2020年09月27日

京洛逍遥(660)昨日の虹と今日の比叡

 昨日の夕方のことです。にわか雨の直後に、半円形のみごとな二重の虹が出現しました。この虹のアーチは、散策の途中に、10分以上も目を楽しませてくれました。
 賀茂川沿いの植物園と府立大学グラウンドから比叡山を望んで撮影した写真を紹介します。

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 この時、西山の方を振り返ると、ちょうど夕焼けがきれいに見えました。

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 今朝の京都新聞に掲載されたこの虹に関する写真を、参考までに引きます。大きいみごとな半円形の虹が、京都新聞の社屋から比叡山の方角に見えたようです。

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 同じような2橋(二重)の虹を見たことを、6年前に「江戸漫歩(83)三鷹駅前で見た2橋の虹」(2014年07月11日)という記事に書いていました。おついでの折にでもご照覧を。

 今日は、買い物がてら、高野へ散策に出かけました。
 高野橋から比叡山がくっきりと見えました。

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 その左には、今年はあまり注目されなかった送り火の「妙法」の「法」の字が、かすかに認められます。

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 高野川の下流、出町柳の方を見ると、飛び石で遊ぶ人がいました。この散策路は、賀茂川とはまったく違う雰囲気です。
 風は肌寒く、もう秋の気配です。

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posted by genjiito at 18:46| Comment(0) | ◎京洛逍遥

2020年09月20日

京洛逍遥(659)龍馬通にあった龍馬がいた部屋

 お昼に、河原町三条にある寿司の「むさし」へ行きました。開店早々に行ったにもかかわらず、ほぼ満席でした。よく来る回転寿司屋さんなので、このところお客さんが戻っていることを実感しています。いいことです。もっとも、比較的高齢の常連客が多いようです。若者たちは、もっとおしゃれなお店に行っているのでしょうか。春先のように、海外の旅行者で占拠されていた頃が、今では信じられないほどに店内は落ち着いていました。

 河原町通りの人出は、春先の賑わいを思い出させるほどに活気が出ています。新型コロナウイルスの規制が緩み、4連休ということで旅行客が増えたためです。ただし、海外からの旅行者はほんの少しだけ、という状況だと思われます。くれぐれも、この日本各地からお越しの観光客のみなさまが、新型コロナウイルスを置き土産にされないことを祈るのみです。

 新しくできたクロスホテル京都の前を通りかかったところ、「坂本龍馬がいた部屋 公開中」と掲示されていることに気付きました。入口には「龍馬と海援隊 海援隊京都本部 材木商 酢屋」とあり、「ギャラリー 龍馬 2F」の立て看板、右端には「坂本龍馬寓居之趾」の石柱などがあります。その上には、墨字の達筆で認められた文書が掲げてあります。後で、この通りを「龍馬通」と呼んでいることを知りました。とにかく、知らないことだらけで、京洛の散策は楽しさが尽きません。

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 山本兼一の「とびきり屋見立て帖」シリーズは、舞台がこのあたりだったので、どこだろうかと思っていただけで、龍馬がらみで探すまではしていませんでした。今度ゆっくり来た時に、中を拝見したいものです。

 洛中は、日々新しいお店がどんどん出来ています。今日は、クロスホテル京都をのぞきに行ったところ、偶然に龍馬との出会いがありました。こうした折に、ヒョイと歴史の一面に遭遇します。とにかく、興味の尽きない、おもしろい街です。
 
 
 
posted by genjiito at 20:51| Comment(0) | ◎京洛逍遥

2020年09月19日

京洛逍遥(658)秋らしくなった賀茂川の鷺たち

 川風が秋の気配を感じさせます。
 トンボも川面を飛び交っています。
 今日は、多くの鷺が遊んでいました。
 元気な鷺たちの姿を並べてみました。

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posted by genjiito at 23:57| Comment(0) | ◎京洛逍遥

2020年09月14日

京洛逍遥(657)秋の賀茂川とスポーツクラブのこと

 賀茂川散策では、秋の風を肌身に感じます。
 鷺と鴨は、これから集まってきます。

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 このところ、賀茂川の水嵩が低くて気になっています。雨は普通に降っているのに、飛び石の辺りは目に見えて少ないのがわかります。上流で何かあるのでしょうか?

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 月曜日は、スポーツクラブで水泳をするのが習慣化しています。
 今年の夏からは、例年よりも何かと仕事が増えたために、定期的に行けないことが多かったように思います。しかし、9月に入ってからは、順調に通えています。
 駅の上にあるこのクラブは、いささか衛生観念に欠けています。新型コロナウイルスのためにいろいろと手を打ったことになっています。しかし、危なっかしいので、最近は長時間の滞在は避けています。これまでの半分以下の時間に留めています。
 この施設で何が問題なのか、列記しておきます。これは、これまでにも受付に3度ほど改善を申し出たものです。いまだに、一つとして着手されていません。経営者の危機管理の意識が希薄なのでしょう。

(1)土足の扱いについて。新型コロナウイルス騒動の後、泥がついたままの靴を持ってロッカールームをウロウロする導線になったのです。これは、新型コロナウイルスのことばかり対策を考えたための改悪です。衛生観念の基本的なことが破られました。新型コロナウイルス以前の問題です。

(2)プールの中で歩く人が、対面で、しかも大声で喋りながらの水中ウォーキングが見過ごされています。先週は3人が大騒ぎをして歩いておられました。今日は、さらに酷くなり、4組もの対面お喋りペアが、水中を楽しそうに歩いておられました。もちろん、高齢の女性です。
 監視員の方は何も注意喚起の声掛けはされません。壁には、至る所に「対面しての歩行」と「会話しながらの歩行」は遠慮を、という掲示がなされています。しかし、みなさん無視です。

(3)スチームサウナの中でも、会話に夢中の方がいつもおられます。ここは、誰も見回りに来られないので、新型コロナウイルスのことはすっかり忘れられる、自由な場所となっています。出入口には、一応形だけではあっても、サウナ室の中での会話はご遠慮を、と書いてあります。

(4)プールの水はもとより、底面に浮遊するものが気になります。それが何なのかは、一々書きません。とにかく、不衛生です。消毒をしているから大丈夫ということでしょう。しかし、気持ちが悪いことは確かです。



 そんな所に行かなければいいのに、と思われることでしょう。しかし、近くに泳げるスポーツ施設がないのです。自衛策としては、利用時間を極端に短縮しています。
 次の管理者が、衛生観念のしっかりした方であることを望んでいます。
 
 
 
posted by genjiito at 21:10| Comment(0) | ◎京洛逍遥

2020年09月13日

京洛逍遥(656)三条から四条を10分割する呼称は便利か?

 昨日、ネットの「まいどなニュース」に、「3.1条、3.2条…京都の三条、四条間を10分割して呼称しようというアイデアが話題に」(中将タカノリ、2020.09.12)という記事がアップされていました。提案者は、「京大が誇るネタツイマスター」を名乗るミライさん、ということです。

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 確かに、待ち合わせなどで所在地を示す場合には便利そうです。しかし、住所を郵便番号(7桁)と番地の組み合わせの数字列だけで表示することを考えると、この「三条、四条間を10分割して呼称」する提案には、文化がごっそりと抜け落ちていることが気になります。私は、「まる たけ えびす に おし おいけ〜」と覚えているせいもあってか、「3.1条、3.2条……」とされると、かえってピンポイント過ぎて場所がイメージできません。その前に、置き換えに戸惑います。
 コメントとして「京都以外の人に距離感を伝えるユニバーサル呼称として普及してくれればいいなと思います。」とあります。「京都以外の人」とか「ユニバーサル呼称」と説明されると、固有名詞に込められた歴史と文化と使う人の想いが削ぎ落とされていて、文化的な軽薄化や堕落に直結しそうで賛同できません。
 また、「(提案者である)ミライさんによると三条四条間の東西の通りはそれぞれ「六角通=3.25条」、「蛸薬師通=3.5条」、「錦小路通=3.75条」となるらしい。」ともあります。ここまで来ると、住んでいる人たちの想いは完全に無視されています。便利さだけを追求した結果なのでしょう。便利なケースは想定できても、トータルとして今の地名に置き換わるものではないように思われます。
 かつて(1996年まで)一世を風靡したポケベル(携帯型の無線端末機、ページャー)の、数字だけでコミュニケーションをしようとした時代への逆行という連想も働きます。今では、「724106」=「ナニシテル(何してる?)」という表現は伝わらなくなっています。

 京都市営地下鉄には、次の番号が付いています。

 K01 国際会館駅
 K02 松ヶ崎駅
 K03 北山駅
 K04 北大路駅
 K05 鞍馬口駅
 K06 今出川駅
 K07 丸太町駅
 K08 烏丸御池駅
 K09 四条駅
 K10 五条駅
 K11 京都駅
 K12 九条駅
 K13 十条駅
 K14 くいな橋駅
 K15 竹田駅

 これを、最初のアルファベット一文字「K」(烏丸線)と2桁の数字の組み合わせによる3文字だけで示すと、どこの駅なのか、かえってわからなくなります。「K11」で乗り換えてください、と言われても、すぐにはわからなくて、変換表が必要になります。一時的に街を訪れる海外からの旅行者にとっては、移動の時には助かるでしょうが。

 伝統と文化が絡み合うものごとには、なかなか変えられない背景と事情がある例として、ここに取り上げてみました。
 
 
 
posted by genjiito at 20:35| Comment(0) | ◎京洛逍遥

2020年09月08日

京洛逍遥(655)和菓子屋さんの看板の文字で遊ぶ

 昨日のことです。お昼ご飯を、河原町三条にあるスマートコーヒー店に行っていただきました。
 これまでに何度も足を運びながら、いつも待ち時間が長いので、またいつかと思ってコーヒーだけをいただいて帰ったことが何度もあります。
 最近は京都も観光客が激減したこともあり、運良く2階で食事ができました。
 私は、ハンバーグとオムレツをいただきました。

 その寺町通りに入る前に、京都市役所に面した御池通りで、こんな看板を見かけました。

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 近寄っても、書かれている文字が読めません。

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 右側の「亀屋」まではどうにか読めても、その左側の2文字は見当もつきません。
 なかなか粋な塀沿いに、寺町通りの商店街へと回り込みました。

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 ようやく、お店の名前がわかりました。「亀屋良永」さんだったのです。
 街中で、このような不思議な文字が書かれた看板をよく見かけます。
 その、読めない文字がわかった嬉しさは格別です。
 飲み屋さん街の看板に限らず、こんな街歩きの楽しさもあります。
 和菓子や和紙のお店の文字は、いろいろとあります。
 フラリとお越しになった折に、京の街中で文字遊びをしてみるのも一興かと思います。
 
 
 
posted by genjiito at 18:39| Comment(0) | ◎京洛逍遥

2020年09月07日

京洛逍遥(654)賀茂川の鷺と鴨たち

 颱風が九州を北上中、九州地方の様子が気がかりです。

 今回は影響が少ない京洛では、玄関先の花に蝶が停まっていました。

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 賀茂川は曇り空ながら穏やかでした。
 雨が少ないことが、水面から飛び石が顔を出している具合からわかります。

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 鷺も鴨も、餌探しで大忙しです。

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 これから、このまま秋を迎えられたらいいのですが。
 
 
 
posted by genjiito at 20:53| Comment(0) | ◎京洛逍遥

2020年09月02日

京洛逍遥(653)マスクケースのこと2題

 マスクが日常的に手放せない日々となっています。
 2020年9月1日の京都新聞に、茶道具を制作している京指物師で伝統工芸士の大谷普賢さんが、スギ板でマスクケースを創作されたというニュースが掲載されていました。スギ特有の香りはもとより、木目の凹凸を強調する「浮造り加工」を施すことで、手触りと美しさが特徴となっているそうです。コロナ収束後は金封入れにもなるようです。

 マスクは、食事の時などには外します。そんな時に、マスクの置き場や置き方に困ることがあります。確かに、マスクケースは必要です。

 先日、京都駅の近鉄名店街 みやこみちにある「マールブランシュ 八条口店」に行ったところ、春先にリニューアルしたとのことで、奥がゆったりとした喫茶コーナーになっていました。そして、席に着くや否や、紙製の簡単なマスクケースがソット置かれました。

