2019年11月08日

近江神宮で競技かるた世界大会の情報収集

 『百人一首』の競技かるたは世界中に広まっていることを実感する日でした。
 近江神宮は紅葉にはまだ早いながら、境内は肌寒く感じました。

191108_roumon.jpg

 かるたの聖地といわれる大津に、海外から多くの選手が集まって来ています。
 明後日11月10日(日)に、「第2回 おおつ光ルくん杯 競技かるた世界大会」が、近江神宮の中にある勧学館などで行なわれます。

191108_poster.jpg

 昨年の優勝国はフランス、2位は日本、3位はタイでした。
 今年は、次のチームが世界各国から参加しています。時事ドットコムニュースから引用します。

 
■参加地域・選手紹介 (10チーム)

チーム名:PICA / 中国


メンバー:李政奕(リー・ヂォンイー)(F)、柳仲達(リィゥ・ヂョンダー)(M)
宋舒揚(ソン・シュヤン)(F)
<チーム紹介>
北京鵲橋かるた会(PICA)として2005年の設立以来、メンバーの自宅で練習会をするなど日々練習に励んでいます。「競技かるたを通し、本当の和歌を知り、日本文学に秘められた精神世界を味わいました。」という李さんは、競技かるたを通して、日本文化へも興味を示しています。

チーム名:かるたフランス


メンバー:アマンディン・シャンバロン‐マヤール(F)カミーユ・パラ(F)、カンタン・マヤール(M)
<チーム紹介>
日本文化への関心が高いフランスでは、アニメ人気も高く、かるた競技者の多くが「ちはやふる」の影響を受けて始めたと言われています。ヨーロッパのかるた会では歴史のあるフランスかるた会。週末ごとに練習に励み、自主練習も怠らない、そんな日頃の成果が昨年の優勝に繋がりました。今年も連覇を目指して全力で大会に臨みます。

チーム名:OKAKURA(小倉かるたクラブの略) /インドネシア


メンバー:アリ・ハイダル(M)、アムリル・マルフ(M)、ムハマド・イルシャド・プルマナ(M)、
     ムハマド・エギ・ワルダナ(M)、ハーンス・アドベント・マーラリー・タンバー(M)
<チーム紹介>
チームの活動は2018年から約1年間と短いですが、15名を超える仲間と、常に上達できるようにと練習に励んでいます。大会出場にあたって、「私達の力がどのくらいのレベルなのか?世界がどれほど強いのか?はまだわかりません。この世界大会は自分自身への挑戦であり世界を知る素晴らしい機会と、興奮しています。ナンバーワンを目指して頑張ります!」と意気込みも充分です。

チーム名:韓国かるた会


メンバー:キム・ミンギョン(F)、ソン・ヘリン(F)、ヨン・ジェユン(M)
<チーム紹介>
2011年に大学のかるた同好会から始まった韓国かるた会。学生、社会人を含む15名で練習会、試合を重ね頑張っています。中学時代に日本文化について調べたことがきっかけで競技かるたを始めたキムさん、百人一首に興味を持ち、大学の日文科に進学したというソンさんが中心となり、韓国内にかるたと日本文化の魅力を知らせたいと、活動しています。

チーム名:クルンテープかるた会 /タイ


メンバー:ダーンターウォンジャローン・ミミー(F)、セーシャン・アッタウット(M)
     チュンウィチット・サマーポン(M)
<チーム紹介>
昨年、予選リーグでフランスに勝利するも、上位4チームによる決勝トーナメントで日本に破れ、フランス、日本に次いで惜しくも3位。タイ国内では定期的に開催される大会に多くの人が参加。かるたを始めた頃には日本語が話せず、ひらがなも読めなかったというミミ―さんも今では強豪タイを代表する選手にまで成長。タイのかるたファンへ今年は笑顔で優勝の報告ができるでしょうか?

