2025年12月30日

[その2]京洛逍遥(959)先斗町から三条寺町へ

 歯の治療が一段落ついたこともあり、H歯科の帰りに妻と駅で待ち合わせをし、河原町界隈を散策することにしました。
 下の歯の締め付け感から顎が熱を持つこともなく、貼り付けるだけだった上の歯がポロリと落ちてくることもないので、安心して話ができ、食事ができるのです。何かとモヤモヤしていた1年だったので、一時は京大病院のモヤモヤ外来の受診を考えるなど、真剣に悩んでいました。

 爽快な気分で四条河原町に出て、年の瀬の食事を先斗町ですることにしました。
 ブラブラしていたら、ウサギの小物を扱う小さなお店がありました。

251230_ウサギ.jpg

 私は卯年生まれでもあり、狭い店内でいろいろと見ていたら、お店の方が抹茶茶碗に茶筅をササっと振って、一服点ててくださったのです。思いがけず、美味しいお茶をいただくことになりました。他にいらっしゃった2人の海外の方にも差し上げておられました。このおもてなしは、皆さんに喜ばれることでしょう。お店で何もいただかなかったので申し訳ないと思いつつも、お礼を言うと、朗らかな返しが聞こえました。海外の方には、大いに日本のイメージを上げていることでしょう。

 先斗町には、焼肉屋さんが多いことに、あらためて驚きました。そして、少食の私が、しかも一人1,200円以内という予算で入れるお店は見つかりませんでした。

 そのまま三条に向かうと、先斗町の歌舞練場の前にあり過日の火災で焼けたお店がシートに覆われてありました。二十歳の時に火事で焼け出された経験を持つ私は、目のやり場に困りました。これからが大変であることがわかるからです。お隣のお店も、貰い火で類焼したためにしばらく休業します、という張り紙が貼られていました。

 河原町通を西に渡り、足はいつものくら寿司に自然と向かっています。しかし、気を取り直して自由に食事ができるようになったことでもあり、寺町通に出て、かつて行った、創業明治11年の生そばの「常盤」に入りました。このお店のことは、本ブログの「京洛逍遥(927)『百人一首』の版本、昭和の大衆食堂、そして桜を観る」(2025年04月05日、http://genjiito.sblo.jp/article/191308127.html)の中程で紹介しています。
 ここは、昭和を彷彿とさせるレトロな大衆食堂です。運良く、入るとすぐに座れました。
 私は、鯖の塩焼き定食を、妻は今日も大好きな、昔ながらの中華そばです。
 今日も、ご飯は少なめだったにもかかわらず、お蕎麦と鯖とご飯のそれぞれ半分は妻に渡しました。
 それにしても、口の中がしっかり安定していると、少しであっても食べ物が美味しく感じられます。年の瀬に合わせて補修してくださったH歯科には、感謝の思いを強くしました。

 このお店の隣には、矢田寺があります。このお寺のことは「京洛逍遥(878)矢田寺の御詠歌とソバ屋の変体仮名」(2024年08月21日、http://genjiito.sblo.jp/article/191030599.html)に書いているのでご覧ください。ここの扁額に書かれた矢田地蔵尊詠歌の変体仮名は、実力を測るのに最適です。上記の記事にある答えを見ずに、チャレンジをしてみてください。
 今年も、いろいろとあったものの、何とか無事に生き延びることが出来た感謝を、お地蔵さんにお伝えしました。

 その少し南には、鳴門鯛焼き本舗があり、一ついただきました。お支払いするついでに、東京の新橋駅前にあるお店もお宅の系列店ですかと聞くと、そうだとのことでした。新橋のお店はいつも急いで通るので、新年に行った時にはいただくことにしましょう。

 三条通を京阪三条駅に向かって東に歩き、三条小橋の角にある小川珈琲に入りました。今、私は珈琲焙煎工房Hugの豆を挽いて愛飲しています。しかし、その前までは、小川珈琲の豆を挽いていました。
 2階の窓辺で、高瀬川と柳や桜が春を迎える姿を眺めながら、リッチな珈琲をいただきました。優雅な半日を、心置きなくのんびりと過ごすことが出来ました。




posted by genjiito at 23:46| Comment(0) | ◎京洛逍遥
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