昨日に引き続き、中之島図書館に行きました。今日は、〈新古典塾 平安文学〉で『百人一首』と『源氏物語』の変体仮名を読む講座のためです。
土佐堀川沿いの「みおつくしプロムナード」の植栽には、鮮やかな色の花々が咲いています。
その向こうの川中では、観光船「なにわ2号」が淀屋橋の手前で悠々とUターンするところでした。この狭い川幅で、みごとな操縦を見せてもらいました。
陽当たりはポカポカしていたので、公園のベンチで簡単なお昼にしました。鳩やスズメが、何かもらえると思ったのかやってきました。スズメが、今のままの環境では絶滅危惧種になるそうです。何となく声援したくなります。しかし、食べ物をやることは御法度です。
ベンチのすぐそばの裸婦像の背後に、飛行機雲がまっすぐに下って見える光景に出会い、思わずシャッターを切りました。一瞬、芸術写真を撮影した写真家の気分になりました。
今日の講座では、まず『百人一首』です。五三番歌から六五番歌までを確認しました。目が見えない方にも歌の意味が伝わる、そんな耳で聞くだけでもわかる現代語訳を心がけていることを強調しました。吉村仁志氏の試訳を以下に掲載します。
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【五三】
〈原文〉なけ支つゝ 【独】ぬるよの 【明】る万八い可耳【久】し幾 もの登可八しる
〈底本の訳〉あなたのいらっしゃらない夜を、嘆き続けて一人で明かす時間がどんなに長いものか、門を早く開けてとおっしゃるあなたにはご理解できないでしょうね。
〈試訳〉あなたが来なくて、嘆きながら一人で寝る夜、明け方までの時間がどれほど長く感じられるものなのか、あなたにわかるだろうか、いやわからないだろう。
・上の句の訳し方
→「嘆き続けて一人で明かす時間」という底本の訳は音で聞いた時にわかりづらいと思い、「嘆きながら一人で寝る夜、明け方までの時間が〜」と順番を変えた。
・下の句の訳し方
→「どんなに長いものか」という底本の訳を「どれほど長く感じられるものなのか」と主観を明示することで、それを理解できない相手を非難する意図が伝わりやすくした。また、それに伴って反語は「〜か、いや〜ない」という直訳に近い形で訳した。
※仮名文字
【明】の漢字に注意。
「支」「幾」「登」の仮名に注意。
【五四】
〈原文〉王春礼し能 【行】春ゑま弖八 【難】遣連者希ふを可支り能 いのちとも【哉】
〈底本の訳〉あなたが忘れないとおっしゃるその遠い先のことは頼みにしがたいので、あなたの言葉を聞いた今日が私の命の最期であってほしい。
〈試訳〉あなたは私のことを忘れないと言ったけれど、あなたの愛が将来ずっと続くとは思えないので、その愛の言葉を聞いた今日が、私の命の最期であってほしい。
・上の句の訳し方
→「行く末まではかたければ」は相手の愛情が続くことを当てにできないということを明示するために「あなたの愛が」という語を補った。
・下の句の訳し方
→今日が命の最期であってほしいのは、相手の言葉を聞いて喜びの絶頂である今を最期にしたいということなので、それが伝わりやすいように「その愛の言葉を聞いた今日が」と訳した。
※仮名文字
【行】【哉】の漢字に注意。
「王」「春」「礼」「弖」「遣」「支」の仮名に注意。
【五五】
〈原文〉【滝】の【音】八 多えて【久】しく 【成】ぬ連と【名】こそな可礼て 【尚】【聞】え遣れ
〈底本の訳〉滝殿の音は涸れてから長い年月が経っていますが、その名声は今も伝わっていることです。
〈試訳〉滝の水が涸れて、その音が途絶えてから長い年月が経っている、その名声は時が流れても途絶えずに、現代にまで伝わっていることだ。
・上の句の訳し方
→「滝殿の音は涸れて」という底本の訳は音だけで聞いた時に少しわかりにくいと考え、「滝の水が涸れて、その音が途絶えて」とした。
・下の句の訳し方
→滝の流れと時の流れ、前者が途絶えて後者が途絶えていないという掛詞や対比をわかりやすくするために、「名声は時が流れても途絶えずに」と訳した。また「今も」を「現代にまで」とすることで、詠まれた当時の「現在」にまで名声が伝わっていると同時に、令和の現代にまでこの和歌が伝わっていることを表現した。
