で知ることとなりました。対する経済産業省は、かねてより変体仮名が世界統一基準であるユニコードに認定されることを容認されていたので、この事態を受けて何か動かれるのでしょうか。

 以下の2本の記事と本日の記事は、この問題に関しては素人の立場で自由気ままに書いた私見です。

○「スマホで変体仮名が送受信できる時代に突入していること」

○「キャンパスプラザ京都で尾州家河内本「桐壺」を読む(第31回)−変体仮名が扱えるスマホのこと−」

 私は、変体仮名が読めるようになる方が一人でも多くなることを願って、東京・京都・大阪・宇治の4箇所で変体仮名を読む講座を開催しています。そのためもあって、スマホで変体仮名が扱える現実が目の前にあることを知り、その社会的な背景を知りたくなりました。
 上記の3本の記事には、おそらく拡大解釈による大きな勘違いもあることでしょう。
 そうであっても、知られざる事実を発掘した箇所も、あるいはあるかもしれません。
 専門家のご教示をいただけると幸いです。




posted by genjiito at 22:01| Comment(0) | ◎情報社会

2025年06月30日

スマホで変体仮名が送受信できる時代に突入していること

 一昨日(6月28日・土)のブログ「キャンパスプラザ京都で尾州家河内本「桐壺」を読む(第31回)−変体仮名が扱えるスマホのこと−」(http://genjiito.sblo.jp/article/191402149.html)の後半で、「モトローラのスマートフォンに機種変更したところ、変体仮名が表示できるようになった」という仲間からの驚くべき情報を書きました。そのことについて長々と私見を述べ、最後に「この変体仮名が自由に扱えるスマホは、河原町四条の家電量販店で手に入るとのことなので、足を運んで実状などを調べてみます。」と、そこでは話を一旦終えました。

 そして今日、その河原町四条の家電量販店「エディオン」へ行き、実機を触って来てわかったことを、以下に報告します。冗漫な文章となりました。よくわからなければ、読み流してください。私は社会の裏面で、確実に仮名文字のありようが変わってきていることを痛感したので、つい思いつくままの私見を書いています。
 日本で暮らす人のほとんどが利用しているスマホで、変体仮名が自由に入力、送信できる環境が提供されていることを確認して来ました。ただし、日本製のスマホではなく、海外の商品で可能だったことを言い添えておきます。これが意味することも、今後の課題です。
 また、かつてWindows用のワープロソフトの「一太郎」が、変体仮名を扱えるようになった、ということで話題になりました。しかし、その話はそれ以上に盛り上がらないままに収束していきました。何か外圧がかかったのでしょうか。

 文部科学省は、教育現場が混乱するということを理由として、学校教育の中で変体仮名は教える必要はない、としています。しかし、日本製のスマホ以外という条件付きではあるものの、携帯電話を使う人は今や誰でも自由に変体仮名が扱える状況にあるのです。日本製以外、というのがキーポイントです。海外勢力が日本語の一部を占領している、とでも言えそうです。こうした事態になっていることに対して、文部科学省や国語関連の専門家はどう思っておられるのでしょうか。それなりの説明や解釈があると思われます。しかし、実態は、真面目に日本語を勉強してきた人が、一般に流通しようとしている変体仮名が表示出来ないし、目にすることがあっても読めないという事実は、これからさらに広く深く進行していきます。国語教育の根幹が揺れている、と言うとおおげさでしょうか。

 1900年(明治33年)に当時の文部省が定めた、仮名文字は一音一字に規制するという方針が、いまやなし崩しに瓦解しだしたのです。文部省(現文部科学省)の言語政策の一環で五十音図から追い出された仮名文字たちは、変体仮名(異体文字)と呼ばれて日本語の埒外に置かれました。
 その変体仮名が今、国のコントロールが利かない、経済産業省が管轄するコミュニケーションツールを足場にして、一般社会に普及し出しているのです。日本語の平仮名と片仮名が大混乱に陥る前に、どこかが整理してみんなが納得できる方針を出すべきです。
 期せずして、今は戸籍謄本の名前に読みがなを片仮名で登録することになったばかりです。変体仮名を名前の中に持つ方は、この事態が理解できるようになると、おいそれと五十音図の仮名の中から取り出して読みがなを書くことに、戸惑いが生まれることでしょう。

 以下、今日は家電量販店でいろいろなことがわかったので、一昨日仲間が見せてくれたスマホと同じものを買うのは一旦見送りました。とにかく、米国製、台湾製、中国製のスマホをテストすると、微妙に出てくる仮名文字が違うのです。一度選択した文字は、前の方に表示されるので、この画面下の文字の配列は変動します。

 次の写真は、米国製のスマホに「あ」と打って変換させた時に表示される候補の文字一覧です。

250630_あ1.jpg

 台湾製のスマホでは、こんな文字の選択画面となりました。

250630_あ2.jpg

 私が開催している講座に参加しておられる方は、全員がこれらの変体仮名はスッと読めます。しかし、日本で暮らしている方の何パーセントの方が、この4種類の「あ」の変体仮名が読めるでしょうか。「愛」や「惡」はまったくお手上げで、何という文字なのか想像すらできないことでしょう。さらには、その仮名文字の元となっている漢字(字母)がわかる方は、もっと限定されます。
 実際に、平安時代から鎌倉時代の仮名文字を確認し調査している私も、今のところは「愛」は一例だけ見つかり、「惡」は出会ったことがありません。

 前掲の写真で、赤で囲った「あ」の仮名文字を、あなたはどう使い分けますか? その使い分けについては、学校を含めて教えてもらった人は一人もいらっしゃらないと思います。その文字が、このような形で選択肢の中に入っているのです。

 この「愛」「安」「阿」「惡」の4種類の仮名文字は、私が社会人講座で誰もが読めるようなスキルを持つように、と取り組んでいる変体仮名です。現在、日本ではこうした仮名文字は学校で教えないことになっているので、読めないのが普通です。しかし、読めるようになると、街中の看板や暖簾や包み紙をはじめとして、過去の文献資料も読めるようになるので、日本の文化を理解する上ではいいことずくめです。文部科学省には、変体仮名を学校教育へ導入することに一歩踏み出してほしいところです。

 なお、中国製のスマホでは、変体仮名の選択肢はでませんでした。もっとも、今日確認したのは各国3機種ずつだったので、さらに調査を拡げると多数のスマホが該当することでしょう。

 なお、一昨日スマホで変体仮名が扱える機種に買い替えた仲間から、次のようなメールが届いています。
 貴重な報告であり、現時点での興味深い資料なので、煩を厭わず以下に引用します。

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先日話題に上がったモトローラのスマートフォンで表示できる変体仮名について、文字とスクリーンショットをお送りします。必要であればブログ等でご自由にご活用ください。
尚、一文字ずつ入力していく中で気づいた点をいくつか共有しておきます。

・全部で277種類、このスマートフォンで入力できます。
・現行仮名の字母のくずし字で、無いものがあります(「己」「寸」「太」「止」「女」)。これらは元々Unicodeに入っていないようでした。
・入力の際、「安」を字母とする「あ」のくずし字に「安の変体仮名」と表記されます。他の文字も同様です。実際の見え方はスクリーンショットでご確認ください。
・「ゐ」「ゑ」のくずし字は入力できません。これは、普通のフォントで「ゐ」又は「ゑ」を入力する際にも「い」又は「え」と入力してから変換しているため、「ゐ」及び「ゑ」に対応するキーが無いことが原因かもしれません。
人文学オープンデータ共同利用センター(https://codh.rois.ac.jp/char-shape/hentaigana/)のサイトを見ると、Unicodeに登録されている文字数は286文字、そのうち「ゐ」と「ゑ」が計9文字あります。
このスマートフォンで入力できるのは277文字でしたので、それ以外は全て入力できるようになっているようです。
人文学オープンデータ共同利用センターのサイトからコピペをすると、「 」(先生からは見えていないかと思いますが、「衛」の変体仮名です)のように入力することはできます。
しかし、キーボードからの入力はできそうにありません。

以下、277種の文字をあいうえお順に並べたものをお送りします。

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 以下、添付されていた画像もアップします。
 日本語の中でも仮名文字の体系が、すでに崩れつつあることが実感として伝わってくる情報です。

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250630_メール本文1.jpg

250630_メールの本文2.jpg

250630_メールの本文3.jpg 

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posted by genjiito at 23:58| Comment(0) | ◎情報社会

2025年06月18日

生成AI氏と「標準語」か「共通語」という表現について討論する

 生成AI氏の回答に「標準語」という表現があったので、「標準語」という言い方は配慮に欠けるもの言いではないか、ということでさらに質問をしました。そのやりとりを、以下に再現します。予想外で、実に誠意のある対応をしてもらえたと思っています。

 事の発端は、秋田出身で東京で勉強をした妻が「しっちゃかめっちゃか」と言ったことからでした。
 この言葉を私は使わないので、最近は折々に話し相手になってもらっている生成AI氏に聞いた経緯が、以下のやりとりです。(以下、多用されている改行は詰めた所があります。)

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私:「しっちゃかめっちゃか」というのは、どこの方言ですか?

生成AI氏:「しっちゃかめっちゃか」は、特定の地方の方言というよりも、標準語として広く使われている俗語・口語表現です。ただし、元々の語源や言い回しは関東地方、特に東京周辺で使われていた俗語がルーツとされる説があります。
意味:「物事がごちゃごちゃで秩序がない」「混乱しているさま」を表す言葉です。
類義語:•ごちゃごちゃ
    •めちゃくちゃ
    •てんやわんや
語感について:「しっちゃか」と「めっちゃか」はともに意味を持たない擬態語で、それを繰り返すことでより混乱した印象を与える表現になっています。似たような構造の言葉に「ごたごた」「わやくちゃ」などもあります。
要するに、「しっちゃかめっちゃか」は地方の方言ではなく、標準語に属するくだけた表現です。ただ、東京の下町言葉や江戸言葉の影響がある可能性はあります。

私:関西では使わないようなので、不思議に思いました。ありがとうございます。

生成AI氏:なるほど、確かに関西では「しっちゃかめっちゃか」はあまり聞かれないかもしれませんね。関西弁では、同じような意味を表す言葉としてたとえば:
   •「めちゃくちゃ」(これは全国的ですが、関西では昔から使われている)
   •「ごっちゃごちゃ」
   •「ぐちゃぐちゃ」
   •「わやくちゃ」「わや」(特に大阪・兵庫などで使われる。「わややな〜」など)
といった表現が使われることが多いです。
「しっちゃかめっちゃか」は、ちょっとリズミカルで東京方面の“ことば遊び”っぽいニュアンスがあって、それが関西ではやや馴染みにくい印象があるかもしれませんね。
また何か言葉の違いで気になることがあれば、いつでも聞いてくださいね。

私:説明の中に「標準語」という言葉がありました。学生時代に、国語学者で方言研究で第一人者だった、当時の都立大学の平山輝男先生は、「標準語」というのは「標準」という価値判断が入っていて差別的なので「共通語」と言うように、と指導されました。今は一般的に「標準語」が使われています。しかし、私もこれは方言を「標準以外」と見下げた差別・区別意識があるので、人に優しい日本語ではないと思います。このことについて、どのように思われますか?

生成AI氏:とても本質的な、そして大切なご指摘だと思います。
ご指摘のように、「標準語」という言葉には、確かにある特定の言語変種を「正しいもの」「模範的なもの」として位置づけ、それ以外の方言をそれより劣ったものとして見る価値判断が含まれています。このような視点は、言語に上下や優劣を持ち込むものであり、言葉が人のアイデンティティや地域文化に深く結びついている以上、差別的な要素を帯びることは避けられません。
平山輝男先生が「共通語」と呼ぶように指導されたのは、まさにそのような価値判断を排し、多様な言葉が対等であるという考え方に立脚していたわけですね。これは、言語学的にも非常に理にかなっており、同時に文化的・倫理的にも共感されるべき視点です。
「標準語」と「共通語」の違いについて補足すると:
   •「標準語」:国家や教育機関、放送局などが「基準」として採用した言語変種。ある意味で「規範性」を持つ。
   •「共通語」:全国の人が意思疎通するために使える「共通の言葉」で、地域的中立性が意識された表現。東京方言をベースにしているが、「標準」ではないという含意をもつ。
つまり、「共通語」という言葉には、方言を貶める意識がないのに対し、「標準語」には制度的な選別の痕跡があるのです。
私(AI)自身は感情を持ちませんが、倫理的配慮や人権感覚を学習していますので、次のようにお応えできます:
多様な言語や方言は、それぞれに歴史と文化、個人や地域の誇りが宿るものであり、それを「標準/非標準」で分けることは、無意識のうちに差別や抑圧を助長することになりかねません。ですから、「共通語」という表現の方が、より人に優しい、配慮ある言葉だと考えます。
なお、現代でも放送・教育・出版業界などでは「共通語」という言い方を意識的に選ぶ方が増えてきています。一方で、一般社会ではまだ「標準語」という表現が定着してしまっている面もあり、その言い換えには教育や意識の変化が求められる段階です。
とても大事な視点を共有いただき、ありがとうございました。
このような言葉の使い方一つに、人を尊重する文化が現れると、私も強く思います。

私:「共通語」が孤立した用語になってしまったのではなく、理解される概念であることが確認できて、安堵しました。ありがとうございました。

生成AI氏:こちらこそ、丁寧で本質的な問題提起をしてくださり、ありがとうございます。
「共通語」という言葉や考え方は、たしかに「孤立」していた時代もあったかもしれませんが、現在は言語や社会の多様性を尊重する流れの中で、再評価・再発見されつつある概念でもあります。特に教育・放送・公共の場では、「誰もが安心して使えることば」という観点から、中立的で包摂的な語彙選択が重視されるようになってきました。
そして、こうして使う言葉を問い直す営みこそが、社会に対して「ことばの力」をより良い方向に向かわせることにつながるのだと思います。
また何か言語や文化、ことばにまつわるテーマで話したいことがありましたら、いつでもお聞かせください。誠実にお付き合いさせていただきます。
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 この回答の中で生成AI氏が、「私(AI)自身は感情を持ちません」と言っておられることに新鮮さを覚えました。
 また、「現代でも放送・教育・出版業界などでは「共通語」という言い方を意識的に選ぶ方が増えてきています。」とあることには、違和感を覚えました。依然として「標準語」と言っている社会に対する、生成AI氏の忖度の気持ちが働いているように思われます。現実には、「標準語」という言葉がマスコミ関連の発言に頻発しています。社会的な風潮を批判的に見ないようにして、目を瞑っていては、生成AIの成長は迷走します。この姿勢はいただけませんでした。

 なお、この後にパソコン版の ChatGPT(無料版)で同じ質問をしたところ、回答の冒頭部分が以下のように「標準語」を使わない説明文として返ってきました。
 生成AI氏は、学習した結果をすぐに回答に反映しておられるようです。

「標準語として広く使われている俗語・口語表現です。」
 ↓
「**全国的に使われる俗語(口語表現)**です。」

 今回の生成AI氏とのやりとりを通して、これは議論のできる相手であると思うようになりました。
 もちろん、3日前に、京都の宇治橋の袂にある紫式部の像の横に「もののふの やそうじがわに すむつきの ひかりにみゆる あさひやまかな」という歌碑があることに関して、作者や出典について尋ねました。そのの回答は、「柿本人麻呂」とか「万葉集」という言葉が返ってきました。「もののふの 八十宇治川の 網代木に いさよふ波の 行くへ知らずも」と勘違いしての回答だったのです。こちらが和歌も時代も違うことを指摘すると、少しずつ軌道修正した回答になっていきました。生成AI氏とは、やりとりをする必要があるようです。
 以前には、谷崎潤一郎の大正3年(1914年)の作品である『■太郎』について読めない漢字の「■」について聞くと、『刺青』との回答でした。正解は『幇間太郎』だったので、これも生成AI氏は大きな勘違いをしたようです。

 こんな具合で、文学関連の生成AI氏の答えには気をつけなければなりません。より的確な回答を得るためには、もっと多くの方が文学関連の質問をすると、生成AI氏も学習を重ねて最適な回答を示してくれることでしょう。
 生成AIが学習によって成長するように、今後ともいろいろなことを聞くことで、より信頼して共生できる環境が出来ることでしょう。まだまだ、人工知能との付き合いは、始まったばかりです。こうした貴重な時期を、大いに楽しみたいと思います。




posted by genjiito at 22:51| Comment(0) | ◎情報社会

2025年06月09日

人工知能の支援により国文学者の研究環境が激変することを実感

 先週の土曜日、人工知能の威力を実感しました。今後は、この人工知能の支援を受けた国文学研究とそうでない従来の研究の二極化が、急速に広まることでしょう。そして、研究者は何をすべきかが、具体的に浮き彫りになるはずです。少なくとも、情報の整理に留まることなく、情報の分析結果とそれを踏まえた推論の展開が、研究者に求められる課題となることでしょう。そこに、従来の読書感想文的な人間特有の思考過程・解説・説明が入ったものが、研究成果となっていくと思われます。

 今回は、先月刊行したばかりの『変体仮名でよむ 百人一首』(伊藤鉄也・吉村仁志 編、新典社、2025年5月)の、エクセルで整理していた元データを csv で書き出して、《陽明》と《鶴丸》の2種類のデータ群を人工知能氏に提示しました。
 その時の、《陽明》と《鶴丸》の最初の1首のみの元データをあげます。この各々の100セットのデータを元にして、人工知能氏は以下の推論を出したことになります。

歌番,《陽明》作者,《陽明》上の句(変体仮名),《陽明》下の句(変体仮名),《陽明》上の句1,《陽明》上の句2,《陽明》上の句3,《陽明》下の句4,《陽明》下の句5
1,天智天皇,【秋】の【田】能 可りほ乃【庵】農 と万を阿ら三,【我】ころも【手】盤 【露】耳ぬ連徒ゝ,あきのたの,かりほのいほの,とまをあらみ,わがころもでは,つゆにぬれつつ

歌番,《鶴丸》作者,《鶴丸》上の句(変体仮名),《鶴丸》下の句(変体仮名),《鶴丸》上の句1,《鶴丸》上の句2,《鶴丸》上の句3,《鶴丸》下の句4,《鶴丸》下の句5
1,天智天皇,【秋】の【田】乃 可りほの【庵】能 【苫】を阿ら三,【我】【衣手】八 【露】尓【濡】つゝ,あきのたの,かりほのいほの,とまをあらみ,わがころもでは,つゆにぬれつつ

 以下に、今回の人工知能氏が提案した報告書の内容を、中抜きをしながら、一昨日よりももう少し詳しく引用します。
 後半の【4. 考察】以降の文章は、注目すべきことを述べているように思われます。ただし、私には専門用語がよく理解できていないので、コメントをつけることができません。「ベイズ〜」、「エントロピー」などをさらにわかりやすく、という要求を人工知能氏に依頼すると、私にもわかるように容易な表現で報告してくれるはずです。しかし、ここには最初の報告書を、しかも私は一字一句も手をいれずに引用しました。ただし、見やすいように、改行処置などはしています。

