2025年12月14日

京洛逍遥(957)天使突抜通を歩いた後は錦の富美家で夕食

一昨日の集会所で、天使突抜通(てんしつきぬけどおり)を知ってる? と聞かれた時に、名前は知っているけど通ったことがないんです、と答えました。その後、私のブログで検索したところ、名前は取り上げていても確かに行ってはいません。ブログには、五條天神宮(天使の宮)に関して、次のように書いています。

 その名前から、菅原道真を祀る天満宮かと思い、駒札の説明を読んで、まったく違うことを知りました。ここは、創建当初は「天使の宮」とか「天使社」と言い、社号の天神(テンシン)は天つ神を意味するものであり、道真の天神(テンジン)と違うのでした。「天使突抜(てんしつきぬけ)」という通り名の由来になった所のようです。街区表示板に「天使突抜二丁目」というのがあるそうです。しかし、たまたま行き合っただけの私には、そこまで思いが至らず見かけませんでした。次に通りかかったら、この表示板を探してみましょう。(「京洛逍遥(863)西洞院通を四条通まで歩き、義経や道真や小町と出会う」2024年04月04日、http://genjiito.sblo.jp/article/190843415.html

 それでは行って見ようと今朝方思い立ち、地下鉄五条駅から歩きました。
 通称の天使突抜通は、実際には東中筋通と言うようです。

251214_天使突抜通.jpg

 雰囲気のある建物がありました。このあたりは民泊が多い地域で、ここは1棟貸しの宿のようです。写真の右端に写り込んでいる地名表示に注目です。

251214_民泊.jpg

 歩いていると、一際目を引く暖簾を見かけました。唐松 京都天使突抜店は、京町家を鉄道ショップに改装したお店です。外観とお店の中は落差がありそうなので、通りすぎることにしました。

251214_鉄道の唐松.jpg

 近くにあった駐車場の表示が気に入りました。おしゃれです。

251214_駐車場.jpg


 途中で見かけたお店の表示に、京ことばが書かれていました。

251214_おくれやす.jpg

 毎週火曜と金曜日に行く集会所での集まりには、かつて御所の近くに住んでいたと言われる方が、「〜おくれやす」とよくおっしゃいます。吉本新喜劇で座長をし、今も大活躍の役者さんのお母さんです。明日も会うので、こうした京ことばのことを聞いておきましょう。

 天使突抜を抜けて高辻通に出ると、道元禅師遺蹟之地がありました。

251214_道元聖地.jpg

 横の標識には、次のように書かれています。先月末に永平寺に行き、宇治の平等院の対岸には興聖寺があるので、説明文をじっくりと読みました。ここで54歳で亡くなったとあり、その若さに驚きます。

道元禅師示寂の地
 この地は曹洞宗の開祖道元禅師が生涯を閉じたところである。
 道元禅師は、正治二年(一二〇〇)に京都で生まれ、比叡山で出家の後、建仁寺の栄西の門に入って禅を学び、貞応二年(一二二三)に入宋した。帰国後、建仁寺に足をとどめたが、その後、深草に興聖寺(後に宇治に移る)を建て、教化活動を続けた。晩年にいたって、権勢を逃れ、越前(福井県)の地に永平寺を創建し、釈迦正伝の仏法である禅の厳格な宋風を樹立した。
 建長五年(一二五三)病の療養のために弟子懐弉を伴って上落し、この地(下京区高辻通西洞院西入)にあった俗弟子寛念の屋敷に滞在し 同年八月に五四歳の生涯を閉じた。
                      京都市


 四条通に出ると、西洞院四条の南に小野小町の別荘があり、ここに化粧水があったということは、上掲の「京洛逍遥(863)西洞院通を四条通まで歩き、義経や道真や小町と出会う」にも書いた通りです。

 四条通を少し東に歩くと、膏薬辻子(こうやくのずし)があります。ここは、大納言藤原公任の邸宅である四条宮のあった場所でもあります。

251214_膏薬辻子.jpg

 錦市場の中にある富美家で、鍋焼きうどんをいただきました。お出汁と言えば富美家と言われています。確かに美味しいお出汁です。

251214_鍋焼きうどん.jpg

 2010年に、私は京大病院で胃ガンの手術をしました。その退院を控えた9月のある日、外出許可をいただいて、見舞いに来てくれた長男と一緒に、お互いに自転車でこの富美家へうどんを食べに来ました。息子は四条通に近い仏光寺に住んでいて、私は下鴨貴船に住んでいたので、京大病院はお互いのちょうど中間地点だったのです。そして、料理人の息子が胃を無くした私の退院記念に選んでくれたのが、この富美家だったのです。具のないうどんでした。しかし、息子が推奨するだけあって、そのお出汁の美味しかったことが今も忘れられません。今日も、そのお出汁を妻と堪能して来ました。




posted by genjiito at 22:55| Comment(0) | ◎京洛逍遥
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。