2020年05月24日

京洛逍遥(627)まだ人出が多い河原と新緑の比叡山

 関西の三府県は、3日前に緊急事態宣言が解除されています。しかし、多くの方々が賀茂川に出かけて来ておられます。この混雑は、外出を自粛する用心深さがこの2ヶ月間で身に付いたことの現れです。第2波を招かないようにと、自然と近場で休日を過ごしておられるようです。
 北大路橋から下流、葵橋の方を見ると、こんな様子です。いつものように、鳶がお弁当を狙っています。左端が大文字の如意ヶ岳です。

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 上流は北山を望めます。とにかく、人出の多さには驚かされます。新型コロナウイルスの騒動の前は、ここを散策する人はこの4分の1もなかったように思います。

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 地下鉄北大路駅の上のショッピングセンターのテラスから、右に如意ヶ岳、左に比叡山の稜線を眺めました。

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 特に比叡山は、新緑のグラデーションが楽しめます。

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 如意ヶ岳から比叡山、そして北山と、これからますます緑が微妙な色の変化を見せてくれます。初夏と秋は、市街を囲む山々が色彩のキャンパスとなります。飽きることがありません。

 帰りに、北大路橋の西詰めにあった古書店が廃業となった姿を間近に見ました。

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 お店の中には、うずたかく古書が積み上げられていました。昔ながらの古本屋さんです。しかし、本の入れ替わりもなくなり、最近は入って古本を探すこともなくなっていました。歴史や芸術など、文化的な分野の専門的な本が集まっていた古書店でした。近くに大学がいくつか寄り集まっている地域とはいえ、本はなかなか動きません。大学の紀要や報告書は本の山の下や隅にかためられていたので、取り上げて手にするのも大変でした。固い内容の本や雑誌を置く古書店は、今どき貴重だと思っていました。そこへ、新型コロナウイルスの影響もあったことでしょう。先日、本を持ち出しておられた時に、入って見ようとして諦めました。文化を支えてきたお店とのお別れは、お付き合いは浅かったとはいえ寂しいものです。
 そういえば、我が家が賀茂川の右岸から左岸に引っ越しをした時、大量の本の処分をこのお店に相談しました。しかし、すでに経営の方針が決まっていたようで、引き取っていただくことは叶いませんでした。結局は、廃品業者の軽トラックで本をゴミとして処分してもらいました。片っ端から本を荷台に投げ入れたあの日の自分の姿は、思い出したくありません。何の本かがわかるとつらいので、ケースから出さず、背文字も見ないようにして、どんどん荷台を一杯にしてから出発してもらいました。以来、本という物は何かを、真剣に考えるようになりました。専門書は、とにかくその扱いが難しいものです。
 駅周辺の周りでは、さまざまな業種のお店が閉店や移転をされています。それが、日ごとに増えています。アーケードの通りの様子が、これからまだまだ変わりそうです。街並みも暮らし方も、これから大きく変わる予感がしています。来月6月が、その変化のピークになるのではないでしょうか。いい方向に変わっていくことを願っています。
 
 
 
posted by genjiito at 20:57| Comment(0) | ◎京洛逍遥
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