2019年12月23日

中国の恵州学院で百人一首の話をする

 今回の中国・広州における国際シンポジウムは、恵州学院の庄婕淳さんのおかげで実現しました。広東外語外貿大学の陳多友先生との橋渡しをしていただいたおかげです。大盛会のうちに終えられたことに安堵しています。
 今日は、庄さんが勤務しておられる恵州学院へ行きました。表敬訪問であると共に、学生たちに日本の古典文学に親しんでもらう良い機会にしよう、ということで実現しました。
 恵州学院は、広州市内から車で片道3時間弱の所にあります。のんびりと身体を休めながらの遠出です。長距離を快適に走る車を、大学が出してくださいました。ありがとうございました。
 恵州学院は、のびのびと勉強ができる広い敷地の環境に建っています。

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 教室には、20人ほどの学生たちが集まっていました。
 まずは、『百人一首』のカルタを模したおかきを配りました。私はこれまでに、インド・ミャンマー・ルーマニアでも、このおかきを配って『百人一首』の話をしました。これが初対面の学生たちにすぐに近づけて、日本の古典文学を印象づけるのに一番いい方法だと思っています。

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 そして、カルタ取りのスマホ用アプリを30種類ほどスクリーンに映写して紹介しました。

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 そのうちのいくつかを起動して、歌を実際に読み上げるアプリや、決まり字の話をしました。次の写真は、紫式部の「めぐりあひて〜くもがくれにし〜」を説明しているところです。「め」に注目しましょう、ということです。

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 学生は、突然やってきたおじさんが何を言うのか、という顔をしています。しかし、その直前に目が見えない人もカルタを取り、しかも目が見える人よりも早いということを、私のブログに掲載している写真を目の前のスクリーンに映写して説明をしてあります。

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 そのため、読み上げられる歌の「言葉」というよりも「音」を聞いてカルタを取るのであり、「音」を聞く耳が大事であることに気付くことから、この決まり字の意味と、このゲームに占める重さを理解するのです。

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 この時、さりげなく、変体仮名を目が見えない人も読めることを話します。さらには、見えない上に聞こえない人も、『百人一首』を楽しんでいる写真も映し出します。そうしたことを伝えておいてから、『百人一首』は、障害がある人もない人も一緒に楽しめるスポーツである、ということに話を持っていくようにしています。
 『百人一首』の世界大会で、フランスやタイが上位3チームに入っていることや、今年の大会に向けての、フランス・タイ・中国・チャイニーズタイペイ・ベトナム・インド・ロシア・ヨーロッパチームなどの意気込みを紹介しました。そして、これからミャンマーを育てていく予定であることも……。

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 三人で1チームを作り、北京のチームと並んで世界大会に広州からも出よう、とエールを送りました。
 学生は、『百人一首』のことを知っていました。カルタ遊びをした学生もいました。今日、私が何を話すかは、あらかじめ連絡していた訳でもありません。突然の『百人一首』の話にも、興味を持って聞いてもらえました。
 教室に入ってからお菓子を配り、スマホを取り出し、その画面をスクリーンに映写し、歌を読み上げ、私のブログから『百人一首』に関係する写真を映し出すという流れでした。中国では特に日常に溶け込んだスマホという小道具を使った演出は、うまくいったようです。
 学生たちともコミュニケーションがとれるようになったので、帰り際に学内を案内してもらいました。

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 掲示パネルに写真で紹介されている学生が、これが自分であることを示してくれました。なかなか優秀な学生たちが集まっているようです。
 廊下の一角には、日本の本が並んでいました。学生たちの今後の活躍が期待できる感触を得ました。

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posted by genjiito at 23:56| Comment(0) | ◎国際交流
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