2024年08月21日

京洛逍遥(878)矢田寺の御詠歌とソバ屋の変体仮名

 京都市役所に用事があり、京阪三条から歩いて行きました。炎天下と言っても、アーケード街と地下街を通るので、苦ではありません。それよりも、電車の中と街中で出会う人のほとんどがノーマスクなのが不気味です。東京ではノーマスクの人がほとんどでした。それが、今は京都にまで広がっているようです。全国的な兆候でしょうか。また新たなウイルスが蔓延しているということなので、熱中症以上にこの病原菌の感染に神経を使います。

 帰りに、寺町通と三条通の角にある矢田寺に立ち寄りました。僧満慶と小野篁の創建という矢田寺です。ここで、きれいな扁額を見つけました。明治12年8月というのは、修復時の原態に記されていた年次だと思われます。矢田地蔵尊詠歌も、復刻したもののようです。

240821_矢田地蔵歌.jpg

 この歌は、霊元法皇御製のご詠歌と伝わるもので、あまり見かけないので[変体仮名翻字版-2023]で翻字しておきます。

【云】ふならく
 奈ら具に
  志津"む
久類し美を
 者てしも
  志ら寿
加わりうくてふ

 三条通に入ると、おそば屋さんの田毎(たごと)があります。市内に5店はあるので、よく知られているお店です。いつも素通りしていました。しかし、今日は暖簾の文字列に目が留まりました。この「御曽婆」という表記は初めて見ます。

240821_御曽婆のみ.jpg

 もちろん、この左側には「楚ば」と書かれた幟が出ています。

240821_楚ば.jpg


 この三条通から1本北にもおそば屋さんがあります。ここはごく一般的な「生楚者"」です。もっとも、右から読むか、左から読むか、という興味深い表記がなされていますが。

240821_生楚者.jpg


 街中を歩くと、いろいろな文字があって楽しめます。
 今日の収穫は、「御曽婆」でしょうか。




posted by genjiito at 23:57| Comment(0) | ◎京洛逍遥
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