観光というものをどのようにして街作りに取り込むかは、これまでにも議論されていました。しかし、ひたすら人さえ集まればいいという発想が主流で、住民や市民との接点は真剣に考えて来ないままでした。観光客が途絶えて窒息状態となり、とにかく観光客に来てもらってお金を落としてもらえばいい、という勢力に圧されていた問題が、今こうして表面化したのです。これまでの観光業者最優先とは異なる、住民のことも少しは考えた、あらたなビジョンが必要であり、すでにその動きはあります。拝金思想に凝り固まった観点を脱却した、これからの時代にあった受け入れ態勢の検討が始まっているのです。
今回の新型コロナウイルスのことに端を発して、魅力ある健全な観光都市京都に向けて歩もうとする機運が生まれています。まだまだ混乱期の中とはいえ、課題に向けての推進力の一つとなっていることは確かです。
そんな中、今週の21日と22日に、ミャンマーのヤンゴンで、作家で『源氏物語』の全訳を終えたばかりの角田光代さんの2日間のイベントが組まれていました。そのお手伝いで、私も参加することになっていました。しかし、新型コロナウイルスの問題から、先週金曜日に来年度に実施となり、今回のイベントは延期となりました。ディスカッションや対談が用意されており、いろいろと趣向を凝らした内容を練り上げていたところでした。準備は万端という状況だっただけに、非常に残念です。
渡航などに科研費を充てる予定で進めていたので、その対処の手続きなどで今日は振り回されていました。事務の方々とうまく遣り取りできなかったこともあり、気疲れする1日となりました。
研究室には、以前から発注していた翻訳本が7冊届いていました。『源氏物語』5冊と『枕草子』2冊です。
翻訳本は、発注しても1割くらいしか入手できません。何年も発注し続けています。これも、根気で取り組むしかありません。こうした本の整理も、少しずつ進んでいます。
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