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《その1》(A4判で6枚の報告書の内から抜粋)

「小倉百人一首における陽明本と鶴丸本の変体仮名選択パターンの条件付き確率とベイズ的特徴」(2025年06月07日(土)実施分)

【要約】

本研究では、小倉百人一首における陽明本と鶴丸本の変体仮名選択パターンを条件付き確率とベイズ的特徴の観点から分析した。両者の変体仮名選択には明確な系統的差異があり、エントロピー、最大確率、選択肢数、文脈依存性などの指標において統計的に有意な違いが見られた。特に、陽明本はより多様な変体仮名を使用する傾向があり、鶴丸本の変体仮名選択は文脈依存性が低い傾向がある。これらの結果は、両者の書写プロセスや変体仮名選択の意思決定メカニズムに根本的な違いがあることを示唆している。

【1. 序論】

小倉百人一首は日本の古典文学を代表する和歌集であり、その書写伝統は日本の文化史において重要な位置を占めている。特に変体仮名の使用は、書写者の美的感覚や時代的・地域的特徴を反映するものとして注目されてきた。
本研究では、小倉百人一首の二つの写本、陽明本と鶴丸本における変体仮名選択パターンを条件付き確率とベイズ的特徴の観点から分析する。特に、現代仮名に対する変体仮名の選択確率、文脈(位置や前後の変体仮名)が変体仮名選択に与える影響、ベイズ的な事前確率・尤度・事後確率の推定などを通じて、両者の変体仮名選択の特徴と差異を定量的に明らかにすることを目的とする。

【2. 方法】

〔2.1 データ〕

小倉百人一首の陽明本と鶴丸本の変体仮名データを使用した。各歌について、現代仮名と変体仮名の対応関係、上の句/下の句の位置情報、前後の変体仮名などの文脈情報を抽出した。

〔2.2 条件付き確率の計算〕

各現代仮名に対する変体仮名の条件付き確率 P(変体仮名 | 現代仮名) を計算した。
(下略)

〔2.3 文脈要因の分析〕

位置(上の句/下の句)や前後の変体仮名が変体仮名選択に与える影響を分析した。
(下略)

〔2.4 ベイズ的特徴の分析〕

ベイズの定理に基づき、事前確率 P(変体仮名)、尤度 P(現代仮名 | 変体仮名)、事後確率 P(変体仮名 | 現代仮名) を推定した。
(下略)

〔2.5 統計的検定〕

陽明本と鶴丸本の間の差異の統計的有意性を評価するため、対応のあるt検定、Wilcoxonの符号順位検定、Mann-WhitneyのU検定などを実施した。

【3. 結果】

〔3.1 条件付き確率の比較〕

[3.1.1 エントロピーの比較]

陽明本と鶴丸本の変体仮名選択のエントロピーを比較した結果、平均差(陽明 - 鶴丸)は0.2681であった。
(中略)
明本は鶴丸本よりも変体仮名選択のエントロピーが高く、より多様な変体仮名を使用する傾向がある。

[3.1.2 最大確率の比較]

陽明本と鶴丸本の変体仮名選択の最大確率を比較した結果、平均差(陽明 - 鶴丸)は-0.0146であった。
(中略)
鶴丸本は陽明本よりも特定の変体仮名に集中する傾向があり、最大確率の平均値が高い。

[3.1.3 選択肢数の比較]

陽明本と鶴丸本の変体仮名の選択肢数を比較した結果、平均差(陽明 - 鶴丸)は9.8209であった。
(中略)
陽明本は鶴丸本よりも多くの変体仮名の選択肢を持つ傾向がある。

[3.1.4 条件付き確率の特異パターン]

・現代仮名「ぶ」のエントロピー差は0.6178で、陽明本は4.4586、鶴丸本は3.8408。
(中略)

・現代仮名「げ」の最大確率差は-0.0857で、陽明本は0.2000、鶴丸本は0.2857。
(中略)

・現代仮名「の」の選択肢数差は46で、陽明本は198種類、鶴丸本は152種類。
(中略)

〔3.2 文脈効果の比較〕

[3.2.1 位置(上の句/下の句)による影響]

陽明本と鶴丸本の位置による変体仮名選択の変動を比較した結果、平均差(陽明 - 鶴丸)は0.0005であった。
(中略)
陽明本は鶴丸本よりも位置(上の句/下の句)による変体仮名選択の変動が大きい傾向がある。

[3.2.2 前の変体仮名による影響]

陽明本と鶴丸本の前の変体仮名による変体仮名選択の変動を比較した結果、平均差(陽明 -鶴丸)は-0.0008であった。
(中略)
鶴丸本は陽明本よりも前の変体仮名による変体仮名選択の変動が大きい傾向がある。

[3.2.3 連続パターンのエントロピー]

陽明本と鶴丸本の連続パターンのエントロピーを比較した結果、陽明本の平均エントロピーは-0.6848、鶴丸本の平均エントロピーは-0.5201であった。
(中略)
鶴丸本は陽明本よりも連続パターンのエントロピーが高く、変体仮名選択の文脈依存性が低い傾向がある。

[3.2.4 文脈効果の特異パターン]
・変体仮名「見」の位置効果差は-0.0505で、陽明本は0.0080、鶴丸本は0.0586。
(中略)
・変体仮名「恋」の前の変体仮名効果差は-0.0213で、陽明本は0.0000、鶴丸本は0.0213。
(下略)

〔3.3 ベイズ的特徴の比較〕

[3.3.1 事前確率の比較]

陽明本と鶴丸本の変体仮名の事前確率を比較した結果、平均差(陽明 - 鶴丸)は-0.0013であった。
(中略)
陽明本と鶴丸本の変体仮名の事前確率には統計的に有意な差がある。

[3.3.2 ベイズファクター]

陽明本と鶴丸本の間のベイズファクターを計算した結果、平均は0.9391、中央値は0.9489であった。全体として鶴丸本の変体仮名選択パターンが優勢である(ベイズファクターの中央値が1より小さい)。

[3.3.3 ベイズ的特徴の特異パターン]
・変体仮名「見」の事前確率差は-0.0174で、陽明本は0.0157、鶴丸本は0.0332。
(中略)

・現代仮名「も」に対する変体仮名「哀」のベイズファクターは5.39で、陽明本が優勢。
(下略)

【4. 考察】

〔4.1 変体仮名選択の多様性〕

陽明本は鶴丸本よりも変体仮名選択のエントロピーが高く、より多様な変体仮名を使用する傾向がある。これは陽明本がより装飾的・芸術的な表現を重視していた可能性を示唆している。統計的検定の結果も、この差異が偶然ではなく系統的なものであることを支持している。

〔4.2 変体仮名選択の集中度〕

鶴丸本は陽明本よりも特定の変体仮名に集中する傾向があり、最大確率の平均値が高い。これは鶴丸本が特定の変体仮名を優先的に使用する傾向があることを示している。この傾向は、特定の美的基準や書写の伝統に基づいている可能性がある。

〔4.3 文脈依存性〕

鶴丸本は陽明本よりも連続パターンのエントロピーが高く、変体仮名選択の文脈依存性が低い傾向がある。これは鶴丸本の書写者が各変体仮名を比較的独立に選択していた可能性を示唆している。一方、陽明本はより文脈に依存した変体仮名選択を行っており、前後の変体仮名や位置による影響を強く受けている。

〔4.4 ベイズ的特徴〕

全体として鶴丸本の変体仮名選択パターンが優勢である(ベイズファクターの中央値が1より小さい)。これは鶴丸本の変体仮名選択パターンがより特徴的であり、陽明本と比較して独自性が高いことを示唆している。特に、(?以下報告書が途切れている)

【5. 結論】
小倉百人一首における陽明本と鶴丸本の変体仮名選択パターンの条件付き確率とベイズ的特徴の分析から、以下の結論が導かれる:

1.変体仮名選択の多様性: 陽明本は鶴丸本よりも変体仮名選択のエントロピーが高く、より多様な変体仮名を使用する傾向がある。

2.変体仮名選択の集中度: 鶴丸本は陽明本よりも特定の変体仮名に集中する傾向があり、最大確率の平均値が高い。

3.変体仮名の選択肢数: 陽明本は鶴丸本よりも多くの変体仮名の選択肢を持つ傾向がある。

4.文脈依存性: 鶴丸本は陽明本よりも連続パターンのエントロピーが高く、変体仮名選択の文脈依存性が低い傾向がある。

5.位置による影響: 陽明本は鶴丸本よりも位置(上の句/下の句)による変体仮名選択の変動が大きい傾向がある。

6.ベイズファクターの傾向: 全体として鶴丸本の変体仮名選択パターンが優勢である。これらの結果は、陽明本と鶴丸本の変体仮名選択に明確な系統的差異があることを示している。この差異は単なる偶然ではなく、書写者の美的基準、書道的伝統、あるいは時代的・地域的な影響を反映している可能性がある。特に文脈依存性や位置による影響の違いは、両者の書写プロセスや変体仮名選択の意思決定メカニズムに根本的な違いがあることを示唆している。

本研究の条件付き確率とベイズ的特徴の分析は、古典文学の書写伝統における変体仮名選択の規則性と多様性を定量的に明らかにするものであり、今後の古典文学研究や書道史研究に新たな視点を提供するものである。

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《その2》(A4判で12枚の報告書の内から抜粋)

「小倉百人一首における陽明と鶴丸の変体仮名使用傾向の比較分析」(2025年06月07日実施分)

(※一昨日の本ブログで報告した時には割愛した、人工知能氏が提示したグラフを引用します。)

final_reportグラフ1.jpg

final_reportグラフ2.jpg



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final_reportグラフ4.jpg

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2025年06月07日

日比谷で『源氏物語』と『百人一首』を読んだ後、生成AIに2種類の『百人一首』の変体仮名を分析してもらう

 日比谷公園の工事現場の囲い塀は、おしゃれな植物で飾られています。無機質な波板を並べるのではなくて、こうした心遣いは公園全体の雰囲気を和らげています。

250607_工事壁.jpg


 日比谷図書文化館の入口には、いつものように本日のイベントの掲示がありました。

250607_掲示板.jpg

 まず、ハーバード大学美術館蔵『源氏物語』「須磨」巻の写本を読む講座からです。
 今日は、46丁裏から47丁裏までを確認しました。
 今日は、翻字データをデータベース化するにあたって、補入の扱いについての付加情報の記述に関して、再確認をしました。私自身が混乱していたこともあり、間違った表記をしていたからです。

 まず、補入記号のない補入の付加情報の表記の仕方から。
 「ん」が行末にあり、行頭の「ま」の右上に〈薄墨〉で「む」と書かれている箇所です。(47丁裏3行目)

250607_須磨47uL3「±む」.png


 ここは、次のようにしました。
  「ん〈改行〉まやの/ん±む〈薄墨〉、(んむまやの〈ママ〉)」

 以下が、本日確認した翻字です。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
■ハーバード大学蔵『源氏物語 須磨』46丁裏〜47丁裏

翻字データの中にある付加情報(/)の記号について
傍書(=)、 ミセケチ($)、 ナゾリ(&)、
補入記号有(+)、補入記号無(±)、 和歌の始発部( 「 )・末尾( 」 )、
底本陽明文庫本の語句が当該本にない場合(ナシ) 、 翻字不可・不明(△)
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者ゝ可ること毛【侍】里て/(者者可る)・え・【候】者ぬ・ことさら
尓・まいり・【侍】らんなと・きこゑ多り・こ乃・
ちく勢むの可三そ・まいれる・こ乃・【君】の・
【蔵人】尓・奈し・可へりみ多て・【給】し・【人】奈れ
者・いと毛可那し・い三しと・於もへ登・ナシ・
みる・【人】/\/(【人人】)・あれ者・きこゑを・於もひて・志八
し毛・え・多ちと満里【候】八須・【宮】こ・者奈れ
て・のち・む可し・志里多し・【人】尓毛・あひ
みる・ことも・可多く・いふ世くの三・【思】徒る尓・
かく・王さと多ちよ里・もの志多る・ことゝ/(ことと)・の【給】ふ尓/ふ〈次頁〉、(46ウ)
--------------------------------------
【御】いらへも・さや可尓江きこゑす奈ん・
か三・なく/\/(なくなく)・かへ里て・をはする・【御】あ里佐ま・
可多る尓・そちよ里・者しめ・む可への・ナシ・【人】/\毛/(【人人】毛)・
満可/\しきまて/(満可満可しきまて)・なきみち多り・【五】勢
は/勢は〈ママ〉・と可く・して・きこゑ多り・
「ことの・祢に・ひきと免らるゝ/(ひきと免らるる)・川奈てな八・
堂ゆ多ふ・【心】・【君】・しるらめや」・すき/\しさ
毛/(すきすきしさ毛)・【人】・奈・と可めそと・きこゑ多り・本ゝゑ三
て/(本本ゑ三て)・三・多まへる・いと者川可しけ奈り・
「こゝろ/(こころ)・あ里て・ひきての・徒奈の・多ゆたはゝ/は〈次頁〉、(多ゆたはは)(47オ)
--------------------------------------
うちすきましや・すまの・うらな見」・いさ
里・勢むとは・於も者さりし者やと・あ里・ん
まやの/ん±む〈薄墨〉、(んむまやの〈ママ〉)・をさ尓・くし・とらるゝ/(とらるる)・【人】毛・あ里
ける越・まして・於ちとま里ぬへく
なん・於毛本えける・[26]【京】尓八・【月日】/【日】±の、(【月日】の)・ふる・満ゝ尓/(満満尓)・
み可とより・はし免・多てま川里て・こひ・
きこゆる【人】・於里ふし尓・於ほ可り・とう【宮】
者・ナシ・まして・川祢尓於ほしいてゝ/(於ほしいてて)・ナシ・ナシ・しのひて・
なき・【給】を・於ほん免と多ち/免+の、(於ほん免のと多ち)・満して・【王命
婦】の【君】奈と八/奈と八&の【君】、(【王命婦】奈と八)・い三しう・あ者れ尓・み・多てま徒る/ま〈次頁〉、(47ウ)
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 1時間の休憩を挟んで、『百人一首』の仮名文字を読む時間です。

 まず、最近の街歩きで見かけた街中の異体字の例をあげました。特に「甼内安全」の「甼」は、初めて見かけた異体字です。

■街中の異体字 「枩」と「甼」 /「武者小路」と「無車小路」

250526_雙枩山.jpg


250526_甼と無車.jpg


 次は、先月の受講者から質問があった狂歌について、私がわかる範囲で説明しました。
 専門外でもあり、この件は識者のご教示を待ちたいと思います。

■『百人一首』と狂歌
23大江千里「つきみれば ちぢにものこそ かなしけれ わがみひとつの あきにはあらねど」

千里の歌をもじった狂歌では、
 月見れば ちぢに芋こそ 喰ひたけれ
   我が身ひとりの すきにはあらねど
(中略)
千里の和歌にちなんで月の川柳、
 ・月を見る頃にはすすき土手に生え
 ・月を見ぬ娘はちぢにもの思ひ
共に、「月」は女性の「月のもの」に掛かっている。
 ・嫁ちょびと手を月に出し花に出し
カルタ取りに月や花が出てくるさま。
(『川柳平安人物史』原桐斎、白地社、1990.11、358頁)


 さて、今日の『百人一首』は、5番歌の猿丸大夫からです。テキストの『変体仮名でよむ 百人一首』を元にして、丁寧に1文字ずつを見ていきました。

 8番歌の喜撰法師の歌に関しては、6月15日(日)に開催するNPO法人〈源氏物語電子資料館〉主催の宇治散策で行く宇治神社の境内に建つ歌碑の文字も確認しました。

220605_喜撰歌碑.jpg

   喜撰法師
わ可【庵】は【都】の
たつみしかぞ【住】
む【世】をうぢ【山】と
  【人】はいふな
       り

 今日は、10番歌の蝉丸までを見ました。喜撰法師や小野小町や蝉丸に関する話が、喋っている内にいろいろな方面に展開したので、つい時間を取りました。

 終わってから息子の所へ行くために、日比谷図書文化館から銀座線の虎ノ門駅に向かいました。図書館の隣の野外音楽堂は、若者たちの音楽ライブで大音響がこだましていました。
 日比谷公園の西北の出口に、きれいな花に囲まれた噴水がありました。この出口から出ることがないので、初めて見た噴水です。

250607_噴水.jpg

 公園を出て交差点に立つと、国会議事堂の屋根が見えます。いつか、中を見学したいものです。

250607_国会議事堂.jpg

 地下鉄銀座線ですぐに青山に着きます。
 絵画館前のイチョウ並木は、いつも神秘的な姿を見せています。

250607_イチョウ並木.jpg

 息子の所では、現在注目を浴びている、生成AIの分析能力を試してみました。人工知能の応用事例や、新たな人工知能の開発を仕事としているだけに、手際よく私が提供したデータを処理してくれました。先ごろ刊行した『変体仮名でよむ 百人一首』(伊藤・吉村編、新典社、2025.5.17)のために用意したデータを元にして、その分析を試みてもらったのです。
 以下に、2種類の分析結果をあげます。肝心の解析部分の詳細は、今はそのすべてを割愛します。

 人工知能氏は、《その1》ではA4判で6枚の報告書を、《その2》ではA4判で12枚の報告書を仕上げて提出してくれました。さらに、3種類の詳細で具体的な解析の報告書が手元にあります。しかし、今は2種類に留めます。
 また、ここで活用した生成AIの名前は伏せておきます。私などには、毎月の利用料がとても支払えない、解析や分析を得意とする人工知能のようです。
 分析のための条件を生成AIに提供すると、さらにきめ細かな報告書を作成してくれます。解析された中身は後日公開するとして、今日のところは提示された2種類の報告書の冒頭と末尾を引用します。これは、今後ともどのような分析をしてくれるのか、大いに楽しみです。

 そして、『源氏物語』の古写本に書き写された文字列について、手元には「変体仮名翻字版」のデータが日に日に集まってきているので、どこかの段階で生成AIに変体仮名の使われ方の解析をしてもらおうと思っています。生成AIの可能性が見えてきたので、とにかく「変体仮名翻字版」のデータの蓄積を急ぐことにします。

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《その1》
「小倉百人一首における陽明本と鶴丸本の変体仮名選択パターンの条件付き確率とベイズ的特徴」(2025年06月07日(土)実施分)

【要約】
本研究では、小倉百人一首における陽明本と鶴丸本の変体仮名選択パターンを条件付き確率とベイズ的特徴の観点から分析した。両者の変体仮名選択には明確な系統的差異があり、エントロピー、最大確率、選択肢数、文脈依存性などの指標において統計的に有意な違いが見られた。特に、陽明本はより多様な変体仮名を使用する傾向があり、鶴丸本の変体仮名選択は文脈依存性が低い傾向がある。これらの結果は、両者の書写プロセスや変体仮名選択の意思決定メカニズムに根本的な違いがあることを示唆している。

