2021年11月20日

日本文学データベース研究会(NDK)のこと〈第5回〉

 今回は、浅茅原竹毘古こと谷口敏夫氏のありし日の姿を彷彿とさせる記録です。
 文中に出てくる「I君」とは、私のことです。前回〈第4回〉の記事の中に「病気快癒祝い」とあり、今回は「I君の病後の食事」とあります。これは、私がこの年の8月に京大病院で胃ガンの手術をし、消化管を全摘出したことを受けてのことです。
 みんなが一番語りたいネタである、コンピュータと古典文学のことをよく喋り、そして食べ、飲んだ、楽しかった夢のような日々の記録でもあります。

小説木幡記:2010/12/27(月)
Mu貧乏物語なり

 昨日日曜日は午前に授業関係記事をまとめ、午後は葛野の屯所でNDKメンバーと落ち合った。いろいろな過去蓄積が複層的にからみあい、システムを新しい企てに調整するための打合せに終始した。なかなか難しいが、解はある。

 夕方は早めに出てタクシーに4名が乗った。忘年会は御池木屋町の豆水楼だったので、電車を乗り継いだり(乗り換え2回)、阪急の河原町から御池まで歩いたりするよりも、タクシーが得策だという一致意見からだった。一人あたり丁度500円ですんだ。電車賃と変わらない。

 話題は尽きなかった。
 I君の病後の食事。酒も飲んで良いのだが、普通の速度で食べるとものすごい腹痛に見舞われるとのこと。体重が増えぬのが悩みと聞き、差し上げたいと思った。
 O君の職場の話(そこは事件事故の多い難儀な職場(笑))や、発狂しそうな某blogの話には目点になった。要するに人の悪口罵詈雑言しか書かない、それが人気のblogが実在しているとのこと。問題はそのblogオーナーが基本的に知識階級・文筆で生計を立てている人なので、悪口を実名で書かれても口では勝てないところがあるらしい。余思うに、他人の言動を餌にし罵詈雑言で身を立てるとは〜、いじましい人士が人気を博しているものよ。
 さて、真打ちのN君からはたっぷり東京豪華生活の顛末をうかがったが、人にはいろいろ考えもあることだし、もともと人格立派な人のすることだから、それなりの理屈もあるのじゃろう、と余も納得した。

 とはいうものの、O君とI君の豊かさには「どうして、同じ人類なのに、かほどの人生の違いが生じるのじゃ楼」と、余は長嘆息しつくしていた。するするとカバンからとりだした、最新鋭・極超薄型の11インチと13インチのノートPCを同時に2台も眼前にし、ワープロの起動が1秒どころか瞬時なのを知り、時代を知った。自転車一台が50万円を超えるとか、なにげの腕時計が10万円を軽く超えるとか〜、単眼鏡が10万円は最低するとか〜、豪邸にすんでおるとか、〜なにもかもが異世界物語じゃった脳。
 余もまけじと貧乏物語を披瀝しかかったが、馬鹿馬鹿しくて止めた!

 ところで話がMuBlogに及び、余は2004年のMuBlog開催以来、最大の危機に襲われた。要するに、余が世界中でもまれなほどに読みやすいとおもってきたMuBlogデザイン(黒背景に白文字仕様)が、実は目が疲れる、読みにくい、早く白背景の黒字にしてほしい、昔のパソコン時代と同じじゃないかぁ〜と惨憺たる悪評だった。これには愕然とした。
 見識豊かな3名が口をそろえて「読みにくいblog、目が疲れるblog、漢字だらけのblog〜」と真顔で言った。余がどれほどの衝撃をうけたか、分かるまい。
 うむむ。

 しかし。
 昔のMac風に、白地の黒字って、ものすごく馬鹿っぽくないかな。余はその輝く白地に目がひりひりする。その白地なるものは紙じゃなくて、徹底的に電気照明光なんじゃから、疲れる。なにもない黒地にぽっと白文字がうきでてこそ、くっきりして読みやすいではないか、〜と抗弁したが、「世の中は、Mu先生と真逆です」とあっさり言われた。あまつさえ、すぐにMuBlogデザインを白地・黒文字に変えぬなら、もう読まぬと3人は言った。

 余は余の不幸の始まりをここに見た。
 ときどき人々の感覚と真逆のことを、自然に選ぶようだ。
 で、結論は、「白地に黒文字のblogは、すでにしてMuBlogでは無くなる」となる。
 やんぬるかな人生。
 かくしてふたたびMu貧乏物語が始まる。

2010年12月27日 (月) 06時13分 NDK:日本文学データベース研究会, 小説木幡記 | 固定リンク
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posted by genjiito at 23:08| Comment(0) | ◎情報社会
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