郵便ポストに、「令和8(2026)年度 宇治市のかいごほけんだより」(No.49 保存版、A4判4頁、発行 宇治市介護保険課)が入っていました。その中にあった、次の記事が目に留まりました。
この冊子は、先週(5月18日)開催されたグリーンカフェにお越しの宇治市からの参加者がお持ちになったもので、私もその時に一冊いただきました。その『生きがい探しのすすめ』(令和8年3月、宇治市健康長寿部長寿生きがい課)の中を見て、アレッと思いました。非常に違和感を覚えたのです。
私がボランティアとして参加している集会所での活動が、あまりにも実態と懸け離れた内容で紹介されていたからです。そして、なぜこんなに実態と異なる紹介文になったのかを、一人でその原因を考えました。
結論は、この記事の作成者は現場での活動を実際に確認することもなく、しかも日本語運用能力の乏しい方が書かれた文章ではないか、ということです。この改定前の文章をなぞっただけである、ということもあるのでしょう。改定前の文章は未見です。なお、生成AIが作成した文章の存在を考えてもいいかもしれません。
どれだけ実態と違う説明文かを、以下にまとめておきます。机から動くことなく、現場にも足を運ばず、実態の確認もしないと、こんな記事になるという好例となっています。
冊子の14頁にある、地域の取組内容の項目は、15頁の詳細とされる文章の要約です。その詳細の文章(15頁)の問題箇所を摘記しましょう。
まず、地域の活動団体の名前である「北槇ODEN(おでん)」を表示して、「公共交通機関まで遠く、買い物にも不便な地域。」と説明されていることから。
ここで、遠いとされる公共交通機関までは、普通に歩いて12分です。大急ぎで歩けば9分。遠いと言われればそうかもしれません。しかし、これは一般には遠いという表現には馴染まない距離だと思います。
また、買い物にも不便な地域だとあります。
我が家から500m以内には、次のように多くの買い物の施設があります。これで、買い物に不便な地域だと言えるのでしょうか。今日はどこで買い溜めをしようかと毎回迷う程なので、ここは買い物には非常に便利な地域だと思っています。
・大型と中型のスーパーマーケット 5店舗
・コンビニエンスストア 7店舗
・コンビニ様態の大型ドラッグストア 6店舗
・大型と中型の100円ショップ 3店舗
・大型リサイクルショップ 2店舗
これだけの買い物施設が、500m圏内にあるのです。
さらに冊子の紹介文には、次の文言が記されており、これは現状とはまったく異なることです。
「買い物支援」「地域のつながりづくり」について、月1回の話し合いを行ったところ、「移動スーパー」の誘致が成功し、買い物だけではなく、地域コミュニティの場にもなっています。
ここで言われている移動スーパーは、私がこの地域に引っ越しをして来た4年前には、すでに利用者がほとんどおられなくて、業者の方からも今後の打診が来ていました。
実際に、2023年10月16日のグリーンカフェ終了後の「北槇ODEN」のミーティングでも、この移動スーパーの今後の去就について話し合っています。
冊子が言う「誘致が成功し」というのは過去の話であり、「地域コミュニティの場」にもなっていません。
さらには、この「北槇ODEN」という話し合いの場は、私の記録では2024年02月19日以降は開催されていません。それを今この時点で取り上げるのは、どのような意味を持つのでしょうか。
もちろん、私は月曜日には病院などの用事が入るので、お休みしたために記録にないのかもしれません。しかし、この02月19日というのは、私にとっては強烈な不信感を地域を管理する会社から受けた日なので、忘れられないのです。詳しくは、次の記事に書いていますので、参考までに。
「集会所でのグリーンカフェに続く話し合いの場で驚愕の背信行為を受ける」
(2024年02月19日)
また、次の記事の冒頭には、この活動が行政の管轄から自立し、地域の住民が自主的に運営するイベントとして新たに始動したことを報告しています。
「4月のグリーンカフェから地域住民による自主開催です」
(2024年04月15日)
ということは、2ヶ月前に宇治市が発行した『生きがい探しのすすめ』の、私が住む地域に関する記述は、2年以上も前の情報を基にしたものである、と言えます。
揚げ足取りにならないように気を配りながら、もう少し記します。
冊子の紹介文の最終行には、「誰でも来れる場として」と「ら抜き言葉」が見られます。国の国語審議会は、現状の使用実態を踏まえて、「ら抜き言葉」を容認しています。しかし、この冊子は、宇治市が税金を使って発行する公的機関の発行物です。そこまで砕けた俗な表現にする意図がわかりません。ごく普通に、文法的に正しいとされる「来られる」でいいでしょう。また、この冊子は校正に回ったはずなので、その校正段階でも擦り抜けたか、これでもよし、となったようです。日本語の規範が危ぶまれる中で、宇治市までが言葉の変容に手を貸すことはないと思います。
さらには、この冊子の15頁にもう1件紹介されている団体名「やまびこ」の文章にも注目したいと思います。ここには、次の文言が書かれているので列記します。
「「買い物支援」を中心に、月1回、話し合いをしてきました。」
「この地域は、公共交通機関に不便な地域で、買い物に不安を感じている」
「話し合いの中から、「移動スーパー」の誘致が成功し、買い物だけではなく、地域のつながりについて話し合う地域コミュニティの場にもなっています。」
これは、「北槇ODEN」とほぼ同文です。どちらかが基となり、コピー&ペーストして加筆したものです。あるいは、生成AIによる文章のコピペなのかもしれません。
いずれにしても、信用できない内容の記事であることには変わりはありません。
多くの行政では、効率化を旗印にして、生成AIを活用した活動を展開しています。宇治市の場合はどうかは、まだ確認していないのでわかりません。しかし、こうした生成AIが得意な、過去しか見ないでまことしやかな文章を作成する実態には、今後とも気をつけなければなりません。
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