2021年10月27日

吉行淳之介濫読(29)『美少女』

 『美少女』(新潮文庫、昭和50年4月)を読みました。

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 透明人間になった美少女の話から始まります。
 人間関係のおもしろさと多彩な個性を持つ女性の出現により、つい読まされます。
 放送作家の城田祐一は、由美の腿の内側にあった藍色の女王蜂の刺青の秘密を追います。やがて、理加にも同じ刺青があることがわかります。加えて、花岡三津子の行方不明。三津子は、左の尻に太陽と月と星を象った刺青がある女でした。
 読者を惹きつけるネタは満载です。さらには同性愛の問題が絡みます。
 城田に疑いを持たせ、翻弄させているのは誰か?
 隠れた首謀者探しへと展開していきます。そして、なぜ大場雅子は理加と由美の刺青を剥がしたのか、という謎が最後に提起されます。
 展開がミステリー仕立てなので、謎解きを楽しみながら読みました。【4】
 
 
 
posted by genjiito at 20:56| Comment(0) | □吉行濫読
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