熊取駅と日根野駅との中間地点の小高い丘に、法禅寺がありました。臨済宗の禅寺です。
我が家は曹洞宗の家です。自分の家が何宗であるのかは、父が亡くなりお葬式をする時でした。奈良で子育てをしていた時期で、曹洞宗のお寺さんを探しても大和ではなかなか見つかりません。近くの王寺駅を少し南に下ったところにあった、臨済宗南禅寺派の片岡山達磨寺さんにお願いしました。聖徳太子と達磨大師が出会ったお寺で、本堂の下には達磨寺3号墳とよばれる古墳時代後期の円墳があります。重文の座像などがある名刹で、「仏ほっとけ」が口癖の楽しい御師さんでした。その後、季節季節のおまいりは、大阪河内の柏原にある曹洞宗の薬師寺さんにお願いしました。
今日たまたま出会った法禅寺は、格式の高そうななかなか立派な佇まいの禅寺であることが、通りかかってすぐにわかりました。ホームページを見ると、熊取町には臨済宗のお寺が5寺もあります。曹洞宗も5寺あるので、禅宗が広まっている地域なのでしょうか。ネット上には、このお寺の由緒などはほとんど公開されていません。
唯一、「里井浮丘と法禅寺ー新大阪物語(116)」(https://ameblo.jp/kazu3wa1192/entry-12475364083.html)が、ご自身の菩提寺ということで有益な情報を記しておられます。
そこに記されていたことで、次の記事が目に留まりました。
お盆は、釈迦の弟子の目連(もくれん)が、釈迦の教えをもとに、多くの僧に施食(陰暦7月15日)して、母親を餓鬼から救ったという救母説話に由来しています。
お盆には、すべてのものに食べ物や真心を手向けるという「施(ほどこ)しの心」をもって過ごし、仏壇・墓などに場の穢(けが)れを清めるお香、線香をたてます。
人口約4万人の熊取町には現在13ヵ寺あり、内9ヵ寺が禅宗で、他の地域で類例がない禅宗の町です。
内訳は浄土宗(法樹寺)1、浄土真宗(芳元寺、浄見寺、正永寺)3で、曹洞宗が正法寺、来迎寺、法願寺、西方寺の4ヵ寺と臨済宗が法禅寺、慈照寺、恵林寺、興蔵寺、そして高田の興正寺の5ヵ寺です。
里井浮丘は『高田村興正寺六景』(現熊取町)を詠んでいます。
前渓板橋 訪ふ人の 跡やたえまし 谷川に かかるたなはし なからましかば
東峰秋月 さしのぼる 峯やさやけき 月影を 秋のながよも あはでこそみれ
水間晩鐘 心さえ すみまさるなり いはいははしる 水間のてらの あかつきの鐘
牛社松月 くり色の 牛の社の みどりなる まつともわかぬ ゆきのしろたえ
星後松濤 わすれては あまの苫屋と おもふまで 枕にちかき まつの風かな
高田晩烟 家ごとに ゆふげの飯や かしぐらん けぶりたかだの さとのゆたけさ
興味深い内容です。
目連については、『源氏物語』との関係で、「大島本『奥入』に引用された目連救母説話」(http://genjimonogatari.blog79.fc2.com/blog-entry-2852.html)の記事(上原作和氏のブログ[2019-01-07])が参考になります。『源氏物語』「鈴虫」巻では、光源氏が目連の例を引いて語っている場面があります。ちょうど、大阪観光大学での公開講座で私が担当する講座「古写本『源氏物語』のくずし字を読む」では、テキストは私が編集した「鈴虫」巻を使用しています。この公開講座は、新型コロナウイルスのことからしばらくは休会中。受講生のみなさんと一緒に、この部分を読める日を楽しみにしています。
法禅寺の境内には、紅梅と臘梅が咲いていました。
この法禅寺の梅に関して、YouTubeに動画があがっていました。2013年2月26日のもののようです。参考までに引用します。
[https://www.youtube.com/watch?v=LkoicIfWEHQ]
境内を気ままに散策しました。写真だけをアップします。
いろいろと知りたくなりました。
詳しく調べてから、また尋ねたいと思います。
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