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 ちょっとしたことながら、思いやりの気持ちが伝わってきます。
 新型コロナウイルスに悩まされている今だからこそ、他のお店でもさまざまな工夫がなされていることでしょう。このマスクケースは、なかなかいいアイデアだと思いました。
 
 
 
posted by genjiito at 19:08| Comment(0) | ◎京洛逍遥

2020年08月22日

京洛逍遥(651)京博の「特別展 聖地をたずねて」に行く

 昨日の京都市の最高気温は 38度。今日は熱暑とはいえ心地よい風が吹いていたので、最高気温は 35.9度とやや(?)過ごしやすい天気でした。
 いろいろな仕事が一段落したこともあり、気になっていた京都国立博物館で開催中の西国三十三所の特別展を見に行きました。今回は、「西国三十三所 草創一三〇〇年記念 聖地をたずねて 西国三十三所の信仰と至宝」というタイトルが付いています。
 南門入口には、大きな看板が出ています。

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 風格のある旧館の明治古都館は、いつ見ても気持ちが引き締まります。

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 今回の会場となっている平成知新館の入り口から西の方角、京都タワーを遠望しました。時代の層が畳みかけるように視界に入ってきます。日本の伝統文化を体験できるワックジャパン(WAK JAPAN)の「京都和心館」(http://wakjapan.com/jp/facility_category/kyoto-washin-kan/)は、このすぐそばにあります。すみません、しばらくご無沙汰しています。

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 会場入口で消毒をするテーブルの横に、新型コロナウイルスの対策に関するこんな掲示がありました。追跡サービスは、次第に普及しつつあります。

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 すぐに図録をいただきました。

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 今回私がお目当てにしている仏像は、この図録の表紙にもある次の3体です。いずれも、展示替えのない仏様だったので、しっかりと見てきました。

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 上が、京都・醍醐寺の十一面観音立像。
 右下が、兵庫・圓教寺の如意輪観音座像。
 左中が、滋賀・宝厳寺の聖観音菩薩立像。

 とにかく、充実した展示でした。お経の文字を見るのは目が疲れるので、流すようにして見て回りました。
 見終わってから、出口のところに休憩できるスペースがありました。あまり人目を引かないエリアなので、ほとんど気付かれないままにみなさんはお帰りになります。

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 ここのベンチに座って外を眺めていると、何とも別世界の中に自分がいる錯覚に陥ります。このベンチでの休息はお勧めです。
 
 
 
posted by genjiito at 21:33| Comment(0) | ◎京洛逍遥

2020年08月21日

京洛逍遥(650)京都の伝統行事がわかる『京都の祭り・行事』(無料配布中)

 『京都の祭り・行事 −京都市と府下の諸行事』(京都ふるさと伝統行事普及啓発実行委員会編、A4版、48頁、令和2年3月、無料配布)という冊子をいただいて来ました。

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 カラー写真を豊富に使った、貴重な記録集です。
 以下に目次をあげます。
 興味と関心をお持ちの方は、京都市役所か市内の観光案内所へ行けば無料でいただけます。
 河原町三条の観光案内所にはなかったので、京都駅の連絡通路にある観光案内所でいただきました。
 この冊子は、いろいろなイベントで配布されたようなので、いつまで残部があるのかはわかりません。
 旅行がままならない新型コロナウイルス禍というご時世なので、何かの折に京都に立ち寄られたら、観光案内所で念のために聞かれたらいいかと思います。

凡 例
ごあいさつ
目 次
1 京都市の祭り行事
   一乗寺藪里の伝統行事
   地蔵院の大般若会
   久多のどんど……
   宮座行事が今も生きる上一乗寺 − 神弓祭と遷御祭
   知られざる「御千度」
   菱妻神社の千種祭
   宝泉寺のお経くり・虫送り
   久我神社のお百灯
   広河原の観音堂での盆行事
   即成院二十五菩薩お練り供養法会
   北野天満宮瑞饋祭
   槌屋町の祇園御火焚祭
   コラム 民俗文化財としての「京都五山送り火」

2 府下の祭り行事
   囲垣祭
   宝積寺の鬼くすべ
   オシマ参り
   佐古の野神神事
   口司の虫送り……
   城屋の揚松明……
   石清水祭
   間人の秋祭り
   荒見神社祭礼
   白山神社の秋祭り
   木津御興太鼓祭
   田山花踊
   コラム 祭りが行われる縁日の由来
   コラム 「伝統文化親子教室」のすすめ

3 井上頼寿が残した記録
   井上頼寿 −京都の祭り,民俗を調べた人
   井上頼寿旧蔵資料 −京都の祭り,民俗の記録
   やすらい祭
   木津御輿太鼓祭
   宝積寺の鬼くすべ(追儺)

4 資料
   資料1 京都府「祭り・行事調査」とその着眼点
   附 調査票
   資料2 展示の記録
   資料3 京都ふるさと伝統行事普及啓発実行委員会について

 
 
 
posted by genjiito at 20:35| Comment(0) | ◎京洛逍遥

2020年08月16日

京洛逍遥(649)戦前の人文字の大文字と2020年の6点の大文字

 昨日の五山の送り火の記事の中で、昭和18(1943)年〜20(1945)年の3年間は自発的に中止だったことを記しました。ただし、昭和18(1943)年と翌年は例外として、「8月16日の早朝、火を使わずに白シャツを着て立ち「決戦型」とする白い大文字を演出。」と書きました。
 そのことに関して、今日の京都新聞に関連する続報が掲載されましたので紹介します。

 まず、昭和18(1943)年8月17日の記事から。

「山腹にパッと白の大文字咲いて」の見出しが躍る。当時の模様を「白シャツ姿の第三錦林国民学校の4年生以上四百と一般参加の市民たち」計800人が「エッサエッサと如意ケ嶽の朝露を踏んで登坂」したと報じている。
 当時6年生だった、田中道子さん(88)=宇治市=、足立美津子さん(88)=同=、豊田恵美子さん(89)=京都市西京区=は「先生に白い体操着を着て登りなさいと言われた」と振り返る。夏休み中の少女たちは銀閣寺近くの登山口に集合、水一つ持たずに整列して登った。
 「火床に5人ぐらいで入って、街の方に背中を向けて一斉にしゃがめと言われて」と田中さん。すでに物資不足は深刻で、足元は皆ぼろぼろの靴やわらぞうり姿。おしゃべりも許されず「登山と言っても楽しい思い出ではなかった」。


 次に、戦後50年を控えた平成6(1994)年9月23日のことも引きます。

「白い大文字」は再び“元少女”たちをつなぐ。平安建都1200年事業の一環で、終戦直後に舞鶴湾沖で沈没した浮島丸が題材の映画製作があり、その1シーンとして、市民からエキストラを募集して当時の様子が再現されることになったのだ。
 「国民学校のみんなでまた登りたい」。田中さんは友人の松田良子さん(故人)に誘われ、同級生捜しを始めた。苦労のかいあって、撮影日の9月23日、60歳を超えた約25人が再会を果たし、山頂を目指した。「積もる話に花を咲かせて、本当に楽しかった」。半世紀を経て「白い大文字」は喜びを共有し合う場に変わった。その後、80歳まで同窓会は続いたという。


 歴史の舞台裏が、こうして明らかになっていきます。

 そして今日、午後には如意ヶ岳の大文字山で点火の準備が進められているのが確認できました。

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 賀茂川に架かる北大路橋の袂には、本来なら川に流すはずのお供物を回収する箱が、整然と並んでいました。これも、伝統行事ならではの配慮です。

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 北西に位置する船形でも、帆柱のあたりで点火の準備が進んでいるようでした.
 こうして、今年も着々と、あと数時間後の送り火に向けた準備が整っています。

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 今夜午後8時、如意ヶ岳の大文字には6箇所に点火されました。
 この新型コロナウイルス禍の送り火も、歴史の一幕となります。

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 船形も、一つの火が確認できました。

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 ご先祖様をお見送りすると共に、この夏の無病息災を祈るのみです。

 参考までに、昨年の満月の中での大文字は以下をクリックしていただくと見られます。

「京洛逍遥(570)満月を戴く大文字の送り火-2019」(2019年08月16日)
 
 
posted by genjiito at 23:56| Comment(0) | ◎京洛逍遥

2020年08月15日

京洛逍遥(648)明日の五山送り火に関する過去のニュースから

 今日の京都市中京区では38.3度の猛暑でした。
 自宅周辺はそれほどでもなかったので、河原町三条のお寿司屋さんへ行き、四条まで散策しました。若者が多く行き交っていたのに驚きました。何かイベントがあったのかと思い、ポスターなどを見ました。しかし、特に何もなさそうです。海外からの旅行者ではないので、若者たちが日本各地から観光旅行で来ているのでしょうか。「GoTo キャンペーン」と関係するのでしょうか。かつてのような賑わいが復活したかと思わせるほどの、あまりの人の多さに、原因や理由を知りたくなります。河原町通は、3密などどこ吹く風といわんばかりの、多くの若者たちで溢れていたのです。
 ミーナの中のロフトや、バルの中の丸善なども、売り場は大混雑です。レジも、長蛇の列です。自分も出かけておきながら言うのは気が引けるものの、一体何がどうなっているのか不思議なほどの人出で大賑わいでした。今が新型コロナウイルスによる感染に気をつける時期であることは、人々がことごとくマスクをしていることです。これは、みごとなほどに統制されていました。歴史的にも記念すべき光景だと思いました。

 今日の京都新聞に、「プレイバック五山送り火」と題する特集が組まれています。
 これまでにも、五山の送り火はイレギュラーなことが多々あったようです。
 まず、今年2020年の明日は、481の火床の内の12だけに点火されます。新型コロナウイルスのために、見物客が密になることを避けるための対処です。大文字山には6個の点が用意されているそうです。

 過去を見ると、次のような出来事があったとのことです。
 新聞記事を整理しておきます。
 130年の間だけでも、大文字の送り火にはこんなことがあったのです。

※明治24(1891)年
 ロシア皇太子ニコライが京都を訪問した5月9日に点火。

※明治28(1895)年
 年に2回点火。
 (1)日清戦争の講和条約締結後の5月15日に、大文字山に「祝平和」の3文字を点火。
 (2)8月16日に、コレラが流行していたので「悪疫撲滅祈祷」のために点火。

※昭和13(1938)年
 灯火管制を理由に一旦中止となったものの、8月28日に点火。

※昭和18(1943)年〜20(1945)年
 自発的に中止

※昭和18(1943)年と翌年
 例外として、8月16日の早朝、火を使わずに白シャツを着て立ち「決戦型」とする白い大文字を演出。

※昭和21(1946)年
 復旧

※昭和38(1963)年
 大文字山だけは大雨のために17日に点火。

※平成6年(1994)年
 9月23日に、映画の撮影のため白い大文字。

※平成12(2000)年
 12月31日に21世紀のスタートを祝して点火。

 
 
 
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2020年08月13日

京洛逍遥(647)出町柳の鯖寿司とスポーツクラブの靴の対処

 お盆に神社へ行くのはどうかと思いながら、ブラブラと下鴨神社にお参りに行きました。とにかく、無病息災のお願いが目的です。
 糺ノ森は、いつ来ても千年の原生林に包まれて気持ちが豊かになります。

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 鯖街道の終着地である出町柳には、数件の鯖寿司のお店があります。
 中でも一番知られているのが新葵橋バス停前の「花折」でしょうか。

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 4組入れるお店には、すでに2組のお客さんがおられました。ソーシャルディスタンスを守るため、入口で待っていました。しかし、1時間くらいは待たされそうです。これまでに何度か来ています。しかし、一度も中でいただく機会に恵まれず、持ち帰りや下鴨神社の境内の出店でいただきました。今日も、時間がかりそうなので、別の店に行くことにしました。

 葵橋西詰のバス停前の枡形商店街の中にある「満寿形屋」は、外の椅子に1組だけ待っておられます。

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 次に私らは入るからすぐですよ、と親切に声をかけてくださいました。確かに、すぐに入れました。
 ここの鯖寿司は何度もいただいています。老舗だけに、美味しい上に活気があります。暑さも吹き飛びます。

