2021年06月02日

『新しく古文を読む』が点字図書・デイジー図書になりました

 昨年より埼玉県立久喜図書館に勤務している尾崎さんから、「点字百人一首〜百星の会」のメーリングリストにうれしい知らせが入りました。尾崎さんのことは、「尾崎さんからすぐに届いた『源氏物語 鈴虫』を触読した感想文」(2016年08月19日)に詳しく書いていますので、参照願います。

 さて、久喜図書館では毎年、点字図書やデイジー図書を製作していて、その一つとして高橋良久・畠山大二郎共著『新しく古文を読む 〜語と表象からのアプローチ〜』(右文書院、2019年)を製作した、ということです。
 尾崎さんは、次のようなコメントも寄せています。

高校生から大人まで、古文が楽しめる一冊となっております。
私も読みましたが、とてもおもしろかったです。


 丁寧に、目次も情報として添付してありました。

<目次>
第1編 語からのアプローチ
 第 1章 「みな人」――「東下り」(『伊勢物語』第九段)
 第 2章 「年ごろ」――「仁和寺にある法師」(『徒然草』第五二段)
 第 3章 「ずなりぬ」――「筒井筒」(『伊勢物語』第二三段)
 第 4章 二重叙法――「筒井筒」(『伊勢物語』第二三段)
 第 5章 「さりとて」――「児の空寝」(『宇治拾遺物語』巻一の一二)
 第 6章 「なんぞ」――「或人、弓射る事を習ふに」)『徒然草』第九二段

 第 7章 「まうづとす」――「さらぬ別れ」(『伊勢物語』第八四段)
 第 8章 一筆双叙法――「神無月の比」(『徒然草』第一一段)
 第 9章 伝聞推定の「なり」――「男もすなる日記といふものを」(『土佐
日記』)
 第10章 「ものしたまふ」――「野分」(『源氏物語』二八帖
 第11章 「わたらせたまふ」――「能登殿最期」(『平家物語』巻第一一)
 第12章 「奉る」と「着たまふ」

第2編 表象からのアプローチ
 第13章 「しのぶずり」と「狩衣」――「初冠」(『伊勢物語』初段)
 第14章 平安時代の洗濯事情と位色――「紫」(『伊勢物語』第四一段)
 第15章 「さらにまだ見ぬ骨」の翁 ――「中納言参り給ひて」(『枕草子
』第九八段)
 第16章 「几帳」のほころび―半隠蔽の装置――「宮にはじめてまゐりたり
たるころ」
 第17章 「山吹」を着た紫の上――「若紫」(『源氏物語』第5帖)
 第18章 「鈍色」と「山鳩色」――「先帝身投」(『平家物語』巻第一一)
 第19章 「一二単」という言葉
 第20章 古典文学の中の装束
あとがき
<目次終わり>


 さらに、次のような案内も追記されています。

最寄りの図書館でお申込みいただければ、貸出、データのダウンロードが可能です。
もうすぐサピエ図書館からもダウンロードやオンラインリクエストができるようになると思います。(尾崎の手続き次第ですが……笑)
百星の会の皆様にはきっとお楽しみいただけると確信しています!
ご興味を持たれた方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度お借りになってみてはいかがでしょうか。
ステーホームのおともにオススメです。
ではでは、皆様とお目にかかれる日を楽しみにしております。


 この本については、1年前に、私のブログで新刊の紹介をしています。その内容については、以下の記事で詳しく書いていますので、参照願います。

「読書雑記(279)高橋良久・畠山大二郎『新しく古文を読む』」
http://genjiito.sblo.jp/article/187040612.html

 付属のDVDもいい内容です。畠山氏が語る解説を聞くだけでも、平安時代の服装のことがよくわかります。このことも、ぜひ目が見えないみなさんに宣伝してもらいたいと、返信をしました。

 今回紹介された『新しく古文を読む』の編者の畠山大二郎氏は、私が運営しているNPO法人〈源氏物語電子資料館〉の副代表理事をしています。
 畠山氏は博士論文である『平安朝の文学と装束』で「池田亀鑑賞」を受賞しています。
 そのことは、「第5回池田亀鑑賞授賞式と講演会」(2016年10月01日)で報告しているので、掲載した多くの着付けの写真などと共に、その背景がわかりやすいと思います。
 目が見えない方々には、仲間と一緒にこのブログを見ていただけると、平安時代のことがさらにおもしろくわかっていただけるかと思います。
 いずれにしても、服装のことは、見えない方にはどのような方法で伝えたらいいのか、メーリングリストに質問の形で問いかけました。提案を受けて畠山氏に伝え、何かいい方策を考えていきたいと思います。
 このことは、NPO法人〈源氏物語電子資料館〉の活動の一環にもなるので、提案や意見をいただく中で、前向きに対処していきたいと思います。
 
 
 
posted by genjiito at 18:53| Comment(0) | ■視覚障害
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