「大阪点字付きかるたを楽しむ会」の代表者である兵藤さんから、久しぶりにカルタ会のお誘いを受けたことは、過日の案内に記した通りです。
会場は、JR長岡京駅から徒歩すぐの長岡京市立中央生涯学習センター3階特別展示室です。
本日の内容は、午前…坊主めくり、懐メロかるた・紫式部すごろくの紹介など。
午後は、紫式部周辺の歌人の歌の解釈、歌読み体験、札を並べてのチーム対戦など。
そのほか、楽しい企画が予定されていました。
今日この会場に集まったのは、37名プラス福島県から音声参加で、計38名と大盛況でした。
会場では、過去のカルタ大会で元気な小学生ながら札をバンバン取っていたH君が、来月から高校生だと言うのには驚きです。コロナ禍の5年間の長さを、あらためて知りました。
この間、コロナウイルスの感染を理由に、目が見えない方々は貴重な情報収集手段である触ることを、いかにも悪いことであるかのような対応を受け、悔しい思いをして来られました。触って知ることが唯一のコミュニケーションであったことが、惨いことにあろうことか理解が得られないままに遮断されたのです。見えない人たちは、息苦しい生活を強いられていたのです。
折々に話をきいていると、知る権利を奪われ、仲間と楽しむことも出来ない日々の中を経て、やっとこうしてみなさんで『百人一首』を通して元気を取り戻されたのです。
この集まりでは自称広報担当である私は、こうしてまた支援活動を再開することにしました。
今日も、楽しいことをしたくて来たという人が、しかも『百人一首』は初めてだという方が何人もおられました。特に午前の部は、初心者を自認する方が多かったのが印象的です。
私も知らなかった、いろいろな遊びを教えていただきました。
福島県立視覚支援学校で国語を教えておられる渡邊さんが、紫式部の背景である人間関係を、リモートで話してくださいました。お話を伺うのに目は見えなくてもいいので、みなさん興味深く聴き入っておられました。
『百人一首』の読みあげ方について、NPO法人〈源氏物語電子資料館〉の事務局長をしている吉村君から、講師役となっての説明がありました。下の句から上の句を読むに当たっての、声の伸ばし方や間の取り方のコツが伝授されました。
質疑応答タイムでは、多くの疑問が出ました。
肝心のカルタ取りの実際は、これまでにも本ブログで紹介したので、詳しくは以下の記事などをごらんください。いずれも、コロナ禍でのイベントの紹介です。特に、(3)と(4)はお奨めの記事です。
(1)(2019年11月02日)
「バリアフリーかるた全国大会2019 に参加」
(2)(2019年11月03日)
「盲導犬と一緒に「全国大会 2019」から「サイトワールド 2019」へ」
(3)(2019年10月26日)
「見える人と見えない人が『百人一首』を一緒に楽しんだ記念すべき日」
(4)(2017年07月22日)
「目が見えない方々と須磨で『源氏物語』の散策をしました」
(5)(2017年07月23日)
「神戸で百人一首の合宿の後はお楽しみの食事とスイーツツアー」
(6)(2017年03月19日)
「点字付百人一首〜百星の会で見た八つ橋型の新開発カルタ」
今日の会場での様子は、次の写真で感じ取ってください。
■四人一首の練習風景
■見えない・聞こえない(盲聾)の方の練習風景
サポート役の方が読まれた和歌をブレイルメモに入力すると、左手の指でその歌を読み取り、右手でカルタを取ります。その早さは感動ものです。
■コロナ禍で中止となった全国大会出場のために作ったTシャツ
【追伸】
今回、主催者である兵藤さんと野々村さんに、私からイベント開催の相談を持ちかけました。それは、大阪府立中之島図書館で開催している「新古典塾 平安文学リレー講座」の5回目を、『点字百人一首』にしたいというわがままなお願いです。幸い、快諾をいただき、今年の7月にどうだろう、という道筋までができました。東京からは関場さん、栃木県からは南沢さん、福嶋からは渡邊さんという、草創期からの先達も参加してくださるようです(希望的観測も含めて)。後は、図書館側との相談です。
とにかく、広く『点字百人一首』を知ってもらうことと、目が見えない方々が楽しく集える場所を設営したいと思います。もちろん、幅広く広報をして一般の方々にも参加してもらえるような企画にまとめあげるつもりです。お手伝いしていただける方を募ります。
このイベントも、楽しみにしてください。
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