※仮名文字
【音】【成】【尚】【聞】の漢字に注意。
「連」「礼」「遣」の仮名に注意。
【五六】
〈原文〉あ羅さらん 【此】よの【外】能 おもひ【出】尓い万【一度】能 あふ【事】も【哉】
〈底本の訳〉せめてあの世の思い出に、もう一度あなたにお逢いしたいものです。
〈試訳〉私はもう長くこの世に生きられないだろう。せめてあの世へ持って行く思い出として、今もう一度、あなたに逢いたい。
・初句の訳し方
→「あらざらむ」に対応する訳が底本の訳には見られないので、「私はもう長くこの世に生きられないだろう」という訳を付け加えた
・「この世のほかの思ひ出に」の訳し方
→「あの世の思い出に」という底本の訳では音だけで聞いた時にわかりづらいと考え、「あの世へ持って行く思い出として」と訳した。
※仮名文字
【此】【出】【哉】の漢字に注意。
「羅」「おも」の仮名に注意。
【五七】
〈原文〉めくりあひて 三しやそれとも 【分】ぬ万尓【雲】可く連尓し よ者能【月】【哉】
〈底本の訳〉久しぶりにお逢いして、今見たのはその人かどうか見分けもつかない間に、雲隠れした夜半の月のように、あなたはお帰りになったことです。
〈試訳〉久しぶり会ったのに、今見たのがあなたかどうか見分けもつかないほど、すぐにあなたは私の元を去ってしまった、雲隠れしてしまった夜半の月のように。
・下の句の訳し方
→底本の訳の語順では音だけで聞いた時にわかりづらいと考え、語順を入れ替えた。また、「帰った」という底本の訳では、雲隠れした月の比喩とイメージが重なりづらいと考え、「私の元を去った」と訳した。
※仮名文字
【分】【哉】の漢字に注意。
「そ」「かく」の仮名に注意。
【五八】
〈原文〉【有馬山】 【猪名】のさゝ【原】 【風】ふけ者以帝楚よ【人】を 王春連や盤春流
〈底本の訳〉有馬山から猪名の笹原に風が吹いてくるので、笹の葉がそよそよと音を立てていますが、そうですお忘れになったのはあなたの方です。私は忘れたりしません。
〈試訳〉有馬山から猪名の笹原に風が吹くと、笹の葉がそよそよと音を立てる。そうよ、私を忘れたのはあなたの方よ、私はあなたを忘れたりなんかしていない。
・序詞「そよ」の訳し方
→笹の音「そよそよ」が「いでそよ」を導いていることをわかりやすくするために「そよそよと音を立てる、そうよ」と訳した。また、それに続いて「私を忘れたのはあなたの方よ」と同音反復でリズムを作り、畳みかけるように相手への非難を表現した。
※仮名文字
【有馬】【猪名】【原】の漢字に注意。
「以帝」「楚」「王」「盤」の仮名に注意。
【五九】
〈原文〉や春ら八て ねなましものを さよ【更】て【片】婦くま弖能 【月】を【見】し可那
〈底本の訳〉初めから来ないとわかっていたら、ためらうことなく寝てしまったでしょうに。あなたの言葉を信じたばかりに夜は更け、とうとう西山に傾く月を見たことです。
〈試訳〉初めから来ないとわかっていたら、ためらうことなく寝てしまったのに。来ると言ったあなたの言葉を信じたせいで、夜が更けるまで起きてしまい、とうとう西に傾く月を見たことだ。
・下の句の訳し方
→音だけで聞いてもわかりやすいように「あなたの言葉を信じたせいで」「夜が更けるまで起きてしまい」とより詳しく訳した。
※仮名文字
【更】【見】の漢字に注意。
「婦」「弖」の仮名に注意。
【六〇】
〈原文〉【大江山】 【生野】ゝ三ちの 【遠】遣れ者ま多婦三も【見】須 あ万の者し多て
〈底本の訳〉丹後までは、大江山を越えて生野を通って行く道が遠いので、まだあの天橋立を踏んだこともありませんし、母からの手紙も見ていません。
〈試訳〉丹後の国までは、大江山を越えて、生野を通って行く道のりが遠い。だから、まだあの天橋立の地を踏んだこともないし、丹後の国にいる母からの手紙も見ていない。
・「遠ければ」の訳し方
→直訳すると「遠いので」となるが、一首の切れ目がなく意味が取りづらくなってしまうので、「遠い。だから……」と文を分けた。
・「まだふみも見ず」の訳し方
→底本の訳に「丹後の国にいる」という語を補うことで、上の句で地名が詠み込まれている意味がわかりやすいようにした。
※仮名文字
【野】の漢字に注意。
「遣」「須」の仮名に注意。
