朝8時15分に家を出て宇治徳洲会病院へ行き、帰ってきたのが15時半でした。患者の付き添いの身なので、病院の時間の流れに合わすしかないのです。自分ではどうしようもないことなので、とにかく気長に妻と病院にお付き合いをしています。
京大病院のように、導線を明確にして電子文具の活用をしないと、高齢化社会に対応し切れない状況がますます続きそうです。もっとも、看護師さんなどの人手が圧倒的に不足している現状では、この設備投資はやりたくても出来ない課題として重くのしかかっていることでしょう。
現在私は、『源氏物語』の写本の中でもハーバード大学蔵の「須磨」と「蜻蛉」の2冊の古写本の内、第52巻「蜻蛉」を対象とした物語本文の索引を作っています。しかも、変体仮名に対応したデータベースを志向したものなので、『源氏物語別本集成 全15巻』や『源氏物語別本集成 続 全15巻(うち7巻で中断)』で行なったこれまでの手法が転用できません。
物語本文は、文節に区切ったデータとして、エクセルで管理しています。そのリストをもとにして、「蜻蛉」に関する17種類の写本の翻字データを整理しながら、各語彙に平仮名で読みがなを振り、その読みがなで五十音順の索引を作ろうとしているのです。
「蜻蛉」は5,500文節あるので、エクセルのセルという小さなマス目は[17種類 × 5,500文節]で93,500マスあります。その一々を目視で確認しながら、データの形式を凡例に沿って統一したり、異文に対応した文節の切り直しなどをしています。
次の作業シートの冒頭部分は、画像をクリックすると精細表示となり、文字が読みやすくなります。
まさに、100年計画の一歩となるものです。ただし前例がないことなので、自由に設計し、折々に形式の変更や手直しをしています。誰もやったことのないことなので、ある意味で縛りのない、自由な作業でもあります。将来、このデータが活用される姿を想像しながら、使いやすいデータベースを意識しているので、夢のある楽しい作業でもあります。
昨夜からずっとデータの調整をしていて、今朝の4時までコンピュータに向かい合っていました。
病院では、妻が点滴を受けているそばで、持ち込んだノートパソコンを開いて作業を続けていました。あまり考えることのない単純作業でもあり、細切れの時間を活用して進めています。その意味では、効率は落ちるものの、外出先でも出来る楽しいデータベース構築作業です。
とはいえ、狭いベッドの隙間や待合室でノートパソコンを拡げての作業は、窮屈で能率は落ちます。今夜も、これから作業の続きをします。眠くなったら手を休める、という仕事の日々が続いています。
その意味でも、体調管理には気を配りながら、気長に続けていくつもりです。
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