京都駅の伊勢丹に入っている美術館「えき」KYOTOで、「円空展 330年の祈り 彫り宿る、円空の魂!」を見てきました。
江戸時代の初期に活躍した円空(1632-95)は、64歳で亡くなるまでの30年間に12万体の像を彫ったとされています。現在残っているものだけでも、5,400体以上もあるとか。ダイナミックな鑿(のみ)で表現された祈りの姿を、じっくりと見ました。
簡単に彫れそうに見えても、じっと見ていると微笑んでくれているのですから、名工の技なのでしょう。励ましてくれる円空仏もあります。削ぎ落とされた中にある仏の心を感じました。
最後のコーナーに「速報! 令和7年新発見の円空仏」という説明がありました。今年発見されたばかりの観音菩薩2体と釈迦如来1体です。この仏さまとの出会いも、印象に残ります。よくぞ今ここに、という思いにさせてもらえました。
その説明には、次のような文で締め括られていました。
「新発見のきっかけは、自宅に円空仏とは知らずに祀っている像が円空と判明する場合や、展覧会などで円空を見て自宅にある像が円空仏だと気づかれる場合が多いですが、本展をご覧になりご自宅を捜してみられてはいかがでしょうか。」
ハタと思い当たることがあったので、帰ってから仏壇の奥にあった煤けた木彫りの像を出してみました。
この恵比寿さまと大黒さまは、両親が戦時中に満洲に持って行き、父がシベリアに抑留されたため、母が引き揚げの時に命からがら持ち帰ったもの(?)、と聞いています。どこまでが事実かは、今となっては不明です。それだけに、謎と夢が膨らみます。
今日、多くの円空を美術館で見てきた私には、これも「円空だ!」と言いたいところです。
しかし、門外漢なので逡巡します。しばらく、我が家に「円空仏」がある、と楽しむ日々を送ることにします。
さきほど妻が、そういえば秋田の実家の仏壇の上の棚にも、こんな小さな煤けた仏さまがたくさんあった、と言い出しました。もう秋田のみなさんはとっくにお休みの時間なので、明日確認してもらうことになりました。ますます夢が拡がります。
ゆめゆめ、おせっかいな鑑定はしないでください。
平安な日々を送るために、ご配慮のほどをよろしくお願いします。
なお、本日の会場に掲出されていた「円空像 所在別体数一覧表」には、次の情報が記されていました。
島根県 3体2カ所
秋田県 12体9カ所
美術館「えき」KYOTO を出ると、いつものように外の大階段を歩いて降りました。リハビリウォーキングの一環です。
地上に降りると、すぐ目の前の京都鳥居ビル4階に入っている【Apple正規サービスプロバイダ】のお店であるカメラのキタムラに行きました。今使っている iPhone と Apple Watch で今春3月からエラーが続いていることの対処の相談です。
電話でアップルのエキスパートに相談をしました。しかし、電話越しでは相手がいくら専門家であっても、どうも納得できません。足を運んで、直接会話をすることで解決したかったのです。
応対してくださった方はとにかく詳しい方で、予約はしていなかったのにもかかわらず、私が納得するまで説明してくださいました。やはり、対面の相談は迫力や熱量があり、相手の技量が直に伝わってきます。アップルユーザーとして数十年の蓄積からなのか、直感としてわかります。
教えていただいた通り、明日試してみます。目と目を合わせ、言葉を交わしての実感実証とは、まさにこのことです。サービスの基本はここにあります。通信による対応は二の次であることを実感しました。
次は、向かいのヨドバシカメラで、ソーダストリームの気泡発生装置で使う炭酸ガスシリンダーの交換をしました。ほぼ3ヶ月でボンベを交換しています。それが、4月以来の交換なので、今年の夏はあまり使わなかったようです。暑すぎて、ゼリー系のものを口にしていたためだと思われます。
帰りは近鉄竹田駅で降りて、伏見温泉力の湯に行きました。温泉に入って、何かと凝り固まっている身体をほぐすことと、前回来た時にロッカーキーを持ち帰ったので、あらかじめ電話をして返却することになっていた、という用事もありました。
ここのシステムでは、下駄箱のキーと共に、浴室のロッカーキーもうっかり持ち帰ってしまうのです。経営する側では、こうした持ち帰りの事態が起こり得ることは承知のはずなのに、2箇所もセキュリティ態勢が不十分です。物腰の柔らかい対応だったので、何も言いませんでした。私にはわからない、何か深い理由があるのでしょう。
身体がスベスベで、少し温めの風に当たりながら、気持ちよく帰りました。そうそう、この前は人身事故に巻き込まれたために、帰り着いたのが零時を過ぎていたことを思い出しました。今日も何かあったのか、ホームには人が溢れていました。時計を見ると、ちょうど18時。近鉄と地下鉄が相互乗り入れをしているため、帰宅ラッシュで混んでいたのです。
定年と共に、仕事のために決められた時間に出掛けることは、完全に土曜日だけの生活を送っています。後は、熱暑を避けて気ままにウォーキングに毎日出掛けています。
ラッシュアワーに出くわすと、自宅で仕事をする日々のありがたさを感じます。
長年、毎週関西と関東を往復し、頻繁に海外に出かけていた生活を終えての今。
自分への「お疲れさま」が、日々の安らぎを支えていると思っています。
もう現役ではない、という自覚もしっかりと持っています。
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