2024年09月29日

京洛逍遥(890)柳馬場通で万里小路の読み方を考える

 柳馬場通りは、渉成園(枳殻邸)の北に延びる富小路通の途中から始まるので、今日は京都駅ではなくて京阪七条駅からスタートです。
 渉成園に向かって歩いていると、正面橋を渡ります。その橋の柱には「志よめんはし」と刻まれていました。

240929_正面橋.jpg


 柳馬場通を歩くためには、しばらくは富小路通を行きます。

240929_富小路通.jpg

 五条通を渡つてから、富小路通の一本西(左)の道が柳馬場通です。この道も狭い道です。

240929_柳馬場通.jpg

 真っ直ぐ歩いて仏光寺通の手前に、一棟貸し町家の「町家 まりこうじ」と「鈴 万里小路(Rinn Marikoji)」という、2つの宿がありました。

240929_まりこうじ.jpg

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 「万里小路」を何と読むかで思案しました。私は「までのこうじ」と覚えていたので、「まりこうじ」に違和感を覚えました。
 帰ってからいろいろと調べてみると、どちらも出てきます。

日本国語大辞典では次のようにあります。
「まで‐の‐こうじ‥こうぢ【万里小路】
平安京の左京の南北通りの一つ。高倉小路と富小路の間にあった。幅四丈(約一二・一メートル)。現在の柳馬場通にあたる。」

 また、柳馬場通りの平安時代の旧名が萬里小路であり、公家である萬里小路家(までのこうじけ)の名はこの通りの名前から来ることがわかりました。
 鴨川を渡った京都大学の近くにも「萬里小路」という地名があり、それについては次のように説明されています。

「京都吉田町の西に萬里小路という地名があった。無論それはマテノコウヂと訓むべきもので、私たちが学生の時代にも誰も正しくそう訓んでいた。それがいつの間にやらマンリコウヂと訓まれるやうになり、最近とうとう市当局によって鞠小路と文字まで改められてしまった。」
(高林誠一「家持の仮名管見(十二)」国語国文の研究 (24)京都国語国文研究会 編 出版者:文献書院(1928-09) p.83)

 ちなみに、テレビアニメ『ハイスクール・フリート』の登場人物に万里小路楓(まりこうじかえで)がいるとか。

 とにかく、際限もなく両方の名前の記事が見つかりました。この経緯については、また後日わかったことを報告することにします。




posted by genjiito at 23:56| Comment(0) | ◎京洛逍遥
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