地下鉄烏丸線の四条駅から地上に上がり、四条通を西に向かって歩き、堀川通の一本手前で油小路通に入りました。狭いながらも、まっすぐの一本道です。
看板の文字が目に入りました。「古"ふ久」です。ご服屋さんの「古"」は、あまり見かけない変体仮名です。
しばらく行くと、1文字だけ仮名が読めない表札に出会いました。
横に「岡本」とあるので、「お可毛登」か「お可无登」でしょう。古筆の秋萩帖や高野切にある「无」をお手本にした変体仮名のようです。しかし、関戸本系にある「毛」のようにも見えるので微妙です。今は「毛」と読み、「お可毛登」としておきます。筆者に、その字母をお聞きしたいものです。
しばらく北上すると、「入山とうふ店」の店頭に「トッフル」と書いてあります。何だろうと見ていると、豆腐屋のご主人が出てこられて、詳しく説明してくださいました。豆腐・おから・豆乳を材料とするワッフルだそうです。ネーミングの謂れを聞きました。
それをいただいてからお店の中を見ると、昔の町家のままです。お願いして、写真を撮らせてもらいました。竃は薪で焚いておられます。
家の中を拝見すると、もう百年以上になる豆腐屋さんなので、かつてあった竃沿いに町家の佇まいがそのまま残っていました。こうした町家は、市内にいた頃には何軒か見かけました。私は、賀茂川の右岸と左岸の2箇所に住んでいました。共に、町家を改装しながらも、昔の面影は残した改築をした家でした。町家を見ると、かつて住んでいただけに、懐かしい思いが蘇ります。
油小路通は楽しい通りでした。一部分は小川通となり、そこには裏千家の今日庵があります。
お茶名の「宗鉄」をいただいた時に、中に入ることが許されました。得難い体験となった場所です。
この辺りは、下鴨に住んでいた時に自転車でよく来た所です。こうして歩いてまわると、まったく違う顔を見せます。歩く楽しさを満喫できます。
北大路通に出てから、一本西の堀川通に回りました。小野篁と紫式部のお墓の前にあるバス停から京都駅に向かいました。今日は、お墓には参りませんでした。またいつか、あらためて来ることにします。
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