境内は整備が行き届いており、若い方々も参拝しやすい配慮がなされています。特に、入口にある手水舎は、水が自動的に出るので戸惑うほどです。
また、このお寺は料理と縁が深く、「包丁道の祖」とか「料理の神」、さらには「日本料理中興の祖」とされる藤原山陰が平安時代に開いたところです。総持寺縁起ともなっている「亀の恩返し」は、『今昔物語集』などでも語られています。山陰中納言については、学生時代に民俗学を中心にして勉強をしていたので、亀のことも含めて詳しく学びました。こんなところで、かつてのことが結びつきました。
朱印は、いつものようにビニールの覆い越しなので、今回もピンボケですみません。
帰りに、新しいおしゃれな建物に気持ちが向きました。「ポタラ」というカフェ&レストランです。ダライ・ラマの教えを学ぶ団体であるチベット仏教普及協会(愛称:ポタラ・カレッジ)からのネーミングだと思われます。最初は、鳥山明の漫画『DRAGON BALL』と関係するのかと思いました。しかし、ご朱印所でいただいた住職の文中にダライラマのことが書いてあるので、こちらの方との関係なのでしょう。後で調べたところ、総持寺の山号「補陀洛山」がサンスクリット語で「ポタラ」といい、観音菩薩が降り立つところからの命名のようです。
お勧めの「神無月御膳」をいただきました。ご飯は栗が入っています。茶わん蒸しは葛なのかカタクリなのか、滑らかな感触でおいしかったのが印象的です。手前に置かれているものは、イチジクだと思います。とにかく、山陰流の料理を堪能しました。外からも自由に来られるので、お勧めです。
この食事は、消化管を持たない、刺激に弱い、少食の私にはぴったりで、驚くほどおいしい御膳料理でした。これも後で調べると、「山蔭流京奉会」の料理人のみなさまがお作りになるご膳だそうです。流派としての心意気が、今になって感じられました。恥ずかしながら、いただいている時にはそのことを知らなかったので、これはまた行かなくてはいけません。また、コーヒーに付いて来たカリントウは、お寺のお土産となっている「亀の恩返し」だということも、帰ってから調べていて知りました。ありがたいものを、何も知らずにいただいたことになります。
調べて行くか、知らずに行くか。後で知る感激や感動も大事だと思うものの、知っていたらまた別の感想を持ったことでしょう。
何とも悩ましい課題をいただくことになりました。
【*美味礼賛の最新記事】
- 西大寺の茶陶展で呈茶をいただく
- 七草の今日は本年初の大階段登り
- 温泉施設の源氏の湯でお子様ランチをいただ..
- 記念日に少しだけ贅沢な食事をする
- 本が店頭になかったことと海鮮丼に生海老が..
- キャンパスプラザ京都の予約とイオン散策と..
- 海外の回転寿司屋とテイクアウトの寿司の記..
- 集会所での会食会のことを批判的に
- 茶話会の後に温泉へ行き外食のことを考える..
- 穴埋めひらがなクイズで浮き彫りになった生..
- いろいろと食べ比べをする日々
- 七草粥をいただきながら七草について疑問が..
- 隣の駅まで散策にでかけ回転寿司に思いを馳..
- 二重の記念日を天満橋で祝っていただく
- 今年の七草粥は奈良産です
- 緊急事態宣言解除後のリバウンドがないこと..
- 初めて回転寿司を持ち帰る
- 大和平群で運びの薄茶のお稽古
- 品数豊富な梅田のヨドバシカメラ
- 宇治天然温泉「源氏の湯」に入る前に「馳走..