 夕方からは、スポーツクラブで泳いで来ました。最近は人が少ないので安心です。ただし、新型コロナウイルスの対策はなされているものの、履いてきた土足の靴の扱いが杜撰です。帰りにカウンターのスタッフの方に、ロッカールームの鏡の前の小物置きの台に土足が無造作に置かれているような環境は、不衛生なので即刻対処した方がいいのでは、と伝えました。このクラブは老朽化していることもあり、いろいろと問題があります。この土足についても、まったく意識なしに新型コロナウイルスのことだけを考え、すっかり衛生観念がマヒしたための無策だったのです。今後も営業を続けるためには、こうした点にも最新の注意を払う必要があることも、スタッフにお伝えしました。次回には改善されているといいのですが。
 
 
 
posted by genjiito at 21:27| Comment(0) | ◎京洛逍遥

2020年08月01日

京洛逍遥(646)桝形商店街の苺ショートケーキ

 今から7年前のことになります。
 賀茂川散歩の途中で出会った苺ショートケーキのことを、以下の記事としてアップしました。

「京洛逍遥(288)思い出せない苺のショートケーキの謂われ」(2013年09月12日)

「苺ショートケーキの謎が判明しました」(2013年09月13日)

 この後日談を、以下に報告します。

 京都新聞に「巨大 ショートケーキ 古本店に お引っ越し/保管場所休業、撤去逃れる/鴨川に毎月22日出現継続/ SNS で支援決定「人情に感謝」」と題する記事が掲載されました(2020年7月28日)。
 早速、仕事帰りに乗り換え駅である出町柳駅からブラリと立ち寄りパチリ。
 あの苺ショートケーキは、桝形商店街の中ほどにある映画館・出町座の隣の古書店「El camino」の店頭に、ドッカリと鎮座在していました。ケーキの上には、自分のことが掲載された京都新聞が置かれています。

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 この苺ショートケーキは、幅2m、奥行きと高さは共に1mの大きさです。グラフィックデザイナーの重光亜沙美さんの作品だそうです。
 商店街の真ん中に置かれた苺のショートケーキは、そこが古本屋さんの店先ということで新しい魅力があります。一時的にしても、この商店街は若者たちがいろいろな仕掛けを考えるところなので、いかにも感があっていいものです。いかにも桝形商店街らしい、新名所です。
 
 
 
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2020年07月31日

京洛逍遥(645)北大路橋からの定点観測

 雨も上がり、川はいつもの川の姿を見せています。
 上流も下流も、いつもの散策路を歩き、走る人が点々とおられます。

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 あと2週間となった京都五山の送り火は、今年は大々的な点火がないので準備の様子がよくわかりません。

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 比叡山は、千年以上も変わらない姿を、今日も見せています。

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 夕方から、駅ビルの上にあるスポーツクラブで、ゆったりとひと泳ぎしてきました。
 利用者はほとんどいません。プールはガラガラなので、のんびりと歩き、泳ぎ、ジャグジーに身を委ねました。みなさん、ウイルスを警戒しておられるようです。
 8月の休会手続きの案内がありました。しかし、私は休まずに折々に通うつもりです。

 夜、雲一つない空に輝く月が、気持ちを穏やかにしてくれました。

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 新型コロナウイルスの感染者が、京都でもこのところウナギ登りです。
 明日は、大阪観光大学で行事があるために、京都から和歌山に向かって一路南下します。
 距離にして100キロ少々です。今は、この大阪縦断の移動が、一番の心配事です。
 感染しないことを祈りながら、自衛専一を心がける小旅行です。
 
 
 
posted by genjiito at 23:24| Comment(0) | ◎京洛逍遥

2020年07月26日

京洛逍遥(644)悩ましいことをいくつか抱えて四条へ

 一昨日来の雨が、賀茂川の水嵩を上げています。北山方面には、珍しい雲がかかっています。

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 雨の中を河原町四条の錦天神へ、学業成就と疫病退散を願ってお参りに行きました。
 新京極は大混雑です。連休に加えて「Go To キャンペーン」の影響なのでしょう。新型コロナウイルスの拡散を考えると、良いのか悪いのか、いずれにしてもこの賑わいは久しぶりです。

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 お昼ご飯は、蛸薬師のお寿司屋スシローへ。フロアーにいる店員さんは、お皿の数を数えることと片づけるだけです。あとは、入店時のタッチパネルでの席の案内からタッチパネルで注文、そして自動支払機での精算と、人との接触が極端に切り詰められています。ここにさらにAIが導入されたら、それこそ無人に近い回転寿司屋となります。これから、人間はどの分野で人間としての役割を担った仕事をするようになるのか、考えてしまいます。

 次は、麩屋町にある佐川急便の京都麩屋町営業所です。
 年明けに、手をかざすと石鹸が出る機械を3台買いました。その内の1台がすぐに故障したので、電話で修理を依頼しました。3月の中旬だったと思います。メーカーからは、交換品を送るのが7月20日頃になる、とのことでした。耳を疑う気の遠くなる話ながら、本当のことです。そして2週間前に、1週間も早く突然、不良品の交換品が届きました。その際、故障品をすぐに引き取って持ち帰ってもらうはずが、急なことだったので梱包に手間取っていると、忙しいので後で回収に来るのでここへ電話を、と手書きのメモを置いて行かれました。少ししてからその番号に電話をすると、今は使われていません、とのことです。いろいろと調べても、連絡先がわかりません。京都営業所に電話をし、担当者に連絡をしてもらったはずなのに、その日はいつまで待っても着払いの返還品を引き取りに来てもらえないのです。翌日、指定した午前中にも来られなかったので、また電話をしました。それから2週間。返還品が玄関に放置したままというのも嫌なので、仕方なしに四条にある営業所に私が持参しました。
 これまでに何度も取り上げた、相変わらずの佐川急便さんです。そのでたらめさのほんの一端は、「東西を迷走した佐川急便の荷物」(2016年07月02日)をご笑覧いただければと思います。

 仕事で使っているアップルのMacBook Proの裏ブタが、パカっと口を開け出したので、その対処の相談でアップルセンターに立ち寄りました。

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 しかし、お決まりの冷たい対応だったので、後日ネットで予約をして行くことにします。
 実は、この前まで使っていた MacBook Proも、内部の充電池部分が盛り上がり、トラックパッドは下から押し上げられて使えなくなり、キーもいくつかが下からの圧力で入力できなくなりました。その症状をこの四条のアップルストアで診てもらったところ、高額の修理費の見積もりを渡され、それを拒否すると何もしてもらえませんでした。仕方がないので、今の MacBook Pro に買い替えました。それが、またしても裏ブタが盛り上がりました。今度は開いた口が大きいので、さらなるトラブルに展開しない内に、また買い替えです。修理をしてもらえたらラッキー、くらいの気持ちで、ネットで修理の予約をしようと思います。
 すでによく知られていることながら、私と機器との相性は相変わらずです。欠陥商品を、いまだに渡されつづけています。

 さらに西に移動し、大丸の中にある鞄屋さんに行きました。過日、三条のマザーハウスという店が、気に入った鞄を置いていました。しかし、ファスナーが固かったのでそこでは買わず、同じものがある大丸で同じ商品を確認しました。そこのものも固かったので思案していると、店員さんがいろいろと手を尽くしてくださいました。2度の電話を経て、再度届いたものを見てほしいとのことだったので行きました。確かに、お店の方が申し訳なさそうに言われる通り、取り付け位置の関係で、これはどうしようもない現象であることが明らかになりました。残念です。また、鞄探しをやり直します。
 鞄のファスナーは、特に両側から閉まるものは、取り付け位置によってはガリガリと音がして、引っかかって開けにくいのです。意外と知られていないことのようです。

 河原町通りに引き返し、バルの丸善で、今朝の京都新聞に紹介されていた本を探しました。
 お目当ての『山犬物語』(山下泰三(五条一馬)、文芸社、2020年7月)は、目の見えない方が書いた、目の見えない馬との交流をテーマとする童話2編を収録する絵本です。しかし、お店の方に探してもらっても在庫がないのです。注文なら、2週間ほどかかるそうです。私は、本との出会いを殊の外楽しみにしています。ネットはもちろんのこと注文も、よほどのことがない限りはしません。本との出会いには、本を読むのと同じくらいに楽しい物語があることを体感しているのです。これもまた、楽しい出会いの旅の始まりとなります。
 
 
 
posted by genjiito at 20:46| Comment(0) | ◎京洛逍遥

2020年07月19日

京洛逍遥(642)水が澄んできた高野川と賀茂川の夕景

 高野橋から比叡山を望みました。

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 出町柳に流れて行く高野川が、先日までの濁った色ではなくて、透き通った水になっています。
 川底に石が多いこともあってか、意外に早く水色になりました。気持ちのいい流れです。

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 賀茂川もきれいな水色を取り戻しました。
 鴨が気持ちよさそうに泳いでは休んでいます。

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 夕方の賀茂川散歩は久しぶりです。
 一気に陽が落ちたために、こんな写真が撮れました。

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 悲鳴をあげる暇もないほどバタバタするだけの日々の中で、河原を気ままに散策することで疲れを癒やしています。
 
 
 
posted by genjiito at 23:57| Comment(0) | ◎京洛逍遥

2020年07月18日

京洛逍遥(641)八坂神社の御神霊渡御

 四条寺町の御旅所で、八坂神社の御神霊渡御の神事に立ち会えました。疫病退散を願ってご町内を回る神事です。

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 八坂神社のチマキは、この御旅所でもいただけます。

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八坂神社のホームページより、説明文の一部を引きます。今年は多くの行事が中止となっているため、説明文にある日時は変更になっています。

 山鉾は本来、疫病等の災厄をもたらす疫神を鎮めるため、依り代(よりしろ)として鉾や山を作り、町中を回ったと考えられます。鉦や笛、太鼓で囃すのは、荒ぶる疫神(怨霊)を鎮めるためでした。神輿の渡御(17日夜神幸祭)に先立って、都大路の清祓をしたとも考えられています。
(中略)
三基の神輿、及び東若御座の神輿が氏子区域を渡御します。 7月10日の神輿洗式、15日の宵宮祭を経て御神霊をお遷しした神輿は、山鉾巡行の行われる7月17日夕刻八坂神社を出発し、主に鴨川以東、河原町などを通り、同日夜四条寺町の御旅所に入ります。山鉾巡行、花傘巡行の行われる24日まで滞在し、24日夕方より今度は寺町通以西の区域をまわり、夜遅くに八坂神社に戻ります。御神霊を神輿より本殿にお遷ししたあと、28日の神輿洗式をもって、神輿の神事は終了します。


 四条河原町にある高島屋では、祇園祭の山鉾のレプリカが展示されていました。

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 また、四条烏丸にある大丸にも、山鉾のレプリカが飾ってありました。

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 四条烏丸の交差点角には、長刀鉾の鳥居が飾られています。
 今年は山も鉾も建たないので寂しいところを、こうして盛り上げようとなさっています。

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 京洛では、いつもどこかでお祭りや法会が催されています。イベントだらけの街です。今は、新型コロナウイルスのこともあり、入洛は極力遠慮していただいています。悪疫の流行が落ち着きましたら、折々の季節にマナーを守って参加なさると、いつ来られても楽しい街になると思います。
 
 
 
posted by genjiito at 21:23| Comment(0) | ◎京洛逍遥

2020年07月15日

京洛逍遥(640)「GoToキャンペーン」に関して

 「GoToキャンペーン」が22日(水)から始まります。
 昨日の読売新聞のニュースで、次の内容が流れました。

 政府は観光や飲食などの消費を促すため、国内旅行の代金の支援などが盛り込まれた「GoToキャンペーン」を、当初予定していた8月上旬の開始時期から大幅に前倒しし、今月22日から始めることを決めた。

 そんな中、京都市の門川大作市長はインターネットを通じ、西村経済再生担当大臣に感染拡大の防止と社会経済活動の両立の重要性を訴えた。

 門川市長は、観光自体を自粛する必要はないとした上で「率直に申しまして、この間の感染拡大の中に東京との交流というのが散見されるというのが事実であり、緊張感を持っております。少しでも健康に不安のある方は旅に出ていただかない。これは徹底していただく必要があると思います」と語った。


 京都流の、それとなく入洛を拒否したい気持ちを伝えておられます。声高に、京都に東京方面から来られるのは迷惑だ、とはストレートに言わない、奥ゆかしい断り方です。この表現方法が、相手方に伝わっていればいいのですが……