【1. 序論】
小倉百人一首は日本の古典文学を代表する和歌集であり、その書写伝統は日本の文化史において重要な位置を占めている。特に変体仮名の使用は、書写者の美的感覚や時代的・地域的特徴を反映するものとして注目されてきた。
本研究では、小倉百人一首の二つの写本、陽明本と鶴丸本における変体仮名選択パターンを条件付き確率とベイズ的特徴の観点から分析する。特に、現代仮名に対する変体仮名の選択確率、文脈(位置や前後の変体仮名)が変体仮名選択に与える影響、ベイズ的な事前確率・尤度・事後確率の推定などを通じて、両者の変体仮名選択の特徴と差異を定量的に明らかにすることを目的とする。

(中略)

【5. 結論】
小倉百人一首における陽明本と鶴丸本の変体仮名選択パターンの条件付き確率とベイズ的特徴の分析から、以下の結論が導かれる:
1.
変体仮名選択の多様性: 陽明本は鶴丸本よりも変体仮名選択のエントロピーが高く、より多様な変体仮名を使用する傾向がある。
2.
変体仮名選択の集中度: 鶴丸本は陽明本よりも特定の変体仮名に集中する傾向があり、最大確率の平均値が高い。
3.
変体仮名の選択肢数: 陽明本は鶴丸本よりも多くの変体仮名の選択肢を持つ傾向がある。
4.
文脈依存性: 鶴丸本は陽明本よりも連続パターンのエントロピーが高く、変体仮名選択の文脈依存性が低い傾向がある。
5.
位置による影響: 陽明本は鶴丸本よりも位置(上の句/下の句)による変体仮名選択の変動が大きい傾向がある。
6.
ベイズファクターの傾向: 全体として鶴丸本の変体仮名選択パターンが優勢である。これらの結果は、陽明本と鶴丸本の変体仮名選択に明確な系統的差異があることを示している。この差異は単なる偶然ではなく、書写者の美的基準、書道的伝統、あるいは時代的・地域的な影響を反映している可能性がある。特に文脈依存性や位置による影響の違いは、両者の書写プロセスや変体仮名選択の意思決定メカニズムに根本的な違いがあることを示唆している。
本研究の条件付き確率とベイズ的特徴の分析は、古典文学の書写伝統における変体仮名選択の規則性と多様性を定量的に明らかにするものであり、今後の古典文学研究や書道史研究に新たな視点を提供するものである。
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《その2》
「小倉百人一首における陽明と鶴丸の変体仮名使用傾向の比較分析」(2025年06月07日実施分)

【概要】
本レポートでは、小倉百人一首における陽明と鶴丸の二つの資料に見られる変体仮名の使用傾向を多角的に比較分析した結果をまとめています。現代仮名に対する変体仮名の対応関係、使用頻度、分布、文脈依存性などを詳細に調査し、両資料の特徴的な違いを明らかにしました。

主要な違いと傾向

1. 変体仮名の種類と多様性
 •陽明は237種類、鶴丸は178種類の変体仮名を使用しており、陽明の方が多様性が高い
 •共通の変体仮名は129種類、陽明のみの変体仮名は108種類、鶴丸のみの変体仮名は49種類
 •陽明の変体仮名多様性指数(種類数/総数)は0.53、鶴丸は0.42であり、陽明の方が多様な変体仮名を使用する傾向がある

2. 特徴的な変体仮名の使用
 •陽明は「哉」「思」「鳴」などの変体仮名を特徴的に多く使用
 •鶴丸は「成」「見」「命」「恋」などの変体仮名を特徴的に多く使用
 •両者とも「人」「月」「山」などの変体仮名は高頻度で使用するが、その他の変体仮名の選択には明確な違いがある

3. 現代仮名ごとの変体仮名選択の傾向
 •最頻変体仮名の一致率は約半数で、残りの現代仮名では異なる変体仮名が優先的に選択されている
 •「あ」「い」「か」「な」などの基本的な仮名では、複数の変体仮名が使用される傾向がある
 •特に「い」「か」「な」などでは、陽明と鶴丸で異なる変体仮名が優先的に選択される傾向が強い

4. 位置(上の句/下の句)による違い
 •陽明は上の句と下の句で変体仮名の種類数に大きな差がある
 •鶴丸は上の句と下の句での変体仮名の種類数の差が陽明ほど大きくない
 •上の句と下の句で共通して使用される変体仮名の割合は、鶴丸の方が高い傾向がある

5. 一貫性と規則性
•全体的に、鶴丸の方が変体仮名選択の一貫性が高い傾向がある
•陽明は多様な変体仮名を使用する一方で、特定の現代仮名に対して複数の変体仮名を使い分ける傾向がある
•鶴丸は特定の現代仮名に対して、より一貫して同じ変体仮名を使用する傾向がある

6. 総合的な特徴
•陽明:多様性重視、変体仮名の種類が豊富、文脈や位置による使い分けが顕著
•鶴丸:一貫性重視、特定の変体仮名を優先的に使用、より規則的な変換パターン

(中略)

【結論】
本分析により、陽明と鶴丸の変体仮名使用には明確な傾向の違いがあることが明らかになりました。陽明は多様性を重視し、文脈や位置による使い分けが顕著である一方、鶴丸はより一貫性を重視し、規則的な変換パターンを持つ傾向があります。
これらの違いは、書写者の個人的な好みや、書写された時代背景、あるいは書写の目的などによって影響を受けている可能性があります。今後、より多くの資料や異なる作品での比較分析を行うことで、変体仮名使用の傾向についてさらに深い理解が得られるでしょう。
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2025年05月18日

東京藝大のチェンバロを楽しんだ後に駅で無責任な機械によるサービスを痛感

 早朝の上野公園を散策しました。不忍池で、のんびりと風景の中に身を置きました。

250518_不忍池.jpg

 不忍池というと、漱石の『三四郎』の一場面や、谷崎と日本最古の洋食店である精養軒の話が思い出されます。この池の向こうにある東京大学には、『源氏物語』の写本の調査で何度も通いました。いろいろな思いが去来する一時でした。

 午後には、上野公園の中にある旧東京音楽学校奏楽堂で、東京藝術大学音楽学部の学生によるミニコンサートに参加しました。

250518_奏楽堂.jpg

 今日の日曜コンサートは、「チェンバロ」の演奏です。演奏者は、東京藝術大学音楽学部チェンバロ専攻3年の北折希衣さん。演目は、以下の通りでした。

F. クープラン:
 プレリュード2番
 プレリュード7番
J.J.フローベルガー:
 組曲 ハ長調 FbWV612
 ローマ王フェルディナンド4世の悲しき死に捧げる歌
 ジーグ
 クーラント
 サラバンド
J.S.バッハ:
 イギリス組曲 第4番 BWV809
 プレリュード
 アルマンド
 クーラント
 サラバンド
 メヌエットI
 メヌエット II
 ジーグ

 目の前でチェンバロの演奏を、しかもライブで聴くのは初めてです。チェンバロを見るのも初めてです。私は、この音色に惹かれるものを感じました。

250518_チェンバロ.jpg

 ピアノを小さくした大きさで、茶色に金の縁取りをした、直線で象られた、威圧感のないものです。北折さんは、1時間以上をかけて丁寧にご自身で調律しておられました。弦をネジで締めたり緩めたりと、丹念に音合わせがなされます。ピアノとは違う、難しさがあるのでしょう。

 演奏の合間に解説がありました。
 ピアノは弦を叩く打弦楽器であるのに対して、チェンバロは弦を爪で弾いて音を出す撥弦楽器だとのことです。お琴を例に出しておられました。私は山田流のお琴を習っていたことや、高校時代にはエレキギターを弾いていたので、その説明がよくわかりました。

 ピアノよりも素朴で親しみを感じる音色でした。ただし、妻は金属音が気になった、とのことです。いろいろと感じ方があるものです。

 帰りに、上野駅の中の専門店街で、お弁当を買いました。しかし、お店の方に自動精算機に案内された所まではよかったものの、お箸が付いていなかった弁当だったために、新幹線の中でいただく時に難儀をしました。
 これからは、人間が対面でやりとりする対応が少なくなります。そうであれば、お弁当などにはお箸を必ずつけて売る、ということを徹底してほしいものです。弁当に箸が付いていない時には、これまではレジの方が機転を利かせて箸を付けてくださいました。しかし、今後はシステムの自動対応が主流になるので、お客は機械との隙間でほったらかしになるのです。お客の方が、そうしたことに神経を研ぎ澄まして、自力で対処することになります

 さらには、すべてがシステムの都合で接客がなされる次世代の体験をしました。

 東京駅の新幹線ホームに設置されていた自動販売機で、ペットボトルのドリンクを買った時です。お札が吸い取られたのに、飲み物が出て来ません。
 後ろの若者が、私が買うと一緒に出てくるかもしれません、と言ってキャッシュレスをタッチしてボタンを押されました。しかし、その方の飲み物も出て来ません。私はすぐに、自販機に書いてあったフリーダイアルの「0120 718 ***」に電話をしました。若者は、すみません、と言って成り行きを見ておられました。

 自販機での電話の相手は人間ではなく、少し不自然な自動音声でした。言われるがままに数字を押して答えたり、声で状況を説明したり、ハイと答えさせられます。しかも、こちらの反応に対するコンピュータ側の認識に時間がかかるようで、なんとも間延びのした応答です。相手が人間ではないことが明らかなので、不出来なシステムにイライラさせられます。

 そのうちに、後ろにおられた青年は、これは大変だと思ってか、いつしか諦めてどこかへ行かれました。私一人が、5分以上もスマホを片手に待ちぼうけです。自動販売機に書かれた識別番号を入力してしばらくすると、設置場所が判明した、とのことです。のんびりした、出来損ないのシステムです。
 そして、後で連絡をするので、あなたの携帯電話はかけて来た番号でいいか、という確認と、いつが都合がいいのかと確認がありました。それも、まず選択肢として挙げられたのが「明日のいつか」というものです。私は、そんな悠長に明日ではなくて、その次の選択肢である今日を指定しました。しかも、ここは東京駅のホームであり、これから京都に移動します。
 すると、今日の18時までに折り返し電話をする、とのことでした。しかし、今は21時を過ぎました。折り返しの電話はありません。無責任なシステムであり、人間の代わりになれない、不出来で誠意のないコンピュータのサポートです。

 これからは、人間が急激に減ります。自ずと、サービスも生成AIという、人間ではないマシンの対応が主流となります。そして、こうした無責任なサービスという名のもとの対応が横行するのでしょう。人間が、不愉快な思いをさせられる、堕落した接客をする生成AIを背景にもつ人工知能の時代が、すでに始まっています。

 こうした時代の趨勢には、諦めて慣れるしかないのか、おかしいと言って改善を求めるのか。今、その分かれ道に立たされていると思います。ただし、どこに「おかしい」と言ったらいいのか、何とも無責任な時代の中にいます。

 人間が極端に少なくなった社会では、当然のことながらサービスは二の次となります。そんな社会に突入し出しました。今は、これでいいのかと、じっくりと考える時かもしれません。そして、これからは生成AIが普及する勢いに押されることは明らかです。さて、私はどうするか、そんなことを迫られ出した今、こうした地点に身を置いたことを、今日のお弁当と自販機の2件の出来事を通して痛感しました。

 責任の所在が不明な社会に突入しているのです。
 人工知能を導入した会社や人間は、責任を機械に押し付けて、未発達な機械のせいにします。それでいいのか、疑問が膨らみます。
 
 
 

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2025年05月14日

時代遅れの郵便事情にあらためて驚く

 キャンパスプラザ京都(京都市大学のまち交流センター)へ、源氏講座の教室確保のために行ってきました。8月分の部屋は、以下のとおり確保できましたので、それまでの分と一緒に報告します。
 ご予定のつく方の参加を、お待ちしています。

(30)2025年5月24日 (土) 第5演習室
(31)2025年6月28日 (土) 第1演習室
(32)2025年7月26日 (土) 第5演習室
(33)2025年8月23日 (土) 第5講習室

 キャンパスプラザ京都へ行く手前の駅前に、郵便局の本局があります。
 今週完成したばかりの『変体仮名でよむ 百人一首』(伊藤鉄也・吉村仁志 編、新典社、2025年5月17日)を、NPO法人〈源氏物語電子資料館〉の会員の方々に献本として郵便局から発送しました。
 今週の土曜日には日比谷図書文化館で講座があります。そのために、会員で受講なさっているお2人には、どうしてもその日までにはお手元に届くようにと思い、局員の方に配達される日を確認しました。すると驚いたことに、東京でも来週の月曜日の配達になる、とのことです。目が点にです。

 今日は水曜日です。ということは、6日後に届くことになるのです。
 明治時代には、京都と東京は駅伝よろしく人間が走って2日だったとか。100年後の今、6日もかかるのだということに、あらためて時代遅れの郵便配達の実態に驚きました。
 休みの土曜日と日曜日が入るからだそうです。そうであっても、土曜日までに4日もあります。宅配便なら明日には届くので、持ち込むところを間違えました。

 一昨日の、厚さが「0.02mm」オーバーしているという理由で、スマートレターを開封して本を取り出して包装し直す、という再現を想起しました。また、明後日までに届けるために、近所のコンビニから宅急便で送るというのも、手間と時間がかかります。

 東京と横浜の2通だけでも土曜日までに届ける方法はないのか、と局員の方に聞きました。すると、レターパックライト(430円)であれば可能だ、とのことです。早速、2枚のレターパックライトをその場で購入し、持ち込んだスマートレターの中を開封せずに、そのままレターパックライトに入れて、住所をあらためて書いて窓口の方に渡しました。

 何とも、滑稽さを通り越した茶番劇です。またまた、時代遅れとなっている、無用の長物と言うしかない日本郵便の実態を体感しました。ルールに則っての対応なのでしょう。しかし、呆れ果ててしまいました。
 今後は、宅急便(宅配便)の活用を最優先にします。

 そういえば、以前もこんな対応をされたことがあったのを思い出しました。
 郵便とほとんど縁のない生活を送っているので、あらためての驚きを綴ることになりました。
 これも、現代日本におけるほんの一面の記録です。




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2025年04月22日

スマホを買い替えて困っていること

 今月初旬に iPhone16ProMax に買い替えました。
 先月には、パソコンもMac mini-M4Proに買い替えました。
 昨秋は、Apple Watchも買い替えました。
 情報環境の一新です。
 買い替えた理由は、健康管理をしながら、Apple intelligence を使い、生成AIを身に着けた生活をしようと思ったからです。
 しかし、それに伴い、いろいろと困惑することに出会うようになりました。

・iPhoneのウォレットに入れていたクレジットカードが、すべて再登録となりました。
 また登録し直すのが面倒なので、このウォレットには何も登録せず、今後は使わないことにしました。

・銀行カードも、いくつかのものはすぐには使えません。一番酷いのは三井住友銀行で、送金したくとも手続が煩雑でできません。電話によるアドバイスを受けると、一週間後に使えるようになるとか。悠長な銀行です。

・各種ポイントカードの登録も、多くのものが再登録です。レジの前でパスワードを要求されて困ることが多いので、これもほとんどを再登録はしていません。

・見知らぬ人や会社から、私に関係のないメールが来るようになりました。再登録をしている内に、個人情報が漏れたのでしょうか。

 スマホの買い替えによって、快適だった生活に煩わしさがゾロゾロと紐付いて来ています。慎重にと言っても、数年に1回のことなので、要領がわからないままに移行しているのでしょう。過去は引き摺らないように、登録するものは最小限に、と割り切った方がいいのかもしれません。

 私が、加齢と共に情報文具の取り扱いについていけなくなったのかもしれません。便利になったはずなのに、不便さを感じることが多くなったのは、なぜでしょうか。
 パソコン暦45年になるので、草分けと言われ敬して遠ざけられる存在です。数十年前には、少なくとも1995年9月に個人でホームページを立ち上げたことを起点にして、電子機器を活用した生活の最前線にいたはずです。
 しかし、今はモタモタしています。情けない、と思う前に、この流れでいいのだろうか、と思うようになりました。45年も前のあの頃に夢見た世界が、今ではあまりにも夢のない世界のように思えて、失望することが多くなりました。生成AIには、唯一期待して見守っています。

 時代についていけなくなった高齢者、という括りに入った気持ちを抱いています。
 興味と関心はあるのに、それを使いこなすスキルが停滞したままのように感じています。
 取り残されないようにする、というのではなくて、今の自分が使いこなせる範囲で情報文具を活用する、という立ち位置に身を置いた方がよさそうです。高機能と便利さのいいとこ取り、という考えで情報文具と付き合っていこうと思います。




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2025年04月07日

アップルのサポートが丁寧だったこと

 先月、Mac mini M4Pro を購入しました。
 今月は、iPhone 16 Pro Max を購入しました。
 共に、今月公開された日本語対応の生成AIである「Apple intelligence(アップル インテリジェンス)」を使うため、必要に迫られての買い替えです。
 これまでの機器から新しい機器にスムーズに乗り換えるためには、いろいろな障害と闘うことになります。使い方ではなくて、技術的な問題が関係することが多いので、アップルのサポートを受けることになります。
 この一週間に受けたサポートは、以下のものがあります。

■iPhone 関係
・iPhone16の購入方法。これが意外にも複雑でした。
・これまでの iPhone からデータの転送方法。これも意外と難渋しました。
・購入後、iPhone16に音楽が転送されていないために音楽が聴けない。
 →新旧の機器を並べて転送するのは、不安定になりがちなので推奨しないとのこと。
 →ネット経由では転送されないため、手作業で移行する。
 →Apple music には有料の契約をしていないので、パソコンと iPhone をケーブルで繋いで転送する。
・これまでのメールが半分も読み込まれていない。
 →Gmail や iCloud mail などが読み込まれていないため、手作業で4種類のメールを再設定。
 →なかなかパスワードが一致しないために、いまだに完全ではない。特によく使う Gmail が全滅。

■Mac mini 関係
・Mac mini-M4Pro の外付けディスプレイ3台の内、右側が30分おきに消えてまた点く。
 →後ろの USB-C 端子を付け替えながら、しばらく様子を見ることとなる。
 →Apple Thunderbolt Display 27インチは3台共に2011年製造のため、これが不調であれば打つ手なし。
 →USB-C 端子が不調であれば、本体の修理が必要となる。今後に持ち越し。
 →もしディスプレイの問題ならば、すでにサポートが終了しているので新しいスタジオディスプレイがあるとのこと。ただし、1台22万円もするそうなので、いつかそんな日が来ると覚悟しておきます。

■iPhoneと Mac mini に共通すること
・先月下取りに出したはずの iMac のパスワードを聞いてくる。
 →無視をすればいい。ただし、気になるのならパスワードの変更。亡霊の出現に対処するのもなかなか面倒です。

