2020年08月10日

8月8日にいたずらで灯された大文字の送り火

 何とも情けないことが起きました。
 一昨日の8日午後11時ごろ、如意ケ嶽の大文字山に、「大」と読める光の点で形作られた字が、突然夜空に浮かび上がったのだそうです。それも、5分以上も。
 本来なら、8月16日夜、京都五山の送り火で「大」の字が灯ります。ただし今年は、新型コロナウイルスの影響で、この大文字山には6つの点しか点火されないと発表されています。このことは、次の記事で詳しく報告した通りです。
「京洛逍遥(633)今年の送り火は炎の点だけになります -2020年-」(2020年06月29日)

 大文字山には自由に登れることから、不心得者が勝手に山に登り、愚かな点灯といういたずらをしたとみられています。青白く人工的な光だったそうです。まだ、その真相は不明です。

 お盆に先祖の霊をお迎えします。そして、お迎えした祖霊をお見送りするのが送り火です。この、室町時代から続く日本の伝統的な文化や行事の意味が、悲しいことにまったく理解できていない人の仕業です。この人は、あるいは人たちは、16日に点火することの意味がわからない人なのでしょう。もし日本で勉強をした人であれば、教育の問題が、その背後にあるとも言えます。日本のことを教える余裕のない現行の教育制度の中で、英語さえ勉強すれば国際交流に対応できると大声で叫ばれていることの成果が、こうして表れたのだろう、と思っています。自国の歴史や文化を知らずに国際交流などない、という持論の延長で論じたくなります。ただし、今は自重しておきます。
 今日の大文字山は、こんな様子でした。

200810_daimonji.jpg

 日本の文化や歴史を学ぶことの大切さや、伝統行事を守る人やそれを楽しみにしている人の気持ちを理解できる人を育てる必要性を痛感する事件です。
 
 
 
posted by genjiito at 21:35| Comment(0) | *身辺雑記
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