先日、「京洛逍遥(975)龍馬とお龍像と寺田屋の表札」(2026年05月05日)"http://genjiito.sblo.jp/article/191695466.html"という記事をアップしました。その時の宇治川派流の新緑がみごとだったので、今日もブラリと散策しベンチで軽食を食べながら木漏れ日の中に身を置きました。桜並木よりも、この新緑の頃が元気になります。
時折、酒蔵沿いの派流を観光客を載せた十石船が通り過ぎます。
先日も紹介した「龍馬とお龍、愛の旅路」像の前で、小舟と徳利を透かし彫りにした船泊まりの木造に気付きました。手前の板には細工がしてあり、左向こうの新しいものの板には細工がありません。新しい物には手間を惜しまれたようです。
その川向こうに行くために京橋を渡ると、橋の袂に「伏見口の戦い激戦地跡」と刻んだ石柱が建っています。幕末の鳥羽伏見の戦いを思い出しました。もっとも、慶喜が慶応3年に大政奉還を上表した、という心もとない記憶が蘇っただけですが。
そのまま真っ直ぐに北に向かうと、珍しい看板に出会いました。太秦の映画村かと見紛う、時代劇の下支えをする場所です。
しばらく歩くと、西岸寺(油掛地蔵)に芭蕉塚がありました。
【我衣】に婦し美能
【桃】農志徒くせ与
大手筋の商店街に入るところで、読み方に悩むウナギ屋さんがありました。
「うな希" 希々花」を「うなぎ ののは」と読むようで、ご丁寧に読み仮名が振られています。
お店の前でこの表示をしばらく眺めていたら、ご主人が寄ってこられたので少しお話を聴きました。「希」は創業者の名前に「希」があったので取り入れたとのこと。変体仮名では、「希」は「き」ではなくて「け」のグループに入ります。つまり、「うなげ」と読むことになり、これを「うなぎ」と読むのはどうでしょうか。もちろん、ご主人にそんなことは言いません。
もっとも若者の人名はとても読めそうもない漢字で表記されているものもあるので、この辺りは許容範囲といえばそうでしょう。しかし、日本の伝統的な文字の文化に照らすと無理があり、こじつけと言うしかありません。さらには、「希々花」を「ののは」と読むことになると、もうお手上げです。おもしろい例なので、紹介しておきます。
なお、このお店の近くには、こんな看板を出している店もあります。
このお店の名前については、「中之島図書館での新古典塾の報告-第2回」(2023年05月13日)という記事の中で、次のようにコメントをつけました。
「う越弥」と「う我弥」と記された仮名文字の看板です。おそらく「我」は、「越」の字形がわからないままにあてずっぽうで書かれたものかと思われます。さらに言えば、「お→を」「O→WO」とすればもっといいと思います。余計なお世話でしょうが。
日本語の表記が混乱している例として、これも今回の参考になると思い、ここに再度紹介しておきます。
大手筋通りで、au ショップに立ち寄りました。これは、過日「「うまい棒」を1本もらったばかりに携帯キャリアを替える」(2026年04月26日)"http://genjiito.sblo.jp/article/191689187.html"という記事に書いたことに関して、契約のためにはどうしても加入しなくてはならないオプションがあり、それを無料の1ヶ月以内に取りやめる手続があったからです。しかし、対応に時間がかかりそうなので次の機会にと思って店を出たところ、後ろから声がかかりました。料金担当が専門なので、私が手続をします、ということです。そして、首からぶら下がっていたカードを見せて、ドコモの者だが au もやっているとのことで、商店街の中では au の真ん前のドコモの店に連れて行かれました。途中で、これはおかしいと思いました。しかし、ことの成り行きがどうなるのか、ということに興味があったので付いていきました。
入ったのは、au の真向かいにあるドコモのお店です。ソファーのイスに座ると、私の携帯の中を見て、5ギガのオプションがもっと安くなると言って、頻りとデータ残量を調べておられます。この辺りで、この方の手口がわかりました。そこで、なぜドコモのあなたが au の設定を変更できるのかと聞くと、意味不明の回答でした。私と妻が年寄りなので、ギガの話をすれば騙せると思われたのでしょう。
そして、私のオプションのチェックを外しにかかられたので、途中でその方の手の中にあった私のスマホを取り上げました。そこまでですよ、と言い、そんなことをするのはおかしいでしょう、と言うと、何も言わずに諦めたそぶりで視線を外されました。
近くにおられたドコモの社員の方に、店内でこんなことをするのは酷いではないか、と抗議をしようかと思いました。しかし、この方も何とか au のユーザーでも騙して実績にしたそうなので、それ以上は責めませんでした。
ドコモは、こうした業者を店頭に置き、向かい同志のお店の客を取るという戦術に目を瞑っておられるようです。「貧すれば鈍する」と言います。行き詰まると愚かなことをする、という見本のようなものです。私は早い段階で見抜けたので、被害は時間を奪われたことだけです。
ドコモのお店を出ると、すぐに向かいの au へ行き、店員の方に今遇ったばかりのことを伝えました。すると店の外を見て、あの人とは何度も喧嘩をしている、とのことでした。au での話によると、私の場合は1月前にドコモから au に乗り換えた客なので、またドコモに変更させて、さらにはまた au に変更させ、この移行の間の手数料を稼ぐのでしょう、ということをおっしゃっていたように思います。そのために、私の携帯の設定を書き換えようとされたと思われます。最初から不信感を抱いていたので、すぐに私の設定を勝手に変更される直前で、その不当なことはやめてもらいました。携帯電話の仕組みのことがよくわからない高齢者などは、まんまと騙されることでしょう。
こうしたことが、ドコモの店内で、しかも正社員の目の届く場所で堂々となされたことに対して、ドコモのモラルを疑いました。日常茶飯事の不当行為には、慣れっこで無自覚、無感覚になっておられるのでしょうか。
ここは、近鉄桃山御陵前駅と京阪伏見桃山駅の前を東西に走る、賑やかな大手筋商店街の中です。対立する携帯業者の、いやらしい実態を体験として実見することとなりました。
帰ろうとすると、お祭りの行列に出会いました。金札宮の春季大祭で「神幸祭」というものです。お神輿が練り歩き、大手筋商店街は大賑わいでした。
子どもたちが引くお神輿は、大人以上に盛り上がった行列でした。この地域の結束が、今日の活気となって伝わってきました。歴史の重みがある場所なので、この地域はますます発展していくことでしょう。こちらも元気づけられるお祭りを観ることができました。
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