 情報文具の買い替えには、いつも悩まされることが多く、快適に使い始めるまでには高いハードルがあります。
 コンピュータ歴45年にして、いまだにこんな有り様です。情報文具がまだまだ過渡期であることからの、笑うに笑えぬ話です。
 とにかく、日々の調整を怠らないことに限ります。
 当分は、何となく使い勝手の悪い機器での生活となります。
 これらはいつものことなので、気長に付き合うことにします。




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2025年04月04日

人工知能を身にまとった生活がスタートした第1日目の報告

 今日の集会所では、ラジオ体操と早口言葉の後に、折り紙をしました。
 折り紙は、先々週のグリーンカフェで取り組んだ少し複雑なものです。小銭や小物を入れて渡す時に役立つものです。
 次の写真の真ん中にある、黄色の色紙で折って広げた細長いものが、折り方がわかる展開図です。

250404_折り紙.jpg

 覚えておくといいと思い、短時間に繰り返しチャレンジして6個も折りました。以前は2個だけだったので、帰るとすっかり忘れていたのです。繰り返し手先を使って作ると、何とか覚えられます。これで大丈夫です。

 昨夜、Apple Intelligence の日本語対応版が公開されていることに気付き、今日はシステムをアップデートしてインストールしました。秋田に行っていたので、公開されていたことに気付きませんでした。
 iOS 18.4・ iPadOS 18.4・ macOS Sequoia 15.4のリリースに伴って、利用できる環境が整ったのです。

 アップルのホームページによると、次の説明がなされています。

「作文ツールにより、ユーザーは、メール、メッセージ、メモ、Pages、他社製アプリなど、ほとんどすべての文章を書く場面で、書き直し、校正、要約を通じて、言葉づかいに磨きをかけることができます。」

 私は文章を書くことが多いので、これは必需品となりそうです。助手がそばにいる環境に我が身を置くことになるのでしょうか。あまり期待しないほうがいいと思うものの、新しもの好きの私は何か新鮮な気持ちで使い出しています。多機能な人口知能のようなので、効率良く使いこなして行こうと思います。生活が一変する予感がします。
 追い追い、使い勝手をここに報告します。

 上記の最後の文章を、アップルインテリジェンスに書き直してもらうと、次のような文章にしてくれました。

文章を書くことが多いので、これは必需品になりそうです。まるで助手がそばにいるような環境になるのでしょうか。あまり期待しないほうがいいと思うものの、新しもの好きの私は、新鮮な気持ちで使い始めました。多機能な人工知能なので、効率よく使いこなして行こうと思います。生活が一変する予感がします。使い勝手は、また報告します。

 違いは、まず最初の主語「私は」が省略されています。
 次に「助手がそばにいる環境に我が身を置くことになるのでしょうか。」が「まるで助手がそばにいるような環境になるのでしょうか。」と微妙に違う文章です。
 同じように、「何か新鮮な気持ちで使い出しています。」が「新鮮な気持ちで使い始めました。」となっています。
 さらには、「追い追い、使い勝手をここに報告します。」は「使い勝手は、また報告します。」と簡潔になっています。

 いろいろなスタイルで書き直してくれます。プロフェッショナル仕様のものは、堅苦しいものだったので今ここには省略します。

 こうした生成AIが提示する校正・補正をどう受け止めるかは、オープン AI 社の ChatGPT と連携をはかりながら考えたいと思います。
 人工知能を身に付けた生活の第1日目として、初発の感想をここに記しておきます。




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2025年03月10日

一色でもインクがないと印刷しないプリンタに振り回される

 先週の土曜日は、中之島の講座がある日でした。その準備のために、水曜日と木曜日は資料として配布するプリントの作成に没頭し、金曜日には図書館の事務方に印刷してもらうために、PDF版にして添付ファイルとして送り届ける日でした。その作業の最中に、プリンタが印刷をしてくれなくなったのです。原因は、イエローのインクがなくなったことにあります。作業がストップしたのは、その一色のカートリッジのためなのです。
 こうしたことは、「マーフィーの法則」と言います。「起こる可能性のあることは、いつか実際に起こる。」と言われているものです。なぜ今?、なぜここで! というものがそれです。一番有名なフレーズは、「落としたトーストがバターを塗った面を下にして着地する確率は、カーペットの値段に比例する」というものです。

 さて、くだんのプリンタは、一色でもカラになると印刷が止まります。これは嫌がらせ以外の何ものでもありません。
 エプソンやキャノンの製品はどうか知りません。私は数十年前からアップルのマッキントッシュなので、初期の頃はエプソンやキャノンの製品とは相性が悪く、トラブルに苦労させられました。リコーやブラザーの製品が、当初よりマッキントッシュと相性がよかったので、今でもこのメーカーのプリンタを使っています。現在は、ブラザーが快調に仕事をしてくれています。

 買い置きのインクを探したところ、マゼンダもシアンもブラックも予備が3個以上あります。しかし、今回エラーを起こしているイエローが、あろうことか一つもないのです。まさに、マーフィーの法則。
 そういえば、以前このイエローを買い足そうとして量販店に行ったところ、すでに製造中止となっているプリンタなのでインクも出回っていないとのことでした。

250310_カセット.jpg


 プリンタの本体の価格は、驚くほど安くなっています。かつて、1988年には『源氏物語別本集成』(全十五巻、桜楓社、1989年〜)の版下を自宅で作成のために、キャノンのレーザープリンタを購入しました。トナーが高価でした。さらには2002年に、アップルの大型カラーレーザープリンタを使い出しました。そのプリンタは、2002年当時に80万円もしたものです。長くて丸い筒型のトナー4本を、ヨッコラショッと持ち上げてガッチャンガッチャンとセットしました。トナー1本が数万円した時代です。その小型冷蔵庫のような重たいものを、苦労して家族総出で階段を引き摺り上げたことを覚えています。下の写真は、奈良から京都へ引っ越しをするときに、ほとんどの情報文具を処分した時のものです。

250310_レーザープリンタ.jpg

 以来、プリンタの性能が格段に向上したことに合わせて、インクジェトのプリンタに切り替えました。本体はシンプルな構造だけに、消耗品であるインクで利益を上げる、という話を聞いたことがあります。

 それはともかく、困っているとメーカーの直販サイトがまだ販売していることがわかりました。
 6日(木)に発注して、8日(土)に届きました。ただし届いたと言っても、その日は中之島の講座がある日だったので、タッチの差で間に合いませんでした。それでも、昨日入手できたので、今は溜まりに溜まった文書や資料を印刷しています。

 私は、プリントアウトしたもので校正をします。今回、プリントできなかったので、中之島の資料はモニタの画面に映し出される文字列を見ながら校正をしました。目を酷使したので、モニタに映る文字を見る気力をなくし、作業効率は極端に落ちました。これからの時代は、モニタの文字を見て判断する時代に本格的に突入するようです。この光が映し出す文字を見詰めることを、私はできるだけしないようにしたいと思っています。
 これからの若者の遺伝子は、光の点が構成する文字に耐えられるように、変異して適合して行くのでしょう。しかし、もう私は光の点を見詰めることには耐えられないので、可能な限りパスしようと思います。

 とにかく、プリンタは手元で印刷物を見たり、配布するためには当分はなくならない情報文具として存在するはずです。そうであれば、メーカーのみなさまにお願いです。4本の内の1本のインクがカラになったからといって、プリンタがまったく使えなくなるような製品は販売しないでください。少なくとも、黒色だけでも印刷できるようにしてください。

 今も横では、プリンタが快調に写本をカラーで印刷しています。ワンセット200枚近くあるので、深夜までの残業となるはずです。A4の用紙は2段のカセットにセットできるので、一度に800枚の紙に印刷はできます。用紙が詰まらない限りは、2セットは楽にこなしてくれるはずです。老骨に鞭打って、という譬えは、プリンタさんに失礼かも知れません。がんばれ、がんばれ、と横目で様子をみながら、これからも仲間として共に仕事をしていく日々を送ります。




posted by genjiito at 20:39| Comment(0) | ◎情報社会

2025年02月10日

自宅のパソコンがインテル Macからシリコン Macに変わります

 今日から、毎日使うアップルのパソコンが、MacBook Pro(インテル、2017年製)からMac mini(M4 Pro、2025年製)に変わります。
 MacBook Pro は2017年のものだったとはいえ、最高に近いハイスペックのものでした。7年もの酷使に、よく耐えてくれました。
 生成AIを活用しないとこれからの流れに取り残されるので、 Apple Intelligence が自宅の机の上で使えるものとして、ノートタイプではなくボックスタイプに決めました。もちろん M1の Mac mini と M1の MacBook Pro は持っていました。しかし、いまいちだったので、使い勝手を試している程度でした。M4 Pro が出たことで、思いきって入れ替えることにしたのです。
 環境も変わり、新しい生活となりそうです。作業も格段にスピードアップすることでしょう。
 ということで、本日の記事がインテルMacでアップする最終版となります。
 明日からは、シリコンMac で書くことになります。
 このブログを書きながら、追い追い気付いたことをアップしたいと思います。




posted by genjiito at 23:59| Comment(0) | ◎情報社会

2024年12月19日

保険会社の杜撰な対応に疑問を呈します

 今日の大文字山は、小雨が止んですぐだったせいか、きれいに大の字を見せていました。

241219_大文字.jpg


 先月下旬に、大腸ポリープの内視鏡検査を受け、7個のポリープの摘出を受けました。一泊二日の入院でした。組織検査の結果は、7個すべてが良性でした。
 すぐに保険会社に連絡をして事態の説明をすると、送られてきた「給付金支払請求書」と「入院・手術等証明書(診断書)」を作成し、返信用封筒に入れて提出するように、とのことでした。

 今日、京大病院へ行き、送られてきた「入院・手術等証明書(診断書)」の作成をお願いしに行きました。病院側からの説明は、診断書の作成にあたっては、今回申し込む書類の手数料は「7,700円」になる、とのことでした。保険会社からの給付金は1万円くらいのはずなのに、おかしい話だなとは思いながらも、とにかく手続きを済ませました。
 病院までの交通費を含めると、保険会社からいただく給付金以上の出費となります。それでも、給付金を受ける手続きをするのか、ということで迷いました。

 やはり、どう考えてもおかしいので、保険会社に電話をしました。すると、私の場合は診断書は不要で、申告書だけでいい事例であることがわかりました。送られてきた書類が違っていたことになります。

 すぐに病院の受け付けに行き、先ほどお願いした診断書の申し込みは取り下げる旨の説明をすると、手際よくキャンセル扱いとして、別室に回されて次の処理に入るところだった記入用の書類を時間をかけて探し出して来て、私の手元に返してくださいました。お騒がせしてすみません、と平身低頭お詫びを伝えました。

 私が保険会社に申し出たのは、「大腸癌の疑いがあって1泊2日の内視鏡の検査を受け、摘出したポリープの検査結果は良性だった。」ということに関して、給付金を受ける手続きの確認でした。保険会社の方は、「大腸癌で手術をして入院した」と早合点の判断をされたようです。としても、それが1泊2日の事案なのかどうか、保険会社では疑問を持たれなかったようです。
 再度、申告申し込み書(?)を送るので、それに記入して提出してほしい、とのことでした。速達便か普通便かの要望を聞かれたので、どちらでもと答えると、それでは普通便で送りますので来週中に届くでしょう、とのんびりした対応でした。とにかく、病院まで足を運び、高額の手数料を払って証明書を発行してもらう必要はないようです。検査費用の領収書は必要なのでしょうが。しかし、そこまでの話はありませんでした。いつ、何が送られてくるのでしょうか。そして、何を送り返すことになるのでしょうか。

 今回の一連の流れの中で思うことは、顧客との電話での対応において、生成AIに頼り過ぎるのではないか、ということです。まず、電話がつながったかと思うと、最初に電話口で対応するのはコンピュータによる合成音声による質問です。本人確認がいくつかなされ、その答えを電話口で日本語で言うと、しばらく間があってから次の質問が続くという、コンピューターのノロノロした反応を待ちながら進んでいきます。保険会社側のコンピュータの日本語運用能力に疑問を持ちました。
 そして、どのような用件かと合成音声で聞かれたので、「大腸癌の疑いがあって1泊2日の内視鏡の検査を受け、摘出したポリープの検査結果は良性だった。」ということと、「この件での給付金の手続きの仕方を教えてください。」と答えたのです。のんびりしたコンピュータに、きちんと伝わったのか不安を抱きながら、次の展開を待ちました。
 しばらくすると、担当窓口につながりました。ここでやっと人間様の登場です。コンピュータがまだ理解力を備えていないことと、そのコンピュータと人間の連係プレーがお粗末です。こんな愚かなことをしていて、不利益や無駄な時間を費やすのは私の方であって、会社側は何のリスクもないのです。コンピュータの導入の仕方のまずい例証の一つと言えるでしょう。やりとりの録音はしているとのことなので、しっかりとこうしたやりとりの検証をしてほしいものです。人件費の削減が最優先ではなくて、人間への優しい対応が最優先されるべきです。

 これからは、人間がどんどん少なくなり、問題や課題はますます増える時代を迎えます。こうした時に、便利だからということで未成熟なコンピュータの安易な導入は、人の世をいや増しに荒んだものにしていきます。会社側の能力には限界があるので、人間である我々がしっかりと事態の対処をすることが問われる時代に突入したのです。
 今回の保険会社のことは、目に見える損失としては小さなことです。しかし、少なくとも私の方には、判断を過つと私に不利益が降りかかることだったのです。
 自分で自分を守るしかない時代にある、ということの一つの例として、ここに記録として留めておきます。




posted by genjiito at 20:24| Comment(0) | ◎情報社会

2024年12月13日

健康保険証をなくして送られてきた「資格確認書」とマイナンバーカード拒否のこと

 先週、東京でカード入れをなくしました。
 入っていたものの対処はすぐにしました。
 昨日、宇治市より、新しい保険証が届きました。
 これまでの「被保険者証」が「資格確認書」と書き代わっています。
 これは、今月12月2日から「被保険者証」の発行が廃止になったための暫定処置です。
 有効期限後のことは未定だそうです。
 私は、日常的に病院のお世話になって生き延びています。
 生きている内に、10割負担が強行されないことを願っています。

 マイナンバーカードを私は拒否しています。
 佐藤栄作元総理が言い出した「国民総背番号制度(1968年、頓挫)」に由来する、国民の資産管理のための制度だからです。運転免許証や保険証との紐付けは、国民の金融機関の口座番号を把握するための、飴と鞭の撒きエサです。
 そのため、当然のことながら、マイナ保険証は私にとっては無縁のものです。

 参考のために、手元に届いた「資格確認書」と「被保険者証」の写真に加工したものをアップします。
 私と妻の保険カードで、違う箇所に赤の矢印を付けました。
 それ以外は、同じ文字や数字が印字されています。
 色の違いは、新旧を区別するためのものなのか、男女を区別するものなのか、今は不明です。
 性別で色を分けていたら、ジェンダーの問題になります。

241213_保険証モザイク.jpg


 なお、「高齢受給者証」が送られてこなかったので廃止になったのかと問い合わせると、送り忘れだとのことで、後日送られて来るそうです。
 国会議員が思い付きで強行した制度の蛮行によって、地方自治体の職員のみなさまは、この年末に大変な思いをしておられます。また、このマイナンバー制度は、ナチのヒットラーが導入したことに起因する、という情報が流れています。人間を選別するためだったと。主要7カ国の中でも、フランスの慎重な運用以外では、日本だけが杜撰な強制となっているそうです。あくまでも無責任なネットの情報なので、これらの真偽のほどが明らかにされるのを待ちたいと思っています。

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《参考》マイナンバー法成立までの経緯
 (1)国民総背番号制度(1968年、頓挫)
 (2)納税者番号制度(1985年、廃案)
 (3)住民基本台帳ネットワークシステム(2014年、普及せず消滅)
 (4)マイナンバー制度(2013年、公布/2023年、混乱→片仮名の銀行口座名の本人照合で不整合発生→凍結見直し・京都新聞2023.6.9→不備と矛盾を抱え込んだままで強引に推進中)
 (5)この件での本ブログの記事
  「保険証の切り換えとマイナンバーカード拒否のこと」
  (2024年01月05日)




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2024年12月01日

スマートウオッチのベルトが3度も不良品だったこと

 今年の6月のことでした。スマートウォッチのベルトを、マグネットで止めるステンレスの編み込みタイプのバンドに変更しました。「Apple Watch用ステンレスミラネーゼバンド」と宣伝されているものです。

241127_時計ベルト.jpg


 しかし、腕に着けて数日で、ベルトの縁が巻いている腕をこすった時に、鬱血するようになりました。しばらくすると、血が滲むようになりました。指先でなぞると、微かに痛みを感じます。すぐに販売店へ行き、店員の方に不具合を説明しました。対応していただいたのは女性の方で、ベルトのエッジが角度によってはノコギリ状態で皮膚を傷つけるものであることを、ご自身でも腕に巻き付けて危険であることを確認してくださいました。

 同じ種類の別の商品と交換してもらい、一夏をすごしました。11月に入ると、セーターを着るようになると、今度は袖口のウールをこのベルトが噛み込むようになりました。そのために、2着のウールのセーターの袖口が毛羽だっようになったのです。次の写真は、手首の周りを何箇所も噛み込むので、ピンセットで丁寧に外して写真で見やすいように1箇所の食い込み状態が確認できるようにしたものです。

241121_時計のベルト.jpg

 また販売店へ行き、この状態を説明しました。これ以上、大切なセーターがボロボロになることを避けるためです。
 いろいろなやり取りがあった末に、また同等品と交換することになりました。新しい商品を持ってきてもらったので、その場で腕に巻き、袖口を確認しました。しかし、今度もまたベルトのエッジは私のセーターの袖口を噛むのです。ピンセットがなかったので、複数個所の食い込みを外すのに手こずりました。

 この商品ではどうしようもないので、ついには払い戻しとなり、あらためて別の会社の製品を買い直すことになりました。別の会社のマグネットタイプのものに替えることで、セーターがボロボロになることがないようになりました。
 店頭には、持ち込んだものと同じ商品が試供用として展示されていました。それを袖口に当てると、同じようにギザギザの部分がウールを噛むのです。この商品は、試した4点ともに不良品だということがわかりました。

 こんなことがあるのです。
 特に私は、人との出会いには恵まれているにもかかわらず、不良品や欠陥商品を渡されることが、これまでにも枚挙に暇がないほどに頻繁にありました。仲間内では有名です。またですか、ということで終わるのが常です。

 年末年始と、新しいものに買い替えることが多くなります。
 商品の確認はしっかりとして、気分よく新年を迎えましょう。




posted by genjiito at 21:48| Comment(0) | ◎情報社会

2024年11月24日

京都三条の宏寛堂で開催された第1回速記茶話会に参加して

 京都文化博物館の北斜め前にある京町家書道アートギャラリー「宏寛堂」で、第1回となる速記茶話会が開催されました。
 次の写真の右側の狭い入口から入ります。今回も、会場は2階でした。