 今日の京都新聞には、こんな記事が出ていました。

コロナ禍前に見られた混雑やマナー問題の再発を防ぐため、同隆盛期から観光事業者や観光客の行動規範の策定に着手する。同協会は「市民と観光の心理的距離にも配慮しながら、新しい生活様式に合った京都観光をつくっていきたい」とする。(笹井勇佑)


 市民の目線が観光行政に盛り込まれることは大歓迎です。これで、観光に関するまっとうな議論ができます。これまでは、観光業者の論理だけがまかり通る観光論であり、観光学の分野が成熟しない原因となっていたと思っています。これからは、観光学が社会貢献できるように、新しい観光学の樹立に参画したいものだと、素人ながら思っています。これを機会に、いろいろな意見が寄せられることを楽しみにしています。
 
 
 
posted by genjiito at 23:58| Comment(0) | ◎京洛逍遥

2020年07月13日

京洛逍遥(639)疫病退散を願い八坂神社へ

 今年は祇園祭の巡行が中止になったことに伴い、いつものチマキを手に入れることが難しくなりました。ネットでの注文は何事においてもしない主義なので、実際に頒けてもらえる場所に行くしかありません。
 いろいろと調べると、明日からの配布開始が多い中で、祇園祭の本家である八坂神社はすでに護符などの授与所でいただけることがわかりました。
 小雨の中を八坂神社へ行き、「蘇民将来子孫也」と唱えながら悪疫退散の茅の輪くぐりをし、無事にチマキをいただきました。

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 小腹が空いたので、四条大橋のたもとの壹銭洋食屋さんで食事をしました。

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 店内にある何体かの人形には、ハッとさせられます。今日は、黒木瞳さんと相席です。店内、いたるところに遊び心があるので、大いに楽しめます。

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 四条大橋の袂の南座は何度か紹介しました。しかし、出雲阿国の像は、写真に撮っていなかったように思います。

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 四条大橋から上手の三条大橋を見ました。鴨川の水は引いています。

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 川下は段差の関係か、少し波立っています。

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 祇園祭の賑わいがなくて、四条界隈はもの足りません。しかし、今は感染被害が広がらないように、お祭りの本義である疫病退散をお祈りすることしかありません。
 八坂さんのお力にすがることにしましょう。

 玄関には、昨年いただいた南観音山が飾ってあります。1年間、ありがとうございました。

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 早速、いただいたばかりの八坂さんのチマキを飾りました。

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posted by genjiito at 21:01| Comment(0) | ◎京洛逍遥

2020年07月11日

京洛逍遥(638)5ヶ月ぶりにスポーツクラブで泳ぐ

 連日の雨で、賀茂川は濁った水が大量に流れ下っています。
 北山方面は、このところ景色が変わりません。
 中洲の浮き島も、相当流されたようです。

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 北大路橋の下は冠水しているので通れません。通行禁止のコーンとバーが設置されていて、通れないようにしてあります。

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 さて、この前にスポーツクラブへ行ったのは、2月16日でした。あれから5ヶ月間、新型コロナウイルスのために自粛していました。やっと、本当に久しぶりに泳いで来ました。
 施設に入ると、こんな表示がされていました。

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 そして、その下にはタオルとバスケットがあります。

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 長い休館をへてやっと再開したと思ったら、こんなに創意も工夫もない感染対策に失望します。いったい何を検討していたのでしょうか。あまりにもあたりまえのことなので、呆れてしまいます。知恵者が誰もいなかったようです。これでは、小学校の児童会で検討したことに留まっています。これで、このスポーツクラブは、今後とも感染対策をして運営できるのでしょうか。今後の第2波と言われるウイルスの流行は、この程度の知恵と対策では乗り切れないことでしょう。また長期休館の後に閉鎖、というお決まりの流れが見えています。ここの会員をいつまで続けるか、また考え出しました。

 帰りは、北大路橋から下流を見ました。

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 如意ヶ岳の大文字山は、雲に覆われています。

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posted by genjiito at 20:39| Comment(0) | ◎京洛逍遥

2020年07月08日

京洛逍遥(637)濁流が直撃する賀茂大橋

 今朝の賀茂川と高野川の合流地点の様子です。賀茂大橋の橋桁が隠れそうです。

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 この水の勢いを気にしながら、京阪出町柳駅から電車に乗りました。

 今夜は旅先での一夜です。まさに、久しぶりの小旅行。
 ネット環境が整っていないので、何かと手間がかかります。
 全国の災害情報を気にしながら、明日の仕事の資料を整理しています。
 
 
 
posted by genjiito at 23:56| Comment(0) | ◎京洛逍遥

2020年07月07日

京洛逍遥(636)水嵩が気になる今日の賀茂川

 全国各地で豪雨が甚大な災害を引き起こしています。
 目を覆うばかりの情報に接するたびに、新型コロナウイルスとはまた違う心配事に気持ちが揺れます。自然との闘いを実感する日々です。

 今日の賀茂川の様子を記します。

 北大路橋から北山を望みました。

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 中洲に樹木が生い茂って大きくなり、川を塞いでいた姿が一変しています。今日は水嵩が増したこともあり、浮き島もなくなり、一見してかつての水が豊かに流れていた時のように見えます。しかし、その水の勢いとその水の色は、穏やかに流れるいつもの川とは表情からして違います。何かに怒っています。

 北大路橋の下の散策路は、水が上がってきているので歩いて通ることはできません。
 左手奥の如意ヶ岳の大文字も、雨雲をいただいて靄っています。

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 カメラを左に振り、対岸の半木の道を撮ると、水の勢いがいつもと違うことが一目瞭然です。

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 比叡山の山頂も雲に包まれています。

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 今日の賀茂川は、静かに上流からの加勢を待つかのように、少し不気味な雰囲気を漂わせながら流れています。しばらく雨の予報なので、これで治まってくれ、と願うのみです。
 
 
 
posted by genjiito at 20:54| Comment(0) | ◎京洛逍遥

2020年07月05日

京洛逍遥(635)三条東殿遺趾に建つ新装の新風館

 烏丸通の御池を少し下った所には、院政時代の三条東殿遺趾があります。

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 ここには、11世紀初めに藤原齊家の邸宅があり、その後、白河法皇・鳥羽上皇・後白河法皇は院の御所としました。待賢門院もここに住んでいました。平治の乱が勃発したのもここです。

 この場所に、商業複合施設の新風館がありました。それが、2016年3月に再開発のため閉館し、新型コロナウイルスのために遅れたとはいえ、今年の6月に新しくなってオープンしました。
 京都市営地下鉄「烏丸御池」駅の真上にある、木の香漂う建築です。

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 エレベータに乗ると、まずは戸惑いが起こります。

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 旧京都中央電話局と新築棟が結びついた外観も、見ごたえがあります。

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 中には、ショップ、レストラン、シネマなど、20店舗が入っています。
 ほとんどが若者向けのお店ながら、小物などは楽しく見て回れました。
 新しいランドマークの誕生です。
 
 
 
posted by genjiito at 19:59| Comment(0) | ◎京洛逍遥

2020年07月04日

京洛逍遥(634)賀茂川の水位が心配です

 九州熊本の水害が気になり、刻一刻と情報が更新されるのを追っています。
 賀茂川のことも気になり、今日の散策ではおのずと水嵩を見ていました。

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 北大路橋の下は水嵩が散策路まで上がっているので、もうすぐ潜れなくなります。

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 足を延ばして、高野川まで行ってきました。
 比叡山は雲を被りながらも、京洛をしっかりと見守っています。

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 これから、不安定な気候が続きそうです。
 新型コロナウイルスの感染が関東で一挙に拡大しているニュースに加えて、雨による災害が拡がらないことを祈る日々となっています。
 
 
 
posted by genjiito at 23:57| Comment(0) | ◎京洛逍遥

2020年06月29日

京洛逍遥(633)今年の送り火は炎の点だけになります -2020年-

 お盆の伝統行事として、毎年8月16日には京都五山の送り火が行われています。
 昨年は、2万8千人の人出がありました。
 今年は新型コロナウイルスの対策として、大幅に規模を縮小して実施されることとなりました。
 残念ながら、致し方のないことでしょう。
 京都新聞に掲載された今年の点火予定図は、次のものです。

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 一番人気の大文字の「大」以外は、文字や形のどの部分かすらわからないものです。
 もっとも大きな「大」の文字については、これまでは75箇所に火床を置いての点火でした。
 それが、今年は6箇所だけです。
 今日の如意ヶ岳の「大」の写真に、点火される場所を書き込んでみました。

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 この炎の点では、「大」という文字をイメージするのは難しいでしょう。
 昨年の送り火の様子は、「京洛逍遥(570)満月を戴く大文字の送り火-2019」(2019年08月16日)でご覧ください。
 満月の演出という加勢があったこともあり、記憶に残る祖霊を送る行事となりました。

 戦前の1945年までの3年間だけは、送り火を中止していたそうです。
 一斉の縮小開催は、今年が初めてとなります。
 今年は、葵祭と祇園祭も中止です。
 来年は、ぜひともこのような事態にならないことを、ただひたすら祈るしかありません。
 
 
 
posted by genjiito at 20:32| Comment(0) | ◎京洛逍遥

2020年06月28日

京洛逍遥(632)寺町通りの定家邸前で見かけた心無い駐車

 先日まで新型コロナウイルスのために休業中だった、河原町三条にある観光案内所が、今日は開いていました。

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 旅行者にとっては、心強い場所です。ただし、海外からの観光客がほとんどいない今の京都にとって、まだその役割を果たすまでには至っていません。かといって、観光客がどんどん立ち寄るのも、もう観光客はいらないという雰囲気になっている市民感情から言うと、微妙な存在です。当面は、日本に住まう入洛者への案内所として機能していくことでしょう。

 寺町通の中でも、京都市役所の北側の通りを散策してきました。
 西国三十三所の19番札所である革堂は、すでに何度も紹介したので説明は省きます。

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 ここの境内は、いつも花に満ちています。今日も、蓮がちょうど終わりかけで、余香を堪能してきました。

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 境内の奥では、藤袴を守る会が育成する様子が見られました。

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 食事は、革堂から少し下った一保堂の2軒南の「京都寺町ハンバーグ極楽蜻蛉」でいただきました。上品で爽やかなお店でした。注文してからハンバーグを作ってくださるので、のんびりと食事ができます。

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 このお店の真向かいにある古梅園の前には、藤原定家の京極邸の碑があります。しかし、「此附近 藤原定家京極邸址」と書かれた石柱が、その真ん前に車が一台止められていることで、まったく見えなくなっていました。

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 せっかくの歴史的にも由緒のある場所が、気付かれないままに通り過ぎて行く人がほとんどです。心無い一台の車には、運転席に人の姿がありました。他府県のナンバーなので仕方がないというのではなく、観光に来るのはいいとして、最低限のマナーを心得てほしいと思いました。この違法駐車は、発見の旅の楽しさを奪い取る行為です。この方は歴史や文化や文学にはまったく興味も関心もないのでしょう。しかし、この町は、観光を通してさまざまな楽しみを味わえるところです。海外から来ておられた観光客の心無い行為などが、大きな問題となっていました。それに加えて、こうした日本の旅人でも、こうした非常識な行為をする人が今もいるのです。残念なことです。

 夕方、賀茂川散歩に出かけました。
 中洲がどんどん大きく拡がっています。
 これから雨などが気遣われるので、早急に手を打ってもらいたいと思っています。

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posted by genjiito at 22:02| Comment(0) | ◎京洛逍遥

2020年06月25日

京洛逍遥(631)恵文社一乗寺店で本との出会いを楽しむ

 今日の午後から大雨になるようです。
 玄関先の花は、日増しに彩りを増しています。

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 降り出さない内にと、ウォーキングを兼ねて買い物に出かけました。
 高野川から望む比叡山は、今にも雨雲でスッポリと覆われそうです。

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 左端には、京都五山の送り火「妙法」で知られる「法」の字が、山肌にかすかに認められます。

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 行きたかった書店、恵文社一乗寺店に行き着く途中で小雨がパラつき、すぐに強い雨となりました。

