2026年07月10日

認知症がテーマの「みんなのつどい」で妻が語ったこと

 今日の集会所での「みんなのつどい」は、高齢者のための認知症がテーマでした。タイトルは「認知症を知って安心 〜今から出来る備え〜」です。

 お話をしてくださったのは、社会福祉法人 宇治明星園 北宇治地域包括支援センター 宇治市認知症初期集中支援チームの松田さん(認知症コーディネーター)と倉橋さん(看護師)でした。資料は丁寧に作られたもので、それはスライド36枚として会場にプロジェクターで映写されました。やや専門用語が多いかな、という印象を持ったものの、わかりやすい話でした。

 終盤に、「認知症になる前でも、なってからでも大切なこと」というセクションで、「認知症を恐れるのではなく備えることで、発症や進行を遅らせることが期待できます。」という内容になりました。そこでは、「適度な運動」や「人との交流」そして「趣味や楽しみを」という項目が上がっていたことに妻が反応しました。
 講師の松田さんから参会者に向けて思うことを、という問いかけに対して、妻が手を上げて発言し出したのです。私は、後で自分の体験を話したらと思っていたところだったので、突然のことで驚きました。

 妻は、日ごろから私と一緒に1日1万歩、集会所でみなさんとお話をする、裁縫や花作りに精を出す、という日々を送っているので、講師である松田さんが会場に意見を求められたことに対して、自然に話したくなったようです。

 まず、現在私は認知症の治療を受けています、ということから語り出しました。
 まだ初期なので、今日松田さんの話にあった海馬に溜まっているタンパク質のゴミであるアミロイド β を消すための、最先端医療の点滴を受けていると。
 そして、これまでの認知症と自分の関わりを通して、この集会所での楽しい集まりや語らいが進行を遅らせている、ということを強調していました。何人かの方はすでに妻が認知症の治療を受けていることをご存知でした。しかし、優しい口調で語り出したので、多くの初めて聞いた方は、最初は何の話かわからなかったようです。しかし、自分のことを具体的に話していたので、驚きとともに興味深く聞いてくださっていました。

 妻の話が終わった後で、私から誤解のないようにと補足の話をさせていただきました。病院との対応や、薬のことです。いつもこの場で普通に接していた妻からの突然のアルツハイマーの話は、今日のテーマを一般的な話に終わらせず、身近な問題として参会者のみなさまの心に届き、妻の気持ちも理解が得られたと思われます。いい機会になったと思います。

 また、この集まりの主催者である民生委員のNさんも、妻と私とのこれまでの関わりを含めて、懇切丁寧に解説してくださいました。今日の「みんなのつどい」にふさわしい、そして我ら2人をフォローするまとめでした。ありがとうございます。

 終わってから、何人もの方から、いつも一緒にいながら知らなかった、大変なんですね、自分にも思い当たることがあるのでまた詳しく、とお声掛けをいただきました。自分からは何となく言い出しにくいことなので、これを機に気持ちが軽くなった方が何人もいらっしゃったようです。
 突然妻が語り出した体験談が、いい意味で参会者のみなさまの心にストンと落ちたようで、よかったなと思っています。

 今日の妻の語り口は、高校の教員をしていた時の気持ちで、生徒に話をする感じで喋っていたのかもしれません。もっとも、自分より年上の方々に対してお話をするのですから、あくまでも謙虚に語っていたことを申し添えておきます。




posted by genjiito at 22:22| Comment(0) | *福祉介護
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。