2020年04月06日

京洛逍遥(608)京大病院での検診後は京大キャンパスへ

 糖尿病・内分泌・栄養内科で、定期検診を受けてきました。
 ターミナル駅のようなこれまでの院内の賑わいは影を潜め、ロビーも待合室も人はまばらです。こんな状態の病院は初めてです。ちょうど1ヶ月前には、眼科に1週間ほど入院していました。あの頃は、まだ院内は混んでいました。それが、サーッと潮が引いたように、静かなのです。
 診察1時間前の採血も、人が少ないので順番がすぐに回ってきました。いつもは25分は待ちます。それが、5分ほどでした。
 マスクを着けないで採血室に来た方には、看護師さんが病院で用意しているマスクを渡しておられました。「特別ですよ!!」とおっしゃっていました。確かに、マスクがいまだに一般に入手できない異常な状況下では、病院としても無料で配るのは迷うところでしょう。患者側の意識が問われる問題だとしても、マスクを持参していないのは高齢者や車イスの方々が多いようなので、この対処も大変なことだということがわかります。我が家のマスクもあと一箱なので、他人事ではありません。マスクは、いったいどこに消えたのでしょうか。

 先月中旬に申し込んだ診断書が出来上がっていました。本来なら、診察がすべて終わってから、精算を済ませると手渡されます。しかし、私は京大病院のエクスプレスカードを持っているので、清算が終わっていなくても渡してもらえました。このカードのお陰で、窓口を何度も行ったり来たりしなくてもいいのです。これは便利なカードです。このクレジットカードは、私が無収入の年金生活に入った昨年に作ったものなので、特に高齢の患者さんにはお薦めです。歳と共に、病院などの窓口では、元気な皆さんよりも3倍以上は対応に時間がかかるようになります。その点からも、診察終了後の精算にかかる手間が格段に省けるので、窓口でみなさんの時間を奪い、まわりの方々に迷惑を強いることはなくなります。院内をウロウロする人が減ったのは、この関係もあるかもしれません。

 朝食を抜いて来たので、採血が終わると食事ができます。1階のレストランも、いつもと違ってがら空きです。席についておられるのは、おおよそ席数の1割でしょうか。そのため、注文をするとすぐに持ってきてもらえました。「彩り和朝食」を完食しました。急かされることもなく、ゆったりと1時間をかけていただきました。

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 診察の結果は、ほぼこれまで通りでの対応となりました。
 ヘモグロビン A1cの値は、昨年から以下のように推移しています。
18年11月−19年2月−19年5月−19年8月−19年12月−20年3月−20年4月
   7.6    7.3   7.1    7.3    7.1   7.5    7.3

 いつもよりも測定した間隔が縮まったとはいえ、ほぼ高目で安定しています。消化管がないのですから、血糖値が高めになるのは致し方のないことです。また、これからもこんな調子で生きていきます。まだ、内臓などの耐用年数はもちそうなので、身体全体の寿命はいましばらくは保てそうです。
 それよりも、血尿がでているとのことです。泌尿器科に行くかどうかは、次の精密検査の結果をみてから、という判断になりました。

 主治医の先生には、新型コロナウイルスの話題になると必ず糖尿病のことが言われることをお尋ねしました。わかりやすく説明してくださいました。リスクの高い身体であることを、再確認しました。

 退院後の事務的な対応について、いろいろな書類を持って窓口を回り、その説明を聞いているだけで疲れてしまいました。気分転換の意味もあり、帰りは少し歩いて京大の構内に行きました。
 その手前から吉田神社へ行こうと思いました。

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 しかし、少し行ったら桜がないことがわかり、キャンパス内の時計台を散策しました。

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 あらためてこのキャンパスに入るのは、本当に久しぶりです。
 1995年春に、京大のとある研究室で、モザイクというソフトを通してインターネットというものを体験しました。それに刺激されて、その年の秋に、〈源氏物語電子資料館〉というホームページを立ち上げました。文科系では初めての本格的なホームページだったと言われています。以来、文学と情報処理の草分け的な存在だと言われるようになりました。長尾真先生が総長に就任されるまで、電子図書館研究会に呼ばれたことから、毎月ここに通っていたのは遠い昔のことになりました。例会を開いていた付属図書館には、『源氏物語別本集成』の版下作成プログラムを開発してくださった浅茅原竹毘古さんが、司書としていらっしゃいました。平成25年7月に浅茅原さんが亡くなられた後は、今もそのブログ「MuBlog」(http://asajihara.air-nifty.com/mu/)でお目にかかれます。しかし、「よう てつ」という声は、そこからは聞こえません。この記事の中でも、我が家でお茶会をした時のことが書かれている「小説木幡記:「出町ろろろ」のNDK、あるいは幻の「マツモト模型」店」(http://asajihara.air-nifty.com/mu/2013/04/post-47e9.html)は、今読んでもあの元気だった浅茅原さんが目の前に現れそうでジンときます。とにかく、「NDK:日本文学データベース研究会」(http://asajihara.air-nifty.com/mu/ndk/index.html)というカテゴリーの中の13件の記事は、多くの方に読んでいただきたいものです。草創期の熱気を感じ取ってください。そして、ここに出てくる浅茅原さん以外のメンバーである3名で、当時取り組んでいた『源氏物語別本集成』をご破算にしてその文化資源を引き継ぐ、《源氏物語本文集成》という新たな一大プロジェクトを立ち上げたのです。また、数十年かかります。このプロジェクトに、新たな若者が集ってくることを、今から楽しみにしています。
 
 
 
posted by genjiito at 20:46| Comment(0) | ◎京洛逍遥
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