【六一】
〈原文〉い尓しへの 【奈良】能三やこの 【八重桜】気ふ古ゝのへ耳 【匂】ひぬる可那
〈底本の訳〉かつて栄えた奈良の都の八重桜が、今日は九重の宮中で美しく咲き誇っています。
〈試訳〉かつて栄えた奈良の都の八重桜が、今日は京都で、九重の宮中で、美しく咲き誇っている、。
・掛詞の訳し方
→「けふ」が「今日」と「京」の掛詞であることをわかりやすくするため、「京都で」という言葉を補った。それに伴って、底本で「今日は九重の宮中で」となっているところは「今日は京都で、九重の宮中で」と読点を用いて二つに分けて訳した。
※仮名文字
【奈】の漢字に注意。
「気」「古」「可那」の仮名に注意。
【六二】
〈原文〉よをこめて 【鳥】能そら年八 者可るとも【世】耳あふ佐可能 【関】盤ゆるさし
〈底本の訳〉真夜中の鶏の鳴き真似で函谷関の関は通れたとしても、逢坂の関は決して通しませんよ。
〈試訳〉夜通し、鶏の鳴き真似で騙そうとしても、逢坂の関は決して通すつもりはない、つまり決してあなたには逢うつもりはない。中国にある函谷関は、鳴き真似で通れたという話があるとしても。
・歌の前提となる故事について
→この歌は中国の故事を踏まえている。しかし、そのことを現代語訳の途中で入れてしまうと、訳がわかりづらくなってしまうと考え、最後に付け加える形で訳した。
・下の句の訳し方
→「逢坂の関」が逢うことを示唆するということをわかりやすくするために、「逢坂の関は決して通すつもりはない、つまり決してあなたには逢うつもりはない」と訳した。
※仮名文字
【鳥】【関】の漢字に注意。
「年」「盤」の仮名に注意。
【六三】
〈原文〉【今】八多ゝ おもひ多えなん と八可り越【人】津弖ならて いふよしも【哉】
〈底本の訳〉今となってはもう諦めるという一言だけでも、直接あなたに言う方法がないものでしょうか。
〈試訳〉今となってはもう、あなたのことを諦めるというその一言だけでも、直接あなたに言う方法があったらいいのに。
・結句の訳し方
→「もがな」を「あったらいいのに」と訳すことで、希望しつつも期待できない状況であることを表現した。
※仮名文字
【今】【哉】の漢字に注意。
「おも」「多え」の仮名に注意。
【六四】
〈原文〉【朝朗】 うち能【川霧】 多え/\耳【顕】者連【渡】る 【瀬】ゝ農あしろ【木】
〈底本の訳〉夜明け方になって、宇治川の霧がとぎれとぎれになると、その間から川瀬の網代木があちこちに見えてきたことです。
〈試訳〉夜が明けて、少し明るくなった頃、宇治川の霧がとぎれとぎれになり、その間から川瀬の網代木があちこちに見えてきた。
・初句の訳し方
→この歌は夜の闇と霧に隠れていた網代木が次第に現れるという叙景が魅力であると考え、「朝ぼらけ」という語が視界が少し明るくなったことを示していることを表現するために、「少し明るくなった頃」という語を補って訳した。
※仮名文字
【朝朗】【霧】【顕】【木】の漢字に注意。
「多え」「農」の仮名に注意。
【六五】
〈原文〉うら三【侘】 ほさ怒【袖】多尓 阿累【物】を【恋】耳【朽】なむ 【名】こそ於し遣連
〈底本の訳〉あの人のつれなさを恨み続ける気力もなくなって、涙に乾くひまもない袖さえ口惜しいのに、その上朽ちてしまう私の浮き名が惜しまれてなりません。
〈試訳〉あの人のつれなさを恨み続けることも疲れて、涙で乾かない袖が朽ちてしまうことさえ口惜しいのに、その上浮き名で朽ちてしまう私の評判が惜しまれることだ。
・上の句の訳し方
→底本の訳に従って、袖も名声も朽ちてしまうという説を取った。それに伴って、「朽ちてしまう」という語を補って訳した。
※仮名文字
【侘】【朽】の漢字に注意。
「こそ」「遣」の仮名に注意。
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陽明文庫旧蔵カルタの文字を確認した後は、尾形光琳のカルタを取り上げ、文字の形や線の流れの滑らかさをみなさまと共に確認しました。
光琳かるた[変体仮名翻字版-2023]
天智天皇
【秋】の【田】濃 か里本能い本乃 【苫】をあらみ
わ可【衣手】は 徒ゆ耳ぬ連川ゝ
持統天皇
【春過】弖 【夏】き尓けらし 志ろ多盈の
