2026年03月02日

古都散策(77)お茶のお稽古帰りに唐招提寺へ

 今日のお稽古は、突然のことながら、テーブルでの立礼ではなくて、畳の上でのお稽古となりました。運びの薄茶のお稽古をしませんか、とのことだったので、とにかくやってみることにしたのです。そして、先生のおかげで何とかできたのです。脳梗塞を患った私には意外なことであり、畳の上でのお稽古はかつてのようにはできないだろうと思っていただけに、何事もやってみるものです。

 そして、お点前の最後に、「道庫」という初めてのことをしました。お点前で使った茶碗や棗や建水などを、本来は持って下がります。しかし、そのところを、お点前をした手前座に座ったままで、道具は左側の道庫という場所に置いてお仕舞いとするのです。今日は、私がお点前をした手前座の左側が襖だったので、お仕舞いの時に道具を清め終わった後、襖を開けて道庫とされる場所に道具を置き、襖を閉めることでお点前の終了となるのです。非常に効率のよい動きとなるので、立ったり座ったりという、お茶室内を出入りする回数が少なくなります。私のように、足や手の調子がよくない者には、うってつけのお点前となります。

 そういえば、以前は私の動きが最小限になるようにと、先生は丸卓を使ったお点前を教えてくださいました。
 長い歴史を持つ茶道なので、身体が思うように動かない方のために、いろいろなお点前が考えられているようです。その一つを、運びのお点前の最後に体験させていただきました。
 この道庫を取り込んだお点前は、先程からネットでいろいろと調べていると、最初に道具を持ち出すところから始めることが出来るようなので、次回はこの方法のバリエーションでお稽古ができないかを、先生に相談しようと思っています。

 まだ、身体の右側に違和感がありました。しかし、正座をしての動作で右足に体重がかかるのを避けることと、右手を左側に延ばす時の身体の傾け加減がわかると、動きはスムーズに見えるようです。小さな座布団を右足に当てるといいそうです。次回は用意して来ます。
 なお、右手で柄杓を取る時と、茶巾で茶碗を拭く時に、手首が少し震えて強張りました。これも、回を重ねることで何とかなりそうです。

 妻は、前回の続きで盆略手前をしていました。袱紗さばきも先生に手を取って教えてもらうことで、形になってきています。少しずつ感触が摑めるようになったこともあってか、先生に褒められながら楽しくお点前らしい動きになっています。おもしろいことが一番の収穫です。
 帰りには、楽しい、おもしろいという言葉をしきりに言っていたので、まずは安堵しています。

 今日の帰りには、前回と同じように西ノ京駅で降り、今回は薬師寺には寄らずに真っ直ぐ北へ歩いて唐招提寺へ行きました。

260302_唐招提寺への道.jpg

 突き当たりに唐招提寺があります。歩いて10分もかかりません。

260302_唐招提寺バス停.jpg


 南大門から入り、閉まる直前の新宝蔵に急ぎました。ここは、昨日から拝観が始まっているからです。国宝や重文の仏さまを、時間をかけてじっくりと拝見しました。

 唐招提寺については、次の記事に詳しく書いています。

「古都散策(28)唐招提寺の落慶法要」(2009年11月08日)"http://genjiito.sblo.jp/article/178934242.html"

 現在の金堂と講堂は、こんな姿を見せていました。

260303_金堂.jpg


 鑑真和上御廟では、庭の苔の色に魅せられました。何とも表現しがたい、淡い緑なのです。

260303_鑑真の庭の緑.jpg


 この御廟と井上靖の『天平の甍』のことは、つぎの2本の記事に譲ります。瓊花はこの5月前後に咲くそうです。

「古都散策(30)『天平の甍』の文学碑」(2009年11月13日)"http://genjiito.sblo.jp/article/178934247.html"

「【復元】古都散策(2)唐招提寺」(2009年11月14日)"http://genjiito.sblo.jp/article/178934248.html"

 唐招提寺から帰るのには、来た道を戻って西ノ京駅からが早いことは知りつつも、今日はブラブラと一つ西大寺駅寄りの尼ケ辻駅に向かって北へと歩きました。

 途中で、子育てのために20年間住んでいた生駒方面を見やると、生駒山のテレビ塔が望めました。

260303_生駒山.jpg


 尼ケ辻駅の手前に垂仁天皇陵があり、多くの鷺が賑やかに談笑中でした。のんびりとした大和の田園地帯です。

260303_垂仁陵.jpg


260303_御陵の鷺.jpg

 この御陵の横を歩いている時に小雨が降り出したので、尼ケ辻駅へと急ぎました。この次の駅が西大寺です。
 お茶のお稽古の場所からすぐ近くで、こうしたいろいろな歴史と文化が体験できます。これも、楽しみの一つとなっています。




posted by genjiito at 23:56| Comment(0) | ・古都散策
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