入学式の様子を、速報としてお届けします。
会場は、卒業式と同じ、関西国際空港の1駅手前にある「スターゲイトホテル関西エアポート 6階 RICCホール」。
控え室の窓からは、大阪湾が一望のもとに見渡せました。この海域のことは私が本日の式辞で触れることなので、しっかりと写しておきました。
本日の式次第は、卒業式と同じ装幀の冊子に書かれています。
1. 開式の辞
2. 入学許可宣言
3. 学長式辞
4. 祝辞
5. 来賓紹介
6. 祝電披露
7. 入学生宣誓
8. 大学紹介
9. 閉式の辞
本年、2021年度の入学者総数は 231名。その内訳は次の通りです。
新入生 201名
(観光学部 137名/定員130名、国際交流学部 64名/定員60名)
編入学生 30名
(観光2年 3名、観光3年 17名、国際2年 3名、国際3年 7名)
私の入学許可宣言に続いて、次の祝辞を述べました。
■学長式辞■
−夢を実現する場としての大学−
大阪観光大学にご入学のみなさん おめでとうございます。
本学への入学をお祝いし、教職員ともども心よりお迎えします。
昨年春からの新型コロナウイルスにより、社会や生活が一変しました。観光業の世界は、大きな打撃を受けています。しかし、観光は常に人々に寄り添う、心と身体の栄養剤です。必ず、魅力的なものとして再評価され、生まれ変わります。そうした中で、大阪観光大学では新しい観光学を立ち上げるために、さまざまな検討をしているところです。
昔から、日本人は旅の中から自然を再発見し、自分を見つめ直したことを、記録や文学作品の中に書き残しています。例えば、奈良時代以来、奈良や京都の貴族は吉野や紀伊へ足を延ばしていました。『日本書紀』には、この日根野の地にあった茅渟宮を舞台とする、衣通郎姫の話があります。『万葉集』には、泉佐野という地名が何首にも見られます。
平安時代になっても、貴族が日根野に何度も狩にきていました。『大和物語』や『和泉式部集』にも「日根」という地名や場所が出てきます。『土左日記』には、西暦935年1月から2月にかけて、泉佐野や貝塚あたりから泉大津に続く松原を見ながら海路を北上しています。『枕草子』には、泉佐野の蟻通神社の説話が出てきます。『更級日記』にも、泉大津のことが書かれています。枚挙にいとまがないほどに、この泉南の地は、歴史と文化の中に書き記し留められているのです。ただし、平安時代の『源氏物語』を研究している私にとっては、住吉大社より南の地が『源氏物語』に出てこないことをもの足りなく思っています。
この泉南の地で、みなさんはこれから大学生活を送られるのです。ものを学び考える上では、この文化的な背景は恵まれた環境だと言えます。池に囲まれた大学の校舎の窓からは、和泉山脈の山々が望めます。今入学式が行なわれている会場の向こうには関西国際空港があり、淡路島や四国が横たわっています。そして、その左には紀伊水道から太平洋が開けています。前途洋々たる大海原や大空に向かって、大きく未来へと羽ばたいてください。
さて、若者の特権は、自分が抱く夢を実現するために、自分と真っ正面から闘うことができることだと思います。あなたの夢を実現するために、大阪観光大学は全力であと押しをします。その夢を叶えてこそ、お互いにとってすばらしい出会いであった、と言えるのです。
大阪観光大学は、今、新しい大学として生まれ変わろうとしています。この一大変革の今、みなさんの目に留まる出来事は、お互いの今後の明るい未来を実感させるに違いありません。授業や自由時間に、あるいは先生や友達と情報のキャッチボールをする中で、大阪観光大学の新しい魅力がみなさんに伝わることでしょう。
私は、昨年7月から学長としてこの大学に来ました。それ以来、すべてを白紙にして、ゼロからの再出発を始めることにしました。これを私は、「新生・再建」と言っています。「再生・再建」ではなくて、「新生・再建」なのです。「再びうまれる」ではなくて、「新しくうまれる」ということをスローガンにしています。その中には、多くの夢を詰め込んでいます。こうしたい、こうあってほしい、こんなことはできないか、こんなこともおもしろいはずだ、などなど、夢が限りなく広がっていきます。もちろん、夢ばかりでは前には進めません。しかし、夢がなくては、力は出ません。活力も推進力も生まれません。多くの夢を温めながら、着実に一歩一歩を進めているところです。
みなさんも、自分の夢を抱きながら、その夢の実現に向かって進んでください。いつもうまくいくとはかぎりません。しかし、諦めたらそこで終わりです。一緒に、夢を温め続けましょう。チャンスはみなさんに、平等にあります。お互いが励まし合う中で、小さなことから実現していきましょう。
夢に向かって進むみなさんを、われわれ教職員は全員で応援し支援していきます。そのことを、ここでお約束します。
みなさんのこれからの大きな前進と、ますますの活躍を楽しみにしています。
本日は、ご入学まことにおめでとうございます。
令和3年4月1日 大阪観光大学学長 伊藤鉄也
続いて、学校法人明浄学院を代表して、理事長兼管財人の中井康之弁護士の祝辞がありました。学生たちのさらなる成長に期待する気持ちが伝わる、心にしみ入るメッセージがストレートに語られるお祝いのことばでした。
入学生宣誓は、初々しさが感じられる、さわやかなものでした。
上掲の写真の通り、厳粛さが感じられる、いい入学式になったと思います。
来賓のみなさま、そしてご参列の教職員のみなさま、そしてこの日のために準備をしてこられた関係者のみなさま、すばらしい入学式を挙行していただき、ありがとうございました。
入学式終了後は大学に戻り、着物姿のままで辞令交付式を行ないました。
教員13人、事務職員13人に、一人ずつ辞令をお渡ししました。
「新生・再建」を共通の目標として、共に大学の建て直しに力を貸していただきたい気持ちを伝えました。
こうして、新年度が始まりました。
来年4月からは、大阪観光大学の支援者である麦島氏が理事長として支えてくださいます。この1年は、そのための準備期間でもあります。緊張感を持って、大学改革に取り組んでいきます。
引き続き、ご協力のほどをよろしくお願いします。
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