2024年01月06日

書家宮川保子さんの源氏物語作品展は4月16日から

 本年4月16日(火)から21日(日)の6日間、東京の銀座4丁目交差点角にある鳩居堂で、「宮川保子作品展」が開催されます。
 そのリーフレットが届いたので、ここに紹介します。A4判四つ折りで、両面印刷されています。
 ※画像をクリックすると、別画面に精細な画像が表示されます。

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 宮川保子さんは、ハーバード大学本「須磨・蜻蛉」と歴博本「鈴虫」の三冊を、写本に極めて忠実な臨模本として制作なさいました。文字はもとより、その料紙も含めて驚嘆すべき再現がなされていることが、特筆すべきことです。

 また今春の展覧会では、令和版というべき実証実験を兼ねた五十四冊の創作書写本も展観されます。版木や型紙を用いて制作された装飾料紙の上を、『源氏物語』の本文が自在な筆使いで空間を楽しむかのように舞っています。多彩な変体仮名は、我々をいにしえに誘います。見る者を飽きさせません。

 宮川さんと私は、2018年8月3日に重要文化財に指定されている歴博本「鈴虫」の原本調査をしました。同月29日からはハーバード大学美術館で、同大学のメリッサ・マコーミック教授に直接ご教示をいただきながら、「須磨」と「蜻蛉」の原本を調査しました。見た目ばかりではなく手触りに至るまで追体験できる極上の臨模本として蘇ったのは、宮川さんに原本に対して情熱をもって実見した体験の裏打ちがあるからです。

 この機会に、一千年前の古写本の姿を彷彿とさせる実証研究の成果を通して、日本の古典文化の一端を体感していただきたいと願っています。




posted by genjiito at 22:59| Comment(0) | ■変体仮名
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