チーム名:かるタイワン /チャイニーズタイペイ


メンバー:周欣妏(ヂョウ・シン・ウェン)(F)、郭家瑋(グゥォ・ジャウェイ)(F)
     陳羿文(チェン・イーウェン)(F)、莊芷ホ(ヂュゥアン・ヂーユン)(F)
     陳致豪(チェン・ジーハオ)(M)
<チーム紹介>
2つの大学のサークルのメンバーを中心に構成された新しいチーム。メンバー全員がかるた歴1年半〜2年程度ですが、「勝っても負けても楽しい」や「札が取れると嬉しい」と心からかるたを楽しんでいます。「初出場チームの一つとして、日頃の練習の成果が充分に出せるよう精一杯頑張ります!」の言葉からも、初々しさと清々しさが感じられるチームです。

チーム名:ヨーロッパチーム(仮称)


メンバー:ソニア・アンゾルゲ(F)、シュテファニー・コツエヌ(F)、祝元藝(ヂュ・ユェンイー)(M)
<チーム紹介>
今大会出場のために、イギリスとドイツから参加表明された3名で結成された特別チーム。日頃は違った場所で練習に励む3名が、かるたを通してひとつになり、力を合わせて大会に挑みます。

チーム名:海外在住日本人特別チーム(仮称)


メンバー:荒俣 赤日(F)、熊谷 玲美(F)、水山 理紗子(F)
*海外でかるたを学ぶ(始めた)日本人選手による特別チーム。

チーム名:南山女子(愛知県かるた協会)/日本


*9月1日に開催した「第2回おおつ光ルくんジュニアカップ競技かるた団体戦」3人団体戦A 優勝チーム

チーム名:カミツキガメ(京都小倉かるた会)/日本


*9月1日に開催した「第2回おおつ光ルくんジュニアカップ競技かるた団体戦」3人団体戦A 準優勝チーム


 今日は、この世界大会を控えた強化合宿に来ました。
 次の写真の着物袴姿がストーンさんです。


191108_stone.jpg

191108_siai2.jpg

191108_siai1.jpg

 そして、海外の窓口となっておられるストーン睦美さんと面談し、海外での『百人一首』のお話をうかがいました。フィットレル・アーロンさんと吉村仁志君が同席してくれました。
 タイと中国でカルタ競技を育てた、とのことです。それ以外にも、イギリスやモンゴルでも活動しておられます。もちろん、お住まいのアメリカでも。

 以下、2時間近くお話を伺ったので、とてつもない情報をいただいたことになります。その整理にしばらくかかるので、以下は箇条書きのメモで当座の報告とします。


・フィットレル先生の紹介で、ハンガリーからお越しのカーロイ・オルショヤさんと話す。
・ヨーロッパは行き来がしやすいので、かるたの練習や試合がしやすいことから強いようだ。
・1つの国で『百人一首』を広めようとしたら、現地に住んでないといけない。
・現地のコミュニティーといい関係を作らないと、かるた会はダメになる。
・インドは一人しかいないので、チームが組めない。
・バンコクや日本から読手を読んだりできるので、ミャンマー大会を計画することとなる。
・ミャンマー人選手を3人出すことを考えたらいい。
・日本語ができなくてもかるたは取れる。
・英訳『百人一首』を筑波大学の方がマクミランさんの訳を使って英語カルタを手掛けている。
・各国語訳の『百人一首』が広がりつつある。
・ただし、日本かるた協会としては、日本語を丸ごと残した競技を残していきたい。
・福井なぎさ会が手がけた競技かるたオンライン(無料)のアブリが良く出来ている。
・ストーンさんはその英語の説明文をチェック。
・ブラジルやインドネシアも『百人一首』が盛んになってきた。
・「ちはやふる」を観て始めたはずなのに、とにかく強い。
・現地でカルタを始めたら、その後へ引き継ぎが大事。
・バンコクは四季がないので、日本のことがわかりにくい。
・かつてはけんもほろろに断ったはずのロンドンには、今はかるたクラブがある。
・日本語教師の方にお願いして、会を盛り上げたい。
・タイでは100人以上がかるた会に集まる。
・海外の大会で初段を取った人が3人いる。日本人が現地の人を育てる。
・海外で『百人一首』は知られているが、それが競技になっていることは知らない。
・今年の4月に、ワシントンで、英語訳のカルタで競技をした。
・その際、江戸明治大正昭和のカルタをならべて展示したら好評だった。
・スゥェーデンから、留学したい、という問い合わせがある。
・競技を紹介するのは、チラシ取りより競技の決まり字を教えたほうが興味を持つ。
・大石天狗堂から「変体仮名版」のかるたが出ている。


 ストーンさんのお話から、いろんな刺激をいただきました。
 一部とはいえ、想像を遥かに超える国々で、競技カルタが広まっている実状がわかりました。

 こうしたお話を、膨大な量の写真をパソコンで拝見しながら、海外での活動の様子を聞きました。競技の合間にもかかわらず、長時間のご教示をありがとうございました。
 
 
 
posted by genjiito at 23:56| Comment(0) | ◎国際交流
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。