2025年11月30日

江戸漫歩(181)結婚式を挙げた六本木から東京タワーへと歩く

 地下鉄南北線の六本木一丁目駅を出ると、すぐ角に全特六本木ビルがあります。ここに、我々が50年前に結婚式を挙げた全特会館(全国特定郵便局長会館)がありました。道を隔てた向かいには、サウジアラビア王国大使館があります。

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 この高層ビル群の間から、東京タワーが見えます。

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 この地に関しては、11年前の12月に来た時のブログに報告を記したので、よろしければご笑覧ください。

「江戸漫歩(93)六本木・東京タワー・芝公園へ紅葉狩り」

 そこから東京タワーに向かって歩くと、途中の麻布台ヒルズが賑やかです。何だろうと思って入ると、子供連れの若者たちが小さなブースに並んでいます。海外でのクリスマスマーケットを模したイベントのようです。

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 この雰囲気にはそぐわない我らも、若者ぶって窓越しに食べ物と飲み物を受け取りました。
 選んだのは、イギリスのお店のフィッシュ&チップス。今から25年前の銀婚旅行では、妻と2人でイギリスを、レンタカーで走り回りました。そのことを思い出しての選択です。
 25年前の夏。ロンドン大学の前のホテル・ラッセルに泊まり、イギリスの旅が始まりました。ホテル・ラッセルは、アーサー・ウェイリーが『源氏物語』を英訳した時の滞在ホテルです。ここは、それまでにも私がよく泊まったホテルです。その横にあったレンタカー屋さんで借りた車が、何とベンツ。そのベンツで、オックスフォードやストーンヘンジからコッツウォールズ一帯を泊まり歩いたのです。宿の予約などはないままに車を走らせ、夕方になって着いたあたりでB&Bを探す、という気儘な旅でした。日本語しかできない私でも、定型文句で旅はできました。

 ヨークで留学中の娘の部屋に泊めてもらい、勝手知ったるケンブリッジを散策するなど、当時のことは妻共々、今でも脳裏に刻み込まれています。その頃の話をしながら、今日は金婚記念にと思い出のフィッシュ&チップスを一緒につまみました。ケンブリッジでのフィッシュ&チップスは、もっと安い値段でポテトが5倍はありました。

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 東京タワーに登った記憶はありません。京都タワーもそうです。これは、見上げることに価値がある、と思っています。

 JR竹芝 水素シャトルバスが無料の送迎バスとして東京駅まで走っていたので、これ幸いと記念試乗をしました。

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 左端にいる妻が持っている、青いプチプチに包まれた大きな荷物は、昨日の日比谷図書文化館で受講生のみなさまに見ていただいた『探幽筆三十六歌仙』を頑丈に梱包したものです。美術搬送にすると費用が高額になるので、こうして手に下げて東海道五十三次を往復しました。

 パリから日本に戻ってきた狩野派の手になる歌仙絵の下絵として描かれた36人の歌人たちも、江戸見物に連れ回されるとは思いもしなかったことでしょう。私の手元にある『探幽筆三十六歌仙』は、京狩野ではなくて江戸狩野の作業現場で実際に使われていた粉本(下絵)だと思われます。まさに里帰りということになります。
 昨日は、日本橋馬喰町に宿を取っていました。木挽町にあった狩野画塾は、どちらも東京都中央区にあるとはいえ、地理的には少し離れています。絵画史に疎い素人の話として聞き流してください。
 なお、かつて銀座周辺にあった狩野画塾は、明治時代になってから狩野芳崖や橋本雅邦を最後に姿を消します。その頃に、その作業現場で使われていた『探幽筆三十六歌仙』は、フランスに渡ったと思っています。これまた、根拠のない私の想像に過ぎませんが……

 さて、東京タワー前から東京駅までの水素シャトルバスは、気持ちがいいほどにノンストップでした。乗り心地も快適だったので、貴重な体験となりました。

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 東京駅の丸の内側に着いたので、あたりの秋の気配を写し留めました。
 正面奥が皇居です。その左側に、日比谷公園や千代田区立日比谷図書文化館があります。日比谷図書文化館での毎月1回の源氏講座は、今年で13年目に入っています。気長に、『源氏物語』の古写本に書き写された変体仮名を読み解いています。東京通いも、まだしばらく続きそうです。

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posted by genjiito at 20:57| Comment(0) | ・江戸漫歩
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