2019年05月01日

「京都でかるたを楽しむ会」で『百人一首』

 「大阪点字付きかるたを楽しむ会」の主催で『百人一首』を楽しむ会がありました。会場は、千本北大路交差点の角にある京都ライトハウスです。

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 朝10時からと早い開始時間にもかかわらず、26人が集まりました。自己紹介から、和気藹々と楽しくスタートです。
 今日は、点字もかるたも出来ない人でも『百人一首』を楽しめるように、と宇都宮からお越しの南沢さんが考案された試みの実践からです。
 来年のオリンピックイヤーに向けて、東京大会の練習という目標も示されました。

 南沢さんの新しい遊び方は次のものです。
 まず、畳一畳の短い辺の内側に座り、かるた札を置くスペースの確保です。

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 もっとも、その時に、京都の畳は東京よりも少し大きいことがわかりました。日ごろは意識しないものなので、意外なことに気付かされたのです。しかし、カルタは16枚半分(87cm)の空間に並べるので、そんなに問題はなさそうです。今日は初心者向けのイベントでもあるので、少し内側を自陣にすることを勧めておられました。

 練習するのは四人一首の競技なので、身体の正面には四枚を四角形に置きます。
 左奥が「1」 左手前が「2」 右奥が「3」 右手前が「4」として、札を置く位置を決めます。そして、「1、2、3、4」の号令に合わせて、その位置に手を置く練習をしました。次々と読みあげられる札を、リズミカルに取る感覚を養うものです。四枚を並べて取る四人一首のためには、これはなかなかよく考えられた練習方法になります。
 さらには、南沢さんが作られた練習用のCD-ROMを、参加者全員に配ってくださいました。これを自宅で聴いて練習を、ということです。

 引き続き、実践体験となります。
 次のように、参加者の興味と関心と実力を考えて、四グループに分かれました。

(1)四人一首
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(2)個人戦
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(3)百枚取り
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(4)坊主めくり
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 それぞれ、真剣な表情で取り合いです。
 一通り慣れてからは、京都小倉かるた会の三上さんが、午後の札の解説をわかりやすく、そして楽しく語ってくださいました。

 みんなで3階の一室で昼食をとってから、また1階の和室に集まり、午後の部です。

 まず、京都小倉かるた会の植山さんが読手として指導してくださり、かるたを読む練習をみんなでしました。それが終わると、いよいよ、30枚の札を使った団体戦です。1チーム3人で、一人の前には10枚を置いて始まります。

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 読まれた歌の下の句が書いてある札を持ち上げることで、取ったことにするというルールです。
 それをやっていくうちに、どれをお手付きとするか? について相談です。札を上から押さえた時点ではお手付きとしない、となりました。こうしたルールを明確に決めて、みんなで共通理解を深めながら競技を進めることが、当面の大きな課題です。

 とにかく、みんなで大いに盛り上がった一日でした。
 みなさま、お疲れさまでした。

 その後、大阪からお越しの方で、変体仮名を触読してみたいという高校一年生との出会いがありました。東京の護国寺にある筑波大学附属視覚特別支援学校に通っているとのことなので、日比谷図書文化館で月に一回古写本を読んでいることや、尾崎さんがその講座に参加している話をすると、参加したいとのことです。ちょうど、今月11日(土)に古文書塾「てらこや」の講座があるので、それに参加をしてみたいとのこと。さっそく、資料等を渡して、今後の打ち合わせをしました。
 これからが楽しみな若者と一緒に、また新たなチャレンジをしてみます。折々に、その後のことをここに報告します。

 ■今日使った札は、以下の30首です。■
 9 はなのいろは うつりにけりな いたづらに わがみよにふる ながめせしまに
15 きみがため はるののにいでて わかなつむ わがころもでに ゆきはふりつつ
33 ひさかたの ひかりのどけき はるのひに しづごころなく はなのちるらむ
35 ひとはいさ こころもしらず ふるさとは はなぞむかしの かににほひける
61 いにしへの ならのみやこの やへざくら けふここのへに にほひぬるかな
73 たかさごの をのへのさくら さきにけり とやまのかすみ たたずもあらなむ
 2 はるすぎて なつきにけらし しろたへの ころもほすてふ あまのかぐやま
36 なつのよは まだよひながら あけぬるを くものいづこに つきやどるらむ
48 かぜをいたみ いはうつなみの おのれのみ くだけてものを おもふころかな
81 ほととぎす なきつるかたを ながむれば ただありあけの つきぞのこれる
98 かぜそよぐ ならのをがはの ゆふぐれは みそぎぞなつの しるしなりける
70 さびしさに やどをたちいでて ながむれば いづこもおなじ あきのゆふぐれ
18 すみのえの きしによるなみ よるさへや ゆめのかよひぢ ひとめよくらむ
77 せをはやみ いはにせかるる たきがはの われてもすゑに あはむとぞおもふ
22 ふくからに あきのくさきの しをるれば むべやまかぜを あらしといふらむ
87 むらさめの つゆもまだひぬ まきのはに きりたちのぼる あきのゆふぐれ
57 めぐりあひて みしやそれとも わかぬまに くもがくれにし よはのつきかな
50 きみがため をしからざりし いのちさへ ながくもがなと おもひけるかな
67 はるのよの ゆめばかりなる たまくらに かひなくたたむ なこそをしけれ
96 はなさそふ あらしのにはの ゆきならで ふりゆくものは わがみなりけり
 1 あきのたの かりほのいほの とまをあらみ わがころもでは つゆにぬれつつ
62 よをこめて とりのそらねは はかるとも よにあふさかの せきはゆるさじ
83 よのなかよ みちこそなけれ おもひいる やまのおくにも しかぞなくなる
93 よのなかは つねにもがもな なぎさこぐ あまのをぶねの つなでかなしも
97 こぬひとを まつほのうらの ゆふなぎに やくやもしほの みもこがれつつ
31 あさぼらけ ありあけのつきと みるまでに よしののさとに ふれるしらゆき
99 ひともをし ひともうらめし あぢきなく よをおもふゆゑに ものおもふみは
64 あさぼらけ うぢのかはぎり たえだえに あらはれわたる せぜのあじろぎ
76 わたのはら こぎいでてみれば ひさかたの くもゐにまがふ おきつしらなみ
11 わたのはら やそしまかけて こぎいでぬと ひとにはつげよ あまのつりぶね

 
 
 
posted by genjiito at 23:44| Comment(0) | ■視覚障害
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