2023年01月29日

片仮名「ホ」の字形に関して思案中

 京都駅の南東に「京都アバンティ(AVANTI)」というショッピングビルがあります。駅の真向かいになる壁面に「響都ホール」という文字が掲示されていました。その「ホ」という片仮名を見ていて、違和感を覚えました。自分の思っていた字体(字形)と違っていたからです。私は、2画目を跳ねないで書きます。

230129_katakana-ho.jpg

 帰ってからネットで調べると、2画目を跳ねないという方が多いのです。しかし、正しくは跳ねるようです。手元にある仮名の事典や辞書を見ると、片仮名の「ホ」は確かに跳ねた文字で印刷されています。

 パソコンで「ホ」を表示すると、フォントによって跳ねるものと跳ねないものの2種類が出てきます。跳ねないフォントは、「DFP 隷書体・ MS ゴシック・ Osaka ・ヒラギノ角ゴシック・ヒラギノ丸ゴシック・メイリオ」などなど、ゴシック体を中心として出てきました。

 文化庁が発表している「常用漢字表の字体・字形に関する指針(報告)について」(平成28年2月29日)を見ると、「Q41 「木」と「ホ」(「保」など)」(92頁)に次の説明がありました。画像をクリックすると、精細な画像が表示されます。

230129_katakana-ho1.png

230129_katakana-ho-2.png

 「ホ」の3画目は、はらうのではなくて止めるのだそうです。私はこれまで、はらっていました。だんだん自信がなくなります。
 さらに、漢字に関して「2章 4 手書き(筆写)の楷書では、いろいろな書き方があるもの」の「(5)はねるか、とめるかに関する例」(54頁〜55頁)には、次の説明がありました。

230129_hane1.png

230129_hane2.png
230129_hane3.png

 これによると、字母である「保」の右下の「木」は、跳ねても止めてもいいことになります。
 参考までに、『図解 かなの成り立ち事典』(森岡隆、教育出版、2006年8月)には、片仮名「ホ」について次の説明があります。

「保」の終画「木」から片仮名の「ホ」ができました。「楽」「集」「案」「条」などのように、「木」が下につく場合は、「木」を「ホ」の形に書くのが通例でした。「保」も同様で、その形を用いたわけです。(15頁)



 ここではこれ以上は立ち入らないとしても、「ホ」の2画目は跳ねても跳ねなくてもいいように思えます。いろいろな問題が、この背景にはありそうです。
 なお、「ホ」の他に「カ」と「オ」も、片仮名の例の中で跳ねる跳ねないの問題があるようです。

 今日は数時間前に抱いた違和感から、この問題に専門ではないものの、少し調べたことを現時点でのこととして記しました。さらに問題意識を持って、情報を集めます。
 学校教育の現場では、どのような理由でどのように教えておられるのでしょうか。この件に関して、ご教示いただけると幸いです。
 
 
 
posted by genjiito at 22:43| Comment(0) | ■変体仮名
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