朝晩は涼しくて過ごしやすい日々になりました。しかし、日中は暑くて帽子が手放せません。
今日は、大和西大寺でお茶のお稽古です。
お稽古場である和室の床には、「竹葉々起清風」というお軸が掛かっていました。この言葉については、かつて本ブログに書いたことがあるので、参考までに記しておきます。
「色紙の禅語「竹葉々起清風」」(2012年03月13日)
私のお稽古は前回の丸卓とは違い、四角い板に4本の柱が立つ3段構えの更好棚を使っての薄茶手前でした。しかも、道庫を使っての省エネのお点前なので、動くことが少なくて右半身に違和感のある私にはピッタリのお稽古です。
今日は、お作法は柔軟に取り組むことができる、ということを学びました。それは、お点前が終わり袱紗で茶杓を浄める時に、右手の動きが良くなくて茶杓をしっかりと握れなかったのです。落としそうになった私を見て、先生は茶杓は棗の上に置いたままで袱紗さばきをし、その後で茶杓を取って浄めたら良い、という指示を出してくださいました。臨機応変に、ということで、どうしても茶杓を握りしめた状態で袱紗さばきをすることはない、という融通の利く考えを教えてくださったのです。
何百年も粛々と伝えられてきた茶道なので、そうした緩やかな部分があればこそ、今でも伝承されているのでしょう。堅苦しく、難しく考えない、ということでした。先生がよくおっしゃる、楽しく、身体で覚える、ということの実践を学びました。
妻は、盆略手前のお稽古を続けています。やっと、帛紗の扱い方が少しは手慣れて来たようです。
お茶を点てる段になると、急に手の動きがぎこちなくなります。しかし、それも指示を受けながらも、なんとか前に進んでいます。
いつも、楽しい楽しいと言っています。それも、多少のミスは気にせずに先生は最後まで通してできるようにしてくださっています。お点前の間にも、楽しさが感じられるように指導してくださっているようです。ありがたいことです。
いつも、気長に続けようと言ってここに通っているので、どうやらこの調子なら長続きしそうです。
帰りには、少し歩いて神功皇后陵まで行きました。前回の称徳天皇陵の北にある古墳です。
実は、称徳天皇陵に隣接する成務天皇陵に行くつもりでした。しかし、前回行った称徳天皇陵の前を行き過ぎたために、曲がり角を素通りしてしまったのです。それに気付いた時には目の前に神功皇后陵が見えていたので、そのまま行き先を成務天皇陵ではなくて神功皇后陵に変えて真っ直ぐ歩いて行きました。
神功皇后の名前はあまりにも有名なので、その御陵がある場所にお茶のお稽古帰りに来た、ということもあり、なかなか実感が湧きません。
遥拝所までの参道は、よく整備されていました。
気持ちのいい風を受けながら、その手前の山陵八幡神社にもお参りしました。
ここには、次の3柱がお祀りされています。
(1)神功皇后は第14代仲哀天皇のお后で武芸の神
(2)第15代応神天皇は八幡さまで厄除け開運の神
(3)玉依媛命は神武天皇の母で育児の神
私と妻が学んだ大学は、上代文学である『古事記』『万葉集』が大きな柱の学校でした。しかし、平安文学の勉強を中心にしてきた者には、おおよそは理解出来ていても、あまりにも古いことなのでイメージがついていきません。
帰りは、西大寺駅から京都駅に向かって次の駅である、近鉄の平城駅から電車に乗りました。
名前は重い歴史を背負っているのに、駅舎はそのこととは無関係であるかのようにシンプルでした。そのギャップに戸惑いながら、西大寺駅から来る電車を待ちました。
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