昨日、日比谷図書文化館での『源氏物語』と『百人一首』の講座が終わると、いつもの息子のところではなく、川崎駅前のホテルに泊まりました。息子が海外出張のため、夜遅くに羽田に着くということだったので、それなら都内のホテルを、となったのです。しかし、都内では見つからなかったので、多摩川を渡った神奈川県にある川崎になりました。川崎は横浜に次ぐ都市です。旧武蔵の国で東海道では江戸への入口にあたる宿場なので、この記事は江戸漫歩に含めることにします。
川崎は、私にとっては馴染みの町です。
職場だった国文学研究資料館が品川区の戸越公園にあった頃、単身赴任だったこともあり、横浜の金沢文庫の官舎から通勤していました。その頃、途中の駅である川崎駅前のスポーツクラブで、仕事帰りに運動とお風呂に入っていました。そして、2007年の夏に、川崎のスポーツクラブでスクーバ・ダイビングのアドバンスドコースを終了し、国際ライセンスを取得しました。そして、伊豆や南紀で潜りました。また、私は救命救急における緊急援助のお手伝いができるエマージェンシー・レスポンダーでもあります。すべて、川崎のスポーツクラブで取得したものです。
伊豆の河津でトレーニングを受けた時のことは、次の記事をご笑覧ください。
「スクーバ・ダイビング(11)」
(2007年08月27日、http://genjiito.sblo.jp/article/178851995.html)
そんな時期があったので、都内で泊まるところがなくても、慣れ親しんでいた川崎という選択肢があったのです。
今朝は、川崎のホテルで目覚め、すぐ目の前にある京急川崎駅から、川崎大師駅へ行き、ぶらぶらとお大師さんにお参りしました。これまでに機会はあったにもかかわらず、川崎大師は初めてです。お正月の初詣でいつも上位に位置するので、名前だけはよく知っていました。
お寺の前の仲見世は、人の多さに負けず劣らず、久寿(くず)餅屋さんとダルマ屋さんが多くて驚きました。
お大師さんは妻と誕生日が同じということもあり、見かけると立ち寄ることがよくあります。この前は、以前住んでいた門前仲町の深川不動さんにお参りをしました。
のんびりと本堂や境内を回っていると、つるの池で足が留まりました。インド、ミャンマー、中国を歴訪していた時のイメージが日本的なアングルで混在する景色になっていたからです。南アジアがミックスした風景を成しているのです。
いただいたパンフレットに、次の説明文がありました。
「平間寺の開基である尊賢上人は、保延二年(一一三六)弘法大師を篤く信仰されておられた鳥羽上皇の后・美福門院に平間寺開山の縁起を申し上げ、災厄消除と皇子降誕の祈祷を修行されました。その霊験たちまちに現れ、まもなく皇子(のちの第七十六代・近衛天皇)がお生まれになりました。これ、まったく厄除弘法大師のご霊徳と美福門院も殊のほかお喜びになりました。このことを上皇にご奉告申し上げ、永治元年(一一四一)近衛天皇のお名によって、平間寺に、勅願寺のご宣旨が下されました。」
3日前の本ブログの記事で、近衛・鳥羽天皇の御陵を巡ったことを書いたばかりだったので、これも奇縁だと、私の中で歴史物語がつながりました。おもしろいものです。
京急川崎大師駅から川崎駅にもどり、JR川崎駅から東京駅に戻って新幹線に乗ろうとした時、次の工事でJRが運休だという掲示が目に入りました。
何と、川崎から次の蒲田までは行けても、そこから先の品川まで行けないのです。学生時代には、大森の新聞配達店に住み込んでいました。大井町は、職場への乗り継ぎ駅でした。この沿線は、よく知っているところです。東京まで行くのが大回りになるので、京急でこのまま川崎から品川へ出ることにしました。
今年は10月19日に、小田急の人身事故で長時間にわたって電車が止まるという事態に遭遇し、先々週は豪雨で博多行きの新幹線が大幅に遅れるという経験をしました。それに加えて、今日はJRの京浜東北線が運休のために東京に行けません。
京急を使って品川に出ると、その品川で降りて、変わり果てた品川駅を散策しました。おしゃれな街に変貌していました。駅前では、秋祭りの屋台が賑わっていました。都会の紅葉も見られました。
京都までは、品川から帰ることにしました。座れなかったら、品川から東京へは行けるので何とかなるだろう、という能天気な判断です。結局は、なんとか品川から新大阪行きの新幹線で妻と2人分の隣り合った座席を見つけました。先々週は、豪雨のために運転中止でごった返す広島から博多まで、ラッキーにもこれまた妻と2人分の隣り合った空席を運よく見つけて、大混雑の中をちゃっかりと座って博多に行った、あの時と同じパターンでの移動となりました。こんなことも、気ままな旅にはあるものです。
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