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 この恵文社一乗寺店は、その品揃えがプロです。全国から本を探しに来られる意味が、この本屋さんの中に入るとわかります。一般の書店と違い、個人では探し切れない本が所狭しと、しかも整然と並んでいます。本棚の前をカニ歩きしながら、これもほしい、あれもほしいと、目移りして困ります。関連する本が、実に巧みに並んでいるので、本を連想ゲームのようにして手に取って確かめられます。贅沢な時間が、2時間近くも、あっという間に経ちます。
 今日は、お店の方が紹介してくださった本も含めて、探し求めていた3冊もの本との出会いがありました。この出会いが愉しくて、本屋さん巡りはやめられません。
 もともと私は、ネットショッピングは頑なにしないことにしています。特に本は、探す愉しみを楽しんでいるので、書名と画像だけでは買いません。本を縦から横から目で眺め、目次を確かめ、パラパラとページを繰って手の感触を大切にして本を選びます。今日は、収穫の多い充実した日となりました。
 
 
 
posted by genjiito at 20:04| Comment(0) | ◎京洛逍遥

2020年06月06日

京洛逍遥(630)一週間ぶりの賀茂川は草が生い茂っていました

 昨日まで入院していたので、賀茂川の散策は実に一週間ぶりです。
 河原を吹き通る風は、初秋を思わせる肌寒いものでした。
 河原に出て見ると、浮き島が驚くばかりに成長していて、川を覆い尽くすほどに生い茂っています。

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 京都市の手入れが行き届いた川なので、川岸ではすでに次の対策のための準備がなされていました。
 この川は、平安時代には防鴨河使が守っていたという、町と共に千年以上も流れ続ける川です。防鴨河使については、次の2本の記事に書いています。

「読書雑記(138)西野 喬著『防鴨河使異聞』」(2015年07月29日)

「読書雑記(148)西野喬『壺切りの剣─続 防鴨河使異聞─』」(2015年12月11日)

 川の水の流れには、勢いが感じられません。

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 植物園側の半木の道を流し撮りしました。

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 これから夏を迎えるので、水の流れの確保をお願いしたいものです。

 いつもなら何ともないお決まりのコースを歩きました。しかし、昨日退院したばかりの病み上がりということもあってか、外歩きに慣れないための疲れが出てきました。こうしたリハビリの生活を続けます。
 
 
 
posted by genjiito at 20:27| Comment(0) | ◎京洛逍遥

2020年05月27日

京洛逍遥(629)秋を思わせる涼風に憩う鳥たち

 河原を吹き抜ける風に、初夏というよりも初秋を思わせる涼しさがありました。
 河原には、今日も多くの人が集まっています。
 圧倒的に若者が多いのがここ数日の特徴です。
 中年世代は先週から仕事が始まり、学生生徒は来月から学校が始まるのを待っているからでしょうか。

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 如意ヶ岳の大文字は、いつものように賑わう河原を見下ろしています。
 出番の送り火までは、あと2ヶ月半です。

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 急に飛び立った鷺が、ダイナミックな着地を見せてくれました。

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 川沿いの散策路に負けず劣らず、鷺や鵜や鴨が多く見られた夕方です。


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 新型コロナウイルスもなんのその。
 みんな元気です。
 
 
 
posted by genjiito at 19:11| Comment(0) | ◎京洛逍遥

2020年05月26日

京洛逍遥(628)緊急事態宣言解除後の三条界隈を歩いて思うこと

 一日の内に、何回か検温をすることが日課となってきました。
 昨夜、寝る前の検温で37度2分となり、大急ぎで水分補給をしました。そして、麦茶を作って枕元に置きました。新型コロナウイルスで診察を受ける基準の中に、根拠は薄弱ながらも37度5分というものがあったことを思い出しました。すでに高齢であり糖尿病患者であるという、3つのチェック項目の2つをクリアしている身としては、残る発熱が一番の問題です。その発熱の基準値が37度5分だったので、緊急事態宣言が解除されたとはいえ、気を緩めるわけにはいきません。明け方までは熱が37度を往き来し、なかなか下がりません。7時過ぎにようやく下がりました。今日は、予定では箕面キャンパスの研究室で仕事をすることになっていました。しかし、大事に至らないためにも様子を見ることにして、これまで通り外出は自粛し、その旨の連絡を研究員の方にしました。頼りになる協力者が私の研究を支えてくださっているので、どのような状況下でも心強いことです。
 午後になって体調が落ち着いてきたので、運動を兼ねた散策として、いつもの賀茂川散歩ではなくて、小雨の中ながらも少し足を伸ばして河原町三条まで出かけました。
 乗った市バスが、大きな荷物を持った観光客に対応する仕様となっていました。
 座席は窓側に1列に切り詰めて、進行方向に向かって並んでいます。1台に座れるのは20名までです。これまでは、25〜28名くらいだったでしょうか。さらには、真ん中の乗り口のすぐ前に、荷物置きのスペースがあります。これまで通り、運転席の後ろにもあります。座席が窓際に押しやられたことに加えて荷物置き場を確保したことで、車内の床面の広さがこれまでの3倍以上は確保できています(素人の感覚でのものです)。これで、あの巨大なキャリーバッグなどを持ち込む観光客の対策にはなります。
 もっとも、乗客を犠牲にしたこの処置は、京都の今後の観光を見直してのものではありません。とにかく、観光客と地元住民の不満の折衷案に過ぎません。多分に、これまでの観光パターンを守ってのものであり、やはり依然として住民には我慢してもらおうという方策に変わりはないのです。しかし、世の中は新型コロナウイルスの問題で、これまでの観光というものを根本的に考え直す状況になりました。今日の市バスは、その意味では、過去の観光のイメージの延長での対処に留まるものなのです。
 日本の観光学は、まだまだ未成熟な学問だと思っています。新型コロナウイルスという感染症の問題が出来し、観光というものの抜本的な見直しが必要となった5ヶ月前から、観光学というものに対しても新たな見直し、再考が求められるようになったはずです。これまでが、あまりにも右肩上がりの、海外からの観光客を引き込む観光に終始していたのです。そのことが、今や完全に瓦解しました。これで観光学は、これまでの負の遺産を背負うことなく、ゼロから考え直せばよくなりました。これまでの無策に対する反発力を有効に利用して、新しい学問として出発できることはいいことだと思います。まさに、境界のない隣接諸科学を引き込み、柵のない学際的な展開が可能となります。これは、さまざまなチャンスを生み出すことでしょう。
 そのために、これまでの経緯と体験を保守しようとする方々は、いろいろと反発を抱かれることでしょう。しかし、そうした考え方や意見をも聞き入れることで、よりよい案が生まれることは確かだと思います。今後の観光学の進展が、大いに楽しみになります。そして、そうした議論が、京都の観光に新しい視点を導入した施策につながるはずです。今日の市バスが、今では後ろ向きの対処だったことを目の当たりにして、これも議論の上での実例として活かせる意義を見つけた思いがしました。
 河原町三条周辺の人出は、思った通りで活気が感じられました。これまでは、海外からの観光客8割に日本人が2割と言われていました。その8割を占めていた海外からの観光客がゼロにリセットされた姿が、今の河原町三条の現状だと思われます。今を措いては、これからの京都の観光を考えるのにいい時期はありません。今の実態を踏まえて、これまで観光客を当てにして商売をして来られた方々の視点だけで観光を論ずるのではなくて、この街で生活をする人々のことも考えた観光行政の検討が始まることを歓迎します。そのためには、混乱もあることでしょう。これまでの平和な時代を懐古して保身に走る意見も多く飛び交うことでしょう。そんな時には、若者の意見を聞くべきだと、私は思っています。もっとも、京都の若者は、青春の一時期を京都に居候する学生が多いので、その点を割り引いての若者の意見の集約が大切だと思います。
 河原町三条は、安売りのお店が増えてきたように思います。今日も、全国展開をしている安売りの大手が、来月からの出店で着々と開店の準備をしておられました。こうした、安売りを謳うお店やファーストフード店が多くなっていることは、多分に、観光客の懐と、学生の生活に迎合してのお店の変遷の一つだと、勝手に思っています。しかし、京都は自然淘汰の激しいところで、毎日のようにお店の消長が見て取れます。その点では、老舗の書店である丸善が入っている KYOTO BAL は、上品で気持ちのいい区画となっています。こうした両面からの街造りが、これからの新しい京都を作り上げていくことでしょう。常に最先端を突き進む中で、千年以上の街を展開してきた所なので、また新しい京都が生まれ変わることは楽しみです。無責任ながらも、新しい流れに協力したいと、勝手な思いを抱いているところです。
 
 
 
posted by genjiito at 21:18| Comment(0) | ◎京洛逍遥

2020年05月24日

京洛逍遥(627)まだ人出が多い河原と新緑の比叡山

 関西の三府県は、3日前に緊急事態宣言が解除されています。しかし、多くの方々が賀茂川に出かけて来ておられます。この混雑は、外出を自粛する用心深さがこの2ヶ月間で身に付いたことの現れです。第2波を招かないようにと、自然と近場で休日を過ごしておられるようです。
 北大路橋から下流、葵橋の方を見ると、こんな様子です。いつものように、鳶がお弁当を狙っています。左端が大文字の如意ヶ岳です。

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 上流は北山を望めます。とにかく、人出の多さには驚かされます。新型コロナウイルスの騒動の前は、ここを散策する人はこの4分の1もなかったように思います。

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 地下鉄北大路駅の上のショッピングセンターのテラスから、右に如意ヶ岳、左に比叡山の稜線を眺めました。

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 特に比叡山は、新緑のグラデーションが楽しめます。

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 如意ヶ岳から比叡山、そして北山と、これからますます緑が微妙な色の変化を見せてくれます。初夏と秋は、市街を囲む山々が色彩のキャンパスとなります。飽きることがありません。

 帰りに、北大路橋の西詰めにあった古書店が廃業となった姿を間近に見ました。

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 お店の中には、うずたかく古書が積み上げられていました。昔ながらの古本屋さんです。しかし、本の入れ替わりもなくなり、最近は入って古本を探すこともなくなっていました。歴史や芸術など、文化的な分野の専門的な本が集まっていた古書店でした。近くに大学がいくつか寄り集まっている地域とはいえ、本はなかなか動きません。大学の紀要や報告書は本の山の下や隅にかためられていたので、取り上げて手にするのも大変でした。固い内容の本や雑誌を置く古書店は、今どき貴重だと思っていました。そこへ、新型コロナウイルスの影響もあったことでしょう。先日、本を持ち出しておられた時に、入って見ようとして諦めました。文化を支えてきたお店とのお別れは、お付き合いは浅かったとはいえ寂しいものです。
 そういえば、我が家が賀茂川の右岸から左岸に引っ越しをした時、大量の本の処分をこのお店に相談しました。しかし、すでに経営の方針が決まっていたようで、引き取っていただくことは叶いませんでした。結局は、廃品業者の軽トラックで本をゴミとして処分してもらいました。片っ端から本を荷台に投げ入れたあの日の自分の姿は、思い出したくありません。何の本かがわかるとつらいので、ケースから出さず、背文字も見ないようにして、どんどん荷台を一杯にしてから出発してもらいました。以来、本という物は何かを、真剣に考えるようになりました。専門書は、とにかくその扱いが難しいものです。
 駅周辺の周りでは、さまざまな業種のお店が閉店や移転をされています。それが、日ごとに増えています。アーケードの通りの様子が、これからまだまだ変わりそうです。街並みも暮らし方も、これから大きく変わる予感がしています。来月6月が、その変化のピークになるのではないでしょうか。いい方向に変わっていくことを願っています。
 
 
 
posted by genjiito at 20:57| Comment(0) | ◎京洛逍遥

2020年05月18日

京洛逍遥(626)整備前の鴨川公園(葵地区)

 賀茂川と高野川が合流する賀茂大橋の北側に、鴨川デルタといわれる憩いの場があります。
 そのさらに北側に、鴨川公園の葵地区と呼ばれる一角があります。
 次の写真の右端に、下鴨神社へ続く鳥居が見えます。この一帯から北が糺の森です。

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 この狭く北に延びる一帯が、鴨川公園の葵地区です。

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 次の塀の右側が、旧三井家下鴨別邸の敷地で、小さな川が泉川です。

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 さらに北に向かって狭い道を通って公園を出ると、葵橋と家庭裁判所があります。

