父(文徳忠衛居士)は、1983年5月15日に68歳で亡くなりました。42年前のことです。
今日は父の祥月命日なので、興聖寺にお参りしました。興聖寺は天福元年(1233年)に道元禅師が開いた、日本最古の曹洞宗の修行道場です。両親共に永平寺に分骨しています。しかし、遠い地でもあり、縁の深い地元のお寺に行きました。
橘橋から宇治川の上流を望むと、右に大吉山(仏徳山)、中央の朱塗りの橋が朝霧橋、右手奥の朱塗りの橋が喜撰橋です。
山の木々の新緑がきれいです。中央奥に興聖寺があります。
境内で休んでいると、鷺が堂塔の上に飛来して、ゆっくりと宇治川に飛び立ちました。
父のシベリア抑留中の労苦や、人の世話に明け暮れた日々を癒すかのような、鷺の優雅な姿でした。
琴坂は、春と秋が愛でられます。しかし、この初夏の緑の季節も格別です。
今日は、写真左下に写っている、湧き水の出口が苔生しているのでその汚れを隠すために置かれた、斜めに立て掛けられている竹で組んだ一枚の板(矢印の物)に、禅の心を感得しました。
帰り道で、橘橋の手前から平等院の鳳凰堂が望めました。この鳳凰たちも、父に労いの声をかけているのかもしれません
その足で、JR宇治駅前の「シェア型書店HONBAKO京都宇治」に寄りました。代表者の山本さんに、最近の様子をお聞きするためです。本好き仲間の交流の場を提供するのが主旨のコミュニティなので、今日はどんな方々が来ていらっしゃるか、楽しみにして行きました。お2人の方と、いろいろな情報をいただきました。これまで知らなかった方と、本を仲立ちとして話ができることはいいことです。妻は、一乗寺にある著名な本屋さんの恵文社のことで、お越しになっていた古書店の方といろいろな話をしていました。こうした出会いは、貴重だと思います。
箱主さんのボックスが、しだいに埋まっているようです。私と姉が箱主になっている2つのボックスは、少し本が減っていました。周りの雰囲気と違う本を2冊ほど取り出し、持参した7冊の本と入れ替えました。この本の入れ替えも、楽しいものです。
駅前に、「宇文字園跡 宇治七名園之一」という記念碑が建っていました。横の標識に記されていた文を引きます。
宇文字園跡
この付近は宇文字という地名で、江戸時代には茶園が広がっていました。この茶園は宇文字園と呼ばれ、森園、川下園、奥ノ山園、朝日園、祝園、琵琶園とともに宇治七名園の一つに数えられていました。
明治二十九年(一八九六)に奈良鉄道(現JR奈良線)が開通し、宇治駅も創設され、駅の両側には町家や工場が出来たことにより、茶園が消滅し、今は昔の面影はありません。
令和五年十二月
一般財団法人 宇治市文化財愛護協会
シェア型書店HONBAKO京都宇治の住所は「宇治市宇治宇文字2-38」なので、まさに宇文字園があった場所がそうです。
この辺りは、かつては茶園が拡がる茶所だったのです。この茶園の石碑も、機会を得て尋ね歩いてみたいと思います。
なお、シェア型書店HONBAKO京都宇治へは、JR宇治駅前の京都中央信用金庫の横の狭い道を入って木々の植え込みを右に曲がった所です。どなたでも入れますので、フラリと立ち寄ってみてください。
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