2021年11月13日

京洛逍遥(738)その後の「ど根性松」

 過日、下鴨神社の東側を流れる高野川に架かる河合橋に、「ど根性松」が生えていることを取り上げました。
「京洛逍遥(733)出町柳ならぬ出町松」(2021年10月08日)
 そこでは、「この松が、「鴨川デルタ」にある鴨川公園へと、来年春までには移植されるそうです。」と書きました。しかし、これが来春ではなくて、早速今月8日の夜に、約70メートルほど西の鴨川公園のデルタ地帯に植え替えられたのです。

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 今日、通りかかったので、移植先の鴨川公園で新しい生活を始めたばかりの松を見てきました。
 次の写真は、河合橋の手前の出町橋から鴨川デルタの出入り口近くに移し替えられた松を撮ったものです。松林の中の白い幕に囲まれたところに、「ど根性松」が新生活を始めています。

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 高野川と賀茂川の合流地点に架かる賀茂大橋や、河合橋越しに比叡山も望める地に引っ越しをしたのです。

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 このデルタ地帯が、これからは「ど根性松」の終の住み処となります。

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 河合橋で生きていたそのままに、鉄筋コンクリートごと切り取ってここに移動させたものです。
 この引っ越しを報じた毎日新聞ウェブ版(2021/11/9)には、次のような解説があります。
 樹木医の林眞理(まこと)さん(61)=京都市右京区=によると、ど根性松の樹齢は20年ぐらい。樹種は、潮をかぶるような海岸線などに生えるクロマツという。ど根性松も橋のアスファルト舗装の下に根が潜り込み、アルカリ性であるコンクリート(南北約1メートル、東西約2メートル四方)に張ることで、土がまったくない隙間(すきま)でもうまく育ったと考えられる。
 過酷な環境を生き抜く上で、何より見逃せないのが「外生菌根菌」と呼ばれる菌の存在。菌は松の根の“手足”となって水分や栄養分を集めて松に与え、松は光合成した糖分を菌に与えることで共生している。そのため、この共存関係を守るという最新の知見を基に、コンクリートごと移す選択をしたという。
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 「引っ越し大作戦」は8日午後9時、35トンクレーンの横付けから始まった。作業に当たった土木建設のプロは10人余り。根を張るコンクリート内の鉄筋を切断する際には、クレーンで松と土台のコンクリートを一緒につり上げて落下しないよう支え、根や枝を極力傷つけないよう細心の注意を払った。作業は段取りよく進み、2時間余りで約70メートル先の新天地へと移植した。
 9日朝には、林さんが根を切った部分を殺菌。発根促進剤や、今度は土から栄養を集める外生菌根菌の胞子をまいて手当をした。だが、林さんは「新たな菌とどれだけ共生できるかは未知数。根付く可能性は低い」と懸念する。移植で初めて明らかになったど根性松の根は、途中で進めなくなったのか、大きく「く」の字を描いていた。新たな試練にも、どうか生き延びる道を見つけてほしい、と多くの市民が見守っている。【南陽子】

 この松がこの地に根付き、新しく元気に生きる姿を見せてほしいものです。
 時々、その様子を見に来ようと思っています。
 
 
 
posted by genjiito at 20:12| Comment(0) | ◎京洛逍遥
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