場所は、私の研究室がある総合研究棟に接する研究講義棟B棟でした。初対面ということで、まずは次の3点の希望するところを伝えました。
(1)ビルマ語に翻訳された日本文学と日本文化に関する約130点の書籍のリストが、現在手元にあります。ただし、その書誌が未整理なので、このお手伝いをしてもらえるアルバイトの学生さんを紹介してもらえないか。
(2)ビルマ語に翻訳された平安文学関係の作品を、わかりやすい日本語に訳し戻してもらえる方を紹介してほしいこと。具体的には、『百人一首』と『三十六歌仙』のビルマ語訳を手始めに。
(3)NPO法人〈源氏物語電子資料館〉のホームページから公開している、ダイジェスト版『十帖源氏』の「須磨」巻と「明石」巻をビルマ語に翻訳できる方を紹介してほしいこと。
それぞれに、適任者を探してくださることになりました。
また、井上先生と南田先生を紹介していただけるとも。長年、日本とビルマの文化交流に関わってこられた先達のアドバイスをいただけることで、この科研の情報の質が格段にあがることでしょう。
さらには、去年と今年の2回にわたって私が行った、ヤンゴン外国語大学には教え子が今年度から行っているとのことなので、次回行った時には最新の情報交換ができます。新しいネットワークが、これまでの人脈をさらに補強できます。ありがたいことです。
最後に、ビルマ語とミャンマー語の使い分けについて、お尋ねしました。私が今使っているビルマ語という表現でいい、というのが結論です。政治的な視点からはいろいろとあるにしても、ニッポンとニホンが通用するように、どちらでも問題はないそうです。文化論の範疇で扱うことでもあり、今後ともビルマ語で通すことにします。
今春から、旧・大阪外国語大学の箕面キャンパスに研究室を持つようになりました。それによって、願ってもない研究環境に身を置いていることを実感する日々となっています。これまでに本科研「海外における平安文学及び多言語翻訳に関する研究」(課題番号︰17H00912)に理解を示してくださった多くの方々に感謝するとともに、この環境を生かして、さらに稔り多い成果に結びつくように、調査と研究を展開していきたいと思います。
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