2026年07月04日

宇治で相愛本『源氏物語 橋姫』の変体仮名を読む会(13)

 傘がいらないほどの小雨の中を、本をギッシリと詰めたキャリーバッグを引いて、シェア型書店HONBAKO京都宇治へ行きました。JR宇治駅には、大勢の海外からの観光客でごった返していました。宇治がにぎわうのは、大歓迎です。

 本箱さんも、オープンから1年以上経ち、本たちがにぎやかな顔をみせています。各箱主さんたちのポップも楽しいものが増えました。

260704_本箱全景.jpg


 今日は、新しい方の参加を得ました。そのこともあり、「変体仮名翻字版」の説明や、鎌倉時代の『源氏物語』の写本のことなどを話題にしたので、翻字の確認に関してはあまり進めませんでした。

 また、今日も、書家の宮川保子さんが臨模に挑んでおられる相愛本「橋姫」の試し書きを回覧し、料紙や装飾や筆の運びや字形を、実際に各自で実感実見していただきました。意識を鎌倉時代の写本に向けてもらう時には、この実体験が貴重です。写本と変体仮名のことがわかる、一番の近道だと思っています。

 参加者の山本さんが、ご自身のブログに今日のことを報告しておられます。参考までに、紹介します。

「本日も!『源氏物語 橋姫』の変体仮名を読む会に参加してきました!(三回目)」

 相愛大学本「橋姫」(断簡)は、あと8頁分が残っています。
 2ヶ月後の9月頃には終わる予定です。

--------------------------------------
相愛本『源氏物語 橋姫』(断簡)第一六丁表四行目〜第一七丁表四行目まで

 [変体仮名翻字]翻字データの中にある付加情報(/)の記号について
傍書(=)、 ミセケチ($)、 ナゾリ(&)、
補入記号有(+)、補入記号無(±)、 和歌の始発部( 「 )・末尾( 」 )、
底本陽明文庫本の語句が当該本にない場合(ナシ) 、 翻字不可・不明(△)
--------------------------------------
(前略)
ま越・きこゑい弖ゝ/(きこゑい弖弖)・なく・【事】・可きり奈し[260704_ココカラ]・介尓・よ
そ乃/そ〈*〉・ひと能うへと・き可ん堂尓母・あ八れなる
へき・ふる【事】越・まして・としころ・於ほつ可奈
く・ゆ可しう・い可奈り介ん・【事】能・八しめ
尓可と/尓〈*〉・【仏】尓も・古乃・【事】越・さた可尓・しら世・【給】
へと・祢んし川る・しるし尓や・可く・
ゆ免の・やうに・あ者れなる・む可し可多り越/後可〈次頁〉、(16オ)
--------------------------------------
於ほえぬ・川いて尓・きゝ川け
川らんと/(きき川け川らんと)・於ほ春に・な三多・とゝ免可多可り
介り/し&可り、(とと免可多可り介り、とと免可多し介り)・佐弖・可く・そ能/そ〈*〉・よの・【心】・し里多累・【人】毛・能
こり・【給】へり介累越・めつら可尓母・者川可し
う毛・於ほゆる・【事】能・すち尓なん・ナシ・可く・川
堂ふる・堂くひや・ま多毛・あらん・とし
ころ・可け弖毛・きゝをよ者春なんあり
介累と/(ききをよ者春なん)・の【給】へ八・古【侍従】と・【弁】とを・八なれて・
ま多・し累・【人】・【侍】新・ひと【事】尓て毛・ま
多・【事人】尓//\&【人】、(【事事】尓)・うちま祢ひ・【侍】ら須・可く毛/毛〈次頁〉、(16ウ)
--------------------------------------
者可奈く・可春奈らぬ・【身】能本と尓・【侍】と・
【夜】ひる・可乃・【御】可け尓・川き弖・ナシ・【候】し可八・
をのつ可ら・毛能ゝ/(毛能能)・遣し幾越・三・多てま
徒り・そ免し尓/そ〈*〉・【御心】より・あまりて・[260704_ココマデ]
(下略)
--------------------------------------

 帰りは大雨でした。明日も雨だとか。しばらく晴れ間のない日々が続くようです。





posted by genjiito at 22:48| Comment(0) | ■講座学習
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。