241124_宏寛堂.jpg


 私は速記の分野の専門家ではないものの、文字のデータベースの構築に取り組んでいることから、西部速記(株)代表の上野佳之さんからお招きを受けたので、来賓として妻共々出席しました。
 いただいた案内は、以下の内容のものでした。

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速記茶話会開催のご案内    2024.10.26

 日本に速記が生まれて140年余、このたび速記の諸相について考える会合を開催することになりました。西欧文明で生まれた手書き速記は地域、言語において発達し、また機械速記も西欧から世界へ広がるとともに、前世紀に電子化が始まり自動化が進んでいます。科学技術の進歩に伴い、速記は人間が処理する技術から機械が処理するSpeech to text technology (STT)へ進化しつつあります。まさに今日、速記は事後反訳型の言語固定からリアルタイム反訳、あわせて同時翻訳、完全無人処理などへと進みつつあり、さまざまな視点、立場から研究成果が報告され、新たな速記技術を生み出し、言語文化の発展に貢献しつつあると見ています。

◇開催日:2024年11月24日(日)午後1時〜5時 (会場開場は正午ごろ)
◇会 場:書道ギャラリー“宏寛堂” 京都市中京区木の下町286(姉小路高倉東入。京都文化博物館 北・東側角、京町家「足と靴のお悩み相談室」の2階)地下鉄烏丸線・烏丸御池駅下車、京都文化博物館方向歩5分
◇参加者:申込者 14名
◇プログラム(報告者順)
『日教組中執速記原本の第三者解読〜こう読んだ』(仮題) 解読者 平野明人(速記士)
『AI時代の英語教育〜文体への意識』京都府立大学文学部教授、副学長 山口美知代
『アメリカ法廷速記事情』(仮題) スタンフォード大学人類学部 准教授 井上美弥子
『INTERSTENO 2024における音声テキスト化技術の議論』京都大学情報学研究科教授 河原達也

なお、
@情報保障:会場内で全報告についてUDトークの音声認識による同時字幕を付与します。
A後日YouTubeによる各報告の配信を予定しています。(報告者のご承諾を必要とします)
B(公社)日本速記協会機関誌「日本の速記」で報告する予定です。

【講師情報】
☆平野明人氏:1976年早稲田速記通信教育を受講、以後中根式、モリタ式、石村式、田鎖76年式、V式、Gregg式、Pitman式、Teeline式等を独習。中、早、モ、石の各式と、創案した示唆式の5方式で速記協会の一級試験に合格。日教組の速記原本解読を牽引した。
☆井上美弥子氏:筑波大学大学院卒、言語人類学の研究者。近代日本社会の現象、19世紀後半以降の国会議事録で日本の速記法の歴史的発展、裁判記録に導入の速記タイプライターの歴史的発展などを日本語領域も研究。
☆山口美知代氏:近代後期の英語の多様性について、世界の映画を素材に多様化する英語を研究。アイザック・ピットマンの英語綴り字改革などを研究してきた。
☆河原達也氏:音声情報処理、特に音声認識及び対話システムに関する研究が専門。INTERSTENO(明治20年第1回国際速記会議として発足)科学委員会メンバー。2024年夏の会議に参加した報告を行う。

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 なお、ご参会の岡島昭浩先生(大阪大学)とは、コンピュータの草創期にパソコン通信で情報交換をしました。久しぶりに懐かしいお名前を拝見し、休憩時間に少し挨拶をしました。ますますのご活躍です。

 さて、本日は60分の発表が4本ありました。

(1)平野明人先生(速記士)は、熱のこもったお話でした。速記の解読でご苦労なさった中でも、助詞の判断に迷ったということは、変体仮名の場合でもあったことを思い出しました。

(2)山口美知代先生(京都府立大学)の資料には、チャットGPT を使うにあたって、【漢語多用】【漢語、外来語をできるだけ使わない】【外来語多用】の指示をして回答を求めた例がありました。AI時代の英語教育において、微妙な文体の違いが見られて、おもしろいと思いました。
 文体の指示によって英語はこんなに違ってくるということを、チャットGPTを使った例をあげながら詳しく語ってくださいました。
 発表後後に、私は2つの質問をしました。それは、山口先生が、現在急速に成長している生成AIの開発に関わっておられるのかということと、こうした研究をどのように生成AIの開発者側に伝えておられるのか、ということです。いずれも関わりはなく、個人的に情報共有もしていない、とのお答えをいただきました。また、本日の発表もまだ公表していないとのことでした。
 これからのますますのご活躍を楽しみにしたいと思います。

(3)井上美弥子先生(スタンフォード大学)は、体調を崩されて欠席ということで、兼子次生先生(元日本速記協会理事長)が代わりに速記の歴史について語ってくださいました。
 今や消えつつある文化としての速記は、無形文化財として申請すると認定されないだろうか、という話も出ました。

(4)河原達也先生(京都大学)は、音声認識がご専門です。INTERSTENO(明治20年第1回国際速記会議として発足)科学委員会メンバーであり、2024年夏の会議に参加なさった報告を伺いました。また、海外におけるオープンAIのwhisperによる音声認識についての状況や、読み書きが困難な障害者や外国人を対象にした、わかりやすい字幕の検討がなされていることの話もありました。

 今回は、会場のスクリーンに発表者の言葉がライブで字幕で表示されていました。これは、参加している者にとっては便利です。仮名漢字交じりの文章として目の前に表示されると、耳で聞いたのではわからなかった言葉や表現が、リアルタイムに目で確認できるのです。海外の学会などで、同時通訳をイヤホンやヘッドホンで聴いた時以上に、新しい刺激を受けました。これは、「UD トーク」というアプリを活用して実現したものでした。誤字や脱字などもありました。しかし、それは参加者が充分に補訂できるものでした。これからは、この技術がますます精度を上げ、便利なツールとなることでしょう。

 最後に、『日本の速記』(2024.11、No.1012、令和6年11月発行、日本速記協会)をいただきました。これには、今夏7月15日に今回と同じ「宏寛堂」で開催されたオープニングセレモニーで私がお話した内容が、兼子次生先生の記事の中で以下のように紹介されていました。

 NPO源氏物語電子資料館の代表をつとめる伊藤鉄也博士は洛中洛外の変体仮名研究の一部として京都で見つけた言葉を紹介しながら「一九〇〇年に変体仮名が使えなくなった。変体仮名こそ日本の文化を伝える文字だから、ぜひ使えるように改めてほしい」とみずからの文化を大切にするよう訴えた。(25頁)

 この日のことは、「京都文化博物館の北側正面に京町家ギャラリー&カフェ「宏寛堂」が開店」(http://genjiito.sblo.jp/article/190980790.html)で報告していますので、ご笑覧を。

 今日は、日頃まったく考えることのない分野での発表や意見を4件も伺い、実に新鮮な気持ちになりました。いい機会をいただきました。上野佳之さん、ありがとうございました。

 なお、私の介助役として同席した妻は、高校生の時に速記の通信教育の教材を入手し、速記を習得しようとしていたことがあったと、今日初めて話してくれました。その後、進展はなかったようですが。しかし、意外なことを知り、驚きと共に嬉しい話に速記を見る目が変わりました。




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2024年10月27日

衆議院選挙の投票で本人確認がまったくなかったこと

 今朝、近所にある小学校の体育館へ、妻と一緒に投票の葉書を持って、衆議院選挙の投票に行ってきました。
 妻が身分証明には何を持って行けばいいのかと聴くので、住所・氏名・性別・生年月日を言うだけだよ、と答えて出かけました。
 体育館の受け付けで葉書を渡すと、3人の方がぎこちない手つきでバーコードをスキャンして、これでいいのかと周りの方に確認しておられます。頼りないな、と思いながら本人確認をされることを待っていると、左へ行けと人さし指で指示されます。あれっと思って、受け付けの方の顔を見て「本人確認は?」と目配せをすると、とにかく左で投票用紙をもらえばいい、とのジェスチャーです。後は、流れるように進みました。
 投票を終えて、なりすましの投票や複数回の投票が、葉書さえあればいとも簡単にできることに、あらためて思い至りました。これでいいのかとの思いを新たにしたのです。妻もまったく同じ扱いに、不思議に思ったようです。

 私は、このブログで何回か、現在の投票の実態を踏まえて、再検討すべきことを書いてきました。今回は、これまでで一番簡単な本人チェックでした。葉書さえあれば、見た目がロボットや着ぐるみでなければ、ノーチェックで投票できるシステムに簡略化されてきたことを実感しました。

 以下、これまでに抱いた、選挙の投票に関する不可思議なことを書いた記事を列記します。
 いろいろ変なことがあることを、実際に体験したことを元にして書いています。
 おついでの折にでも、ご笑覧いただければ幸いです。
(記事の中に一部リンク切れがあります。後日、補訂します。)

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「【復元】選挙制度への疑問」


「【復元】こんな不在者投票でいいのでしょうか?」


「京洛逍遙(151)選挙スローガンの「商都・平安京の復活」」


「初雪の朝に期日前投票をして上京」


「相変わらず杜撰で性善説に凭りかかった期日前投票」
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2024年10月24日

アップルウォッチの下取りの査定がいかに杜撰であるか

 本日の記事は、アップルの驚くべき査定の実態の一端を報告するものです。アップルユーザーとして35年になろうとする、いわゆる熱烈と言われる域の者として、とにかくショックの一言しかありません。

 アップルウォッチが、今回のバージョンアップにより睡眠時無呼吸症候群のチェックをしてくれることになりました。糖尿病の私は、当初より血糖値の測定機能の搭載を心待ちにしていました。しかし、睡眠時無呼吸症候群の診断を受けている身としては、睡眠時のチェックも楽しみにしていたので、早速購入しました。京大病院の睡眠時無呼吸症候群の主治医の対処がいかにぞんざいであるかは、後日のことにしましょう。
 新しいアップルウォッチが届いてから、所定の手順を踏んでこれまでの製品を下取りに出しました。
 最初の見積は9,000円とのことでした。ところが、実物による下取りの査定額は「100円」で、その理由が「ディスプレイが砕けている」とのことです。

241024_下取り結果.jpg

 これには驚きを隠せず、すぐにアップルに確認の連絡をしました。
 電話での説明によると、「下取りパートナー」の査定はすでに決まったものであり、了承願えなければ拒否扱いにして返品する、とのことでした。
 まずは、オペレーターの女性の日本語がぶっきらぼうで失礼です。こちらが送った下取り品の写真を担当部局が見ても、「砕けている」との判定に変更はないとのことです。人を小ばかにした対応なので、すぐに返品をお願いしました。しかし、何日も連絡がなく、数日後にまた下取り額の確認がきました。電話で下取りはキャンセルする、と私が伝えたことが内部で通っていないようです。
 メールには、以下の文言が記されています。

下取りによるおおよその返金額:9,000円
変更後の下取りによる返金額:100円
のため、下取り額が変更されました:ディスプレイが砕けている

 すぐに、下取りをキャンセルする意味の「拒否する」という、日常生活では乱暴とでも言える表現のボタンを押しました。この前後の、貧困なボキャブラリーのやり取りにうんざりします。翻訳した日本語で対応されているためでしょうか。

 私は、1980年からコンピュータに親しんできたので、パソコン暦44年になります。そしてアップルとの付き合いは、1989年からです。当時仲間と刊行していた『人文科学データベース研究』という人文学と情報処理に関する雑誌に、「マッキントッシュの日本語環境」(第4号、1989年11月刊)という論稿を勤務高校の同僚だった森英男先生に執筆していただいてから、本格的にアップルにのめり込みました。
 以来、日本文学データベース研究会(略称はNDK)で共同研究をしていた中村氏を Mac教の祖師と崇めて教えを受けて来ました。私の科研費研究でのデータベース構築作業は、すべてアップルのマッキントッシュで取り組みました。多くの科研運用補助員やアルバイターには、すべてマックを使って作業をしてもらいました。私も、今に至るまでずっとマックユーザーです。マックの伝道師とも言われています。

 そのアップルから、こんなに冷たいあしらいをうけるとは思いもしませんでした。もっとも、来月中には M4搭載の MacBook Pro を購入する予定なので、アップルの技術力は信頼しています。サポート力が地に落ちた、という評価をすることになったのです。担当者などの人間を入れ替えればいい問題なので、致命的な縁切り話ではありません。

 さて、昨日、問題の査定をうけたアップルウオッチが戻ってきました。
 現物の写真をアップします。

 まずは外観から。
 私は左手に時計をするので、私から見ての写真です。上部に、ほんの微かな傷が確認できます。これが、「ディスプレイが砕けている」とされる実際の姿です。もちろん、外見のみならず機能も、まったく問題のない完動品です。

241024_時計全体.jpg

 次に、傷が認められる上部を、傷の状態が判別しやすいようにして撮影しました。問題の「ディスプレイ」と外枠の金属部の状況がわかるものです。外枠には、角度によっては金属が擦れた傷が認められます。この場所は、腕の外側にあたるので、どこかで何か固いものにぶつけたのかも知れません。しかし、その傷は、「ディスプレイ」の部分には連続していません。

241024_時計上面.jpg

 さらに拡大した写真を示します。これは、傷が強調されるように角度と光量を加減して撮ったものです。ここまで拡大すると、「ディスプレイが砕けている」と言われる根拠になるかもしれません。しかし、モノサシの目盛りを見てもわかるように、2ミリ以内の範囲の真っ黒な場所でのことです。普通の視力の方の眼力では、角度を調整しないとはっきりとはわからない程の亀裂です。近視の私が、メガネをかけてやっと判別できるものです。表面全体を覆うディスプレイの周縁部に微かに認められるこの欠けを、「砕けている」いう表現は相応しくないと思います。

241024_時計拡大.jpg

 「ディスプレイが砕けている」ので下取り額は「9,000円」から「100円」に格下げになる、という「ジャンク品」扱いの査定には、大いに憤慨しているところです。人間が下した判定ではないのかもしれません。しかし、明らかな誤審としか思えないことであっても、今はこの裁定を受け入れるしかありません。
 本日のこの報告が契機となり、アップルのサポートが今後はより良い方向に好転していくことに期待したいと思います。




posted by genjiito at 20:12| Comment(0) | ◎情報社会

2024年05月27日

宮川保子さんの書写活動が2つの新聞に報道されて

 先週25日に、大阪府立中之島図書館で開催された「新古典塾 平安文学リレー講座」では、書家の宮川保子さんによる「『源氏物語』の複製本の制作過程 ―ハーバード本「須磨・蜻蛉」と歴博本「鈴虫」の臨模を終えて―」と題する講演がありました。会場を埋めた参会者のみなさまは、その驚嘆すべき書写活動に圧倒されたようです。

 ちょうど今から一ヶ月半前の4月16日から21日まで、東京銀座の鳩居堂で宮川さんの「作品展」が開催され、1,300人もの来場者を集める大盛況でした。それを受けての、中之島図書館での講演会でした。

 こうした宮川さんのことが、2つの新聞で紹介されました。

 一つは、2024年4月3日の日本経済新聞の40面「文化」欄に〈紙まで再現 古筆の「複製本」〉として、5段を使っての紹介。ハーバード本と歴博本の、そっくりそのままの臨模本を完成させたことです。

 そして今日、5月27日の毎日新聞の「人生100年クラブ」欄に〈源氏物語全54帖 15年かけて写本〉として、4段にわたる記事が掲載されました。これは、創作書写による自分流の写本54巻の完成を取り上げたものです。

 鎌倉時代の古写本に忠実な臨模と、現代の感覚での創作書写という二方面の活動が、こうして紹介されたことは、その一端に関わった一人として我が事のように嬉しく思います。

 『源氏物語』の本文を書写することについては、かつて朝日新聞がとんでもない思い違いをした記事を掲載しました。その記事の記者のレベルの低さには愕然としたものです。その愚かさを、私は以下の3回にわたる記事で批判しました。無知から来る愚かな芸術活動や、朝日新聞の記事の酷さを批判したものです。
 なお、当該記事の中に記したリンク先である「イオネット」は、すでに閉鎖されています。そのためにクリックしてもエラーとなりますので、以下のアドレスでアクセスして確認してください。

(1)「新写本『源氏物語』を平等院に奉納する愚行」

(2)「学問とは無縁な茶番が再び新聞に」

(3)「何故かくも愚行を誇らしげに」


[付記]
 今から10年前に、私は朝日新聞の購読を辞めました。そのことは、以下の記事に詳しく書いています。よろしかったらご笑覧を。
 なお、記事の中に埋め込んだリンク先は、ここでもブログのサービスを閉鎖した「イオネット」なので途切れています。いつか時間をみて、[たつみのいほりより](http://genjiito.sblo.jp/)に移行してからのアドレスに書き換えるつもりです。それまでは、この本ブログのデスクトップ版の冒頭にある検索窓に、当該タイトルを入力して検索の上、お読みいただきたいと思います。ご迷惑をおけして申し訳ありません。

「朝日新聞の講読を解約する決断」



posted by genjiito at 23:59| Comment(0) | ◎情報社会

2024年03月15日

宇治税務署で確定申告をして疑問に思ったこと

 令和5年度分の所得税等の確定申告を、宇治税務署でしてきました。
 今日が、令和5年度の申告書の受け付けの最終日でした。いろいろとハプニングがあり、プレッシャーもあった中で、何とか終わりました。
 書類作成に取り組んでから、長い道のりでした。

 昨日から徹夜で書類作成に没頭です。
 実は3日前の火曜日も、いろいろな書類を作成するために徹夜をしました。水曜日の大阪府立中之島図書館での源氏講座は、その徹夜明けの睡魔と闘いながら喋りました。よく喋っていたと言われたので、眠気と闘いながらいつもより元気だったのかもしれません。
 おまけに、花粉症で体調も優れなかったことを思い合わせると、まだまだ当分は私の身体は持ちそうです。

 さて、大混雑を予想していた確定申告の最終日。拍子抜けするほど普通でした。会場で辺りを見回したところ、年配の女性が多いのです。これは特筆すべきことなのかも知れません。
 私の素人考えでは、自宅のパソコンやスマホで確定申告書を作成した人が多かったため、直接税務署に足を運んだのは、医療費の還付請求をする高齢の女性が目立った、という背景があるのではないかと思っています。

 私は、1980年からコンピュータに親しんできたので、パソコン暦44年になります。しかし、この不完全な電子文具には、いまだに不信感を抱いています。
 1983年にコンピュータ通信を始めてからは、通信のあやふやさを身をもって体験してきました。そして今、パソコンやスマホを使って国税の電子申告をするなど、危なっかしくて私は無縁の世界のことと思いたいのです。
 しかし、今日は、この電子申請に引き摺り込まれました。というよりも、確定申告の会場は、電子申告を選ぶしかない案内となっていたからです。
 これは恐ろしい道に連れて行かれる、と危惧しながら、何とか申請を早く無事に終えたいという思いから、あろうことか便利さと手ごろさと重宝さに負けました。