ころもほ春て婦 【天】乃かく【山】
柿本人丸
あし【引】の 【山鳥】乃【尾】能 し堂りお濃
な可/\しよを ひと里かもねむ
山辺赤人
【田子】のうらに 【打出】弖三れ八 【白】多え乃
婦し能【高】ね尓 【雪】はふり【筒】
猿丸大夫
おく【山】耳 【紅葉】ふ三【分】 【鳴】し閑の
こ恵【聞時】楚 【秋】盤可なしき
中納言家持
かさゝきの 【渡】世留者しに 【置霜】能
志ろ起を三連盤 【夜】楚【更】尓ける
安倍仲麿
【天】の者ら ふりさけ三連八 【春日】な類
み可さのや万尓 【出】し【月】可母
喜撰法師
わ可い本盤 【都】の多徒三 志可楚須無
よをうち【山】と 【人】は【云】な里
小野小町
者那の【色】盤 うつ里尓けりな い多徒らに
【我身】よ尓布る な可めせしま児
陽明文庫旧蔵のカルタの文字よりも、格段に読みやすいと好評でした。すらすらとハイペースで進んだので、今後とも様々な手の文字を読んでいくことにします。
30分の休憩時間に、古書店で買い求めたという『百人一首』の版本と、変体仮名のハンドブックで版本のものを見せていただきました。江戸時代のものと、明治の再版本でした。個人的に、いい勉強なる本だと思いました。
すぐに、『源氏物語』の「蜻蛉」巻の変体仮名の確認をする時間になりました。
配布した資料の鑑に当たるページは次のものです。
今日の街中の変体仮名は、基本的な変体仮名の確認でもあります。「春夏秋冬」という文字は、「春夏冬」と書いて「あきない」と読ませる関西の看板がいくつかあることをすでに確認しているので、それを受けて、これからは「春」がない「夏冬」を何と読むのか、という問いかけをしました。
そして、この「春夏秋冬」という文字列が近い将来は貴重な日本語となるはずなので、これはその歴史的な確認資料であることも申し添えました。なお、関東では「春夏冬」と書いて「あきない」と読ませる例が、まだ一例も見つかっていません。「シュンカトウ」という中華料理屋さんは高円寺にありました。どなたか、見かけられたら教えてください、というお願いもしました。
翻訳本の回覧は、ドイツ語訳です。2種類の翻訳本を回しました。上掲の資料にある通りです。
ハーバード大学本「蜻蛉」の43丁表7行目から第45丁表までを確認しました。配布した第45丁裏は、来月回しとなりました。
本日問題にしたのは、以下の文字です。「蜻蛉」43丁表9行目の「うち」に関してです。
この「う」と「ち」の間に認められる「ゝ」は「ち」の一部でいいのか、ということを問題にしました。一応、「ゝ」に続いて「ち」と書かれているとしました。しかし、要再検討です。
もう一例は、〈貼紙〉があることです。「蜻蛉」45丁表2行目に「う」と書いた貼り紙が、次のように認められます。
これをデータベースにするにあたっては、次のように読む可能性を残して、付加情報としました。
【心】介れ八/介=う〈貼紙〉、(【心】う介れ八、【心】うれ八)
その他の細かなことは、今は省略します。
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■ハーバード大学本「蜻蛉」[変体仮名翻字版-2023]43丁表〜第45丁表
※翻字データの中にある付加情報(/)の記号について
傍書(=)、 ミセケチ($)、 ナゾリ(&)、
補入記号有(+)、補入記号無(±)、 和歌の始発部( 「 )・末尾( 」 )、
底本陽明文庫本の語句が当該本にない場合(ナシ) 、 翻字不可・不明(△)
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多てゝうちや春む/(多てて)・うへ川本ね二・したれ八・さに
や・あらん・【人】の・きぬの・於と・すと・於ほして・めん多うの・
か多の・しやうしの・本そく・あき多るより・やをら・
三・多万へ八・れいの・さやうの・【人】の・ゐ多る・け者い尓は・
尓春・八れ/\しう/(八れ八れしう)・しつらひ多れ八・【中】なる・きちや
うともの・多てち可ひ多る・者さ万より・三と本さ
れて・あら八なり【2024年10月12日(土)ここまで】・ひを・ものゝ/(ものの)・ふ多に・於きて・わるとて・