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 この狭い公園は、糺ノ森の木立が生い茂り、寂しい小暗い場所でした。
 そのため、広く活用してもらうようにと、「鴨川公園(葵地区)整備計画」が策定されました。2022年に完了する予定となっています。
 京都府のホームページ(https://www.pref.kyoto.jp/koen/news/kamogawakouen-aoichiku-seibikeikaku.html)には、その内容が次のように記されています。

クロマツなどの歴史的な樹林を活かした景観形成

クロマツを景観資源として活かし、森のシルエットを維持する。
生垣や低木は剪定や伐採を行い、外部からの見通しを良くし、園内を明るくする。

明るく開放的な広場と園路整備

園路や出入り口などのバリアフリー化を進める。
トイレ、倉庫などを集約し、周辺と調和した、明るく利用しやすい複合施設を整備する。

新たな交流・文化を創出させる環境整備

イベントスペースとしても活用できる広場を整備する。
イベント等に活用できる電源やスクリーン固定具などの整備を検討する。


 さらに、公開されている整備計画のパンフレットも紹介します。

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 帰りの賀茂川では、鷺と鴨が仲良く遊んでいました。
 いつもと変わらない風景です。

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 さて、この葵公園が2年後にどのような姿になるのか、今から楽しみです。
 その時に、これらの写真と見比べたいと思います。
 なお、一昨年の秋にも、この公園を「京洛逍遥(519)改修前の京都府立鴨川公園葵地区」(2018年11月03日)で紹介しています。また、「京洛逍遥(304)京都府立鴨川公園と目玉の松ちゃん」(2014年01月22日)でも、公園内の尾上松之助の銅像のことを書いています。併せてご笑覧いただければと思います。
 
 
 
posted by genjiito at 20:30| Comment(0) | ◎京洛逍遥

2020年05月15日

京洛逍遥(625)王朝絵巻さながらの行列がなかった今年の葵祭 -2020

 例年であれば、今日は葵祭の華やかな行列が見られる日です。しかし、今年は新型コロナウイルスの感染が拡大するのを避けるために、斎王代が注目を浴びる行列(路頭の儀)は、残念ながら中止となりました。斎王代も選ばれないままだったとか。最近では、1995年に雨のために中止となっています。
 神事である社頭の儀は、関係者だけで行われるとのことなので、それが終わるお昼前を見計らって出かけました。

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 ちょうど神事が終わり、神職の方々がお戻りになるところが、西の鳥居から姿だけ見えました。

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 楼門に回ると、神事が無事に終わり最後の挨拶をなさっているところでした。

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 葵祭の当日に、このような楼門の姿を見るとは思いませんでした。本来ならばこの時間は、御所を出発した行列が下鴨神社の境内に到着し、ご奉仕の方々や馬などの喧騒に包まれている頃です。

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 光琳の梅には、みごとな梅の実が生っていました。

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 本殿の前の門の様子も、いつもと違います。

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 お守り代わりにお祭りのシンボルをいただきました。

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 境内の「媛小松」も、いつもと違ってお祭りの日ということで神々しく見えます。

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 この横に立つ説明書きを、スマホのアプリ「一太郎 Pad」で撮影して文字をテキストにしました。ほとんど正確に変換してくれます。

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媛小松 マツ科/ヒメコマツ

ちはやぶる 鴨の社のひめこ松
よろずよふとも 色はかわらじ
     藤原 敏行 (古今和歌集)

 賀茂祭(葵祭)、御蔭祭のとき
奏される東游はわが国最古の
歌舞である。
この松は歌の二段目「求め子」で
鴨の社のひめ小松とうたわれた
媛小松である。
 なお「ひめこ松」のひめは
当神社の御祭神
玉依媛命の御名にちなんで
「媛」と記されるようになった。


 葵祭の記念に、宝泉堂の申餅をいただいて帰りました。最近、自宅でお茶を点てて練習を始めたので、ちょうどいいお茶菓子になります。

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 お昼は、下鴨本通りにある千成食堂に行きました。今月の連休明けから新装となったそうです。

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 お店の中に、青伸ホームの花が飾ってあることに気付きました。

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 青伸ホームの青山さんには、賀茂川の右岸からこの左岸の地に移ってくる時に、大変お世話になりました。まだ東京との往き来をしていた時には、折々に自転車で我が家の前を通りかかり、様子を気にかけて見ていてくださいました。今も、時々お声掛けにひょっこりと来てくださいます。何度か上がっていただき、お茶を飲みながらお話をしています。その青伸ホームさんからのお祝いの花を見て、お店の方と青伸さんの話をしました。地元の方とのご縁が、こうして少しずつ拡がっていくのは楽しいものです。

 今週はじめ、5月11日(月)の京都新聞に、同志社大学の垣見さんが連載なさっている「古典に親しむ 万葉集のやまとうた」の第2回目の記事が「賀茂神社」と題して掲載されていました。紹介されていたのは大伴坂上郎女の次の歌です。

 夏四月、大伴坂上郎女、賀茂神社を拝み奉る時に、便ち逢坂山を越え、近江の海を望み見て晩頭に帰り来りて作る歌一首
 木綿畳 手向の山を 今日越えて
   いづれの野辺に 廬りせむ我
         (巻六・一〇一七)


 ここで、賀茂神社と葵祭に関して、次のように説明されています。

題詞によれば、郎女は賀茂神社(上賀茂神社・下鴨神社)を参拝したついでに、山背・近江の国境にある逢坂山を越えて近江の海(琵琶湖)を望見している。
(中略)
 この歌は京都市中心部との関わりも深い。郎女が奈良の地から遠く四、五十キロの道を北上して賀茂神社に詣でたのは、旧暦四月の第二の酉の日に行われる賀茂の祭(後の葵祭)が目的であったらしい。賀茂神社では奈良時代以前から祭日に騎射が行われ、多くの人々を集めていた。騎射は「うまゆみ」といい、葵祭で行われる流鏑馬神事のルーツである。しかし多人数が武器を持って集うことが嫌われ、文武二(六九七)年以降、禁じられたり山背国の人のみの参加に制限されたりしながら、天平十 (七三八)年には乱闘しないことを条件に解禁されている。坂上郎女の歌は天平九年の作と見られるが、解禁前でも他国からの見物人が絶えないのが実態だったのだろう。平安京がまだ存在しない天平の時代に、奈良の都びとが鴨川のほとりを旅した折の作である。


 奈良時代の歌人が賀茂祭(今の葵祭)を見に来ていたことを知り、驚きと共に新鮮な知識と接する機会になりました。長い時間の流れの中で、人々が生きていた証しを確認し、その地に今自分が立っていることの奇縁を感じています。
 
 
 
posted by genjiito at 20:59| Comment(0) | ◎京洛逍遥

2020年05月12日

京洛逍遥(624)久しぶりに研究室へ行った帰りの河原町

 箕面キャンパスにある大学の研究室に行きました。1ヶ月半ぶりの遠出です。
 道中の2時間は、いつもよりも緊張しました。しかし、人が少なかったので一安心。
 往きの市バスは、平日の朝8時前後ということもあり、半分以上の席は埋まっている状況でした。かつてのように、立っている人はいません。阪急電車は、3分の1以下の乗客です。通勤の方がほとんどのようです。大学行きのバスは、私を含めて3人。授業がないので、こんなものでしょう。
 研究室は、3月下旬のままで迎えてくれました。会社や学校で、休業や留守を狙った盗難があると聴いていました。しかし何の変化もなく、安心しました。
 新年度はメンバーの増員もあるので、机などの配置替えをしました。無事に来月から研究室が使えるようになれば、8名が90平米の部屋で科研研究の業務に就くことになります。この空間であれば、3密はクリアできます。今の在宅勤務が一日も早く終わり、みんなが寄り集まって、これはどうしようか、どこかにこんなものはないだろうか等々、ああでもない、こうでもないと、情報交換をしながら、手探りながらも手応えのある仕事をしたいものです。
 帰りは、帰宅の人混みをさけるために、いつもより少し早めに研究室を出ました。といっても、2時間に1本のバスに乗るので、少し早めといっても選択肢は一つ前の便しかありません。
 帰りは、来る時よりもさらに人が少なかったので、人混みを心配することはありませんでした。
 河原町のバス停では、カメラを左右に振っても、視界に入る人はまばらです。

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 周辺のお店はほとんどがお休みなので、ブラブラすることもなく、すぐに来たバスに乗って帰りました。味気ない道中となった、久しぶりの遠出です。気を緩めると感染が拡がるので、これくらいを維持しつづけることが肝要のように思われます。第2波、第3波が話題になっている中であっても、とにかくこの第1波をやり過ごすことに専念したいものです。
 
 
 
posted by genjiito at 20:32| Comment(0) | ◎京洛逍遥

2020年05月09日

京洛逍遥(623)白川疎水を高野川まで歩いた後はお茶のお稽古

 白川疎水の始発点は、南禅寺の水路閣です。そこから流れは北上して哲学の道や銀閣寺、そして一乗寺を経て西に流れを変えてからは高野川を潜り、後はさらに西の賀茂川に向かって流れます。
 我が家の近くを通る白川疎水の「しもがも 葵の小径」については、「京洛逍遥(604)「しもがも 葵の小径」の桜 -2020-」(2020年04月02日)で紹介しました。
 この疎水は、賀茂川左岸からサイホン式で川を渡ると、紫明通を伏流して堀川通に至ります。
 今日は、その白川疎水が賀茂川の手前で地下に潜る下鴨中通りから南禅寺に向かって、逆コースで歩くことにしました。

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 ただし、午後は雨という天気予報なので、降り出したら引き返すという心づもりの散策です。
 その前に、和菓子屋さんの笹屋吉清で、お茶用のお菓子をいただきました。
 まずは、「しもがも 葵の小径」から高野川までを歩きます。
 疎水通には古い佇まいの家が多いので、いつもとは違う散策です。

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 疎水の遺構とでもいうべき煉瓦積みの水路も、突然顔を見せます。

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 このまま東へ向かって進むと、高野川にぶつかります。比叡山が迫っています。

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 このすぐ近くには、洛北阪急スクエアがあります。昨冬まではリバーズ京都(カナート洛北、ホテルアバンシェル京都)と言っていた商業施設です。ここには、よく買い物に来ます。
 そろそろ天気が怪しくなってきたので、高野川を渡ったその先はこの次ということにして、引き返すことにしました。
 帰ってから、久しぶりにお茶のお稽古をしました。お菓子は、散策に行く時に買い求めた笹屋吉清の和菓子です。
 お茶は、2月2日にお稽古に行って以来です。3ヶ月も前のあの日は、「大和平群で丸卓を使ったお茶のお稽古」(2020年02月02日)に書いた通り、まだ外出自粛の緊迫感は薄かったように思います。何もなかったからいいようなものの、今から思えば冒険でした。
 こんなに間が開いたのは、東京にいた頃以来のことです。仕事が忙しくて、京都と東京の往き来に追われ、奈良まで行く余裕がなかった時でした。東京を引き上げて京都に帰ってからは、体調を崩しても1ヶ月以上も間を空けたことはありません。それが、行きたいのに外出自粛で行けないという状況で、何度も和菓子だけは手に入れても、道具を出してのお稽古にまではいきませんでした。
 これではいけないと思い、今日は時間を作りました。しかし、情けないことに基本的なことからして、きれいさっぱり忘れています。妻に教則本を元にして流れを読み上げてもらいながら、そうか、そうだった、と呟きながらのお点前となりました。近在の笹屋吉清のお菓子と一保堂の抹茶ということで、点てる腕はともかく、お茶はおいしくいただきました。道具はこのまま出しておき、また近々点てたいと思っています。ということで、ぶざまなお点前だったので写真はありません。
 
 
 
posted by genjiito at 18:50| Comment(0) | ◎京洛逍遥

2020年05月08日

京洛逍遥(622)新しくなった半木の道の丸太の腰掛け

 半木の道の散策路に置かれている丸太の腰掛けが傷んだため、取り換え中だったことは4月21日の記事で書きました。

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 その腰掛けが、この連休中に新しくなりました。
 爽やかな木の香りがします。

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 この近くには、こんな石碑があります。

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 花ひらを
  浮かへ
きらめく
  鴨川
 永遠の流れ
     を
  子らに残さん


