2年前の祇園祭は、新型コロナウイルス蔓延のために、前祭と後祭のすべての山鉾の巡行や鉾建てが中止となりました。
昨年は、技術を継承することを目的として、半分の山鉾だけが組み立てられました。
今年の後祭は、全11基が烏丸御池から無事に巡行しました。特に、196年ぶりに復活した鷹山が10番目を進むのが見ものでした。残念ながら、本日の花傘巡行は中止でした。
今年は、幸運にも市役所の真東の交差点角に陣取ることができました。目の前を遮るものが何もなかったので、例年にも増して絶妙の角度で写真が撮れました。
巡行の順番は、以下の通りです。目の前を通った順に、本日の写真を掲載します。
(1)橋弁慶山
(2)北観音山
(3)浄妙山
(4)鯉山
(5)鈴鹿山
(6)南観音山
(7)役行者山
(8)黒主山
(9)八幡山
(10)鷹山
(11)大船鉾
(0)祇園會の儀式



(1)籤取らずで先頭を行く橋弁慶山から北観音山へと続きます


(2)北観音山(高さ約17.00メートル、総重量約9.27トン)の圧巻の辻回し。北観音山・南観音山・鷹山・大船鉾が辻回しをします。



(3)浄妙山は『平家物語』の宇治川の合戦から取材(一来法師が浄妙の頭上を飛び越える一瞬を表現)


(4)鯉山(登龍門)のチマキを過日宵山の折にいただきました。山を飾る懸物について、祇園祭山鉾連合会のホームページに次の説明がありました。
「見送は16世紀にベルギー・ブラッセルで製作された1枚の毛綴を裁断して用いたもので、重要文化財に指定されている。ベルギー王室美術歴史博物館の調査により、その図柄はホーマー作「イーリアス」物語の一場面で、トロイのプリアモス王とその后ヘカベーを描いたものといわれている。」


(5)鈴鹿山は鈴鹿権現(瀬織津姫尊)を祀ります

(6)南観音山(高さ約17.24メートル、総重量約9.54トン)は私が大好きな山です。加山又造の原画による「飛天奏楽」の水引は格別です。



(7)役行者山は役行者と一言主神と葛城神の三体を安置します

(8)黒主山は「謡曲「志賀」にちなみ大伴黒主が桜の花をあおぎながめている姿(祇園祭山鉾連合会のホームページより)」だというものです

(9)八幡山の「朱塗鳥居の上には左甚五郎作の木彫胡粉彩色の鳩が飾られる。(祇園祭山鉾連合会のホームページより)」というもので、町内の八幡宮を勧請しています。その後ろから、今回196年ぶりの参加で注目されている鷹山が来ています。

(10)鷹山(高さ約17.00メートル)については、祇園祭山鉾連合会のホームページより引きます。
「応仁の乱以前より「鷹つかい山」として巡行した山鉾のひとつである。
江戸時代に曳山となり、天明の大火で罹災、寛政年間に現在の「北観音山・南観音山」と同様の大屋根を持つ曳山として復活したが、文政年間に大風雨により大破し、巡行を取りやめた。その後復活を果たせず、幕末の蛤御門の変にて大半の部材が焼失。ただ、人形3体は焼失を免れ、後祭の宵山に居祭として、木彫の「鷹」「犬」と共にお町内にてお飾りを続行。復興を目指して令和元年(2019)より唐櫃巡行(からびつじゅんこう)に加わり、令和4年(2022)、196年ぶりに巡行復帰を果たした。」
初めての巡行で、河原町御池の交差点を無事に曲がれるのかハラハラドキドキで見つめました。




(11)大船鉾(高さ約6.35メートル)は1864年(元治元年)の大火で焼失し、2014年(平成26年)に復帰してから後祭のしんがりを担います。その経緯を、祇園祭山鉾連合会のホームページより引きます。
「500年余りの歴史を持ち、江戸時代の再三の大火に被災するもそのつど復興を繰り返してきたが、幕末の元治元年(1864)におこった「蛤御門の変」にて屋形・木組・車輪等を失い、それ以来巡行参加することはなかった。長い年月を経て平成9年にお囃子の復興、そして焼失を免れた神功皇后の御神像や舳に飾る大金幣、また織物・刺繍の高度な技術を駆使して製作された大舵や水引・前懸・後懸等をお飾りしての「居祭」の再開で復活への機運が盛り上がり平成24年から唐櫃巡行を、そして平成26年四条町の皆様の熱意と多くの方々のご協力のおかげで150年ぶりに巡行参加することが出来た。」
最後の山鉾なので、そのすぐ後ろにはパトカーが付いて来ています。そして、炎天下で長時間の順番待ちということもあって、ご奉仕のみなさまの疲れも極まっているようでした。ごくろうさまです。ありがとうございます。




河原町御池の交差点で最後まで見終わると、河原町三条に移動して大好きな寿司のむさしでお昼ご飯にしました。お店に入る直前に、ちょうど大船鉾が通りかかりました。これも記念に掲載します。

さて、大阪の天神祭は今日(24日)が宵宮祭、明日(25日)は本宮祭で陸渡御があります。これも千年の歴史をもつ祭りです。ただし、今年も船渡御と奉納花火は中止となっています。
<神事諸祭儀斎行の計画>
(大阪天満宮ホームページより)
7月25日(月)
本宮祭(本殿)
神霊移御之儀(本殿)
陸渡御
御旅所祭(駐輦祭-天神橋北詰川畔)
還御祭(本殿)
行宮本宮祭(西区 千代崎)
昨日も今日も、京都のみならず大阪も新型コロナウイルスの感染者数が最高に跳ね上がっています。今日は相当準備をして行きました。明日も天神祭に行きたいところながら、自粛することにします。
posted by genjiito at 23:45|
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◎京洛逍遥