もてさ者く・【人】/\/(【人人】)・於と那・【三人】八可り・わら八と井たり・
からきぬと母・可さ見もき須・三な・うちとけ多れ八・
【御】万へとは・三・多万八ぬ尓・しろき・うすものゝ/(うすものの)・【御】そ/そ〈次頁〉、(43オ)
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き・多万へる・【人】の・て尓・飛を・にきり弖・
かう・あらそう於・すこし・えみ・【給】へる・【御】可本・
い者ん可多なく・う川くし介なり・あ川さの・いと
多へ可多き・【日】なれ八・こち多き・【御】くしの・くるし
う・於ほさるゝ尓やあらむ/(於ほさるる尓や)・すこし・こな多二・
なひ可して・飛かれ多る・本と・多とへん・ものなし・
古ゝら/(古古ら)・よき・【人】を・三あつむれと・尓るへくも・
あらさり介りと・於ほゆ・【御】万へなる・【人】も・万
ことに・川ちとの三・三ゆる越・於もひし川めて・
三れ八・きなる・すゝしの/(すすしの)・飛とへ・うすいろなる/ろ&ろ、(43ウ)
--------------------------------------
も・き多る・【人】乃・あふき・うち川可ひ多る尓・ゆへ・
あらん者やと・ふと・みえてな可/\/(な可な可)・【物】阿川可ひ尓・
いと・くるしけなり・多ゝ/(多多)・さ奈可ら・三・多万へ可しと
て・わらひ多る・万み・あいきやう川き多り・こゑ・き
く尓そ・この・【心】さしの・【人】と八・し里ぬる・【心】川よ
う・王りて・ことに・も多り・かしら二/こ&ら、(かしこ二)・うちをき・むね尓・
さしあてなと・さ万・あしう・する・【人】も・あるへし・
こと【人】八・可み尓・川ゝ三て/(川川三て)・【御】万へ二も・かくて・万いせ
多れと・いと・う川くしき・【御】て越・さしやりて・のこ
者せ・【給】・いな・も多し・志川くむ川可しと・の多まふ/ふ〈丁末左〉、(44オ)
--------------------------------------
【御】こゑ・いと・本の可尓・きくも・かきりなく・うれ
し・【又】/$ま多・いと・ちいさく・於八しましゝ/(於八しましし)・本とに・【我】
も・ゝのゝ/(ものの)・【心】・しらて・三・たて万川里し・【時】・めて多
乃ちこの・【御】さ万やと・三・多て万川里し・所の・ゝ
ち/(のち)・多へて・この・【御】け者いを多に・き可さり
川るものを・い可なる・か三本とけの・かゝる/(かかる)・をりを・
三せ・【給】へるならん/らん&なら、(【給】へるらん)・れいの・や春から春・もの・於
も者せん・須る尓や・阿らんと・か川八・し川【心】なくて・
万もり多ち多る・本とに・こな多の・多いのき多を
もて尓・す三介る・【下】らう【女房】・この・しやうし八/(44ウ)
--------------------------------------
と三の・ことにて/て+あけな可ら・於り尓ける越・於もひいてゝ/(於もひいてて)・【人】
もこそ・三川けて・さ者可るれと・【心】介れ八/介=う〈貼紙〉、(【心】う介れ八、【心】うれ八)・万とひ
いる・この・な越し春可多越・三川る尓・多れな
らんと・【心】さ者きて・於の可・さ満・三江ん・こと
母・志ら須・すのこより・多ゝきにくれ八/(多多)・ふ川多ちさ
里て多れともみえしすき/\しきやうなりと
【思】日てふと/川$と、【心】&【思】、日$、(ふと、すきすきしき、【心】日て、【思】て、【心】て)・かくれ・【給】ぬ・[22]この・於もと八・い三しき・わ
さ可奈・【御】きちやうをさへ・あらい尓/い$者、(あら者尓)・ひきなして
けるよ/て〈行末左〉・【右大殿】ゝ/(【右大殿】の)・き三多ちなんうとき【人】
八多古ゝ万てくへき尓も阿ら春/(古古万て)・ものゝ/(ものの)・きこえ/え〈丁末左〉、(45オ)
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講座を終えて帰る頃には、「みおつくしプロムナード」がイルミネーションで飾られていました。冬になったことを実感しました。
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