 今日は、連休明けとはいえ、多くの親子連れが水遊びを楽しんでいます。

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 向かいの右岸では、テントを張って子供たちを遊ばせておられます。
 こうした風景は、出雲路橋の下流では、河原が広いこともありたまにあります。しかし、この北大路橋の上流で見るのは初めてです。

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 明日からの週末は天気が思わしくないようなので、人出は少なくなることでしょう。
 出町柳の三角地帯から南は若者たちが、その北は家族連れが集まったゴールデンウィークでした。
 
 
 
posted by genjiito at 20:49| Comment(0) | ◎京洛逍遥

2020年05月05日

京洛逍遥(621)いつもと違う洛北と菖蒲の湯

 今日も、河原でお弁当をいただきました。
 出雲路橋を渡って右岸を下り、毎年お盆に京都五山の大文字の送り火を見る場所に腰を落ち着けました。ちょうど木陰でもあり、心地よい風を満喫しながらのお食事です。目の前には、風を受けて雄大に泳ぐこいのぼりが元気をくれます。

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 如意ヶ岳の大文字山には、人影が認められます。一度登りたいと思いながら、いまだ果たしていません。今年の夏は、悪疫退散を願い、登頂を試みたいと思っています。

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 出町柳の、賀茂川と高野川の合流地点である飛び石では、多くの親子が水遊びをしています。

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 帰りのバスは、誰も乗っていません。走る車が少ないせいもあり、停留所に早く着きすぎるのでノロノロ運転です。前に別系統のバスがいたこともあり、少し早足の人と同じスピードです。のんびりしたバスでした。これもいいものです。

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 葵祭の行列で賑わう賀茂街道も、ほとんど車の姿がありません。今年の葵祭は行列がないそうなので、寂しい新緑の街道です。

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 今日5日は端午の節句です。お風呂には菖蒲を浮かべました。

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 無病息災を祈り、新型コロナウイルスの収束を願うのみです。
 
 
 
posted by genjiito at 20:37| Comment(0) | ◎京洛逍遥

2020年04月28日

京洛逍遥(620)出雲路橋から東山を望む

 昨日と今日は、共に一日8,000歩以上歩いています。
 かつては、一日1万歩以上を目標にするように、と言われていました。しかし、最近の考え方では、6,000歩で十分だそうです。
 昨年4月から、毎週2日は箕面キャンパスへ行くようになりました。それまでの通勤時間は片道3時間半、今度は2時間です。いずれも長距離通勤と言えるでしょう。歩数が1万歩以上になるのは明らかな移動距離です。ただし、昨年からは距離の割には極端に歩数が減りました。理由は、自宅のすぐ前からバスに乗り、電車を乗り継いで、またバスで行くと、箕面キャンパスにある研究室の真下に着くのです。そこからすぐにエレベータで6階に上がると、自分の席があります。雨の日でも、傘は要りません。これでは、歩く距離が極端に少ないのは頷けます。その足りない分は、他の日に動き回ることで補ってきました。
 それが、この新型コロナウイルスのお陰で3月から自宅に籠もる日々となり、毎日の賀茂川散歩が唯一の運動の機会となったのです。三条より南に行くことが、まったくなくなりました。3月から4月にかけては、一日4,000歩しか歩かない日々だったので、このところは少し歩く距離を伸ばしています。
 今日は、出雲路橋から鞍馬口まで行きました。出雲路橋の河原から、左に比叡山、右に大文字山を望みます。パノラマモードで撮ると、きれいな稜線が写りました。

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 自宅のお地蔵さんは、二葉葵に身を埋めて顔だけを見せておられます。

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 メダカは、昨年夏には小さかったのに、今では大きくたくましくなりました。

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 ハリネズミのハッチャンは、相変わらずリンゴが大好きです。

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 何の変哲もない環境に身を置き、只管打坐ならぬジッと我慢の自粛生活です。
 この大型連休は、外出を控え、家の近くをウロウロとするだけとなりそうです。
 その分、家の荷物を片づけることと、やりかけの仕事の整理に励む、またとない機会にしたいと思っています。
 
 
 
posted by genjiito at 21:16| Comment(0) | ◎京洛逍遥

2020年04月26日

京洛逍遥(619)散策する人で大賑わいの半木の道

 ゴールデンウィークに入った日曜日の今日は、半木の道にも人が大勢集まりました。「賀茂川茶店」などのイベント以外でこんなに人が集まったのは初めてでしょう。

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 みなさん、自宅待機にも飽き、気候もいいので出かけて来られたようです。いつもなら、三条周辺までなのに、さらに北上して北大路橋から北山大橋にまで伸びて来たようです。

 数の多さよりも、人が歩く間隔は、これくらいが限界のように思われます。
 今日は、犬の散歩の方と、ランニングの方が特に目立ちました。
 明日からの散策路は、少し考えたいと思います。
 このユルユルの外出自粛の呼びかけの中、みなさんもよく我慢しておられると思います。
 いつ収束するとも知れない、この新型コロナウイルス禍において、さまざまな試みや提案がなされています。今後とも、新しいウイルスなどの細菌との戦いが続きます。新たな戦争に向けて、確かな対処策を一日も早く見つけたいものです。
 最近の私のウォーキングは、2月と3月の一日の平均は6,000歩でした。それがこの4月の平均は4,000歩と、大幅にダウンしています。飽きない、新しい散策路を開拓したいと思っています。
 
 
 
posted by genjiito at 20:01| Comment(0) | ◎京洛逍遥

2020年04月25日

京洛逍遥(618)点字ブロックと岩倉川に沿う八重桜やカレーのこと

 地下鉄烏丸線の北山駅から国際会館駅までの2駅を、電車で移動しました。散策のつもりで出かけたはずです。しかし、少し距離がありそうなので、途中から気が変わって電車にしたのです。不要不急の外出だとお叱りを受けそうです。それでも予想通り、各車輌には一人いるかいないかでした。新型コロナウイルスの感染予防のため、外出自粛は徹底しています。

 国際会館駅の改札から地上までの通路は、こんな通行区分になっていました。

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 おそらく、視覚障害者のための黄色い点字ブロックを最優先にしたための区分けなのでしょう。それにしても、写真右側の改札口に向かう通路の狭いこと。一人分の肩幅しかないので、前の方がゆっくりと歩いておられると、後ろから来る方は追い越すこともできず、ストレスが溜まることでしょう。地上に行く通路は、その升目を見ればわかるように、3倍の広さがあります。高齢化社会となり、スローな人たちが社会を構成することに、まだ思いが及ばない頃に作られた通路なのでしょう。これでは、スローライフに対応できなので、心地よい社会にはならないことでしょう。
 極端な左通行のシフトなので、その意図を考えました。国立の施設である国際会館があるからでしょうか。車イスのことを考えての配慮なのでしょうか。そうだとしても、これはやりすぎだと思います。
 私は、点字ブロックは過剰に日本中の道や通路に敷き詰められている、と思っています。すでに、「点字ブロックは本当に視覚障害者のための物でしょうか」(2018年10月22日)という記事を書き、その後も折々にこのことを問題にしています。私のこの記事に、目が見えない方々からは理解を示していただいています。批判的なのは、かえって目が見える方々です。点字による案内などの問題点は、またいつかにします。

 さて、地上に出ると、右手に比叡山が大きく迫っています。

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これからは、この山肌の色彩が多彩に変化します。私の部屋からも、この時期になると比叡山から東山に向けて拡がる緑の屏風が、刻々と移り変わっていき、初夏独特の新緑のグラデーションが楽しめます。

 岩倉川の散策路には、八重桜がまだすこしだけ残っていました。

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 昨日までの数日は、寒さに震えていました。そして今日は、ポカポカといい陽気となりました。
 自粛のために、食事をするお店はすべて閉まっています。コンビニでお弁当を買って、公園で食べようと思いながらブラブラしていると、唯一、インド料理のお店が開いているのに出くわしたのです。お客さんは誰もいません。ご主人に話を伺うと、ネパールから来た方でした。デリーの話などをしました。
 ほうれん草とパニールのマサラ料理をいただきました。ただし、パニールではなくて、とろけるチーズを入れたものでしたが。アツアツの焼き立てのナンによく合う味です。私のために、甘い味にしていただきました。
 日本では、パニールになかなか出会えません。東京の越中島にいた時には、門前仲町のインド料理屋さんがリクエストに応じてパニールを使った料理を出してくださいました。インド料理は、京都よりも東京が多いようです。しかし、京都でもがんばっておられます。「読書雑記(80)続木義也『カレーの海で泳ぎたい』」(2013年09月26日)は、お薦めの一冊です。
 
 
 
posted by genjiito at 20:49| Comment(0) | ◎京洛逍遥

2020年04月21日

京洛逍遥(617)半木の道で花びらを浴びながらお弁当

 今日も散策を兼ねて、半木の道でお弁当をいただきました。
 何度か使っている腰掛けの一つが、丸太が傷んだのか取り除かれていました。どんな丸太が来るのか、今から新しい丸太の木の香りが楽しみです。

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 今日は、飛び石の場所に近いこの腰掛けにしました。
 向こうに北山大橋が、その奥左には京都五山の送り火で賑わう船形が見えています。
 腰掛けの後ろは府立植物園の境界です。木立の中でもあり、木々と植栽に守られているので、鳶に食べ物を攫われることはありません。安全なスペースです。そして、かすかに木々に残っていた花びらが落ちてくる中での食事です。

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 右岸から、飛び石伝いに川を渡ろうとなさっていた方がいらっしゃいました。中程でしばらく佇んで思案した後、もう少し進んでから諦めて引き返して行かれました。

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 昨日の記事に掲載した若者たちの写真にあるように、左岸の飛び石は冠水しているので渡れないのです。昨日よりも水の量は少ないので、靴が濡れることを我慢すれば渡れなくもありません。しかし、遠来の方でしょうか、覗き見ですみません、慎重な方のようです。またの機会に挑戦してください。
 お弁当をいただきながら、どうなさるのか我が事のように気を揉んで見ていました。

 鷺の親子連れは、外出自粛など関係ないので、いつものようにのんびりと川遊びをしています。

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 汗ばむほどに暑かった河原が、しばらくすると急に肌寒くなりました。気温が乱高下しているようです。早々に帰り支度をしました。
 
 
 
posted by genjiito at 20:38| Comment(0) | ◎京洛逍遥

2020年04月20日

京洛逍遥(616)葉桜の半木の道を北から下る -2020-

 半木の道の散策は、いつもと違って北山通りの方から入り、北大路橋に向かって下りながら賀茂川沿いを歩きました。

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 昨日からの雨で、水嵩が増しています。若者たちは、元気に飛ぶようにして石を渡るのかと思いきや、すぐに諦めて行き過ぎました。楽しみにしていたのに、拍子抜けです。

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 葉桜の新芽があたりの色彩を変えていきます。

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 中洲の菜の花が鮮やかです。

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 いつもは、この紅枝垂れを見てから北へ上っていきます。今日は逆のコースで歩きました。

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 これから、新緑の芽がこの半木の道を覆います。
 また来年、刻々と変わるこの色の変化を楽しみたいと思います。
 
 
 
posted by genjiito at 20:49| Comment(0) | ◎京洛逍遥

2020年04月17日

京洛逍遥(615)鳶を警戒しつつ鷺と鴨を見ながら河原でお弁当

 今日の天気予報では、午後から曇るようです。お昼は晴れていて温かいので、いつものように河原へ散策がてら、お弁当を食べに行きました。
 近くの公園は、桜吹雪が雪のように降り注いできます。
 写真ではよくわからないものの、顔に大量の花びらを浴びました。

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 今日の河原は、心地よい風で、雀がいつもより多く寄ってきました。

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 河原の桜は、もう葉桜です。

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 上空は、お昼時ということもあり、鳶がお弁当を狙っています。

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 目的が定まると、急降下して襲います。睨まれたら逃げられません。

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 そんなことはお構いなしに、鷺は自分の餌を探しています。

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 弁当を食べている目の前は、こんなに開放的です。

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 一羽の鷺がこちらに向かって来ます。鳶とは違うので、こっちこっちと呼びたくなります。

