2023年12月28日

読書雑記(346)望月麻衣『京都寺町三条のホームズ 20』

 昨日に引き続き、『京都寺町三条のホームズ』シリーズの最新刊を読みましたので、記録としてアップしておきます。最近、本を読む速度が格段に落ちています。体調の問題と、興味を持続させる内容の本が少なくなったからでしょうか。
 今回は、『京都寺町三条のホームズ 20 〜見習いたちの未来展望〜』(望月麻衣、双葉文庫-双葉社、2023年10月)です。

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 京都国立博物館の舞台裏が語られているので、学芸員の一人として興味深い内容でした。


大丸2️「バースデー滋賀散歩」
 早々に誤植が。「間逃れた」(29頁)
 滋賀県の名所ガイドでさまざまな再発見を見せてくれます。確かに、京都の隣にあって損をしています。
 全編、幸せ感に満ちた話です。【3】

大丸2️「掌編 探りの視線」
 ボランティア仲間から京都案内を頼まれた葵。その対応をめぐり、ホームズが焼き餅を焼いて自分の気持ちを伝えます。2人の仲睦まじさを強調する小話です。【3】

大丸2️「華麗なる舞台の裏側」
 ホームズさんが税務関係の資格を取る話は、私がNPOの仕事で苦しんでいるだけに、我が事のように思って読みました。
 中程で、「ミュージカルっぽくにしていただきたかったんですよ。」(108頁)とあります。私は、こうした表現はしませんので、気になりました。
 方言が犯人を特定するのに使われています。2例しかないので確たる証拠としては弱い上に、軽くてアイデア倒れという印象を持ちました。物語の展開は手慣れたもので、安心してついていけました。もっと斬新な推理があると楽しめるのですが。【3】

大丸2️「おまけ」
 ホームズと葵の日常生活から、二人の仲睦まじさが伝わって来ます。
 小話ながら、物語を展開する上で、有効な潤滑油の役割を果たしています。【4】

大丸2️「神のまにまに」
 京博のインターンとして採用された葵は、生き生きと実地の勉強に取り組みます。博物館の位置付けや意義の説明を聞いていると、学芸員の資格を持つ私は、復習と確認の気持ちで読みました。
 アーティスト、エージェント、マネージメントに関する京博の副館長のお話は、読ませるくだりでした。
 話は、ホームズと葵それぞれの話が、オムニバス形式で展開します。おもしろく読めました。
 最後は、「神のまにまに」という円生のつぶやき通り、意外で粋な閉じ方です。【5】




posted by genjiito at 20:46| Comment(0) | ■読書雑記
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