2023年05月22日

美術館「えき」KYOTO で和田誠展を見る

 京都駅のジェイアール京都伊勢丹7階隣接の「美術館 えき KYOTO」で開催中の「和田誠展」に行ってきました。
 その多彩な活動については、以下の紹介文を見て、あらためてそのスケールの大きさを知りました。

和田誠(1936-2019)は多摩美術大学卒業後、ライトパブリシティを経て、イラストレーター、グラフィックデザイナーとして広く活躍しました。そのほかにも装丁家や映画監督、エッセイスト、作曲家、アニメーション作家、アートディレクターなどさまざまな顔を持ち、その創作の広がりはとどまるところをしりません。
本展は、和田誠の膨大で多岐にわたる仕事の全貌に迫る初めての展覧会です。和田誠を知るうえで欠かせないトピックを軸に、83年の生涯で制作した多彩な作品を紹介します。きっとこれまで知らなかった和田誠の新たな一面に出会えることでしょう。


 心が和む絵を見ながら、作品が発表された頃のことを思い出しながら、ゆっくりと1時間以上をかけて会場を見てまわりました。『週刊文春』に40年をかけて描かれた表紙絵2,000枚の展示は圧巻でした。創刊号から第2,000号までの表紙が、壁一面に張り出されていたのです。
 その中に、日本の古典文学や文化に関するものがないか、気を配りながらすべてを見ました。しかし、七福神・お内裏さまとお雛さま・天神様・五重塔・京都五山の送り火の船形・野仏はあっても、私が期待した平安時代を想起させるものは見当たりませんでした。和田誠は、今とこれからを見ていた作家だったようです。
 そんな中で、ポスターの中にこんなものがありました。ほとんどの展示物の写真撮影が可能とのことだったので、いい記念と記録になりました。

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 これは、寝殿造りの中での音楽会を描いたものです。ドラムの演奏は『北野天神縁起絵巻(承久本)』のイメージを借りていると思われます。

 これ以外で、私が個人的に興味を持ったのは、私が大好きな映画の「ペーパームーン」のオニール親子のカレンダーです。これは、1997年の作品で左が原画、右が下絵です。共に多摩美術大學アートアーカイヴセンター所蔵の絵です。

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 懐かしい絵や、興味深いテーマの作品のもう一つは、吉行淳之介と山口瞳の対談本『老イテマスマス耄碌』(新潮社、1993年6月)の表紙です。この本は読んだので持っているはずです。後日、押入れの中の未開封の段ボール箱から探し出して確認します。

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 和田誠の作品は、ものを見つめる描き手の優しさが見る者に伝わってきます。見飽きることがありません。頭の中がクルクルと回り続ける、愉しい展覧会でした。
 
 
 
posted by genjiito at 23:57| Comment(0) | ・ブラリと
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