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 目の前で、見事な着地を見せてくれました。

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 やがて、鴨のお通りです。

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 別の鷺が来ました。これも、見事な着地です。

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 自宅の玄関先では、チューリップが咲いています。

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 今日の全国緊急事態宣言を受けて、京都は明日から休業要請がなされます。
 外出自粛に加えて、街のお店などが休むと、ますます寂しくなります。中小の事業者も、やりくりが大変です。私が代表となっているNPO法人〈源氏物語電子資料館〉は、葵祭関連の初夏のイベントなどはすべてパスしました。日比谷図書文化館と〈紫風庵〉での『源氏物語』を読む会も、休会が続いています。今は、在宅でできる『源氏物語』の本文データベースの作成に専念です。
 観光客がいなくなり、本来の京都らしい街になった代わりに、街の活気がなくなり、多くの方々の生活が厳しくなりました。観光公害を議論しだした矢先に、この新型コロナウイルスによる問題が出来しました。まずは、生活最優先で取り組むことです。そして、そのメドが立つことが見え出してから、これまでの観光都市としての京都のありかた話し合うことになります。無闇矢鱈と観光客を呼び込むこれまでのやり方について、あらためて考えることになりそうです。
 
 
 
posted by genjiito at 22:11| Comment(0) | ◎京洛逍遥

2020年04月15日

京洛逍遥(614)散り初めの桜を見ながら出雲路橋から賀茂大橋へ

 自宅近くの公園の桜が散り始めました。

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 今日の散歩は、まずは賀茂川縁で弁当を食べてからです。
 目の前では、鴨たちが隊列をなして潜ったり浮き上がったりしています。
 人文字(鴨文字?)を作りながら、行ったり来たりしていました。

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 時々、変体仮名の文字と見紛うばかりの、みごとな形の仮名文字を見せてくれます。
 この右にいた一団と合体すると、複雑な変体仮名ができたりします。
 鴨たちの思いはよそに、お弁当をいただきながら、結構楽しめました。
 すぐ下流では、鷺の親子が飛び合いをしていました。

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 出雲路橋を、北山を背に振り返ってみました。

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 さらに南下すると、葵橋に行き合います。

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 すぐに出町橋となり、ここから上にあがります。
 このまま真っ直ぐ進むと、賀茂川と高野川とが出会う三角デルタとなり、行き止まりです。

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 この出町橋は、写真の左側(東)で河合橋とつながっています。
 その次が賀茂大橋。

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 賀茂大橋から振り返って北山を望むと、この出町橋と河合橋の様子がよくわかります。

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 写真にも写っているように、上空では鳶が食べ物を狙っています。
 多くの観光客が、手にしたアイスクリームやたこ焼きを、急降下して襲う鳶に取られています。
 私も何度か体験したように、お弁当を無用心に広げていると、後ろから襲って来て摑み取りされます。特に、この出町橋の辺りが一番の被害地となっています。私は、この出町橋で2度、出雲路橋で1度、鳶に襲われました。手にしていた食べ物を攫うときに、顔を羽で叩かれるので、結構ショックが大きいものです。背後に木や壁があると大丈夫です。このあたりを食べ物を持って散策される方は、十分にお気をつけください。
 
 
 
posted by genjiito at 19:51| Comment(0) | ◎京洛逍遥

2020年04月14日

京洛逍遥(613)葉桜となる前の半木の道 -2020-

 私が好きでいつも撮影している木々が散り初めていく様子を、写真を通してお伝えします。
 本文の中で表示している写真は、少し大きめのサムネイル(縮小画像)です。
 この画像をクリックすると、さらにきれいな精彩写真が表示されますので、ゆっくりとご覧ください。

 賀茂の河原に出てすぐに、川下の出雲路橋の方を見たところです。
 葉桜が、しだいにきれいになっていきます。
 これから日ごとに、若葉や新芽が萌え出す季節になります。

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 川上の方、北山を望む半木の道の枝垂れ桜は、すでに散り出しています。
 河原の今を写しました。

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 私のブログは、海外の方々もたくさんご覧になっています。
 京都のことばかりではなく、今の桜の様子も知りたいという方も多く、それを楽しみにしておられるようなので、このところはそれを意識して桜情報をお伝えしています。
 
 
 
posted by genjiito at 22:54| Comment(0) | ◎京洛逍遥

2020年04月11日

京洛逍遥(612)半木の道の桜は8分咲き -2020-

※本ブログの写真はクリックすると精彩な画像となります。

恒例となっていた「鴨川茶店」が、今年の開催は中止となりました。

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 去年は、ちょうど今ごろの4月7日にありました。ブログの記事を参照願います。

「京洛逍遥(536)河川美化啓発活動「鴨川茶店」」(2019年04月07日)

 売茶翁の碑があるところに咲く桜が、半木の道の一番南に位置していて、堂々と道案内役を果たしています。

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 満開までには、もう少しです。比叡山は、今日も後ろで見守ってくれています。

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 植物園沿いの半木の道では、花が零れかかっています。

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 鴨たちは、大はしゃぎで食べ物を探しています。

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 散策路も、人と自転車で賑わってきました。

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 目の前を鷺が飛んで行くので、思わずシャッターを押し続けました。

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 西側の飛び石越しに半木の道を見ると、一昨年の台風で木々が折れたり倒れた様子を思い出させます。その惨状は、「京洛逍遥(513)崩れた半木の道の枝垂れ桜の棚」(2018年09月16日)で報告した通りです。
 次の写真で棚のないところは、手当てを受けている桜たちです。

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 ゆったりとした川の流れは、北大路橋から出雲路橋へ、そして葵橋へと下っていきます。
 この橋から上流の半木の道が枝垂れ桜、下流がソメイヨシノにわかれています。

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posted by genjiito at 19:25| Comment(0) | ◎京洛逍遥

2020年04月09日

京洛逍遥(611)高野川の桜越しに望む比叡山と不自然な自由空間

 大阪府知事は、近隣の県や市からの流入は遠慮してほしいと宣言しておられます。京都市長も、近くの府県へ出向くことは控えてほしいとの要望を出しておられます。京都市に住まいを置く私は、本来ならば大阪府箕面市にある研究室に行かなければなりません。しかし、今の状況では出かけることもままなりません。そのために研究室は、5月6日までは閉室にしました。科研の研究協力者である研究員やアルバイトの学生さんたちは、大阪府・兵庫県・奈良県から来ていただいています。また大学側は、学部学生・大学院生の登校禁止という通達を出しています。個人の健康と感染の拡大を考えると、研究室の閉室という選択肢しかありません。今は、これまで調査研究してきた情報などの整理を、在宅で行なってもらっています。
 こうした新型コロナウイルスに関する情報に敏感に反応しながらも、私は毎日1時間の散策を心がけています。外出の自粛という事態の中でも、日々の買い物に出かけるついでに、運動不足解消のためにも、西へ東へ南へ北へと出歩いています。桜を求めて歩いて行ける場所も、しだいに少なくなりました。これからは、散りゆく桜の様子をお届けすることになりそうです。
 今日は、東に向かって高野川沿いに行き、比叡山を見上げてきました。

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 左端には、送り火の時に「法」が灯る小山があります。
 出町の方角にあたる川下を望みました。左側の建物が、最近改装なった大型ショッピングセンターです。

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 休憩と買い物をかねて、その洛北阪急スクエアに入りました。フリースペースでは、イベントができないこともあり、自由に寛げるように机と椅子が並んでいます。この時期らしく、左右のゆとりが異様なほどにたっぷりと、これでもかとばかりに間隔を空けて配置されています。このような配置にされた意図を、聴いてみたくなります。これも、前後左右2メートルの距離なのでしょうか。こんな時代があったという、貴重な映像資料となります。

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posted by genjiito at 20:08| Comment(0) | ◎京洛逍遥

2020年04月08日

京洛逍遥(610)下鴨神社で病魔の退散を願う

 昨日は、賀茂の神様の子供である賀茂別雷大神を祀る上賀茂神社へ行きました。
 今日は、賀茂建角身命と賀茂玉依比売命を祀る親神様の下鴨神社へ行きました。
 下鴨本通りから西参道に入ると、すぐに手水舎があります。昨日の上賀茂神社では、柄杓が置かれていませんでした。しかし、この下鴨神社では、いつものように柄杓があります。それぞれの考え方で、こうした対処の違いがあるようです。

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 西の鳥居から入ると、境内には巫女さんが一人だけ、窓ガラスの拭き掃除をなさっていました。参拝者はほとんどなくて、私を含めて三人ほどでした。こんな下鴨神社は初めてです。

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 南口の鳥居から楼門を見ても、一人だけしか見当たりません。

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 振り返って表参道を見ました。千年の杜である糺ノ森には、身が引き締まります。

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 このすぐ左手前に、また手水舎があり、ここにも柄杓はありました。

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 そのすぐ側を、ならの小川が流れています。昨日の上賀茂神社のならの小川がここに至っていることになるのでしょう。

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 橋の袂には、説明版があります。

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 平安期の流路は、瀬見の小川と言われる川となって、賀茂川と高野川の合流地点へと流れていきます。

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 千年の太古を今に残す糺ノ森で、陽光と涼風の空間に身を置くことになりました。新型コロナウイルスという病魔が、1日も早く退散することを願うばかりです。
 お弁当を持って、賀茂川縁で食事をすることにしました。

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 蓋を開けたと同時に、私の左頬が叩かれ、後ろから低空飛行をしてきた鳶にお寿司を持ち去られてしまいました。あっという間の出来事です。これまでに出町柳で2回あったので、これで3回目です。後ろに壁がある所か、樹の下で食べるようにしています。半木の道には、何箇所もそうした安全な場所があります。しかし、この出雲路橋の周辺は、広いところに石のテーブルやイスがあるだけなので、要注意です。地元民なのに迂闊でした。しかたがないので、自宅に帰ってあらためて食事をすることにしました。返す返すも悔しいことです。
 帰りに振り返ると、私がお寿司を鳶に取られた場所の近くで、親子連れがレジャーシートを敷いて食事を始めておられます。

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 こんな時、「上空を気をつけてくださいね」と声を掛けていいものか迷います。楽しそうに食事をしておられたので、余計なことはしないでおこうと思い直し、我が家に向かいました。ごめんなさい。幸運を祈るばかりです。
 
 
 
posted by genjiito at 20:00| Comment(0) | ◎京洛逍遥

2020年04月07日

京洛逍遥(609)上賀茂神社の桜は散り初め -2020-

 いつもの散策の脚を少し延ばして、まっすぐ北山に向かって歩きました。
 上賀茂神社への車道側は、桜のトンネルになっています。

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 ポカポカ陽気の中を歩き、河原に出ました。
 鷺が鴨と遊んでいるところでは、海外からの方がその様子を興味深そうに見ておられました。
 とんと、外国からの観光客を見かけなくなったので、久しぶりの珍しい光景になりました。

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 河原では、今日の日差しの強さに耐えられないのか、鷺も鴨も散策路まで上がってきて日向ぼっこをしています。

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 上賀茂神社では、参詣客はほとんど見当たりません。

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 立て看板の1行目に書いてある「サンズイ」に「力」と「木」を組み合わせた文字は「染」のことで、「感染」という熟語の間違いでしょう。

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 4行目の「飯食」は、「おんじき」とか「いじき」と読むようです。しかし、一般向けの立て看板なので、「飲食」のつもりで書かれたものだと思われます。大急ぎで書かれたのでしょうか。
 境内の手水場には、いつもは竹に渡し掛けてある柄杓が見当たりません。ウイルスの感染を防ぐために、神社の配慮として仕舞われたのでしょう。

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 楼門の前の桜は、散り始めたところです。

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 風そよぐならの小川は、もう初夏の雰囲気です。

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 帰り道は、賀茂川の右岸を歩きました。
 比叡山がくっきりと山頂をのぞかせています。

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 さらに南に目をやると、如意ヶ岳の「大」の字が見えます。

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 今夜、新型コロナウイルスの感染が拡大することに備えて、安倍首相は改正特別措置法に基づいての「緊急事態宣言」を発令しました。これから、未知の社会変動が生起します。冷静に、慎重に判断して行動したいと思います。

 我が家のお地蔵さんは、二葉葵(賀茂葵)に囲まれています。今年から、毛糸の帽子を被っています。マスクは、まだしていません。日々安らかであることを祈るのみです。

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posted by genjiito at 21:13| Comment(0) | ◎京洛逍遥