2019年06月04日

36番目の言語となるウクライナ語訳『源氏物語』

 科研の研究協力者である淺川さんから、ウクライナ語訳『源氏物語』に関する情報が届きました。
 これは、『源氏物語』の翻訳では36番目の言語となるものです。

 〈源氏千年紀〉の2008年に、「世界中で読まれている『源氏物語』」(2008年02月15日)という記事を書きました。その中で、未確認の本として、ウクライナ語訳『源氏物語』のことに言及しています。それから11年間の経緯は、これから調べます。
 それにしても、11年前までは、『源氏物語』の翻訳は18種類の言語であった、ということに我ながら驚いています。今回のウクライナ語訳『源氏物語』は、その倍の36種類目の言語による翻訳本なのですから。

 まず、出版社のサイトに公開されている表紙の写真をあげます。
190520_Ukraine-cover.png

 この本は、国際交流基金ライブラリー(913.36 D99)に所蔵されています。そのことを淺川さんが確認できたため、ここに36番目の言語で翻訳された本として、その情報の一端を紹介します。電子書籍もあります。

・タイトル:Повість про Ґендзі
・アルファベット表記:Povist' pro Gendzi
・シリーズ名:Бібліотека світової літератури
・翻訳者/機関: Ivan Dzi︠u︡ba(Ivan Dziub/イワン・ジューブ)
 Institut literatury im. T.G. Shevchenko
 (前身をタラス・シェフチェンコ科学研究所とする、ウクライナ国立科学アカデミー文学研究所 )
・巻号:1
・翻訳範囲:桐壺〜朝顔
・出版社:Фоліо(Forio)
(URL)https://folio.com.ua/books/Povist-pro-g%27endzi--Kniga-1
・出版年:2018年
・表紙:菊川英山『青樓美人遊 海老屋内あひつる』
・メモ:表紙の裏の絵は、楊州周信の『千代田大奥花見絵』、扉の絵は鈴木春信『女三宮と猫』。見返しに月岡芳年の『古今姫鑑 紫式部』。
 国際交流基金の支援で出版。
(URL)https://www.jpf.go.jp/e/project/culture/publication/supportlist_publish/support_p_30.html
■翻訳者に関する情報:「コトバンク」より
 1931年生まれ。物理学者;翻訳家;日本文学研究家; 肩書: ウクライナ科学アカデミー理論物理学研究所上級研究員
(URL)https://kotobank.jp/word/イワン%20ジューブ-1682263


 これにより、これまでに翻訳された『源氏物語』は、次の36種類の言語となります。


【『源氏物語』が翻訳されている36種類の言語一覧】


(2019年06月04日 現在)

アッサム語(インド)・アラビア語・イタリア語・ウクライナ語・ウルドゥー語(インド)・英語・エスペラント・オランダ語・オディアー語(インド)・クロアチア語・スウェーデン語・スペイン語・スロベニア語・セルビア語・タミル語(インド)・チェコ語・中国語(簡体字)・中国語(繁体字)・テルグ語(インド)・ドイツ語・トルコ語・(現代)日本語・ハンガリー語・ハングル・パンジャービー語(インド)・ビルマ語・ヒンディー語(インド)・フィンランド語・フランス語・ベトナム語・ポルトガル語・マラヤーラム語(インド)・モンゴル語・リトアニア語・ルーマニア語・ロシア語


 本年1月にルーマニア語訳『源氏物語』の存在を知り、3月に翻訳者であるホンドル先生の元へ飛んでいきました。

「日比谷で橋本本「若紫」を読む(その8、ルーマニア語訳『源氏物語』の第一報)」(2019年01月26日)

「ルーマニア語訳『源氏物語』に関しての翻訳者とのやりとり」(2019年01月28日)

「ホンドル先生のご自宅で伺った興味の尽きないお話」(2019年03月08日)

 ウクライナ語訳『源氏物語』については、情報を集める中で、可能であれば翻訳者から直接お話を伺えないかと思っています。この本と翻訳者に関して情報をお持ちの方がいらっしゃいましたら、連絡をお待ちしています。
 
 
 
posted by genjiito at 23:25| Comment(0) | ◎国際交流
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