2026年07月18日

日比谷で「宿木」(15)と『百人一首』(4)を読む

 朝の東京駅に降り立つと、京都よりも涼しくて、秋の気配を感じました。
 いつものように、白を基調とした内装の回転寿司くら銀座店で昼食をいただき、皇居の外周を散策しながら帝国ホテルで小休止をしてから、日比谷公園に入りました。

 日比谷公園では、「アメリカンフェスティバル2026」が開催されており、アメリカ海軍第7艦隊音楽隊のステージ演奏がありました。通りかかったので、しばらく聞いていました。明るくて乗りのいい音楽で、いかにもアメリカという音が響いていました。

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 しばらくして、すぐ横の日比谷図書文化館に入りました。
 入口には、本日のイベントの掲示があります。

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 今日は、まず「相愛大学本『源氏物語 宿木』の変体仮名を読む」からです。
 以下の項目について、プリントを見ながら確認しました。

(1)「複製に継がれる美」京都新聞、コラム 凡語 2026年7⽉7⽇
 ここでは、複製や復元が日本の美意識を背景に持つ伝統であり文化であったことを確認しました。内容としては、祇園祭の山鉾に使われている懸装品の復元新調や、宮川さんが取り組んでおられる古写本の臨模本の作成を例にして、真似をすることにより学ぶことが深まることに及びました。これは、中国や韓国にはない伝統文化だそうです。

(2)街中の変体仮名
 「箸」という漢字の中にある「者」に点があるかないか、ということと、「魚里ゐ夷」の読み方と仮名文字について確認しました。

(3)相愛大学本「宿木(断簡)」(今回:第3丁表と第4丁裏5行目)
 今日は、新しく参加された方が多かったので、この講座の方針や「変体仮名翻字版」の考え方についてお話をしてから進めました。
 特に、ユニコードに収録されている変体仮名で複数の字形が登録されているものについて、私がうっかりと指摘し忘れている箇所について参加者から確認があり、いずれも説明をし、確認をしながら訂正して、新しい方針での翻字について再確認をしました。

 ※「うとき/う$古、き$尓、(古と尓/尓〈*〉)」[3丁表8行目]

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 なお、本日は新規参加者が多かったので、これまでに配布した写本のプリントを急遽印刷して配布しました。しかし、3丁裏と4丁表の配布が間に合わなかったので、その見開き2ページ分を飛ばして、4丁裏の確認を5行目までしました。
 そうしたこともあり、本日確認した「変体仮名翻字版」は中途半端なものになりました。そのため、本日確認した箇所の翻字はここにアップせずに、次回に中抜け部分を確認した後の、一連の文字列として公開することにします。
 私の不手際で申し訳ありません。

 次の講座の間に、鎌倉旅行の帰りだという姉夫婦が日比谷図書文化館に立ち寄ってくれました。私は次の講座の準備があったので、閲覧室で読書中の妻が対応をしてくれました。地下のダイニングで話をしたそうです。我々が今日の宿泊地である川崎のホテルに着いた頃に、姉夫婦は芦屋の自宅に着いたようです。昨年は一緒に温泉巡りをしたので、今年も秋口には西国三十三所札所巡りを兼ねて、温泉巡りをする予定です。

 本日二つ目の講座は、「『百人一首』を2種類の変体仮名で読む」です。
 前回、テキストである『変体仮名で読む 百人一首』を終えたので、今日からは趣向を変えての取り組みのスタートです。
 次の3つの新しい方針を示し、その後でテキストの歌の上の句の五十音順に確認をしました。

(1)自販機の百人一首計画のこと
 これまでに報告した、京都駅前の東本願寺境内にある『ちはやふる』をテーマにした「忍ぶれど〜」のラッピング自販機と、京阪丹波橋駅ホームにある「秋の田の〜」の自販機の写真を見てもらいました。それに加えて、今朝、京都駅新幹線ロビーで撮影した『ちはやふる』をテーマとする「ちはやぶる〜」のラッピング自販機と、おなじく新幹線待合室にある『ちはやふる』のイラストを配した「立分れ〜」の2枚の写真を、会場のスクリーンに映写しました。
 これに関しては、今後は『百人一首』全100首の自販機計画があるとされていることの紹介もしました。

(2)京都・船岡山の紫風庵の三十六歌仙
 令和元年6月より、大徳寺に近い船岡山にある紫風庵で、NPO法人〈源氏物語電子資料館〉が主催した襖絵三十六歌仙の講座をしたことを紹介し、その内から今日は伊勢・家持・赤人の三人の歌仙絵と歌を確認しました。

(3)祇園祭の占出山の三十六歌仙図の内から右側3首の歌仙絵と歌を確認しました。
 具体的には、斎宮女御・興風・素性法師の三人です。いずれも『百人一首』には採録されなかった歌です。しかし、さまざまな変体仮名の字形を学ぶ意味で、こうした歌も取り上げて行きます。

 以上3題については、今後とも継続してこの講座で取り上げるものなので、もう少し整理をしてまとまってから本ブログにアップします。

 最後に、本講座のテキストである『変体仮名で読む 百人一首』を使い、79番歌「あきかぜに〜」(左京大夫顕輔)、1番歌「あきのたの〜」(天智天皇)、52番歌「あけぬれば〜」(藤原道信朝臣)、39番歌「あさぢふの〜」(参議等)の4首の歌の変体仮名を確認しました。
 心機一転、『百人一首』をテーマにした多彩な変体仮名の勉強会となりました。

 終わってからは、閲覧室で読書三昧の妻と待ち合わせをして、いつものように息子がいる青山ではなく、今日は川崎に宿を取っているので東海道線でそちらに向かいました。
 川崎は、私がスクーバ・ダイビングの資格を取った所でもあり、懐かしい街です。明日は、この周辺を散策する予定です。




posted by genjiito at 23:57| Comment(0) | ■講座学習
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