2022年06月05日

京洛逍遥(797)宇治茶巡りに参加して

 宇治茶巡りガイドツアーに参加してきました。
 朝10時に、JR宇治駅前の観光案内所に集合して出発です。
 案内は宇治観光ガイドボランティアの西田勇さんでした。
 実に言葉巧みに、豊富な話題を実例やエピソードを交えながら語られるので、聴き入ってしまいます。

 まず驚いたのは、京都で生産されるお茶の量(2020年分)の少なさでした。静岡の十分の一なのです。

順位  府県名 年間生産量(トン)
1位  静岡県 25,200
2位  鹿児島県 23,900
3位  三重県 5,080
4位  宮崎県 3,060
5位  京都府 2,360
(出典:農林水産統計 令和3年2月19日公表)

 ただし、高級茶といわれている玉露・抹茶の原料である碾茶では全国1位です。太陽の光を寒冷紗で調節した「覆下茶園」が玉露や碾茶の専用茶園となっていて、茶摘みも1回だけ。宇治茶ブランドを守るためのプライドがあるようです。
 そんな話を聞きながら、歴史や文学や文化などなど、幅広い話題で楽しい散策となりました。

 今日足を留めたのは、茶商「中村藤吉本店」、茶農家「山本家」、茶師屋敷「上林春松」、宇治代官所跡、宇治橋、茶屋「通圓」、お茶と宇治のまち交流館「茶づな」(昨秋開館)、源氏物語ミュージアム、宇治上神社、宇治神社、平等院で解散。
 予定では正午ごろの解散でした。しかし、ガイドさんのお話が多岐にわたり、午後1時の解散でした。長時間、ありがとうございました。
 以下、道々で写した写真を並べます。

 宇治橋の袂の紫式部像の前で、宇治橋断碑の碑文をもとにして、原典を読み下しながら丁寧に説明してくださいました。この橋が大化2年(646年)にあったことや、宇治川の流れが速くてよく流されたことなど、興味深い内容でした。

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 京阪宇治駅前のロータリーに建つ公衆電話ボックスの屋根が、平等院鳳凰堂と宇治上神社のものだという指摘は、初めて気付かされたことです。

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 そのすぐ前、宇治橋の東詰にある通圓のお店の中には、貴重な品々が飾られていました。このお店は1160年の創業というのですから、平安時代からの歴史があります。そこには、秀吉が利休に作らせたという釣瓶や、お通さんの人形があります。私は、お通さんについて問題意識を持っています。しかし、今はお話を聞くところに留まりました。

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 源氏物語ミュージアムでは、源氏香の図のプリントを使っての話がありました。ガイドの西田さんの背中には、宇治十帖に関する9つの香図がプリントされています。

220605_kouzu.jpg

 宇治上神社の社殿が寝殿造であることも、具体的に語ってくださいました。いろいろなことが点から線へとつながり、断片的に知っていることがより深く理解できるようになりました。

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 宇治神社では、喜撰法師の和歌を刻んだ歌碑が建っていました。何度もここに来たはずなのに、これまで気付きませんでした。本ブログの名称を[たつみのいほりより]に改名した理由でもある和歌なので、彫られた文字を正確に翻字しておきます。ただし、ツアー中でもあり、彫られた文字を近寄って確認する暇がなかったので、欠けた文字などの翻字は少し不正確です。後日、再確認しますので、今日のところはここまでとします。

220605_kisen.jpg
    喜撰法師
わ△【庵】は【都】の
△つみしかぞ【住】
む【世】をうち【山】と
 【人】はいふな
       り


 いいツアーでした。こうした機会を得て、いろいろなところを経巡って歩きたいと思います。次はどのような体験をしようかと、今から楽しみにしています。
 
 
 
posted by genjiito at 20:53| Comment(0) | ◎京洛逍遥
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