2020年06月01日

京大病院での緊急手術は大成功でした(2)

 突然、降って湧いたような緊急手術。目の前で繰り広げられている病院のスタッフの会話と、自分自身の心づもりや理解が、大きく隔たっています。手術慣れしている身とはいえ、さすがにこの展開は、流れに任せるしかありません。しかも先生から、「命を最優先にして、最悪の場合を想定して対処します。」と言われると、ただひたすら「よろしくお願いします。」と幸運を祈って激流に身を委ねるしか道はありません。事態の認識の甘さを痛感し、俎板の上の鯉の覚悟で、妻に見送られながら手術室に入りました。
 この病院の手術台は、2ヶ月前の白内障の手術の時以来です。もちろん、何十もある内の一つですが。
 すぐに麻酔がかけられます。
 10年前の手術では、麻酔が覚めたすぐ後で思い出したのが、モネの有名な絵でした。花畑の中に一人の女性がパラソルを持って立つ絵でした。私の話を聞いた息子が、すぐそばの平安神宮の前にある府立図書館から、画集を借りて来てくれました。まさに、それでした。後日、神野藤昭夫先生が、パリからのその絵の詳細な情報を教えてくださいました。

「心身雑記(74)夢に出て来たモネの花畑」(2010年09月01日)

 今回は余裕があったのか、麻酔が効くまでに、今日はどんな夢や絵を見るのだろうかと、大いに楽しみにしているうちに、ストンと深い眠りに落ちました。「終わりましたよ。」と声をかけられて、手術中に見たイメージを思い出そうとしました。しかし、残念ながら今回は、何も浮かび上がってきません。加齢と共に、想像力も衰えのでしょうか。
 夜中の2時から2時間の手術でした。幸いなことに、腸が複雑に折れ曲がり入り組んでいたにもかかわらず、前回の手術で接合した部分などに壊疽や癒着などはまったくなかったそうです。そのために、腸を切ることもなく、元の場所に戻すことでことなきを得ました。
 前回の手術のことを熟知しておられた先生との出会いといい、開腹してみて予想外に中がきれいだったことといい、さらには初期の状態で異常が見つかったことなど、奇跡に近いとスタッフの皆さんがおっしゃっていました。いやいや、救急車にお願いして別の病院に入ることもなく、自分の判断でこの病院にたどり着いたこともラッキーだったと言えます。私の周りでは、こうした奇跡的でありえないといわれることがよくあります。幸運としか言いようのないことを、何度も体験してきました。どこの誰にお礼を言ったらいいのかわかりません。とにかく、ありがたいことです。
 積貞棟の6階に入院することになりました。ここは、10 年前に手術をした癌病棟です。あの時も、6階でした。不思議な縁の巡り合わせです。もう来ることはないと思っていた場所に、また舞い戻ってきました。今回は、見通しの明るい、出口の見える入院です。
 病名は「絞扼性イレウス(絞扼性腸閉塞)」。
 1週間ほどの入院なので、週末には退院できるようです。
 
 
 
posted by genjiito at 15:34| Comment(0) | *健康雑記
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