2019年09月20日

読書雑記(270)森見登美彦『有頂天家族』

 『有頂天家族』(森見登美彦、幻冬舎文庫、平成22 年8月)を読みました。

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 下鴨神社へ行くと、糺ノ森は作品に描かれているままの姿で迎えてくれます。

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 本殿の前にある、お札やお守りなどを頒布している授与所の一角には、この作品のイラストなどをデザインしたグッズがたくさん置かれています。

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 地域の氏神様のことでもあり、ここは一つ読んでおくかという単純な発想で読み出しました。
 天狗と弁天と狸の話が、嘘とも誠ともつかぬ調子で軽快に語られていきます。だらだらと語られているので、適当に読み飛ばしましたが。
 こうしたファンタジーはあまり読まないせいもあって、なかなか話の調子に合わせられません。狸世界の話に親しみを持ち、おもしろさを感じ出したのは、417頁ある文庫本のうちの半ばを過ぎてからでしょうか。
 開巻早々には、かつて住んでいた平群という地名に反応しました。しかし、それがその後の話題になることはありませんでした。

 私が不本意ながら末席を汚す下鴨の一族やその流れを汲む夷川の一族を例に出せば、桓武天皇の御代、平安遷都と時節を同じくして奈良の平群から四神相応の新天地へ乗りこんできた狸たちが開祖であるという。(56頁)


 舞台の中心である下鴨神社から出町柳の桝形商店街を狸たちが動き回るため、地元に住む者としては土地に対する親愛の情から話の内容に入る、というと特殊な読み方をした作品でした。この続編もあるので、それは気が向いた時に、ということにしておきます。
 それにしても、まだファンタジーノベルという分野の作品に馴染めません。【2】

 これまでに、本ブログの読書雑記で森見登美彦氏の作品を取り上げたのは、次の4作品です。苦手とする作風に、戸惑いが表れている読書雑記となっています。参考までに列記します。

「読書雑記(44)森見登美彦『夜は短し歩けよ乙女』」(2011年10月13日)

「読書雑記(45)森見登美彦『太陽の塔』」(2011年10月15日)

「読書雑記(51)森見登美彦『宵山万華鏡』」(2012年07月03日)

「読書雑記(61)森見登美彦『四畳半神話大系』」(2013年03月13日)
 
 
 
posted by genjiito at 19:26| Comment(0) | ■読書雑記
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