2019年06月02日

NPO法人〈源氏物語電子資料館〉の第7回総会の報告

 8年前に産声を挙げた、この特定非営利活動法人〈源氏物語電子資料館〉は、さまざまな活動を通して貴重な経験を積み重ねて今に至っています。ただし、会員の皆様には、年会費を支払ったことに見合うだけの、十分な成果や手応えのある見返りを、まだお渡しできていません。
 しかし、こうして牛歩であっても、90年をかけて『源氏物語』の本文の整備をすることを目標にして、着実に前を見据えて進んでいることは確かです。駅伝のバトンよろしく、若い世代に文化資源を引き継ぎながら、気長な活動と堅実な成果を継承しています。今しばらくの支援をいただく中で、稔り多い非営利活動を展開していきます。

 今日現在、会員数はちょうど30名です。そのうち、『源氏物語』を研究の中心に据える研究者は1割ほどです。『源氏物語』の写本に書写された文字を、忠実な本文データベースとして構築することの重要性は、研究者にも十分には説明できていないことは、本会の今後の課題でもあります。
 そうであっても、こうした地道に活動を続ける意義をご理解いただき、変わらぬお力添えをいただけていることは幸いです。

 本日の総会は、朝9時半からの開始です。今朝の富士山は少し霞んでいました。

190602_fuji.jpg

 総会の開催場所は、東京駅の近くにある、京橋プラザ区民館です。

190602_plaza1.jpg

190602_plaza2.jpg

 これまでに何度もお世話になった京橋区民館ではなくて、その少し先にある区の施設です。9:30から12:00までを予定し、時間ちょうどに無事終わりました。

190602_plaza3.jpg

 集まったのは、正会員9名と8名の委任状による出席者です。議長、書記、議事録署名人を選出・確認してから始まりました。
 総会資料に記載された通り、議事は順番に進みました。
 事業報告などの中で、適宜以下の資料が参照されました。

・(別紙1)変体仮名翻字版進捗表
・(別紙2)平成30年度活動計算書
・(別紙3)平成30年度財産目録
・(別紙4)平成30年度貸借対照表
・(別紙5)令和元年度活動予算書


 詳細は、本法人のホームページに後日掲載する総会及び活動実績報告をご覧ください。

 本年度、令和元年度の事業計画案のうち、特記すべきことは次の5点です。

(1)文化庁の京都移転を視野に入れて、京都市内に本法人の事務所を開設したいことを明言しました。

(2)そのためにも、関西の理事の補強と正会員の増加につとめたいと思います。

(3)翻訳本を持って全国を巡回し、展示等を通して実際に触って海外における平安文学の受容を実感していただこう、という計画を実行します。これは、伊藤科研で計画されていることの実現に向けて、後方支援するものです。研究と支援活動を、目に見える形で展開していきます。

(4)伊藤科研で発行している電子版『海外平安文学研究ジャーナル』(ISSN番号 2188ー8035)を、科研が終了する2年後に円滑に引き継げるよう、今から準備を始めます。

(5)目が不自由な学生等を対象とした「日比谷図書文化館古文書塾てらこや受講生向け奨学金制度」を設立します。これは、障害者手帳と日比谷図書文化館での翻字者育成講座領収書の提出を受けて、受講料の約6割の1万円を本法人が支給することで、勉学の支援をする制度です。本年度から実施します。内規を適用しながらの運用となります。


 特定非営利活動法人〈源氏物語電子資料館〉は、多くの夢を抱えて歩むNPO法人です。
 今後ともご支援のほどを、よろしくお願いします。
 
 
 
posted by genjiito at 20:40| Comment(0) | ◎NPO活動
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。