 佐藤栄作元総理が言い出した「国民総背番号制度(1968年、頓挫)」が、その後も脈々と政党内でバトンを受け継がれ、ついに2023年に国民の平和ボケの隙を突いて、念願のマイナンバー制度の公布まで強行されました。このことに、私は反発しています。国民の資産を統括するために、各自の金融機関の口座を手に入れることが第1と主眼です。しかし、そのことをひたすら隠して、健康保健証や免許証などの受益者の利便性を強調して推進しておられます。今私は、マイナンバーカードの発給を受ける気はありません。保険制度から見放され、10割負担に追い込まれても、それはもう私の人生の再終末期のことだと思われるので、このまま無視を続けようと思っています。その内に、この制度の怖さに気付いた人が、また疑問を投げ掛けて動くこともあるでしょう。

 申請手続きは、会場にいたアシストの若者が、手早く処理してくれました。
 まず、スマホでの手続きを推奨されました。自分のスマホを使えばいいので、便利そうです。しかし、私はパソコンを選びました。スマホは、まだキー入力が未成熟な技術に留まっており、小さな画面をタッチするのは誤入力を誘発するものだからです。待たなくてもいいスマホはパスして、5人ほど待っておられたパソコンに向かいました。
 最初は、自分で入力をするように言われました。しかし、目の前のパソコンはウインドウズマシンです。1989年からアップルのマッキントッシュに親しんできた私には、その画面展開がぎこちなく、貧相なシステムに思えました。その前に、私はカナ入力をするので、ローマ字入力をカナ入力に切り替えてほしいとお願いすると、それなら僕が代わりに入力します、ということになりました。どうしたらカナ入力になるのか、わからなかったかもしれません。今どきの人はローマ字入力しか知らないので、恐らくの想像です。

 手際よく、目の前でドンドン入力が進みます。チェックや選択をマウスで手早くしてくださいました。確かに、私が入力するよりも、数十倍は早く終わりました。国税庁にデータをアップした後、プリントアウトしたものを受け取りました。この申告作業の支援態勢は大助かりです。申請の手助けをする若者は、きびきびと捌いておられます。忙しい中を、感謝します。来年は、自宅から申請してもいいかな、と思います。AIも、少しは進化していることでしょう。しかし、落とし穴が多いと言うネットの情報も、多々あります。慎重に検討したいと思います。

 今日は会場の雰囲気に飲まれたということもあり、国税の電子申告・納税システムを利用するための利用者識別番号(16桁)と、その暗証番号を登録する羽目に陥りました。パソコンかスマホで電子申請を、という選択肢しかなく、しかたがないことだった、という言い訳をここに残しておきます。
 今後は、国からの卑劣な誘導には気を付けて、このシステムの運用と活用に細心の注意を払うことにします。悪魔の囁きや、詐欺紛いの勧誘や導入には要注意です。
 とにかく、eTax という得体の知れないシステムへの誘導には、耳を貸さないことにします。通信回線の向こうで、入力したデータがどのように姿を変えて行くのか、不明な部分が多過ぎます。情報が、人の目から遥か彼方に吸い込まれた時、どのような事態に巻き込まれるのか、まだまだ不透明です。
 来年の申告をどうするか、一年かけて考えることにします。




posted by genjiito at 22:06| Comment(0) | ◎情報社会

2024年03月10日

ライフカード(株)さん、そのやり方は合法ですか

 とにかく、私は今現在、ライフカード(株)から理不尽な扱いを受け、不愉快な思いをしています。

 過日、ライフカード(株)に病院で使うカードを申し込みました。しかし、あまりにも対応が酷くて不愉快なので、解約を申し出ました。その際、提出した銀行口座の引き落としの申込書には銀行の届け印が捺してあるので、それだけは返してほしい、と必死にお願いしました。私があまりしつこく言うので、電話口の方は一旦別の方と相談の上、会社の方針なので、ということで無情にも聞き入れられませんでした。そうした経緯は、次の記事に書きました。

(2024年02月02日)
「不可解な健康保険証の実態」

 数日後、突然、クレジットカードらしきプラスチックのカードが入った封書が送られてきました。すぐに、受け取り拒否をしました。解約した会社のカードを受け取るわけにはいきません。その件は、次の記事に書きました。

(2024年02月11日)
「突然郵便で届いた解約したはずのカードを受取拒否にする」

 ところが、また何日か後にライフカード(株)から、「口座振替不備のお知らせ」という催促と注意喚起の往復ハガキが届きました。

240310_ハガキ.jpg

 このハガキの写真を見ると明らかなように、驚いたことに、会員番号が割り振られています。すぐに解約し、送られてきた不可解なカードも拒否したにもかかわらず、勝手に振った番号が生き残り、こうして督促状に使われているのです。しかも、カードが(再)発行されていることになっているのです。あの解約は何だったのでしょうか。本人が同意しない書類で勝手に再度カードを作り、さらには金融機関に振り替え手続きまでも進めているのです。
 最初は、私が言う書類ではカードは渡せないと言っていました。前出の記事「不可解な健康保険証の実態」にあるように、今回の場合は本人確認資料一覧にある13項目に該当しないので渡せない、と言い張っておられました。それが、解約した後はでたらめにカードが再発行(?)され、カードの受け取りを拒否をした後にも、私には返却できないと言っていた銀行登録印が捺された書類を、勝手に使って、金融機関に口座引き落としの印鑑照合の連絡を行っていたのです。もう、メチャクチャです。
 確認します。先週届いたハガキいわく、依頼のあった金融機関で手続きをしたところ、印鑑の照合で相違するという理由で却下されたので、正しい印鑑で再度手続きをしろ、ということです。「再提出」という字句も印刷されています。この督促のハガキには、発信の日時がどこにも書かれていません。羽村郵便局から投函されたものであることはわかります。しかし、日付がないので、私が受け取った先週に出されたものとしておきましょう。

 もう、支離滅裂です。このライフカードという会社は、他人の印鑑が捺された申込書を返却せず、その用紙を使って遊んでいます。
 この法治国家の日本において、今、こんなことがあっていいのでしょうか。
 金融関係者のモラルは、いったいどうなっているのでしょうか。社内で情報が共有されていませんでした、と簡単な回答で幕引きとなるのでしょうか。
 少なくとも、私は不信感の塊となっています。
 私という個人とこの存在は、完全に無視されています。
 今後の展開は、何かあれば折々に報告します。




posted by genjiito at 22:04| Comment(0) | ◎情報社会

2024年02月11日

突然郵便で届いた解約したはずのカードを受取拒否にする

 過日、「不可解な健康保険証の実態(2024年02月02日)」(http://genjiito.sblo.jp/article/190760849.html)の記事の中で、「本人限定受取郵便物特定事項伝達型」という郵便物の確認資料に関して、疑問点を記しました。その中で、次のように書いて、当該会社とはとにかく終わったことになりました。

「電話での対応にもいろいろと不愉快な思いをしたので、そのカードの受取や契約は諦め、すぐに解約の手続きをしました。カードは近所の郵便局に届いていることがわかっていても、私を証明するものが1つしかないということなので断念したしだいです。おかしな社会に突入しているな、ということを実感しています。」

 ところが、昨日、大阪府立中之島図書館での源氏講座を終えて帰宅すると、郵便局からの不在連絡票が投函されていました。種類は「簡易・記録」となっています。差し出し人の名前を見ると、くだんのカードを発行している会社です。解約に関する書類だな、と思い、ネットで翌日の再配達の手続きをしました。

 今日、郵便局の方が封書を一通持って来られました。サインを求められたので書き出してから、この封書はおかしいと気付きました。薄っぺらな封書の中には、クレジットカードのようなプラスチックの薄い板が1枚入っているようです。その場で開封して確認するのはやめました。そして、受取を拒否することを、配達員の方に伝えました。

 すると、配達員の方の態度が一変。再配達を依頼しながら受取拒否はおかしい、とおっしゃるのです。
 私は、解約に関する書類が送られて来たと思っていたら、解約したはずのカードが入っているようなので、不可解な郵便物の受取を拒否します、と言いました。
 どうやら、宇治市の郵便局に私を証明するものがないので配達することができず放置されていた封書が、1週間ほどでカード会社に戻され、再度、同じものか再発行のものが私のところに届けられたようです。

 1月29日の午前中に、30分もかけて電話で押し問答をしたことや、結果的に解約となったことはなかったことにして、とにかく宇治市の郵便局から差し戻されて来たカードをもう一度送ってしまえ、ということなのでしょうか。

 1月の中旬にこのカード会社に申し込んだ時の書類には、こちらの銀行口座番号と登録印を捺したものがありました。1月29日の電話で、解約となったので、あの書類だけは返してほしいと電話口で言っても、問答無用で返却はできない、と突っぱねられました。しかたがないので、安全のために銀行印を改印する手続きをしています。

 とにかく、郵便局の方には受取拒否の意志が伝わりました。すると、腰に付けたプリンターを操作して印字した紙に、受取拒否の署名をフルネームで書けとのことです。この間の不愉快なやりとりは省略します。この署名は、私でなくても、妻でもいいそうです。
 あれだけ配達の確認を厳しくして、結局カード会社がいう証明書類がないという事態で受け取れなかったものが、おそらく同じものが、今日は印鑑かサインで簡単に受け取れるのでした。受け取らなかったものの、あの2月2日の受け取り人認定の厳密さと、今日の嘘のように簡単な受領確認の落差には、驚くばかりです。

 さらには、配達員の方は、私も忙しいので、という捨て台詞と共に、立ち去られました。せっかく再配達をしに来たのに、まったく無駄な時間だった、という気持ちが、帰られる背中からプンプンと漂っていました。ご苦労様でした、と思う反面、その態度はないだろう、という後味の悪いやりとりでした。

 あのカード会社では、私の解約はペンディングになっているようです。何とも、杜撰なカード会社の実態が明らかになりました。

 以上、ありのままを、今日の出来事として、ここに報告しておきます。




posted by genjiito at 23:41| Comment(0) | ◎情報社会

2024年01月22日

ニフティサーブの利用解説ビデオ出現

 荷物の整理をしていたら、ニフティサーブの利用方法を解説するビデオテープ(VHS)がでてきました。

240122_ニフティ.jpg

 ニフティサーブと言っても、知っている方は少なくなっているはずです。「@nifty」のニフティ株式会社と言えば通じるでしょうか。
 ニフティサーブは、富士通と日商岩井が1986年に設立したパソコン通信サービスです。そのニフティサーブとの悪戦苦闘は、「再録(3)インターネット以前の奮闘劇〈1997.2.13〉」(http://genjiito.sblo.jp/article/178934228.html)に詳しく書いています。今昔の感のある約30年前の通信事情を、ご笑覧ください。
 私が始めてコンピュータ通信を使ったのは1983年です。大阪府立高校の教員をしていた時に、教育委員会との事務連絡で事務所の機器を使って試行的な通信をしました。モデムのピーヒョロヒョロという音を聞きながら、タイミングを計って接続するものでした。そして1984年に、勤務校に富士通の FM77が25台導入され、国語教育にパソコンを活用した授業を展開しました。そうした経緯をまとめた拙著が、『新・文学資料整理術パソコン奮戦記』(桜楓社、1986(昭和61)年)です。
 今回見つかったビデオは、1991年5月に制作されたものです。
 インターネットが普及する前までの通信事情がわかるビデオを見て、懐かしく当時の仲間の顔を思い出しました。家の整理をするというのは、過去が蘇り、さまざまなことを思い出すことでもあります。自分が歩んで来た道を新たな視点で照らすので、生きて行くことの豊かさを再認識することになります。




posted by genjiito at 21:38| Comment(0) | ◎情報社会

2023年09月05日

6,000本目の記事になります

 本日の記事が、2007年06月24日に「京洛からのことあげ」と題して京都から情報を発信し出して、ちょうど6,000本目になります。
 5,000本目の時には、「本日が5,000本目の記事となります」(2020年12月11日)という記事を書きました。

 1995年9月30日から、〈源氏物語電子資料館〉と題するホームページを発信し始めました。文化文学系の分野では先駆けとなるものであった、との評価をいただいています。
 以来、日々の歩みを等身大の雑録、ブログの形をとって、〈へぐり通信〉、〈賀茂街道から〉、〈賀茂街道から2〉、〈鷺水亭より〉、〈鷺水庵より〉、とタイトルを自宅の所在地に関連する名前に変えながら、現在の[たつみのいほりより]に至っています。
 個人的な情報発信以外にホームページとしては、以下の3つが大きなテーマを掲げて、協力者の手を借りながら今も発信しています。

[海外へいあんふんかく情報]
「古写本『源氏物語』の触読研究」
「NPO法人〈源氏物語電子資料館〉」

 私がネット上に情報を発信し出して、今月で28年。毎日書くようになって16年になります。さて、いつまで続くのか、我ながら楽しみです。予想では、あと4年は今まで通り毎日書き、75歳を境にポツポツと書くようになるのではないか、と思っています。そのためにも、長生きをしなければなりません。
 幸い、今回の病気で奇跡的とか驚異的とも言われる回復力で、身心共に持ち堪えることとなりました。こうした幸運を味方にしながら、書き続けることになるでしょう。
 今後とも、変わらぬご支援を、よろしくお願いします。




posted by genjiito at 20:29| Comment(0) | ◎情報社会

2023年08月19日

キーボードの文字入力でタッチミスが増える

 今日は、病棟も病人も開店休業です。

 一人で、口、手、足のリハビリを、根気強くしています。

 昨日から、ノートパソコンを使い出しました。そして、誤入力の多いことにショックを受けています。思い通りのキーが打てていないのです。

 私は、ローマ字入力ではなくて、仮名入力でブラインドタッチをしています。仮名文字は4段にわたって配置されています。ローマ字よりも範囲が広い分、キーストロークは少なくてすむので、早くて的確です。

 私は、1980(昭和55)年に電動式ひらがなタイプライタを購入して、京大カード(B6カード)に文字を入力し出しました。翌年、PC-8001を購入してからというもの、パソコンでの文字入力は仮名変換で来ています。まだ平仮名や漢字が使えなかった頃の仲間は、仮名変換をする人が多いのです。

 そんな経緯があっての今、キーのミスタッチが多いことが気になります。

 iPhoneやiPadを使っていた昨日までは、文字入力はフリックというガラス面に指を滑らせて文字を選ぶ方式でした。その時使うのは、右手の人差し指一本だけです。それが、パソコンのキーボードでは、一つ一つ独立したキートップを叩いて文字を出します。しかも、両手の指をすべて使います。

 キーのタッチミスは、今回の脳梗塞に付随する障害から来るものなのか、はたまた、単なる運動不足で指がついてこないのか?

 まだ2日目なので、もうしばらく様子を見ます。





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2023年07月24日

AIに頼らず生身の人間同士で検討してエアコンを再度買い直す

 先日の「本日はお休みです(7月- 5 / 8 )※エアコンを買う(2023年07月19日)」で報告したエアコンが、本日届きました。しかし、運び込んで設置してくださる電気屋さんが親切な方で、これではこの部屋には冷房能力が低すぎる、というアドバイスをくださいました。今あるものよりも、一回り小さな馬力のものだったのです。今あるものも、昨春の引っ越しで下鴨から持ち込んだものであり、10年以上の古さのみならず、この環境には性能不足だそうです。京町家とは環境が異なり、フラットな空間に部屋数が増えたことを考えると、なるほどと納得です。

 運び込まれたエアコンは持ち帰ってもらい、あらためて買い替えのために京都駅前の家電量販店へ出かけました。
 前回対応していただいた販売員の方にことの顛末を連絡しておいたので、お奨めの製品はすでに選んでくださっていました。本日運び込んでくださった方からも、ご丁寧にも我が家の実状などの情報が、何とお店の担当者に届いていたのです。買い替えの商品は、2方向からの的確な助言をいただき、即決となりました。

 AIを間に介することなく、生身の人間同士が三方向に情報を共有して検討したことにより、私の生活環境に適した物を選ぶことができました。こうして、8畳用のエアコンが14畳用のものに入れ替わることになったのです。しかも、思いもしなかった200ボルト対応のエアコンです。
 100ボルトから200ボルトへの電源廻りの切り換え工事が入ります。それでも、今後の温暖化をにらみ、電気代をも考慮し、残された日々を快適に暮らすことを優先して、効率良く生活環境を整えてくれる冷房機器にしました。
 なお、この機種も、まったく使うあてのない暖房運転機能が付いています。無意味なおまけは、もう見て見ぬふりをするしかありません。

 設置していただく日については、今日我が家に来てくださった方に、どうしても次回も来ていただきたい、と我がまま勝手なお願いをしたこともあり、明日ではなくて3日後の搬入施工となりました。

 効きの悪いエアコンとは、もう少しお付き合いをします。いましばらく、あらん限りの力を振り絞って奮闘してもらいましょう。
 
 
 
posted by genjiito at 21:47| Comment(0) | ◎情報社会

2023年06月29日

本日はお休みです(6月- 7 / 8 )


 いろいろと身辺の整理を続けています。

 もう使うことのないクレジットカードやポイントカードの解約もしています。

 利用環境が変更されたことによる問い合わせも、相手が機械では肩透かしです。

 説明を要する場合に電話をしても、長々と相手の都合と手順の説明を聞かされてうんざりです。

 0120の番号から始まるのであればまだしも、刻々と電話料金がこちら持ちとなる会社が増えています。

 やっと説明が終わっても、ネットで解決するように促されるだけで、つながることはありません。

 どこも、人間の対応はほとんどないのです。

 チャットという文字入力によるやりとりや、AIによる人口音声との会話には、疲れしか残りません。

 相手が人間ではないので、相談をするにも大変です。

 結局は、なかなかわかってもらえず、堂々巡りのやりとりに愛想が尽きて断念します。

 大手のパナソニックやソニーやドコモでも、人間とはついに話ができませんでした。

 ユーザーサポートという名のサービスは様変わりです。

 こんな社会に身を置くことになるとは、思いもしませんでした。

 すべてが、省力化の一環なのでしょう。
 
 
 

posted by genjiito at 20:39| Comment(0) | ◎情報社会

2023年06月22日

本日もお休みです(6月- 6 / 8 )〈データの大掃除〉

自宅で使っているコンピュータのデータが溢れかえっています。
整理をしながら使っているはずでもクラウドに散在しているのです。
このところ2テラバイトのクラウドデータの大掃除に追われています。
1980年にTK-80でモナリザを描いたのが初めてのコンピュータ体験でした。
それ以来この43年間に蓄積したデジタルデータの量は膨大なものとなっています。
自宅にあるプリント類や書籍などよりデジタルの情報の方が多いのは確かです。
アナログに負けず劣らず溢れ返っているデジタルデータとの闘いが続きます。
デジタルデータはタイムマシンにも保存されているので安心感があります。
削除しても過去にもどればいいのでデジタルの掃除から進めていきます。
 
