2020年05月19日

新しいコラムの連載を通して〈濃厚接触の意義〉を考える

 先週に続いて、今日も箕面キャンパスへ行きました。驚いたことに、市バスも阪急電車も満員です。特に阪急電車の乗客は、先週の3倍はいます。駅に着くと、ホームにいた方々が開くドアに集まって来られます。まさに、数ヶ月前のラッシュアワーを思い出させるシーンです。
 外出自粛は早くも崩れ去ったかのようです。せっかく新型コロナウイルスの感染をみんなで防いで来たのに、これで感染拡大が一気に逆戻りとなれば、悔やみきれません。もっとも、かくいう私も、理由はともかくこうして出かけているのですから、批判的に言う資格はありませんが……
 大学へ行くバスは、いつものように2人だけで閑散としています。私の研究室がある棟は、人っ子一人いません。エレベータは、帰るまでずっと同じ階に止まっていました。

 帰りは、今日も大学を早めに出ました。バスも電車もガラガラです。特に電車は、今朝の混雑が嘘だったかのように、駅のホームはもとより車内も、人はまばらです。通勤時間をずらすと、混み合う電車で移動することは避けられそうです。

 昨日から、近所の大型ショッピングモールが営業を始めました。これまでは、1階の食料品を中心としたスーパーマーケットエリアだけが開いていたのです。全館再開で、賑わいが戻って来たようです。ただし、適度な人出なので、これなら3密は心配なさそうです。マナーが守られているなーと実感しました。

 3月初旬に白内障の手術をしました。順調に回復して、今では本を読んだり資料を見たり、コンピュータに向かっての仕事などが楽になりました。先月の中旬には、遠近のメガネを作るつもりでした。しかし、新型コロナウイルスのために、近くのメガネ屋さんが営業を自粛しておられたので、作れないままだったのです。やっと、メガネ屋さんに行けました。入荷の関係で、1週間ほどかかりそうです。これで、テレビを観たり、掲示物を見たりすることができます。

 そんな折、研究仲間である国立民族学博物館の広瀬浩二郎さんから、新しいコラムを始めたという知らせが届きました。題して「それでも僕たちは「濃厚接触」を続ける! ―世界の感触を取り戻すために―」。
 これは、昨年末から準備が進み、私も協力者の一人に加えていただいていた〈国立民族学博物館のユニバーサル・ミュージアム特別展〉が延期となったことを受けての、積極的な問いかけともなっています。
 広瀬さんからの案内文の一部を紹介します。

 さわることに対する拒否反応が強まる社会状況の中で、「濃厚接触」のプロともいえる視覚障害者からのメッセージを発信するのは大切だと思います。
 図録の出版を担当してくれる小さ子社の原さんにご協力いただき、小さ子社のホームページでコラムを連載することになりました。
 テーマは、「それでも僕たちは『濃厚接触』を続ける! ーー世界の感触を取り戻すために」です。
 タイトルでは、あえて「僕」ではなく、「僕たち」を使いました。
 ユニバーサル・ミュージアム展に関わってくださるみなさんは「僕たち」だと、勝手に決めています。
 本日、初回分のコラムが公開されました。
 コラムは毎週火曜に更新され、6回続く予定です。
 ぜひお読みください。


 第1回となる本日は、「さわる文化と新型肺炎」です。
 目が見えない人にとっては、我々以上に〈触る〉ということは大事なことです。その触るプロからの、篤いメッセージが伝わって来ます。
 第1回の小見出しは、次の通りです。

■新たな触れ合いのマナー創出に向けて■

■「濃厚接触」のプロとして■

■「禍を転じて福と為す」ユニバーサル・ミュージアム構想■

■視覚優位の近代文明■

■近代的な人間観、ミュージアムの常識を覆す■

■「人に優しい」から「人が優しい」へ■


 このコラムの文末に置かれた一文を引いておきます。

次回は5月26日更新予定です。
この連載をもとに、2021年へと開催延期になった国立民族学博物館のユニバーサル・ミュージアム特別展に向けた動きや、世界中から集められた民族資料と「濃厚接触」して世界を感触でとらえた記録なども付け加えた書籍を、小さ子社より今夏刊行します。ご期待下さい。


 この連載を、これから楽しみにして読んでいきながら、来年の秋に延期となった〈ユニバーサル・ミュージアム展〉と、それに関連するイベントを心待ちにしたいと思います。
 
 
 
posted by genjiito at 21:01| Comment(0) | ■視覚障害
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