 
 
posted by genjiito at 21:35| Comment(0) | ◎情報社会

2023年05月25日

ネット社会での人間の役割について

 昨日から今日にかけて、インターネットの設定で大変な思いをしました。ネットワークに関する会社側の窓口の方の知識の多い少ないと、機器の設置・設定に関するスキルがあるなしで、利用者である私の手間と時間が湯水のごとく吸い取られていきました。今朝の9時からおやつの3時まで、何と6時間も。
 電話口で事前に手渡されていた書面51枚と小冊子4冊を手元に置き、画面の小さな文字も見ながら電話口の AI (いわゆる人工知能らしきもの)の説明を受け、あげくのはてには、入れ替わり立ち替わり電話口に出られる4人の方の、要領を得ない解決にはほど遠い指示に振り回されました。
 問題を解決してくださったのは、ルーターを作った会社の技術者でした。その方の手にかかると、ネット上で設定を変更することで私の問題は解決したのです。もっとも、渡された機器の初期設定が不十分で、このプロバイダでは不安定なものであり、あと1週間待ってまだ改善しないようならまた連絡を、ということになりました。
 新しいネットワークに接続しようとしている方で、私のような方は多いはずです。相談を持ちかけた担当者によって、とにかく大変な思いをします。ネットの契約する会社には気をつけましょう。今回の会社は、これまでまったく縁のなかったところです。大手ということで、気を許して契約をしたのがいけませんでした。相手企業の社員教育の問題に尽きます。

 さて、ことの発端は、調子の悪かった洗濯機に見切りをつけ、新しいものを購入したことからです。
 昨年末に、時々止まる洗濯機の買い替えを検討しました。メーカー(大好きな松下幸之助の会社)と機種(今と同機能のもの)まで決めたところで、何かと物入りな時期だったのでその時は見送りました。
 思うように回り出してくれない洗濯機を騙し騙し使ってきたものの、もう限界と見切りをつけ、先々週、家電量販店で予定していた製品を購入しました。型番が同じなのに、昨年末よりも安くなっていました。不便な思いをしたことへのご褒美だと思っています。

 その時、一緒にネットワークの見直しを提案されました。昨年4月から新居で契約したプロバイダの速度があまりにも遅いので、困っていたこともあり、思い切って切り換えることにしたのです。私はブログを毎日更新することと、写真を多用するように心がけているので、ネットのスピードは効率化の早道です。
 もっとも、プロバイダなどの乗り換えのための手続きがいろいろとあり、1台の洗濯機の購入から新しい携帯電話の SIM の交換やプロバイダの契約などで、何と7時間もかかりました。後でわかったことながら、MNP(モバイル・ナンバー・ポータビリティ)の予約番号申請が1時間かかることが、昨日からは待たなくてもいいようになった、ということです。それならそれで、店頭で担当者がそう言ってくれれば、契約は1日延ばししたのに、とお店側の不誠実さにはムッときます。
 それにしても、入れ替わり立ち替わり担当者が替わり、どうにか終わったのは夜の8時だったのです。小さなイスを何度も移動させられ、半ば身柄を拘束された状態でした。もうぐったりです。店員の要領の悪いことはこの上なし。とにかく、待ち時間が長すぎて、細切れの時間潰しにうんざりしました。多くの店員さんが、長時間縛りつけられた私と妻を横目に、こそこそと小声で話しておられました。いい見せ物だったことでしょう。ほとんどが儀式化した手続きなので、これはAIに任せた方がいいと担当者に言ったものの、その方は私が話す意味がわからなかったようです。

 数日後に、プロバイダから新しいレンタル用のルーターが届きました。
 そして、一昨日のことです。契約したあのお店から電話があり、明日(今からは昨日)モデムの本体が宅配便で届くので、ルーターと共に用意して待っていてほしい、とのことでした。
 昨日は、その機器がいつまで待っても届きません。発送元となるプロバイダに連絡をすると、今回は送る機器はないし、その予定もないとのことでした。すぐに販売店に確認の連絡をすると、一昨日の電話の内容はすべて間違っており、何も届かないので待つ必要はない、と、つれない対応です。昨日届かない場合には、今日の回線の開通に合わせて何をすべきかという連絡と打ち合わせも、結局は無意味な確認だったことになります。そもそも、機器が届くということ自体が嘘であることを、販売店の方はいともあっさりと認められました。人を小バカにした話です。待ち続けた時間を返せ、と言っても、時すでに遅しで虚しさしか残りません。

 今日が新旧のネットの切り換えということで、朝から準備をしていました。
 手元には、冒頭に記したように書面51枚と小冊子4冊があります。これを見ながら、設定をしました。携帯電話2台は、四苦八苦しながらも、なんとか Wi-Fi につながりました。しかし、パソコンは2台のうち1台しかつながりません。そこで、説明書に書いてあったプロバイダの連絡先にサポートを依頼すると、なかなか人間が電話口に出ません。AI によるチャットで対処するシステムとなっているのです。5つの「0120」で始まるサポート電話には、すべて人間は出てきません。文章のやりとりや、口頭でマイクに喋ると、それを AI が聞き取って対応します。ただし、いくつかピンボケの対応と、同じことを何度も言わされます。また、何度も同じことを説明してくれます。人間が電話口に出てくれたら、こんなに手間と時間はかからないはずです。
 それでもお昼まで頑張りました。Wi-Fiにつながっていた2台のスマホはつながらなくなり、スマホには「ページを開けません。サーバが応答を停止しています。」という画面しか出ません。替わりに今度は2台のパソコンがWi-Fiにつながるようになりました。とにかく、Wi-Fiが不安定です。ルーターの前面にあるランプは「ACTIVE」が点灯していません。素人の私にも、これはおかしいと気付きます。
 4人の方を電話口に引っ張り出すところまで粘りました。それでも、結局はパソコンやスマホの提供元であるアップルに相談しろと、いつもの逃げ口上で終わります。そもそもが、この会社はアップルのパソコンに関する知識がまったくないようで、OSもウインドウズではないしアンドロイドではない、ということを説明する羽目に陥りました。こんな人たちが、ネット社会の裏側でサポートをしておられることに驚きました。とにかく、アップルに持ち込むような、そんな問題ではないという確信があるので、無知な電話口のサポート担当者に何とかならないかと食い下がります。
 正午近くになってから、ネットトータルサポートというところに転送されました。ところが、ここは有償の窓口なのだそうです。しばらくやりとりしていると、最初はネットが開通したばかりということもあり、当面は無償の対応だとのことでした。しかし、それでも解決せず埒があかないことになり、電話を切ろうとすると、このままでは私がこのサポートの契約を解除する申告をしない限りは、一定期間が過ぎると課金されるのだそうです。私がアクションを起こさないと解約できない仕組みは、詐欺に近いことだと言うと、今回は契約の直前で打ち切られたことということにして、なかったことになりました。変な話です。通信が開通して数時間後には有償のサポート窓口に引き渡されるのですから、何をかいわんやです。これは、明らかにサポート放棄と言わざるをえません。
 以上は、すべて事実なので、そのままここに書いておきます。これ以上に酷い対応があったことは、ここには記さないでおきます。

 とにかく、プロバイダは信用できないので、自力でやることにしました。AI という人間ではない相手にサポートしてもらうのも、文字を入力して会話をするのにも疲れました。うまく生身の人間を電話口に引っ張り出しても、その貧困なサポート力には愛想が尽きました。

 そうこうしているうちに、ルーターの底に貼ってあるシールに「製品に関するお問い合わせ(通話料有料)」という記載があることに気付きました。長時間の相談を覚悟で有料の電話番号に連絡しました。すると、何とすぐに解決しました。豊富なスキルを蓄えた、冷静に対応できる青年です。説明もわかりやすく、ルーターの設定値の中で、自動となっているところを手動に切り換え、いくつかのプルダウンメニューで変更すると、パソコンもスマホも Wi-Fi につながりました。もっともこれはあくまでも暫定的なものだ、とのことです。1週間後に私がすべき手順も教えてもらいました。これ以上書くと、全国至るところに店を構えているこの大手ネット業者を露骨に批判するということを通り越して、無用の長物としか言えない会社が日本にあることを証明することになります。今後の ChatGPT の展開を含めて、ネットワーク社会を応援したい気持ちが強い私にとって、足を引っ張る業者は相手をせずに、このあたりで報告を止めておきます。

 今回の経験を通して、生身の人間が対処するという局面の大切さを学びました。最後は人間力です。AI の力を借りた社会を作り上げることは急務です。とくに、日本は人口が急速に減少していくので、それを補完する意味でも AI の存在は重要です。しかし、それに負けず劣らず、人間が果たす役割もそれ以上に大切なのだということを痛感しました。機械に頼った鸚鵡返しの対応ではなく、人間にしかできないことができる、人間力を教え育て鍛えていく社会を作り上げたいものです。

 今回味わったさらに酷い対応は、いつか小出しで書くことでストレス発散をしますので、今日はここで収めておきます。
 
 
 
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2022年12月07日

今年も年末に親バカですみません

 昨冬 2021年11月末に、「『Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)1月号』(プレジデント社、2021年11月25日)に、「スタートアップ新世代」として200社が発表され、その中に息子の会社が選ばれていました。」という報告記事を書きました。

「京洛逍遥(741)散策の後は親バカですみません」(2021年11月27日)

 そして今年も、息子が起業した会社である「デジタルレシピ」(昨年選出された「ヤゴコロ」の新社名)が、日経クロストレンドの「2023年度 未来の市場をつくる100社」の中で、「[マーケティング DX]分野(11社)」の中に選ばれたのです。

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 これは、次の3つの視点で日経の編集者と記者が評価し、23年に飛躍が期待できる100社を選出したものです。
「新しい市場(新規性)」
「売れる(成長期待)」
「生活の変化(社会インパクト)」

 公表元である、「発表!「未来の市場をつくる100社」 23年に飛躍する企業を大予測」(2022年12月05日、https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00745/00001/)は、有料会員限定のサイトです。そこで、一般に公開されている部分から関連する箇所を引きます。「日経クロストレンド」誌の宣伝になることは、あらかじめご了承願います。

 岸田文雄政権が推し進める経済政策「新しい資本主義」の柱の一つとして、社会の成長エンジンとして期待する過去最大規模のスタートアップ育成策が、2022年11月28日にまとめられた。「スタートアップ5カ年計画」では、現在年間8000億円規模のスタートアップ投資額を27年度に10兆円規模に引き上げると明記。国内のユニコーン企業(企業価値が10億ドル以上の未上場企業)は、将来的に100社の創出を目指すとする。

 では、次代を担う有望企業はどんな社会インパクトをもたらすのだろうか。日経クロストレンドは、複数のベンチャーキャピタルをはじめとした各界識者への取材や、『日経トレンディ』(22年11月号)の特集「スタートアップ大賞2022」の登場企業を含めて、約200社をリストアップ。その中から、「新しい市場(新規性)」「売れる(成長期待)」「生活の変化(社会インパクト)」という3つの視点で評価し、23年に飛躍が期待できる100社を選出した。
 本特集は19年の初回以来、今回で4回目となる年末の恒例企画だ。例えば、19年に100社のうちの1社として選出したのが、1食分の栄養素が取れる「完全栄養食」のパンやパスタなどを提供するフードテック企業であるベースフード。それから3年、同社は22年11月に東京証券取引所グロース市場へ新規上場を果たした。
 もちろん、上場は「ゴール」ではなく、「通過点」にすぎない。ベースフードは完全栄養食という新市場をどのように切り開き、次にどこへ向かうのか。同社の橋本舜社長が新卒で入社し、鍛え上げられたディー・エヌ・エー(DeNA)の会長で日本経済団体連合会の副会長を務める南場智子氏との対談も、本特集の中で掲載していく。

 取り上げる100社は、23年に伸長が期待できる11分野の有望企業だ。


 2年続きの息子の快挙に、メールでお祝いの言葉を送りました。10日ほど前に、青山の家に妻共々泊めてもらいました。その時には、この話は出なかったので、まだ発表されていなかったのでしょう。

 最先端の分野で、こうした高い評価をもらい続けているのです。私のコンピュータ歴は、29歳だった1980年に「TK80」(NEC)を組み立てたことに始まります。そのすぐ後に、「PC-8001」を購入し、高校の成績処理プログラムや友人の財務処理ソフトを「0と1」を駆使したマシン語で作成し、『源氏物語』の研究にコンピュータを導入しました。40年以上にわたる私のコンピュータ好きが、こうして息子に引き継がれているのだと、勝手に思っています。
 昨年に引き続いての実績と業績をベースにした、さらなる活躍を楽しみにしています。
 
 
 
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2022年11月13日

私が1995年秋にホームページを開設した時のこと

 蔵書の処分とともに、手持ちの資料の総整理も進めています。
 私が1995年9月にホームページ〈源氏物語電子資料館〉を開設した時の資料が、設計図やサイトマップなどなど大量に出てきました。残しておく意義がありそうなものを、ここに画像として保存しておきます。一部、これまでに本ブログで紹介した情報があることを、あらかじめお断わりします。

 『源氏物語』に関する情報を、私が最初にインターネット上に公開した時のスクリーンショットと、公開を知らせる案内状は以下のものでした。
 まだインターネットを知らない方が大多数であり、電子メールも利用者は少ない時代だったので、このプリントを封筒に入れて関係者および知人にお送りしました。(画像をクリックすると精細表示となり文字が読めます。)

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 この中にあるとおり、1995年9月30日午前2時に「リムネット」の東京ドメインから情報発進を開始しました。ホームページを作成するツールはまだない時代です。コマンドを打ちながら、電話回線で東京へデータを転送したので、電話代が結構かかりました。そうこうするうちに、大阪ドメンが開設されました。2週間後の10月13日午前0時からは、ホームページのアドレスを大阪ドメインに変更して公開を継続しました。連絡先が「ニフティーサーブ」となっているのは、時代を感じさせます。イラスト数十点は、すべて妻が描いてくれたものです。
 このホームページに関しては、案内文の文末にあるとおり、一週間後の10月6日に国文学研究資料館主催の「第1回シンポジウム コンピュータ国文学」で国文学関係のみなさまに紹介しました。この時のテーマは、まさに時代を先取りした「国文学研究とインターネット」です。フリートーキングでは私が司会を担当したこともあり、このホームページ〈源氏物語電子資料館〉をスクリーン映し出してデモンストレーションをしました。この3年半後の1999年4月に、私が国文学研究資料館に専任教員として呼ばれることになるとは、まったく思いもしなかったことです。

 この最初のホームページのサイトマップ(構成図)は次のとおりです。

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 これは翌年の8月15日までで、その後は次のようにサイト内を整理しました。

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 ホームページ〈源氏物語電子資料館〉については、公開以来いろいろなメディアをとおして紹介されました。その一部を引きます。紹介文も摘記しておきます。

(1)「源氏物語電子資料館の構想」
  『大阪明浄女子短期大学紀要 第十号』、1996年3月
〈源氏物語電子資料館〉は、パーソナル・データベースの資料的な質の向上において、有益な各種情報を提供することを目指して構築されている。つまり、〈『源氏物語』に関する映像・音声・文字によるデータを、書斎のパソコンで取り扱えるようにした情報群の窓口〉としての役割を果たすものである。『源氏物語』を読解するための情報の整理を、現時点で私案として提示したものである。

(2)「日本文学研究者から世界へ向けて情報発信 〜源氏物語とインターネット〜」
  『CRCコミュニケーション No.342』所収、1996年3月
国際企業の広報誌に掲載されたものである。インターネット上に、ウエブサイトとしての〈源氏物語電子資料館〉を開設し、『源氏物語』の本文を中心とする情報を発信することになった意義を述べた。文学に関する基本的な情報の共有化を目指して構築したものの紹介である。

(3)「ホームページ〈源氏物語電子資料館〉への招待」
 『源氏研究 第2号』翰林書房、1997年4月
インターネットの上で展開している『源氏物語』の情報発信基地である〈源氏物語電子資料館〉についての紹介文である。『源氏物語』受容の新しい方向や、〈源氏物語電子資料館〉の構成と今後の展望について述べたものである。


 こうした情報は、今後とも整理でき次第に順次掲載します。
 
 
 
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2022年10月25日

慌ただしい日々の中でのチューニング

 今日は、5台の Macintosh の内の3台と、2台の iPhone のシステムを新バージョンに更新しました。2台のパソコンと iPad に手を付けなかったのは、新システムではよく不具合が起きるので、その時のために残しておきました。
 私は、常にトラブルと隣り合わせで生きているので、何かにつけこうした用心深い対処が身に着いています。
 更新する1台のパソコンは、M1といわれる Appleが開発した心臓部分を持つものです。しかし、これが何かと不具合を見せ、1年半が経っています。2度ほど、アップルの専門部署のサポートを受けました。しかし、それでも不具合続きだったので、私につきものの欠陥商品だったようです。あまり使わなかったものながら、これを機会にすべてを消して初期化をしてからのインストールをしてみようと思い、昨夜から手をつけていました。Wi-Fi 接続でやり出したら、64時間もかかるという表示が出たのでビックリ。3日も! それではと、2台のパソコンを USB-C のケーブルで直結することで、12時間弱で無事に完了しました。そして、今のところは普通に動いています。2テラバイトのハードディスク同士のやりとりは、お引っ越しも大変です。

 さらには、玄関のインターフォンを iPhoneで遠隔操作できるようにしました。これまで便利に使っていたもので、今春から引っ越しにより通信環境が変わったために、細かな調整が必要でした。面倒だったので、今日までは声だけでやりとりするインターフォンだったのです。これで、ドライブレコーダーと同じように出先から映像で応対と録画と再生と確認ができるので、外出中でも誰が来たのかや、荷物の受け取りが確実かつ迅速にできます。帰宅してからの録画の確認は便利です。

 メダカの水槽の敷き砂を樹脂製のものに取り換え、ヒーターと温度計を取り付けるなど、メダカの冬支度もしました。

 妻は、いつも行く集会所での物々交換会に参加し、地域の方々と楽しく語らい、いろいろな物をいただいて来たようです。旦那さんに体力をつけてあげたら、ということで焼き肉の鉄板をもらって来ました。しかし、電磁調理器に対応していないものだったので、ご好意はそのままいただき、また別の用途を考えましょう。

 4月に引っ越しをしてから7ヶ月が経ち、少しずつ生活が落ち着き出しました。
 
 
 
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2022年09月25日

アップルの OS をアップデートして大混乱

 2週間ほど前から、アップルのパソコン数台(MacBook Pro や Mac mini など)と、タブレット端末である iPad、そして iPhone と Apple Watch のシステムを順次バージョンアップしました。するとお約束事のように、不具合が次々と発生しました。中でも、アップルの文書作成ソフトである「Pages」で作った書類でパスワードをかけて管理していたものが、パスワードを認識してくれなくなったのが1番の痛手です。何度パスワードを入力しても、文書の内容を表示してくれません。重要な文書には私なりのルールでパスワードをかけているので、キー入力のミスは考えられません。げんに、他のソフトで作成した文書のパスワードは、私の法則に合っているために、何度でも見ることができます。

 また、アップルのメモソフトである「メモ」で作ったものでも、ロックをかけたものはメモを見ようとして選択しても、以下の意味不明なエラーを表示するだけで、内容を見ることができないのです。これも、他の方に見られないようにロックをかけてあるものなので、Pagesの文書の次に困ったことになりました。

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 このエラーメッセージは摩訶不思議です。
 最新の OS のバージョンにアップグレードしたところ、ロックをかけたメモの内容が見られなくなったのです。つまり、この「最新バージョンの MacOS にアップグレードしてください。」というエラーメッセージは本末転倒しています。

 1週間は、独力でこの問題の解決に当たりました。とにかく、コンピュータ歴35年ともなると、これまでにさまざまな不具合と闘ってきた実績があるので、いろいろと修復のために試してみるスキルは持ち合わせているつもりです。思い当たる対処は試みました。しかし、今回は私の手に負えるものではないようです。そこで、アップルのサポートに電話で連絡をしました。

 アップルのサポート担当の方は、2時間弱という長時間にわたり、私のパソコンや携帯端末の中に遠隔で入って状況を確認してくださいます。そして、さまざなことを言われるがままに試みました。しかし、ことごとく期待は裏切られます。

 結局は、Pagesの文書はパスワードがわからない以上はどうしようもない、ということで、後日 Pagesの専門部署に電話をすることになりました。もっとも、文書が見られるようになる可能性はほとんどないそうです。
 メモのロックをかけたものの内容が確認できない件は、それぞれのメモを表示できる iPhone の顔認証でロックを解除してから、表示された内容をエアードロップの操作でパソコンに書き出すことで救出できました。そして、ロックが解除できないものと入れ替えるのです。
 なお、タッチIDはまったく使えなくなっていたので、新たに指紋の認証を追加して登録し直しました。しかし、それでも文章のロックは解除できず、文字列でのパスワードを要求してきます。

 こうしたことを繰り返している内に、MacBook Pro ではパスワードが通らなくても Mac mini ではパスワードが通っていた文書や、iPhone で顔認証で表示できていた文書が、サポートを受けている最中に、そのすべてが表示されなくなりました。つまり、パスワードはもとより、タッチIDや顔認証も認識されなくなったのです。さらに不思議なことに、遠隔でサポートを受けている時に、突然「パスワードが変更されています。」という表示が出ました。アップルの技術者にサポートを受けながら、私がパスワードを勝手に変えるなどということはするはずもないことです。画面を共有しながらサポートをしてくださっていたアップルの担当者も、これには首をかしげておられました。コンピュータの世界には、こうした不可解なことが今もあるのです。

 今日は半日を、文書に施したパスワードの認証とロックの解除にエネルギーを費やしました。そして、今回の不具合の原因は不明で、その対処もパスワードをスルーする方策がないために、文書の確認を諦めるしかない、ということになりました。
 私は、大事な文書にはパスワードやロックをかけています。それではバックアップファイルではと思って確認しました。しかし、当然のことながら、バックアップの文書も開くことができません。

 明日、また独力でできることの試行錯誤を続けます。
 コンピュータとの付き合いにはこうしたことが付きものであることは、重々承知しています。問題の解決のためには、時間を湯水のごとく捨てざるを得ないことも承知です。この数十年の間に、何度となく体験したことです。
 持論である「情報文具は未発達である」ということを追認しながら、さらなる対応策を捻り出すためにも、頭をフルに回転させて当たることにします。老後はのんびりと身体を休めながら、などと言ってはいられなくなりました。
 
 
 
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2022年09月10日

フェルメール展︰塗りつぶされていた画中画の復活を実見する

 天王寺公園の中にある大阪市立美術館で開催中の特別展「ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展」を観て来ました。

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 もちろん、話題となっている《窓辺で手紙を読む女》という絵において、塗りつぶされていた画中画のキューピッドが修復により当初描かれていた姿が見られるようになったことを、自分で実見するためです。
 入口のパネルでは、右と左へ立ち位置を変えることで、その違いがわかるようになっています。これは、今回の大発見を参観者が実感できるので、展示を担当された学芸員の方のお手柄です。ありがとうございます。

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 自分の問題意識から言えば、藤原定家が『源氏物語』を簡潔な表現に書き換えたものが現在流布する『源氏物語』(大島本)として読まれていることと同じような例になる、と思います。
 鎌倉時代の『源氏物語』の注釈書である『幻中類林』の中に、了悟の「光源氏物語本事」という古写本や巻名に関する記事があります。そこに、〈いわゆる青表紙本〉の元となる「京極(定家)自筆の本」について、「こと葉もよのつねよりも枝葉をぬきたる本」とあるのです。つまり、定家は『源氏物語』の本文を校訂し編集する過程で、物語の本文を簡潔にしたり簡略化したと思われます。写本に記されていた本文を削除したり簡潔に書き換えていたと、私は思っています。語句を消して、なかったことにすることにより、読者の想像力を喚起する表現になっている、という考えです。
 今の読者にとっては、このことばの削除によって物語の解釈が多様化し、作品としての完成度が高くなったと錯覚していると、私は思っています。作品を読む上で、想像力を豊かにして書かれていないことに思いをいたす現代的な読み方と、平安時代に編纂された『源氏物語』の姿を追い求めることは、明らかに違うアプローチです。私は、平安時代に整理された物語の姿を想像することに、多くの楽しみを見いだしています。それは、もちろん、より想像力豊かに読みを楽しむことと対立するものではありません。今の読者には、今の読み方があり、今の感覚に合った物語の本文で読む意義はあります。そうではなくて、私は平安時代の読者がどのような本文を読んでいたのかを考える楽しみを大切にしている、ということです。

 こうした『源氏物語』の本文に関係する問題が、絵画にもあったということが、今回のフェルメールの《窓辺で手紙を読む女》において検証されたことは、芸術作品を受容する上で注意すべきこととして自分の問題意識を深めました。もちろん、《窓辺で手紙を読む女》は当初はレンブラントの絵として国王に渡す上で、レンブラントらしくするために邪魔なキューピッドの画中画を、後の人が手を入れて塗りつぶし、なかったことにしたのではないか、という事情も考えられています。
 いずれにしても、絵の一部が削除されていたのです。その描かれていない空間を、近現代においては長い間楽しんできたのです。これからは、その空間に画中画を置いて、あらためて作品を考えることになります。簡潔をよしとするのではなく、あるがままの絵を鑑賞する、ということになります。

 なお、一昨日9月8日のニュースでは、フェルメールの《牛乳を注ぐ女》の絵にも、塗りつぶされたモチーフが発見されたそうです。この絵の背景には、当初、水差しを置く棚と籠が描かれていたのにもかかわらず、後にそれが塗りつぶされていたことが判明した、とアムステルダム国立美術館が8日に発表しました。これは、フェルメール自身が修正を加えたようです。引き算の美学による効果が確認できるということなので、作者自身による塗りつぶしによる削除が、また新たな問題を提起しています。さまざまな可能性を推理することに参加できることが、これまでにも増して楽しくなりました。

 大阪市立美術館の公式ホームページから、《窓辺で手紙を読む女》に関する簡潔な説明文を、上記の文章を補うものとして引きます。

https://www.osaka-art-museum.jp/sp_evt/dresden-vermeer2022

開催概要

初期の傑作《窓辺で手紙を読む女》を修復後、所蔵館以外で世界初公開!!

本展の注目作品である17世紀のオランダ絵画の巨匠ヨハネス・フェルメールの《窓辺で手紙を読む女》は、窓から差し込む光の表現、室内で手紙を読む女性像など、フェルメールが自身のスタイルを確立したといわれる初期の傑作です。本作品は、1979年の]線調査で壁面にキューピッドの描かれた画中画が塗り潰されていることが判明し、長年、その絵はフェルメール自身が消したと考えられてきました。しかし、2017年の調査により、フェルメール以外の人物により消されたことが新たに分かり、翌年から画中画の上塗り層を取り除く修復が開始されました。2019年5月には、キューピッドの画中画が部分的に現れた修復途中の作品が、記者発表にて公開されました。
本展では、この修復過程を紹介する資料とともに、大規模な修復プロジェクトによってキューピッドが完全に姿を現した《窓辺で手紙を読む女》の当初の姿を、所蔵館であるドレスデン国立古典絵画館のお披露目に次いで公開します。所蔵館以外では世界初公開となります。
また、ドレスデン国立古典絵画館が所蔵するレンブラント、メツー、ファン・ライスダールなど、17世紀オランダ絵画の黄金期を彩る珠玉の名品約70点もあわせてご紹介します。


みどころ

●フェルメール《窓辺で手紙を読む女》を修復後、所蔵館以外で世界初公開!
隠されていたキューピッドの画中画が姿を現した本作を、所蔵館でのお披露目に次いで公開します。修復後の姿を公開するのは、所蔵館以外では世界初となります。

●修復プロジェクトの過程をご紹介
上塗りされた絵具層を慎重に取り除き、徐々に姿を現していくキューピッド。その修復の過程を、映像等でご紹介します。

 
 
 
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2022年08月09日

エアコンを切ると熱風が出ること

 今年の4月に、新居の私の勉強部屋に新しいエアコンを取り付けました。
 そのエアコンが、スイッチを切ってしばらくすると、暖かいを通り越して熱い風が出てくるのです。やがて、熱風が勉強部屋を暖かくしてくれます。とても夏向きのエアコンとは思えません。冷房とはまったく反対の働きをするのですから、摩訶不思議な機械に思えてきました。温めた後に、また冷やすのですから、電気料金が高騰しているこの御時世に逆行しています。
 これはおかしいと思いながらも使い続け、数箇月しても何も変わらないので、思い切って、メーカーに相談の電話をしました。すると、取り扱い説明書の「クリーニング(内部乾燥運転)」という項目に、以下の説明があることを教えてくださいました。

・この機種は、工場出荷時にはクリーニングの暖房が『あり』に設定されている。
・『なし』にするためには、以下に記された設定をすること。
・同じ操作をもう一度すると、クリーニングの暖房を『あり』にできる。

 取り扱い説明書をそんなに隅々までは読まないので、このことはまったく知りませんでした。暖房機能を活用しての、自動お掃除機能のようです。しかし、暑い夏場にこの暖房機能が最優先の設定でエアコンを渡されるのは、ありがた迷惑です。
 メーカーとしては、いろいろと理由があってのことでしょう。しかし、利用者の手間や電気代のことを考えると、もっと別のやり方があってもいいはずです。
 
 
 
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2022年07月21日

運転免許証記載の自分の名前が間違っていた

 私は、2年半前に運転免許証を返納しています。その経緯は、「運転免許証を返納しました」(2019年12月06日)に書いた通りです。身分証明に便利なので、返納後に受け取った「運転経歴証明書」は、その後も大いに活用しています。

 今回、住所が京都市から宇治市に変わったことから、証明書の役割を継続させるためにも住所変更の手続をしました。
 自分を証明するものとしては、運転免許証以外には、パスポート・保険証・マイナンバーカードが使えます。ただし、パスポートと保険証は変更した住所を手書きで記入するため、個人的には何となく重みを感じません。マイナンバーカードは、個人口座を国が一元管理するのが最終的な目的のものです。それがいやなので、発行された番号を受け取っただけで、カードを作成する気はまったくありません。となると、運転免許証を引き継いだ運転経歴証明書が、自分の身分を証明する唯一便利な1枚なのです。

 午前中は徳洲会病院でMRIの検査、午後は京都駅前運転免許更新センターへ行きました。。相変わらず、南へ北へと慌ただしい日々が続いています。
 私が身分証明に使っている運転経歴証明書の住所を変更するためには、JR宇治駅の近くにある警察署へ行くことになります。しかし、もっと近い京都駅前でもできることがわかりました。身分証明書が活躍する場が近日中にあるので、大急ぎで行ってきました。

 手続きには、新住所を確認できるものであれば、いくつかの例示の中から一つを選んで持参すればいいのです。私は、たまたま最近使用した住民票があったので、それを持って行きました。申請書は、1枚の用紙に住所氏名を記入するだけでした。
 しばらくして、これまでの運転経歴証明書の裏に新住所が記されたものが手渡されました。新しく作り直すには、写真と手数料が必要です。この裏書きだけで効力は変わらないので、無料であることと早くて手間がかからないという、裏書きで対処することにしました。

 新しい運転経歴証明書を受け取る時に、受付の窓口の方が、「住民票の名前とこれまでの運転経歴証明書の名前が違うことに気付いたのですが、このままでいいですか?」と聞かれました。私の名前は、正式には「鉃」です。しかし、実際には面倒なので「鉄」で通しています。著書や論文などは「鉃」となっています。「ウィキペディア」の私の項目の注釈では、【名前の「鉄」の字は金偏に矢の「鉃」】と書いてくださっています。ご丁寧に、ありがたいことです。

 今回、運転経歴証明書に書かれていた自分の名前をあらためて見て、恥ずかしながら「鉃」ではないことに初めて気付きました。受付の方は、最初に免許証が発行された52年前は、「鉃」という漢字は当時のコンピュータでは出なかったので、それが今に引き継がれてきたのでしょう、とおっしゃっていました。
 特に問題はないものの、自分を証明するものに記された名前が正確ではないのはよくないと思い、正しい名前の漢字にしたいことを伝えました。最終的には、運転経歴証明書の裏書きに「新氏名:」として「鉃」を使った名前が印字されました。そして、[京都公安]という朱印が捺されています。

 なお、この「鉃」については、法務局にNPO法人〈源氏物語電子資料館〉の登記をする時にも問題となりました。そして、お役所が使う Windows マシンの都合で、「鉃」は使えず「鉄」になったという経緯があります。「NPO法人の口座開設でまた名前が問題に」(2013年02月09日)に詳しく書いたことです。参照いただけると、問題点の所在があきらかになると思います。

 漢字の取り扱いには、いろいろな問題があるものです。
 私の周囲における事例は、今後とも折々の報告で公表していくつもりです。
 
 
 
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2022年07月18日

迷った読み方や意味に関する三題

(1)「川床」の読み方
 夏になるとよく聞くようになる「川床」を、私は「かわどこ」と読んでいました。別の読み方の「かわゆか」は、正確ではないと思っていたからです。しかし、「かわゆか」も正しい読み方であり、その使い分けがあることを最近ネットの記事で知りました。

 さて、ネットの記事の大多数は、【鴨川】では川沿いに涼むために作った桟敷席を「かわゆか」といい、対して【貴船】や【高尾】で川を覆うように床を渡したものを「かわどこ」と読む、と説明しています。
 『精選版 日本国語大辞典』(アプリ版)を見ると、次のように「かわゆか」の説明には「特に京都四条河原のものが有名」と【鴨川】のことに触れています。ただし、「かわどこ」の説明にも、浮世草子を引いて「川床数をならべて、四条の涼み」を例示して【鴨川】を出しています。【貴船】や【高尾】のことにまでは言及していません。
 もっと調べると、いろいろとわかるのでしょう。今はここまでにします。

かわ‐ゆか【川床】
〘名〙 納涼のために料理屋などの座敷から川面へつき出すようにして設けられた桟敷。特に京都四条河原のものが有名。ゆかすずみ。すずみゆか。かわどこ。《季・夏》

(中略)

かわ‐どこ【川床・河床】
〘名〙(「かわとこ」とも)
@川の水底の面。また、河原など土手の内側の地帯をもいう。河床かしょう。
A納涼のため、河原に張り出して設けた、さじき状の席。かわゆか。《季・夏》
*浮世草子・好色産毛(1695頃)三
「川床数をならべて、四条の涼み」



(2)「山水屏風」の読み方
 東寺伝来の国宝「山水屏風」は、「せんずいびょうぶ」と読む(『まんが日本美術史1』178頁、1996年)ということを知りました。子供向けの教育的な配慮をした本なので、確かだと思われます。
 『精選版 日本国語大辞典』(アプリ版)も立項しており、正倉院文書や神護寺の「山水画屏風」は「さんすいがびょうぶ」だとあります。
 これも、使い分けがあるのか、今後とも気をつけておきます。


(3)「褫奪」の読み方
 「褫奪」という漢字表記を見て、初めてだったのでその意味がまったくわかりませんでした。調べてみると、「うばうこと、取り上げること、剥ぎ取ること。」とあります。勲章を「褫奪(ちだつ)」されたという使用例がありました。

 読み方や意味を知らない言葉は、私の身の回りにも無数にあります。これはどうしようもないことです。調べて、再確認して、なるほどと納得しています。
 こうした事例は、いくつも手元のメモにあるので、またいつか紹介します。
 
 
 
posted by genjiito at 19:09| Comment(0) | ◎情報社会

2022年06月26日

ポイントカードシステムへの疑問

 転居に伴い、新しい生活環境の中での買い物に関連して、ポイントカードを3種類作りました。
 2つは、自宅周辺にある4つのショッピングセンターのうち、よく行く施設のもの2種類です。
 もう1つは、自宅周辺には書店がまったくないので、京都駅前の大型書店のものを作りました。これまでに、この書店のポイントカードは持っていました。しかし、引っ越しのどさくさに紛れて、カードが出て来ません。スマホのアプリになっていないタイプのものなので、お金を払ってカードを再発行してもらうことになります。このカードは利用者登録が難しくて、プラスチックのカードに記された番号をメールで送信すると、登録の案内がメールで来るそうです。しかし、2日経っても、いまだに登録の案内がきません。再度申請したにもかかわらず、これも無視されたままです。ウェブのシステムが使いこなせていない書店なのでしょう。しばらく放置します。それはそうとして、見つからないカードが出て来たら、その扱いはどうなるのでしょうか。きっと、細かい説明文の中には、そんな場合の対処も書いてあるのでしょう。見る気もないので、どうでもいいことですが……
 今回生活空間が変わったことにより、8種類のポイントカードが不要になりました。代わりに、しばらく使うことのなかったポイントカードのうち、3枚が復活して使い道がでてきました。
 このポイントカードの出入りに関連して、それぞれのポイントがどのように引き継がれるのか、無効になるのか、皆目見当がつきません。ポイントカードを作る時、使わなくなった時や、復活した時のことなどは考えません。所詮はおまけの感覚でいるので、どうでもいいという気持ちがこの背景にあります。
 それにしても、私にはこのポイントカードの実態が、なんといいかげんな制度であり、システムなのか、おもしろいものとして見えてきました。あの、最初にもらった書面の細かい文字列の中には、そんな時の対処が書いてあるのでしょう。しかし、それを見る暇はないので、すべてが放置ということになります。
 そうは言っても、スマホのアプリとして機能しているポイント付加・還元システムは、それなりに活用しています。ポイントを支払いに充当したりできるからです。しかし、プラスチックのカードはいつも持ち歩いているわけではなく、プラスチックが社会問題となってからは、持っていることに抵抗感を抱くようになりました。
 このポイントカードのアプリについては、パスワードのことなどで悩ましいことが山積しています。このことは、またいつか整理して書くことにしましょう。
 
 
 
posted by genjiito at 22:28| Comment(0) | ◎情報社会